JP6291126B1 - カップ部を有する衣類及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 バストの保持安定性を保ちながら、バストの保形性を保つカップ部を有する衣類の提供。【解決手段】 カップ部を有する衣類であって、左右1対のノンワイヤー型のカップ部と、カップ部の下部に位置するカップ台と、左右2枚の脇布と、左右2本の肩紐と、左右1対の当て布とを備え、左右1対の当て布は布の長手方向に伸びかつ縮む伸縮性素材からなり、かつカップ部の下縁を構成するバージスラインに沿って、反対側のカップ部の上縁まで覆い、左右1対の当て布で左右1対のカップ部全周を覆うようにそれぞれ設けられており、しかも上縁部は左右1対のカップ部に縫合されておらず、加えて左右1対の当て布は左右1対のカップ部の前中心でX字状に交差しており、交差する部分の当て布同士は縫合されていること特徴とするカップ部を有する衣類。【選択図】 図1

Description

本発明は、カップ部を有する衣類及びその製造方法に関する。更に詳しくは、カップ部前中心の浮きを防止し、保持安定性を向上させるとともに、バストの保形性を保つカップ部を有する衣類に関するものである。
従来、ノンワイヤー型のカップ部を有する衣類に関して、特許文献1に記載されたものが知られている。このもの、特に就寝姿勢においての着け心地の良さを維持しつつ、サポート感を実感できるよう着用安定性を向上させたカップ部を有する衣類を提供することを課題としていた。そして、一対のカップ部、カップ支持部、肩ストラップ、およびバック布を備え、前記カップ支持部は前記一対のカップ部の下縁に設けられ、前記肩ストラップは前記一対のカップ部の上部に設けられ、前記バック布は前記カップ部の脇側に設けられ、前記カップ部は立位におけるバージスラインに沿う形状のカップくりを有し、前記カップくりの内側下部にサポート部材が設けられており、前記サポート部材は、バストの膨らみの周縁部に対応する部分に沿って前記カップ部の下部に設けられており、かつ、前記サポート部材のバストトップ点側の縁部は、前記衣類を構成する他の部材に固定されていないことを要件とすることで解決している。
特許文献1は、前記サポート部材によってバストの膨らみの周縁部を保持することはできるが、カップ部全体を覆う構成ではないため、カップ部の上部に浮きが生じてしまい、カップ部全体を体に固定できず、ズレやすいため、バストの保持安定性を保つことができないという欠点があった。更に、長時間着用していると、カップ部が少しずつ摺り上がってきて、バージスラインが崩れてしまい、バストの保形性を損なうという欠点もあった。
叙述のように、従来のカップ部を有する衣類は、カップ部全体を体に固定できず、ズレやすいという欠点があった。更に、着用感を損なわずにバストの保形性を保つことができないという欠点もあった。
つまり、バストの保持安定性を保ちながら、バストの保形性を保つことのできるカップ部を有する衣類の提供が課題であった。
特開2015−190079号公報
従来のカップ部を有する衣類(とりわけ、特許文献1のもの)には、バストの保持安定性を保ちながら、バストの保形性を保つことができないという欠点があった。
本発明は、バストの保持安定性を保ちながら、バストの保形性を保つことができないという欠点を解消することを目的とするものである。
請求項1に係る発明は、カップ部を有する衣類であって、左右1対のノンワイヤー型のカップ部と、カップ部の下部に位置するカップ台と、左右2枚の脇布と、左右2本の肩紐と、左右1対の当て布とを備え、左右1対の当て布は布の長手方向に伸びかつ縮む伸縮性素材からなり、かつカップ部の下縁を構成するバージスラインに沿って、反対側のカップ部の上縁まで覆い、左右1対の当て布で左右1対のカップ部全周を覆うようにそれぞれ設けられており、しかも上縁部は左右1対のカップ部に縫合されておらず、加えて左右1対の当て布は左右1対のカップ部の前中心でX字状に交差しており、交差する部分の当て布同士は縫合されていること特徴とするカップ部を有する衣類に関する。
請求項2に係る発明は、前記当て布はそれぞれ左右1対のカップ部の下部に位置する胸側部分と、脇側に位置する脇側部分と、反対側のカップ部の上側に延びる上側部分とを有し、カップ部に沿うように同一の布から構成されていることを特徴とするカップ部を有する衣類に関する。
請求項3に係る発明は、前記当て布それぞれは、上側部分の端部である第1端部と、脇側部分の端部である第2端部とを有し、右肩紐の始端は右側当て布の第1端部と左側当て布の第2端部が一体的にそれぞれ縫合され、終端は右脇布の上端部と一体的に縫合されており、左肩紐の始端は左側当て布の第1端部と右側当て布の第2端部が一体的にそれぞれ縫合され、終端は左脇布の上端部と一体的に縫合されていることを特徴とするカップ部を有する衣類に関する。
請求項4に係る発明は、請求項1記載のカップ部を有する衣類の製造方法であって、当て布の胸側部分の下縁部において、当て布を伸ばしながらカップ部の下縁部とカップ台の上縁部に一体的に縫合することを特徴するカップ部を有する衣類の製造方法に関する。
なお、本請求項1−4及び本明細書において、「長手方向」とは当て布に対する長さ方向を意味する。
請求項1に係る発明によれば、カップ部を有する衣類であって、左右1対のノンワイヤー型のカップ部と、カップ部の下部に位置するカップ台と、左右2枚の脇布と、左右2本の肩紐と、左右1対の当て布とを備え、左右1対の当て布は布の長手方向に伸びかつ縮む伸縮性素材からなり、かつカップ部の下縁を構成するバージスラインに沿って、反対側のカップ部の上縁まで覆い、左右1対の当て布で左右1対のカップ部全周を覆うようにそれぞれ設けられており、しかも上縁部は左右1対のカップ部に縫合されておらず、加えて左右1対の当て布は左右1対のカップ部の前中心でX字状に交差しており、交差する部分の当て布同士は縫合されていることを構成要件としていることから、以下のような効果を奏する。
当て布がカップ部の前中心でX字状にクロスしている構成のため、前中心でカップ部全体を体に固定させることができるため、バストの保持安定性を向上させるという優れた効果を奏する。
更に、当て布がバージスラインに配置されているだけでなく、カップ部全周を覆うようにバストの脇側部分から上側部分にまで設けられているため、バストが脇側へ流れることを防止するとともにバストシルエットを整えることもできるため、バストの保形性を保つことができるという優れた効果も奏する。
請求項2に係る発明によれば、前記当て布はそれぞれ左右1対のカップ部の下部に位置する胸側部分と、脇側に位置する脇側部分と、反対側のカップ部の上側に延びる上側部分とを有し、カップ部に沿うように同一の布から構成されていることから、当て布の布の長手方向に伸びかつ縮む伸縮がカップ部全体に働くことで、バストの保持安定性を向上させるという優れた効果を奏する。
請求項3に係る発明によれば、前記当て布それぞれは、上側部分の端部である第1端部と、脇側部分の端部である第2端部とを有し、右肩紐の始端は右側当て布の第1端部と左側当て布の第2端部が一体的にそれぞれ縫合され、終端は右脇布の上端部と一体的に縫合されており、左肩紐の始端は左側当て布の第1端部と右側当て布の第2端部が一体的にそれぞれ縫合され、終端は左脇布の上端部と一体的に縫合されていることを構成要件としていることから、肩紐による上方への引き上げ力が当て布に強く作用することで、カップ部全体を体に固定させることができるため、バストの保持安定性を向上させるという優れた効果を奏する。
請求項4に係る発明によれば、請求項1記載のカップ部を有する衣類の製造方法であって、当て布の胸側部分の下縁部において、当て布を伸ばしながらカップ部の下縁部とカップ台の上縁部に一体的に縫合することを構成要件としていることから、以下のような効果を奏する。
当て布の縮む力(反発力)が生じ、カップ部全体を体に固定させることができるため、バストの保持安定性を向上させるという優れた効果を奏する。
更に、ノンワイヤーでありながら、当て布の縮む力(反発力)によってカップくりに沿ってバストを下から支える力が高くなるため、ワイヤータイプのブラジャーのようにバージスラインに食い込んで強く接触するようなことがなく、バージスラインの明確化を図ることができるため、バストの保形性を向上させるという優れた効果も奏する。
本発明の実施形態としてのカップ部を有する衣類の一例であるブラジャーの展開図である。 図1のカップ部を有する衣類を着用者の周方向に展開した図である。 図1のカップ部を有する衣類の当て布を示す図である。(a)は当て布をクロスした状態の拡大図であり、(b)は右側当て布の拡大図であり、(c)は左側当て布の拡大図であり、(d)は第1図a−a線の断面説明図であり、(e)は(d)の他の実施形態の断面説明図である。 図1のカップ部を示す図である。 図1のカップ台を示す図である。 図1の脇布を示す図である。 本発明の実施形態としてのカップ部を有する衣類の一例であるブラキャミソールの斜視図である。
[実施形態1]
以下、本発明に係るカップ部を有する衣類について、図面を参照しつつ、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態としてのカップ部を有する衣類の一例であるブラジャーの展開図である。図2は図1のカップ部を有する衣類を着用者の周方向に展開した図である。図3は図1のカップ部を有する衣類の当て布を示す図である。すなわち、図3の(a)は当て布をクロスした状態の拡大図であり、(b)は右側当て布の拡大図であり、(c)は左側当て布の拡大図であり、(d)は第1図a−a線の断面説明図であり、(e)は(d)の他の実施形態の断面説明図である。図4は図1のカップ部を示す図である。図5は図1のカップ台を示す図である。図6は図1の脇布を示す図である。
本発明に係るカップ部を有する衣類は、ノンワイヤー型のカップ部(2)、カップ台(3)、肩紐(4)、脇布(5)及び当て布(6)から構成されたブラジャーである。
以下、第1図及び第2図に基づいて説明する。
左右1対のカップ部(2A,2B)の下縁部(2A2,2B2)は、カップ台(3)の上縁部(31)と当て布(6)の胸側部分(6b)の下縁部(62)と一体的に縫合されており、カップ部(2)の上縁部(2A1,2B1)は、当て布(6)の上側部分(6a)の上縁部(61)とそれぞれ縫合されている。(図4参照)
左右1対のカップ部(2A,2B)はノンワイヤー型であれば、用いられる素材は特に限定されないが、ワイヤーを用いない柔軟なカップ部で肌当りや通気性の良いものを使用するのが好ましい。
カップ部(2)は、パッド(図示せず)を挿入できるように表布と裏布2枚から構成されていてもよい。また、パッドを出し入れできるように開口していてもよく、パッドが出し入れできないように閉じられていてもよい。
カップ台(3)は、カップ部(2)の下部に設けられており、カップ台(3)の上縁部(31)は左右1対のカップ部(2A,2B)の下縁部(2A2,2B2)と、当て布(6)の胸側部分(6b)の下縁部(62)と一体的に縫合されている。(図5参照)
カップ台(3)が当て布(6)の胸側部分(6b)によって延伸された状態で縫合する縫製方法を利用して製造されているので、バスト下部のボリュームを上方へ押し上げる効果を高めると共に、ワイヤーを使用していないため肌に優しく触れるので、着用感の向上も図ることができる。
この縫製方法でブラジャーを製造することによって、当て布(6)の縮む力(反発力)を有しながらカップ部(2)とカップ台(3)の縫合線、即ちカップくり(C)(図1〜2参照)に沿って強度がより高められて、ノンワイヤーではあるがワイヤーのような役割を果たすようになる。このようにカップ部(2)とカップ台(3)に延伸された状態の当て布(6)を縫合してバージスラインを保持することで、バストの保持安定性を向上させながら、バストの保形性を保つことができる。
左右2枚の脇布(5)は、カップ台(3)の右側部(3A)と左側部(3B)にそれぞれ設けられており、脇布(5)の一端のカップ台(3)の連結部分にはサイドボーン(7)、他端には連結係止部(8)がそれぞれ設けられている。(図1と図6参照)
脇布(5)とカップ台(3)の間にサイドボーン(7)を設けることによって、バストが横に広がり脇側へ流れることを抑制し、脇側をスッキリさせることができ、バストシルエットを良好に保つことができる。
サイドボーン(7)に用いられる素材は特に限定されないが、プラスチック樹脂やコイル状金属製のものを使用するのが好ましい。
実施形態1のブラジャー(1)では、連結係止部(8)を使用しているが、他の種類の係止具を使用してもよい。例えば、面ファスナー、グリッパー、ボタンなどを適宜選択して使用することができる。また、連結係止具がないタイプであってもよい。
肩紐(4)は右肩紐(4A)と左肩紐(4B)からなり、右肩紐(4A)の始端(4A1)は、左右1対の当て布(6A,6B)が一体的に縫合され、終端(4A2)は右脇布(5A)の上端部(5A1)と一体的に縫合されており、左肩紐(4B)の始端(4B1)は、左右1対の当て布(6A,6B)が一体的に縫合され、終端(4B2)は左脇布(5B)の上端部(5B1)と一体的に縫合されている。
肩紐(4)はカップ部(2)に縫合されずに直接当て布(6)が連結されているため、着用すると、肩紐(4)の引き上げ力によって、当て布(6)の脇側部分(6c)が上方に引き上げられる。そして、この肩紐(4)の引き上げ力により、カップ部(2)を覆うように設けられた当て布(6)がバストに密着し、かつ、当て布(6)がバストを脇側部分(6c)から胸側部分(6b)に向かってすくい上げるようにして、バストを押し上げる。
肩紐(4)に用いられる素材は特に限定されないが、同一の布から構成されている当て布(6)と同じ伸縮方向が布の長手方向に伸縮性を有するものを使用してもよい。当て布(6)と同じ素材を用いることによって、肩紐(4)の引き上げ力が当て布に伝わりやすくなる。
次に第3図(a)乃至(e)に基づいて以下説明する。
左右1対の当て布(6)は、右側当て布(6A)と左側当て布(6B)から構成されて、細長い形状をした長手方向に伸縮を有するものである。
右側当て布(6A)は、左カップ部(2B)の下部に位置する胸側部分(6b)と、脇側に位置する脇側部分(6c)と、反対側の右カップ部(2A)の上側に延びる上側部分(6a)とを有している。左側当て布(6B)も同様に、右カップ部(2A)の下部に位置する胸側部分(6b)と、脇側に位置する脇側部分(6c)と、反対側の左カップ部(2B)の上側に延びる上側部分(6a)とを有している。
第1図に示すごとく、右側当て布(6A)と左側当て布(6B)が前中心(F)でX字状に交差するように設けられ、左右1対のカップ部(2)全周を覆うように設けられている。
当て布(6)が前中心(F)でX字状に交差していることによって、2方向の力のベクトルでカップ部(2)を包み込むように支持することができるため、前中心(F)がバストから遊離することを防止でき、カップ部(2)の密着性の悪さを改善することができる。従って、バストを型崩れさせることなく、前中心(F)にカップ部(2)全体を体に固定させることができ、保持安定性を向上させることができる。
第3図(b)(c)に示す如く、左右1対の当て布(6A,6B)それぞれは、上側部分(6a)の端部である第1端部(6A1,6B1)と、脇側部分(6c)の端部である第2端部(6A2,6B2)とを有している。
右側当て布(6A)の第1端部(6A1)と左側当て布(6B)の第2端部(6B2)に右肩紐(4A)の始端(4A1)が一体的にそれぞれ縫合され、左側当て布(6B)の第1端部(6B1)と右側当て布(6A)の第2端部(6A2)に左肩紐(4B)の始端(4B1)が一体的にそれぞれ縫合されている。
当て布(6)に肩紐(4)が連結されているため、着用すると、肩紐(4)の引き上げ力によって、当て布(6)の脇側部分(6c)が上方に引き上げられる。そして、この肩紐(4)の引き上げ力により、カップ部(2)を覆うように設けられた当て布(6)がバストに密着し、かつ、当て布(6)がバストを脇側部分(6c)から胸側部分(6b)に向かってすくい上げるようにして、バストを押し上げる。
また、当て布(6)の上縁部(61)がカップ部(2)に縫合されていないことで、当て布(6)がバストに合わせて動くことが可能であり、バストに密着して効果的に持ち上げることができるため、保持安定性を向上させることができるという優れた効果を奏する。
更に、当て布(6)の上縁部(61)を縫合していないことによって、バストを締付感なく押さえて、上下の揺れを防止することができるので、着用感を損なわずに保形性を保つことができるという優れた効果も奏する。
第3図(a)に示す如く、当て布(6)同士が交差する部分(6X)の当て布(6)同士は縫合されているため、前中心(F)にカップ部(2)全体を体に固定させることができ、保持安定性を向上させることができる。
第3図(d)に示す如く、下側からカップ台(3)、カップ部(2)、当て布(6)の順に縫合線(SL)によって一体的に縫合されている。当て布(6)がカップ部(2)の上側になるように配置されていることで、バストを締付感なく押さえて、上下の揺れを防止することができるので、着用感を損なわずに保形性を保つことができるという優れた効果も奏する。
なお、当て布(6)がカップ部(2)の上側に配置されていれば、カップ台(3)は上側又は下側のどちらに配置されていても上記の効果を得ることができる。(図3の(e)参照)
なお、「上側」とは着用者の肌方向の反対側を意味し、「下側」とは着用者の肌方向を意味する。
第3図(d)に示す如く、当て布(6)の胸側部分(6b)の下縁部(62)において、当て布(6)を伸ばしながらカップ部(2)の下縁部(2A2,2B2)とカップ台(3)の上縁部(31)に一体的に縫合する縫製方法を利用してブラジャーが製造されている。この縫製方法で製造することによって、当て布(6)が元に戻ろうとする縮む力(反発力)を利用して、バストを挟み押し上げることでバストの形を整える保形性を向上させることができる。
また、当て布(6)が元に戻ろうとする縮む力(反発力)がそれに連結する肩紐(4)に伝わり、肩紐(4)がその力を受けて、カップ部(2)全体を体に固定することができ、保持安定性を向上させることができる。
当て布(6)に用いられる素材は特に限定されないが、伸縮方向が布の長手方向に伸縮性を有するものであればよい。たとえば、パワーネット、サテンネット、ツーウェイトリコット、ベア天竺などの伸縮性のあるポリウレタン弾性繊維交編素材のものもある。
長手方向に伸縮を有する当て布(6)が肩紐(4)に連結されることで、肩紐(4)の引き上げ力による当て布(6)の動きがさらに良くなるため、バストを押し上げる効果が高くなる。
[実施形態2]
以下、本発明に係るカップ部を有する衣類がブラキャミソールである場合を例に挙げて説明する。
図7は本発明の実施形態としてのカップ部を有する衣類の一例であるブラキャミソールの斜視図である。
本発明に係るブラキャミソール(9)は、カップ部(2)、カップ台(3)、肩紐(4)、脇布(5)及び当て布(6)から構成されている。この構造は実施形態1のブラジャーと同様に、請求項1の構成を有している。
つまり、ブラジャーではなく、キャミソールの形であるものの、当て布(6)による効果を同様に発揮することができる。
図7に示されるブラキャミソール(9)は、実施形態1に示したブラジャー(1)と実質上同一であり、同一部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略している。
ブラキャミソール(9)は、本発明のブラジャー相当部分の下部に身頃(10)を有して構成されている。また、脇布(5)は連結係止部(8)を有しておらず、連結係止部(8)の操作をすることなく着脱ができる構成である。
第7図に示す如く、身頃(10)はカップ台(3)及び脇布(5)と縫合して構成されているが、カップ台(3)及び脇布(5)と一体化して構成しても本発明の効果を発揮することができる。
以上、実施形態の具体例として、ブラジャー、及びブラキャミソールを挙げて本発明を説明したが、本発明のカップ部を有する衣類は、これらの具体例で記載されたもののみに限定されるものではなく、種々の態様が可能である。たとえば、上記の実施形態のようなファンデーション衣類以外にも、ボディスーツ、ブラスリップ、その他各種のカップ部を有する衣類に適用できる。
本発明によれば、バストの保持安定性を保ちながら、バストの保形性を保つことのできるカップ部を有する衣類とすることができる。
1 ブラジャー
2 カップ部
2A 右カップ部
2A1 右カップ部の上縁部
2A2 右カップ部の下縁部
2B 左カップ部
2B1 左カップ部の上縁部
2B2 左カップ部の下縁部
3 カップ台
4 肩紐
5 脇布
6 当て布
61 当て布の上縁部
62 当て布の下縁部
6X 右側当て布と左側当て布が交差している部分
F 前中心
C カップくり

Claims (4)

  1. カップ部を有する衣類であって、
    左右1対のノンワイヤー型のカップ部と、カップ部の下部に位置するカップ台と、左右2枚の脇布と、左右2本の肩紐と、左右1対の当て布とを備え、
    左右1対の当て布は布の長手方向に伸びかつ縮む伸縮性素材からなり、かつカップ部の下縁を構成するバージスラインに沿って、反対側のカップ部の上縁まで覆い、左右1対の当て布で左右1対のカップ部全周を覆うようにそれぞれ設けられており、しかも上縁部は左右1対のカップ部に縫合されておらず、加えて左右1対の当て布は左右1対のカップ部の前中心でX字状に交差しており、交差する部分の当て布同士は縫合されていること特徴とするカップ部を有する衣類。
  2. 前記当て布はそれぞれ左右1対のカップ部の下部に位置する胸側部分と、脇側に位置する脇側部分と、反対側のカップ部の上側に延びる上側部分とを有し、カップ部に沿うように同一の布から構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカップ部を有する衣類。
  3. 前記当て布それぞれは、上側部分の端部である第1端部と、脇側部分の端部である第2端部とを有し、
    右肩紐の始端は右側当て布の第1端部と左側当て布の第2端部が一体的にそれぞれ縫合され、終端は右脇布の上端部と一体的に縫合されており、
    左肩紐の始端は左側当て布の第1端部と右側当て布の第2端部が一体的にそれぞれ縫合され、終端は左脇布の上端部と一体的に縫合されていることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれか一項に記載のカップ部を有する衣類。
  4. 請求項1記載のカップ部を有する衣類の製造方法であって、
    当て布の胸側部分の下縁部において、当て布を伸ばしながらカップ部の下縁部とカップ台の上縁部に一体的に縫合することを特徴するカップ部を有する衣類の製造方法。
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