JP6254744B1 - パッド挿入カップ部を有する衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】 パッドをカップ部のパッドポケットに挿入した際、パッドがカップ部の最下点まで下がらないようにして、バージスラインとカップ部のフィット性が失われることを防ぐパッド挿入カップ部を有する衣類を提供すること。【解決手段】 左右一対のカップ部を有する衣類であって、左右一対のカップ部のそれぞれは、表布と、表布の裏側に縫着されてパッドポケットを形成する裏布と、パッドポケットに挿入されたパッドと、パッドをバストトップ周辺に保持する保持部と、を備えており、保持部は、少なくとも、カップ部の最下点であるP点からバストトップであるT点までの距離Lの10%以上の距離だけP点から上方に離れた位置であってP点とT点を結ぶ線A上の位置に配置されていることを特徴とする、パッド挿入カップ部を有する衣類とする。【選択図】図2

Description

本発明は、パッド挿入カップ部を有する衣類に関する。更に詳しくは、パッドをカップ部のパッドポケットに挿入した際、パッドがカップ部の最下点まで下がらないようにして、バージスラインとカップ部のフィット性が失われることを防ぐパッド挿入カップ部を有する衣類に関するものである。
従来、バストの下垂を防ぎ、美しく造形するため、カップ部を有する衣類(例えば、ブラジャー)が一般的に用いられている。加えて、バストのボリュームアップ及び造形性の向上のため、カップ部の下部にパッドを入れる方法が一般的に用いられている。
また、加齢とともにバストの張りが失われ、柔らかくなったバストが脇側に流れたり、下垂したりすることでそげ胸になってしまうことや、大きなバストを持つ人のバストのサイズが左右で異なることがしばしばあるが、これらの問題を解消するためにもパッドは用いられる。
例えば、特許文献1に記載のブラジャー用パッドは、バストアップ用および/または谷間メイク用に、パッド付きブラジャーのカップ部の肌側の下部に取り付けられている。しかしながら、パッドをカップ部の下部に取り付けた場合、取り付けてしばらくはバストアップやバストの谷間を造形する効果があらわれるものの、時間の経過とともにパッドがバストの重みや重力に負けてずり下がるために、カップ部の下縁部とバージスラインが密着せず、ずれてしまい、先述のバストアップ効果や谷間造形効果が失われてしまうという問題点がある。
特許文献2には、カップ部を有する衣類であって、一対のパッドを含み、パッドの下縁部は、バージスラインの最下点に該当する位置を含んでカップ支持部の前中心側に上下方向に連結され、かつ、カップ支持部の脇側に連結されておらず、パッドの脇側上部は、肩ストラップに連結されていることを特徴とする、カップ部を有する衣類が記載されている。
上記の特許文献2の発明は、パッドを肩ストラップと連結させ、肩ストラップの引き上げ力によってカップ部のバスト上部へのフィット性を高め、バストをボリュームアップさせている。しかし、パッドの下縁部がバージスラインの最下点に該当する位置を含んでカップ部の下縁部に連結されているため、カップ部の下縁部とバージスラインのフィット性が阻害され、カップ部を有する衣類が着崩れるという問題点を有する。
特開2008−075191号公報 特開2014−009417号公報
本発明の目的は、上記の問題を解決すべく、パッドを挿入するためのパッドポケットを備えるカップ部に保持部を設けることで、パッドがカップ部の最下点までずり下がらず、カップ部の下縁部とバージスラインのフィット性が失われないパッド挿入カップ部を有する衣類を提供することである。
本発明の請求項1に係る発明は、左右一対のカップ部を有する衣類であって、左右一対のカップ部のそれぞれは、表布と、表布の裏側に縫着されてパッドポケットを形成する裏布と、パッドポケットに挿入されたパッドと、表布および裏布を接合することによって形成されるとともにパッドをバストトップ周辺に保持する保持部と、を備えており、保持部は、少なくとも、カップ部の最下点であるP点からバストトップであるT点までの距離Lの10%以上の距離だけP点から上方に離れた位置であってP点とT点を結ぶ線A上の位置に配置されていることを特徴とする、パッド挿入カップ部を有する衣類に関する。
本発明の請求項2に係る発明は、保持部は、表布と裏布を少なくとも部分的に縫い合わせているステッチラインの縫い目によって構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のパッド挿入カップ部を有する衣類に関する。
本発明の請求項3に係る発明は、保持部は、表布および裏布に少なくとも部分的に接ぎ合されている別布の接ぎ目によって構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のパッド挿入カップ部を有する衣類に関する。
本発明の請求項4に係る発明は、左右一対のカップ部を有する衣類は、ブラジャー、ロングブラ、スリーインワン、ビスチェ、ボディスーツ、ブラスリップ、ブラキャミソール、カップ付インナー又はボディシェイパーからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載のパッド挿入カップ部を有する衣類に関する。
なお、本請求項1−4において、「表」とは着用者の肌方向と反対の方向を意味し、「裏」とは着用者の肌方向を意味し、「カップ部の最下点」とはカップ部において最も腹部に近い点を意味する。
本発明の請求項1に係る衣類によれば、左右一対のカップ部を有する衣類であって、左右一対のカップ部のそれぞれは、表布と、表布の裏側に縫着されてパッドポケットを形成する裏布と、パッドポケットに挿入されたパッドと、表布および裏布を接合することによって形成されるとともにパッドをバストトップ周辺に保持する保持部と、を備えていることで、バストのボリュームアップ、バストのボリュームの左右差の調整、そげ胸の解消等バストのボリューム調整や造形性向上を目的としたパッドをバストトップ周辺に挿入することが可能になる。
さらに、保持部は、少なくとも、カップ部の最下点であるP点からバストトップであるT点までの距離Lの10%以上の距離だけP点から上方に離れた位置であってP点とT点を結ぶ線A上の位置に配置されていることで、時間が経過しても挿入したパッドがバストの重みや重力に負けてカップ部の下縁部までずり下がることがなく、カップ部の下縁部とバージスラインの間に隙間を生じさせずフィット性を保ち、着崩れを防ぐ効果を奏する。
本発明の請求項2に係る衣類によれば、表布と裏布を少なくとも部分的に縫い合わせているステッチラインの縫い目が、上記の保持部として機能する。これにより、バストのボリュームアップ、バストのボリュームの左右差の調整、そげ胸の解消等バストのボリューム調整や造形性向上を目的としたパッドをバストトップ周辺に挿入し、時間が経過しても挿入したパッドがずり下がることなくバストトップ周辺に保持できる効果を奏する。
本発明の請求項3に係る衣類によれば、表布および裏布に少なくとも部分的に接ぎ合されている別布の接ぎ目が、上記の保持部として機能する。これにより、バストのボリュームアップ、バストのボリュームの左右差の調整、そげ胸の解消等バストのボリューム調整や造形性向上を目的としたパッドをバストトップ周辺に挿入し、時間が経過しても挿入したパッドがずり下がることなくバストトップ周辺に保持できる効果を奏する。
本発明の請求項4に係る衣類によれば、着用者のニーズに応じた、ブラジャーなどの様々なカップ部を有する衣類を提供することが可能となる。
図1は、本発明の第1実施形態に係るカップ部を有するブラジャーの正面図である。 図2は、本発明に係るカップ部を有する衣類の左カップ部の裏面を拡大した図であって、(a)は第1実施形態の左カップ部の裏面図、(b)は第2実施形態の左カップ部の裏面図、(c)は第3実施形態の左カップ部の裏面図である。バストトップT点、保持部、カップ部の最下点P点の位置関係を示す。 図3は、本発明の第1実施形態に係るカップ部を有する衣類の左カップ部の裏面を拡大した裏面図であって、(a)はバスト全体を覆うパッドが挿入されているものを示し、(b)はカップ下部のみを覆うパッドが挿入されているものを示す。 図4は、本発明の第2実施形態に係るカップ部を有する衣類の左カップ部の裏面を拡大した裏面図であって、(a)はバスト全体を覆うパッドが挿入されているものを示し、(b)はカップ下部のみを覆うパッドが挿入されているものを示す。 図5は、本発明の第3実施形態に係るカップ部を有する衣類の左カップ部の裏面を拡大した裏面図であって、(a)はバスト全体を覆うパッドが挿入されているものを示し、(b)はカップ下部のみを覆うパッドが挿入されているものを示す。 図6は、本発明に係るカップ部を有する衣類のカップ部の縦断面図であり、(a)はバスト全体を覆うパッドが挿入されているものを示し、(b)はカップ下部のみを覆うパッドが挿入されているものを示す。 図7は、従来のカップ部を有する衣類の左カップ部の裏面を拡大した図であって、カップ部に挿入されたパッドがカップ部の最下点に接している様子を示す。 図8は、従来のカップ部を有する衣類のカップ部の縦断面図であって、時間の経過とともにパッドとカップ部がずり下がる様子を示す。
以下、本発明に係るカップ部を有する衣類の好適な実施形態について、ブラジャーを例に、具体的な実施の形態に基づいて図面を参照しながら説明するが、本発明のカップ部を有する衣類は、カップ部を有する衣類であれば特に限定されず、ブラジャーの他、ロングブラ、スリーインワン、ビスチェ、ボディスーツ、ブラスリップ、ブラキャミソール、カップ付インナー、またはボディシェイパーであってもよい。
本明細書における用語は以下の通りである。
「下」とは着用者の腹部方向を意味する。
「上」とは着用者の肩方向を意味する。
「表」とは着用者の肌方向と反対の方向を意味する。
「裏」とは着用者の肌方向を意味する。
「脇側」とは着用者の脇方向の領域を意味する。
「胸中央」又は「胸中央部」とは着用者の左右のバストの間の領域、すなわち谷間を意味する。
「胸中央側」とは着用者の胸中央方向の領域を意味する。
「カップ部の最下点」とはカップ部において最も腹部に近い点を意味する。
「バージスライン」とはバストの下側の輪郭線、つまりバストと胴部の境目を示すラインを意味する。
図1は、本発明に係るカップ部を有するブラジャー(1)の正面図である。なお、図面において左右同一の部材は符号を一部割愛している。
図1に示すように、本発明に係るカップ部を有するブラジャー(1)は、左右一対のカップ部(2)を備えている。
図1に示す実施形態は本発明をブラジャーに適用した場合を示しているため、カップ部(2)の下縁部(4)に設けられている土台部(6)、カップ部(2)から延出している左右の肩紐部(7)と、左右のバック部(8)を備えている。さらに、図1に示す実施形態は連結部(9)及び調節部(10)を有するが、これらは実施の形態の1つに過ぎず、本発明のカップ部を有する衣類は、土台部(6)、肩紐部(7)、バック部(8)、連結部(9)や調節部(10)のいずれか又は全てが備えられていない形態であってもよい。
連結部(9)としては、例えばホック、ピン、スナップ、面ファスナー、紐、ボタンとボタン穴等が挙げられるが、当業者に自明のものが当然採用される。
調節部(10)としては、例えば紐、エイト環、丸環、ゼット環等が挙げられるが、特に限定されない。
肩紐部(7)、バック部(8)及び土台部(6)の形状および素材は、特に限定されず、一般的なブラジャーの一般的な形状および素材、例えばストラップ、紐、バンド、布地(例えばストレッチ素材の布地)が好適に用いられる。
本発明に係るカップ部を有する衣類において、カップ部(2)は、3分の2カップであっても、少なくともバストの下方から半分以上を覆うサイズのカップであってもよく、フルカップであってもよい。
図2は、本発明に係るカップ部を有する衣類のカップ部(2)を拡大した図であって、(a)は第1実施形態の裏面図、(b)は第2実施形態の裏面図、(c)は第3実施形態の裏面図である。破線部は、保持部(21)を表している。バストトップT点(23)、保持部(21)、カップ部の最下点P点(22)の位置関係を示す。(b)及び(c)については、(a)とほぼ同様の図であるため、一部符号を割愛している。
図2の(a)が示すように、第1実施形態では、保持部(21)が胸中央側上縁部(3)から側縁部(5)まで下縁部(4)に沿って曲線状(下に凸の円弧状)に配置されている。図2の(b)が示すように、第2実施形態では、保持部(21)が胸中央側下縁部から脇側下縁部まで直線状に配置されている。図2の(c)が示すように、第3実施形態では、保持部(21)がカップ部の下部に部分的に配置されている。
これら第1〜第3実施形態では、図6(a)〜(b)に示されるように、保持部(21)は、表布(12)および裏布(13)を接合することによって形成されるとともにパッド(11)をバストトップ周辺に保持するように構成されている。具体的には、保持部(21)は、表布(12)と裏布(13)を少なくとも部分的に縫い合わせているステッチラインの縫い目によって構成されている。この構成では、縫い目が保持部(21)として機能することにより、バストのボリュームアップ、バストのボリュームの左右差の調整、そげ胸の解消等バストのボリューム調整や造形性向上を目的としたパッドをバストトップ周辺に挿入し、時間が経過しても挿入したパッドがずり下がることなくバストトップ周辺に保持できる効果を奏する。
なお、保持部(21)は、表布(12)および裏布(13)に少なくとも部分的に接ぎ合されている別布の接ぎ目によって構成されていてもよい。その場合、別布の接ぎ目が上記の保持部として機能することにより、上記の縫い目の場合と同様に、バストのボリュームアップ、バストのボリュームの左右差の調整、そげ胸の解消等バストのボリューム調整や造形性向上を目的としたパッドをバストトップ周辺に挿入し、時間が経過しても挿入したパッドがずり下がることなくバストトップ周辺に保持できる効果を奏する。
図2の(a)、(b)、及び(c)が示すように、保持部(21)は、少なくとも、カップ部の最下点であるP点(22)からバストトップであるT点(23)までの距離Lの10%以上の距離だけP点(22)から上方に離れた位置であってP点(22)とT点(23)を結ぶ線A(24)上の位置に配置されている。保持部(21)は、カップ部(2)の全体に配置されていても、部分的に配置されていてもよく、少なくとも上記の位置上に、パッド(11)がカップ部(2)の下縁部(4)までずり下がらない程度に配置されていれば、下縁部(4)とバージスライン(14)のフィット性が失われるのを防ぐ効果を奏する。上記の条件を満たしていれば、保持部(21)の幅や長さ等の形状は特に限定されない。
図3は、本発明の第1実施形態に係るカップ部を有する衣類のカップ部(2)を拡大した裏面図であって、(a)はバスト全体を覆うパッド(11)が挿入されているものを示し、(b)はカップ下部のみを覆うパッド(11)が挿入されているものを示す。破線部分は、保持部(21)を表わしている。(b)については、(a)とほぼ同様の図であるため、一部符号を割愛している。
図3(a)及び(b)で示すように、第1実施形態では、保持部(21)が胸中央側上縁部(3)から側縁部(5)まで下縁部(4)に沿って曲線状(下に凸の円弧状)に全体的に配置されている。第1実施形態によれば、挿入したパッド(11)の配置が安定するという利点を有する。
図4は、本発明の第2実施形態に係るカップ部を有する衣類のカップ部(2)を拡大した裏面図であって、(a)はバスト全体を覆うパッド(11)が挿入されているものを示し、(b)はカップ下部のみを覆うパッド(11)が挿入されているものを示す。破線部分は、保持部(21)を表わしている。(b)については、(a)とほぼ同様の図であるため、一部符号を割愛している。
図4(a)及び(b)で示すように、第2実施形態では、保持部(21)が胸中央側下縁部から脇側下縁部まで直線状に配置されている。
本発明に係るパッド挿入カップ部を有する衣類は、第1実施形態が示すように保持部(21)が曲線状に配置されていてもよく、第2実施形態が示すように保持部(21)が直線状に配置されていてもよい。保持部(21)は、少なくとも、カップ部の最下点であるP点(22)からバストトップであるT点(23)までの距離Lの10%以上の距離だけP点(22)から上方に離れた位置であってP点(22)とT点(23)を結ぶ線A(24)上の位置に配置されていれば、本発明の効果を奏する。
図5は、本発明の第3実施形態に係るカップ部を有する衣類のカップ部(2)を拡大した裏面図であって、(a)はバスト全体を覆うパッド(11)が挿入されているものを示し、(b)はカップ下部のみを覆うパッド(11)が挿入されているものを示す。破線部分は、保持部(21)を表わしている。(b)については、(a)とほぼ同様の図であるため、一部符号を割愛している。
図5(a)及び(b)で示すように、第3実施形態では、保持部(21)がカップ部に部分的に配置されている。
本発明に係るパッド挿入カップ部を有する衣類は、第2実施形態が示すように保持部(21)が一方の端からもう一方の端まで連続してカップ部(2)に全体的に配置されていてもよく、第3実施形態が示すように保持部(21)が部分的に配置されていてもよい。保持部(21)は、少なくとも、カップ部の最下点であるP点(22)からバストトップであるT点(23)までの距離Lの10%以上の距離だけP点(22)から上方に離れた位置であってP点(22)とT点(23)を結ぶ線A(24)上の位置に配置されていれば、本発明の効果を奏する。
パッド(11)の大きさは特に限定されず、図3(a)、図4(a)及び図5(a)が示すように着用者のバスト全体を覆うものであってもよく、図3(b)、図4(b)及び図5(b)が示すように着用者のバストの下部のみを覆うものであってもよい。
パッド(11)は通常パッドに用いられる素材からなり、限定されないが、例えば、不織布やウレタンなどの素材からなる。
図6は、本発明に係るカップ部を有する衣類のカップ部(2)の縦断面図であり、(a)はバスト全体を覆うパッド(11)が挿入されているものを示し、(b)はカップ下部のみを覆うパッド(11)が挿入されているものを示す。(b)については、(a)とほぼ同様の図であるため、一部符号を割愛している。
図6(a)及び(b)で示すように、カップ部(2)に保持部(21)が配置されていることで、時間が経過しパッド(11)がバストの重みや重力に押されても、パッド(11)がずり下がることなく、したがって、カップ部(2)とバージスライン(14)のフィット性を維持できる。
裏布(13)が表布(12)の裏側に縫着されて形成されるパッドポケット(15)はパッド(11)が出し入れできるように開口していてもよく、パッド(11)が出し入れできないように閉じられていてもよい。パッド(11)をバストトップ周辺に保持できる効果に変わりはない。
表布(12)と裏布(13)の素材については、例えば綿、ポリエステル、ナイロンなどが挙げられるが、特に限定されず、当業者に自明のものが当然採用される。
図7は、従来のカップ部を有する衣類のカップ部(2)を拡大した裏面図であって、パッド(11)がカップ部の最下点であるP点(22)に接している様子を示す。
ボリュームアップや補正効果をもたらすために、従来からパッド(11)が使用され、パッド(11)は多くの場合カップ部(2)の下部に配置される(例えば、特許文献1参照)。しかし、パッド(11)がP点(22)に接しており、時間の経過とともにバストの重みに負けてパッド(11)だけでなくカップ部(2)もずり下がるために、カップの下縁部(4)とバージスライン(14)のフィット性を低下させる。
図8は、従来のカップ部を有する衣類のカップ部(2)の縦断面図である。実線は着用してから時間が経過した状態を示しており、破線は着用後すぐのカップ部(2)の位置を表す。
図8が示すように、破線が実線のカップ部(2)の位置とずれている。これは、時間の経過とともにバストの重みや重力に押されパッド(11)が下に下がり、それにともなってカップ部(2)も下にずれてしまったことを示している。着用後すぐはボリュームアップ等の効果が得られても、時間が経過するとカップ部(2)がバストから浮いてしまい、フィット性の低いカップ部を有する衣類となってしまう。
本発明に係るパッド挿入カップ部を有する衣類によれば、パッドを挿入してもカップ部の下縁部とバージスラインのフィット性が阻害されず、カップ部とバストのフィット性を保つことが可能になり、着崩れを防ぐ。カップサイズに比してバストサイズが小さい着用者、バストサイズが大きく左右のバストサイズに差がある着用者、下垂しやすい柔らかいそげ胸を有する着用者のパッド挿入カップ部を有する衣類として好適に使用される。
1・・・本発明に係るカップ部を有するブラジャー
2・・・カップ部
21・・・保持部
22・・・カップ部の最下点P点
23・・・バストトップT点
24・・・P点とT点を結ぶ線A
3・・・上縁部
4・・・下縁部
5・・・側縁部
6・・・土台部
7・・・肩紐部
8・・・バック部
9・・・連結部
10・・・調節部
11・・・パッド
12・・・表布
13・・・裏布
14・・・バージスライン
15・・・パッドポケット

Claims (4)

  1. 左右一対のカップ部を有する衣類であって、
    前記左右一対のカップ部のそれぞれは、
    表布と、
    前記表布の裏側に縫着されてパッドポケットを形成する裏布と、
    前記パッドポケットに挿入されたパッドと、
    表布および裏布を接合することによって形成されるとともに前記パッドをバストトップ周辺に保持する保持部と、を備えており、
    前記保持部は、少なくとも、カップ部の最下点であるP点からバストトップであるT点までの距離Lの10%以上の距離だけ前記P点から上方に離れた位置であって前記P点と前記T点を結ぶ線A上の位置に配置されている、
    ことを特徴とする、パッド挿入カップ部を有する衣類。
  2. 前記保持部は、前記表布と前記裏布を少なくとも部分的に縫い合わせているステッチラインの縫い目によって構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のパッド挿入カップ部を有する衣類。
  3. 前記保持部は、前記表布および前記裏布に少なくとも部分的に接ぎ合されている別布の接ぎ目によって構成されていることを特徴とする、請求項1に記載のパッド挿入カップ部を有する衣類。
  4. 前記左右一対のカップ部を有する衣類は、ブラジャー、ロングブラ、スリーインワン、ビスチェ、ボディスーツ、ブラスリップ、ブラキャミソール、カップ付インナー又はボディシェイパーからなる群から選ばれることを特徴とする、請求項1から3のいずれか1つに記載のパッド挿入カップ部を有する衣類。
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