JP6675660B1 - 衣類 - Google Patents

Abstract

【課題】 寝中等の非運動時の時間を利用して美しいバスト（乳房）を形成（育成）可能なブラジャー等の一例を開示する。【解決手段】 パッドＰ１、Ｐ２が挿入されるポケット部３、４の下側端辺部３Ｂ、４Ｂそれぞれの少なくとも一部がブラジャー本体２に対して変位可能である。これにより、各ポケット部３、４が各カップ部５、６に対して変位することにより、各カップ部５、６や各パッドＰ１、Ｐ２の位置等が不適切な位置となってしまうことが抑制されるとともに、ブラジャー本体２は、ポケット部３、４により拘束されることなく、伸縮変形が可能となる。このため、当該ブラジャー１によれば、育乳効果が現れたバスト、つまり形状や大きさが変化したバストに対しても育成効果を阻害することなく、バストの形状等を美しく維持することが可能となり得る。【選択図】 図４

Description

本開示は、ブラジャー、キャミソール及びブラジャー付きタンクトップ等の胸部を覆う機能を有する衣類（以下、ブラジャー等ともいう。）に関する。

例えば、特許文献１に記載のブラジャーでは、パッドが挿入されたポケット部全体が、カップ部の中央より上方に配置されているとともに、ポケット部は、カップ部に対して遊離して設けられている。

特許文献１に記載のブラジャーでは、パッドが挿入されたポケット部全体が、カップ部の中央より上方に配置されているので、当該ブラジャーを装着した者（以下、装着者という。）が運動をしたときに、乳房が下から上に移動することが抑制され得る。このため、乳房内のクーパ靱帯が損傷することが抑制されるため、乳房の下垂が抑制される。

特許第６４７２９２１号公報

本開示は、就寝中等の非運動時の時間を利用して美しいバスト（乳房）を形成（育成）可能なブラジャー等の一例を開示する。

当該ブラジャー等は、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも１つを備えることが望ましい。すなわち、当該構成要件は、乳房部の少なくとも一部を覆う２つのカップ部（５、６）、及び当該２つのカップ部（５、６）の下方に設けられて胸部から脇下の一部を覆うアンダーベルト（７Ａ）を含む土台部（７）を有する本体部（２）であって、伸縮可能な材質にて構成された本体部（２）と、２つのカップ部（５、６）それぞれの肌側に配置された状態で本体部（２）に固定された袋状のポケット部（３、４）であって、弾性的に変形可能なパッド（Ｐ１、Ｐ２）が挿入可能な２つのポケット部（３、４）とを備え、２つのカップ部（５、６）それぞれと２つのポケット部（３、４）それぞれとが接触しているとともに、２つのカップ部（５、６）それぞれの中央部は、２つのポケット部（３、４）それぞれの上側端辺部（３Ａ、４Ａ）と当該２つのポケット部（３、４）それぞれの下側端辺部（３Ｂ、４Ｂ）との間に位置しており、さらに、２つの下側端辺部（３Ｂ、４Ｂ）それぞれの少なくとも一部は、本体部（２）に対して変位可能であることである。

これにより、当該ブラジャー等によれば、就寝中等の非運動時の時間を利用して美しいバスト（乳房）を育成可能となり得る。なお、各カップ部（５、６）の中央部とは、装着時に乳首に相当する部位である。以下は、当該ブラジャー等をブラジャーに適用した場合の具体的な説明の一例である。

美しいバスト（乳房）を育成することを目的とするブラジャーの１つに、俗にいう「育乳ブラ」が知られている。育乳ブラは、主に就寝時に装着すること目的としたブラジャーであって、就寝中にバストを強く圧迫することなく当該バストを美しい形に維持するためのブラジャーである。

具体的には、育乳ブラは、左右のバスト及びバスト周囲の脂肪を引き上げるように中央側に寄せた状態を維持することにより、バスト全体のボリューム感を高めて、左右バスト間に形成された美しい隙間（いわゆる「谷間」）を恒久化すること（以下、育乳効果という。）を目的とする。

ところで、育乳効果の進行に応じてバストの形状や大きさが変化するので、同一のブラジャーを使用し続けると、育乳効果が現れたバスト、つまり形状や大きさが変化したバストに対してカップ部（５、６）やパッド（Ｐ１、Ｐ２）の位置等が不適切な位置となってしまう。

そして、各カップ部（５、６）やパッド（Ｐ１、Ｐ２）の位置等が不適切な位置となってしまったブラジャーを装着し続けると、育乳効果を阻害してしまい、それまでの育乳効果が消失してしまうおそれがある。

これに対して、当該ブラジャー等では、２つの下側端辺部（３Ｂ、４Ｂ）それぞれの少なくとも一部が本体部（２）に対して変位可能であるので、各ポケット部（３、４）が各カップ部（５、６）に対して変位することにより、各カップ部（５、６）や各パッド（Ｐ１、Ｐ２）の位置等が不適切な位置となってしまうことが抑制される。

さらに、２つの下側端辺部（３Ｂ、４Ｂ）それぞれの少なくとも一部は、本体部（２）に対して変位可能であるので、本体部（２）は、ポケット部（３、４）により拘束されることなく、伸縮変形が可能となる。

このため、当該ブラジャー等によれば、育乳効果が現れたバスト、つまり形状や大きさが変化したバストに対しても育成効果を阻害することなく、バストの形状等を美しく維持することが可能となり得る。

延いては、当該ブラジャー等（この例では、ブラジャー）によれば、育成効果が継続的に発揮され得るので、就寝中等の非運動時の時間を利用して美しいバストの育成が可能となり得る。

さらに、２つの下側端辺部（３Ｂ、４Ｂ）それぞれの少なくとも一部は、本体部（２）に対して変位可能であるので、当該ブラジャー等（この例では、ブラジャー）であれば、比較的に様々な大きさ及び形状のバストに対しても対応可能となり得る。

なお、当該ブラジャー等は、例えば、以下の構成であってもよい。
すなわち、２つの下側端辺部（３Ｂ、４Ｂ）それぞれのうち少なくとも一部は、２つのカップ部（５、６）それぞれの下辺部（５Ａ、６Ａ）より上方側に位置している。これにより、ポケット部（３、４）とカップ部（５、６）とが重なっていない箇所が発生する。したがって、当該ブラジャー等の通気性が向上し得る。

土台部（７）の肌側には、２つのカップ部（５、６）の端辺部（５Ａ、６Ａ）に沿うように配置された滑り止めシート（１５）が配置されており、滑り止めシート（１５）は、土台部（７）の一部のみに縫い付けられた布状の部材であって、本体部（２）に比べて肌に対して滑り難い部材である。

これにより、滑り止めシート（１５）が本体部（２）に対して容易に変位でき得る。したがって、滑り止めシート（１５）と肌との密着性が高まるので、土台部（７）が過度にずれてしまうことが抑制され得る。

本体部（２）に設けられ、装着者の肩に掛けられる２つのストラップ部（９、１０）であって、装着時に本体部（２）と協働して環状部（１１、１２）を構成する２つのストラップ部（９、１０）と、環状部（１１、１２）それぞれに縫い付けられた脇下サポート部（１３、１４）であって、装着時に脇下部に位置して当該脇下部を保持する２つの脇下サポート部（１３、１４）とを備え、脇下サポート部（１３、１４）のうち環状部（１１、１２）に縫い付けられた部位の弦の長さ（Ｌ１）は、環状部（１１、１２）のうち脇下サポート部（１３、１４）が縫い付けられた部位の弦の長さ（Ｌ２）より小さい。

これにより、脇下サポート部（１３、１４）及びその周囲の形状が衣類の装着者の体型に沿うような立体形状となり得るので、脇下部の形状を効果的に保持でき得る。
因みに、上記各括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的構成等との対応関係を示す一例であり、本開示は上記括弧内の符号に示された具体的構成等に限定されるものではない。

第１実施形態に係るブラジャーの斜視図である。 第１実施形態に係るブラジャーの表面の正面図である。 第１実施形態に係るブラジャーの表面の裏面図である。 第１実施形態に係るブラジャーの肌側を示す図である。 第１実施形態に係る脇下サポート部を示す図である。

以下の「発明の実施形態」は、本開示の技術的範囲に属する実施形態の一例を示すものである。つまり、特許請求の範囲に記載された発明特定事項等は、下記の実施形態に示された具体的構成や構造等に限定されるものではない。

なお、各図に付された方向を示す矢印及び斜線等は、各図相互の関係及び各部材又は部位の形状を理解し易くするために記載されたものである。したがって、本開示に示された発明は、各図に付された方向に限定されるものではない。斜線が付された図は断面図を示すものではない。

少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位は、「１つの」等の断りがされた場合を除き、少なくとも１つ設けられている。つまり、「１つの」等の断りがない場合には、当該部材は２以上設けられていてもよい。本開示に示された衣類は、少なくとも符号が付されて説明された部材又は部位等の構成要素を備える。

（第１実施形態）
＜１．ブラジャーの構成＞
本実施形態は、美しいバスト（乳房）を育成することを目的とするブラジャーに本開示に係る衣類の一例が適用されたものである。本実施形態に係るブラジャー１は、図１に示されるように、ブラジャー本体２及び２つのポケット部３、４等を少なくとも備える。

＜ブラジャー本体等＞
ブラジャー本体２は、図２において太い実線で囲まれた部位である。具体的には、当該ブラジャー本体２は、２つのカップ部５、６及び土台部７等を少なくとも有する。２つのカップ部５、６それぞれは、乳房部の少なくとも一部を覆う部位である。

カップ部５は、左の乳房部（以下、バストという。）を下側から支えるように当該バストの一部を覆う部分である。カップ部６は、右のバストを下側から支えるように当該バストの一部を覆う部分である。なお、カップ部５は紙面右側の斜線部分の範囲である。カップ部６は、は紙面左側の斜線部分の範囲である。

２つのカップ部５、６の下辺部５Ａ、６Ａは、当該ブラジャー１を装着した者（以下、装着者と略す。）のバージスラインに概ね一致するような曲線状に構成されている。２つのカップ部５、６の上辺部５Ｂ、６Ｂは、装着時に装着者の乳首より上側に位置するように構成されている。

土台部７は、少なくともアンダーベルト７Ａを含む部分（ブラジャー本体２の下部斜線部）である。アンダーベルト７Ａは、２つのカップ部５、６の下方に設けられて胸部から脇下の一部を覆うベルト状の部位である。なお、当該土台部７は、フロントパネルとも呼ばれる。

そして、ブラジャー本体２は、通気性を兼ね備えた伸縮可能な材質にて構成されている。具体的には、ポリウレタン弾性糸が編み込まれたメッシュ状の生地であって、強い収縮性を有する生地である。

なお、本実施形態に係るブラジャー１は、図３に示されるように、ホック等の止め金具が無いバックベルト８を備える就寝時用のブラジャーである。バックベルト８は、両端がブラジャー本体２に縫い付けられ、ブラジャー本体２と協働して胸回り全周を囲む環状構造を構成する。

＜ポケット部＞
２つのポケット部３、４は、図４の斜線で示され部位であって、パッドＰ１、Ｐ２が挿入可能な袋状の部材である。パッドＰ１、Ｐ２は、ウレタンやシリコン等の弾性的に変形可能な材質製である。

本実施形態に係るパッドＰ１、Ｐ２は、手のひらを椀状としたような形状、又はハンモック状の形状に構成されている。なお、本実施形態に係るパッドＰ１、Ｐ２は、装着者の好み等に応じて装着者が交換することが可能である。

２つのポケット部３、４は、２つのカップ部５、６それぞれの肌側（裏側）に配置されて当該カップ部５、６それぞれに接触している。そして、２つのポケット部３、４は、以下の（ａ）〜（ｃ）の要件を満たすようにブラジャー本体２に固定されている。

（ａ）２つのカップ部５、６それぞれの中央部が、２つのポケット部３、４それぞれの上側端辺部３Ａ、４Ａと当該２つのポケット部３、４それぞれの下側端辺部３Ｂ、４Ｂとの間に位置していること。なお、カップ部５、６の中央部とは、装着時に乳首に相当する部位である。

（ｂ）上記２つの下側端辺部３Ｂ、４Ｂそれぞれの少なくとも一部は、ブラジャー本体２に対して変位可能であること。
（ｃ）上記２つの下側端辺部３Ｂ、４Ｂそれぞれのうち少なくとも一部は、２つのカップ部５、６それぞれの下辺部５Ａ、６Ａより上方側に位置していること。

具体的には、少なくともそれぞれの上側端辺部３Ａ、４Ａは、２つのカップ部５、６の上辺部５Ｂ、６Ｂに略一致した状態でブラジャー本体２に縫い付けられている。そして、２つの下側端辺部３Ｂ、４Ｂは、ブラジャー本体２に縫い付けられていない。

これにより、２つのポケット部３、４の一部（上側端辺部３Ａ、４Ａ）がブラジャー本体２に固定され、かつ、下側端辺部３Ｂ、４Ｂがブラジャー本体２に対して変位可能な構成となる。

本実施形態に係る２つのポケット部３、４は、脇側及び胸部中央側もブラジャー本体２に縫い付け固定されている。なお、各脇側には、洗濯時や交換時等に、パッドＰ１、Ｐ２を挿入又は抜き取るための開口部３Ｃ、４Ｃが設けられている。

＜ストラップ部＞
図１に示されるように、ブラジャー本体２には、２つのストラップ部９、１０が設けられている。２つのストラップ部９、１０は、装着者の肩に掛けられる部位である。つまり、２つのストラップ部９、１０は、２つのカップ部５、６を肩側に吊り上げるための肩紐である。

なお、２つのストラップ部９、１０は伸縮性のある素材にて構成されている。そして、ストラップ部９、１０は、２つのカップ部５、６の上辺部５Ｂ、６Ｂがバストに食い込むことを抑制しながら、左右バスト間に形成された隙間（いわゆる「谷間」）の上部を覆う。

２つのストラップ部９、１０は、装着時にブラジャー本体２と協働して環状部１１、１２を構成する。つまり、２つの環状部１１、１２は、装着時に肩周りを囲む閉曲線を描くような環状となる部位である。

各環状部１１、１２それぞれには、脇下サポート部１３、１４が縫い付けられている。各脇下サポート部１３、１４は、装着時に装着者の脇下部に位置して当該脇下部を保持する収縮性を有する部位である。

そして、図５に示されるように、脇下サポート部１３、１４のうち環状部１１、１２に縫い付けられた部位Ｓ１の弦の長さＬ１は、環状部１１、１２のうち脇下サポート部１３、１４が縫い付けられた部位Ｓ２の弦の長さＬ２より小さい。

なお、部位Ｓ１は、図５に示された脇下サポート部１３、１４のうち太い実線部分である。部位Ｓ２は、図５に示された環状部１１、１２のうち太い実線部分である。長さＬ１は、部位Ｓ１の一端と他端との距離である。長さＬ２は、部位Ｓ２の一端と他端との距離である。

＜滑り止めシート＞
土台部７の肌側には、図４に示されるように、滑り止めシート１５が配置されている。滑り止めシート１５は、２つのカップ部５、６の端辺部（本実施形態では、下辺部５Ａ、６Ａ）に沿うように配置されている。

当該滑り止めシート１５は、土台部７の一部のみに縫い付けられた布状の部材であって、ブラジャー本体２に比べて肌に対して滑り難い部材（本実施形態では、ウレタン製）の生地）である。

本実施形態では、滑り止めシート１５の縫い付けライン（ステッチ）は、各カップ部５、６の下辺部５Ａ、６Ａに沿うようなラインである。つまり、滑り止めシート１５は、下辺部５Ａ、６Ａから吊り下げられた状態になっている。

なお、滑り止めシート１５の幅方向端部、つまり滑り止めシート１５の脇側端部は、バックベルト８とブラジャー本体２との縫い付け部に縫い付けられている。このため、装着時に滑り止めシート１５が捲れ上がることが規制される。

＜２．本実施形態に係るブラジャーの特徴＞
本実施形態に係るブラジャー１では、各ポケット部３、４の下側端辺部３Ｂ、４Ｂそれぞれの少なくとも一部がブラジャー本体２に対して変位可能であるので、各ポケット部３、４が各カップ部５、６に対して変位することにより、各カップ部５、６や各パッドＰ１、Ｐ２の位置等が不適切な位置となってしまうことが抑制される。

さらに、２つの下側端辺部３Ｂ、４Ｂそれぞれの少なくとも一部は、ブラジャー本体２に対して変位可能であるので、ブラジャー本体２は、ポケット部３、４により拘束されることなく、伸縮変形が可能となる。

このため、当該ブラジャー１によれば、育乳効果が現れたバスト、つまり形状や大きさが変化したバストに対しても育成効果を阻害することなく、バストの形状等を美しく維持することが可能となり得る。

延いては、当該ブラジャー１によれば、育成効果が継続的に発揮され得るので、就寝中等の非運動時の時間を利用して美しいバストの育成が可能となり得る。
さらに、各ポケット部３、４の下側端辺部３Ｂ、４Ｂそれぞれの少なくとも一部は、ブラジャー本体２に対して変位可能であるので、当該ブラジャー１であれば、比較的に様々な大きさ及び形状のバストに対しても対応可能となり得る。

２つのポケット部３、４は、少なくともそれぞれの上側端辺部３Ａ、４Ａが、２つのカップ部５、６の上辺部５Ｂ、６Ｂに略一致した状態でブラジャー本体２に縫い付けられ、かつ、２つの下側端辺部３Ｂ、４Ｂがブラジャー本体２に縫い付けられていない。

これにより、当該ブラジャー１は、２つのポケット部３、４がブランコのように吊り下げられた構成となるので、バストの大きさ及び形状に対して大きな影響を受けることなく、装着者により一層フィット可能となる。

２つのポケット部３、４は、脇側及び胸部中央側もブラジャー本体２に縫い付け固定されている。これにより、当該ブラジャー１では、バストを優しく支えながら、当該バストを中央に寄せ集めるようにリフトアップさせることが可能となる。

各ポケット部３、４の下側端辺部３Ｂ、４Ｂそれぞれのうち少なくとも一部は、２つのカップ部５、６それぞれの下辺部５Ａ、６Ａより上方側に位置している。これにより、ポケット部３、４とカップ部５、６とが重なっていない箇所が発生する。したがって、ブラジャー１の通気性が向上し得る。

土台部７の肌側に設けられた滑り止めシート１５は、２つのカップ部５、６の下辺部５Ａ、６Ａに沿うように配置され、かつ、当該滑り止めシート１５は、土台部７の一部のみに縫い付けられている。

これにより、滑り止めシート１５がブラジャー本体２に対して容易に変位でき得る。したがって、滑り止めシート１５と肌との密着性が高まるので、土台部７が過度にずれてしまうことが抑制され得る。

滑り止めシート１５が下辺部５Ａ、６Ａに沿うように配置されている。これにより、装着時にバージスラインに土台部７がフィットした状態となるので、就寝時においても美しいバスト形状を保持でき得る。

ブラジャー本体２とストラップ部９、１０とにより構成される環状部１１、１２には、脇下サポート部１３、１４が縫い付けられている。そして、脇下サポート部１３、１４の弦の長さＬ１は、環状部１１、１２の弦の長さＬ２より小さい。

これにより、脇下サポート部１３、１４及びその周囲の形状が装着者の体型に沿うような立体形状となり得るので、脇下部の形状を効果的に保持でき得る。つまり、背中や脇の脂肪（肉）を広範囲で覆うことが可能となる。したがって、バストが左右に拡がることを規制して当該バストの美しい形状に保持することが可能となる。

なお、本実施形態に係るブラジャー１では、サイズ、材質及び原産国等が記載された商品タグ（図示せず。）が２つのポケット部３、４のいずれかの内部に収納されている。これにより、装着者が装着時に違和感を覚えることが抑制される。

（その他の実施形態）
上述の実施形態では、２つの下側端辺部３Ｂ、４Ｂがブラジャー本体２に縫い付けられていない構成であった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、２つの下側端辺部３Ｂ、４Ｂが伸縮性を備える糸にてブラジャー本体２に縫い付けられた構成であってもよい。

上述の実施形態では、各ポケット部３、４の下側端辺部３Ｂ、４Ｂは、各カップ部５、６の下辺部５Ａ、６Ａより上方側に位置していた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、各ポケット部３、４の下側端辺部３Ｂ、４Ｂが各カップ部５、６の下辺部５Ａ、６Ａに略一致した構成であってもよい。

上述の実施形態に係る滑り止めシート１５は、土台部７の一部のみに縫い付けられた構成であった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、滑り止めシート１５全体が土台部７に縫い付けられた構成であってもよい。

上述の実施形態では、ブラジャー本体２とストラップ部９、１０とにより構成される環状部１１、１２に脇下サポート部１３、１４が縫い付けられていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、脇下サポート部１３、１４が廃止された構成であってもよい。

上述の実施形態では、滑り止めシート１５が２つのカップ部５、６の下辺部５Ａ、６Ａに沿うように配置されていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、滑り止めシート１５がアンダーベルト７Ａに対応する部位のみに配置された構成であってもよい。

上述の実施形態では、脇下サポート部１３、１４の弦の長さＬ１は、環状部１１、１２の弦の長さＬ２より小さい構成であった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、脇下サポート部１３、１４の弦の長さＬ１と環状部１１、１２の弦の長さＬ２とが同一であってもよい。

上述の実施形態では、ブラジャーに本開示に係る衣類が適用された。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、キャミソール及びブラジャー付きタンクトップ等の胸部を覆う機能を有する衣類にも適用可能である。

上述の実施形態に係る２つのポケット部３、４は、上記の（ａ）〜（ｃ）の要件を満たすようにブラジャー本体２に固定されていた。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、２つのポケット部３、４が、（ａ）〜（ｃ）の要件のうち少なくとも１つの要件を満たすようにブラジャー本体２に固定された構成であってもよい。

上述の実施形態では、ホック等の止め金具が無いバックベルト８を備え、胸回り全周を囲む環状構造を有するブラジャーであった。しかし、本開示はこれに限定されるものではない。すなわち、当該開示は、例えば、右側のバックベルトと左側のバックベルトとを止め金で繋ぐ方式のブラジャーにも適用可能である。

さらに、本開示は、上述の実施形態に記載された開示の趣旨に合致するものであればよく、上述の実施形態に限定されるものではない。したがって、上述した複数の実施形態のうち少なくとも２つの実施形態が組み合わせられた構成、又は上述の実施形態において、図示された構成要件もしくは符号を付して説明された構成要件のうちいずれかが廃止された構成でもよい。

１… ブラジャー
２… ブラジャー本体
３、４… ポケット部
５、６… カップ部
７… 土台部
７Ａ… アンダーベルト
８… バックベルト
９、１０… ストラップ部
１１、１２… 環状部
１３、１４… 脇下サポート部
１３… 各脇下サポート部
１５… 滑り止めシート
Ｐ１、Ｐ２… パッド

Claims (3)

1. 乳房部の少なくとも一部を覆う２つのカップ部、及び当該２つのカップ部の下方に設けられて胸部から脇下の一部を覆うアンダーベルトを含む土台部を有する本体部であって、伸縮可能な材質にて構成された本体部と、
   前記２つのカップ部それぞれの肌側に配置された状態で前記本体部に固定された袋状のポケット部であって、弾性的に変形可能なパッドが挿入可能な２つのポケット部とを備え、
   前記２つのカップ部それぞれと前記２つのポケット部それぞれとが接触し、かつ、前記２つのカップ部それぞれの中央部は、前記２つのポケット部それぞれの上側端辺部と当該２つのポケット部それぞれの下側端辺部との間に位置しており、
   ２つの前記下側端辺部それぞれの少なくとも一部は、前記本体部に対して変位可能であり、
   前記土台部の肌側には、前記２つのカップ部の端辺部に沿うように配置された滑り止めシートが配置されており、
   さらに、前記滑り止めシートは、前記土台部の一部のみに縫い付けられた布状の部材であって、前記本体部に比べて肌に対して滑り難い部材である衣類。
2. ２つの前記下側端辺部それぞれのうち少なくとも一部は、前記２つのカップ部それぞれの下辺部より上方側に位置している請求項１に記載の衣類。
3. 前記本体部に設けられ、装着者の肩に掛けられる２つのストラップ部であって、装着時に前記本体部と協働して環状部を構成する２つのストラップ部と、
   前記環状部それぞれに縫い付けられた脇下サポート部であって、装着時に脇下部に位置して当該脇下部を保持する２つの脇下サポート部とを備え、
   前記脇下サポート部のうち前記環状部に縫い付けられた部位の弦の長さは、前記環状部のうち前記脇下サポート部が縫い付けられた部位の弦の長さより小さい請求項１又は２に記載の衣類。

Images