JP4510594B2 - カップ付き女性用衣類 - Google Patents

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本発明はカップ付き女性用衣類に係り、特にブラジャー、ブラキャミソール等のファンデーション衣類や水着、レオタード等の衣類に関する。
カップ付き女性用衣類の代表例であるブラジャーには、カップの肌側にバストをサポートするための部材が設けられるタイプのものがある。例えば、特許文献1に記載されているブラジャーでは、カップの肌側にバストをサポートするための中布が取り付けられ、これはカップの肌面と遊離するようになっている。中布の下縁はカップの前中心側の下部から脇側端部にかけて連続して縫着され、中布の上端部には肩ストラップが取り付けられ、この引き上げ力によりバストを下から持ち上げている。
特開平8−158110号公報
しかし、上記の構造では、肩ストラップの引き上げ力がカップ部に連結された土台部等に逃げ、中布に効率良く伝わらない。このため中布によるバストを持ち上げる働きと、バストのボリュームを脇側より前中心側に寄せる働きが不充分となり、美麗で前中心の上部に纏まり感のあるバストのシルエットを造形することが難しい、という問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、バストのボリュームを纏まり良く持ち上げることにより、存在感のある上向きのバストを造形し、前中心の上部に美麗な谷間を形成することを可能にしたカップ付き女性用衣類を提供することにある。
本発明に係るカップ付き女性用衣類は、着用状態において、左右一対のカップ部と、カップ部の下縁部にそれぞれ設けられた円弧状のカップワイヤ部と、カップ部の脇側の上縁部にそれぞれ取り付けられた肩ストラップと、カップ部の肌側に位置し、前中心側から下側を経て脇側にかけて配置された伸縮性を有するサポート部材とを備え、サポート部材の脇側の上縁部は肩ストラップで吊り上げられる構造をなしており、サポート部材の下縁部はカップ部の脇側部分と前中心側部分でカップワイヤ部にそれぞれ取り付けられ、これらに挟まれた中間部分でカップワイヤ部及びカップ部の双方より遊離していることを特徴とする。
本発明によれば、カップ部の肌側に取り付けられたサポート部材の脇側の上縁部は肩ストラップで吊り上げられる構造をなしているため、通常の着用状態においては、肩ストラップからの引き上げ力は直接にサポート部材に伝えることができる。また、サポート部材の下縁部は、カップ部の脇側部分と前中心側部分でカップワイヤ部にそれぞれ取り付けられ、これらに挟まれた中間部分でカップワイヤ部及びカップ部の双方より遊離しているので、肩ストラップによるサポート部材の引き上げ力は、サポート部材の肩ストラップによる吊り上げ位置からカップ部の下縁部の前中心側下部に延びる方向の張力と、肩ストラップによる吊り上げ位置からカップ部の下縁部の脇寄り下部に延びる方向の張力とを生じさせ、しかも肩ストラップの引き上げ力が土台部等に逃げることはない。このため、上記の2つの張力は互いに協働し合い、それぞれバストを自然な丸みで前中心側上方向へ寄せて上げる作用と、バストを脇側から前中心方向へ押し寄せる作用とをもたらす。このため、バストのボリュームのある部分が無理なく持ち上げられ、くっきりとした谷間を前中心上部に形成することができる。
本発明に係るカップ付き女性用衣類において、サポート部材の下縁部の脇側部分は、カップワイヤ部の脇側端部に至るまでカップワイヤ部に取り付けられていることとしても良い。このようにすれば、脇側からバストを包み上げる作用をもたらして、脇側へ逃げがちなバストのボリュームを無理なく前中心側に寄せて、バストに豊かな膨らみをもたらし、前中心に美麗な谷間を形成することができる。さらに、「脇寄せ」を実現すると共に脇部を引き締めることにより、スリムでシャープな脇ラインを作り上げることができ、「脇スッキリ」の状態も実現できる。
また、本発明に係るカップ付き女性用衣類において、サポート部材の下縁部の脇側部分は、カップワイヤ部の脇側端部より所定距離の手前までカップワイヤ部に取り付けられていることとしても良い。このようにすれば、脇側のボリュームを押し上げる力が強まるので、適度の硬さとハリがあるバストに対して、無理なく脇側のボリュームを押し上げる「脇上げ」作用をもたらし、バストに膨らみを持たせて前中心に自然な状態で美麗な谷間を形成することができる。
また、本発明に係るカップ付き女性用衣類において、サポート部材の下縁部の前中心側部分は、カップワイヤ部の前中心側端部に至るまでカップワイヤ部に取り付けられていることが好適である。このようにすれば、サポート部材の下縁部はカップ部の脇側部分と前中心側部分に挟まれた中間部分で遊離しているので、通常の着用状態においては、バック布の引く力よってサポート部材の下部に作用する水平方向(両脇を結ぶ方向)の張力が増大され、かつ、その上部において両脇を結ぶ方向の新たな張力が生まれる。このため、サポート部材には、肩ストラップの吊り上げ位置からカップ部の下縁部の前中心側下部と脇側下部のそれぞれに延びる2方向の張力と、上下の位置において両脇を結ぶ方向に生じる2つの張力とが相俟って、バストを緩やかに上方向に持ち上げるので、着用者に負担を与えることなく存在感のある上向きのバストを造形することができる。
また、本発明に係るカップ付き女性用衣類において、サポート部材の下縁部の前中心側部分は、カップワイヤ部の前中心側端部を越えてカップ部の前中心側の上縁部に至るまでカップワイヤ部およびカップ部に取り付けられていることが好ましい。このようにすれば、脇側から包み込んで寄せてきたバストのボリュームを前中心側で受け止めて、バストのボリュームを脇側と前中心側の双方から包み上げることとなるので、バストに豊かな膨らみを持たせて自然な丸みを造形することができる。
さらに、本発明に係るカップ付き女性用衣類において、サポート部材の下縁部のうち、カップワイヤ部及びカップ部の双方より遊離した部分は、凹形状に湾曲していることとしても良い。このようにすれば、バストのバージスライン最下点の近傍部分にバストの曲面をフィットする空間部が形成される。本発明の衣類を通常に着用した際に、バストのバージスライン最下点近傍部分がこの空間部に入り込んで空間部で保持され、サポート部材はバストを密着にフィットすることになる。このため、サポート部材は、バストの動きを追従しながら、その動きを抑制することにより、バストの動きによるカップ部のずり下がりや横ずれを軽減し、優れたバストの造形効果をもたらす。
本発明によれば、バストのボリュームを纏まり良く持ち上げることにより、存在感のある上向きのバストを造形し、前中心の上部に美麗な谷間を形成することを可能にしたカップ付き女性用衣類を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態であり、カップ付き女性用衣類の一つであるブラジャーについて詳細に説明する。なお、本明細書において、上下、左右及び前後の方向は、カップ付き女性用衣類の着用者から見た方向である。また、図面の説明において同一又は同等の構成要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。また、ブラシャーの構成は左右対称であるため、一方のみについて説明する。
図1は第1実施形態に係るブラジャーの構成を示す正面図である。図示のように、ブラジャー10は、前中心の左右両側に配置された一対のカップ部12(フルカップ)と、カップ部12の下縁部にそれぞれ縫着された円弧状のカップワイヤ部14と、両カップ12の下縁部に縫着され、両カップ部12を連結する土台部16と、土台部16の左右両端部に縫着され後背部に延びる左右一対の帯状のバック布18と、バック布18それぞれの後背側端部に設けられ、互いに係脱自在のホック22と、カップ部12の脇側の上縁部とバック布18とに縫着され、両者間に架け渡された肩ストラップ20とを備えている。
本実施形態の特徴として、カップ部12の肌側には、図1に点線で示すように、カップ部12と遊離して配置されたサポート部材30が備えられている。このサポート部材30の脇側は、上方に向かって徐々に幅が狭くなり、その上端は肩ストラップ20の下端に取り付けられている。また、サポート部材30の下部はカップ部12の脇側の下縁から前中心側の下縁まで一定の幅を持って広がり、それぞれの下縁でカップ部12およびカップワイヤ部14に縫着等で取り付けられている。サポート部材30の上縁30aは凹形状に湾曲しており、下縁30bについても凹形状に湾曲しており、この下縁30bの湾曲部ではカップ部12およびカップワイヤ部14の双方に取り付けられずに遊離している。
上述したカップ部12、カップワイヤ部14およびサポート部材30の詳細な構成について、図2および図3を参照して説明する。図2は第1実施形態に係るブラジャー10を肌側から見た斜視図であり、図3は、図2におけるII−II線に沿って切断した左側カップ部12の断面を含む肌側からの斜視図である。
カップ部12は、バストの形状にマッチしたお椀の形状を有し、真空成型法、熱プレス法等を用いてモールド成型したものである。カップ部12は、外側のカップ表布122と肌側のカップ裏布126を有し、その間にシート状の芯材124を挟んで構成されている。カップ表布122及びカップ裏布126には合成繊維や天然繊維の織布、編布等の素材が用いられており、芯材124には不織布、発泡ポリウレタンのような一定の厚みと保形性、弾力性を有する素材が用いられている。また、図3に示すように、カップ先端部、すなわち着用時に乳首に当たる位置には、パッド128が縫着等により取り付けられている。なお、パッド128は不織布、発泡ポリウレタンのような一定の厚みと保形性、復元性、弾力性あるいは弾発性を有する素材で形成されている。
カップワイヤ部14は、カップ部12の肌側の下縁部に縫着されている。図3に示すように、ワイヤ142は、形状記憶合金などの金属や剛性のあるプラスチック等で成形されており、バストの下部の輪郭に好適にフィットする形状をなしており、不織布などの柔らかい素材からなるバイアステープ144に包まれて縫い込まれている。
肩ストラップ20は、織布のような布地を紐状に成形、縫製して形成され、カップ部12とバック布18の間に架け渡されている。すなわち、肩ストラップ20の一端はカップ部12の上縁部の脇側寄りの位置に縫着され、他端はバック布18に縫着されている。なお、肩ストラップ20に用いられている織布等の素材は伸縮性が望ましい。また、肩ストラップ20には長さ調整金具20aを介設して着用者が肩ストラップ20の長さを適宜に調節できるようにしている。
図2示すように、カップ部12の肌側に配置されたサポート部材30は、最下部が欠けているフック状の形状を有し、カップ部12の前中心側から下側を経て脇側にかけてバストを取り囲むように配置されている。サポート部材30は、一枚の薄い部材からなしており、脇側の上縁部30cが伸縮性テープ24を介して肩ストラップ部材20に縫着されている。サポート部材30の下縁部は、カップ部12の脇側部分と前中心側部分でカップワイヤ部14に沿ってカップワイヤ部14にそれぞれ縫着され、脇側部分と前中心側部分とに挟まれた中間部分では、カップワイヤ部14及びカップ部12の双方より遊離している。なお、このカップワイヤ部14及びカップ部12の双方より遊離した中間部分は、凹形状に湾曲している。また、サポート部材30の下縁部の脇側部分は、カップワイヤ部14の脇側端部より所定距離(最大5cm、好ましくは3cm未満。本実施形態においては1cm。)の手前までカップワイヤ部14に縫着されており、カップワイヤ部14の脇側端部部分14aと縫着されていない。さらに、サポート部材30の下縁部の前中心側部分は、カップワイヤ部14の前中心側端部を越え、カップ部12の前中心側の上縁部12aに至るまでカップワイヤ部14及びカップ部12に縫着されている。一方、サポート部材30の上縁30aは肩方向に向かって凹形状の略円弧状を有し、カップ部12と縫着せずカップ部12の肌面から遊離し、カップ部12の肌面から浮き上るように多少の緊張状態に取り付けられている。
以上の構成により、ブラジャー10の通常の着用状態においては、サポート部材30は、次のような作用及び効果を奏する。
まず、サポート部材30の下縁部は、カップ部12の脇側部分と前中心側部分でカップワイヤ部14に沿ってカップワイヤ部14にそれぞれ縫着され、これらに挟まれた中間部分でカップワイヤ部14及びカップ部12の双方より遊離しているため、バック布18の引く力よりサポート部材の下部に作用する水平方向(両脇を結ぶ方向)の張力が増大され、かつ、その上部において両脇を結ぶ方向の新たな張力が生まれる。すなわち、図4(a)に示すように、サポート部材30には、サポート部材30の前中心側におけるカップワイヤ部14との縫着の上端部から、脇側におけるカップワイヤ部14との縫着の上端部に延びるU方向と、前中心側におけるカップワイヤ部14との縫着の下端部から、脇側におけるカップワイヤ部14との縫着の下端部に延びるV方向との2方向にそれぞれ張力が生じる。この2方向の張力共に、バストを上方向(W方向)に持ち上げる作用をもたらす。このため、存在感のある上向きのバストを造形する効果がある。
また、サポート部材30の脇側の上縁部30cは、肩ストラップ部材20に縫着されることにより、吊り上げられる構造をなしているため、肩ストラップ20からの引き上げる力は直接にサポート部材30に伝えることができる。サポート部材30の下縁部は、カップ部12の脇側部分と前中心側部分でカップワイヤ部14に沿ってカップワイヤ部14にそれぞれ縫着され、これらに挟まれた中間部分ではカップワイヤ部14及びカップ部12の双方より遊離している。このため、図4(b)に示すように、肩ストラップ20の引き上げる力により、サポート部材30には、肩ストラップ20による吊り上げ位置からカップ部12の下縁部の前中心側下部に延びるP方向と、肩ストラップ20による吊り上げ位置からカップ部12の下縁部の脇寄り下部に延びるR方向との2方向にそれぞれ張力が生じる。この2方向の張力は互いに協働し合い、それぞれバストを自然な丸みで前中心側上方向(Q方向)へ寄せて上げる作用と、バストを脇側から前中心方向(S方向)へ押し寄せる作用をもたらす。このため、肩ストラップ20の引き上げる力が土台部16等に逃げることがなく、バストのボリュームのある部分が無理なく持ち上げられ、くっきりとした谷間を形成することができる。
また、サポート部材30の下縁部の前中心側部分は、カップワイヤ部14の前中心側端部を越えてカップ部12の前中心側の上縁部12aに至るまで、カップワイヤ部14及びカップ部12に縫着されているため、脇側から包み込んで寄せてきたバストのボリュームを前中心側で受け止めて、バストのボリュームを脇側と前中心側の双方から包み上げる作用をもたらす。このため、バストの膨らみを持たし、より自然な丸みを造形する効果が得られる。
また、サポート部材30の下縁部の脇側部分は、カップワイヤ部14の脇側端部より所定距離の手前までカップワイヤ部14に縫着されているため、バストの脇側のボリュームを押し上げる力が強まることができる。これにより、適度の硬さとハリがあるバストに対して、無理なく脇側のボリュームを押し上げる「脇上げ」作用をもたらす。特に20歳前後のバストにハリがあり流動性が乏しい女性に対しては、確実にバストの脇側のボリュームを押し上げることによりバストに膨らみを持たせて、前中心に自然な状態で美麗な谷間を形成することができる。
さらに、サポート部材30の下縁部のうち、カップワイヤ部14及びカップ部12の双方より遊離した部分は、凹形状に湾曲しているため、バストのバージスライン最下点の近傍部分にバストの曲面をフィットする空間部32が形成される。ブラジャー10を通常に着用した際に、バストのバージスライン最下点近傍部分がこの空間部32に入り込んで保持され、サポート部材30がバストを密着にフィットすることになる。このため、サポート部材30は、バストの動きを追従しながら、その動きを抑制することにより、バストの動きによるカップ部のずり下がりや横ずれを軽減することができる。
また、サポート部材30がバストを押しつぶさないように、上縁30aは、着用時に前中心側から下側を経て脇側にかけて乳首に対応する位置よりバストの外側に配置することが好ましい。このようにすれば、サポート部材30はバストを圧迫することがなく、バストを密着にフィットすることにより、バストの動きに順応すると共に、バストの動きを抑制し形状を保持することができる。
サポート部材30は、直接に肌に接するものであるから肌にやさしい素材が好ましい。本実施形態においては、そのような素材であるダブルラッセルが使用されている。ダブルラッセルは、表面が滑らかで肌触りが良く、且つ薄地で通気性良好で肌に長時間接触しても不快感を生じない材質であり、軽く、ムレにくく、クッション性とストレッチ性に優れ、サポート力が強い。サポート部材30はダブルラッセル素材を使用することにより、バストにやさしくフィットすると共に、しなやかに体の動きに順応し、通気性・吸汗性にも優れ、さわやかな着け心地が得られる。さらに、ダブルラッセル素材は端面処理が不要で、通常の端部縫製処理で形成された段差による肌への摩擦を生じることはなく、且つ端面のほつれ、捲れ等もない。また、縫製工程がないので、手間と時間を省くことができる効果もある。
本実施形態によれば、着用時にサポート部材30がバストを好適にフィットしながら、バストを下から押し上げると共に、脇側から前中心側に押し寄せて、さらに、前中心側からバストを包み上げることにより、より自然な丸みを持ち、存在感のある上向きのバストを造形することができる。特に20歳前後のバストに適度の硬さとハリがある年代の女性に対して、確実にバストの脇を押し上げる「脇上げ」効果をもたらし、バストの間の谷間を自然に形成することができる。さらに、サポート部材30はクッション性、ストレッチ性と通気性等に優れたダブルラッセル素材を使用することにより、バストを優しく包み上げて、快適な着け心地が得られる。
次に、本発明に係るブラジャーの第2実施形態を説明する。
図5は、第2実施形態を示す斜視図である。この実施形態に係るブラジャー40が第1実施形態と違う点は、サポート部材50の下縁部の脇側部分は、カップワイヤ部14の脇側端部に至るまでカップワイヤ部14に縫着されていることである。その他の構成については第1実施形態と同様な構造を有するため説明を省略する。
本実施形態によれば、上記の第1実施形態と同様に、自然な丸みを持ち、存在感のある上向きのバストを造形することができると共に快適な着け心地が得られる。さらに、本実施形態は上記の特徴的な構成を有するため、着用状態においては、脇側からバストを包み上げて、バストを前中心側に向かって寄せる作用をもたらす。このため、バストのボリュームがあり流動性がある女性、特に30歳代のバストが柔らかくなってきた年代の女性に対しては、脇側へ逃げがちなバストを無理なく脇側から前中心に押し寄せてバストに膨らみを持たす「脇寄せ」効果が高く、豊かな美麗な谷間が形成することができる。さらに、脇部を引き締めることにより、スリムでシャープな脇ラインを作り上げることができ、「脇スッキリ」効果が得られる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、本実施形態では、カップ部12をフルカップとしたが、フルカップに限らず、3/4カップ、ハーフカップのブラジャー等に適用される。また、前中心を係脱自在のホックで連結するフロントホック型ブラジャーにも適用できる。
また、上記の実施形態では、ファンデーション衣類としてのブラジャー10に関するものであるが、ワイヤフォーム型の各種のカップ付き女性用衣類に適用できる。例えば、ブラスリップ、ブラキャミソール、スリーインワン、ボディスーツ、レオタード、水着、ブラドレス等である。
第1実施形態に係るブラジャーの構成を示す正面図である。 第1実施形態に係るブラジャーの肌側を示す斜視図である。 第1実施形態に係るブラジャーの断面図である。 第1実施形態に係るブラジャーの作用を説明する平面図である。 第2実施形態に係るブラジャーを示す斜視図である。
符号の説明
10…ブラジャー、12…カップ部、12a…カップ部の前中心側の上縁部、14…カップワイヤ部、20…肩ストラップ、30…サポート部材。

Claims (6)

  1. 着用状態において、
    左右一対のカップ部と、
    前記カップ部の下縁部にそれぞれ設けられた円弧状のカップワイヤ部と、
    前記カップ部の脇側の上縁部にそれぞれ取り付けられた肩ストラップと、
    前記カップ部の肌側に位置し、前中心側から下側を経て脇側にかけて配置された伸縮性を有するサポート部材と、
    を備え、
    前記サポート部材の脇側の上縁部は前記肩ストラップで吊り上げられる構造をなしており、前記サポート部材の下縁部は前記カップ部の脇側部分と前中心側部分で前記カップワイヤ部にそれぞれ取り付けられ、これらに挟まれた中間部分で前記カップワイヤ部及び前記カップ部の双方より遊離していることを特徴とするカップ付き女性用衣類。
  2. 前記サポート部材の下縁部の脇側部分は、前記カップワイヤ部の脇側端部に至るまで前記カップワイヤ部に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカップ付き女性用衣類。
  3. 前記サポート部材の下縁部の脇側部分は、前記カップワイヤ部の脇側端部より所定距離の手前まで前記カップワイヤ部に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1記載のカップ付き女性用衣類。
  4. 前記サポート部材の下縁部の前中心側部分は、前記カップワイヤ部の前中心側端部に至るまで前記カップワイヤ部に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか記載のカップ付き女性用衣類。
  5. 前記サポート部材の下縁部の前中心側部分は、前記カップワイヤ部の前中心側端部を越えて前記カップ部の前中心側の上縁部に至るまで前記カップワイヤ部およびカップ部に取り付けられている、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載のカップ付き女性用衣類。
  6. 前記サポート部材の下縁部のうち、前記カップワイヤ部及び前記カップ部の双方より遊離した部分は、凹形状に湾曲していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載のカップ付き女性用衣類。
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