JP2533290Y2 - 妊産婦用ブラジャー - Google Patents

妊産婦用ブラジャー

Info

Publication number
JP2533290Y2
JP2533290Y2 JP7087592U JP7087592U JP2533290Y2 JP 2533290 Y2 JP2533290 Y2 JP 2533290Y2 JP 7087592 U JP7087592 U JP 7087592U JP 7087592 U JP7087592 U JP 7087592U JP 2533290 Y2 JP2533290 Y2 JP 2533290Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cloth
strap
bra
breast
backing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7087592U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0637307U (ja
Inventor
尚子 小森
ミエ子 廣瀬
美恵子 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wacoal Corp
Original Assignee
Wacoal Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wacoal Corp filed Critical Wacoal Corp
Priority to JP7087592U priority Critical patent/JP2533290Y2/ja
Publication of JPH0637307U publication Critical patent/JPH0637307U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2533290Y2 publication Critical patent/JP2533290Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Corsets Or Brassieres (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は妊産婦用ブラジャーに関
するものである。特に本考案は、比較的大きな乳房を有
する妊婦や産婦あるいは産褥期の褥婦に有用なブラジャ
ーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】妊婦や産婦あるいは産褥期の褥婦(これ
らを本考案では妊産婦という。)は、乳房が大きくなる
乳房拡張期に属し、特にその内でも乳房の形態分類で、
IIb型並びにIII 型に分類される比較的大きな乳房を持
ち、やや垂れ下がった乳房を持つ妊産婦については、母
乳栄養保持のためと、乳頭、乳輪部浮腫の予防や治療の
ために、バストアップの状態で乳房を保持することが必
要であるとされている。
【0003】このように大きな乳房を有する女性の産褥
期などの乳房拡張期には、乳房のボリームがいっそう大
きくなるので、通常のブラジャーではその重みに絶えき
れず、バストアップの効果を果たすことができない。
【0004】通常、産院などでは乳房の下側に丸めたタ
オルを当てて乳房の挙上(バストアップ)を図ってい
る。また、最近では、ギブスの素材として用いられてい
るキャストライトによる乳房支持具が考案され使用され
ており、その結果、妊産婦の症状としては、胸が軽くな
った、肩が楽になった、乳頭、乳輪部浮腫による疼痛が
軽減したなどの効果がある事が報告されている。(「母
性衛生」第32巻2号 第230〜233頁、平成3年
6月)。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようなタオルを用いる方法によって乳房を支える方法
は、バストアップの力が弱く、また、乳房の側面側の支
持が出来ない、乳房下がかさ張るなどの問題がある。
【0006】また、キャストライトを用いたものは、乳
房支持力はあるが、固い素材であるので、着用者の胸骨
にあたって痛い、乳児を抱きにくいなどの問題があるこ
とが指摘されている。
【0007】本考案は、妊産婦の大きな乳房を十分にバ
ストアップでき、着用感の優れた妊産婦用ブラジャーを
提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を達成するため
に本考案は次の構成を有するものである。 (1)(A)乳房用カップ部の裏打ち布と、 (B)前記乳房用カップ部の裏打ち布と連なって肩部を
またがって伸びているストラップ部布、または、前記乳
房用カップ部の裏打ち布と連なって肩部をまたがって伸
びているストラップ部裏打ち布と、 (C)前記(B)のストラップ部布あるいはストラップ
部裏打ち布、に連なって下方に伸びてバック側下辺部に
達するバック布の一部を構成する部分バック布、また
は、前記(B)のストラップ部布あるいはストラップ部
裏打ち布、に連なって下方に伸びてバック側下辺部に達
する部分バック裏打ち布、が、非伸縮性または伸縮性の
小さい布からなることを特徴とする妊産婦用ブラジャ
ー。
【0009】(2)ブラジャー本体を主として構成する
ブラジャー本体布が伸縮性を有する布からなる前記
(1)項に記載の妊産婦用ブラジャー。 (3)(B)のストラップ部布あるいはストラップ部裏
打ち布の幅が、およそ1.8〜5cmの広幅である前記
(1)項または(2)項に記載の妊産婦用ブラジャー。
【0010】(4)前中心の上下方向の幅がおよそ7.
5cm以上の広幅である前記(1)項〜(3)項のいず
れかに記載の妊産婦用ブラジャー。 (5)後中心のバック布の上下方向の幅が脇部の上下方
向の幅とほぼ等しいかそれより大きい前記(1)項〜
(4)項のいずれかに記載の妊産婦用ブラジャー。
【0011】(6)ブラジャーの下辺部がやや広幅の下
辺部テープ布を有する前記(1)項〜(5)項のいずれ
かに記載の妊産婦用ブラジャー。 (7)前中心部付近で前開き可能となっている前記
(1)項〜(6)項のいずれかに記載の妊産婦用ブラジ
ャー。
【0012】
【作用】本考案の妊産婦用ブラジャーは、(A)乳房用
カップ部の裏打ち布と、(B)前記乳房用カップ部の裏
打ち布と連なって肩部をまたがって伸びているストラッ
プ部布、または、前記乳房用カップ部の裏打ち布と連な
って肩部をまたがって伸びているストラップ部裏打ち布
と、(C)前記(B)のストラップ部布あるいはストラ
ップ部裏打ち布、に連なって下方に伸びてバック側下辺
部に達するバック布の一部を構成する部分バック布、ま
たは、前記(B)のストラップ部布あるいはストラップ
部裏打ち布、に連なって下方に伸びてバック側下辺部に
達する部分バック裏打ち布とが、非伸縮性または伸縮性
の小さい布からなるので、前記(A)(B)(C)を構
成する非伸縮性または伸縮性の小さい布が乳房カップ部
から肩部を通りバック側下辺部に至っているので、これ
ら全体で、重い大きな乳房でも、乳房の垂れ下がりを防
止し、バストをつり上げて、バストアップを効果的に図
ることができる。かつ布を使用しているので、感触がキ
ャストライトの様に固くなく、着用感の優れた妊産婦用
ブラジャーを提供することができる。
【0013】また、前記(2)項に記載したように、ブ
ラジャー本体を主として構成するブラジャー本体布が伸
縮性を有する布からなる本考案の好ましい態様とするこ
とにより、少なくとも胸回り方向には伸縮性があるので
着用感が良く、かつ、乳房は一般には妊娠3ケ月ごろか
ら次第に大きくなり、産褥期は乳腺拡張期であるので最
も大きくなり、その後授乳期においても乳房のボリュー
ムはかなり大きいが、産褥期よりは小さくなる傾向にあ
るが、このような乳房の大きさの変化に追従でき、バス
トの緊満の変化に対応して、比較的長期間使用すること
ができる妊産婦用ブラジャーを提供することができる。
【0014】また、前記(3)項に記載したように、
(B)のストラップ部布あるいはストラップ部裏打ち布
の幅が、およそ1.8〜5cmの広幅である本考案の好
ましい態様とすることにより、バストを十分に支えるこ
とができ、従来の通常のブラジャーのストラップの様に
細幅でないので、大きく重くなった乳房の重みにより、
ストラップが伸び過ぎてしまうことが防止でき、より確
実に乳房を支えることができる。しかも乳房の重みでス
トラップ部が肩に食い込んで肩の血行を阻害することを
防止できる妊産婦用ブラジャーを提供することができ
る。
【0015】また、前記(4)項に記載したように、前
中心の上下方向の幅がおよそ7.5cm以上の広幅であ
る本考案の好ましい態様とすることにより、前中心の上
下方向の幅が通常のブラジャーに比べて大きいので十分
に乳房を包んでよりしっかりと乳房を支えることがで
き、かつ乳房の脇への流れを防止できる妊産婦用ブラジ
ャーを提供できる。
【0016】また、前記(5)項に記載したように、後
中心のバック布の上下方向の幅が脇部の上下方向の幅と
ほぼ等しいかそれより大きい本考案の好ましい態様とす
ることにより、よりしっかりと乳房を支える緊縮力を付
与することができ好ましい。
【0017】また、前記(6)項に記載したように、ブ
ラジャーの下辺部がやや広幅の下辺部テープ布を有する
本考案の好ましい態様とすることにより、下カップ、脇
をよりしっかりと支えられアンダーバストが一定して安
定であり、よりしっかりとバストアップを図ることがで
きる妊産婦用ブラジャーを提供できる。
【0018】また、前記(7)項に記載したように、前
中心部付近で前開き可能となっている本考案の好ましい
態様とすることにより、授乳が容易になり、また、かか
る乳房の大きい時期は一般にブラジャーの着脱もしにく
くなるが、前開きタイプとすることにより、ブラジャー
の着脱も容易に行うことができる妊産婦用ブラジャーを
提供できる。
【0019】
【実施例】以下、図を参照しながら、本考案の具体例に
ついて説明するが、これらの具体例は本考案の理解を容
易にするために示された例であって、本考案がこれらの
具体例にのみ限定されるものではない。
【0020】図1は本考案の一実施例の妊産婦用ブラジ
ャーの正面概念図、図2はその右側面概念図、図3は同
じくその背面概念図、図4はこのブラジャーを前中心か
ら開いた場合の内側から見た展開平面概念図である。
【0021】これらの図で示したブラジャーは、表側が
比較的伸縮性のよい布からなるブラジャー本体布で構成
されており、その裏側に非伸縮性または伸縮性の小さい
布が裏打ちされているタイプの妊産婦用ブラジャーであ
る。
【0022】図1に於いて1が表側ほぼ全体を構成して
いるブラジャー本体布、2がブラジャーの前中心、3が
ブラジャー本体布1からなる乳房用カップ部、4がスト
ラップ部であり、ストラップ部4の表側はブラジャー本
体布1からなるストラップ部布5とその裏側に非伸縮性
または伸縮性の小さい布が裏打ちされたストラップ部裏
打ち布6であり、7の乳房用カップ部の裏打ち布と連な
った一体の布からなる。これらの裏打ち布6、7はブラ
ジャー本体布1の裏側に裏打ちされており、図中にドッ
トを打って示した部分が裏打ち布が存在する部分を概念
的に示したものである。(以下の図に於いても同様であ
る。)8は脇部であり、9は例えばグリッパーなどの止
め具であり、この止め具9により、前中心2でこのブラ
ジャーが前開きできるようになっており、授乳時に便利
であるし、ブラジャーの着脱も容易に行うことができ
る。着用時で非授乳時には止め具9により、前中心を閉
じておく。止め具9はグリッパーに限られるものではな
く、スナップ、ボタン、ファスナー、面ファスナー、か
ぎホックなど着用中に乳房の重みなどで簡単に開いてし
まわないものであれば何でもよい。(他の例についても
同様である。)。尚、必要に応じて前開きでなく、バッ
ク側で開けるようにしてもよい。(他の例についても同
様である。)。
【0023】このブラジャーの例ではカップ部裏打ち布
7のカップ部裏打ち布前側上辺部10(点線で示されて
いる部分)は、ブラジャー本体布1に縫製されていない
部分であり、仮に乳房の大きさが時期によって変化して
も伸縮性の本体布1と一体に縫製されていないので、本
体布1の伸縮性により乳房の大きさの変化に追従できる
ようになっている。裏打ち布6、7は、前中心2の側部
の下部と、下辺部テープ布11に接する部分と、ストラ
ップ部4ではその周囲が表側の本体布1に縫製されてい
る。
【0024】図2では、1がブラジャー表面側をほぼ構
成するブラジャー本体布であり、20がブラジャー本体
布1からなるバック布、その裏側に部分バック裏打ち布
21が前記ストラップ部裏打ち布6から下側に伸びて裏
打ちされている。この点は背面概念図の図3、内側から
見た展開平面概念図の図4を参照すると、より理解が容
易になる。この例では、裏側の部分バック裏打ち布21
はその下側端の下辺部テープ布11に接する部分で本体
布1に縫製されているが、部分バック裏打ち布21の途
中の両側(図3で点線で示された部分)はブラジャー本
体布1からなるバック布20には縫製されていない。従
って伸縮性のバック布20の伸縮性がより有効に発揮さ
れ、適度の緊迫力により、着用感が改良されると共に、
前述したように、乳房の大きさの変化に追従できる利点
がある。ただし、この部分バック裏打ち布21の途中の
両側(図3で点線で示された部分)はブラジャー本体布
1からなるバック布20に縫製されていても差し支えな
い。また、この部分バック裏打ち布21の幅は、本考案
のバストアップの目的を損なわない限り、適宜の幅のも
のが採用できるし、形もこの図に示した形に限定される
ものではない。尚、31はブラジャーの後中心を示す。
【0025】図4は、前述したように、この妊産婦用ブ
ラジャー内側から見た展開平面概念図であり、41は乳
房用カップ部裏打ち布7の脇部であり、この部分はブラ
ジャー本体布1に縫製されている。
【0026】この様に、非伸縮性または伸縮性の小さい
裏打ち布7、6、21が乳房カップ部から肩部を通りバ
ック側下辺部に至っているので、これら全体で、重い大
きな乳房でも、乳房の垂れ下がりを防止し、バストをつ
り上げて、バストアップを効果的に達成することができ
る。
【0027】ストラップ部布5とストラップ部裏打ち布
6の幅は、通常のブラジャーに比べて広幅にすることが
好ましく、例えば好ましくは、およそ1.8〜5cmの
広幅が好適であり、広幅とすることにより、バストを十
分に支えることができ、大きく重くなった乳房の重みに
より、ストラップが伸び過ぎてしまうことが防止でき、
より確実に乳房を支えることができる。しかも乳房の重
みでストラップ部が肩に食い込んで肩の血行を阻害する
ことを防止できる妊産婦用ブラジャーを提供することが
できる。(他の例についても同様である。)。通常市販
されている妊産婦用のブラジャーのストラップ部の伸び
率は、およそ21〜40%程度のものが多いが、本考案
ではこれより伸びの少ないストラップ部とする事が好ま
しい。
【0028】本考案のブラジャーでは、また、前中心の
上下方向の幅を広幅にすることが好ましく、広幅とする
ことにより、前中心の上下方向の幅が通常のブラジャー
に比べて大きいので十分に乳房を包んで、よりしっかり
と乳房を支えることができ、かつ乳房の脇への流れを防
止できる。前中心の上下方向の幅は、着用者の大きさに
よって異なるので一概に規定しがたいが、およそ7.5
cm以上が好ましい。この幅の上限は特に制限はなく、
襟ぐりが上の方にくる場合には、襟ぐりまでの幅とな
る。これらの寸法は着用者の身体の寸法や着用者の好み
によって適宜の寸法にすればよい。
【0029】また、後中心31のバック布20の上下方
向の幅も比較的広いことが好ましく、後中心の上下方向
の幅が脇部8の上下方向の幅とほぼ等しいかそれより大
きくすることによって、よりしっかりと乳房を支える緊
縮力を付与することができ好ましい。
【0030】また、本考案のブラジャーに於いては、ブ
ラジャーの下辺部に下辺部テープ布11を有するものが
好ましく、下辺部テープ布11の幅もやや広幅にするこ
とにより、下カップ、脇をよりしっかりと支えられアン
ダーバストが一定して安定であり、よりしっかりとバス
トアップを図ることができるので好ましい。下辺部テー
プ布11の幅としては、およそ1〜5cm程度が好まし
い。
【0031】本体布1を構成する布は伸縮性の布が好ま
しく、特に限定するものではないが、伸縮性生地の例と
しては、例えば、丸編物、パワーネット、ベアー天竺、
ベアーフライス、ツーウェイトリコットまたはトリコネ
ットなどの伸縮性編物や、伸縮性織物等が挙げられ、中
でもポリウレタン弾性繊維等の弾性繊維を含有する伸縮
性の布が好ましく用いられる。
【0032】また、前記裏打ち布などに用いられる非伸
縮性または伸縮性の小さい布としては、特に限定するも
のではないが、例えば、平編、トリコット、ダブルニッ
トなどが代表的な例である。
【0033】次に図5〜図8を用いて、本考案の妊産婦
用ブラジャーの別の態様の一例を説明する。前記図1〜
図4で示したブラジャーはブラジャー本体布が比較的伸
縮性を有する布で構成され、裏打ち布に非伸縮性または
伸縮性の小さい布を用いているが、この裏打ち布として
非伸縮性または伸縮性の小さい布を用いている部分のう
ち、乳房用カップ部裏打ち布の部分を除いてその他の部
分は、非伸縮性または伸縮性の小さい布を本体布として
用いてもよいし、その一部は非伸縮性または伸縮性の小
さい布を裏打ちとして、他の残りの部分を本体布として
用いるなどのように適宜組み合わせてつなぎ合わせて用
いてもよいことは、容易に理解されるところである。次
に示す実施例では、前述の実施例に於いて、裏打ち布と
して非伸縮性または伸縮性の小さい布を用いている部分
のうち乳房用カップ部裏打ち布の部分を除いてその他の
部分は、非伸縮性または伸縮性の小さい布を本体布とし
て用いた場合の例である。
【0034】図5は本考案の一実施例の妊産婦用ブラジ
ャーの正面概念図、図6はその右側面概念図、図7は同
じくその背面概念図、図8はこのブラジャーを前中心か
ら開いた場合の内側から見た展開平面概念図である。
【0035】図5に於いて51がバック布の一部とスト
ラップ部布を除いてブラジャーの表側ほぼ全体を構成し
ているブラジャー本体布、52がブラジャーの前中心、
53がブラジャー本体布51からなる乳房用カップ部、
57がその裏側に裏打ちされた非伸縮性または伸縮性の
小さい布からなる乳房用カップ部裏打ち布である。54
がストラップ部であり、ストラップ部54のストラップ
部布55は、この例ではそれ自体が非伸縮性または伸縮
性の小さい布で構成されている。ストラップ部布55
は、はぎ部60でブラジャー本体布51からなる乳房用
カップ部53ならびにその裏側の乳房用カップ部裏打ち
布57に縫製により接合されている。
【0036】尚、乳房用カップ部裏打ち布57が存在す
る部分は、図中にドットを打って示した部分である。5
8は脇部であり、511は下辺部テープ布、59は例え
ばグリッパーなどの止め具であり、この止め具59によ
り、前中心52でこのブラジャーが前開きできるように
なっており、授乳時に便利であるし、ブラジャーの着脱
も容易に行うことができる。着用時で非授乳時には止め
具59により、前中心を閉じておく。止め具59はグリ
ッパーに限られるものではなく、スナップ、ボタン、フ
ァスナー、面ファスナー、かぎホックなど着用中に乳房
の重みなどで簡単に開いてしまわないものであれば何で
もよい。尚、必要に応じて前開きでなく、バック側で開
けるようにしてもよい。
【0037】このブラジャーの例ではカップ部裏打ち布
57のカップ部裏打ち布前側上辺部510(点線で示さ
れている部分)は、乳房用カップ部53のブラジャー本
体布51に縫製されていない部分であり、仮に乳房の大
きさが時期によって変化しても伸縮性の本体布51と一
体に縫製されていないので、本体布51の伸縮性により
乳房の大きさの変化に追従できるようになっている。カ
ップ部裏打ち布57は、カップ部裏打ち布前側上辺部5
10(点線で示されている部分)を除いて、その周囲は
表側の本体布51に縫製されている。
【0038】図6、図7、図8では、51がブラジャー
本体布であり、71がブラジャー本体の一部を構成する
部分バック布であり、ストラップ部布55と同様に非伸
縮性または伸縮性の小さい布から構成されており、スト
ラップ部布55と、はぎ部61で縫製により接合されて
おり、また、その下端は下辺部テープ布511と縫製さ
れている。また、この部分バック布71の両側は、はぎ
部62と63でブラジャー本体布51からなるバック布
520と縫製されて接合されている。尚、この例ではス
トラップ部布55と部分バック布71とが、はぎ部61
で縫製により接合されている例を示しているが、はぎ部
61がなく、ストラップ部布55と部分バック布71と
が連続している1枚の布で構成してもよいことは勿論で
ある。また、この部分バック布71の幅は、本考案のバ
ストアップの目的を損なわない限り、適宜の幅のものが
採用できるし、形もこの図に示した形に限定されるもの
ではない。
【0039】尚、531はブラジャーの後中心を示す。
541は乳房用カップ部裏打ち布57の脇部であり、こ
の乳房用カップ部裏打ち布の脇部57は、ブラジャー本
体布51に縫製されている。
【0040】この例では、部分バック布71は、はぎ部
62、63で本体布51からなるバック布520と接合
されているので、伸縮性のブラジャー本体布51の伸縮
性により、適度の弾力性が発揮されて、着用感が改良さ
れると共に、前述したように、乳房の大きさの変化に追
従できる利点がある。
【0041】この様に、非伸縮性または伸縮性の小さい
カップ部裏打ち布57、ストラップ部布55、部分バッ
ク布71が乳房カップ部から肩部を通りバック側下辺部
に至っているので、これら全体で、重い大きな乳房で
も、乳房の垂れ下がりを防止し、バストをつり上げて、
バストアップを効果的に達成することができる。
【0042】この例では、ストラップ部布55と部分バ
ック布71がいずれもブラジャー本体を構成する場合の
例を示したが、例えばストラップ部54を前記実施例の
ようにストラップ部布5とストラップ部裏打ち布6とか
らなる構成にしてもよいし、あるいは、部分バック布7
1に相当する部分を前記実施例のように部分バック裏打
ち布21を用いるような構造にしてもよいことは容易に
理解されるべきである。また、上記実施例に於いて、本
考案の目的を損なわない限り、裏打ちの存在しない部分
などを適宜の布で裏打ちすることは差し支えない。
【0043】また、上記実施例に於いて、ストラップ部
布55の幅、前中心の上下方向の幅、後中心のバック布
の上下方向の幅や下辺部テープ布の幅などの好ましい範
囲や伸縮性の布、非伸縮または伸縮性の小さい布の具体
例などは前記の実施例で説明したものと同様であるので
説明を省略する。
【0044】尚、ブラジャーのデザインについても、上
記実施例に記載したもののみに限られるものではなく、
本考案の目的を達成できるものであれば他のデザインに
を採用してよいことは勿論である。
【0045】
【考案の効果】本考案は、妊産婦の重い大きな乳房で
も、乳房の垂れ下がりを防止し、バストをつり上げて、
バストアップを効果的に図ることができ、且つ、着用感
の優れた妊産婦用ブラジャーを提供できる。
【0046】また、ブラジャー本体を主として構成する
ブラジャー本体布が伸縮性を有する布からなる本考案の
好ましい態様とすることにより、より着用感が優れ、か
つ、妊娠、産褥期、授乳期などにおける乳房の大きさの
変化に追従でき、バストの緊満の変化に対応して、比較
的長期間使用することができる妊産婦用ブラジャーを提
供できる。
【0047】また、ストラップ部布あるいはストラップ
部裏打ち布の幅が、およそ1.8〜5cmの広幅である
本考案の好ましい態様とすることにより、ストラップが
伸び過ぎてしまうことが防止でき、より確実に乳房を支
えることができる。しかも乳房の重みでストラップ部が
肩に食い込んで肩の血行を阻害することを防止できる妊
産婦用ブラジャーを提供できる。
【0048】また、前中心の上下方向の幅がおよそ7.
5cm以上の広幅である本考案の好ましい態様とするこ
とにより、十分に乳房を包んでよりしっかりと乳房を支
えることができ、かつ乳房の脇への流れを防止できる妊
産婦用ブラジャーを提供できる。
【0049】また、後中心のバック布の上下方向の幅が
脇部の上下方向の幅とほぼ等しいかそれより大きい本考
案の好ましい態様とすることにより、よりしっかりと乳
房を支える緊縮力を発揮し得る妊産婦用ブラジャーを提
供できる。
【0050】また、ブラジャーの下辺部がやや広幅の下
辺部テープ布を有する本考案の好ましい態様とすること
により、下カップ、脇をよりしっかりと支えられアンダ
ーバストが一定して安定であり、よりしっかりとバスト
アップを図ることができる妊産婦用ブラジャーを提供で
きる。
【0051】また、前中心部付近で前開き可能となって
いる本考案の好ましい態様とすることにより、授乳が容
易になり、また、ブラジャーの着脱も容易に行うことが
できる妊産婦用ブラジャーを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の妊産婦用ブラジャーの正面
概念図である。
【図2】図1に示した妊産婦用ブラジャーの右側面概念
図である。
【図3】図1に示した妊産婦用ブラジャーの背面概念図
である。
【図4】図1に示した妊産婦用ブラジャーを前中心から
開いた場合の内側から見た展開平面概念図である。
【図5】本考案の別の一実施例の妊産婦用ブラジャーの
正面概念図である。
【図6】図5に示した妊産婦用ブラジャーの右側面概念
図である。
【図7】図5に示した妊産婦用ブラジャーの背面概念図
である。
【図8】図5に示した妊産婦用ブラジャーを前中心から
開いた場合の内側から見た展開平面概念図である。
【符号の説明】
1 ブラジャー本体布 2 ブラジャーの前中心 3 乳房用カップ部 4 ストラップ部 5 ストラップ部布 6 ストラップ部裏打ち布 7 乳房用カップ部裏打ち布 8 脇部 9 止め具 10 カップ部裏打ち布前側上辺部 11 下辺部テープ布 20 バック布 21 部分バック裏打ち布 31 ブラジャーの後中心 41 乳房用カップ部裏打ち布の脇部 51 ブラジャー本体布 52 ブラジャーの前中心 53 乳房用カップ部 54 ストラップ部 55 ストラップ部布 57 乳房用カップ部裏打ち布 58 脇部 59 止め具 60 はぎ部 61 はぎ部 62 はぎ部 71 部分バック布 510 カップ部裏打ち布前側上辺部 511 下辺部テープ布 520 バック布 531 ブラジャーの後中心 541 乳房用カップ部裏打ち布の脇部

Claims (7)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)乳房用カップ部の裏打ち布と、 (B)前記乳房用カップ部の裏打ち布と連なって肩部を
    またがって伸びているストラップ部布、または、前記乳
    房用カップ部の裏打ち布と連なって肩部をまたがって伸
    びているストラップ部裏打ち布と、 (C)前記(B)のストラップ部布あるいはストラップ
    部裏打ち布、に連なって下方に伸びてバック側下辺部に
    達するバック布の一部を構成する部分バック布、また
    は、前記(B)のストラップ部布あるいはストラップ部
    裏打ち布、に連なって下方に伸びてバック側下辺部に達
    する部分バック裏打ち布、 が非伸縮性または伸縮性の小さい布からなることを特徴
    とする妊産婦用ブラジャー。
  2. 【請求項2】 ブラジャー本体を主として構成するブラ
    ジャー本体布が伸縮性を有する布からなる請求項1に記
    載の妊産婦用ブラジャー。
  3. 【請求項3】 (B)のストラップ部布あるいはストラ
    ップ部裏打ち布の幅が、およそ1.8〜5cmの広幅で
    ある請求項1または2に記載の妊産婦用ブラジャー。
  4. 【請求項4】 前中心の上下方向の幅がおよそ7.5c
    m以上の広幅である請求項1〜3のいずれかに記載の妊
    産婦用ブラジャー。
  5. 【請求項5】 後中心のバック布の上下方向の幅が脇部
    の上下方向の幅とほぼ等しいかそれより大きい請求項1
    〜4のいずれかに記載の妊産婦用ブラジャー。
  6. 【請求項6】 ブラジャーの下辺部がやや広幅の下辺部
    テープ布を有する請求項1〜5のいずれかに記載の妊産
    婦用ブラジャー。
  7. 【請求項7】 前中心部付近で前開き可能となっている
    請求項1〜6のいずれかに記載の妊産婦用ブラジャー。
JP7087592U 1992-10-12 1992-10-12 妊産婦用ブラジャー Expired - Lifetime JP2533290Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7087592U JP2533290Y2 (ja) 1992-10-12 1992-10-12 妊産婦用ブラジャー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7087592U JP2533290Y2 (ja) 1992-10-12 1992-10-12 妊産婦用ブラジャー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0637307U JPH0637307U (ja) 1994-05-17
JP2533290Y2 true JP2533290Y2 (ja) 1997-04-23

Family

ID=13444168

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7087592U Expired - Lifetime JP2533290Y2 (ja) 1992-10-12 1992-10-12 妊産婦用ブラジャー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2533290Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10595569B2 (en) 2014-07-09 2020-03-24 Japanese Foundation For Cancer Research Clothing

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009263828A (ja) * 2008-04-28 2009-11-12 Wacoal Corp ロングブラジャー
JP5504545B2 (ja) * 2008-11-19 2014-05-28 株式会社ワコール 授乳用ブラジャー
CH708772A2 (de) * 2013-10-22 2015-04-30 Anna Ackermann Wochenbettbüstenhalter.
JP7100259B2 (ja) * 2018-11-02 2022-07-13 株式会社ワコール 上半身衣類

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10595569B2 (en) 2014-07-09 2020-03-24 Japanese Foundation For Cancer Research Clothing

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0637307U (ja) 1994-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8307463B2 (en) Hands-free pumping and nursing bra or tank
US2679048A (en) Brassiere
US6839908B2 (en) Maternity and/or nursing breast support for fashionable woman's apparel
US4633876A (en) Nursing bra
US9591878B2 (en) Snapless nurse and pump bandeau brassiere
US20110269375A1 (en) Multi-end adjustable fastener straps for bra
US20110219513A1 (en) Nursing camisole with body contouring control
AU2005229771B1 (en) Undergarment
JP2698755B2 (ja) 乳房受けカップを有する衣類
JP2533290Y2 (ja) 妊産婦用ブラジャー
JP6675660B1 (ja) 衣類
JP4050782B1 (ja) 授乳用ブラキャミソール
JP2020056146A (ja) ストラップレスブラ
JP7154993B2 (ja) カップ部を有する衣類
CN212629886U (zh) 一种具有组合型扣的无钢圈女士内衣
JPH033525Y2 (ja)
JP3981554B2 (ja) カップ付き女性用衣類
JP4387496B2 (ja) ボディシェイパー
JP7095054B2 (ja) マタニティブラジャー
CN211910576U (zh) 一种乳腺护理文胸
CN108720099A (zh) 孕产背心
JP2001303309A (ja) ブラジャー
CN220024194U (zh) 一种文胸
CN220024190U (zh) 一种胸托
JP7306682B2 (ja) 下着

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term