JP3816876B2 - 女性被服用ストラップテープ及びストラップテープ付き被服 - Google Patents

女性被服用ストラップテープ及びストラップテープ付き被服 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラジャー等のストラップテープを使用する女性用被服に関する。
【0002】
【従来技術】
ストラップテープを用いた女性用被服の典型として、ブラジャーがあり、次ぎような工夫を凝らしたブラジャーがある。
【0003】
背中の筋肉や脇の下から胸元にかけての筋肉をその筋肉の動きに沿って全体に上方に引き上げるように動かすことによって、前屈みになりがちな姿勢を正すような強制効果や、落ち肩を持ち上げるような矯正効果を得るために、ホルダー部102の左右の上縁は、前側頂部102aからストラップテープ103を背中側で縫着する後側頂部102b間での第1の縫着ライン100L1と、後側頂部102bから先端部102cまでの第2の縫着ライン100L2とからなり、ストラップテープ103は、長手方向に伸縮可能な所定幅の紐状部材で形成されると共に、一端部は103aがホルダー部102の後側頂部102bに縫着され、その一端部103aに続く所定長さ部分103bが第1の縫着ライン100L1とカップ部101外側上縁101aとに沿って縫着され、他端部103eがホルダー部102の先端部102cに縫着され、その他端部103eに続く所定長さ部分103fが第2の付着ライン102L2に沿って縫着されているブラジャーが提案されている(図7参照)(特許文献1「特開平11-152608号公報」参照)。このブラジャーは、ストラップテープを全体として「P」字状に配置して、体の脇部分を効果的に引き上げて前かがみの姿勢矯正や、肩のラインから胸、脇、背中に至るトータル的なラインが美しく整え、肩からのずれ落ち効果もねらったものであるが、胸部側ストラップテープが側方外側に引かれる力に抗する構造が不十分であるため、ストラップテープが肩からずれ落ちるのを防止する機能は不十分であった。
【0004】
ショルダーストラップを工夫した例としては、ブラジャー本体と編み込み一体型とした例(特許文献2「特開2002-290404号公報」)、伸縮度合いを調整した例(特許文献3「特開2002-309408号公報」)、滑り止めを付けた例(特許文献4「特開2002-249911号公報」)、背中側に弾力材料を使用する例(特許文献5「特開2002-235208号公報」)、首掛け形とした例(特許文献6「特開2002-212806号公報」)、平テープの断面中央部を厚くして摩擦力を高めた例(特許文献7「実用新案登録3080078号公報」)、肩紐部の一部に弾力性芯材を用いてズレ防止を図った例(特許文献8「特開平9-324306号公報」)、肩ストラップテープをカップ下縁まで連続させて乳房を持ち上げて形良くボリューム感を出す例(特許文献9「特開平9-324305号公報」、特許文献10「特開平9-95806号公報」)、広幅とすることによって肩への圧力を分散させ、肩ズレを防止する例(特許文献11「特許第2963684号公報」)等がある。
【0005】
その他、スポーツブラジャーや、乳房やバストの補正機能を重視したブラジャーが開発されている。
【0006】
しかし、従来のブラジャーは、特定機能に特化するあまり、ショルダーストラップの肩からずり落ち防止機能と着用感、バストの補正機能、運動性能などを総合して満足できるブラジャーは提供されていない。
【0007】
【先行文献】
特許文献1:特開平11-152608号公報
特許文献2:特開2002-290404号公報
特許文献3:特開2002-309408号公報
特許文献4:特開2002-249911号公報
特許文献5:特開2002-235208号公報
特許文献6:特開2002-212806号公報
特許文献7:実用新案登録3080078号公報
特許文献8:特開平9-324306号公報
特許文献9:特開平9-324305号公報
特許文献10:特開平9-95806号公報
特許文献11:特許第2963684号公報
【0008】
【解決課題】
本発明者は、骨格、筋肉、乳房及び動作に着目し、よく観察、研究して、人体の構造に適したブラジャーを研究開発した結果、人体の構造と力学的観点から、力の分散と引き上げ力に注目して、独自のストラップテープを開発し、更に、ブラジャーの構成に工夫を加えて、全体としての性能を向上させたブラジャーを発明した。この思想は、ストラップテープを用いる女性用の被服にも応用できる発明である。
本発明の目的は、ストラップテープを用いる女性用被服は、そのストラップテープが肩から外れることがあり、女性の活動を制限する原因の一つであるの、肩ずれを少なくするストラップを提供することにある。
【0009】
また、本発明は、(1)筋肉の動きを妨げることなく、(2)ブラジャー等の被服のストラップが肩へ加える着用圧を軽減するとともに、(3)ずり落ちを無くし、且つ、(4)乳房の補正機能を確保すると共に、(5)着用時の体圧が良好で動き易い機能を有したブラジャー等のストラップを有する女性用被服を提供しようとするものである。
【0010】
【解決手段】
本発明は、課題を解決するために次の手段を講じている。
第1に肩から胸に垂下するストラップテープを二股に分割して逆Y字状にすること、肩から背中に垂下するストラップテープも逆Y字状に連結することよって、肩に掛かるストラップテープにかかる力を左右方向はバランスをとり、鉛直方向に制御してストラップ点からのずり落ち防止を計ること。
第2に、胸部中央の構成を工夫することにより、左右のブラジャーにかかる力を制御して効率よく反対側に伝えることができて、左右の作用を有機的に連動させて、乳房を下から及び内側斜め上方に持ち上げて乳房を補正する機能を発揮すること。
【0011】
第3に、ストラップテープを逆Y字に構成することによって、ストラップテープが乳房を両方向から均一の力によって体に抵抗を掛けることなく、乳房を持ち上げて、安定させる工夫をすることによって、余分な力が筋肉に加わらないようすること。
第4に、脇斜め下方に向かう乳房の自重に対応して、反対側のストラップテープにも支持力を伝えて下方から斜め内側上方に支え上げると共に、第3の引き上げる工夫をすることで、乳房の補正機能を発揮させること。
第5に全体として、ブラジャーを胸に巻き付け力大きくすることなく下方から乳房を斜め内側上方に支え、引き上げ、更に、ブラジャーの横ぶれ圧や上下への移動圧を小さくして安定させることによって、着用時の体圧が良好で動き易い機能を実現すること。
第6に、脇側をとおる分割したストラップテープが、脇胸部を押え、乳房と肉を中央側へ寄せる機能を果して、乳房と胸部の補正を実現すること。
【0012】
具体的な解決手段は次のとおりである。
調節金具を用いることのない連続した伸縮性のあるストラップテープであって、カップ部の上辺とカップ脇上辺の接点で2股に1/2の巾に分割されて一方がカップ部の上辺に縫着され、
他方がカップ脇上辺に縫着されることにより、両方向から均一の力により体に抵抗を掛けることなく乳房を持ち上げ、
更に、肩のストラップ点3bを通る方向線を確保し、カップ脇上辺から背面側に延長する分割された他方のストラップテープ片は肩甲骨下縁を通るように水平状に通って、背面側垂下する全巾のストラップテープと接合点で接合されることにより腕の動きを妨げることなく、
又更に、背面側の垂下ストラップテープは接合点からバック布上辺に縫着されてブラジャーの後中心である連結端部まで延長され、その延長部分を全巾の1/2の細幅に形成することにより、背面側も両方からの力が均一に垂下ストラップに加わるようにして、ストラップ点からずれ落ちる力が作用しないようにしたことを特徴とするブラジャー。
(2)ブラジャーの前中心は、2枚の伸縮性布を左右のカップの縁部にのみ固着し、それぞれの伸縮性布は、一方のカップ縁部に固着する長さを他方よりも短く成形し、一方のカップ縁部が中央縁であり、他方のカップ縁部が中央縁から下縁であることを特徴とする(1)記載のブラジャー。
(3)カップは芯材と表面材からなり、芯材は上部と下部に分けて裁断し上下を縫着して形成し、表面材は伸縮性の素材を用い、上下に分割して形成し、下部は横方向に伸縮するが上部よりも低伸縮とし、上部は縦方向の伸縮性持たせて上下を縫着し、芯材と表面材の周囲のみを固着したことを特徴とする(1)又は(2)記載のブラジャー。
また、(4)以下の応用も可能である。
(4)肩から胸部に垂下し、胸部から腋下部を通過した前面ストラップテープが肩から背面部を垂下した背面ストラップテープと結合し、背面ストラップテープは更に延長した端部が、他肩部のストラップテープの端部と連結する女性被服用ショルダーストラップであって、肩頂部から胸部に垂下するストラップテープを被服本体上部に取り付ける箇所で二股に分割して、その分割片の一方を被服の胸部上縁に取り付けられる胸部ストラップテープとなし、他方の分割片を被服の脇部上縁に取り付けられる脇部ストラップテープとなすことを特徴とする女性被服用ストラップテープ。
(5)背面のストラップテープは、脇部ストラップテープとの結合部から端部までの水平部の幅を一部欠如して細幅としたことを特徴とする上記(4)記載の女性被服用ストラップテープ。
(6)ストラップテープの分割幅を半幅としたことを特徴とする上記(4)又は(5)記載の女性被服用ストラップテープ。
(7)背面のストラップテープは、脇部ストラップテープとの結合部から端部までの水平部の幅を半幅欠如した細幅としたことを特徴とする上記(4)〜(6)のいずれかに記載された女性被服用ストラップテープ。
(8)上記(4)乃至(7)に記載されたストラップテープを取り付けた女性用被服。
(9)女性用被服がブラジャーであることを特徴とする上記(8)記載の女性用被服。
(10)ブラジャーの前中心の境界域は、2枚の伸縮性布を左右のカップの縁部にのみ固着し、それぞれの伸縮性布は、一方のカップ縁部に固着する長さを他方よりも短く成形したことを特徴とする上記(9)記載のブラジャー。
【0013】
【発明の実施の形態】
ブラジャーを代表例にとって、本発明を説明する。以下の説明は、ストラップテープを用いて肩に吊る女性用被服に一般に適用できるものである。
ブラジャーは着用によって、筋肉の動きを妨げることなく、また、乳房を安定して保持することによって、身体の動作を楽に容易にすることが望まれる。更に、ブラジャーには胸部を補正し、着用によって、バストラインを美しく見せる機能も望まれる。これらを実現するには、人体の構成に適合させてブラジャーを構成することが、合理的であって、着用感や使用感を向上させることができることに着目し、ブラジャーの構成要素に改良を加え、各構成要素の関連性を考慮して、本発明を実現したものである。
【0014】
筋肉及び骨格とストラップテープの関係(第3図、第4図参照)
ブラジャーストラップテープが肩に掛かる部分には、首筋側に僧帽筋13、腕側に三角筋14があって、両筋肉の境界部分は肩関節と一致しており、この境界部分は腕の上下動作や回転動作によっても動かない部分である。この部分にストラップテープLをかけ回すと、肩の部分の筋肉に負荷をかけることもなく、腕の動作を阻害することもないが、この部分は、肩の端に近いのでズレ落ち易く、この部分に安定させることは難しい。
すなわち、肩の稜線では、この僧坊筋13と三角筋14の境界部分には筋肉が存在せず、この境界部分をストラップテープLが通過するようにすることによって、筋肉の動きを妨げることが無くなる。この境界部分をストラップ点3bと定義することとする
本発明は、ストラップテープを長さ方向に二股に分割して(図8参照)、逆「Y」字形にすることによって、ストラップテープの肩掛け部分に加わる力が胸の中心部からも引き寄せられる様にすることで、落ちようとする力に抗する工夫を凝らした(図1参照)。同様に、背中側にも逆「Y」字形に構成することに背中中心部に引き寄せる力を発揮させて、胸側と背中側の双方から内側に引き寄せる力が働かせてズレ落ちを防止している。
【0015】
胸部には大胸筋16があり、脇から背にかけて大円筋15、背中側の肩胛骨下側に広背筋17がある(図3、4参照)。二股に分割したストラップテープの片方は、大胸筋16を横切ることとなるが、腋下部直下では大胸筋の動作を圧迫することを大きく避けることが望ましい。脇部の大円筋の下部は筋肉が少なく肋骨に当たる部分がある。筋肉への負担が小さくなるこの部分を分割されたストラップテープの片方L2を通すこととしている。
【0016】
背中側は、肩胛骨が動くのでこの動きを妨げないように、肩胛骨下縁部を胸部側から通された分割されたストラップテープの片方L2が通るように構成する。一方、ストラップ点3bを通り肩から背中側に垂下するストラップテープLは、肩胛骨の上を通過して、ブラジャーの後中心BCまで延長する。その途中で、肩胛骨の背骨側の隅部下方付近で、胸部脇側から回される分割ストラップテープL2とバック布接合点3cで結合させる。このようにすると肩胛骨の動きを妨げることが防止できる。そして、背中側でも、ストラップテープは、逆「Y」字形を形成することができる。
背中側ストラップテープのこの結合部3cからブラジャー端部までの延長部L3は、分割されたストラップテープの幅と同程度とすると、力の均衡がとれるので望ましい。この幅の調節によって背中中央部に引き寄せる力を加減でき、使用者の身体の動作に応じて、調節すると使用感が向上する。
例えば、動きの激しい動作が多い生活の人には、幅を太くすると、傾き動作などに応じて抵抗力が大きくなって、ブラジャーの横ズレなどに効果的である。一方、静かな生活なの人には、幅を細くすると、引き力が小さくなるので、体を傾けても、ブラジャーの圧迫力は大きくならない。
【0017】
ストラップテープの基本構成(図8参照)は、肩に掛けられる全幅の紐状の吊り紐部L4と、胸部側の吊り紐部L4はブラジャーのカップ部に縫着され、二股に分割されて、一方はカップ上辺1L1に沿って縫着されるカップ上辺側片L1と、他方はカップ脇上辺1L2に沿って縫着されるカップ脇上辺側片L2、更に、カップ脇上辺側片L2は、ブラジャーのバック布上辺4Lに縫着されて、背中側で吊り紐部L4と結合され、吊り紐部L4の背中側は、前記結合点3cで結合と同時にバック布4とも縫着されて、更にバック布上辺4Lに沿って延長されて、ブラジャーの後中心BCまで連続されている。そして、延長部分バック布上辺側片L3の幅は、一部欠如され細くなっている。
胸面、背面とも逆「Y」字となっているので、左右方向はバランスして、鉛直方向への力がストラップテープの吊り紐部L4にかかることとなる。
すなわち、図1に示されるように、胸部側では、吊り紐部L4とカップ上辺側片L1、カップ脇上辺側片L2によって逆「Y」字が形成され、背側では吊り紐部L4とバック布上辺側片L3、カップ脇上辺側片L2によって逆「Y」字が形成される。なお、図1では、平面展開した状態で示されているが、着用時には、背側も「Y」字形に近くなる(図5参照)。
ストラップテープLは、この基本構成を、前記した骨格や筋肉に対応して、具体的に掛け回わすと、吊り紐部L4は、従来のものより長くなる。肩から腋の下を通って背中側で結びつけられて構成されて、肩が通される輪が通常より大きくなる特徴がある。
図8にストラップテープLの曲型例が示されており、所定長のストラップテープの一方端側を2分割し、他方端側は幅を狭く構成している。全は場の吊り紐部L4の一方の端側に2分割して一方をカップ上辺に沿わせるカップ上辺側片L1と、カップ脇上辺に沿わせるカップ脇上辺側片L2を設け、他方の端側にはバック布上辺4Lに沿わせるバック布上辺側片L3が設けられている。
ストラップテープの材質は、伸縮性が望ましい。また、1本のテープを用いて胸側になる方を二股に分割し、背中側の端部付近は、幅を欠如して細幅に構成すると連続して力が伝達され、伸び縮みがスムーズであって、身体の動作への追随性が向上する。
【0018】
乳房の特徴と対策
乳房18は、斜め下方外側19に自重がかかるような構造(図6参照)である。そのため、乳房を収容するカップは、中央よりも外側が大きめに従来から作られている。特に、運動や動作によって、乳房は外側に振られることが多い。これに対応するためには、ブラジャーを体に巻き付ける力を強くする方法や、ストラップテープの引き上げ力を強くする方法で対応している。しかし、これは、窮屈であり、着用感を損ない、肩こりなどを誘発し、動きを阻害する欠点がある。
本発明者は、巻き付け力を強めず、引き上げ力を大きくしなくても、乳房の自重の方向及び横振れに効果的に対応する対策を検討した。乳房を斜め下から支え上げるだけではなく、斜め上方に引き上げる力によって、効果的であることは、ブラジャーの紐を首に掛ける手段によって実現されている。しかし、この手段は、この斜め引き上げ力を確保するには有効であるが、首に掛かる負担及び僧帽筋の動きを規制し好ましくないのでこの手段以外を検討した。
【0019】
鋭意研究した結果、従来は、カップ上縁は自由開放されて、乳房の下からの持ち上げを吸収して乳房の膨らみを強調する機能を果たしており、引き上げには機能していなかったことに着目し、このカップ上縁に引き上げ力を分担させることを実現するために、補強材を縫い付けてみたところ、引き上げ力が得られることが判明した。しかし、この力は、伸縮が大きい胸の上部の動きの妨げになることが多く、動きの多い生活には不向きであった。更に、開発を続けた結果、ブラジャーの肩紐を分割し、一方を、カップ上縁に沿わせて縫着することによって、肩紐部分とカップ上縁の伸縮が連動して、胸部の動きにも効果的に追随できることが判明し、採用することとした。
【0020】
前中心の布地の構成
一方、カップ上縁に分割したストラップテープを縫着した結果、左右両方からの引き上げ力がやや大きくなり、乳房の下支え力とのバランスが崩れ、ブラジャーの上ズレが生ずる可能性が発生した。
また、片方の腕の伸び上げの動作が他方の胸側にダイレクトに伝わりやすくなることも判明した。その結果、他方の乳房も一方に引き寄せられ易く、着用感に違和感を感ずることも発生した。
この改善方法として、左右のカップの動きが独立しやすいように、左右のカップの合わせ面となる、胸中央部の「八」字状の部分の前中心布を左右独立して設けて、一方のカップの中央縁に固着し、他方のカップには中央縁から下端縁までに固着し、縫着それぞれ自由に動けるようにした。そして、この布に伸縮材料を採用して、一方の腕の振り上げ動作などによっても「八」字状の角度が自由に変化して、他方の胸部に与える影響を小さくできることを実現した。これによって、着用感を更に改善できた(前中心部の構成は、図9〜図12参照。)。
【0021】
また、この中央部の左右独立した前中心布はは、他方のカップの振り上がり動作に応じて、下部が伸びて他方のカップの下縁に力を伝えることとなる。このカップ下縁から、カップ台脇布5からバック布4へと連続することとなって、他方のカップ下縁を支える力を補助するために有効に寄与することとなる。つまり、一方の腕を振り上げると、他方のバストは下がり気味となり、乳房の自重はより一層外側にかかることとなって、支え力が不足すると共に、他方のストラップテープの吊り紐部には緩みが発生して、更に支え力が不足することとなるが、引き上げた腕側のカップの変化が他方の胸側の支え力を補助することとなって、改善効果が高まるのである。
「八」字状部分の強度を補強するために、上部に伸縮テープを別体に取り付けることも可能である。例えば、この補強材として左右のワイヤーループ先端同士を連結するカバーテープ7を設けることができる。この先端カバーテープ7は、蝶番機能を向上させることにも有効である。
【0022】
二股分割他方のストラップテープの機能
二股に分割されたストラップテープの他方カップ脇上辺側片L2は、カップ脇上辺1L2からバック布上辺4Lへと縫着されて、吊り紐部L4と結合されている。この構成によって、腋側をしっかりとホールドでき乳房の脇押さえに働く。また、腋側の肉を内側に収容して押さえ込むことができるので、バストの側縁を引き締めて美しく見せることができる(図14参照)。
図14に示すように本実施例のブラジャーを着用前を示す状態8はバストは横と斜め下に広がっているが、着用後には両サイド及び斜め下から支持されるので引き締まったバストの状態9が実現される。大円筋の下部を通るように、カップ脇上辺からバック布を設計すると、このストラップテープの分割片は胸脇側に沿う距離が長くなるので、更に、押さえ込み幅を大きくすることができ、一層効果がある。
【0023】
カップの構成
カップ1は、下縁部の湾曲部、カップ芯材と表面布材とから構成されている(図9参照)。
カップ芯材と表面布材は上部と下部に分けて縫着して作ることができる。
下縁湾曲部は、硬質の弾力性のある材質が用いられ、通常のワイヤー材や合成樹脂材を使用できる。
カップの芯材としては、低伸縮性の材料を採用し、モールド等手段によって成型することができる。
表面布材は、伸縮性のある材質を用いることができ、上部と下部は伸縮方向性変化させて、乳房の変形に対応に適するようにすることができる。下部は水平方向に伸縮性を持たせて乳房の横ぶれへの対応力を持たせると良い。上部は上下方向への伸縮性を持たせて、カップ下部からの持ち上げによる乳房の収容力に余裕を持たせると良い。
【0024】
ブラジャーは、前中心布2、カップ台脇布5及びバック布4から構成される体に巻き付ける作用をする布地にカップ1やストラップテープLを取り付けて構成される。この体に巻き付ける布地は、着用感に大きな影響を及ぼす重要な要素の一つである。
巻き付ける胸部は上側の径が大きく下側が小さくなっているので、それに適するように採寸され、締め付け力の調節によってブラジャーの着心地が変わり、緩すぎるとブラジャーのずり上がりの原因となる。
本発明では、前中心布2とカップ台脇布5は、表面布地と基布との2枚重ねとして低伸縮性に仕上げ、バック布は伸縮性の布地を1枚を用いると、全体バランスが良く仕上げることができる。表面布地とバック布は同じ材質を用いることもできる。
【0025】
【実施例】
実施例を次に示す。
ブラジャーを例に取る(1図、5図参照)。ブラジャーBrは、図8、図9に示されるように、各構成要素から作成される。カップ1、カップ1、体に巻き付ける布(前中心布、カップ台脇布、バック布)及びストラップから構成される。バック中心には、接続具が設けられている。ブラジャーのカップ上辺1L1とカップ脇上辺1L2の接点3aで、ストラップ長を調節する金具を有さない伸縮性のストラップテープLをブラジャー本体に接続すると共に、その接続点3cで二股に分割し、一方をカップ上辺側片L1として、カップ上辺1L1に縫着し、他方をカップ脇上辺側片L2として、カップ脇上辺1L2に縫着して背面側に回す。肩に掛かるストラップテープの吊り紐部L4は肩部の筋肉の動きに左右されないストラップ点3bを通る方向線を確保して背面側に回り肩甲骨を通って、背面側に回されたカップ脇上辺側片L2と肩甲骨の背骨側の隅部付近のバック布接合点3cで連結され、連結後幅を細くされたバック布上辺側片L3がブラジャーの端部までのバック布上辺4Lに縫着されている。
更に、ブラジャーの上カップ1aを伸縮素材を用いて形成し、下カップ1bには伸縮性の少ない素材をモールドして形成しても良い。
また、左右のカップを連結する胸部中央部は、一方のストラップをカップ上辺の端部まで延長して止め、左右のカップを取り付ける中央三角形の「八」字状部分の前中心布2のみを縫着する。前中心布2は左右2枚から構成することによって左右の一方のストラップに架かる力をやや減少させながら他方の胸側のブラジャーの下辺に伝えることができ、特に体を左右に傾斜した場合や、片側の腕を持ち上げた場合にブラジャーの他方の胸側にスムーズに力を伝え分担させることができることとなる。特に、他方の胸側のブラジャーの下辺に力が伝わるので、ブラジャー全体のずり上がりを防止できる。
更に各部の構成と機能について説明する。
【0026】
カップの構成
カップ芯材1は、下縁部の湾曲部、カップ芯材と表面布材とから構成している。
カップ芯材と表面布材は上部と下部に分けて縫着している。
下縁湾曲部は、硬質の弾力性のある扁平のワイヤー材を湾曲成形したものを、布製の袋に挿入して形成する。そして、胸中央部は浅く、腋側は深くなるように前中心布2とカップ台脇布5に縫着する。この構成は、従来も行われていたもの同様である。
カップの芯材としては、低伸縮性の材料を採用し、上下に分割して成形したものを縫い付けた。上下カップの縫着部はカップ渡り1Cである。
【0027】
表面布材は、伸縮性のある材質を用い、下カップ1bは水平方向に伸縮性を持たせ、上カップ1aは上下方向への伸縮性を持たせている。下カップ1bには伸縮性の低い布地を貼り付けて伸縮性を押さえて、乳房の形状保持の機能を高めている。上下ともカップ芯材とは周辺部で縫い付けられていて、中央部は分離されている。
このようにすることで、上部と下部は伸縮度合いと方向性に変化を持たせて、乳房の保持及び変形に適するようにしている。下部は水平方向に低い伸縮性を持たせて乳房の形状保持と横ぶれへの対応力を発揮させ、上部は上下方向への伸縮性を持たせて、カップ下部からの持ち上げによる乳房の収容力に余裕を持たせている。
カップの芯は、上下とも同じ材質を用いることも、別の材質を用いて下部側を支え力が大きいものとし、上側を薄手の柔らかいものを用いることもできる。また、下部側には、更にパッドを追加することもできる。
【0028】
巻き付け布の構成
巻き付け布は、カップを取り付ける台の機能と背側の吊り紐を取り付ける機能と体にブラジャーを巻き付ける機能を果たしている。巻き付け布は、胸部中央の前中心布2、カップ台脇布5及びバック布4から構成される。
この実施例では、巻き付け布地は横方向に伸縮性を持たせて、呼吸や身体の動作を吸収しつつ、巻き付け力を保持するようにしている。そして、カップは前中心布2とカップ台脇布5のカップ繰り6に沿って装着される。
前中心布2は更に、左右に分離別体にしている。前中心布は、レース編み状の表地とニット編みの裏地とを貼り合わせて一体化している。これらの表地と裏地は、伸縮方向性をもっており、横方向に伸縮するように配置した。なお、表地は、バック布、カップの表面布材と同じものを採用している。もちろん、伸縮作用や意匠性の観点からそれぞれ異なるものを採用することもできる。
前中心布2の胸中央部は、左右のカップを接合する部分で、カップ下縁の縁取りによって略「八」字状の形状となっている(図10、11参照)。この部分は左右別々の布地で構成し互いは独立した関係となるように縫い付けている。一方のカップの胸側端部からカップ下端部までの約半分までとし、カップの縁部と上縁辺を縫着し、中央部は自由とした。平面展開図的には、一方のカップに沿ったカップ繰短辺2bと他方のカップに沿ったカップ繰長辺2cと斜めの下縁辺2dと上縁辺2aとによって構成されている。左前意中心布2qと右前中心布2rは図11に示されるように重ね合せられて、上縁辺2a同士、カップ繰り短辺2bとカップの縁部が、又カップ繰り長辺と他側のカップ縁部が縫着されている。したがって、下縁辺2dと中央部は自由となっている。
各々が独立しているので「八」字の角度の自由度が大きく、ブラジャーの左右の動きの独立性が高まる。一方、伸縮性の布地によって、片方の腕を上げた動作は他方の胸側に緩衝作用をもって緩やかに伝わることとなる。特に、カップ下端から下辺6に伝わることによって、他方の乳房の支持力を補強する作用をなすこととなる。また、この緩衝的作用は、体の傾け動作などによるブラジャーの横ズレや引きずれなどを柔らかくして、着用感の向上に寄与する。
なお、上縁辺2aにはブラジャーの左右の引っ張り力が集中するので、補強のテープ状部材を独立して左右のカップの中央端を連結しても良い。これは、ワイヤーループ先端カバーテープ7を兼用することができる(図12参照)。
カップ台脇布5の脇側部は、カップ下端部からカップ脇側のワイヤーループの先端まで上がり、そこを上点として、バック布に向けて傾斜している(図9参照)。バック布への傾斜長は、数センチメートルの範囲である。このカップ台脇布5によって乳房の自重の方向がしっかりと押さえられ、胸部脇の余分な肉も押さえ込まれるので、美しいラインを形成することができる。
【0029】
もし、前中心の布地を一枚布、あるいは左右の布地の全面を貼り付けると他方に伝わる力が大きくなり、ブラジャー全体を左右にずらす力が大きくなって、他方の胸が窮屈となり着心地が悪くなる。また、ストラップテープのカップ上辺から他方のカップの下線まで延長させると他方への力の伝わりが大きくなり過ぎる。左右の上辺同士を直接連結すると、他方のカップの上辺のストラップテープにダイレクトに伝わる力が大きくなりすぎ、カップ上辺のストラップのみで引き上げる作用が強くなりすぎ、乳房の下方からの支え上げ力が小さくなってバランスが悪く、着用感が窮屈になる。
ただし、ボディースーツは、股下まで続いているので、一枚布でも対応できるし、キャミソールやスリップは余裕があるので、伝わる力を吸収することができるので一枚布でも充分である。
【0030】
バック布4(図9参照)は、レース編み状の布を横方向に伸縮性を発揮するように設けた。
バック基布4の端部には、左右端を係合する金具を設けている。また、肩胛骨の背骨側の隅部付近で肩から垂下するストラップテープの吊り紐部L4を接合する。形状は、カップ台脇布5に縫着する部分から該接合部3cまでは、上辺4Lはやや湾曲させてほぼ同程度の巾とし、該接合部3cから接合金具の取付端部にかけて、傾斜を付けて約半分の巾にする。この接合部3cを中心に逆「Y」字状を形成する。このような形状にすることによって、垂下するストラップテープを背船側の下方に引く力を強くして、吊り紐部L4の緩みを防止する作用を果たしている。
巻き付け作用をするこの巻き付け布は、上縁部には、ストラップテープのカップ脇上辺側片L2を縫い付けてストラップテープと一体的に機能するようになっている。下縁は、補強材などを入れずにそのままとして、着用感を損なわないようにしている。
【0031】
ストラップテープLは図8に示され、伸縮性のある素材で、一本の連続体で形成されている。肩に掛かる吊り紐部L4は、胸側のカップに縫い付けられる部分から背中側のバック布に縫いつけられる部分までの間の長さを有し、この間は全巾である。胸側はカップに縫い付けられた箇所から二股に分割され一方はカップ上辺1L1に縫い付けられカップ上辺側片L1となっている。他方は、カップ脇上辺1L2に縫い付けられて、カップ台脇布5の上縁、バック布4の上辺4Lへと連続して縫着されているカップ脇上辺側片L2となっている。吊り紐部L4とカップ脇上辺側片L2によって肩を通す輪が形成されることとなる。背中側の吊り紐は、バック布4に縫い付けられた部分3cで、巾方向に欠如して細くなったバック布上辺側片L3をバック布の後中心BCに向けて縫着している。
この構成とすることによって、胸側、背中側共に逆「Y」字状を形成して、安定した吊り上げ方向線を確保することができ、ストラップ点3bを通るラインを安定して確保できる。
【0032】
また、カップ脇上辺側片L2は、大円筋の下側から肩胛骨下縁部ラインを通って、肩胛骨の背骨側隅部付近で、吊り紐と連結されるので、筋肉の動きや肩の動きを妨げずに自由な身体の動作を保証している。同時に、乳房脇から脇胸部を長く押さえているので、乳房の安定と脇胸部の余分な肉の押さえにも作用していて、美しいラインの構成にも寄与している。
逆「Y」字のカップ上縁に縫着されたカップ上辺側片L1によって、カップを内向きの上方を引き上げる機能を高めることができ、乳房の自重の方向に対して効果的な引き上げ力を確保していることとなる。
【0033】
その他のブラジャーの構成と合わせて、全体として無理な吊り上げや巻き締めを施す必要のないブラジャーを提供することができ、快適性を実現できたものである。
本例では、分割されたストラップと胸部中央の連結構造を工夫することで、乳房の脇斜め下方向へ向かう自重を反対側のカップ上縁に沿って傾斜している分割ストラップが効率的に受け止めることができるので、肩に掛かるストラップの力や巻き付け力を小さくすることができて着用感を向上させることができる。同時に、反対側の肩に掛かるストラップを内側に引き寄せる方向に反対側の乳房の自重を利用することができるので、比較的弱い力でもストラップのずり落ちを防止する作用を発揮することになる。そのため、下辺に補強テープを設ける必要がない。
【0034】
従来の、ストラップテープをブラジャー本体に取り付けただけの場合は、単なる吊り紐の作用しか果たすことができない。
また、分割せずにブラジャーのカップの脇上縁に取り付け背面側に回した例(図2参照)では、乳房の外側斜め下方に向かう自重は、脇外側のストラップで受けることとなって、肩に掛かるストラップをずり落ちる方向に働きやすくさせることとなる。そのため、ブラジャーの巻き付け力を大きくすることとなって、着用感を損なうこととなってしまう。巻き付け力を大きくするために、従来例では、補強テープを下辺に設けているものが多い。
【0035】
詳細には各要素別にまたそれぞれの要素の関連によって、効果が得られることは記述したとおりである。ブラジャーを例にとって、説明したが、ブラジャーに特有な点を除けば、肩掛けストラップを有する他の女性用被服にも適用できるものであることは明かである。例えば、図15に示すボディスーツ11、12に応用した例がある。ボディスーツは、股下が繋がっているので分割したストラップテープを直接接続することも可能である。
【0036】
【効果】
本発明は、(1)筋肉の動きを妨げることなく、(2)ブラジャー等の被服のストラップが肩へ加える着用圧を軽減するとともに、(3)ずり落ちを無くし、且つ、(4)乳房の補正機能を確保すると共に、(5)着用時の体圧が良好で動き易い機能を有したブラジャー等のストラップを有する女性用被服を提供できたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブラジャーの裏面視の例
【図2】従来のブラジャーの一例
【図3】本発明着用例
【図4】本発明着用例
【図5】本発明例
【図6】胸部図
【図7】従来例
【図8】本発明のストラップテープの例
【図9】本実施例ブラジャーの右側布割付図
【図10】本実施例左右前中心布の合せ図
【図11】本実施例右前中心布図
【図12】本実施例ワイヤー及び先端カバーテープ図
【図13】本実施例のブラジャーのデザイン図
【図14】本実施例のブラジャー着用前後の比較図
【図15】ボディスーツの例
【符号の説明】
1 :上カップ
1c:カップ渡り
1b:下カップ
2 :前中心布
2r:右前中心布
2q:左前中心布
3a:二股分岐点
3b:ストラップ点
3c:バック布への接合点
4 :バック布
4L:バック上辺
5 :カップ台脇布
6 :カップ繰り
7 :ワイヤー先端カバーテープ
8 :実施例ブラジャー(着用前)
9 :実施例ブラジャー(着用後)
10 :実施例のブラジャーのデザイン図
11 :ボディスーツの例 前面斜視図
12 :ボディスーツの例 背面図
13 :僧帽筋
14 :三角筋
15 :大円筋
16 :大胸筋
17 :広背筋
18 :乳房
19 :乳房の自重の方向
L1 :カップ上辺片
L2 :カップ脇上縁側ストラップテープ分割片
L3 :ストラップテープバック布端側延長片
L4 :吊り紐部
L :ストラップテープ
Br :ブラジャー
Fe :前中心
Bc :後中心
102m:下辺テープ

Claims (3)

  1. 調節金具を用いることのない連続した伸縮性のあるストラップテープであって、カップ部の上辺とカップ脇上辺の接点で2股に1/2の巾に分割されて一方がカップ部の上辺に縫着され、
    他方がカップ脇上辺に縫着されることにより、両方向から均一の力により体に抵抗を掛けることなく乳房を持ち上げ、
    更に、肩のストラップ点を通る方向線を確保し、カップ脇上辺から背面側に延長する分割された他方のストラップテープ片は肩甲骨下縁を通るように水平状に通って、背面側垂下する全巾のストラップテープと接合点で接合されることにより腕の動きを妨げることなく、
    又更に、背面側の垂下ストラップテープは接合点からバック布上辺に縫着されてブラジャーの後中心である連結端部まで延長され、その延長部分を全巾の1/2の細幅に形成することにより、背面側も両方からの力が均一に垂下ストラップに加わるようにして、ストラップ点からずれ落ちる力が作用しないようにしたことを特徴とするブラジャー。
  2. ブラジャーの前中心は、2枚の伸縮性布を左右のカップの縁部にのみ固着し、それぞれの伸縮性布は、一方のカップ縁部に固着する長さを他方よりも短く成形し、一方のカップ縁部が中央縁であり、他方のカップ縁部が中央縁から下縁であることを特徴とする請求項1記載のブラジャー。
  3. カップは芯材と表面材からなり、芯材は上部と下部に分けて裁断し上下を縫着して形成し、表面材は伸縮性の素材を用い、上下に分割して形成し、下部は横方向に伸縮するが上部よりも低伸縮とし、上部は縦方向の伸縮性持たせて上下を縫着し、芯材と表面材の周囲のみを固着したことを特徴とする請求項1又は2記載のブラジャー。
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