JP2707811B2 - 2―(2―ビニルピロリジニルチオ)カルバペネム誘導体 - Google Patents
2―(2―ビニルピロリジニルチオ)カルバペネム誘導体Info
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- C07D487/00—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
- C07D487/02—Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
- C07D487/04—Ortho-condensed systems
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- C07D477/00—Heterocyclic compounds containing 1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. carbapenicillins, thienamycins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulphur-containing hetero ring
- C07D477/10—Heterocyclic compounds containing 1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. carbapenicillins, thienamycins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulphur-containing hetero ring with hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached in position 4, and with a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. an ester or nitrile radical, directly attached in position 2
- C07D477/12—Heterocyclic compounds containing 1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. carbapenicillins, thienamycins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulphur-containing hetero ring with hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached in position 4, and with a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. an ester or nitrile radical, directly attached in position 2 with hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, attached in position 6
- C07D477/16—Heterocyclic compounds containing 1-azabicyclo [3.2.0] heptane ring systems, i.e. compounds containing a ring system of the formula:, e.g. carbapenicillins, thienamycins; Such ring systems being further condensed, e.g. 2,3-condensed with an oxygen-, nitrogen- or sulphur-containing hetero ring with hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached in position 4, and with a carbon atom having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. an ester or nitrile radical, directly attached in position 2 with hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, attached in position 6 with hetero atoms or carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. an ester or nitrile radical, directly attached in position 3
- C07D477/20—Sulfur atoms
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- A61P31/04—Antibacterial agents
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Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規なカルバペネル(7−オキソ−1−ア
ザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン
酸)化合物、該化合物を有効成分として含有する抗菌剤
および該化合物の製造方法に関する。
ザビシクロ[3.2.0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン
酸)化合物、該化合物を有効成分として含有する抗菌剤
および該化合物の製造方法に関する。
従来技術 近年、ペニシリン類およびセファロスポリン類と同じ
β−ラクタム環を持ちながら、これらと基本骨格の異な
った新規なβ−ラクタム抗生物質が次々と天然から発見
されている。
β−ラクタム環を持ちながら、これらと基本骨格の異な
った新規なβ−ラクタム抗生物質が次々と天然から発見
されている。
例えば、ストレプトミセス カトレア(Streptomyces
cattleya)の醗酵より単離されたチエナマイシン(thi
enamycin)[ジャーナル オブ ジ アメリカン ケミ
カル ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.)、第100巻、6491
頁(1978年)]のような天然由来のカルバペネル化合物
が挙げられる。チエナマイシンは、グラム陽性菌および
グラム陰性菌に対して、広範囲にわたり優れた抗菌スペ
クトルと強い抗菌力を有するので、有用性の高いβ−ラ
クタム剤として、その開発が期待された。しかしなが
ら、チエナマイシンそのものが化学的に不安定であり、
またある種の生体内酵素、例えば腎デヒドロペプチダー
ゼI(以下、DHP−Iと略す)により分解されて、その
抗菌活性の効力を減じ、尿中回収率が低いことが報告さ
れている[アンチミクロビアルアジェント アンド ケ
モテラピー(Antimicrob.Agents Chemother.)、第22
巻、62頁(1982年);同、第23巻、300頁(1983
年)]。
cattleya)の醗酵より単離されたチエナマイシン(thi
enamycin)[ジャーナル オブ ジ アメリカン ケミ
カル ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.)、第100巻、6491
頁(1978年)]のような天然由来のカルバペネル化合物
が挙げられる。チエナマイシンは、グラム陽性菌および
グラム陰性菌に対して、広範囲にわたり優れた抗菌スペ
クトルと強い抗菌力を有するので、有用性の高いβ−ラ
クタム剤として、その開発が期待された。しかしなが
ら、チエナマイシンそのものが化学的に不安定であり、
またある種の生体内酵素、例えば腎デヒドロペプチダー
ゼI(以下、DHP−Iと略す)により分解されて、その
抗菌活性の効力を減じ、尿中回収率が低いことが報告さ
れている[アンチミクロビアルアジェント アンド ケ
モテラピー(Antimicrob.Agents Chemother.)、第22
巻、62頁(1982年);同、第23巻、300頁(1983
年)]。
メルク(Merck)社では、チエナマイシンの優れた抗
菌活性を維持し、且つ、その化学的安定性の確保を狙っ
て、数多くのチエナマイシン類縁体を合成した。その結
果、チエナマイシンのアミノ基をホルムイミドイル化し
たイミペネム(imipenem)[ジャーナル オブ メディ
シナル ケミストリー(J.Med.Chem.)、第22巻、1435
頁(1979年)]が医薬品としての実用化に至った。
菌活性を維持し、且つ、その化学的安定性の確保を狙っ
て、数多くのチエナマイシン類縁体を合成した。その結
果、チエナマイシンのアミノ基をホルムイミドイル化し
たイミペネム(imipenem)[ジャーナル オブ メディ
シナル ケミストリー(J.Med.Chem.)、第22巻、1435
頁(1979年)]が医薬品としての実用化に至った。
イミペネムは、種々の菌種に対してチエナマイシンと
同程度以上の抗菌活性およびβ−ラクタマーゼ抵抗性を
保持し、特に縁膿菌に対しては、その抗菌作用が2〜4
倍優れている。また、イミペネムの水溶液および固体と
しての安定性は、チエナマイシンに較べ著しく改善され
た。
同程度以上の抗菌活性およびβ−ラクタマーゼ抵抗性を
保持し、特に縁膿菌に対しては、その抗菌作用が2〜4
倍優れている。また、イミペネムの水溶液および固体と
しての安定性は、チエナマイシンに較べ著しく改善され
た。
しかしながら、イミペネムはチエナマイシン同様、人
の腎臓でDHP−Iにより分解されるため、尿路感染症に
使用できないだけでなく、分解産物による腎毒性を示
す。そのためにイミペネルは、単独で投与することがで
きず、シラスタチン(cilastatin)のようなDHP−I阻
害剤と併用して用いなければならない[アンチミクロビ
アル アジェント アンド ケモテラピー(Antimicro
b.Agents Chemother.)、第12巻(Suppl.D)、1頁(19
83年)]。また、近年、イミペネムは感染症の治療およ
び予防に頻繁に使用され、イミペネムに耐性なメチシリ
ン高度耐性黄色ブドウ球菌やイミペネム耐性縁膿菌が臨
床の場で増加しつつあり、これら耐性菌にイミペネムは
充分な治療効果を示していない。
の腎臓でDHP−Iにより分解されるため、尿路感染症に
使用できないだけでなく、分解産物による腎毒性を示
す。そのためにイミペネルは、単独で投与することがで
きず、シラスタチン(cilastatin)のようなDHP−I阻
害剤と併用して用いなければならない[アンチミクロビ
アル アジェント アンド ケモテラピー(Antimicro
b.Agents Chemother.)、第12巻(Suppl.D)、1頁(19
83年)]。また、近年、イミペネムは感染症の治療およ
び予防に頻繁に使用され、イミペネムに耐性なメチシリ
ン高度耐性黄色ブドウ球菌やイミペネム耐性縁膿菌が臨
床の場で増加しつつあり、これら耐性菌にイミペネムは
充分な治療効果を示していない。
本発明に最も類似する先行技術としては、特公昭63−
55514号公報があげられる。該公報には、メロペネム(m
eropenem;SM−7338)を代表化合物とする、カルバペネ
ム骨格の2位に2−(アミノカルボニルまたはN−モノ
もしくはN,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル)ピロ
リジン−4−イルチオ基を有するカルバペネム化合物が
記載されている。
55514号公報があげられる。該公報には、メロペネム(m
eropenem;SM−7338)を代表化合物とする、カルバペネ
ム骨格の2位に2−(アミノカルボニルまたはN−モノ
もしくはN,N−ジ低級アルキルアミノカルボニル)ピロ
リジン−4−イルチオ基を有するカルバペネム化合物が
記載されている。
発明が解決しようとする課題 β−ラクタム抗生物質は、細菌にのみ選択毒性を示
し、動物細胞に対しては影響を与えないことから、副作
用の少ない抗生物質として細菌による感染症の治療に広
く使用され、有用性の高い薬剤である。
し、動物細胞に対しては影響を与えないことから、副作
用の少ない抗生物質として細菌による感染症の治療に広
く使用され、有用性の高い薬剤である。
しかしながら、近年、メチシリン高度耐性黄色ブドウ
球菌および耐性縁膿菌が免疫力の低下した患者から難治
性の感染症の起炎菌として、しばしば分離され、臨床上
大きな問題になりつつある。従って、これらの耐性菌に
対する改善された抗菌力を有する抗菌剤の開発、特にカ
ルバペネム化合物においては、抗菌力の改善、DHP−I
に対する安定性の改善、腎毒性の軽減、中枢神経系に対
する副作用の軽減等が強く望まれている。
球菌および耐性縁膿菌が免疫力の低下した患者から難治
性の感染症の起炎菌として、しばしば分離され、臨床上
大きな問題になりつつある。従って、これらの耐性菌に
対する改善された抗菌力を有する抗菌剤の開発、特にカ
ルバペネム化合物においては、抗菌力の改善、DHP−I
に対する安定性の改善、腎毒性の軽減、中枢神経系に対
する副作用の軽減等が強く望まれている。
また特公昭63−55514号公報に記載された化合物、特
にメロペネムはDHP−Iに対する安定性が大幅に改善さ
れた。しかしながら、前記のメチシリン高度耐性黄色ブ
ドウ球菌に対する抗菌活性は充分ではなく、より優れた
抗菌活性を有するカルバペネム化合物が求められてい
る。
にメロペネムはDHP−Iに対する安定性が大幅に改善さ
れた。しかしながら、前記のメチシリン高度耐性黄色ブ
ドウ球菌に対する抗菌活性は充分ではなく、より優れた
抗菌活性を有するカルバペネム化合物が求められてい
る。
本発明の特徴であるカルバペネム骨格の2位に2−
[2−(N−未置換、N−置換またはN,N−ジ置換アミ
ノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ基を
有するカルバペネム化合物は、文献未記載の新規な化合
物であり、文献および特許出願明細書において、全く開
示されておらず、また示唆すらされていない。
[2−(N−未置換、N−置換またはN,N−ジ置換アミ
ノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ基を
有するカルバペネム化合物は、文献未記載の新規な化合
物であり、文献および特許出願明細書において、全く開
示されておらず、また示唆すらされていない。
課題を解決するための手段 本発明者等は、特にメチシリン高度耐性黄色ブドウ球
菌に対して優れた抗菌力を有し、且つDHP−Iに耐性の
新規なカルバペネム化合物を提供することを目的とし、
鋭意研究した。その結果、カルバペネム骨格の2位に2
−[2−(N−未置換、N−置換またはN,N−ジ置換ア
ミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ基
を有する新規なカルバペネム化合物が、黄色ブドウ球菌
等のグラム陽性菌、縁膿菌を含むグラム陰性菌等に対し
て、強い抗菌力を有し、更にDHP−Iに対しても優れた
安定性を示すことを見出し、本発明を完成した。
菌に対して優れた抗菌力を有し、且つDHP−Iに耐性の
新規なカルバペネム化合物を提供することを目的とし、
鋭意研究した。その結果、カルバペネム骨格の2位に2
−[2−(N−未置換、N−置換またはN,N−ジ置換ア
ミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ基
を有する新規なカルバペネム化合物が、黄色ブドウ球菌
等のグラム陽性菌、縁膿菌を含むグラム陰性菌等に対し
て、強い抗菌力を有し、更にDHP−Iに対しても優れた
安定性を示すことを見出し、本発明を完成した。
本発明は、一般式 [式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は水素原子ま
たは低級アルキル基、R3、R4およびR5は水素原子または
低級アルキル基を示すか、R3およびR4は互いに結合し
て、メチレン基、エチレン基もしくはプロピレン基を形
成するか、またはR4およびR5は隣接する窒素原子と共
に、アジリジニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル
基、ピペリジノ基、ピペラジニル基もしくはモルホリノ
基を形成する]で表される化合物またはその医薬として
許容される塩またはエステル、その製造法およびその用
途に関するものである。
たは低級アルキル基、R3、R4およびR5は水素原子または
低級アルキル基を示すか、R3およびR4は互いに結合し
て、メチレン基、エチレン基もしくはプロピレン基を形
成するか、またはR4およびR5は隣接する窒素原子と共
に、アジリジニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル
基、ピペリジノ基、ピペラジニル基もしくはモルホリノ
基を形成する]で表される化合物またはその医薬として
許容される塩またはエステル、その製造法およびその用
途に関するものである。
本明細書に記載された記号および用語について説明す
る。
る。
本発明の化合物は、基本構造 を有し、系統的に7−オキソ−1−アザビシクロ[3.2.
0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸と呼ばれる。本
明細書では、簡易化のために慣用的に広く使用されるカ
ルバペネム に基づく番号を付し、その基本構造を1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸と記載する。
0]ヘプタ−2−エン−2−カルボン酸と呼ばれる。本
明細書では、簡易化のために慣用的に広く使用されるカ
ルバペネム に基づく番号を付し、その基本構造を1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸と記載する。
本発明は、カルバペネム骨格の1位、5位、6位およ
び8位の不斉炭素原子に基づく光学異性体を包含する
が、これら異性体で好適な化合物は、チエナマイシンの
ような立体配置を有する(5R,6S)配置(5,6−トラン
ス)で、且つ8位の炭素原子がR配置の化合物である
(5R,6S,8R)配置の化合物、または1位にメチル基を有
する場合は(1R,5S,6S,8R)配置の化合物を挙げること
ができる。
び8位の不斉炭素原子に基づく光学異性体を包含する
が、これら異性体で好適な化合物は、チエナマイシンの
ような立体配置を有する(5R,6S)配置(5,6−トラン
ス)で、且つ8位の炭素原子がR配置の化合物である
(5R,6S,8R)配置の化合物、または1位にメチル基を有
する場合は(1R,5S,6S,8R)配置の化合物を挙げること
ができる。
カルバペネム骨格の2位側鎖の2′−[2−(N−未
置換、N−置換またはN,N−ジ置換アミノカルボニル)
ビニル]ピロリジン−4′−イルチオ基についても、ピ
ロリジン骨格の2位および4位の不斉炭素に基づく異性
体を包含するが、これら異性体で好適な化合物は(2′
S,4′S)配置および(2′R,4′R)配置の化合物を挙
げることができる。
置換、N−置換またはN,N−ジ置換アミノカルボニル)
ビニル]ピロリジン−4′−イルチオ基についても、ピ
ロリジン骨格の2位および4位の不斉炭素に基づく異性
体を包含するが、これら異性体で好適な化合物は(2′
S,4′S)配置および(2′R,4′R)配置の化合物を挙
げることができる。
従って、一般式[I]の化合物中、好適な立体配置を
有する化合物群は、一般式[I−a] [式中、R1、R2、R3、R4およびR5は前記の意味を有す
る]で表される化合物である。
有する化合物群は、一般式[I−a] [式中、R1、R2、R3、R4およびR5は前記の意味を有す
る]で表される化合物である。
一般式[I−a]の化合物中、R3およびR4が互いに結
合して、メチレン基、エチレン基、またはプロピレン基
を形成する化合物群ならびにR4およびR5の少なくとも一
方が水素原子の化合物群が特に良好な抗菌活性を有す
る。
合して、メチレン基、エチレン基、またはプロピレン基
を形成する化合物群ならびにR4およびR5の少なくとも一
方が水素原子の化合物群が特に良好な抗菌活性を有す
る。
また、2−(N−未置換、N−置換またはN,N−ジ置
換アミノカルボニル)ビニル基の二重結合に関して、シ
ス(Z)およびトランス(E)幾何異性体が存在する
が、いずれの異性体も本発明に包含される。これらの異
性体のうち、特に(E)−異性体が良好な抗菌活性を有
する。
換アミノカルボニル)ビニル基の二重結合に関して、シ
ス(Z)およびトランス(E)幾何異性体が存在する
が、いずれの異性体も本発明に包含される。これらの異
性体のうち、特に(E)−異性体が良好な抗菌活性を有
する。
低級アルキル基とは、直鎖状または分岐状の炭素数1
ないし6個、好適には1ないし4個のアルキル基を意味
し、特にメチル基、エチル基、tert−ブチル基等が好適
である。
ないし6個、好適には1ないし4個のアルキル基を意味
し、特にメチル基、エチル基、tert−ブチル基等が好適
である。
カルボキシル基の保護基としては、例えばメチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル
基等の低級アルキル基;例えば2,2,2−トリクロロエチ
ル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等のハロ置換低級
アルキル基;例えばアセトキシメチル基、プロピオニル
オキシメチル基、ピバロイルオキシメチル基、1−アセ
トキシエチル基、1−プロピオニルオキシエチル基等の
低級アルカノイルオキシアルキル基;例えば1−(メト
キシカルボニルオキシ)エチル基、1−(エトキシカル
ボニルオキシ)エチル基、1−(イソプロポキシカルボ
ニルオキシ)エチル基等の低級アルコキシカルボニルオ
キシアルキル基;例えば2−プロペニル基、2−クロロ
−2−プロペニル基、3−メトキシカルボニル−2−プ
ロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブテ
ニル基、シンナミル基等の低級アルケニル基;例えばベ
ンジル基、p−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシ
ベンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジ
ル基、ベンズヒドリル基、ビス(p−メトキシフェニ
ル)メチル基等のアラルキル基;例えば(5−メチル−
2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチル基
等の(5−置換−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4
−イル)メチル基;例えばトリメチルシリル基、tert−
ブチルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基;イ
ンダニル基、フタリジル基、メトキシメチル基等が挙げ
られ、特に2−プロペニル基、p−ニトロベンジル基、
p−メトキシベンジル基、ベンズヒドリル基、tert−ブ
チルジメチルシリル基等が好ましい。
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、tert−ブチル
基等の低級アルキル基;例えば2,2,2−トリクロロエチ
ル基、2,2,2−トリフルオロエチル基等のハロ置換低級
アルキル基;例えばアセトキシメチル基、プロピオニル
オキシメチル基、ピバロイルオキシメチル基、1−アセ
トキシエチル基、1−プロピオニルオキシエチル基等の
低級アルカノイルオキシアルキル基;例えば1−(メト
キシカルボニルオキシ)エチル基、1−(エトキシカル
ボニルオキシ)エチル基、1−(イソプロポキシカルボ
ニルオキシ)エチル基等の低級アルコキシカルボニルオ
キシアルキル基;例えば2−プロペニル基、2−クロロ
−2−プロペニル基、3−メトキシカルボニル−2−プ
ロペニル基、2−メチル−2−プロペニル基、2−ブテ
ニル基、シンナミル基等の低級アルケニル基;例えばベ
ンジル基、p−メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシ
ベンジル基、o−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジ
ル基、ベンズヒドリル基、ビス(p−メトキシフェニ
ル)メチル基等のアラルキル基;例えば(5−メチル−
2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メチル基
等の(5−置換−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4
−イル)メチル基;例えばトリメチルシリル基、tert−
ブチルジメチルシリル基等の低級アルキルシリル基;イ
ンダニル基、フタリジル基、メトキシメチル基等が挙げ
られ、特に2−プロペニル基、p−ニトロベンジル基、
p−メトキシベンジル基、ベンズヒドリル基、tert−ブ
チルジメチルシリル基等が好ましい。
水酸基の保護基としては、例えばトリメチルシリル
基、tert−ブチルメジチルシリル基等の低級アルキルシ
リル基;例えばメトキシメチル基、2−メトキシエトキ
シメチル基等の低級アルコキシメチル基;例えばテトラ
ヒドロピラニル基;例えばベンジル基、p−メトキシベ
ンジル基、2,4−ジメトキシベンジル基、o−ニトロベ
ンジル基、p−ニトロベンジル基、トリチル基等のアラ
ルキル基;例えばホルミル基、アセチル基等のアシル
基;例えばtert−ブトキシカルボニル基、2−ヨードエ
トキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル基等の低級アルコキシカルボニル基;例えば2−
プロペニルオキシカルボニル基、2−クロロ−2−プロ
ペニルオキシカルボニル基、3−メトキシカルボニル−
2−プロペニルオキシカルボニル基、2−メチル−2−
プロペニルオキシカルボニル基、2−ブテニルオキシカ
ルボニル基、シンナミルオキシカルボニル基等のアルケ
ニルオキシカルボニル基;例えばベンジルオキシカルボ
ニル基、p−メトイシベンジルオキシカルボニル基、o
−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−ニトロベン
ジルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカルボニ
ル基等が挙げられ、特に2−プロペニルオキシカルボニ
ル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、tert−
ブチルジメチルシリル基等が好ましい。
基、tert−ブチルメジチルシリル基等の低級アルキルシ
リル基;例えばメトキシメチル基、2−メトキシエトキ
シメチル基等の低級アルコキシメチル基;例えばテトラ
ヒドロピラニル基;例えばベンジル基、p−メトキシベ
ンジル基、2,4−ジメトキシベンジル基、o−ニトロベ
ンジル基、p−ニトロベンジル基、トリチル基等のアラ
ルキル基;例えばホルミル基、アセチル基等のアシル
基;例えばtert−ブトキシカルボニル基、2−ヨードエ
トキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカル
ボニル基等の低級アルコキシカルボニル基;例えば2−
プロペニルオキシカルボニル基、2−クロロ−2−プロ
ペニルオキシカルボニル基、3−メトキシカルボニル−
2−プロペニルオキシカルボニル基、2−メチル−2−
プロペニルオキシカルボニル基、2−ブテニルオキシカ
ルボニル基、シンナミルオキシカルボニル基等のアルケ
ニルオキシカルボニル基;例えばベンジルオキシカルボ
ニル基、p−メトイシベンジルオキシカルボニル基、o
−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−ニトロベン
ジルオキシカルボニル基等のアラルキルオキシカルボニ
ル基等が挙げられ、特に2−プロペニルオキシカルボニ
ル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、tert−
ブチルジメチルシリル基等が好ましい。
イミノ基の保護基としては、例えばベンジル基、p−
メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、o
−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒ
ドリル基、ビス(p−メトキシフェニル)メチル基等の
アラルキル基;例えばホルミル基、アセチル基、プロピ
オニル基、ブチリル基、オキサリル基、スクシニル基、
ピバロイル基等の低級アルカノイル基;例えばクロロア
セチル基、ジクロロアセチル基、トリクロロアセチル
基、トリフルオロアセチル基等のハロ置換低級アルカノ
イル基;例えばフェニルアセチル基、フェノキシアセチ
ル基等のアリールアルカノイル基;例えばメトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニ
ル基、tert−ブトキシカルボニル基等の低級アルコキシ
カルボニル基;例えば2−ヨードエトキシカルボニル
基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基等のハロ
置換低級アルコキシカルボニル基;例えば2−プロペニ
ルオキシカルボニル基、2−クロロ−2−プロペニルオ
キシカルボニル基、3−メトキシカルボニル−2−プロ
ペニルオキシカルボニル基、2−メチル−2−プロペニ
ルオキシカルボニル基、2−ブテニルオキシカルボニル
基、シンナミルオキシカルボニル基等のアルケニルオキ
シカルボニル基;例えばベンジルオキシカルボニル基、
o−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル基、フェネチルオキシカルボニ
ル基等のアラルキルオキシカルボニル基;例えばトリメ
チルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基等の低級
アルキルシリル基等が挙げられ、特に、2−プロペニル
オキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、p
−ニトロベンジルオキシカルボニル基等が好ましい。
メトキシベンジル基、3,4−ジメトキシベンジル基、o
−ニトロベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズヒ
ドリル基、ビス(p−メトキシフェニル)メチル基等の
アラルキル基;例えばホルミル基、アセチル基、プロピ
オニル基、ブチリル基、オキサリル基、スクシニル基、
ピバロイル基等の低級アルカノイル基;例えばクロロア
セチル基、ジクロロアセチル基、トリクロロアセチル
基、トリフルオロアセチル基等のハロ置換低級アルカノ
イル基;例えばフェニルアセチル基、フェノキシアセチ
ル基等のアリールアルカノイル基;例えばメトキシカル
ボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニ
ル基、tert−ブトキシカルボニル基等の低級アルコキシ
カルボニル基;例えば2−ヨードエトキシカルボニル
基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基等のハロ
置換低級アルコキシカルボニル基;例えば2−プロペニ
ルオキシカルボニル基、2−クロロ−2−プロペニルオ
キシカルボニル基、3−メトキシカルボニル−2−プロ
ペニルオキシカルボニル基、2−メチル−2−プロペニ
ルオキシカルボニル基、2−ブテニルオキシカルボニル
基、シンナミルオキシカルボニル基等のアルケニルオキ
シカルボニル基;例えばベンジルオキシカルボニル基、
o−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−ニトロベ
ンジルオキシカルボニル基、フェネチルオキシカルボニ
ル基等のアラルキルオキシカルボニル基;例えばトリメ
チルシリル基、tert−ブチルジメチルシリル基等の低級
アルキルシリル基等が挙げられ、特に、2−プロペニル
オキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基、p
−ニトロベンジルオキシカルボニル基等が好ましい。
本明細書における略号の意味を以下に示す。
Ac :アセチル基 Me :メチル基 Et :エチル基 Pr :プロピル基 tBu :tert−ブチル基 Ms :メタンスルホニル基 PMB :p−メトキシベンジル基 Tr :トリチル基 一般式[I]の化合物の好適な具体例を例示する。
一般式[I]の化合物の好適な具体例は、以下のとお
りである。
りである。
上記化合物中、好適な化合物は、 (1) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1
−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (2) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(N−メチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (5) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(アミノカルボニル)−2−メチルビニル]ピロリ
ジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (13) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸 (17) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−2−メチル
ビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−
1−ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボン酸 (20) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(1−アジリジニルカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (22) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(1−ピロリジニルカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (24) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(1−ピペラジニルカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (32) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
(2−オキソアゼチジン−3−イリデン)メチル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸 (35) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メチル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸 (41) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−
2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1
−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (53) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−
2−(1−ピペラジニルカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (67) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−
(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メチル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸 (73) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(アミノカルボニル)ビニル]−1−メチルピロリ
ジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (85) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]−1
−メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−
1−ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボン酸 (92) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(1−アジリジニルカルボニル)ビニル]−1−メ
チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸 (96) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(1−ピペラジニルカルボニル)ビニル]−1−メ
チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸 (107) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)
−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メチル]−
1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸 (145) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸 (146) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(N−メチルアミノカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (149) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)−2−メチルビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (157) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビ
ニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (161) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−
2−メチルビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (164) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(1−アジリジニルカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (166) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(1−ピロリジニルカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (168) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(1−ピぺラジニルカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (176) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−(2−オキソアゼチジン−3−イリデン)メ
チル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (179) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メ
チル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (182) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−(2−オキソピペリジン−3−イリデン)メ
チル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (185) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(Z)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸 (189) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(Z)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビ
ニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (197) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(Z)−2−(1−ピペラジニルカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (211) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(Z)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メ
チル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (217) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]−1−メ
チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (229) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビ
ニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (236) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(1−アジリジニルカルボニル)ビニ
ル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (240) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(1−ピペラジニルカルボニル)ビニ
ル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸 および (251) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メ
チル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 の化合物であり、特に(1),(2),(5),(1
3),(35),(73),(85),(96),(145),(14
6),(149),(157),(164),(168),(179),
(182),(185),(189),(211),(217),(22
9)および(240)の化合物が好適である。
2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1
−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (2) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(N−メチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (5) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(アミノカルボニル)−2−メチルビニル]ピロリ
ジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (13) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸 (17) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−2−メチル
ビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−
1−ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボン酸 (20) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(1−アジリジニルカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (22) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(1−ピロリジニルカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (24) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(1−ピペラジニルカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (32) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
(2−オキソアゼチジン−3−イリデン)メチル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸 (35) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メチル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸 (41) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−
2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1
−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (53) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−
2−(1−ピペラジニルカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (67) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−
(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メチル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸 (73) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(アミノカルボニル)ビニル]−1−メチルピロリ
ジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシ
エチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (85) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]−1
−メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−
1−ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボン酸 (92) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(1−アジリジニルカルボニル)ビニル]−1−メ
チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸 (96) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(1−ピペラジニルカルボニル)ビニル]−1−メ
チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸 (107) (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)
−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メチル]−
1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)
−1−ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム
−3−カルボン酸 (145) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸 (146) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(N−メチルアミノカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (149) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)−2−メチルビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (157) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビ
ニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (161) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)−
2−メチルビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (164) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(1−アジリジニルカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (166) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(1−ピロリジニルカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (168) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(1−ピぺラジニルカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (176) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−(2−オキソアゼチジン−3−イリデン)メ
チル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (179) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メ
チル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (182) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−(2−オキソピペリジン−3−イリデン)メ
チル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (185) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(Z)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸 (189) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(Z)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビ
ニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (197) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(Z)−2−(1−ピペラジニルカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (211) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(Z)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メ
チル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボン酸 (217) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]−1−メ
チルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボン酸 (229) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビ
ニル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (236) (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(1−アジリジニルカルボニル)ビニ
ル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 (240) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(1−ピペラジニルカルボニル)ビニ
ル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボン酸 および (251) (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メ
チル]−1−メチルピロリジン−4−イルチオ]−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 の化合物であり、特に(1),(2),(5),(1
3),(35),(73),(85),(96),(145),(14
6),(149),(157),(164),(168),(179),
(182),(185),(189),(211),(217),(22
9)および(240)の化合物が好適である。
前記の一般式[I]の化合物および一般式[I]の化
合物の具体例中、より好適な化合物群は、一般式[I−
b] [式中、R40およびR50の少なくとも一方は水素原子を示
し、R1、R2およびR3は前記の意味を有する]で表される
化合物および一般式[I−c] [式中、R31およびR41は互いに結合して、メチレン基、
エチレン基またはプロピレン基を形成し、R1、R2および
R5は前記の意味を有する]で表される化合物である。
合物の具体例中、より好適な化合物群は、一般式[I−
b] [式中、R40およびR50の少なくとも一方は水素原子を示
し、R1、R2およびR3は前記の意味を有する]で表される
化合物および一般式[I−c] [式中、R31およびR41は互いに結合して、メチレン基、
エチレン基またはプロピレン基を形成し、R1、R2および
R5は前記の意味を有する]で表される化合物である。
一般式[I]の化合物は、常法により医薬として許容
される塩またはエステルとすることができる。
される塩またはエステルとすることができる。
一般式[I]の塩としては、医薬上許容される慣用的
なものを意味し、カルバペネム骨格の3位のカルボキシ
ル基または2位側鎖部分のピロリジン環上の塩形成可能
な窒素原子における塩類を挙げることができる。
なものを意味し、カルバペネム骨格の3位のカルボキシ
ル基または2位側鎖部分のピロリジン環上の塩形成可能
な窒素原子における塩類を挙げることができる。
該カルボキシル基における塩基性付加塩としては、例
えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;例
えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金
属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチルアミン
塩、トリエチルアミン塩;ジシクロヘキシルアミン塩、
エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタ
ノールアミン塩、プロカイン塩等の脂肪族アミン塩;例
えばN,N′−ジベンジルエチレンジアミン等のアラルキ
ルアミン塩;例えばピリジン塩、ピコリン塩、キノリン
塩、イソキノリン塩等の芳香族複素環アミン塩;例えば
テトラメチルアンモニウ塩、テトラエチルアンモニウム
塩、ベンジルトリメチルアンモニウム塩、ベンジルトリ
エチルアンモニウム塩、ベンジルトリブチルアンモニウ
ム塩、メチルトリオクチルアンモニウム塩、テトラブチ
ルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩;アルギニ
ン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。
えばナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;例
えばカルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金
属塩;例えばアンモニウム塩;例えばトリメチルアミン
塩、トリエチルアミン塩;ジシクロヘキシルアミン塩、
エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタ
ノールアミン塩、プロカイン塩等の脂肪族アミン塩;例
えばN,N′−ジベンジルエチレンジアミン等のアラルキ
ルアミン塩;例えばピリジン塩、ピコリン塩、キノリン
塩、イソキノリン塩等の芳香族複素環アミン塩;例えば
テトラメチルアンモニウ塩、テトラエチルアンモニウム
塩、ベンジルトリメチルアンモニウム塩、ベンジルトリ
エチルアンモニウム塩、ベンジルトリブチルアンモニウ
ム塩、メチルトリオクチルアンモニウム塩、テトラブチ
ルアンモニウム塩等の第4級アンモニウム塩;アルギニ
ン塩、リジン塩等の塩基性アミノ酸塩等が挙げられる。
ピロリジン塩基における酸付加塩としては、例えば塩
酸塩、硫酸塩、硝酸塩、りん酸塩、炭酸塩、炭酸水素
塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えば酢酸塩、プロピオ
ン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸
塩、りんご酸塩、くえん酸塩、アスコルビン酸塩等の有
機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、
ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等の
スルホン酸塩;例えばアスパラギン酸塩、グルタミン酸
塩等の酸性アミノ酸塩等が挙げられる。
酸塩、硫酸塩、硝酸塩、りん酸塩、炭酸塩、炭酸水素
塩、過塩素酸塩等の無機酸塩;例えば酢酸塩、プロピオ
ン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、フマール酸塩、酒石酸
塩、りんご酸塩、くえん酸塩、アスコルビン酸塩等の有
機酸塩;例えばメタンスルホン酸塩、イセチオン酸塩、
ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩等の
スルホン酸塩;例えばアスパラギン酸塩、グルタミン酸
塩等の酸性アミノ酸塩等が挙げられる。
一般式[I]の無毒性エステルとしては、カルバペネ
ム骨格の3位のカルボキシル基における医薬上許容され
る慣用的なものを意味する。例えばアセトキシメチル
基、ピバロイルオキシメチル基等のアルカノイルオキシ
メチル基とのエステル、1−(エトキシカルボニルオキ
シ)エチル基等のアルコキシカルボニルオキシアルキル
基とのエステル、フタリジル基とのエステル、(5−メ
チル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メ
チル基等の(5−置換−2−オキソ−1,3−ジオキソー
ル−4−イル)メチル基とのエステル等が挙げられる。
ム骨格の3位のカルボキシル基における医薬上許容され
る慣用的なものを意味する。例えばアセトキシメチル
基、ピバロイルオキシメチル基等のアルカノイルオキシ
メチル基とのエステル、1−(エトキシカルボニルオキ
シ)エチル基等のアルコキシカルボニルオキシアルキル
基とのエステル、フタリジル基とのエステル、(5−メ
チル−2−オキソ−1,3−ジオキソール−4−イル)メ
チル基等の(5−置換−2−オキソ−1,3−ジオキソー
ル−4−イル)メチル基とのエステル等が挙げられる。
本発明の化合物の製法について説明する。
本発明の化合物は、以下の製造法Aおよび製造法Bに
よって製造することができる。
よって製造することができる。
製造法A 本発明の一般式[I]の化合物は、一般式 [式中、R1は水素原子またはメチル基、R6は水素原子ま
たはカルボキシル基の保護基、R7は水素原子または水酸
基の保護基を示す]で表される化合物またはその反応性
誘導体と、一般式 [式中、R3、R4およびR5は水素原子または低級アルキル
基を示すか、R3およびR4は互いに結合して、メチレン
基、エチレン基もしくはプロレン基を形成するか、また
はR4およびR5は隣接する窒素原子と共に、アジリジニル
基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジノ基、
ピペラジニル基もしくはモルホリノ基を形成し、R8は水
素原子またはイミノ基の保護基を示す]で表される化合
物とを反応させて、一般式 [式中、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は前記の意味
を有する]で表される化合物とし、必要に応じて一般式
[IV]の化合物の保護基を除去することにより製造する
ことができる。
たはカルボキシル基の保護基、R7は水素原子または水酸
基の保護基を示す]で表される化合物またはその反応性
誘導体と、一般式 [式中、R3、R4およびR5は水素原子または低級アルキル
基を示すか、R3およびR4は互いに結合して、メチレン
基、エチレン基もしくはプロレン基を形成するか、また
はR4およびR5は隣接する窒素原子と共に、アジリジニル
基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジノ基、
ピペラジニル基もしくはモルホリノ基を形成し、R8は水
素原子またはイミノ基の保護基を示す]で表される化合
物とを反応させて、一般式 [式中、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は前記の意味
を有する]で表される化合物とし、必要に応じて一般式
[IV]の化合物の保護基を除去することにより製造する
ことができる。
製造法B 本発明の一般式[I]の化合物は、一般式 [式中、R1は水素原子またはメチル基、R6は水素原子ま
たはカルボキシル基の保護基、R7は水素原子または水酸
基の保護基、R8は水素原子、低級アルキル基またはイミ
ノ基の保護基を示す]で表される化合物に酸化剤を反応
させて、一般式 [式中、R1、R6、R7およびR8は前記の意味を有する]で
表される化合物とし、一般式[VI]の化合物と一般式 または [式中、R3、R4およびR5は水素原子または低級アルキル
基を示すか、R3およびR4は互いに結合して、メチレン
基、エチレン基もしくはプロピレン基を形成するか、ま
たはR4およびR5は隣接する窒素原子と共に、アジリジニ
ル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジノ
基、ピペラジニル基もしくはモルホリノ基を形成し、R9
はメチル基、エチル基、イソプロピル基、2,2,2−トリ
フルオロエチル基またはフェニル基を示す」で表される
化合物とを反応させて、一般式 [式中、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は前記の意味
を有する]で表される化合物とし、必要に応じて一般式
[IV]の化合物の保護基を除去することにより製造する
ことができる。
たはカルボキシル基の保護基、R7は水素原子または水酸
基の保護基、R8は水素原子、低級アルキル基またはイミ
ノ基の保護基を示す]で表される化合物に酸化剤を反応
させて、一般式 [式中、R1、R6、R7およびR8は前記の意味を有する]で
表される化合物とし、一般式[VI]の化合物と一般式 または [式中、R3、R4およびR5は水素原子または低級アルキル
基を示すか、R3およびR4は互いに結合して、メチレン
基、エチレン基もしくはプロピレン基を形成するか、ま
たはR4およびR5は隣接する窒素原子と共に、アジリジニ
ル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジノ
基、ピペラジニル基もしくはモルホリノ基を形成し、R9
はメチル基、エチル基、イソプロピル基、2,2,2−トリ
フルオロエチル基またはフェニル基を示す」で表される
化合物とを反応させて、一般式 [式中、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は前記の意味
を有する]で表される化合物とし、必要に応じて一般式
[IV]の化合物の保護基を除去することにより製造する
ことができる。
一般式[II]の化合物と一般式[III]の化合物との
反応は、一般式[II]の化合物として、その反応性誘導
体を使用するのが良好である。即ち、一般式[II]の化
合物に不活性有機溶媒中、塩基の存在下で活性化試薬を
反応させて、一般式 [式中、R1、R6およびR7は前記の意味を有し、Yは脱離
基を示す]で表される反応性誘導体に誘導することがで
きる。
反応は、一般式[II]の化合物として、その反応性誘導
体を使用するのが良好である。即ち、一般式[II]の化
合物に不活性有機溶媒中、塩基の存在下で活性化試薬を
反応させて、一般式 [式中、R1、R6およびR7は前記の意味を有し、Yは脱離
基を示す]で表される反応性誘導体に誘導することがで
きる。
反応に使用する不活性有機溶媒としては、例えばジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベン
ゼン、トルエン、クロロベンゼン、塩化メチレン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエ
チレン、アセトン、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N
−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルりん酸トリアミ
ド等または上記溶媒の混合物であり、特にアセトニトリ
ル、ベンゼンが好ましい。
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ベン
ゼン、トルエン、クロロベンゼン、塩化メチレン、クロ
ロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トリクロロエ
チレン、アセトン、酢酸エチル、アセトニトリル、N,N
−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルりん酸トリアミ
ド等または上記溶媒の混合物であり、特にアセトニトリ
ル、ベンゼンが好ましい。
反応に使用する塩基としては、例えばトリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピロリジン、
N−メチルピペリジン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)
等の第3級脂肪族アミン;例えばピリジン、4−ジメチ
ルアミノピリジン、ピコリン、ルチジン、キノリン、イ
ソキノリン等の芳香族アミン等が挙げられ、特にN,N−
ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンが好ま
しい。
ン、トリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン、N−メチルモルホリン、N−メチルピロリジン、
N−メチルピペリジン、N,N−ジメチルアニリン、1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、
1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)
等の第3級脂肪族アミン;例えばピリジン、4−ジメチ
ルアミノピリジン、ピコリン、ルチジン、キノリン、イ
ソキノリン等の芳香族アミン等が挙げられ、特にN,N−
ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンが好ま
しい。
反応に使用する活性化試薬としては、例えばトリフル
オロ酢酸無水物、メタンスルホン酸無水物、トリフルオ
ロメタンスルホン酸無水物、p−トルエンスルホン酸無
水物等の酸無水物;例えばメタンスルホニルクロリド、
p−トルエンスルホニルクロリド、ジフェニルクロロホ
スファート等の酸クロリド等が挙げられ、特にジフェニ
ルクロロホスファートが好ましい。
オロ酢酸無水物、メタンスルホン酸無水物、トリフルオ
ロメタンスルホン酸無水物、p−トルエンスルホン酸無
水物等の酸無水物;例えばメタンスルホニルクロリド、
p−トルエンスルホニルクロリド、ジフェニルクロロホ
スファート等の酸クロリド等が挙げられ、特にジフェニ
ルクロロホスファートが好ましい。
一般式[II′]の基Yは脱離基を意味し、例えばトリ
フルオロアセトキシ基、メタンスルホニルオキシ基、ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンス
ルホニルオキシ基、ジフェノキシホスホリルオキシ基等
が挙げられ、特にジフェノキシホスホリルオキシ基が好
ましい。
フルオロアセトキシ基、メタンスルホニルオキシ基、ト
リフルオロメタンスルホニルオキシ基、p−トルエンス
ルホニルオキシ基、ジフェノキシホスホリルオキシ基等
が挙げられ、特にジフェノキシホスホリルオキシ基が好
ましい。
反応は一般式[II]の化合物1モルに対して、塩基1
〜3モル、好ましくは1〜1.5モル、活性化試薬1〜1.2
モルが使用される。
〜3モル、好ましくは1〜1.5モル、活性化試薬1〜1.2
モルが使用される。
反応は−40〜50℃、好ましくは−20〜20℃の温度範囲
で行い、通常0.5〜3時間で定量的に完結する。
で行い、通常0.5〜3時間で定量的に完結する。
反応終了後、常法に従って処理して、一般式[II]の
反応性誘導体[II′]が定量的に得られる。
反応性誘導体[II′]が定量的に得られる。
一般式[II′]の化合物は単離または単離することな
く一般式[III]の化合物と反応させることができる。
反応は、前記の不活性有機溶媒および塩基を用いて行わ
れ、一般式[II′]の化合物1モルに対して、塩基1〜
2モル、好ましくは1〜1.5モル、一般式[III]の化合
物1〜1.2モルが使用され、−40〜50℃、好ましくは−2
0〜20℃の温度範囲で行われ、通常0.5〜3時間で定量的
に完結する。
く一般式[III]の化合物と反応させることができる。
反応は、前記の不活性有機溶媒および塩基を用いて行わ
れ、一般式[II′]の化合物1モルに対して、塩基1〜
2モル、好ましくは1〜1.5モル、一般式[III]の化合
物1〜1.2モルが使用され、−40〜50℃、好ましくは−2
0〜20℃の温度範囲で行われ、通常0.5〜3時間で定量的
に完結する。
また、一般式[IV]の化合物は、一般式[II]の化合
物から、一段階で製造することもできる。即ち、一般式
[II]の化合物から誘導した一般式[II′]の反応性誘
導体を単離することなく、同一反応系で一般式[III]
の化合物を反応させて、一般式[IV]の化合物を効率良
く製造することができる。一段階で行う場合には、一般
式[II]の化合物1モルに対して、塩基2〜4モル、好
ましくは2.5〜3.5モルを用いる。
物から、一段階で製造することもできる。即ち、一般式
[II]の化合物から誘導した一般式[II′]の反応性誘
導体を単離することなく、同一反応系で一般式[III]
の化合物を反応させて、一般式[IV]の化合物を効率良
く製造することができる。一段階で行う場合には、一般
式[II]の化合物1モルに対して、塩基2〜4モル、好
ましくは2.5〜3.5モルを用いる。
反応終了後、通常の処理を行い一般式[IV]で表され
る粗生成物を得、精製することなく脱保護反応に付すこ
とができるが、粗生成物[IV]は結晶化またはシリカゲ
ル等によるカラムクロマトグラフィーに付し、精製する
ことが好ましい。
る粗生成物を得、精製することなく脱保護反応に付すこ
とができるが、粗生成物[IV]は結晶化またはシリカゲ
ル等によるカラムクロマトグラフィーに付し、精製する
ことが好ましい。
このようにして得られた一般式[IV]の化合物から、
必要に応じて、水酸基、イミノ基およびカルボキシル基
等の保護基の除去反応を適宜組み合せて行うことによ
り、一般式[I]の化合物を得ることができる。
必要に応じて、水酸基、イミノ基およびカルボキシル基
等の保護基の除去反応を適宜組み合せて行うことによ
り、一般式[I]の化合物を得ることができる。
一般式[II]で表される出発原料は、例えば、R1が水
素原子である場合、サルツマン(Salzmann)等の方法
「ジャーナル オブ ジ アメリカンケミカル ソサエ
ティ(J.Am.Chem.Soc.)、第102巻、6161〜6163頁(198
1年)参照];R1がメチル基である場合、シー(Shih)等
の方法[ヘテロサイクルズ(Heterocycles)、第21巻、
29〜40頁(1984年)参照]等に従い製造することができ
る。
素原子である場合、サルツマン(Salzmann)等の方法
「ジャーナル オブ ジ アメリカンケミカル ソサエ
ティ(J.Am.Chem.Soc.)、第102巻、6161〜6163頁(198
1年)参照];R1がメチル基である場合、シー(Shih)等
の方法[ヘテロサイクルズ(Heterocycles)、第21巻、
29〜40頁(1984年)参照]等に従い製造することができ
る。
出発原料である一般式[III]の化合物は、ヒドロキ
シプロリンから下記反応式に従って合成される。
シプロリンから下記反応式に従って合成される。
[式中、R3、R4およびR5は前記の意味を有し、R10はイ
ミノ基の保護基、R11はトリチル基またはp−メトキシ
ベンジル基を示す]。
ミノ基の保護基、R11はトリチル基またはp−メトキシ
ベンジル基を示す]。
次に、製造法Bについて説明する。
一般式[V]の化合物を酸化反応に付し、一般式[V
I]の化合物に誘導する方法について説明する。
I]の化合物に誘導する方法について説明する。
一般に1級アルコールの酸化反応によるアルデヒドの
製造法は、数多く知られている。しかしながら、カルバ
ペネム骨格を有するヒドロキシル化合物からアルデヒド
化合物に変換する合成法は、カルバペネム骨格が不安定
であるため、全く報告されていない。このような変換反
応について、鋭意検討した結果、酸化剤として六価クロ
ムまたはジメチルスロキシドと求電子試薬との組合せを
用いることにより、カルバペネム骨格を分解させること
なく、一般式[VI]の化合物を容易に製造できることを
見出した。
製造法は、数多く知られている。しかしながら、カルバ
ペネム骨格を有するヒドロキシル化合物からアルデヒド
化合物に変換する合成法は、カルバペネム骨格が不安定
であるため、全く報告されていない。このような変換反
応について、鋭意検討した結果、酸化剤として六価クロ
ムまたはジメチルスロキシドと求電子試薬との組合せを
用いることにより、カルバペネム骨格を分解させること
なく、一般式[VI]の化合物を容易に製造できることを
見出した。
好適なクロム(VI)酸化剤としては、例えば酸化クロ
ム−ピリジン錯体(Collins試薬)、ピリジニウム ジ
クロマート(PDC)、ピリジニウム クロロクロマート
(PCC)、4−ジメチルアミノピリジニウム クロロク
ロマート、tert−ブチル クロマート等が挙げられる。
ム−ピリジン錯体(Collins試薬)、ピリジニウム ジ
クロマート(PDC)、ピリジニウム クロロクロマート
(PCC)、4−ジメチルアミノピリジニウム クロロク
ロマート、tert−ブチル クロマート等が挙げられる。
ジメチルスルホキシドとの組合せに用いる好適な求電
子試薬としては、例えばオキサリルクロリド、チオニル
クロリド、メタンスルホニルクロリド、p−トルエンス
ルホニルクロリド、ベンゾイルクロリド、アセチルクロ
リド、アセチルブロミド、塩化シアヌル、メチルクロロ
ホルマート、エチルクロロホルマート、無水酢酸、トリ
フルオロ酢酸無水物、メタンスルホン酸無水物、p−ト
ルエンスルホン酸無水物、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド、三酸化いおう−ピリジン錯体、三塩化りん、オキ
シ塩化りん、五酸化りん等が挙げられ、特に好ましい求
電子試薬はオキサリルクロリド、チオニルクロリド、メ
タンスルホニルクロリド、メタンスルホン酸無水物、ト
リフルオロ酢酸無水物である。
子試薬としては、例えばオキサリルクロリド、チオニル
クロリド、メタンスルホニルクロリド、p−トルエンス
ルホニルクロリド、ベンゾイルクロリド、アセチルクロ
リド、アセチルブロミド、塩化シアヌル、メチルクロロ
ホルマート、エチルクロロホルマート、無水酢酸、トリ
フルオロ酢酸無水物、メタンスルホン酸無水物、p−ト
ルエンスルホン酸無水物、ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド、三酸化いおう−ピリジン錯体、三塩化りん、オキ
シ塩化りん、五酸化りん等が挙げられ、特に好ましい求
電子試薬はオキサリルクロリド、チオニルクロリド、メ
タンスルホニルクロリド、メタンスルホン酸無水物、ト
リフルオロ酢酸無水物である。
酸化反応は一般式[V]の化合物および酸化試薬の種
類により、試薬の使用量、溶媒、反応温度、反応時間は
異なるが、これらの条件を適宜組合せて実施することが
できる。
類により、試薬の使用量、溶媒、反応温度、反応時間は
異なるが、これらの条件を適宜組合せて実施することが
できる。
例えば、酸化クロム(VI)−ピリジン錯体による酸化
反応は、不活性溶媒中、一般式[V]の化合物1モルに
対して該錯体4〜8モル、好ましくは5〜6モルを使用
する。反応時間は、室温下で5〜30分間、好ましくは10
〜15分間である。好ましい溶媒としては、例えばピリジ
ン、アセトン、塩化メチレンまたはこれらの混合溶媒等
の不活性溶媒が挙げられ、特に塩化メチレンが好適であ
る。
反応は、不活性溶媒中、一般式[V]の化合物1モルに
対して該錯体4〜8モル、好ましくは5〜6モルを使用
する。反応時間は、室温下で5〜30分間、好ましくは10
〜15分間である。好ましい溶媒としては、例えばピリジ
ン、アセトン、塩化メチレンまたはこれらの混合溶媒等
の不活性溶媒が挙げられ、特に塩化メチレンが好適であ
る。
例えば、ピリジニウム ジクロマートを酸化剤とする
酸化反応は、不活性溶媒中、一般式[V]の化合物1モ
ルに対して該酸化剤1〜1.5モル、好ましくは1.2〜1.3
モルを用いる。反応は−10〜20℃、好ましくは0〜10℃
で、2〜5時間で完結する。好ましい溶媒としては、例
えば水、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、塩化メチレン、アセトンまたはこれらの混合溶
媒等の不活性有機溶媒が挙げられ、特にN,N−ジメチル
ホルムアミド、塩基メチレンが好適である。
酸化反応は、不活性溶媒中、一般式[V]の化合物1モ
ルに対して該酸化剤1〜1.5モル、好ましくは1.2〜1.3
モルを用いる。反応は−10〜20℃、好ましくは0〜10℃
で、2〜5時間で完結する。好ましい溶媒としては、例
えば水、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホ
キシド、塩化メチレン、アセトンまたはこれらの混合溶
媒等の不活性有機溶媒が挙げられ、特にN,N−ジメチル
ホルムアミド、塩基メチレンが好適である。
例えば、ピリジニウム クロロクロマートを酸化剤と
する酸化反応は、不活性溶媒中、一般式[V]の化合物
1モルに対して該酸化剤1〜2モル、好ましくは1.2〜
1.5モルを使用する。反応時間は室温下で1〜2時間で
ある。好ましい溶媒としては、例えば、水、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、塩化メチレ
ン、アセトンまたはこれらの混合溶媒等の不活性有機溶
媒が挙げられ、特にN,N−ジメチルホルムアミド、塩化
メチレンが好適である。尚、一般式[V]の化合物が酸
に対して不安定である場合には、酸化剤1モルに対して
2モルの酢酸ナトリウム等の弱アルカリ性塩を添加して
行うのが好ましい。
する酸化反応は、不活性溶媒中、一般式[V]の化合物
1モルに対して該酸化剤1〜2モル、好ましくは1.2〜
1.5モルを使用する。反応時間は室温下で1〜2時間で
ある。好ましい溶媒としては、例えば、水、N,N−ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、塩化メチレ
ン、アセトンまたはこれらの混合溶媒等の不活性有機溶
媒が挙げられ、特にN,N−ジメチルホルムアミド、塩化
メチレンが好適である。尚、一般式[V]の化合物が酸
に対して不安定である場合には、酸化剤1モルに対して
2モルの酢酸ナトリウム等の弱アルカリ性塩を添加して
行うのが好ましい。
例えば、ジメチルスルホキシドと求電子試薬との組合
せによる酸化反応は、D.スワン(Swern)等のシンセシ
ス(Synthesis)、165〜185頁(1981年)に記載の方法
に準じて実施される。
せによる酸化反応は、D.スワン(Swern)等のシンセシ
ス(Synthesis)、165〜185頁(1981年)に記載の方法
に準じて実施される。
反応は、不活性溶媒中、−75℃〜室温下で、一般式
[V]の化合物1モルに対してジメチルスルホキシド1.
5モルないしは大過剰に求電子試薬1〜2モルを作用さ
せて、ジメチルスルホキソニウム塩を生成させ、これに
一般式[V]の化合物を加えて反応させ、更に必要に応
じてトリエチルアミン1〜8モルを作用させることによ
り、一般式[VI]の化合物に変換できる。
[V]の化合物1モルに対してジメチルスルホキシド1.
5モルないしは大過剰に求電子試薬1〜2モルを作用さ
せて、ジメチルスルホキソニウム塩を生成させ、これに
一般式[V]の化合物を加えて反応させ、更に必要に応
じてトリエチルアミン1〜8モルを作用させることによ
り、一般式[VI]の化合物に変換できる。
好ましい溶媒としては、例えばジメチルスルホキシ
ド、塩化メチレン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジ
エチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、ヘキサメ
チルりん酸トリアミドまたはこれらの混合溶媒等の不活
性有機溶媒が挙げられ、特に塩化メチレン、ヘキサメチ
ルりん酸トリアミド、ジメチルスルホキシドまたはこれ
らの混合溶媒が好適である。
ド、塩化メチレン、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、ジ
エチルエーテル、アセトン、アセトニトリル、ヘキサメ
チルりん酸トリアミドまたはこれらの混合溶媒等の不活
性有機溶媒が挙げられ、特に塩化メチレン、ヘキサメチ
ルりん酸トリアミド、ジメチルスルホキシドまたはこれ
らの混合溶媒が好適である。
反応に用いる求電子試薬の種類によって、その使用
量、溶媒、反応温度等を適宜選択することができる。
量、溶媒、反応温度等を適宜選択することができる。
求電子試薬として、例えばオキサリルクロリドまたは
チオニルクロリドを用いる場合、一般式[II]の化合物
1モルに対してジメチルスルホキシド2〜3モルを含む
塩基メチレン溶液に、−78〜60℃で求電子試薬1.2〜1.5
モルを加える。この溶液を同温度で30分間撹拌した後、
生成したジメチルスルホキソニウム塩の溶液に、−78〜
−60℃で一般式[V]の化合物を加える。15〜30分間撹
拌した後、反応液にトリエチルアミン2〜7モルを加え
る。この溶液を−78〜−30℃で15〜30分間、更に室温で
30〜60分間撹拌して、酸化反応を完結させる。
チオニルクロリドを用いる場合、一般式[II]の化合物
1モルに対してジメチルスルホキシド2〜3モルを含む
塩基メチレン溶液に、−78〜60℃で求電子試薬1.2〜1.5
モルを加える。この溶液を同温度で30分間撹拌した後、
生成したジメチルスルホキソニウム塩の溶液に、−78〜
−60℃で一般式[V]の化合物を加える。15〜30分間撹
拌した後、反応液にトリエチルアミン2〜7モルを加え
る。この溶液を−78〜−30℃で15〜30分間、更に室温で
30〜60分間撹拌して、酸化反応を完結させる。
求電子試薬として、例えばメタンスルホン酸無水物、
p−トルエンスルホン酸無水物、トリフルオロ酢酸無水
物等の酸無水物、例えばメタンスルホン酸クロリド、p
−トルエンスルホン酸クロリド、ベンゾイルクロリド等
の酸クロリドを用いる場合、一般式[V]の化合物1モ
ルおよびジメチルスルホキシド5〜20モルを含むヘキサ
メチルりん酸トリアミド、塩化メチレンまたはこれらの
混合溶液に、−30〜−20℃で求電子試薬1.5〜2モルを
加える。同温度で2〜4時間撹拌した後、反応液にトリ
エチルアミン2〜4モルを加える。この溶液を室温で10
〜30分間撹拌して、酸化反応を完結させる。
p−トルエンスルホン酸無水物、トリフルオロ酢酸無水
物等の酸無水物、例えばメタンスルホン酸クロリド、p
−トルエンスルホン酸クロリド、ベンゾイルクロリド等
の酸クロリドを用いる場合、一般式[V]の化合物1モ
ルおよびジメチルスルホキシド5〜20モルを含むヘキサ
メチルりん酸トリアミド、塩化メチレンまたはこれらの
混合溶液に、−30〜−20℃で求電子試薬1.5〜2モルを
加える。同温度で2〜4時間撹拌した後、反応液にトリ
エチルアミン2〜4モルを加える。この溶液を室温で10
〜30分間撹拌して、酸化反応を完結させる。
酸化反応終了後、通常の処理を行い、一般式[VI]の
化合物を塩化メチレンで抽出する。この抽出液を乾燥し
た後、精製することなく、その濾液または濃縮残渣を次
反応に使用する。
化合物を塩化メチレンで抽出する。この抽出液を乾燥し
た後、精製することなく、その濾液または濃縮残渣を次
反応に使用する。
一般式[VI]の化合物と一般式[VII−a]の化合物
または一般式[VII−b]の化合物とを反応させ、一般
式[IV]の化合物を製造する方法について説明する。
または一般式[VII−b]の化合物とを反応させ、一般
式[IV]の化合物を製造する方法について説明する。
ビッティヒ(Wittig)反応によるα,β−不飽和カル
ボニル誘導体の合成は、A.マーカー(Maercker)[オー
ガニック リアクション(Org.Reactions)、第14巻、3
44頁(1965年)]、向山ら[ケミストリー レターズ
(Chem.Lett.)、405〜408頁(1984年)]、W.C.スティ
ル(Still)ら[テトラヘドロン レターズ(Tetrahedr
on Letters)、第24巻、4405〜4408頁(1983年)]等の
文献に記載の方法に準じて行われる。
ボニル誘導体の合成は、A.マーカー(Maercker)[オー
ガニック リアクション(Org.Reactions)、第14巻、3
44頁(1965年)]、向山ら[ケミストリー レターズ
(Chem.Lett.)、405〜408頁(1984年)]、W.C.スティ
ル(Still)ら[テトラヘドロン レターズ(Tetrahedr
on Letters)、第24巻、4405〜4408頁(1983年)]等の
文献に記載の方法に準じて行われる。
一般式[IV]の化合物は、二重結合に関するシス
(Z)およびトランス(E)幾何異性体が存在する。ビ
ッティヒ反応において、一般式[VII−a]の化合物ま
たは一般式[VII−b]の化合物の種類、反応溶媒およ
び反応温度を適宜選択することにより、(Z)−異性体
または(E)−異性体の一方を選択的に、または優先的
に製造することができる。
(Z)およびトランス(E)幾何異性体が存在する。ビ
ッティヒ反応において、一般式[VII−a]の化合物ま
たは一般式[VII−b]の化合物の種類、反応溶媒およ
び反応温度を適宜選択することにより、(Z)−異性体
または(E)−異性体の一方を選択的に、または優先的
に製造することができる。
一般式[VII−a]で表されるホスホラン化合物によ
るビッティヒ反応は、不活性有機溶媒中、一般式[VI]
の化合物1モルに対して一般式[VII−a]の化合物1
〜2モルを0〜80℃、好ましくは室温で2〜6時間反応
させることにより行われる。
るビッティヒ反応は、不活性有機溶媒中、一般式[VI]
の化合物1モルに対して一般式[VII−a]の化合物1
〜2モルを0〜80℃、好ましくは室温で2〜6時間反応
させることにより行われる。
反応に使用する不活性有機溶媒としては、例えば塩化
メチレン、ベンゼン、トルエン、N,N−ジメチルホルム
アミド、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエ
タン、ヘキサン、メタノール、エタノールまたはこれら
の混合溶媒等が挙げられる。これらの溶媒を適宜選択す
ることによって、(Z)−異性体または(E)−異性体
の一方を選択的に、または優先的に製造できる。
メチレン、ベンゼン、トルエン、N,N−ジメチルホルム
アミド、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエ
タン、ヘキサン、メタノール、エタノールまたはこれら
の混合溶媒等が挙げられる。これらの溶媒を適宜選択す
ることによって、(Z)−異性体または(E)−異性体
の一方を選択的に、または優先的に製造できる。
反応に使用するホスホラン化合物としては、例えばア
ミノカルボニルメチレン(トリフェニル)ホスホラン、
N−メチルアミノカルボニルメチレン(トリフェニル)
ホスホラン、N−エチルアミノカルボニルメチレン(ト
リフェニル)ホスホラン、トリフェニル(N−プロピル
アミノカルボニルメチレン)ホスホラン、トリフェニル
(N−イソプロピルアミノカルボニルメチレン)ホスホ
ラン、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチレン(トリ
フェニル)ホスホラン、N,N−ジエチルアミノカルボニ
ルメチレン(トリフェニル)ホスホラン、トリフェニル
(N,N−ジプロピルアミノカルボニルメチレン)ホスホ
ラン、トリフェニル(N,N−ジイソプロピルアミノカル
ボニルメチレン)ホスホラン、1−アジリジニルカルボ
ニルメチレン(トリフェニル)ホスホラン、1−アゼチ
ジニルカルボニルメチレン(トリフェニル)ホスホラ
ン、トリフェニル(1−ピロリジニルカルボニルメチレ
ン)ホスホラン、ピペリジノカルボニルメチレン(トリ
フェニル)ホスホラン、(2−オキソ−3−ピロリジニ
リデン)トリフェニルホスホラン、(2−オキソ−3−
ピペリジリデン)トリフェニルホスホラン等が挙げられ
る。
ミノカルボニルメチレン(トリフェニル)ホスホラン、
N−メチルアミノカルボニルメチレン(トリフェニル)
ホスホラン、N−エチルアミノカルボニルメチレン(ト
リフェニル)ホスホラン、トリフェニル(N−プロピル
アミノカルボニルメチレン)ホスホラン、トリフェニル
(N−イソプロピルアミノカルボニルメチレン)ホスホ
ラン、N,N−ジメチルアミノカルボニルメチレン(トリ
フェニル)ホスホラン、N,N−ジエチルアミノカルボニ
ルメチレン(トリフェニル)ホスホラン、トリフェニル
(N,N−ジプロピルアミノカルボニルメチレン)ホスホ
ラン、トリフェニル(N,N−ジイソプロピルアミノカル
ボニルメチレン)ホスホラン、1−アジリジニルカルボ
ニルメチレン(トリフェニル)ホスホラン、1−アゼチ
ジニルカルボニルメチレン(トリフェニル)ホスホラ
ン、トリフェニル(1−ピロリジニルカルボニルメチレ
ン)ホスホラン、ピペリジノカルボニルメチレン(トリ
フェニル)ホスホラン、(2−オキソ−3−ピロリジニ
リデン)トリフェニルホスホラン、(2−オキソ−3−
ピペリジリデン)トリフェニルホスホラン等が挙げられ
る。
一般式[VII−b]で表されるホスホナート化合物に
よるビッティヒ反応は、前記の不活性有機溶媒中、一般
式[VII−b]の化合物に塩基を作用させて、イリド(y
lide)を生成させ、該イリドと一般式[VI]の化合物と
を反応させるか、または一般式[VII−b]の化合物と
一般式[VI]の化合物の共存下で塩基を作用させること
により行われる。
よるビッティヒ反応は、前記の不活性有機溶媒中、一般
式[VII−b]の化合物に塩基を作用させて、イリド(y
lide)を生成させ、該イリドと一般式[VI]の化合物と
を反応させるか、または一般式[VII−b]の化合物と
一般式[VI]の化合物の共存下で塩基を作用させること
により行われる。
反応は、触媒量もしくは過剰のクラウンエーテル等の
金属キレート試薬の存在下に行うことにより、緩和な条
件下で円滑に進行する。
金属キレート試薬の存在下に行うことにより、緩和な条
件下で円滑に進行する。
反応に使用する塩基としては、例えばn−ブチルリチ
ウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサ
メチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、
水素化ナトリウム、炭酸セシウム等が挙げられる。
ウム、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサ
メチルジシラジド、カリウムヘキサメチルジシラジド、
水素化ナトリウム、炭酸セシウム等が挙げられる。
反応に使用するホスホナート化合物としては、例えば
ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(アミノカルボニル
メチル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)(N−メチルアミノカルボニルメチル)ホスホナー
ト、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(N−エチルア
ミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジ(2,2,2−ト
リフルオロエチル)(N−プロピルアミノカルボニルメ
チル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)(N−イソプロピルアミノカルボニルメチル)ホス
ホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(N,N−ジ
メチルアミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジ(2,
2,2−トリフルオロエチル)(N,N−ジエチルアミノカル
ボニルメチル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフルオ
ロエチル)(N,N−ジプロピルアミノカルボニルメチ
ル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)
(N,N−ジイソプロピルアミノカルボニルメチル)ホス
ホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(1−ア
ジリジニルカルボニルメチル)ホスホナート、ジ(2,2,
2−トリフルオロエチル)(1−アゼチジニルカルボニ
ルメチル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエ
チル)(1−ピロリジニルカルボニルメチル)ホスホナ
ート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(ピペリジノ
カルボニルメチル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフ
ルオロエチル)(2−オキソ−3−ピロリジニル)ホス
ホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(2−オ
キソ−3−ピペリジル)ホスホナート、ジメチルアミノ
カルボニルメチルホスホナート、ジメチル(N−メチル
アミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジメチル(N
−エチルアミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジメ
チル(N−プロピルアミノカルボニルメチル)ホスホナ
ート、ジメチル(N−イソプロピルアミノカルボニルメ
チル)ホスホナート、ジメチル(N,N−ジメチルアミノ
カルボニルメチル)ホスホナート、ジメチル(N,N−ジ
エチルアミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジメチ
ル(N,N−ジプロピルアミノカルボニルメチル)ホスホ
ナート、ジメチル(N,N−ジイソプロピルアミノカルボ
ニルメチル)ホスホナート、ジメチル(1−アジリジニ
ルカルボニルメチル)ホスホナート、ジメチル(1−ア
ゼチジニルカルボニルメチル)ホスノナート、ジメチル
(1−ピロリジニルカルボニルメチル)ホスホナート、
ジメチル(ピペリジノカルボニルメチル)ホスホナー
ト、ジメチル(2−オキソ−3−ピロリジニル)ホスホ
ナート、ジメチル(2−オキソ−3−ピペリジル)ホス
ホナート、ジエチル(アミノカルボニルメチル)ホスホ
ナート、ジエチル(N−メイルアミノカルボニルメチ
ル)ホスホナート、ジエチル(N−エチルアミノカルボ
ニルメチル)ホスホナート、ジエチル(N−プロピルア
ミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジエチル(N−
イソプロピルアミノカルボニルメチル)ホスホナート、
ジエチル(N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル)ホ
スホナート、ジエチル(N,N−ジエチルアミノカルボニ
ルメチル)ホスホナート、ジエチル(N,N−ジプロピル
アミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジエチル(N,
N−ジイソプロピルアミノカルボニルメチル)ホスホナ
ート、ジエチル(1−アジリジニルカルボニルメチル)
ホスホナート、ジエチル(1−アゼチジニルカルボニル
メチル)ホスホナート、ジエチル(1−ピロリジニルカ
ルボニルメチル)ホスホナート、ジエチル(ピペリジノ
カルボニルメチル)ホスホナート、ジエチル(2−オキ
ソ−3−ピポリジニル)ホスホナート、ジエチル(2−
オキソ−3−ピペリジル)ホスホナート、ジイソプロピ
ル(アミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジイソプ
ロピル(N−メチルアミノカルボニルメチル)ホスホナ
ート、ジイソプロピル(N−エチルアミノカルボニルメ
チル)ホスホナート、ジイソプロピル(N−プロピルア
ミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジイソプロピル
(N−イソプロピルアミノカルボニルメチル)ホスホナ
ート、ジイソプロピル(N,N−ジメチルアミノカルボニ
ルメチル)ホスホナート、ジイソプロピル(N,N−ジエ
チルアミノカルボニルエチル)ホスホナート、ジイソプ
ロピル(N,N−ジプロピルアミノカルボニルメチル)ホ
スホナート、ジイソプロピル(N,N−ジイソプロピルア
ミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジイソプロピル
(1−アジリジニルカルボニルメチル)ホスホナート、
ジイソプロピル(1−アゼチジニルカルボニルメチル)
ホスホナート、ジイソプロピル(1−ピロリジニルカル
ボニルメチル)ホスホナート、ジイソプロピル(ピペリ
ジノカルボニルメチル)ホスホナート、ジイソプロピル
(2−オキソ−3−ピロリジニル)ホスホナート、ジイ
ソプロピル(2−オキソ−3−ピペリジル)ホスホナー
ト等が挙げられる。
ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(アミノカルボニル
メチル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)(N−メチルアミノカルボニルメチル)ホスホナー
ト、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(N−エチルア
ミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジ(2,2,2−ト
リフルオロエチル)(N−プロピルアミノカルボニルメ
チル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)(N−イソプロピルアミノカルボニルメチル)ホス
ホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(N,N−ジ
メチルアミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジ(2,
2,2−トリフルオロエチル)(N,N−ジエチルアミノカル
ボニルメチル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフルオ
ロエチル)(N,N−ジプロピルアミノカルボニルメチ
ル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)
(N,N−ジイソプロピルアミノカルボニルメチル)ホス
ホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(1−ア
ジリジニルカルボニルメチル)ホスホナート、ジ(2,2,
2−トリフルオロエチル)(1−アゼチジニルカルボニ
ルメチル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエ
チル)(1−ピロリジニルカルボニルメチル)ホスホナ
ート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(ピペリジノ
カルボニルメチル)ホスホナート、ジ(2,2,2−トリフ
ルオロエチル)(2−オキソ−3−ピロリジニル)ホス
ホナート、ジ(2,2,2−トリフルオロエチル)(2−オ
キソ−3−ピペリジル)ホスホナート、ジメチルアミノ
カルボニルメチルホスホナート、ジメチル(N−メチル
アミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジメチル(N
−エチルアミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジメ
チル(N−プロピルアミノカルボニルメチル)ホスホナ
ート、ジメチル(N−イソプロピルアミノカルボニルメ
チル)ホスホナート、ジメチル(N,N−ジメチルアミノ
カルボニルメチル)ホスホナート、ジメチル(N,N−ジ
エチルアミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジメチ
ル(N,N−ジプロピルアミノカルボニルメチル)ホスホ
ナート、ジメチル(N,N−ジイソプロピルアミノカルボ
ニルメチル)ホスホナート、ジメチル(1−アジリジニ
ルカルボニルメチル)ホスホナート、ジメチル(1−ア
ゼチジニルカルボニルメチル)ホスノナート、ジメチル
(1−ピロリジニルカルボニルメチル)ホスホナート、
ジメチル(ピペリジノカルボニルメチル)ホスホナー
ト、ジメチル(2−オキソ−3−ピロリジニル)ホスホ
ナート、ジメチル(2−オキソ−3−ピペリジル)ホス
ホナート、ジエチル(アミノカルボニルメチル)ホスホ
ナート、ジエチル(N−メイルアミノカルボニルメチ
ル)ホスホナート、ジエチル(N−エチルアミノカルボ
ニルメチル)ホスホナート、ジエチル(N−プロピルア
ミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジエチル(N−
イソプロピルアミノカルボニルメチル)ホスホナート、
ジエチル(N,N−ジメチルアミノカルボニルメチル)ホ
スホナート、ジエチル(N,N−ジエチルアミノカルボニ
ルメチル)ホスホナート、ジエチル(N,N−ジプロピル
アミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジエチル(N,
N−ジイソプロピルアミノカルボニルメチル)ホスホナ
ート、ジエチル(1−アジリジニルカルボニルメチル)
ホスホナート、ジエチル(1−アゼチジニルカルボニル
メチル)ホスホナート、ジエチル(1−ピロリジニルカ
ルボニルメチル)ホスホナート、ジエチル(ピペリジノ
カルボニルメチル)ホスホナート、ジエチル(2−オキ
ソ−3−ピポリジニル)ホスホナート、ジエチル(2−
オキソ−3−ピペリジル)ホスホナート、ジイソプロピ
ル(アミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジイソプ
ロピル(N−メチルアミノカルボニルメチル)ホスホナ
ート、ジイソプロピル(N−エチルアミノカルボニルメ
チル)ホスホナート、ジイソプロピル(N−プロピルア
ミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジイソプロピル
(N−イソプロピルアミノカルボニルメチル)ホスホナ
ート、ジイソプロピル(N,N−ジメチルアミノカルボニ
ルメチル)ホスホナート、ジイソプロピル(N,N−ジエ
チルアミノカルボニルエチル)ホスホナート、ジイソプ
ロピル(N,N−ジプロピルアミノカルボニルメチル)ホ
スホナート、ジイソプロピル(N,N−ジイソプロピルア
ミノカルボニルメチル)ホスホナート、ジイソプロピル
(1−アジリジニルカルボニルメチル)ホスホナート、
ジイソプロピル(1−アゼチジニルカルボニルメチル)
ホスホナート、ジイソプロピル(1−ピロリジニルカル
ボニルメチル)ホスホナート、ジイソプロピル(ピペリ
ジノカルボニルメチル)ホスホナート、ジイソプロピル
(2−オキソ−3−ピロリジニル)ホスホナート、ジイ
ソプロピル(2−オキソ−3−ピペリジル)ホスホナー
ト等が挙げられる。
反応に使用する金属キレート試薬としては、例えば15
−クラウン−5、18−クラウン−6、ジシクロヘキサノ
−18−クラウン−6、ヘキサメチルりん酸トリアミド、
クリプタンド(cryptand)222等が挙げられ、特に15−
クラウン−5および18−クラウン−6が好適である。
−クラウン−5、18−クラウン−6、ジシクロヘキサノ
−18−クラウン−6、ヘキサメチルりん酸トリアミド、
クリプタンド(cryptand)222等が挙げられ、特に15−
クラウン−5および18−クラウン−6が好適である。
反応はホスホナート化合物および塩基の種類、それら
の組合せ、更には反応溶媒および反応温度の選択によっ
て、二重結合の幾何異性体のZ/E比および収率に著しく
影響を与える。
の組合せ、更には反応溶媒および反応温度の選択によっ
て、二重結合の幾何異性体のZ/E比および収率に著しく
影響を与える。
反応は、一般に一般式[VI]の化合物1モルに対して
一般式[VII−b]の化合物1〜1.15モル、塩基1〜5
モルまた必要に応じて金属キレート試薬1〜5モルを用
いて行われる。反応温度は−75〜50℃で、反応時間は0.
5〜3時間である。
一般式[VII−b]の化合物1〜1.15モル、塩基1〜5
モルまた必要に応じて金属キレート試薬1〜5モルを用
いて行われる。反応温度は−75〜50℃で、反応時間は0.
5〜3時間である。
反応終了後、通常の処理を行い一般式[IV]で表され
る粗生成物を得、精製することなく脱保護反応に付すこ
とができるが、粗生成物[IV]は結晶化またはシリカゲ
ル等によるカラムクロマトグラフィーに付し、精製する
ことが好ましい。
る粗生成物を得、精製することなく脱保護反応に付すこ
とができるが、粗生成物[IV]は結晶化またはシリカゲ
ル等によるカラムクロマトグラフィーに付し、精製する
ことが好ましい。
製造法A及び製造法Bで得られた一般式[IV]の化合
物から、必要に応じて、水酸基、イミノ基およびカルボ
キシル基の保護基の除去反応を適宜組み合せて行うこと
により、一般式[I]の化合物を製造することができ
る。
物から、必要に応じて、水酸基、イミノ基およびカルボ
キシル基の保護基の除去反応を適宜組み合せて行うこと
により、一般式[I]の化合物を製造することができ
る。
保護基の除去はその種類により方法が異なるが、常法
に従って、例えば加溶媒分解、化学的還元または水素化
により行われる。
に従って、例えば加溶媒分解、化学的還元または水素化
により行われる。
前記一般式[IV]において、水酸基および/またはイ
ミノ基の保護基が、例えばベンジルオキシカルボニル
基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基等のアラル
キルオキシカルボニル基で、カルボキシル基の保護基
が、例えばベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズ
ヒドリル基等のアラルキル基である場合には、例えば酸
化白金、白金線、白金黒等の白金触媒;例えばパラジウ
ム黒、酸化パラジウム、パラジウム−炭素、水酸化パラ
ジウム−炭素等のパラジウム触媒を用いる接触水素化に
より保護基を除去することができる。
ミノ基の保護基が、例えばベンジルオキシカルボニル
基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基等のアラル
キルオキシカルボニル基で、カルボキシル基の保護基
が、例えばベンジル基、p−ニトロベンジル基、ベンズ
ヒドリル基等のアラルキル基である場合には、例えば酸
化白金、白金線、白金黒等の白金触媒;例えばパラジウ
ム黒、酸化パラジウム、パラジウム−炭素、水酸化パラ
ジウム−炭素等のパラジウム触媒を用いる接触水素化に
より保護基を除去することができる。
接触水素化反応に用いる溶媒としては、例えばメタノ
ール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
酢酸、またはこれらの有機溶媒と水もしくはりん酸塩等
の緩衝液との混合溶媒が挙げられる。
ール、エタノール、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
酢酸、またはこれらの有機溶媒と水もしくはりん酸塩等
の緩衝液との混合溶媒が挙げられる。
反応は、1〜4気圧の水素ガス気流下に0〜50℃の温
度範囲で、0.5〜4時間で完結する。
度範囲で、0.5〜4時間で完結する。
前記一般式[IV]において、水酸基および/またはイ
ミノ基の保護基が、例えばアリルオキシカルボニル基
で、カルボニル基の保護基が、例えばアリル基である場
合には、アリル基の捕捉剤を含有する不活性有機溶媒
中、有機可溶性のパラジウム錯体触媒を反応させて保護
基を除去することができる[W.マッコムビ(McCombie)
等の方法、ザ ジャーナル オブ オーガニック ケミ
ストリー(J.Org.Chem.)、第47巻、587〜590頁(1982
年)およびF.グイベ(Guib)等の方法、同一文献、第
52巻、4984〜4993(1987年)参照]。
ミノ基の保護基が、例えばアリルオキシカルボニル基
で、カルボニル基の保護基が、例えばアリル基である場
合には、アリル基の捕捉剤を含有する不活性有機溶媒
中、有機可溶性のパラジウム錯体触媒を反応させて保護
基を除去することができる[W.マッコムビ(McCombie)
等の方法、ザ ジャーナル オブ オーガニック ケミ
ストリー(J.Org.Chem.)、第47巻、587〜590頁(1982
年)およびF.グイベ(Guib)等の方法、同一文献、第
52巻、4984〜4993(1987年)参照]。
反応に用いる溶媒としては、例えば、水、アセトン、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
酢酸エチル、アセトニトリル、塩化メチレン、クロロホ
ルムまたはこれらの混合溶媒が挙げられる。
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
酢酸エチル、アセトニトリル、塩化メチレン、クロロホ
ルムまたはこれらの混合溶媒が挙げられる。
この反応に使用される好適なパラジウム触媒として
は、例えばパラジウム−炭素、水酸化パラジウム−炭
素、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)、テトラキス(トリフェノキシホスフィン)パラ
ジウム(0)、テトラキス(トリエトキシホスフィン)
パラジウム(0)、ビス[エチレンビス(ジフェニルホ
スフィン)]パラジウム(0)、テトラキス[トリ(2
−フリル)ホスフィン]パラジウム(0)、ビス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、ビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)アセター
ト等が挙げられる。
は、例えばパラジウム−炭素、水酸化パラジウム−炭
素、塩化パラジウム(II)、酢酸パラジウム(II)、テ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム
(0)、テトラキス(トリフェノキシホスフィン)パラ
ジウム(0)、テトラキス(トリエトキシホスフィン)
パラジウム(0)、ビス[エチレンビス(ジフェニルホ
スフィン)]パラジウム(0)、テトラキス[トリ(2
−フリル)ホスフィン]パラジウム(0)、ビス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド、ビス
(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)アセター
ト等が挙げられる。
アリル基の捕捉剤としては、例えばジメドン、ぎ酸、
酢酸、ぎ酸アンモニウム、ぎ酸ナトリウム、2−エチル
ヘキサン酸ナトリウム、2−エチルヘキサン酸カリウ
ム、ピロリジン、ピペリジン、水素化トルブチルすず等
を挙げることができる。
酢酸、ぎ酸アンモニウム、ぎ酸ナトリウム、2−エチル
ヘキサン酸ナトリウム、2−エチルヘキサン酸カリウ
ム、ピロリジン、ピペリジン、水素化トルブチルすず等
を挙げることができる。
反応は、一般式[IV]の化合物1モルに対して、パラ
ジウム錯体触媒0.01〜0.5モル、捕捉剤1〜6モルを使
用し、−10〜50℃の温度範囲、好ましくは0〜30℃の温
度範囲で行われ、通常0.5〜3時間で完結する。
ジウム錯体触媒0.01〜0.5モル、捕捉剤1〜6モルを使
用し、−10〜50℃の温度範囲、好ましくは0〜30℃の温
度範囲で行われ、通常0.5〜3時間で完結する。
また、前記一般式[IV]において、水酸基および/ま
たはイミノ基の保護基がo−ニトロベンジルオキシカル
ボニル基で、カルボキシル基の保護基がo−ニトロベン
ジル基である場合には、光反応によって保護基を除去す
ることができる[アミット(Amit)等の方法、ザ ジャ
ーナル オブ オーガニック ケミストリー(J.Org.Ch
em.)、第39巻、192〜196頁(1974年)参照]。
たはイミノ基の保護基がo−ニトロベンジルオキシカル
ボニル基で、カルボキシル基の保護基がo−ニトロベン
ジル基である場合には、光反応によって保護基を除去す
ることができる[アミット(Amit)等の方法、ザ ジャ
ーナル オブ オーガニック ケミストリー(J.Org.Ch
em.)、第39巻、192〜196頁(1974年)参照]。
保護基の除去反応の終了後、通常の処理法により、例
えばシリカゲルまたは吸着樹脂等を用いるカラムクロマ
トグラフィーに付し、凍結乾燥または結晶化等の操作に
より、一般式[I]の化合物を単離することができる。
えばシリカゲルまたは吸着樹脂等を用いるカラムクロマ
トグラフィーに付し、凍結乾燥または結晶化等の操作に
より、一般式[I]の化合物を単離することができる。
尚、一般式[IV]で表される化合物の3位のカルボキ
シル基の保護基が、例えばアセトキシメチル基、ピバロ
イルオキシメチル基等の低級アルカノイルオキシアルキ
ル基;例えばメトキシメチル基、インダニル基、フタリ
ジル基等である場合、このようなエステルは生体内で生
理的に加水分解されるので、保護基を除去することな
く、直接、ヒトまたは動物に投与することができる。
シル基の保護基が、例えばアセトキシメチル基、ピバロ
イルオキシメチル基等の低級アルカノイルオキシアルキ
ル基;例えばメトキシメチル基、インダニル基、フタリ
ジル基等である場合、このようなエステルは生体内で生
理的に加水分解されるので、保護基を除去することな
く、直接、ヒトまたは動物に投与することができる。
出発原料である一般式[V]の化合物は、下記反応式
に示すように一般式[II]の化合物の活性誘導体に一般
式[VIII]で表される4−メルカプトピロリジン誘導体
を反応させて得られる(参考例8および参考例9)。
に示すように一般式[II]の化合物の活性誘導体に一般
式[VIII]で表される4−メルカプトピロリジン誘導体
を反応させて得られる(参考例8および参考例9)。
[式中、R1、R6、R7およびR8は前記と同じ意味を有す
る] 出発原料である一般式[VII−a]で表されるホスホ
ラン化合物は、トリペット(Tirppett)等のジャーナル
オブ ザ ケミカル ソサエティ(J.Chem.Soc.)、3
874頁(1959年)の方法に準じて製造される。また一般
式[IV−b]で表されるホスファート化合物はP.D.ラン
ドー(Landor)等のジャーナル オブ ザ ケミカル
ソサエティ(J.Chem.Soc.)、93頁(1977年)の方法に
準じて製造される。
る] 出発原料である一般式[VII−a]で表されるホスホ
ラン化合物は、トリペット(Tirppett)等のジャーナル
オブ ザ ケミカル ソサエティ(J.Chem.Soc.)、3
874頁(1959年)の方法に準じて製造される。また一般
式[IV−b]で表されるホスファート化合物はP.D.ラン
ドー(Landor)等のジャーナル オブ ザ ケミカル
ソサエティ(J.Chem.Soc.)、93頁(1977年)の方法に
準じて製造される。
本発明の化合物は、各種のグラム陽性菌およびグラム
陰性菌に対して強い抗菌活性を示す。
陰性菌に対して強い抗菌活性を示す。
本発明の化合物の有用性を具体的に示すために、細菌
に対する試験官内抗菌性を下記の寒天平板希釈法により
測定した[日本化学療法学会標準法:ケモテラピー(Ch
emotherapy)第29巻、76〜79頁(1981年)]。ミューラ
ー ヒントン ブロス(Mueller Hinton broth)中で一
夜培養した各試験菌株の一白金耳(接種菌量:106CFU/m
l)をミューラー ヒントン アガー(MH agar)に接種
した。この培地には抗菌剤が各濃度で含まれており、37
℃で16時間培養した後、最小発育阻止濃度(MIC;μg/m
l)を測定した。
に対する試験官内抗菌性を下記の寒天平板希釈法により
測定した[日本化学療法学会標準法:ケモテラピー(Ch
emotherapy)第29巻、76〜79頁(1981年)]。ミューラ
ー ヒントン ブロス(Mueller Hinton broth)中で一
夜培養した各試験菌株の一白金耳(接種菌量:106CFU/m
l)をミューラー ヒントン アガー(MH agar)に接種
した。この培地には抗菌剤が各濃度で含まれており、37
℃で16時間培養した後、最小発育阻止濃度(MIC;μg/m
l)を測定した。
DHP−I感受性は、クロップ(Kropp)等の方法[アン
チミクロビアル アジェント アンド ケモテラピイ
(Antimicrob.Agents Chemother.)、第22巻、62〜70頁
(1982年)]によって定量し、イミペネム(=1.0)と
の割合で示されるが数字が小さいほど安定性が高い。
チミクロビアル アジェント アンド ケモテラピイ
(Antimicrob.Agents Chemother.)、第22巻、62〜70頁
(1982年)]によって定量し、イミペネム(=1.0)と
の割合で示されるが数字が小さいほど安定性が高い。
本発明化合物の抗菌力およびDHP−I安定性を、比較
化合物としてイミペネム(imipenem)を用い、測定し
た。その結果を表に示す。
化合物としてイミペネム(imipenem)を用い、測定し
た。その結果を表に示す。
本発明の化合物は、種々のグラム陽性菌およびグラム
陰性菌に対して優れた抗菌活性を有し、これら病原菌を
起炎菌とするヒトの細菌感染症の治療および予防のため
に、抗菌剤として有用な化合物である。本発明の抗菌剤
に感受性のある代表的な病原体としては、例えばスタフ
ィロコッカス(Staphylococcus)属、エンテロコッコカ
(Enterococcus)属、エシェリキア(Escherichia)
属、エンテロバクター(Enterobacter)属、クレブシェ
ラ(Klebsiella)属、セレイシア(Serratia)属、プロ
テウム(Proteus)属、シュードモナス(Pseudomonas)
属等の菌種を挙げることができ、特にメチシリン耐性ス
タフィロコッカス アウレウス(Methicillin resistan
t Staphylococcus aureus)およびチエナマイシン耐性
シュードモナス アエルギノーサ(thienamycin resist
ant Pseudomonas aeruginosa)に対して優れた抗菌活性
を示した。
陰性菌に対して優れた抗菌活性を有し、これら病原菌を
起炎菌とするヒトの細菌感染症の治療および予防のため
に、抗菌剤として有用な化合物である。本発明の抗菌剤
に感受性のある代表的な病原体としては、例えばスタフ
ィロコッカス(Staphylococcus)属、エンテロコッコカ
(Enterococcus)属、エシェリキア(Escherichia)
属、エンテロバクター(Enterobacter)属、クレブシェ
ラ(Klebsiella)属、セレイシア(Serratia)属、プロ
テウム(Proteus)属、シュードモナス(Pseudomonas)
属等の菌種を挙げることができ、特にメチシリン耐性ス
タフィロコッカス アウレウス(Methicillin resistan
t Staphylococcus aureus)およびチエナマイシン耐性
シュードモナス アエルギノーサ(thienamycin resist
ant Pseudomonas aeruginosa)に対して優れた抗菌活性
を示した。
本発明の化合物は、各々の化合物によって異なるが、
DHP−Iに対して極めて安定であり、且つ物理化学的安
定性および水に対する溶解性にも優れている。
DHP−Iに対して極めて安定であり、且つ物理化学的安
定性および水に対する溶解性にも優れている。
本発明化合物は、当分野で公知の固体または液体の賦
形剤の担体と混合し、非経口投与、経口投与、外部投与
に適した医薬製剤の形で使用することができる。主なも
のは、局所適または注射による非経適(静注もしくは筋
注)な投与である。医薬製剤としては、例えば注射剤、
シロップ剤、乳剤等の液剤;錠剤、カプセル剤、粒剤等
の固形剤;軟膏、坐剤等の外用剤が挙げられる。これら
の製剤には、必要に応じて塩基、助剤、安定化剤、湿潤
剤、乳化剤、吸収促進剤、界面活性剤等の通常使用され
る添加剤が含まれていてもよい。
形剤の担体と混合し、非経口投与、経口投与、外部投与
に適した医薬製剤の形で使用することができる。主なも
のは、局所適または注射による非経適(静注もしくは筋
注)な投与である。医薬製剤としては、例えば注射剤、
シロップ剤、乳剤等の液剤;錠剤、カプセル剤、粒剤等
の固形剤;軟膏、坐剤等の外用剤が挙げられる。これら
の製剤には、必要に応じて塩基、助剤、安定化剤、湿潤
剤、乳化剤、吸収促進剤、界面活性剤等の通常使用され
る添加剤が含まれていてもよい。
添加剤としては例えば注射用蒸留水、リンゲル液、グ
ルコース、しょ糖シロップ、ゼラチン、食用油、カカオ
脂、エチレングリコール、しょ糖、とうもろこし澱粉、
ステアリン酸マグネシウム、タルク等が挙げられる。
ルコース、しょ糖シロップ、ゼラチン、食用油、カカオ
脂、エチレングリコール、しょ糖、とうもろこし澱粉、
ステアリン酸マグネシウム、タルク等が挙げられる。
投与量は、患者の症状、体重、年齢、性別、投与形
態、投与回数等によって異なるが、通常、成人に対する
好ましい日用量は有効成分約5〜50mg/kg、子供に対す
る好ましい日用量は約5〜25mg/kgの範囲にあり、1日
当り1回または数回に分けて投与するのが好ましい。
態、投与回数等によって異なるが、通常、成人に対する
好ましい日用量は有効成分約5〜50mg/kg、子供に対す
る好ましい日用量は約5〜25mg/kgの範囲にあり、1日
当り1回または数回に分けて投与するのが好ましい。
本発明の化合物は、必要に応じてシラスタチン
[(Z)−7−(L−アミノ−2−カルボキシエチルチ
オ)−2−(2,2−ジメチルシクロプロパカルボキサミ
ド)−2−ヘプテノイン酸ナトリウム]等のDHP−I阻
害剤[特開昭56−81518号公報、欧州特許第28,778号、
ジャーナル オブ メディシナル ケミストリィ(J.Me
d.Chem.)、第30巻、1074頁(1987年)]と組合せて投
与することもできる。
[(Z)−7−(L−アミノ−2−カルボキシエチルチ
オ)−2−(2,2−ジメチルシクロプロパカルボキサミ
ド)−2−ヘプテノイン酸ナトリウム]等のDHP−I阻
害剤[特開昭56−81518号公報、欧州特許第28,778号、
ジャーナル オブ メディシナル ケミストリィ(J.Me
d.Chem.)、第30巻、1074頁(1987年)]と組合せて投
与することもできる。
実施例および参考例 実施例および参考例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるもの
ではない。
明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるもの
ではない。
実施例および参考例の薄層クロマトグラフは、プレー
トとしてSilicagel 60F245(Merck)を、検出法といて
UV検出器またはニンヒドリン発色法を用いた。カラム用
シリカゲルとしてはWakogel C(和光純薬)を、逆相
カラム用シリカゲルとしてはLC−SORB SP−B−ODS(C
hemco)を用いた。高速液体クロマトグラフとしては、J
ASCO 800シリーズ(日本分光)を用いた。NMRスペクト
ルは、重ジメチルスルホキシドまたは重クロロホルム溶
液で測定する場合には内部基準としてテトラメチルシラ
ン(TMS)、重水溶液で測定する場合には2,2−ジメチル
−2−シラペンタン−5−スルホナート(DSS)を用
い、XL−200(200MHz;Varian)型スペクトロメータを用
いて測定し、全δ値をppmで示した。
トとしてSilicagel 60F245(Merck)を、検出法といて
UV検出器またはニンヒドリン発色法を用いた。カラム用
シリカゲルとしてはWakogel C(和光純薬)を、逆相
カラム用シリカゲルとしてはLC−SORB SP−B−ODS(C
hemco)を用いた。高速液体クロマトグラフとしては、J
ASCO 800シリーズ(日本分光)を用いた。NMRスペクト
ルは、重ジメチルスルホキシドまたは重クロロホルム溶
液で測定する場合には内部基準としてテトラメチルシラ
ン(TMS)、重水溶液で測定する場合には2,2−ジメチル
−2−シラペンタン−5−スルホナート(DSS)を用
い、XL−200(200MHz;Varian)型スペクトロメータを用
いて測定し、全δ値をppmで示した。
NMR測定における略号の意味を以下に示す。
s :シングレット d :ダブレット t :トリプレット q :クワルテット ABq :AB型クワルテット dd :ダブル ダブレット m :マルチプレット br :ブロード J :カップリング定数 Hz :ヘルツ DMSO−d6:重ジメチルスルホキシド CDCl3 :重クロロホルム D2O :重水 実施例1 カリウム(5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1
−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート ジメチルスルホキイド(0.29ml,4.0mmol)と塩化メチ
レン(12mlの溶液を−78℃に冷却し、オキサリルクロリ
ド(0.18ml,2,2mmol)を滴下した後、この溶液を同温度
で30分間撹拌した。反応溶液に−78℃でアリル(5R,6
S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−
2−ヒドロキシメチルピロリジン−4−イルチオ]−6
−[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチ
ル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラー
ト(0.77g,1.4mmol)の塩化メチレン(3ml)の溶液を滴
下し、30分間撹拌した。反応溶液に−78℃でトリエチル
アミン(1.0ml,7.2mmol)を滴下し、30分間撹拌した
後、冷却浴を除き更に1時間撹拌した。反応液を水、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで脱水した。この溶液にア
ミノカルボニルメチレン(トリフェニル)ホスホラン
[0.69g,2.2mmol;トリペット(Trippett)等、ジャーナ
ル オブ ザ ケミカル ソサェティ(J.Chem.So
c.)、3874頁(1959年)により製造]を加え、室温で4
時間撹拌した後、反応液を濃縮した。残渣をフラッシュ
シリカゲルカラムクロマトグラフィ[Wakogel C−30
0,40ml;酢酸エチルで溶出]に付し、アリル(5R,6S)−
2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6[(R)−1−アリルオキシカ
ルボニルオキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシラート(0.20g,収率:24%)を得た。
2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1
−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート ジメチルスルホキイド(0.29ml,4.0mmol)と塩化メチ
レン(12mlの溶液を−78℃に冷却し、オキサリルクロリ
ド(0.18ml,2,2mmol)を滴下した後、この溶液を同温度
で30分間撹拌した。反応溶液に−78℃でアリル(5R,6
S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−
2−ヒドロキシメチルピロリジン−4−イルチオ]−6
−[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチ
ル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラー
ト(0.77g,1.4mmol)の塩化メチレン(3ml)の溶液を滴
下し、30分間撹拌した。反応溶液に−78℃でトリエチル
アミン(1.0ml,7.2mmol)を滴下し、30分間撹拌した
後、冷却浴を除き更に1時間撹拌した。反応液を水、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し
た後、無水硫酸マグネシウムで脱水した。この溶液にア
ミノカルボニルメチレン(トリフェニル)ホスホラン
[0.69g,2.2mmol;トリペット(Trippett)等、ジャーナ
ル オブ ザ ケミカル ソサェティ(J.Chem.So
c.)、3874頁(1959年)により製造]を加え、室温で4
時間撹拌した後、反応液を濃縮した。残渣をフラッシュ
シリカゲルカラムクロマトグラフィ[Wakogel C−30
0,40ml;酢酸エチルで溶出]に付し、アリル(5R,6S)−
2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6[(R)−1−アリルオキシカ
ルボニルオキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシラート(0.20g,収率:24%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.46(3H,d,J=6Hz),1.9(1H,m),2.7
(1H,m),3.1〜3.4(4H,m),3.6(1H,m),4.1〜4.3(2
H,m),4.6〜4.9(7H,m),5.15(1H,m),5.2〜5.6(8H,
m),6.0(4H,m,)、6.8(1H,dd,J=6,15Hz) IR(KBr)cm-1:1780,1750,1700,1650,1260 前記反応で得られた化合物(200mg,0.35mmol)を脱気
したアセトン(10ml)に溶解した。この溶液に氷冷下、
窒素気流中でトリフェニルホスフィン(41mg,0.16mmo
l)、水素化トリブチルすず(0.31ml,1.15mmol)および
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(60
mg,0.052mmol)を順次加え、反応溶液を同温度で30分
間、更に室温で30分間撹拌した。反応液に0.5M 2−エチ
ルヘキサン酸カリウム−酢酸エチル溶液(0.76ml、0.38
mmol)を加え、10分間撹拌した後、ジエチルエーテル
(20ml)を加え、この溶液を氷冷下で30分間撹拌し、折
出物を濾取した。この折出物を水(5ml)に溶解し、不
溶物を濾別した後、逆相カラムクロマトグラフィ[LC−
SORBNMR SP−B−ODS,50ml;5%MeOH−H2Oで溶出]で精
製し、減圧下で有機溶媒を留去した後、濃縮溶液を凍結
乾燥して、標記化合物(28.5ml,収率:20%)を得た。
(1H,m),3.1〜3.4(4H,m),3.6(1H,m),4.1〜4.3(2
H,m),4.6〜4.9(7H,m),5.15(1H,m),5.2〜5.6(8H,
m),6.0(4H,m,)、6.8(1H,dd,J=6,15Hz) IR(KBr)cm-1:1780,1750,1700,1650,1260 前記反応で得られた化合物(200mg,0.35mmol)を脱気
したアセトン(10ml)に溶解した。この溶液に氷冷下、
窒素気流中でトリフェニルホスフィン(41mg,0.16mmo
l)、水素化トリブチルすず(0.31ml,1.15mmol)および
テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(60
mg,0.052mmol)を順次加え、反応溶液を同温度で30分
間、更に室温で30分間撹拌した。反応液に0.5M 2−エチ
ルヘキサン酸カリウム−酢酸エチル溶液(0.76ml、0.38
mmol)を加え、10分間撹拌した後、ジエチルエーテル
(20ml)を加え、この溶液を氷冷下で30分間撹拌し、折
出物を濾取した。この折出物を水(5ml)に溶解し、不
溶物を濾別した後、逆相カラムクロマトグラフィ[LC−
SORBNMR SP−B−ODS,50ml;5%MeOH−H2Oで溶出]で精
製し、減圧下で有機溶媒を留去した後、濃縮溶液を凍結
乾燥して、標記化合物(28.5ml,収率:20%)を得た。
NMR(D2o)δ:1.4(3H,d,J=6Hz),1.8(1H,m),2.8(1
H,m),3.2〜3.7(5H,m),4.0〜4.4(4H,m),6.35(1H,
d,J=15Hz),6.95(1H,br d,J=15Hz) IR(KBr)cm-1:1760,1680,1590,1400 HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(90/10)、流速:
1.5ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:2.73m
in 実施例2 カリウム(5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキ
シラート 実施例1−1)と同様にアリル(5R,6S)−2−[(2
S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシ
メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1
−アリルオキシカルボニルオキシエチル]−1−カルバ
ペン−2−エム−3−カルボキシラート(0.77g,1.4mmo
l)を用い、スワン(Swern)酸化反応を行った後、N,N
−ジメチルアミノカルボニルメチレン(トリフェニル)
ホスホラン(0.75g,2,2mmol)を反応させて、アリル(5
R,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−2−[(E)−2−N,N−ジメチルアミノカルボニ
ル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチル]
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート
(170g,収率:20%)を得た。
H,m),3.2〜3.7(5H,m),4.0〜4.4(4H,m),6.35(1H,
d,J=15Hz),6.95(1H,br d,J=15Hz) IR(KBr)cm-1:1760,1680,1590,1400 HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(90/10)、流速:
1.5ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:2.73m
in 実施例2 カリウム(5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−
2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキ
シラート 実施例1−1)と同様にアリル(5R,6S)−2−[(2
S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシ
メチルピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1
−アリルオキシカルボニルオキシエチル]−1−カルバ
ペン−2−エム−3−カルボキシラート(0.77g,1.4mmo
l)を用い、スワン(Swern)酸化反応を行った後、N,N
−ジメチルアミノカルボニルメチレン(トリフェニル)
ホスホラン(0.75g,2,2mmol)を反応させて、アリル(5
R,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−2−[(E)−2−N,N−ジメチルアミノカルボニ
ル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチル]
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート
(170g,収率:20%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.48(3H,d,J=6Hz),1.84(1H,m),2.
64(1H,m),3.02(3H,s),3.06(3H,s),3.1〜3.6(5H,
m),4.2(2H,m),4.5〜4.8(7H,m),5.1〜5.5(7H,m),
5.9(3H,m),6,35(1H,d,J=14Hz),6.7(1H,br d,J=1
4Hz) 前記反応で得られた化合物(170mg,0.28mmol)より、
実施例1−2)と同様の反応を行い、標記化合物(32m
g,収率:26%)を得た。
64(1H,m),3.02(3H,s),3.06(3H,s),3.1〜3.6(5H,
m),4.2(2H,m),4.5〜4.8(7H,m),5.1〜5.5(7H,m),
5.9(3H,m),6,35(1H,d,J=14Hz),6.7(1H,br d,J=1
4Hz) 前記反応で得られた化合物(170mg,0.28mmol)より、
実施例1−2)と同様の反応を行い、標記化合物(32m
g,収率:26%)を得た。
NMR(D2o)δ:1.44(3H,d,J=6Hz),1.95(1H,m),2.9
(1H,m),3.2(3H,s),3.35(3H,s),3.3〜3.7(5H,
m),4.0〜4.2(2H,m),4.45(2H,m),6.8(1H,d,J=15H
z),6.9(1H,dd,J=5,15Hz) IR(KBr)cm-1:1765,1600,1400 HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(80/20)、流速:
1.0ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:3.32m
in 実施例3 カリウム(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシラートおよびその(Z)−異性体 実施例1−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
ヒドロキシメチルピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチル]
−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボ
キシラート(410mg,0.74mmol)を用い、スワン(Swer
n)酸化反応を行った後、アミノカルボニルメチレン
(トリフェニル)ホスホラン(357mg,1.1mmol)を反応
させ、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ
[Wakogel C−300,40ml;酢酸エチルで溶出]にて分離
精製して、アリル(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−N
−アリルオキシカルボニル−2−[(E)−2−(アミ
ノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−
6−[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシラート(140mg,収率:32%)およびアリル(1R,
5S,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−2−[(Z)−2−(アミノカルボニル)ビニル]
ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−アリ
ルオキシカルボニルオキシエチル]−1−メチル−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート(50mg,
収率:11%)を得た。
(1H,m),3.2(3H,s),3.35(3H,s),3.3〜3.7(5H,
m),4.0〜4.2(2H,m),4.45(2H,m),6.8(1H,d,J=15H
z),6.9(1H,dd,J=5,15Hz) IR(KBr)cm-1:1765,1600,1400 HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(80/20)、流速:
1.0ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:3.32m
in 実施例3 カリウム(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシラートおよびその(Z)−異性体 実施例1−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
ヒドロキシメチルピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチル]
−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボ
キシラート(410mg,0.74mmol)を用い、スワン(Swer
n)酸化反応を行った後、アミノカルボニルメチレン
(トリフェニル)ホスホラン(357mg,1.1mmol)を反応
させ、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ
[Wakogel C−300,40ml;酢酸エチルで溶出]にて分離
精製して、アリル(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−N
−アリルオキシカルボニル−2−[(E)−2−(アミ
ノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−
6−[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシラート(140mg,収率:32%)およびアリル(1R,
5S,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−2−[(Z)−2−(アミノカルボニル)ビニル]
ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−アリ
ルオキシカルボニルオキシエチル]−1−メチル−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート(50mg,
収率:11%)を得た。
(E)−異性体; NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,d,J=7Hz),1.48(3H,d,J=7
Hz),1.8(1H,m),2.65(1H,m),3.35(3H,m),3.66(1
H,m),4.0〜4.25(2H,m),4.5〜4.9(7H,m),5.15(1H,
m),5.25〜5.5(7H,m),5.65(1H,br s),5.95(4H,
m),6.76(1H,dd,J=6,15Hz) (Z)−異性体; NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,d,J=7Hz),1.48(3H,d,J=7
Hz),1.8(1H,m),2.8(1H,m),3.4(3H,m),3.66(1H,
m),3.9〜4.3(3H,m),4.6〜4.9(6H,m),5.1〜5.5(9
H,m),5.7(1H,br s),6.0(5H,m) 前記反応で得られた(E)−異性体(140mg,0.24mmo
l)を用いて実施例1−2)と同様の反応を行った後、
逆相カラムクロマトグラフィ[YMC・GEL ODS−AQ 120
−S50,50ml;10〜15%MeOH−H2Oで溶出]で精製、凍結乾
燥して標記化合物の(E)−異性体(41.3mg,収率:41
%)を得た。
Hz),1.8(1H,m),2.65(1H,m),3.35(3H,m),3.66(1
H,m),4.0〜4.25(2H,m),4.5〜4.9(7H,m),5.15(1H,
m),5.25〜5.5(7H,m),5.65(1H,br s),5.95(4H,
m),6.76(1H,dd,J=6,15Hz) (Z)−異性体; NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,d,J=7Hz),1.48(3H,d,J=7
Hz),1.8(1H,m),2.8(1H,m),3.4(3H,m),3.66(1H,
m),3.9〜4.3(3H,m),4.6〜4.9(6H,m),5.1〜5.5(9
H,m),5.7(1H,br s),6.0(5H,m) 前記反応で得られた(E)−異性体(140mg,0.24mmo
l)を用いて実施例1−2)と同様の反応を行った後、
逆相カラムクロマトグラフィ[YMC・GEL ODS−AQ 120
−S50,50ml;10〜15%MeOH−H2Oで溶出]で精製、凍結乾
燥して標記化合物の(E)−異性体(41.3mg,収率:41
%)を得た。
NMR(D2o)δ:1.43(3H,d,J=7Hz),1.50(3H,d,J=7H
z),1.84(1H,m),2.9(1H,m),3.38(1H,dd,J=4,12H
z),3.65(3H,m),4.1(1H,m),4.25(1H,m),4.45(2
H,m),6.43(1H,d,J=15Hz),7.03(1H,dd,J=7,15Hz) IR(KBr)cm-1:1750,1680,1590,1390 HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(95/5)、流速:
2.0ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:16.4m
in 前記反応で得られた化合物(Z)−異性体(50mg,0.8
5mmol)を用いて、実施例1−2)と同様の反応を行っ
た後、逆相カラムクロマトグラフィ[LC−SORB SP−B
−ODS,14ml;15%MeOH−H2Oで溶出]で精製し、濃縮溶液
を凍結乾燥して標記化合物の(Z)−異性体(9.0mg,収
率:25%)を得た。
z),1.84(1H,m),2.9(1H,m),3.38(1H,dd,J=4,12H
z),3.65(3H,m),4.1(1H,m),4.25(1H,m),4.45(2
H,m),6.43(1H,d,J=15Hz),7.03(1H,dd,J=7,15Hz) IR(KBr)cm-1:1750,1680,1590,1390 HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(95/5)、流速:
2.0ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:16.4m
in 前記反応で得られた化合物(Z)−異性体(50mg,0.8
5mmol)を用いて、実施例1−2)と同様の反応を行っ
た後、逆相カラムクロマトグラフィ[LC−SORB SP−B
−ODS,14ml;15%MeOH−H2Oで溶出]で精製し、濃縮溶液
を凍結乾燥して標記化合物の(Z)−異性体(9.0mg,収
率:25%)を得た。
NMR(D2o)δ:1.48(3H,d,J=7Hz),1.52(3H,d,J=7H
z),1.9(1H,m),3.0(1H,m),3.45(1H,dd,J=4,12H
z),3.7(3H,m),4.2(1H,m),4.5(3H,m),5.1(1H,
m),6.39(1H,d,J=12.5Hz),6.49(1H,dd,J=7,12.5H
z) IR(KBr)cm-1:1750,1680,1600,1390 HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(95/5)、流速:
2.0ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:18.9m
in 実施例4 カリウム(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビ
ニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート 実施例1−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
ヒドロキシメチルプロリジン−4−イルチオ]−6
[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチル]
−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボ
キシラート(320mg,0.58mmol)を用いスワン(Swern)
酸化反応を行った後、N,N−ジメチルアミノカルボニル
メチレン(トリフェニル)ホスホラン(303mg,0.87mmo
l)を反応させ、アリル(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)
−N−アリルオキシカルボニル−2−((E)−2−
(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−アリルオキシ
カルボニルオキシエチル]−1−メチル−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシラート(240mg,収率:67
%)を得た。
z),1.9(1H,m),3.0(1H,m),3.45(1H,dd,J=4,12H
z),3.7(3H,m),4.2(1H,m),4.5(3H,m),5.1(1H,
m),6.39(1H,d,J=12.5Hz),6.49(1H,dd,J=7,12.5H
z) IR(KBr)cm-1:1750,1680,1600,1390 HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(95/5)、流速:
2.0ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:18.9m
in 実施例4 カリウム(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビ
ニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート 実施例1−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
ヒドロキシメチルプロリジン−4−イルチオ]−6
[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチル]
−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボ
キシラート(320mg,0.58mmol)を用いスワン(Swern)
酸化反応を行った後、N,N−ジメチルアミノカルボニル
メチレン(トリフェニル)ホスホラン(303mg,0.87mmo
l)を反応させ、アリル(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)
−N−アリルオキシカルボニル−2−((E)−2−
(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−アリルオキシ
カルボニルオキシエチル]−1−メチル−1−カルバペ
ン−2−エム−3−カルボキシラート(240mg,収率:67
%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,d,J=7Hz),1.48(3H,d,J=7
Hz),1.9(1H,m),2.7(1H,m),3.0(3H,s),3.06(3H,
s),3.4(3H,m),3.65(1H,m),4.0〜4.25(2H,m),4.6
〜4.9(7H,m),5.1〜5.5(7H,m),6.0(3H,m),6.4(1
H,d,J=15Hz),6.7(1H,br d,J=15Hz) 前記反応で得られた化合物(240mg,0.39mmol)を用い
て実施例1−2)と同様の反応を行った後、逆相カラム
クロマトグラフィ[YMC・GEL ODS−AQ120−S50,50ml;1
5%MeOH−H2Oで溶出]で精製し、濃縮溶液を凍結乾燥し
て標記化合物(58.6mg,収率:34%)を得た。
Hz),1.9(1H,m),2.7(1H,m),3.0(3H,s),3.06(3H,
s),3.4(3H,m),3.65(1H,m),4.0〜4.25(2H,m),4.6
〜4.9(7H,m),5.1〜5.5(7H,m),6.0(3H,m),6.4(1
H,d,J=15Hz),6.7(1H,br d,J=15Hz) 前記反応で得られた化合物(240mg,0.39mmol)を用い
て実施例1−2)と同様の反応を行った後、逆相カラム
クロマトグラフィ[YMC・GEL ODS−AQ120−S50,50ml;1
5%MeOH−H2Oで溶出]で精製し、濃縮溶液を凍結乾燥し
て標記化合物(58.6mg,収率:34%)を得た。
NMR(D2o)δ:1.43(3H,d,J=7Hz),1.50(3H,d,J=7H
z),1.75(1H,m),2.85(1H,m),3.21(3H,s),3.26(1
H,dd,J=4,12Hz),3.36(3H,s),3.6(3H,m),4.1(2H,
m),4.45(2H,m),6.80(1H,d,J=16Hz),6.92(1H,dd,
J=6,16Hz) IR(KBr)cm-1:1750,1660,1600,1400 HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(70/30)、流速:
1.0ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:2.86m
in 実施例5 (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[2−(E)−2−
(アミノカルボニル)−2−メチルビニル]ピロリジン
−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 窒素気流中、(E)−3−[(2S,4S)−N−アリル
オキシカルボニル−4−(p−メトキシベンジルチオ)
ピロリジン−2−イル]−2−メチルアクリルアミド
[参考例2−4)の化合物:445mg,1.27mmol]のトリフ
ルオロ酢酸(2.0ml)溶液に氷冷下、アニソール(0.125
ml)およびトリフルオロメタンスルホン酸(0.5ml)を
加えた。氷冷下で45分間撹拌した後、反応溶液を減圧下
に濃縮し、残渣を酢酸エチル(25ml)で抽出した。有機
層を1Mりん酸緩衝液(pH5.7)で3回、飽和食塩水で1
回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に溶
媒を留去することにより、(E)−3−[(2S,4S)−
N−アリルオキシカルボニル−4−メルカプトピロリジ
ン−2−イル]−2−メチルアクリルアミドの残渣を
得、精製することなく、次の反応に用いた。
z),1.75(1H,m),2.85(1H,m),3.21(3H,s),3.26(1
H,dd,J=4,12Hz),3.36(3H,s),3.6(3H,m),4.1(2H,
m),4.45(2H,m),6.80(1H,d,J=16Hz),6.92(1H,dd,
J=6,16Hz) IR(KBr)cm-1:1750,1660,1600,1400 HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(70/30)、流速:
1.0ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:2.86m
in 実施例5 (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[2−(E)−2−
(アミノカルボニル)−2−メチルビニル]ピロリジン
−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 窒素気流中、(E)−3−[(2S,4S)−N−アリル
オキシカルボニル−4−(p−メトキシベンジルチオ)
ピロリジン−2−イル]−2−メチルアクリルアミド
[参考例2−4)の化合物:445mg,1.27mmol]のトリフ
ルオロ酢酸(2.0ml)溶液に氷冷下、アニソール(0.125
ml)およびトリフルオロメタンスルホン酸(0.5ml)を
加えた。氷冷下で45分間撹拌した後、反応溶液を減圧下
に濃縮し、残渣を酢酸エチル(25ml)で抽出した。有機
層を1Mりん酸緩衝液(pH5.7)で3回、飽和食塩水で1
回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に溶
媒を留去することにより、(E)−3−[(2S,4S)−
N−アリルオキシカルボニル−4−メルカプトピロリジ
ン−2−イル]−2−メチルアクリルアミドの残渣を
得、精製することなく、次の反応に用いた。
アリル(5R,6S)−2−ジフェノキシホスホリルオキ
シ−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−カル
バペン−2−エム−3−カルボキシラート(300mg,0.62
mmol)のアセトニトリル(10ml)溶液に窒素気流中、氷
冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.113ml,0.6
5mmol)および前記反応で得られた粗製の(E)−3−
[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メル
カプトピロリジン−2−イル]−2−メチルアクリルア
ミドのアセトニトリル(5ml)溶液を滴下し、同温度で
5.5時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル50mlで抽出
し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで脱水し、減圧下に溶液を留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−3
00;5%メタノールクロロホルムで溶出]に付し、アリル
(5R,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボ
ニル−2−[(E)−2−(アミノカルボニル)−2−
メチルビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(158mg,収率:50.6
%)を得た。
シ−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−カル
バペン−2−エム−3−カルボキシラート(300mg,0.62
mmol)のアセトニトリル(10ml)溶液に窒素気流中、氷
冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.113ml,0.6
5mmol)および前記反応で得られた粗製の(E)−3−
[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メル
カプトピロリジン−2−イル]−2−メチルアクリルア
ミドのアセトニトリル(5ml)溶液を滴下し、同温度で
5.5時間撹拌した。反応溶液を酢酸エチル50mlで抽出
し、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで脱水し、減圧下に溶液を留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−3
00;5%メタノールクロロホルムで溶出]に付し、アリル
(5R,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボ
ニル−2−[(E)−2−(アミノカルボニル)−2−
メチルビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(158mg,収率:50.6
%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1780,1700,1640,1410,1330,1130 NMR(CDCl3)δ:1.30(3H,d,J=6HZ),1.93(3H,br
s),5.16〜5.54(4H,m),5.94(2H,m),6.14〜6.48(3
H,m) 前記反応で得られた化合物(158mg,0.31mmol)の塩化
メチレン(3.2ml)溶液に窒素気流中、氷冷下、水(28
μ)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(II)クロリド(5mg,0.0071mmol)を加え、次いで水
素化トリブチルすず(0.37ml,1.38mmol)を滴下し、こ
の溶液を同温度で5分間、室温で15分間撹拌した。反応
混合物に水(10ml)を加え、この混合物を分液した。有
機層を水(10ml)で抽出し、水層をあわせ、酢酸エチル
(15ml)で洗浄した。不溶物を濾去した後、濾液を約10
mlまで濃縮した。濃縮残渣を逆相カラムクロマトグラフ
ィー[LC−SORB SP−B−ODS;15%メタノール水溶液で
溶出]に付した。目的物を含む画分を減圧下に濃縮、凍
結乾燥して標記化合物(47mg,収率:39.4%)を得た。
s),5.16〜5.54(4H,m),5.94(2H,m),6.14〜6.48(3
H,m) 前記反応で得られた化合物(158mg,0.31mmol)の塩化
メチレン(3.2ml)溶液に窒素気流中、氷冷下、水(28
μ)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(II)クロリド(5mg,0.0071mmol)を加え、次いで水
素化トリブチルすず(0.37ml,1.38mmol)を滴下し、こ
の溶液を同温度で5分間、室温で15分間撹拌した。反応
混合物に水(10ml)を加え、この混合物を分液した。有
機層を水(10ml)で抽出し、水層をあわせ、酢酸エチル
(15ml)で洗浄した。不溶物を濾去した後、濾液を約10
mlまで濃縮した。濃縮残渣を逆相カラムクロマトグラフ
ィー[LC−SORB SP−B−ODS;15%メタノール水溶液で
溶出]に付した。目的物を含む画分を減圧下に濃縮、凍
結乾燥して標記化合物(47mg,収率:39.4%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1760,1680,1650,1600,1390 NMR(D2o)δ:1.42(3H,d,J=6Hz),2.12(3H,dr s),
2.53(2H,m),6.49(1H,br d,J=8Hz) HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(80/20)、流速:
1.5ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:1.98m
in 実施例6 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(アミノカルボニル)−2−メチルビニル]ピロリジン
−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸 アリル(1R,5S,6S)−2−ジフェノキシホスホリルオ
キシ−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラー
ト(300mg,0.60mmol)のアセトニトリル(10ml)溶液に
窒素気流中、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン(0.11ml,0.63mmol)および(E)−3−[(2S,4S)
−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカプトピロリ
ジン−2−イル]−2−メチルアクリルアミド[実施例
5−1)に従って(E)−3−[(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−4−(p−メトキシベンジルオチ
オ)ピロリジン−2−イル]−2−メチルアクリルアミ
ド(参考例2−4)の化合物;445mg,1.27mmol)より調
製]のアセトニトリル(5ml)溶液を滴下し、この溶液
を5.5時間撹拌した。反応溶液に酢酸エチル(50ml)を
加え、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで脱水し、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−30
0;4%メタノールクロロホルムで溶出]に付し、アリル
(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカ
ルボニル−2−[(E)−2−(アミノカルボニル)−
2−メチルビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキエチル]−1−メチル−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボキシラート(154mg,収
率:49.3%)を得た。
2.53(2H,m),6.49(1H,br d,J=8Hz) HPLC; カラム:YMC −Pack ODS−A,5μ,4.6φ×150mm、移動
相:0.01Mりん酸緩衝液(pH6.5)/MeOH(80/20)、流速:
1.5ml/min、温度:40℃、検出:UV290nm、保持時間:1.98m
in 実施例6 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(アミノカルボニル)−2−メチルビニル]ピロリジン
−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸 アリル(1R,5S,6S)−2−ジフェノキシホスホリルオ
キシ−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラー
ト(300mg,0.60mmol)のアセトニトリル(10ml)溶液に
窒素気流中、氷冷下、N,N−ジイソプロピルエチルアミ
ン(0.11ml,0.63mmol)および(E)−3−[(2S,4S)
−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカプトピロリ
ジン−2−イル]−2−メチルアクリルアミド[実施例
5−1)に従って(E)−3−[(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−4−(p−メトキシベンジルオチ
オ)ピロリジン−2−イル]−2−メチルアクリルアミ
ド(参考例2−4)の化合物;445mg,1.27mmol)より調
製]のアセトニトリル(5ml)溶液を滴下し、この溶液
を5.5時間撹拌した。反応溶液に酢酸エチル(50ml)を
加え、有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウムで脱水し、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−30
0;4%メタノールクロロホルムで溶出]に付し、アリル
(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカ
ルボニル−2−[(E)−2−(アミノカルボニル)−
2−メチルビニル]ピロリジン−4−イルチオ]−6−
[(R)−1−ヒドロキエチル]−1−メチル−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボキシラート(154mg,収
率:49.3%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1770,1700,1640,1410,1140 NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,d,J=7Hz),1.35(3H,b,J=6
Hz),1.96(3H,dr s),5.15〜5.54(4H,m),5.75〜6.08
(4H,m),6.24(1H,br d,J=8Hz) 前記反応で得られた化合物(154mg,0.30mmol)の塩化
メチレン(3.2ml)溶液に窒素気流中、氷冷下、水(27
μ)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(II)クロリド(5mg,0.0071mmol)を加え、次いで水
素化トリブチルすず(0.35ml,1.30mmol)を滴下する。
この溶液を同温度で5分間、室温で15分間撹拌した。反
応混合物に水(10ml)を加え、この混合物を分液した。
有機層を水(10ml)で抽出し、水層をあわせ、酢酸エチ
ル(15ml)で洗浄した。不溶物を濾去した後、濾液を約
10mlまで濃縮した。濃縮残渣を逆相カラムクロマトグラ
フィー[LC−SORB SP−B−ODS;15%メタノール水溶液
で溶出]に付した。目的物を含む画分を減圧下に濃縮、
凍結乾燥して標記化合物(54mg,収率:46%)を得た。
Hz),1.96(3H,dr s),5.15〜5.54(4H,m),5.75〜6.08
(4H,m),6.24(1H,br d,J=8Hz) 前記反応で得られた化合物(154mg,0.30mmol)の塩化
メチレン(3.2ml)溶液に窒素気流中、氷冷下、水(27
μ)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウ
ム(II)クロリド(5mg,0.0071mmol)を加え、次いで水
素化トリブチルすず(0.35ml,1.30mmol)を滴下する。
この溶液を同温度で5分間、室温で15分間撹拌した。反
応混合物に水(10ml)を加え、この混合物を分液した。
有機層を水(10ml)で抽出し、水層をあわせ、酢酸エチ
ル(15ml)で洗浄した。不溶物を濾去した後、濾液を約
10mlまで濃縮した。濃縮残渣を逆相カラムクロマトグラ
フィー[LC−SORB SP−B−ODS;15%メタノール水溶液
で溶出]に付した。目的物を含む画分を減圧下に濃縮、
凍結乾燥して標記化合物(54mg,収率:46%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1760,1680,1650,1600,1390 NMR(D2o)δ:1.38(3H,d,J=7Hz),2.45(3H,d,J=6H
z),2.13(3H,br s),1.54(2H,m),6.25(1H,br d,J=
8Hz) HPLC(条件は実施例5に同じ) 保持時間:3.22min 実施例7 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−2−
(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン]−4−イル
チオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 窒素気流中、(Z)−3−[(2S,4S)−N−アリル
オキシカルボニル−4−トリルチオピロリジン−2−イ
ル]アクリルアミド(1.02g,2.06mmol)の塩化メチレン
(1ml)溶液にトリフルオロ酢酸(1ml)を加え、氷冷
下、トリエチルシラン(0.33ml、2.07mmol)を滴下し、
この溶液を同温度で30分間撹拌した。減圧下に溶液を留
去した後、残渣に塩化メチレン(5ml)を加え、再び減
圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチル(50ml)で抽出した。
有機層を1Mりん酸緩衝液(pH5.7)で2度、飽和食塩水
で1度洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した後、減圧下
に溶媒を留去することにより、(Z)−3−[(2S,4
S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカプトピ
ロリジン−2−イル]アクリルアミドの残渣を得、精製
することなく、次の反応に用いた。
z),2.13(3H,br s),1.54(2H,m),6.25(1H,br d,J=
8Hz) HPLC(条件は実施例5に同じ) 保持時間:3.22min 実施例7 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−2−
(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン]−4−イル
チオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 窒素気流中、(Z)−3−[(2S,4S)−N−アリル
オキシカルボニル−4−トリルチオピロリジン−2−イ
ル]アクリルアミド(1.02g,2.06mmol)の塩化メチレン
(1ml)溶液にトリフルオロ酢酸(1ml)を加え、氷冷
下、トリエチルシラン(0.33ml、2.07mmol)を滴下し、
この溶液を同温度で30分間撹拌した。減圧下に溶液を留
去した後、残渣に塩化メチレン(5ml)を加え、再び減
圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチル(50ml)で抽出した。
有機層を1Mりん酸緩衝液(pH5.7)で2度、飽和食塩水
で1度洗浄し、硫酸マグネシウムで脱水した後、減圧下
に溶媒を留去することにより、(Z)−3−[(2S,4
S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカプトピ
ロリジン−2−イル]アクリルアミドの残渣を得、精製
することなく、次の反応に用いた。
アリル(1R,5S,6S)−2−ジフェノキシホスホリルオ
キシ−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラー
ト(650mg,1.3mmol)のアセトニトリル(20ml)溶液
に、0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23ml,
1.3mmol)、次いで前記反応で得られた(Z)−3−
[(2S,4S−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカ
プトピリジン−2−イル]アクリルアミドを含む残渣の
アセトニトリル溶液(10ml)を滴下し、同温度で6時間
撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(100ml)で抽出し、
有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ム脱水し、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー[Wakogel C−300;5%メタ
ノールクロロホルムで溶出]に付し、アリル(1R,5S,6
S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−
2−[(Z)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシラート(236mg,収率:35.9%)を得た。
キシ−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラー
ト(650mg,1.3mmol)のアセトニトリル(20ml)溶液
に、0℃でN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.23ml,
1.3mmol)、次いで前記反応で得られた(Z)−3−
[(2S,4S−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカ
プトピリジン−2−イル]アクリルアミドを含む残渣の
アセトニトリル溶液(10ml)を滴下し、同温度で6時間
撹拌した。反応溶液を酢酸エチル(100ml)で抽出し、
有機層を水および飽和食塩水で洗浄し、硫酸マグネシウ
ム脱水し、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー[Wakogel C−300;5%メタ
ノールクロロホルムで溶出]に付し、アリル(1R,5S,6
S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−
2−[(Z)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロ
リジン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキ
シエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−
3−カルボキシラート(236mg,収率:35.9%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1770,1680,1410 NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,d,J=8HZ),1.33(3H,d,J=8
Hz),5.12〜5.53(4H,m),5.74〜6.24(4H,m) 前記反応で得られた化合物(236mg,0.47mmol)の塩化
メチレン(5ml)溶液に窒素気流中、氷冷下、水(42μ
)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(I
I)クロリド(7.5mg,0.0011mmol)および水素化トリブ
チルすず(0.55ml,2.04mmol)を加え、この溶液を同温
度で5分間、次いで室温で15分間撹拌した。反応混合物
に水(10ml)を加え、塩化メチレを減圧下で留去した。
残渣を酢酸エチル(15ml)で洗浄した後、不溶物を濾去
し、その濾液を減圧下で濃縮した。濃縮残渣を逆相カラ
ムクロマトグラフィー[LC−SORB SP−B−ODS,14ml;1
0%メタノール水溶液で溶出]に付し、目的物を含む画
分を濃縮、凍結乾燥することにより標記化合物(87mg,
収率:48%)を得た。
Hz),5.12〜5.53(4H,m),5.74〜6.24(4H,m) 前記反応で得られた化合物(236mg,0.47mmol)の塩化
メチレン(5ml)溶液に窒素気流中、氷冷下、水(42μ
)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(I
I)クロリド(7.5mg,0.0011mmol)および水素化トリブ
チルすず(0.55ml,2.04mmol)を加え、この溶液を同温
度で5分間、次いで室温で15分間撹拌した。反応混合物
に水(10ml)を加え、塩化メチレを減圧下で留去した。
残渣を酢酸エチル(15ml)で洗浄した後、不溶物を濾去
し、その濾液を減圧下で濃縮した。濃縮残渣を逆相カラ
ムクロマトグラフィー[LC−SORB SP−B−ODS,14ml;1
0%メタノール水溶液で溶出]に付し、目的物を含む画
分を濃縮、凍結乾燥することにより標記化合物(87mg,
収率:48%)を得た。
NMR(D2o)δ:1.38(3H,d,J=8Hz),1.45(3H,d,J=6H
z),2.03(1H,m),3.06(1H,m),3.44〜3.58(3H,m),
3.92(1H,dd,J=12,6Hz),4.24(1H,m),4.41(2H,m),
5.36(1H,q,J=8Hz),6.42(1H,d,J=12Hz),6.50(1H,
dd,J=12,6Hz) HPLC(条件は実施例5に同じ) 保持時間:2.67min 実施例8 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 アリル(1R,5S,6S)−2−ジフェノキシホスホリルオ
キシ−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラー
ト(27.00g,54.06mmol)および(E)−3−[(2S,4
S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカプトピ
ロリジン−2−イル]アクリルアミド(16.63g,64.88mm
ol)をアセトニトリル(405ml)に溶解し、−30℃でN,N
−ジイソプロピルエチルアミン(9.42ml,54.06mmol)を
15分間かけて滴下した。同温度で4時間、更に5℃で16
時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(400ml)および水
(400ml)を加え分液し、更に水層より酢酸エチル(200
ml)で抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水(300ml)、飽和食塩水(300ml)で順次洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去した。残
渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ[Wa
kogel C−300,400ml酢酸エチル−アセトン(7:3)で
溶出]にて精製し、フォーム状のアリル(1R,5S,6S)−
2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシラート(22.64g,収率:82.8%)を得た。
z),2.03(1H,m),3.06(1H,m),3.44〜3.58(3H,m),
3.92(1H,dd,J=12,6Hz),4.24(1H,m),4.41(2H,m),
5.36(1H,q,J=8Hz),6.42(1H,d,J=12Hz),6.50(1H,
dd,J=12,6Hz) HPLC(条件は実施例5に同じ) 保持時間:2.67min 実施例8 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 アリル(1R,5S,6S)−2−ジフェノキシホスホリルオ
キシ−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラー
ト(27.00g,54.06mmol)および(E)−3−[(2S,4
S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカプトピ
ロリジン−2−イル]アクリルアミド(16.63g,64.88mm
ol)をアセトニトリル(405ml)に溶解し、−30℃でN,N
−ジイソプロピルエチルアミン(9.42ml,54.06mmol)を
15分間かけて滴下した。同温度で4時間、更に5℃で16
時間撹拌した。反応液に酢酸エチル(400ml)および水
(400ml)を加え分液し、更に水層より酢酸エチル(200
ml)で抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水(300ml)、飽和食塩水(300ml)で順次洗浄した
後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去した。残
渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ[Wa
kogel C−300,400ml酢酸エチル−アセトン(7:3)で
溶出]にて精製し、フォーム状のアリル(1R,5S,6S)−
2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシラート(22.64g,収率:82.8%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.25(3H,d,J=6Hz),1.34(3H,d,J=7
Hz),1.84(1H,m),2.68(1H,m),3.2〜3.4(3H,m),3.
68(1H,m),3.9〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(5H,m),5.1〜
5.5(4H,m),5.7〜6.1(5H,m),6.74(1H,dd,J=7,15H
z) 前記反応で得られた化合物(22.64g,44.78mmol)の塩
化メチレン(450ml)溶液に氷冷下、水(4.03ml,224mmo
l)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(I
I)クロリド(629mg,0.896mmol)および水素化トリブチ
ルすず(31.32ml,116.4mmol)を加え同温度で5分間、
更に室温で15分間撹拌した後、水(400ml,100ml×3)
で抽出した。減圧下、有機溶媒を留去した後、活性炭
(1g)を加え、30分間撹拌した後、濾過した。濾液を66
gまで濃縮し、室温でエタノール(540ml)を1時間30分
かけて滴下した。同温度で30分間撹拌した後、更に5℃
で16時間撹拌した。析出物を濾取し、90%エタノール
(20ml×2)およびアセトン(60ml)で順次洗浄した
後、2時間減圧乾燥して、標記化合物(13.69g,収率:8
0.1%)を得た。
Hz),1.84(1H,m),2.68(1H,m),3.2〜3.4(3H,m),3.
68(1H,m),3.9〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(5H,m),5.1〜
5.5(4H,m),5.7〜6.1(5H,m),6.74(1H,dd,J=7,15H
z) 前記反応で得られた化合物(22.64g,44.78mmol)の塩
化メチレン(450ml)溶液に氷冷下、水(4.03ml,224mmo
l)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(I
I)クロリド(629mg,0.896mmol)および水素化トリブチ
ルすず(31.32ml,116.4mmol)を加え同温度で5分間、
更に室温で15分間撹拌した後、水(400ml,100ml×3)
で抽出した。減圧下、有機溶媒を留去した後、活性炭
(1g)を加え、30分間撹拌した後、濾過した。濾液を66
gまで濃縮し、室温でエタノール(540ml)を1時間30分
かけて滴下した。同温度で30分間撹拌した後、更に5℃
で16時間撹拌した。析出物を濾取し、90%エタノール
(20ml×2)およびアセトン(60ml)で順次洗浄した
後、2時間減圧乾燥して、標記化合物(13.69g,収率:8
0.1%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1750,1690,1650,1610,1450,1400,1290,1
270 NMR(D2O)δ:1.20(3H,d,J=7Hz),1.28(3H,b,J=6H
z),190(1H,ddd,J=6,8,14Hz),2.86(1H,ddd,J=7,7,
14Hz),3.3〜3.5(3H,m),3.76(1H,dd,J=7.12Hz),4.
08(1H,m),4.2〜4.3(2H,m),4.44(1H,ddd,J=6,7,7H
z),6.34(1H,d,J=15Hz),6.82(1H,dd,J=7.15Hz) 実施例9 (5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−(N−メチルア
ミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ]
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(5S,6S)−2
−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシラート(359mg,0.74mmol)、(E)−3−
[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メル
カプトピロリジン−2−イル]−N−メチルアクリルア
ミド(200mg,0.74mmol)およびN,N−ジイソプロピルエ
チルアミン(0.129ml,0.74mmol)を用いて反応を行い、
フォーム状のアリル(5R,6S)−2−[(2S,4S)−N−
アリルオキシカルボニル−2−[(E)−2−(N−メ
イルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イル
チオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラ
ート(296mg,収率:79,2%)を得た。
270 NMR(D2O)δ:1.20(3H,d,J=7Hz),1.28(3H,b,J=6H
z),190(1H,ddd,J=6,8,14Hz),2.86(1H,ddd,J=7,7,
14Hz),3.3〜3.5(3H,m),3.76(1H,dd,J=7.12Hz),4.
08(1H,m),4.2〜4.3(2H,m),4.44(1H,ddd,J=6,7,7H
z),6.34(1H,d,J=15Hz),6.82(1H,dd,J=7.15Hz) 実施例9 (5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−(N−メチルア
ミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ]
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(5S,6S)−2
−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシラート(359mg,0.74mmol)、(E)−3−
[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メル
カプトピロリジン−2−イル]−N−メチルアクリルア
ミド(200mg,0.74mmol)およびN,N−ジイソプロピルエ
チルアミン(0.129ml,0.74mmol)を用いて反応を行い、
フォーム状のアリル(5R,6S)−2−[(2S,4S)−N−
アリルオキシカルボニル−2−[(E)−2−(N−メ
イルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イル
チオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラ
ート(296mg,収率:79,2%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.34(3H,d,J=6Hz),1.84(1H,m),2.
64(1H,m),2.88(3H,d,J=4Hz),3.0〜3.4(4H,m),3.
62(1H,m),4.0〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(5H,m),5.1〜
5.5(4H,m),5.7〜6.1(4H,m),6.7(1H,dd,J=7,15H
z) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(296mg,0.585mmol)、水(53μ,2.93mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(8.2mg,0.012mmol)および水素化トリブチルすず
(0.409ml,1.52mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標
記化合物(160mg,収率:71.7%)を得た。
64(1H,m),2.88(3H,d,J=4Hz),3.0〜3.4(4H,m),3.
62(1H,m),4.0〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(5H,m),5.1〜
5.5(4H,m),5.7〜6.1(4H,m),6.7(1H,dd,J=7,15H
z) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(296mg,0.585mmol)、水(53μ,2.93mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(8.2mg,0.012mmol)および水素化トリブチルすず
(0.409ml,1.52mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標
記化合物(160mg,収率:71.7%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1770,1680,1630,1550,1440,1400,1290,1
280,1230 NMR(D2O)δ:1.27(3H,d,J=6Hz),1.94(1H,m),2.7
〜2.9(1H,m),2.82(3H,s),3.20(2H,d,J=8Hz),3.4
6(2H,m),3.83(1H,dd,J=8,12Hz),4.08(1H,m),4.2
(2H,m),4.4(1H,m),6.32(1H,d,J=15Hz),6.75(1
H,dd,J=8,15Hz) 実施例10 (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(N−メチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(776mg,1.55mmol)、
(E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルプトピロリジン−2−イル]−N−メチル
アクリルアミド(420mg,1.55mmol)およびN,N−ジイソ
プロピルエチルアミン(0.27ml,1.55mmol)を用いて反
応を行い、フォーム状のアリル(1R,5R,6S)−2−
[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−(N−メチルアミノカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−メチル−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボキシラート(256mg,収
率:31.7%)を得た。
280,1230 NMR(D2O)δ:1.27(3H,d,J=6Hz),1.94(1H,m),2.7
〜2.9(1H,m),2.82(3H,s),3.20(2H,d,J=8Hz),3.4
6(2H,m),3.83(1H,dd,J=8,12Hz),4.08(1H,m),4.2
(2H,m),4.4(1H,m),6.32(1H,d,J=15Hz),6.75(1
H,dd,J=8,15Hz) 実施例10 (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(N−メチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(776mg,1.55mmol)、
(E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルプトピロリジン−2−イル]−N−メチル
アクリルアミド(420mg,1.55mmol)およびN,N−ジイソ
プロピルエチルアミン(0.27ml,1.55mmol)を用いて反
応を行い、フォーム状のアリル(1R,5R,6S)−2−
[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−(N−メチルアミノカルボニル)ビニ
ル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−メチル−1−カ
ルバペン−2−エム−3−カルボキシラート(256mg,収
率:31.7%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,d,J=7Hz),1.36(3H,d,J=6
Hz),1.84(1H,m),2.64(1H,m),2.89(3H,d,J=4H
z),3.2〜3.4(3H,m),3.69(1H,m),3.9〜4.3(3H,
m),4.5〜4.9(5H,m),5.1〜5.5(4H,m),5.7〜6.1(4
H,m),6.72(1H,dd,J=7,15Hz) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(256mg,0.494mmol)、水(45μ,2.46mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(7mg,0.01mmol)および水素化トリブチルすず(0.34
5ml,1.28mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標記化合
物(83mg,収率:42.6%)を得た。
Hz),1.84(1H,m),2.64(1H,m),2.89(3H,d,J=4H
z),3.2〜3.4(3H,m),3.69(1H,m),3.9〜4.3(3H,
m),4.5〜4.9(5H,m),5.1〜5.5(4H,m),5.7〜6.1(4
H,m),6.72(1H,dd,J=7,15Hz) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(256mg,0.494mmol)、水(45μ,2.46mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(7mg,0.01mmol)および水素化トリブチルすず(0.34
5ml,1.28mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標記化合
物(83mg,収率:42.6%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1760,1680,1630,1580,1450,1390,1280,1
260 NMR(D2O)δ:1.22(3H,d,J=7Hz),1.28(3H,d,J=6H
z),1.90(1H,ddd,J=7,9,16Hz),2.75〜2.9(1H,m),
2.82(3H,s),3.3〜3.5(3H,m),3.76(1H,dd,J=7,12H
z),4.04(1H,m),4.22(2H,m),4.40(1H,br q,J=7H
z),6.32(1H,d,J=15Hz),6.77(1H,dd,J=7,15Hz) 実施例11 (5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
2−[(2S,4S)−2−[(E)−(2−オキソピロリ
ジン−3−イリデン)メチル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(5S,6S)−2
−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシラート(378mg,0.779mmol)、(2S,4S)−N
−アリルオキシカルボニル−4−メルカプト−2−
[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メ
チル]ピロリジン(220mg,0.779mmol)およびN,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン(0.136ml,0.779mmol)を用い
て、反応を行い、フォーム状のアリル(5R,6S)−2−
[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−(2−オキソピロリジン−3−イリデ
ン)メチル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−メチル
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート
(276mg,収率:68.5%)を得た。
260 NMR(D2O)δ:1.22(3H,d,J=7Hz),1.28(3H,d,J=6H
z),1.90(1H,ddd,J=7,9,16Hz),2.75〜2.9(1H,m),
2.82(3H,s),3.3〜3.5(3H,m),3.76(1H,dd,J=7,12H
z),4.04(1H,m),4.22(2H,m),4.40(1H,br q,J=7H
z),6.32(1H,d,J=15Hz),6.77(1H,dd,J=7,15Hz) 実施例11 (5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
2−[(2S,4S)−2−[(E)−(2−オキソピロリ
ジン−3−イリデン)メチル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(5S,6S)−2
−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシラート(378mg,0.779mmol)、(2S,4S)−N
−アリルオキシカルボニル−4−メルカプト−2−
[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メ
チル]ピロリジン(220mg,0.779mmol)およびN,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン(0.136ml,0.779mmol)を用い
て、反応を行い、フォーム状のアリル(5R,6S)−2−
[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−(2−オキソピロリジン−3−イリデ
ン)メチル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−メチル
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート
(276mg,収率:68.5%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,d,J=7Hz),1.8(1H,m),2.5
〜2.9(2H,m),3.0〜3.6(8H,m),4.1〜4.3(3H,m),4.
4〜4.9(5H,m),5.2〜5.5(4H,m),5.8〜6.2(3H,m),
6.35(1H,m) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(276mg,0.533mmol)、水(48μ,2.7mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(7.5mg,0.01mmol)および水素化トリブチルすず(0.
372ml,1.39mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標記化
合物(147mg,収率:70.0%)を得た。
〜2.9(2H,m),3.0〜3.6(8H,m),4.1〜4.3(3H,m),4.
4〜4.9(5H,m),5.2〜5.5(4H,m),5.8〜6.2(3H,m),
6.35(1H,m) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(276mg,0.533mmol)、水(48μ,2.7mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(7.5mg,0.01mmol)および水素化トリブチルすず(0.
372ml,1.39mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標記化
合物(147mg,収率:70.0%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1750,1680,1610,1580,1390 NMR(D2O−CD3OD)δ:1.23(3H,d,J=6HZ),1.9(1H,
m),2.7〜2.9(3H,m),3.16(2H,d,J=8Hz),3.37(2H,
m),3.48(2H,br t,J=6Hz),3.78(1H,dd,J=8,12),
4.02(1H,m),4.18(2H,m),4.44(1H,br q,J=8Hz),
6.32(1H,dt,J=8,2Hz) 実施例12 (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(E)−(2
−オキソピロリジン−3−イリデン)メチル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(5.34g,10.69mmo
l)、(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メ
ルカプト−2−[(E)−(2−オキソピロリジン−3
−イリデン)メチル]ピロリジン(3.02mg,10.69mmol)
およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.86ml,10.6
9mmol)を用いて反応を行い、フォーム状のアリル(1R,
5R,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−2−[(E)−2−(2−オキソピロリジン−3−
イリデン)メチル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラ
ート(3.48mg,収率:61.2%)を得た。
m),2.7〜2.9(3H,m),3.16(2H,d,J=8Hz),3.37(2H,
m),3.48(2H,br t,J=6Hz),3.78(1H,dd,J=8,12),
4.02(1H,m),4.18(2H,m),4.44(1H,br q,J=8Hz),
6.32(1H,dt,J=8,2Hz) 実施例12 (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(E)−(2
−オキソピロリジン−3−イリデン)メチル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(5.34g,10.69mmo
l)、(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メ
ルカプト−2−[(E)−(2−オキソピロリジン−3
−イリデン)メチル]ピロリジン(3.02mg,10.69mmol)
およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.86ml,10.6
9mmol)を用いて反応を行い、フォーム状のアリル(1R,
5R,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−2−[(E)−2−(2−オキソピロリジン−3−
イリデン)メチル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−
メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラ
ート(3.48mg,収率:61.2%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.27(3H,d,J=7Hz),1.36(3H,d,J=7
Hz),1.8(1H,m),2.5〜2.9(2H,m),3.2〜3.5(6H,
m),3.65(1H,m),4.0〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(5H,
m),5.2〜5.5(4H,m),5.8〜6.2(3H,m),6.35(1H,br
s) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(3.48mg,6.55mmol)、水(0.589ml,32.7mmol)、
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロ
リド(92mg,0.13mmol)および水素化トリブチルすず
(5.28ml,19.6mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標
記化合物(1.95g,収率:73.3%)を得た。
Hz),1.8(1H,m),2.5〜2.9(2H,m),3.2〜3.5(6H,
m),3.65(1H,m),4.0〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(5H,
m),5.2〜5.5(4H,m),5.8〜6.2(3H,m),6.35(1H,br
s) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(3.48mg,6.55mmol)、水(0.589ml,32.7mmol)、
ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロ
リド(92mg,0.13mmol)および水素化トリブチルすず
(5.28ml,19.6mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標
記化合物(1.95g,収率:73.3%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1760,1680,1620,1580,1450,1390,1310,1
280 NMR(D2O)δ:1.24(3H,d,J=7Hz),1.30(3H,d,J=6
z),1.92(1H,m),2.8〜3.0(3H,m),3.3〜3.6(5H,
m),3.78(1H,dd,J=8,12Hz),4.12(1H,m),4.28(1H,
m),4.52(1H,br q,J=8Hz),6.42(1H,dt,J=8,2Hz) 実施例13 (1R,5S,6S)−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1
−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−(2−オ
キソピロリジン−3−イリデン)メチル]ピロリジン−
4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(990mg,1.98mmol)、
(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカ
プト−2−[(Z)−(2−オキソピロリジン−3−イ
リデン)メチル]ピロリジン(560mg,1.98mmol)および
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.345ml,1.98mmo
l)を用いて反応を行い、フォーム状のアリル(1R,5R,6
S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−
2−[(Z)−2−(2−オキソピロリジン−3−イリ
デン)メチル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−メチ
ル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート
(443mg,収率:42.0%)を得た。
280 NMR(D2O)δ:1.24(3H,d,J=7Hz),1.30(3H,d,J=6
z),1.92(1H,m),2.8〜3.0(3H,m),3.3〜3.6(5H,
m),3.78(1H,dd,J=8,12Hz),4.12(1H,m),4.28(1H,
m),4.52(1H,br q,J=8Hz),6.42(1H,dt,J=8,2Hz) 実施例13 (1R,5S,6S)−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1
−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−(2−オ
キソピロリジン−3−イリデン)メチル]ピロリジン−
4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(990mg,1.98mmol)、
(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカ
プト−2−[(Z)−(2−オキソピロリジン−3−イ
リデン)メチル]ピロリジン(560mg,1.98mmol)および
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.345ml,1.98mmo
l)を用いて反応を行い、フォーム状のアリル(1R,5R,6
S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−
2−[(Z)−2−(2−オキソピロリジン−3−イリ
デン)メチル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−メチ
ル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート
(443mg,収率:42.0%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,d,J=7Hz),1.36(3H,d,J=6
Hz),1.8(1H,m),2.7〜2.9(2H,m),3.3〜3.5(6H,
m),3.66(1H,m),4.0〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(4H,
m),5.1〜5.5(4H,m),5.7〜6.1(5H,m) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(440mg,0.828mmol)、水(75μ,4.14mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(12mg,0.017mmol)および水素化トリブチルすず(0.
668ml,2.48mmol)を用いて反応を行った後、逆相カラム
クロマトグラフィー[YMC・GEL ODS−AQ120−S50,50m
l;メタノール水(1:4)で溶出]にて精製した後凍結乾
燥して、標記化合物(165mg,収率:48.9%)を得た。
Hz),1.8(1H,m),2.7〜2.9(2H,m),3.3〜3.5(6H,
m),3.66(1H,m),4.0〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(4H,
m),5.1〜5.5(4H,m),5.7〜6.1(5H,m) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(440mg,0.828mmol)、水(75μ,4.14mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(12mg,0.017mmol)および水素化トリブチルすず(0.
668ml,2.48mmol)を用いて反応を行った後、逆相カラム
クロマトグラフィー[YMC・GEL ODS−AQ120−S50,50m
l;メタノール水(1:4)で溶出]にて精製した後凍結乾
燥して、標記化合物(165mg,収率:48.9%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1750,1690,1670,1600,1450,1400,1290 NMR(D2O)δ:1.21(3H,d,J=6Hz),1.28(3H,d,J=6H
z),1.84(1H,m),2.7〜2.9(3H,m),3.3〜3.5(5H,
m),3.74(1H,dd,J=8,12Hz),4.06(1H,m),4.1〜4.3
(2H,m),5.42(1H,br q,J=8Hz),6.09(1H,br d,J=8
Hz) 実施例14 (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−(N,
N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(5S,6S)−2
−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシラート(485mg,1.00mmol)、(E)−3−
[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メル
カプトピロリジン−2−イル]−N,N−ジメチルアクリ
ルアミド(284mg,1.00mmol)およびN,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.174ml,1.00mmol)を用いて反応を行
い、フォーム状のアリル(5R,6S)−2−[(2S,4S)−
N−アリルオキシカルボニル−2−[(E)−2−(N,
N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カル
ボキシラート(330mg,収率:63.5%)を得た。
z),1.84(1H,m),2.7〜2.9(3H,m),3.3〜3.5(5H,
m),3.74(1H,dd,J=8,12Hz),4.06(1H,m),4.1〜4.3
(2H,m),5.42(1H,br q,J=8Hz),6.09(1H,br d,J=8
Hz) 実施例14 (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−(N,
N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(5S,6S)−2
−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1−
ヒドロキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボキシラート(485mg,1.00mmol)、(E)−3−
[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メル
カプトピロリジン−2−イル]−N,N−ジメチルアクリ
ルアミド(284mg,1.00mmol)およびN,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.174ml,1.00mmol)を用いて反応を行
い、フォーム状のアリル(5R,6S)−2−[(2S,4S)−
N−アリルオキシカルボニル−2−[(E)−2−(N,
N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カル
ボキシラート(330mg,収率:63.5%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.35(3H,d,J=7Hz),1.86(1H,m),2.
65(1H,m),3.0(3H,s),3.06(3H,s),3.1〜3.3(4H,
m),3.6(1H,m),4.1〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(5H,m),
5.2〜5.5(4H,m),5.96(2H,m),6.36(1H,d,J=16H
z),6.7(1H,m) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(330mg,0.635mmol)、水(57μ,3.18mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(9.0mg,0.013mmol)および水素化トリブチルすず
(0.512ml,1.91mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標
記化合物(140mg,収率:55.7%)を得た。
65(1H,m),3.0(3H,s),3.06(3H,s),3.1〜3.3(4H,
m),3.6(1H,m),4.1〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(5H,m),
5.2〜5.5(4H,m),5.96(2H,m),6.36(1H,d,J=16H
z),6.7(1H,m) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(330mg,0.635mmol)、水(57μ,3.18mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(9.0mg,0.013mmol)および水素化トリブチルすず
(0.512ml,1.91mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標
記化合物(140mg,収率:55.7%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1770,1670,1610,1400,1260 NMR(D2O)δ:1.29(3H,d,J=6Hz),2.0(1H,m),2.86
(1H,m),3.01(3H,s),3.14(3H,s),3.23(2H,d,J=9
Hz),3.45(1H,dd,J=3,6Hz),3.47(1H,dd,J=6,12H
z),3.85(1H,dd,J=8,12Hz),4.1(1H,m),4.25(2H,
m),4.45(1H,m),6.7(1H,dd,J=7,16Hz),6.82(1H,
d,J=16Hz) 実施例15 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(1.17g,2.34mmol)、
(E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]−N,N−ジ
メチルアクリルアミド(730mg,2.34mmol)およびN,N−
ジイソプロピルエチルアミン(0.406ml,2.34mmol)を用
いて反応を行い、フォーム状のアリル(1R,5R,6S)−2
−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビ
ニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−メチル−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート(673mg,
収率:54.1%)を得た。
(1H,m),3.01(3H,s),3.14(3H,s),3.23(2H,d,J=9
Hz),3.45(1H,dd,J=3,6Hz),3.47(1H,dd,J=6,12H
z),3.85(1H,dd,J=8,12Hz),4.1(1H,m),4.25(2H,
m),4.45(1H,m),6.7(1H,dd,J=7,16Hz),6.82(1H,
d,J=16Hz) 実施例15 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(1.17g,2.34mmol)、
(E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]−N,N−ジ
メチルアクリルアミド(730mg,2.34mmol)およびN,N−
ジイソプロピルエチルアミン(0.406ml,2.34mmol)を用
いて反応を行い、フォーム状のアリル(1R,5R,6S)−2
−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビ
ニル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−メチル−1−
カルバペン−2−エム−3−カルボキシラート(673mg,
収率:54.1%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,d,J=7Hz),1.36(3H,d,J=7
Hz),1.86(1H,m),2.66(1H,m),3.01(3H,s),3.08
(3H,s),3.2〜3.4(3H,m),3.66(1H,m),4.1〜4.3(3
H,m),4.5〜4.9(5H,m),6.2〜6.5(4H,m),5.8〜6.1
(2H,m),6.38(1H,d,J=15Hz),6.72(1H,m) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(673mg,1.26mmol)、水(0.113ml,6.31mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(17.7mg,0.025mmol)および水素化トリブチルすず
(1.02ml,3.78mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標
記化合物(373mg,収率:72.2%)を得た。
Hz),1.86(1H,m),2.66(1H,m),3.01(3H,s),3.08
(3H,s),3.2〜3.4(3H,m),3.66(1H,m),4.1〜4.3(3
H,m),4.5〜4.9(5H,m),6.2〜6.5(4H,m),5.8〜6.1
(2H,m),6.38(1H,d,J=15Hz),6.72(1H,m) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(673mg,1.26mmol)、水(0.113ml,6.31mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(17.7mg,0.025mmol)および水素化トリブチルすず
(1.02ml,3.78mmol)を用いて反応を行い、粉末状の標
記化合物(373mg,収率:72.2%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1760,1670,1610,1400,1260 NMR(D2O)δ:1.26(3H,d,J=7Hz),1.3(3H,d,J=7H
z),2.0(1H,m),3.9(1H,m),3.0(3H,s),3.18(3H,
s),3.3〜3.5(3H,m),3.8(1H,dd,J=8,12Hz),4.1(1
H,m),4.26(2H,m),4.47(1H,m),6.72(1H,dd,J=6,1
6Hz),6.82(1H,d,J=16Hz) 実施例16 (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(1−ピペラジニカルボニル)ビニル]ピロリジン−4
−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(1.0g,2.0mmol)、
(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−[4−(アリルオキシカルボニル)−1
−ピペラジニルカルボニル]ビニル]−4−メルカプト
ピロリジン(820mg,2.0mmol)およびN,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.35ml,2.0mmol)を用いて反応を行
い、フォーム状のアリル(1R,5S,6S)−2−[(2S,4
S)−N−アリルオキシカルボニル−2−[(E)−2
−[(4−(アリルオキ4シカルボニル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル]ビニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシラート(440mg,収率:32.7%)を得た。
z),2.0(1H,m),3.9(1H,m),3.0(3H,s),3.18(3H,
s),3.3〜3.5(3H,m),3.8(1H,dd,J=8,12Hz),4.1(1
H,m),4.26(2H,m),4.47(1H,m),6.72(1H,dd,J=6,1
6Hz),6.82(1H,d,J=16Hz) 実施例16 (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(1−ピペラジニカルボニル)ビニル]ピロリジン−4
−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸 実施例8−1)と同様にして、アリル(1R,5S,6S)−
2−ジフェノキシホスホリルオキシ−6−[(R)−1
−ヒドロキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−
2−エム−3−カルボキシラート(1.0g,2.0mmol)、
(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−[4−(アリルオキシカルボニル)−1
−ピペラジニルカルボニル]ビニル]−4−メルカプト
ピロリジン(820mg,2.0mmol)およびN,N−ジイソプロピ
ルエチルアミン(0.35ml,2.0mmol)を用いて反応を行
い、フォーム状のアリル(1R,5S,6S)−2−[(2S,4
S)−N−アリルオキシカルボニル−2−[(E)−2
−[(4−(アリルオキ4シカルボニル)−1−ピペラ
ジニルカルボニル]ビニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシラート(440mg,収率:32.7%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.26(3H,d,J=7Hz),1.35(3H,d,J=6
Hz),1.9(1H,m),2.6(1H,m),3.2〜3.7(12H,m),4.0
〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(7H,m),5.2〜5.5(6H,m),5.
9(3H,m),6.35(1H,d,J=15Hz),6.7(1H,m) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(440mg,0.65mmol)、水(88μ、4.9mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(9.2mg,0.013mmol)および水素化トリブチルすず
(1.05ml,3.9mmol)を用いて反応を行った後、逆相カラ
ムクロマトグラフィ[YMC.GEL ODS−AQ120−S50,50ml;
メタノール水(1:4)で溶出]にて精製し、凍結乾燥し
て標記化合物(147mg,収率:49.9%)を得た。
Hz),1.9(1H,m),2.6(1H,m),3.2〜3.7(12H,m),4.0
〜4.3(3H,m),4.5〜4.9(7H,m),5.2〜5.5(6H,m),5.
9(3H,m),6.35(1H,d,J=15Hz),6.7(1H,m) 実施例8−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(440mg,0.65mmol)、水(88μ、4.9mmol)、ビ
ス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリ
ド(9.2mg,0.013mmol)および水素化トリブチルすず
(1.05ml,3.9mmol)を用いて反応を行った後、逆相カラ
ムクロマトグラフィ[YMC.GEL ODS−AQ120−S50,50ml;
メタノール水(1:4)で溶出]にて精製し、凍結乾燥し
て標記化合物(147mg,収率:49.9%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1760,1600,1450,1380,1270 NMR(D2O)δ:1.2(3H,d,J=6Hz),1.28(3H,d,J=6H
z),1.62(1H,m),2.66(1H,m),3.16(4H,br s),3.3
〜3.5(3H,m),3.7〜4.0(6H,m),4.05(1H,q,J=7H
z),3.2〜3.3(2H,m),6.62(1H,d,J=15Hz),6.79(1
H,dd,J=6,15Hz) 参考例1 (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロ
キシメチル−4−メルカプトピロリジン 参考例1−1) L−ヒドロキシピロリン メチルエステル塩酸塩 氷冷下、メタノール(170ml)にアセチルクロリド(1
9ml,270mmol)を滴下した溶液に、L−ヒドロキシプロ
リン(25g,190mmol)を加え、この溶液を7時間撹拌還
流した。反応液を室温まで冷却した後、ジエチルエーテ
ル(340ml)を加え、5℃でさらに1時間撹拌した。折
出した結晶を濾取し、ジエチルエーテル−メタノール
(2:1)の混液(50ml)で洗浄した後、窒素気流下、4
時間乾燥して標記化合物(30.64g,収率:89%)を得た。
z),1.62(1H,m),2.66(1H,m),3.16(4H,br s),3.3
〜3.5(3H,m),3.7〜4.0(6H,m),4.05(1H,q,J=7H
z),3.2〜3.3(2H,m),6.62(1H,d,J=15Hz),6.79(1
H,dd,J=6,15Hz) 参考例1 (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロ
キシメチル−4−メルカプトピロリジン 参考例1−1) L−ヒドロキシピロリン メチルエステル塩酸塩 氷冷下、メタノール(170ml)にアセチルクロリド(1
9ml,270mmol)を滴下した溶液に、L−ヒドロキシプロ
リン(25g,190mmol)を加え、この溶液を7時間撹拌還
流した。反応液を室温まで冷却した後、ジエチルエーテ
ル(340ml)を加え、5℃でさらに1時間撹拌した。折
出した結晶を濾取し、ジエチルエーテル−メタノール
(2:1)の混液(50ml)で洗浄した後、窒素気流下、4
時間乾燥して標記化合物(30.64g,収率:89%)を得た。
NMR(DMSO−d6)δ:2.14(2H,m),3.1(1H,d,J=12H
z),3.4(1H,dd,J=4,12Hz),3.82(3H,s),4.48(2H,
m),5.66(1H,br s),9.9(2H,br s) 参考例1−2) (2S,4R)−N−アリルオキシカルボニル−4−ヒドロ
キシプロリン メチルエステル L−ヒドロキシプロリン メチルエステル 塩酸塩
[参考例1−1)の化合物;24.37g,134mmol]と塩化メ
チレン(240ml)の懸濁液にトリエチルアミン(41.2ml,
295mmol)を加え、室温で10分間撹拌した後、−5℃に
冷却し、アリルクロロホルマート(14.9ml,140mmol)の
塩化メチレン(30ml)溶液を滴下した。反応液を同温度
で1時間撹拌した。反応液を水で2回洗浄した後、有機
層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去して、油
状の標記化合物(30.8g,収率:100%)を得た。
z),3.4(1H,dd,J=4,12Hz),3.82(3H,s),4.48(2H,
m),5.66(1H,br s),9.9(2H,br s) 参考例1−2) (2S,4R)−N−アリルオキシカルボニル−4−ヒドロ
キシプロリン メチルエステル L−ヒドロキシプロリン メチルエステル 塩酸塩
[参考例1−1)の化合物;24.37g,134mmol]と塩化メ
チレン(240ml)の懸濁液にトリエチルアミン(41.2ml,
295mmol)を加え、室温で10分間撹拌した後、−5℃に
冷却し、アリルクロロホルマート(14.9ml,140mmol)の
塩化メチレン(30ml)溶液を滴下した。反応液を同温度
で1時間撹拌した。反応液を水で2回洗浄した後、有機
層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去して、油
状の標記化合物(30.8g,収率:100%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.1(1H,m),2.35(1H,m),3.65(2H,
m),3.74(1.5H,m),3.77(1.5H,s),4.55(4H,m),5.3
(2H,m),5.9(1H,m) 参考例1−3) (2S,4R)−N−アリルオキシカルボニル−4−メタン
スルホニルオキシプロリン メチルエステル (2S,4R)−N−アリルオキシカルボニル−4−ヒド
ロキシプロリン メチルエステル[参考例1−2)の化
合物;50.15g,219mmol]の塩化メチレン(480ml)溶液に
0〜5℃でトリエチルアミン(45.8ml,328mmol)を加
え、次いでメアンスルホニルクロリド(20.3ml,262mmo
l)の塩化メチレン(20ml)溶液を滴下した。反応溶液
を0〜5℃で30分間撹拌した後、水(100ml)を加え、
分液した。更に有機層を水(100ml)、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液(100ml)、飽和食塩水(100ml)で順次
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下、溶
媒を留去して油状の標記化合物(67.2g,収率:100%)を
得た。
m),3.74(1.5H,m),3.77(1.5H,s),4.55(4H,m),5.3
(2H,m),5.9(1H,m) 参考例1−3) (2S,4R)−N−アリルオキシカルボニル−4−メタン
スルホニルオキシプロリン メチルエステル (2S,4R)−N−アリルオキシカルボニル−4−ヒド
ロキシプロリン メチルエステル[参考例1−2)の化
合物;50.15g,219mmol]の塩化メチレン(480ml)溶液に
0〜5℃でトリエチルアミン(45.8ml,328mmol)を加
え、次いでメアンスルホニルクロリド(20.3ml,262mmo
l)の塩化メチレン(20ml)溶液を滴下した。反応溶液
を0〜5℃で30分間撹拌した後、水(100ml)を加え、
分液した。更に有機層を水(100ml)、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液(100ml)、飽和食塩水(100ml)で順次
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下、溶
媒を留去して油状の標記化合物(67.2g,収率:100%)を
得た。
NMR(CDCl3)δ:2.3(1H,m),2.65(1H,m),3.06(3H,
s),3.75(1.5H,s),3.78(1.5H,s),3.85(2H,m),4.5
5(3H,m),5.3(3H,m),5.9(1H,m) 参考例1−4) (2S,4R)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロ
キシメチル−4−メタンスルホニルオキシピロリジン 塩化リチウム(18.55g,437mmol)および(2S,4R)−
N−アリルオキシカルボニル−4−メタンスルホニルオ
キシプロリン メチルエステル[参考例1−3)の化合
物;67.2g,219mmol]のテトラヒドロフラン(280ml)溶
液に水素化ほう素ナトリウム(16.55g,437mmol)および
エタノール(420ml)を順次加えた。室温で5時間撹拌
した後、5℃に冷却し、発泡に注意しながら酢酸(25ml
l,437mmol)を加えた。減圧下に溶媒を留去した後、酢
酸エチル(300ml)と水(300ml)を加え、この混液を分
液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムで脱水し、溶媒を留去して、油状の標記化合物
(56.26g,収率:92%)を得た。
s),3.75(1.5H,s),3.78(1.5H,s),3.85(2H,m),4.5
5(3H,m),5.3(3H,m),5.9(1H,m) 参考例1−4) (2S,4R)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロ
キシメチル−4−メタンスルホニルオキシピロリジン 塩化リチウム(18.55g,437mmol)および(2S,4R)−
N−アリルオキシカルボニル−4−メタンスルホニルオ
キシプロリン メチルエステル[参考例1−3)の化合
物;67.2g,219mmol]のテトラヒドロフラン(280ml)溶
液に水素化ほう素ナトリウム(16.55g,437mmol)および
エタノール(420ml)を順次加えた。室温で5時間撹拌
した後、5℃に冷却し、発泡に注意しながら酢酸(25ml
l,437mmol)を加えた。減圧下に溶媒を留去した後、酢
酸エチル(300ml)と水(300ml)を加え、この混液を分
液した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナ
トリウムで脱水し、溶媒を留去して、油状の標記化合物
(56.26g,収率:92%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.05(1H,m),2.4(1H,m),3.05(3H,
s),3.65(2H,m),3.9(2H,m),4.15(1H,m),4.63(1
H,m),4.63(2H,d,J=5Hz),5.3(3H,m),5.95(1H,m) 参考例1−5) (2S,4S)−4−アセチルチオ−N−アリルオキシカル
ボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン N,N−ジメチルホルムアミド(400ml)に50%水素化ナ
トリウム(9.5g,198mmol)、チオ酢酸(18.2ml,257mmo
l)を順次加え、この溶液を室温で30分間撹拌した。こ
の溶液のよう化ナトリウム(35.58g,237mmol)と(2S,4
R)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメ
チル−4−メタンスルホニルオキシピロリジン[参照例
1−4)の化合物;55.26g,198mmol]のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(100ml)溶液を加え、70℃で5時間撹拌し
た。反応液に酢酸エチル(500ml)と水(2)を加
え、混液を分液した。水層に酢酸エチル(250ml)を加
え、再び分液した。有機層を合わせ、水(1)、10%
炭酸水素ナトリウム水溶液(500ml)、飽和食塩水(500
ml)で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱
水し、溶媒を留去した。残渣をフラッシュシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ[Wakogel C−300,600ml;酢酸
エチル−ヘキサン(1:4→2:3)で溶出]に付し、油状の
標記化合物(30.63g,収率:60%)を得た。
s),3.65(2H,m),3.9(2H,m),4.15(1H,m),4.63(1
H,m),4.63(2H,d,J=5Hz),5.3(3H,m),5.95(1H,m) 参考例1−5) (2S,4S)−4−アセチルチオ−N−アリルオキシカル
ボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン N,N−ジメチルホルムアミド(400ml)に50%水素化ナ
トリウム(9.5g,198mmol)、チオ酢酸(18.2ml,257mmo
l)を順次加え、この溶液を室温で30分間撹拌した。こ
の溶液のよう化ナトリウム(35.58g,237mmol)と(2S,4
R)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメ
チル−4−メタンスルホニルオキシピロリジン[参照例
1−4)の化合物;55.26g,198mmol]のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(100ml)溶液を加え、70℃で5時間撹拌し
た。反応液に酢酸エチル(500ml)と水(2)を加
え、混液を分液した。水層に酢酸エチル(250ml)を加
え、再び分液した。有機層を合わせ、水(1)、10%
炭酸水素ナトリウム水溶液(500ml)、飽和食塩水(500
ml)で順次洗浄した。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱
水し、溶媒を留去した。残渣をフラッシュシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ[Wakogel C−300,600ml;酢酸
エチル−ヘキサン(1:4→2:3)で溶出]に付し、油状の
標記化合物(30.63g,収率:60%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.34(3H,s),2.45(2H,m),3.22(1H,
dd,J=8,11Hz),3.74(2H,br s),3.88(1H,m),4.1(2
H,m),4.62(2H,d,J=5Hz),5.26(2H,dd,J=2,10Hz),
5.34(1H,dd,J=2,17Hz),5.94(1H,ddt,J=10,17,5H
z) 参考例1−6) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒド
ロキシメチル−4−メルカプトピロリジン (2S,4S)−4−アセチルチオ−N−アリルオキシカ
ルボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン(1.17g,4.
5mmol)のメタノール(25ml)溶液に、氷冷下、2N水酸
化ナトリウム溶液(4.95ml)を加え、同温度で30分間撹
拌した。反応液に6N塩酸(1.65ml)、酢酸エチル(100m
l)を加え、分液し、飽和食塩水(30ml)で3回洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去
して油状の標記化合物(875mg,収率:90%)を得た。
dd,J=8,11Hz),3.74(2H,br s),3.88(1H,m),4.1(2
H,m),4.62(2H,d,J=5Hz),5.26(2H,dd,J=2,10Hz),
5.34(1H,dd,J=2,17Hz),5.94(1H,ddt,J=10,17,5H
z) 参考例1−6) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒド
ロキシメチル−4−メルカプトピロリジン (2S,4S)−4−アセチルチオ−N−アリルオキシカ
ルボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン(1.17g,4.
5mmol)のメタノール(25ml)溶液に、氷冷下、2N水酸
化ナトリウム溶液(4.95ml)を加え、同温度で30分間撹
拌した。反応液に6N塩酸(1.65ml)、酢酸エチル(100m
l)を加え、分液し、飽和食塩水(30ml)で3回洗浄し
た。有機層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去
して油状の標記化合物(875mg,収率:90%)を得た。
参考例2 (E)−3[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル
−4−(p−メトキシベンジルチオ)ピロリジン−2−
イル]−2−メチルアクリルアミド 参考例2−1) (2S,4S)−4−アセチルチオ−N−アリルオキシカル
ボニルプロリン メチルエステル (2S,4R)−N−アリルオキシカルボニル−4−メタ
ンスルホニルオキシプロリン メチルエステル[参考例
1−3)の化合物;15.3g,49.8mmol]のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(120ml)溶液に窒素気流中、よう化ナトリ
ウム(2.6g,17.3mmol)およびチオ酢酸カリウム(8.54
g,74.8mmol)を加え、この混合物を60〜70℃で一夜撹拌
した。反応溶液を酢酸エチル(500ml)で抽出し、有機
層を水で3回、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで脱水し、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−300;n
−ヘキサン−酢酸エチル(10:1)で溶出]に付し、標記
化合物(10.28g,収率:71.9%)を得た。
−4−(p−メトキシベンジルチオ)ピロリジン−2−
イル]−2−メチルアクリルアミド 参考例2−1) (2S,4S)−4−アセチルチオ−N−アリルオキシカル
ボニルプロリン メチルエステル (2S,4R)−N−アリルオキシカルボニル−4−メタ
ンスルホニルオキシプロリン メチルエステル[参考例
1−3)の化合物;15.3g,49.8mmol]のN,N−ジメチルホ
ルムアミド(120ml)溶液に窒素気流中、よう化ナトリ
ウム(2.6g,17.3mmol)およびチオ酢酸カリウム(8.54
g,74.8mmol)を加え、この混合物を60〜70℃で一夜撹拌
した。反応溶液を酢酸エチル(500ml)で抽出し、有機
層を水で3回、飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸ナト
リウムで脱水し、減圧下、溶媒を留去した。残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−300;n
−ヘキサン−酢酸エチル(10:1)で溶出]に付し、標記
化合物(10.28g,収率:71.9%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.02(1H,m),2.34(3H,s),2.77(1H,
m),3.42(1H,m),3.73(3H,s),4.05(2H,m),4.44(1
H,m),4.62(2H,m),5.36(2H,m),5.92(1H,m) 参考例2−2) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−(p−
メトキシベンジルチオ)プロリン メチルエステル 窒素気流中、(2S,4S)−4−アセチルチオ−N−ア
リルオキシカルボニルプロリン メチルエステル[参考
例2−1)の化合物;10g,34.8mmol]のメタノール(100
ml)溶液に氷冷下、1N水酸化ナトリウム水溶液(34.8m
l)を滴下した。同温度で15分間撹拌後、トリエチルア
ミン(5.1ml,36.7mmol)およびp−メトキシベンジルク
ロリド(6.8ml,50.0mmol)を加え、同温度で2時間撹拌
した。反応溶液を減圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチル
(300ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Wako
gel C−300;n−ヘキサン−酢酸エチル(5:1)で溶
出]に付し、標記化合物(10g,収率:78.6%)を得た。
m),3.42(1H,m),3.73(3H,s),4.05(2H,m),4.44(1
H,m),4.62(2H,m),5.36(2H,m),5.92(1H,m) 参考例2−2) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−(p−
メトキシベンジルチオ)プロリン メチルエステル 窒素気流中、(2S,4S)−4−アセチルチオ−N−ア
リルオキシカルボニルプロリン メチルエステル[参考
例2−1)の化合物;10g,34.8mmol]のメタノール(100
ml)溶液に氷冷下、1N水酸化ナトリウム水溶液(34.8m
l)を滴下した。同温度で15分間撹拌後、トリエチルア
ミン(5.1ml,36.7mmol)およびp−メトキシベンジルク
ロリド(6.8ml,50.0mmol)を加え、同温度で2時間撹拌
した。反応溶液を減圧下に濃縮し、残渣を酢酸エチル
(300ml)で抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで脱水し、減圧下に溶媒を留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー[Wako
gel C−300;n−ヘキサン−酢酸エチル(5:1)で溶
出]に付し、標記化合物(10g,収率:78.6%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.97(1H,m),2.52(1H,m),3.12(1H,
m),3.32(1H,m),3.72(3H,s),3.75(2H,s),3.81(3
H,s),3.95(1H,m),4.33(1H,m),4.60(2H,m),5.26
(2H,m),5.90(1H,m),6.88(2H,d,J=8Hz),7.24(2
H,d,J=8Hz) 参考例2−3) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロ
キシメチル−4−(p−メトキシベンジルチオ)ピロリ
ジン (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−(p
−メトキシベンジルチオ)プロリン メチルエステル
[参考例2−2)の化合物;4.64g,12.7mmol]のテトラ
ヒドロフラン(50ml)溶液に室温で塩化リチウム(1.08
g,25.5mmol)および水素化ほう素ナトリウム(960mg,2
5.4mmol)を加え、次いでエタノール(50ml)を滴下し
た。反応液を同温度でで一夜撹拌した後、反応液に酢酸
(5.8ml,101.3mmol)を加え、この混合物を減圧下に濃
縮した。残渣に酢酸エチル(200ml)を加え、有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減
圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー[Wakogel C−300;n−ヘキサン−酢酸エ
チル(3:1)で溶出]に付し、標記化合物(3.72g,収率:
86.8%)を得た。
m),3.32(1H,m),3.72(3H,s),3.75(2H,s),3.81(3
H,s),3.95(1H,m),4.33(1H,m),4.60(2H,m),5.26
(2H,m),5.90(1H,m),6.88(2H,d,J=8Hz),7.24(2
H,d,J=8Hz) 参考例2−3) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロ
キシメチル−4−(p−メトキシベンジルチオ)ピロリ
ジン (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−(p
−メトキシベンジルチオ)プロリン メチルエステル
[参考例2−2)の化合物;4.64g,12.7mmol]のテトラ
ヒドロフラン(50ml)溶液に室温で塩化リチウム(1.08
g,25.5mmol)および水素化ほう素ナトリウム(960mg,2
5.4mmol)を加え、次いでエタノール(50ml)を滴下し
た。反応液を同温度でで一夜撹拌した後、反応液に酢酸
(5.8ml,101.3mmol)を加え、この混合物を減圧下に濃
縮した。残渣に酢酸エチル(200ml)を加え、有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、減
圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー[Wakogel C−300;n−ヘキサン−酢酸エ
チル(3:1)で溶出]に付し、標記化合物(3.72g,収率:
86.8%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:2.33(1H,m),2.96〜3.22(2H,m),3.6
6〜3.74(4H,m),3.82(3H,s),3.95(2H,m),4.60(2
H,d,J=6Hz),5.30(2H,m),5.95(1H,m),6.86(2H,d,
J=8Hz),7.24(2H,d,J=8Hz) 参考例2−4) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−(p−メトキシベンジルチオ)ピロリジン−2
−イル]−2−メチルアクリルアミド 窒素気流中、−78℃でオキサリルクロリド(0.54ml,
6.3mmol)の塩化メチレン(20ml)溶液にジメチルスル
ホキシド(0.67ml,9.4mmol)の塩化メチレン(5ml)溶
液を滴下し、この溶液を同温度で20分間撹拌した。この
溶液に−78℃で(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−2−ヒドロキシメチル−4−(p−メトキシベンジ
ルチオ)ピロリジン[参考例2−3)の化合物;1.5g,4.
45mmol]の塩化メチレン溶液(10ml)を滴下した。−78
℃で30分間撹拌後、トリエチルアミン(2.04ml,14.7mmo
l)を加え、この溶液を30分間撹拌した。反応混合物に
塩化メチレン(100ml)を加え、有機層を希塩酸、水、
飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水
し、減圧下に溶媒を留去し、2−ホルミルピロリジン化
合物の残渣を得た。
6〜3.74(4H,m),3.82(3H,s),3.95(2H,m),4.60(2
H,d,J=6Hz),5.30(2H,m),5.95(1H,m),6.86(2H,d,
J=8Hz),7.24(2H,d,J=8Hz) 参考例2−4) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−(p−メトキシベンジルチオ)ピロリジン−2
−イル]−2−メチルアクリルアミド 窒素気流中、−78℃でオキサリルクロリド(0.54ml,
6.3mmol)の塩化メチレン(20ml)溶液にジメチルスル
ホキシド(0.67ml,9.4mmol)の塩化メチレン(5ml)溶
液を滴下し、この溶液を同温度で20分間撹拌した。この
溶液に−78℃で(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−2−ヒドロキシメチル−4−(p−メトキシベンジ
ルチオ)ピロリジン[参考例2−3)の化合物;1.5g,4.
45mmol]の塩化メチレン溶液(10ml)を滴下した。−78
℃で30分間撹拌後、トリエチルアミン(2.04ml,14.7mmo
l)を加え、この溶液を30分間撹拌した。反応混合物に
塩化メチレン(100ml)を加え、有機層を希塩酸、水、
飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水
し、減圧下に溶媒を留去し、2−ホルミルピロリジン化
合物の残渣を得た。
60%水素化ナトリウム(200mg,5.0mmol)のテトラヒ
ドロフラン(15ml)溶液に窒素気流中、氷冷下、ジエチ
ル(1−アミノカルボニルエチル)ホスホナート(1.07
g,5.1mmol)を加え、この混合物を同温度で20分間撹拌
した。この溶液に氷冷下、上記反応で得られた2−ホル
ミルピロリジン化合物のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液を加えた。氷冷下で1時間撹拌した後、反応溶液に酢
酸エチル(50ml)を加え、有機層を水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[Wakogel C−300;1%メタノール−クロロホルムで溶
出]に付し、標記化合物(990mg,収率:57.0%)を得
た。
ドロフラン(15ml)溶液に窒素気流中、氷冷下、ジエチ
ル(1−アミノカルボニルエチル)ホスホナート(1.07
g,5.1mmol)を加え、この混合物を同温度で20分間撹拌
した。この溶液に氷冷下、上記反応で得られた2−ホル
ミルピロリジン化合物のテトラヒドロフラン(10ml)溶
液を加えた。氷冷下で1時間撹拌した後、反応溶液に酢
酸エチル(50ml)を加え、有機層を水、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に溶媒を
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[Wakogel C−300;1%メタノール−クロロホルムで溶
出]に付し、標記化合物(990mg,収率:57.0%)を得
た。
NMR(CDCl3)δ:1.88(3H,br s),2.42(1H,m),3.02〜
3.44(3H,m),3.72(2H,s),3.79(3H,s),4.44〜4.75
(3H,m),5.25(2H,m),5.92(3H,m),6.28(1H,m),6.
85(2H,d,J=8Hz),7.22(2H,d,J=8Hz) 参考例3 (Z)−3−[(2S,4s)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリル
アミド 参考例3−1) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロ
キシメチル−4−トリチルチオピロリジン (2S,4S)−4−アセチルチオ−N−アリルオキシカ
ルボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン[参考例1
−5)の化合物;111.1g,428mmol]をメタノール(1.1
)に溶解し、氷冷下、2N水酸化ナトリウム水溶液(22
5ml)を加えた。この溶液を同温度で30分間撹拌した
後、6N塩酸(78.5ml)、酢酸エチル(1)、飽和食塩
水(700ml)および水(300ml)を加え、分液した。更に
水層より酢酸エチル(250ml×2)で抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水(500ml×2)で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで脱水した後、溶媒を留去して油状の残渣
(84.2g)を得た。この油状物をN,N−ジメチルホルムア
ミド(420ml)に溶解し、トリチルクロリド(118.8g,42
6mmol)を加え、70℃で4時間撹拌した。この溶液を室
温まで冷却した後、酢酸エチル(1)および水(1
)を加え、分液した。更に水層より酢酸エチル(250m
l×2)で抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液(500ml)および飽和食塩水(500ml)で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後、溶媒を留去
した。残渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[Wakogel C−300,1.2;酢酸エチル−n−ヘ
キサン−(1:1)で溶出]にて精製し油状の標記化合物
(115.3g,収率:58.5%)を得た。
3.44(3H,m),3.72(2H,s),3.79(3H,s),4.44〜4.75
(3H,m),5.25(2H,m),5.92(3H,m),6.28(1H,m),6.
85(2H,d,J=8Hz),7.22(2H,d,J=8Hz) 参考例3 (Z)−3−[(2S,4s)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリル
アミド 参考例3−1) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロ
キシメチル−4−トリチルチオピロリジン (2S,4S)−4−アセチルチオ−N−アリルオキシカ
ルボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン[参考例1
−5)の化合物;111.1g,428mmol]をメタノール(1.1
)に溶解し、氷冷下、2N水酸化ナトリウム水溶液(22
5ml)を加えた。この溶液を同温度で30分間撹拌した
後、6N塩酸(78.5ml)、酢酸エチル(1)、飽和食塩
水(700ml)および水(300ml)を加え、分液した。更に
水層より酢酸エチル(250ml×2)で抽出した。有機層
を合わせ、飽和食塩水(500ml×2)で洗浄し、無水硫
酸ナトリウムで脱水した後、溶媒を留去して油状の残渣
(84.2g)を得た。この油状物をN,N−ジメチルホルムア
ミド(420ml)に溶解し、トリチルクロリド(118.8g,42
6mmol)を加え、70℃で4時間撹拌した。この溶液を室
温まで冷却した後、酢酸エチル(1)および水(1
)を加え、分液した。更に水層より酢酸エチル(250m
l×2)で抽出した。有機層を合わせ、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液(500ml)および飽和食塩水(500ml)で
洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水した後、溶媒を留去
した。残渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[Wakogel C−300,1.2;酢酸エチル−n−ヘ
キサン−(1:1)で溶出]にて精製し油状の標記化合物
(115.3g,収率:58.5%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.35(1H,m),1.95(1H,m),2.65〜3.1
(3H,m),3.5〜3.8(3H,m),4.45〜4.7(3H,m),5.2〜
5.3(2H,m),5.9(1H,m),7.2〜7.6(15H,m) 参考例3−2) (Z)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリル
酸 メチルエステル 窒素気流中、−78℃でオキサリルクロリド(2.26ml,2
6.5mmol)の塩化メチレン(50ml)溶液にジメチルスル
ホキシド(3.05ml,42.9mmol)の塩化メチレン(10ml)
溶液を滴下し、反応溶液を同温度で20分間撹拌した。こ
の溶液に−78℃で(2S,4S)−N−アリルオキシカルボ
ニル−2−ヒドロキシメチル−4−トリチルチオピロリ
ジン[参考例3−1)の化合物;8.67g,18.9mmol]の塩
化メチレン(50ml)溶液を滴下し、同温度で30分間撹拌
後、トリエチルアミン(9.39ml,67.5mmol)を滴下し、
さらに30分間撹拌した。反応混合物に塩化メチレン(20
0ml)を加え、有機層を0.5N塩酸、水、飽和食塩水の順
に洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下
に溶媒を留去した。
(3H,m),3.5〜3.8(3H,m),4.45〜4.7(3H,m),5.2〜
5.3(2H,m),5.9(1H,m),7.2〜7.6(15H,m) 参考例3−2) (Z)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリル
酸 メチルエステル 窒素気流中、−78℃でオキサリルクロリド(2.26ml,2
6.5mmol)の塩化メチレン(50ml)溶液にジメチルスル
ホキシド(3.05ml,42.9mmol)の塩化メチレン(10ml)
溶液を滴下し、反応溶液を同温度で20分間撹拌した。こ
の溶液に−78℃で(2S,4S)−N−アリルオキシカルボ
ニル−2−ヒドロキシメチル−4−トリチルチオピロリ
ジン[参考例3−1)の化合物;8.67g,18.9mmol]の塩
化メチレン(50ml)溶液を滴下し、同温度で30分間撹拌
後、トリエチルアミン(9.39ml,67.5mmol)を滴下し、
さらに30分間撹拌した。反応混合物に塩化メチレン(20
0ml)を加え、有機層を0.5N塩酸、水、飽和食塩水の順
に洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下
に溶媒を留去した。
ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)(メトキシカル
ボニルメチル)ホスホナート(6.0g,18.9mmol)のテト
ラヒドロフラン(250ml)溶液に18−クラウン6(24.96
g,94.4mmol)を加え、窒素気流中、−78℃で0.5Mカリウ
ム ビス(トリメチルシリル)アミドのトルエン溶液
(37.7ml,18.9mmol)を滴下した。この溶液に、上記反
応で得られた化合物のテトラヒドロフラン(50ml)溶液
を滴下し、同温度で30分間撹拌した。反応溶液に酢酸エ
チル(300ml)を加え、有機層を水、飽和食塩水の順に
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水した後、減圧下に
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[Wakogel C−300;n−ヘキサン−酢酸エチル
(8:1)で溶出]に付し、標記化合物(7.8g,収率:80.8
%)を得た。
ボニルメチル)ホスホナート(6.0g,18.9mmol)のテト
ラヒドロフラン(250ml)溶液に18−クラウン6(24.96
g,94.4mmol)を加え、窒素気流中、−78℃で0.5Mカリウ
ム ビス(トリメチルシリル)アミドのトルエン溶液
(37.7ml,18.9mmol)を滴下した。この溶液に、上記反
応で得られた化合物のテトラヒドロフラン(50ml)溶液
を滴下し、同温度で30分間撹拌した。反応溶液に酢酸エ
チル(300ml)を加え、有機層を水、飽和食塩水の順に
洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱水した後、減圧下に
溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[Wakogel C−300;n−ヘキサン−酢酸エチル
(8:1)で溶出]に付し、標記化合物(7.8g,収率:80.8
%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.52(1H,m),2.42(1H,m),3.68(3H,
s),4.48(2H,m),5.18(2H,m),5.80(2H,m),6.16(1
H,m),7.18〜7.58(15H,m) 参考例3−3 (Z)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリル
酸 (Z)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボ
ニル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリ
ル酸 メチルエステル[参考例3−2)の化合物;1.38
g,2.7mmol]のメタノール(50ml)溶液に1N水酸化ナト
リウム(4.1ml)を加え、30℃〜40℃で2日間撹拌し
た。反応溶液に1N塩酸(4.1ml)を加え、溶媒を減圧下
に留去した。残渣を酢酸エチル(100ml)で抽出し、有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱
水した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ[Wakogel C−300;1%メタノ
ール−クロロホルムで溶出]に付し、標記化合物(1.06
g,収率:79%)を得た。
s),4.48(2H,m),5.18(2H,m),5.80(2H,m),6.16(1
H,m),7.18〜7.58(15H,m) 参考例3−3 (Z)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリル
酸 (Z)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボ
ニル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリ
ル酸 メチルエステル[参考例3−2)の化合物;1.38
g,2.7mmol]のメタノール(50ml)溶液に1N水酸化ナト
リウム(4.1ml)を加え、30℃〜40℃で2日間撹拌し
た。反応溶液に1N塩酸(4.1ml)を加え、溶媒を減圧下
に留去した。残渣を酢酸エチル(100ml)で抽出し、有
機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで脱
水した後、減圧下に溶媒を留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ[Wakogel C−300;1%メタノ
ール−クロロホルムで溶出]に付し、標記化合物(1.06
g,収率:79%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.47(1H,m),2.34(1H,m),4.50(2H,
m),4.95〜5.32(3H,m),5.85(2H,m),6.18(1H,m),
7.18〜7.66(15H,m) 参考例3−4) (Z)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリル
アミド (Z)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボ
ニル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリ
ル酸[参考例3−3)の化合物;664mg,1.34mmol]のテ
トラヒドロフラン(10ml)溶液に窒素気流中、−20℃で
トリエチルアミン(0.23ml,1.65mmol)、次いでイソブ
チルクロロホルマート(0.22ml,1.7mmol)を滴下し、同
温度で30分間撹拌後、濃アンモニア水(0.2ml,3.0mmo
l)を加え、さらに20分間撹拌した。反応溶液を酢酸エ
チル(100ml)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水の順
に洗浄後、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー[Wakogel C−300;クロロホルムで溶出]に付
し、標記化合物(623m,収率:94%)を得た。
m),4.95〜5.32(3H,m),5.85(2H,m),6.18(1H,m),
7.18〜7.66(15H,m) 参考例3−4) (Z)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリル
アミド (Z)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボ
ニル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリ
ル酸[参考例3−3)の化合物;664mg,1.34mmol]のテ
トラヒドロフラン(10ml)溶液に窒素気流中、−20℃で
トリエチルアミン(0.23ml,1.65mmol)、次いでイソブ
チルクロロホルマート(0.22ml,1.7mmol)を滴下し、同
温度で30分間撹拌後、濃アンモニア水(0.2ml,3.0mmo
l)を加え、さらに20分間撹拌した。反応溶液を酢酸エ
チル(100ml)で抽出し、有機層を水、飽和食塩水の順
に洗浄後、無水硫酸マグネシウムで脱水し、減圧下に溶
媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー[Wakogel C−300;クロロホルムで溶出]に付
し、標記化合物(623m,収率:94%)を得た。
IR(KBr)cm-1:1680,1600,1400,1110,740,700 NMR(CDCl3)δ:1.53(1H,m),2.28(1H,m),2.72〜2.9
5(3H,m),4.48(2H,m),4.72(1H,m),5.25(2H,m),
5.58〜5.98(4H,m),7.18〜7.64(15H,m) 参考例4 (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]アクリルア
ミド 参考例4−1) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリル
アミド ジメチルスルホキシド(49.9ml,703mmol)の塩化メチ
レン(1.1)溶液を−70℃に冷却し、オキサリルクロ
リド(32.1ml,376mmol)を滴下した後、同温度で30分間
撹拌した。この溶液に、−70℃に冷却した(2S,4S)−
N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−
4−トリチルチオピロリジン[参考例3−1)の化合
物;115.3g,251mmol]の塩化メチレン(400ml)溶液を加
え、30分間撹拌した後、トリエチルアミン(174.9ml,1.
25mol)を−70℃で滴下した。反応液を−70℃で30分間
撹拌した後、冷却浴を取り除き更に30分間撹拌した。反
応液を水(500ml)、1Mりん酸2水素ナトリウム水溶液
(500ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。
油状の残渣と2−(ジエチルホスホノ)アセタミド(6
3.6g,326mmol)をテトラヒドロフラン(1.6)に溶解
し、−5℃で60%水素化ナトリウム(11g,275mmol)を
発泡に注意して加えた。氷冷下、30分間撹拌した後、反
応液を濃縮した。残渣に酢酸エチル(1.5)および水
(1)を加え、分液した。有機相を水(500ml)およ
び飽和食塩水(500ml)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水した後、濃縮した。結晶を含む残渣にジイソ
プロピルエーテル(600ml)を加え、結晶を濾取した。
この結晶を酢酸エチル(700ml)に加熱溶解し、n−ヘ
キサン(700ml)を加え再結晶し、標記化合物(79.2g)
を得た。この母液および前記母液を合わせ、フラッシュ
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−3
00,400ml;酢酸エチルで溶出]にて精製し、標記化合物
(10.2g,合計収率:71.5%)を得た。
5(3H,m),4.48(2H,m),4.72(1H,m),5.25(2H,m),
5.58〜5.98(4H,m),7.18〜7.64(15H,m) 参考例4 (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]アクリルア
ミド 参考例4−1) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリル
アミド ジメチルスルホキシド(49.9ml,703mmol)の塩化メチ
レン(1.1)溶液を−70℃に冷却し、オキサリルクロ
リド(32.1ml,376mmol)を滴下した後、同温度で30分間
撹拌した。この溶液に、−70℃に冷却した(2S,4S)−
N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−
4−トリチルチオピロリジン[参考例3−1)の化合
物;115.3g,251mmol]の塩化メチレン(400ml)溶液を加
え、30分間撹拌した後、トリエチルアミン(174.9ml,1.
25mol)を−70℃で滴下した。反応液を−70℃で30分間
撹拌した後、冷却浴を取り除き更に30分間撹拌した。反
応液を水(500ml)、1Mりん酸2水素ナトリウム水溶液
(500ml)および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で順次
洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、濃縮した。
油状の残渣と2−(ジエチルホスホノ)アセタミド(6
3.6g,326mmol)をテトラヒドロフラン(1.6)に溶解
し、−5℃で60%水素化ナトリウム(11g,275mmol)を
発泡に注意して加えた。氷冷下、30分間撹拌した後、反
応液を濃縮した。残渣に酢酸エチル(1.5)および水
(1)を加え、分液した。有機相を水(500ml)およ
び飽和食塩水(500ml)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリ
ウムで脱水した後、濃縮した。結晶を含む残渣にジイソ
プロピルエーテル(600ml)を加え、結晶を濾取した。
この結晶を酢酸エチル(700ml)に加熱溶解し、n−ヘ
キサン(700ml)を加え再結晶し、標記化合物(79.2g)
を得た。この母液および前記母液を合わせ、フラッシュ
シリカゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−3
00,400ml;酢酸エチルで溶出]にて精製し、標記化合物
(10.2g,合計収率:71.5%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.54(1H,m),2.1(1H,m),2.7〜3.4
(3H,m),4.18(1H,q,J=8Hz),4.3〜4.5(2H,m),5.1
〜5.3(2H,m),5.42(2H,br s),5.7〜5.9(2H,m),6.6
2(1H,dd,J=8.15Hz),7.2〜7.6(15H,m) 参考例4−2) (E)−3−[[2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]アクリルア
ミド (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボ
ニル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリ
ルアミド[参考例4−1)の化合物;60g,120mmol]の塩
化メチレン(60ml)懸濁液に、氷冷下、トリフルオロ酢
酸(60ml)およびトリエチルシラン(20ml,125mmol)を
順次加えた後、同温度で10分間、更に室温で30分間撹拌
した。反応液を濃縮した後、塩化メチレン(100ml)を
加え、析出物を溶解し、再度濃縮した。残渣を酢酸エチ
ル(750ml)に溶解し、1Mりん酸緩衝液(pH5.5)(500m
l,250ml×3)および飽和食塩水(250ml)で順次洗浄し
た後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去した。
残渣に酢酸エチル(50ml)およびn−ヘキサン(250m
l)を加え、30分間撹拌した後、析出晶を濾取して、標
記化合物(30g,収率:97.3%)を得た。
(3H,m),4.18(1H,q,J=8Hz),4.3〜4.5(2H,m),5.1
〜5.3(2H,m),5.42(2H,br s),5.7〜5.9(2H,m),6.6
2(1H,dd,J=8.15Hz),7.2〜7.6(15H,m) 参考例4−2) (E)−3−[[2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]アクリルア
ミド (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボ
ニル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]アクリ
ルアミド[参考例4−1)の化合物;60g,120mmol]の塩
化メチレン(60ml)懸濁液に、氷冷下、トリフルオロ酢
酸(60ml)およびトリエチルシラン(20ml,125mmol)を
順次加えた後、同温度で10分間、更に室温で30分間撹拌
した。反応液を濃縮した後、塩化メチレン(100ml)を
加え、析出物を溶解し、再度濃縮した。残渣を酢酸エチ
ル(750ml)に溶解し、1Mりん酸緩衝液(pH5.5)(500m
l,250ml×3)および飽和食塩水(250ml)で順次洗浄し
た後、無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去した。
残渣に酢酸エチル(50ml)およびn−ヘキサン(250m
l)を加え、30分間撹拌した後、析出晶を濾取して、標
記化合物(30g,収率:97.3%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.75(2H,m),2.65(1H,m),3.2〜3.4
(2H,m),4.1(1H,br s),4.45〜4.6(3H,m),5.2〜5.4
(2H,m),5.7〜6.1(4H,m),6.80(1H,dd,J=7,15Hz) 参考例5 (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロピジン−2−イル]−N−メチ
ルアクリルアミド 参考例5−1) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]−N−メ
チルアクリルアミド 参考例4−1)と同様にして(2S,4S)−N−アリル
オキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−4−トリチ
ルチオピロリジン[参考例3−1)の化合物;4.60g,10.
0mmol]、ジメチルスルホキシド(1.99ml,28.0mmol)、
オキサリルクロリド(1.28ml,15.0mmol)、トリエチル
アミン(6.98ml,50.0mmol)、2−(ジエチルホスホ
ノ)−N−メチルアセタミド(2.32g,11.0mmol)および
60%水素化ナトリウム(420mg,10.5mmol)を用いて反応
を行った後、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[Wakogel C−300,100ml;n−ヘキサン−酢酸エ
チル(1:2)で溶出]にて精製し、フォーム状の標記化
合物(4.60g,収率:89.7%)を得た。
(2H,m),4.1(1H,br s),4.45〜4.6(3H,m),5.2〜5.4
(2H,m),5.7〜6.1(4H,m),6.80(1H,dd,J=7,15Hz) 参考例5 (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロピジン−2−イル]−N−メチ
ルアクリルアミド 参考例5−1) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]−N−メ
チルアクリルアミド 参考例4−1)と同様にして(2S,4S)−N−アリル
オキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−4−トリチ
ルチオピロリジン[参考例3−1)の化合物;4.60g,10.
0mmol]、ジメチルスルホキシド(1.99ml,28.0mmol)、
オキサリルクロリド(1.28ml,15.0mmol)、トリエチル
アミン(6.98ml,50.0mmol)、2−(ジエチルホスホ
ノ)−N−メチルアセタミド(2.32g,11.0mmol)および
60%水素化ナトリウム(420mg,10.5mmol)を用いて反応
を行った後、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[Wakogel C−300,100ml;n−ヘキサン−酢酸エ
チル(1:2)で溶出]にて精製し、フォーム状の標記化
合物(4.60g,収率:89.7%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.56(1H,m),2.08(1H,m),2.8(3H,
d,J=4Hz),2.7〜3.4(3H,m),4.16(1H,q,J=7Hz),4.
44(2H,m),5.2(2H,m),5.5〜5.9(3H,m),6.6(1H,
m),7.1〜7.5(15H,m) 参考例5−2) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]−N−メチ
ルアクリルアミド 参考例4−2)と同様にして(E)−3−[(2S,4
S)−N−アリルオキシカルボニル−4−トリチルチオ
ピロリジン−2−イル]−N−メチルアクリルアミド
(参考例5−1)の化合物;1.54g,3mmol)およびトリエ
チルシラン(0.49ml,3.15mmol)を用いて反応を行った
後、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[Wakogel C−300,40ml;アセトン−塩化メチレン(1:
1)で溶出]にて精製し、ジイソプロピルエーテルを加
えて結晶化し、標記化合物(620mg,収率:76.3%)を得
た。
d,J=4Hz),2.7〜3.4(3H,m),4.16(1H,q,J=7Hz),4.
44(2H,m),5.2(2H,m),5.5〜5.9(3H,m),6.6(1H,
m),7.1〜7.5(15H,m) 参考例5−2) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]−N−メチ
ルアクリルアミド 参考例4−2)と同様にして(E)−3−[(2S,4
S)−N−アリルオキシカルボニル−4−トリチルチオ
ピロリジン−2−イル]−N−メチルアクリルアミド
(参考例5−1)の化合物;1.54g,3mmol)およびトリエ
チルシラン(0.49ml,3.15mmol)を用いて反応を行った
後、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィー
[Wakogel C−300,40ml;アセトン−塩化メチレン(1:
1)で溶出]にて精製し、ジイソプロピルエーテルを加
えて結晶化し、標記化合物(620mg,収率:76.3%)を得
た。
NMR(CDCl3)δ:1.73(1H,d,J=6Hz),1.77(1H,m),2.
65(1H,m),2.86(3H,d,J=6Hz),3.1〜3.4(2H,m),4.
1(1H,m),4.47(1H,q,J=7Hz),4.56(2H,br d,J=6H
z),5.2〜5.4(2H,m),5.7(1H,br s),5.8〜6.0(2H,
m),6.75(1H,m) 参考例6 (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]−N,N−ジ
メチルアクリルアミド 参考例6−1) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]−N,N−
ジメチルアクリルアミド 参考例4−1)と同様にして、(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−4−トリ
チルチオピロリジン(参考例3−1)の化合物;2.00g,
4.35mmol]、ジメチルスルホキシド(0.87ml,12.2mmo
l)、オキサリルクロリド(0.56ml,6.5mmol)、トリエ
チルアミン(3.03ml,21.8mmol)、2−(ジエチルホス
ホノ)−N,N−ジメチルアセタミド(1.17g,5.22mmol)
および60%水素化ナトリウム(174mg,4.35mmol)を用い
て反応を行った後、フラッシュシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー[Wakogel C−300,40ml;n−ヘキサン−
酢酸エチル(1:1)で溶出]にて精製し、フォーム状の
標記化合物(2.02g,収率:88.1%)を得た。
65(1H,m),2.86(3H,d,J=6Hz),3.1〜3.4(2H,m),4.
1(1H,m),4.47(1H,q,J=7Hz),4.56(2H,br d,J=6H
z),5.2〜5.4(2H,m),5.7(1H,br s),5.8〜6.0(2H,
m),6.75(1H,m) 参考例6 (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]−N,N−ジ
メチルアクリルアミド 参考例6−1) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−トリチルチオピロリジン−2−イル]−N,N−
ジメチルアクリルアミド 参考例4−1)と同様にして、(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−4−トリ
チルチオピロリジン(参考例3−1)の化合物;2.00g,
4.35mmol]、ジメチルスルホキシド(0.87ml,12.2mmo
l)、オキサリルクロリド(0.56ml,6.5mmol)、トリエ
チルアミン(3.03ml,21.8mmol)、2−(ジエチルホス
ホノ)−N,N−ジメチルアセタミド(1.17g,5.22mmol)
および60%水素化ナトリウム(174mg,4.35mmol)を用い
て反応を行った後、フラッシュシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー[Wakogel C−300,40ml;n−ヘキサン−
酢酸エチル(1:1)で溶出]にて精製し、フォーム状の
標記化合物(2.02g,収率:88.1%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.6(1H,m),2.1(1H,m),2.7〜3.4(3
H,m),2.96(3H,s),3.0(3H,s),4.18(1H,q,J=7H
z),4.46(2H,m),5.1〜5.3(2H,m),5.82(1H,m),6.2
8(1H,m),6.6(1H,m),7.1〜7.5(15H,m) 参考例6−2) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]−N,N−ジ
メチルアクリルアミド 参考例4−2)と同様にして(E)−3−[(2S,4
S)−N−アリルオキシカルボニル−4−トリチルチオ
ピロリジン−2−イル]−N,N−ジメチルアクリルアミ
ド[参考例6−1)の化合物;2.02g,3.84mmol]および
トリエチルシラン(0.64ml,4.03mmol)を用いて反応を
行った後、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー[Wakogel C−300,40ml;アセトン−塩化メチレン
(1:1)で溶出]にて精製し、油状の標記化合物(980m
g,収率:89.9%)を得た。
H,m),2.96(3H,s),3.0(3H,s),4.18(1H,q,J=7H
z),4.46(2H,m),5.1〜5.3(2H,m),5.82(1H,m),6.2
8(1H,m),6.6(1H,m),7.1〜7.5(15H,m) 参考例6−2) (E)−3−[(2S,4S)−N−アリルオキシカルボニ
ル−4−メルカプトピロリジン−2−イル]−N,N−ジ
メチルアクリルアミド 参考例4−2)と同様にして(E)−3−[(2S,4
S)−N−アリルオキシカルボニル−4−トリチルチオ
ピロリジン−2−イル]−N,N−ジメチルアクリルアミ
ド[参考例6−1)の化合物;2.02g,3.84mmol]および
トリエチルシラン(0.64ml,4.03mmol)を用いて反応を
行った後、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー[Wakogel C−300,40ml;アセトン−塩化メチレン
(1:1)で溶出]にて精製し、油状の標記化合物(980m
g,収率:89.9%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.73(1H,d,J=7Hz),1.76(1H,m),3.
0(3H,s),3.06(3H,s),3.1〜3.4(2H,m),4.1(1H,
m),4.49(1H,q,J=8Hz),4.58(2H,m),5.15〜5.35(2
H,m),5.9(1H,m),6.36(1H,m),6.74(1H,m) 参考例7 (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカ
プト−2−[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イ
リデン)メチル]ピロリジンおよびその(Z)−異性体 参考例7−1) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メ
チル]−4−トリチルチオピロリジンおよびその(Z)
−異性体 参考例4−1)と同様にして、(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−4−トリ
チルチオピロリジン[参考例3−1)の化合物;11.12g,
24.2mmol]、ジメチルスルホキシド(4.81ml,67.7mmo
l)、オキサリルクロリド(3.09ml,35.4mmol)、トリエ
チルアミン(16.9ml,120mmol)、3−(ジエチルホスホ
ノ)−2−オキソピロリジン(5.35g,24.2mmol)および
60%水素化ナトリウム(870mg,21.8mmol)を用いて反応
を行った後、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[Wakogel C−300,100ml;Z体はn−ヘキサン−
酢酸エチル(1:1)で溶出、E体は酢酸エチルで溶出]
にて精製し、標記化合物の(Z)−異性体(2.72g,収
率:21.4%)および(E)−異性体(5.15g,収率:40.6
%)を得た。
0(3H,s),3.06(3H,s),3.1〜3.4(2H,m),4.1(1H,
m),4.49(1H,q,J=8Hz),4.58(2H,m),5.15〜5.35(2
H,m),5.9(1H,m),6.36(1H,m),6.74(1H,m) 参考例7 (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカ
プト−2−[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イ
リデン)メチル]ピロリジンおよびその(Z)−異性体 参考例7−1) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)メ
チル]−4−トリチルチオピロリジンおよびその(Z)
−異性体 参考例4−1)と同様にして、(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−4−トリ
チルチオピロリジン[参考例3−1)の化合物;11.12g,
24.2mmol]、ジメチルスルホキシド(4.81ml,67.7mmo
l)、オキサリルクロリド(3.09ml,35.4mmol)、トリエ
チルアミン(16.9ml,120mmol)、3−(ジエチルホスホ
ノ)−2−オキソピロリジン(5.35g,24.2mmol)および
60%水素化ナトリウム(870mg,21.8mmol)を用いて反応
を行った後、フラッシュシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー[Wakogel C−300,100ml;Z体はn−ヘキサン−
酢酸エチル(1:1)で溶出、E体は酢酸エチルで溶出]
にて精製し、標記化合物の(Z)−異性体(2.72g,収
率:21.4%)および(E)−異性体(5.15g,収率:40.6
%)を得た。
(E)−異性体; NMR(CDCl3)δ:1.55(1H,m),2.1(1H,m),2.6〜3.1
(5H,m),3.4(2H,m),4.15(1H,m),4.45(2H,m),5.2
(2H,m),5.8(1H,m),6.2(1H,br s),6.45および6.6
(合わせて1H,共にbr s),7.2〜7.6(15H,m) (Z)−異性体; NMR(CDCl3)δ:1.55(1H,m),2.4〜3.2(5H,m),3.37
(2H,t,J=5Hz),4.3〜4.6(3H,m),5.1〜5.3(2H,m),
5.5(1H,m),5.7〜5.9(2H,m),6.25(1H,m),7.2〜7.7
(15H,m) 参考例7−2) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカ
プト−2−[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イ
リデン)メチル]ピロリジン 参考例4−2)と同様にして、(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−2−[(E)−(2−オキソピロ
リジン−3−イリデン)メチル]−4−トリチルチオピ
ロリジン[参考例7−1)の化合物の(E)−異性体;
6.80g,12.96mmol]およびトリエチルシラン(2.17ml,1
3.6mmol)を用いて反応を行った後、フラッシュシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−300,40m
l;アセトン−酢酸エチル(1:1)で溶出]にて精製し、
フォーム状の標記化合物(3.02g,収率:82.5%)を得
た。
(5H,m),3.4(2H,m),4.15(1H,m),4.45(2H,m),5.2
(2H,m),5.8(1H,m),6.2(1H,br s),6.45および6.6
(合わせて1H,共にbr s),7.2〜7.6(15H,m) (Z)−異性体; NMR(CDCl3)δ:1.55(1H,m),2.4〜3.2(5H,m),3.37
(2H,t,J=5Hz),4.3〜4.6(3H,m),5.1〜5.3(2H,m),
5.5(1H,m),5.7〜5.9(2H,m),6.25(1H,m),7.2〜7.7
(15H,m) 参考例7−2) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカ
プト−2−[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イ
リデン)メチル]ピロリジン 参考例4−2)と同様にして、(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−2−[(E)−(2−オキソピロ
リジン−3−イリデン)メチル]−4−トリチルチオピ
ロリジン[参考例7−1)の化合物の(E)−異性体;
6.80g,12.96mmol]およびトリエチルシラン(2.17ml,1
3.6mmol)を用いて反応を行った後、フラッシュシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−300,40m
l;アセトン−酢酸エチル(1:1)で溶出]にて精製し、
フォーム状の標記化合物(3.02g,収率:82.5%)を得
た。
NMR(CDCl3)δ:1.7(2H,m),2.6〜2.9(2H,m),3.1〜
3.5(5H,m),4.1(1H,br s),4.4〜4.6(3H,m),5.2〜
5.4(2H,m),5.9(1H,m),6.4(1H,m),6.6および6.8
(合わせて1H,共にbr s) 参考例7−3) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカ
プト−2−[(Z)−(2−オキソピロリジン−3−イ
リデン)メチル]ピロリジン 参考例4−2)と同様にして、(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−2−[(Z)−(2−オキソピロ
リジン−3−イリデン)メチル]−4−トリチルチオピ
ロリジン[参考例7−1)の化合物の(Z)−異性体;
2.00g,3.81mmol]およびトリエチルシラン(0.64ml,4.0
0mmol)を用いて反応を行った後、フラッシュシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ[Wakogel C−300,40ml;ア
セトン−酢酸エチル(1:1)で溶出]にて精製し、フォ
ーム状の標記化合物(844mg,収率:78.4%)を得た。
3.5(5H,m),4.1(1H,br s),4.4〜4.6(3H,m),5.2〜
5.4(2H,m),5.9(1H,m),6.4(1H,m),6.6および6.8
(合わせて1H,共にbr s) 参考例7−3) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−4−メルカ
プト−2−[(Z)−(2−オキソピロリジン−3−イ
リデン)メチル]ピロリジン 参考例4−2)と同様にして、(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−2−[(Z)−(2−オキソピロ
リジン−3−イリデン)メチル]−4−トリチルチオピ
ロリジン[参考例7−1)の化合物の(Z)−異性体;
2.00g,3.81mmol]およびトリエチルシラン(0.64ml,4.0
0mmol)を用いて反応を行った後、フラッシュシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィ[Wakogel C−300,40ml;ア
セトン−酢酸エチル(1:1)で溶出]にて精製し、フォ
ーム状の標記化合物(844mg,収率:78.4%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.7(2H,m),2.7〜2.9(3H,m),3.2〜
3.5(4H,m),4.0(1H,m),4.6(2H,m),5.1〜5.4(2H,
m),5.7〜6.0(4H,m) 参考例8 (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−[4−(アリルオキシカルボニル)−1
−ピペラジニルカルボニル]ビニル]−4−メルカプト
ピロリジン 参考例8−1) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−[4−(アリルオキシカルボニル)−1
−ピペラジニルカルボニル]ビニル]−4−トリチルチ
オピロリジン 参考例4−1)と同様にして、(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−4−トリ
チルチオピロリジン[参考例3−1)の化合物;1.5g,3.
26mmol]、ジメチルスルホキシド(0.65ml,9.14mmo
l)、オキサリルクロリド(0.42ml,4.90mmol)、トリエ
チルアミン(2ml,14.9mmol)、N−アリルオキシカルボ
ニル−N′−(ジエチルホスホノアセチル)ピペラジン
(1.24g,3.92mmol)および60%水素化ナトリウム(130m
g,3.26mmol)を用いて反応を行った後、フラッシュシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−300,4
0ml;酢酸エチルで溶出]にて精製し、(2S,4S)−N−
アリルオキシカルボニル−2−[(E)−2−[4−
(アリルオキシカルボニル)−1−ピペラジニルカルボ
ニル]ビニル]−4−トリチルチオピロリジン(1.97g,
収率:92.6%)を得た。
3.5(4H,m),4.0(1H,m),4.6(2H,m),5.1〜5.4(2H,
m),5.7〜6.0(4H,m) 参考例8 (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−[4−(アリルオキシカルボニル)−1
−ピペラジニルカルボニル]ビニル]−4−メルカプト
ピロリジン 参考例8−1) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−[4−(アリルオキシカルボニル)−1
−ピペラジニルカルボニル]ビニル]−4−トリチルチ
オピロリジン 参考例4−1)と同様にして、(2S,4S)−N−アリ
ルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−4−トリ
チルチオピロリジン[参考例3−1)の化合物;1.5g,3.
26mmol]、ジメチルスルホキシド(0.65ml,9.14mmo
l)、オキサリルクロリド(0.42ml,4.90mmol)、トリエ
チルアミン(2ml,14.9mmol)、N−アリルオキシカルボ
ニル−N′−(ジエチルホスホノアセチル)ピペラジン
(1.24g,3.92mmol)および60%水素化ナトリウム(130m
g,3.26mmol)を用いて反応を行った後、フラッシュシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−300,4
0ml;酢酸エチルで溶出]にて精製し、(2S,4S)−N−
アリルオキシカルボニル−2−[(E)−2−[4−
(アリルオキシカルボニル)−1−ピペラジニルカルボ
ニル]ビニル]−4−トリチルチオピロリジン(1.97g,
収率:92.6%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.6(1H,m),2.1(1H,m),2.7〜3.2(3
H,m),3.4〜3.7(8H,m),4.2(1H,m),4.5(2H,br s),
4.62(2H,d,J=5Hz),5.1〜5.4(4H,m),5.8〜6.0(2H,
m),6.26(1H,d,J=15Hz),6.6(1H,m),7.2〜7.6(15
H,m) 参考例8−2) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−[4−(アリルオキシカルボニル)−1
−ピペラジニルカルボニル]ビニル]−4−メルカプト
ピロリジン 参考例4−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(1.97g,3.02mmol)およびトリエチルシラン(0.51
ml,3.17mmol)を用いて反応を行った後、フラッシュシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−30
0,40ml;アセトン−酢酸エチル(1:2)で溶出]にて精製
し、油状の標記化合物(1.24g,収率:100%)を得た。
H,m),3.4〜3.7(8H,m),4.2(1H,m),4.5(2H,br s),
4.62(2H,d,J=5Hz),5.1〜5.4(4H,m),5.8〜6.0(2H,
m),6.26(1H,d,J=15Hz),6.6(1H,m),7.2〜7.6(15
H,m) 参考例8−2) (2S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−
[(E)−2−[4−(アリルオキシカルボニル)−1
−ピペラジニルカルボニル]ビニル]−4−メルカプト
ピロリジン 参考例4−2)と同様にして、前記反応で得られた化
合物(1.97g,3.02mmol)およびトリエチルシラン(0.51
ml,3.17mmol)を用いて反応を行った後、フラッシュシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー[Wakogel C−30
0,40ml;アセトン−酢酸エチル(1:2)で溶出]にて精製
し、油状の標記化合物(1.24g,収率:100%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.7(2H,m),2.6(1H,m),3.2〜3.7(1
0H,m),4.1(1H,m),4.4〜4.7(5H,m),5.1〜5.4(4H,
m),5.9(2H,m),6.3(1H,d,J=15Hz),6.7(1H,m) 参考例9 アリル(5R,6S)−2−[(2S,4S,)−N−アリルオキ
シカルボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン−4−
イルチオ]−6−[(R)−1−アリルオキシカルボニ
ルオキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシラート アリル(3R,5R,6S)−6−[(R)−1−アリルオキ
シカルボニルオキシエチル]−2−オキソ−1−カルバ
ペナム−3−カルボキシラート(1.01g,3mmol)および
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.73ml,4.2mmol)
のアセトニトリル(20ml)溶液に、氷冷下、ジフェニル
クロロホスファート(0.75ml,3.6mmol)を滴下し、この
溶液を30分間撹拌した。氷冷下、反応溶液にN,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン(0.73ml,4.2mmol)および(2
S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシ
メチル−4−メルカプトピロリジン[参考例1の化合
物;780mg,3.6mmol]のアセトニトリル(4ml)溶液を順
次加えた。この溶液を氷冷下、1時間撹拌した。反応液
に酢酸エチル(60ml)を加え、水(40ml)、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去した。残
渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ[Wa
kogel C−300,40ml;酢酸エチル−ヘキサン(1:1)で
溶出]にて精製し、標記化合物(1.20g,収率:75%)を
得た。
0H,m),4.1(1H,m),4.4〜4.7(5H,m),5.1〜5.4(4H,
m),5.9(2H,m),6.3(1H,d,J=15Hz),6.7(1H,m) 参考例9 アリル(5R,6S)−2−[(2S,4S,)−N−アリルオキ
シカルボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン−4−
イルチオ]−6−[(R)−1−アリルオキシカルボニ
ルオキシエチル]−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボキシラート アリル(3R,5R,6S)−6−[(R)−1−アリルオキ
シカルボニルオキシエチル]−2−オキソ−1−カルバ
ペナム−3−カルボキシラート(1.01g,3mmol)および
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.73ml,4.2mmol)
のアセトニトリル(20ml)溶液に、氷冷下、ジフェニル
クロロホスファート(0.75ml,3.6mmol)を滴下し、この
溶液を30分間撹拌した。氷冷下、反応溶液にN,N−ジイ
ソプロピルエチルアミン(0.73ml,4.2mmol)および(2
S,4S)−N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシ
メチル−4−メルカプトピロリジン[参考例1の化合
物;780mg,3.6mmol]のアセトニトリル(4ml)溶液を順
次加えた。この溶液を氷冷下、1時間撹拌した。反応液
に酢酸エチル(60ml)を加え、水(40ml)、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄した。有機
層を無水硫酸ナトリウムで脱水し、溶媒を留去した。残
渣をフラッシュシリカゲルカラムクロマトグラフィ[Wa
kogel C−300,40ml;酢酸エチル−ヘキサン(1:1)で
溶出]にて精製し、標記化合物(1.20g,収率:75%)を
得た。
NMR(CDCl3)δ:1.46(3H,d,J=6Hz),2.5(2H,m),3.1
〜3.4(4H,m),3.55(1H,t,J=7Hz),3.75(2H,br s),
4.0〜4.3(4H,m),4.7(6H,m),5.15(1H,m),5.2〜5.5
(6H,m),6.0(3H,m). 参考例10 アリル(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオ
キシカルボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン−4
−イルチオ]−6−[(R)−1−アリルオキシカルボ
ニルオキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボキシラート 参考例9と同様にして、アリル(1R,3R,5S,6S)−6
−[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチ
ル]−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3
−カルボキシラート(700mg,2mmol)および(2S,4S)−
N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−
4−メルカプトピロリジン[参考例1の化合物;470mg,
1.8mmol]を用いて反応を行って標記化合物(410mg,収
率:37%)を得た。
〜3.4(4H,m),3.55(1H,t,J=7Hz),3.75(2H,br s),
4.0〜4.3(4H,m),4.7(6H,m),5.15(1H,m),5.2〜5.5
(6H,m),6.0(3H,m). 参考例10 アリル(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−N−アリルオ
キシカルボニル−2−ヒドロキシメチルピロリジン−4
−イルチオ]−6−[(R)−1−アリルオキシカルボ
ニルオキシエチル]−1−メチル−1−カルバペン−2
−エム−3−カルボキシラート 参考例9と同様にして、アリル(1R,3R,5S,6S)−6
−[(R)−1−アリルオキシカルボニルオキシエチ
ル]−1−メチル−2−オキソ−1−カルバペナム−3
−カルボキシラート(700mg,2mmol)および(2S,4S)−
N−アリルオキシカルボニル−2−ヒドロキシメチル−
4−メルカプトピロリジン[参考例1の化合物;470mg,
1.8mmol]を用いて反応を行って標記化合物(410mg,収
率:37%)を得た。
NMR(CDCl3)δ:1.28(3H,d,J=7Hz),1.48(3H,d,J=7
Hz),1.7(1H,m),2.5(1H,m),2.35(3H,m),2.6(1H,
m),2.75(2H,d,J=5Hz),3.9〜4.3(3H,m),4.6〜4.9
(6H,m),5.15(1H,m),5.2〜5.5(6H,m),5.95(3H,
m) 発明の効果 本発明の化合物は、文献未記載の新規化合物であり、
感受性・耐性のグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対す
る強い抗菌力、β−ラクタマーゼおよびDHP−Iに対す
る優れた安定性を有するので、抗菌剤として有用であ
る。
Hz),1.7(1H,m),2.5(1H,m),2.35(3H,m),2.6(1H,
m),2.75(2H,d,J=5Hz),3.9〜4.3(3H,m),4.6〜4.9
(6H,m),5.15(1H,m),5.2〜5.5(6H,m),5.95(3H,
m) 発明の効果 本発明の化合物は、文献未記載の新規化合物であり、
感受性・耐性のグラム陽性菌およびグラム陰性菌に対す
る強い抗菌力、β−ラクタマーゼおよびDHP−Iに対す
る優れた安定性を有するので、抗菌剤として有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−79181(JP,A)
Claims (13)
- 【請求項1】一般式 [式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は水素原子ま
たは低級アルキル基、R3、R4およびR5は水素原子または
低級アルキル基を示すか、R3およびR4は互いに結合し
て、メチレン基、エチレン基もしくはプロピレン基を形
成するか、またはR4およびR5は隣接する窒素原子と共
に、アジリジニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル
基、ピペリジノ基、ピペラジニル基もしくはモルホリノ
基を形成する]で表される化合物またはその医薬として
許容される塩またはエステル。 - 【請求項2】R2がメチル基である第1請求項記載の化合
物。 - 【請求項3】R2およびR3が水素原子である第1請求項記
載の化合物。 - 【請求項4】R3およびR4が互いに結合して、メチレン
基、エチレン基またはプロピレン基を形成する第1請求
項記載の化合物。 - 【請求項5】R4およびR5の少なくとも一方が水素原子で
ある第1請求項記載の化合物。 - 【請求項6】R4およびR5が隣接する窒素原子と共に、ア
ジリジニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペ
リジノ基、ピペラジニル基またはモルホリノ基を形成す
る第1請求項記載の化合物。 - 【請求項7】一般式[I]の化合物の立体配置が、(5
R,6S,8R)または(1R,5S,6S,8R)である第1請求項記載
の化合物。 - 【請求項8】一般式[I]の化合物の二重結合の立体異
性体が(E)−異性体である第1請求項記載の化合物。 - 【請求項9】(5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、 (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−(N,
N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−2−
(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチ
オ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−1−メ
チル−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(N,N−ジメチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸、 (5R,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−(ア
ミノカルボニル)−2−メチルビニル]ピロリジン−4
−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、 (1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(アミノカルボニル)−2−メチルビニル]ピロリジン
−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエチ
ル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−カ
ルボン酸、 (5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−(N−メチルア
ミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−4−イルチオ]
−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン酸、 (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(N−メチルアミノカルボニル)ビニル]ピロリジン−
4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カル
ボン酸、 (5R,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]−
2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−(2−オキソピ
ロリジン−3−イリデン)メチル]ピロリジン−4−イ
ルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボン
酸、 (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(E)−(2
−オキソピロリジン−3−イリデン)メチル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸、 (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(Z)−(2
−オキソピロリジン−3−イリデン)メチル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸および (1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒドロキシエチル]
−1−メチル−2−[(2S,4S)−2−[(E)−2−
(1−ピペラジニカルボニル)ビニル]ピロリジン−4
−イルチオ]−1−カルバペン−2−エム−3−カルボ
ン酸 である第1請求項記載の化合物。 - 【請求項10】(1R,5S,6S)−2−[(2S,4S)−2−
[(E)−2−(アミノカルボニル)ビニル]ピロリジ
ン−4−イルチオ]−6−[(R)−1−ヒドロキシエ
チル]−1−メチル−1−カルバペン−2−エム−3−
カルボン酸および(1R,5S,6S)−6−[(R)−1−ヒ
ドロキシエチル]−1−メチル−2−[(2S,4S)−2
−[(E)−(2−オキソピロリジン−3−イリデン)
メチル]ピロリジン−4−イルチオ]−1−カルバペン
−2−エム−3−カルボン酸である第1請求項記載の化
合物。 - 【請求項11】一般式 [式中、R1は水素原子またはメチル基、R6は水素原子ま
たはカルボキシル基の保護基、R7は水素原子または水酸
基の保護基を示す]で表される化合物またはその反応性
誘導体と、一般式 [式中、R3、R4およびR5は水素原子または低級アルキル
基を示すか、R3およびR4は互いに結合して、メチレン
基、エチレン基もしくはプロレン基を形成するか、また
はR4およびR5は隣接する窒素原子と共に、アジリジニル
基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジノ基、
ピペラジニル基もしくはモルホリノ基を形成し、R8は水
素原子またはイミノ基の保護基を示す]で表される化合
物とを反応させて、一般式 [式中、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は前記の意味
を有する]で表される化合物とし、必要に応じて保護基
を除去することを特徴とする、一般式 [式中、R2は水素原子または低級アルキル基を示し、
R1、R3、R4およびR5は前記の意味をする]で表される化
合物またはその医薬として許容される塩またはエステル
の製造法。 - 【請求項12】一般式 [式中、R1は水素原子またはメチル基、R6は水素原子ま
たはカルボキシル基の保護基、R7は水素原子または水酸
基の保護基、R8は水素原子またはイミノ基の保護基を示
す]で表される化合物に酸化剤を反応させて、一般式 [式中、R1、R6、R7およびR8は前記の意味を有する]で
表される化合物とし、一般式[VI]の化合物と一般式 または [式中、R3、R4およびR5は水素原子または低級アルキル
基を示すか、R3およびR4は互いに結合して、メチレン
基、エチレン基もしくはプロピレン基を形成するか、ま
たはR4およびR5は隣接する窒素原子と共に、アジリジニ
ル基、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジノ
基、ピペラジニル基もしくはモルホリノ基を形成し、R9
はメチル基、エチル基、イソプロピル基、2,2,2−トリ
フルオロエチル基またはフェニル基を示す」で表される
化合物とを反応させて、一般式 [式中、R1、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は前記の意味
を有する]で表される化合物とし、必要に応じて保護基
を除去することを特徴とする、一般式 [式中、R2は水素原子または低級アルキル基を示し、
R1、R3、R4およびR5は前記の意味を有する]で表される
化合物またはその医薬として許容される塩またはエステ
ルの製造法。 - 【請求項13】一般式 [式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は水素原子ま
たは低級アルキル基、R3、R4およびR5は水素原子または
低級アルキル基を示すか、R3およびR4は互いに結合し
て、メチレン基、エチレン基もしくはプロピレン基を形
成するか、またはR4およびR5は隣接する窒素原子と共
に、アジリジニル基、アゼチジニル基、ピロリジニル
基、ピペリジノ基、ピペラジニル基もしくはモルホリノ
基を形成する]で表される化合物またはその医薬として
許容される塩またはエステルを有効成分とする抗菌剤。
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