JP2707164B2 - レジスト材 - Google Patents

レジスト材

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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F12/00Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by an aromatic carbocyclic ring
    • C08F12/02Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical
    • C08F12/04Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical containing one ring
    • C08F12/14Monomers containing only one unsaturated aliphatic radical containing one ring substituted by hetero atoms or groups containing heteroatoms
    • C08F12/22Oxygen
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/004Photosensitive materials
    • G03F7/039Macromolecular compounds which are photodegradable, e.g. positive electron resists

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遠紫外線を使用して超
LSI等の半導体素子の表面に微細なパターンを形成す
る場合などに好適に使用できるポジ型レジスト材に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
LSI技術の発展につれて、ICチップ中に集積するメ
モリーのビット数はメガビットのオーダーに突入してお
り、これに伴い配線パターンの微細化はサブミクロンの
ルールを要求されている。このため、リソグラフィー用
光源の波長は微細パターニングに対してより有利なよう
に紫外領域から遠紫外領域へと単波長側に移りつつあ
る。また、LSI製造工程中のエッチング工程はRFプ
ラズマによるドライエッチングが主流になっている。
【0003】このようなリソグラフィー技術の中にあっ
て、レジスト材には、使用する光の波長に対しての感光
性、透過性、耐ドライエッチング性等が要求される。更
に、これらの条件の下でホトリソグラフィー、特にはG
線やI線用リソグラフィーに使用されるレジスト材とし
ては、使用する光の波長に対する光透過性、耐プラズマ
エッチング性等の点から例えばノボラック系樹脂等の芳
香族系樹脂が好適に使用されている。
【0004】しかし、G線やI線よりも単波長にある水
銀の輝線、KrFやArFのエキシマレーザー光などの
遠紫外光の光源強度は、G線やI線の光源の強度よりも
けた違いに微弱であるので、これらの遠紫外光をホトリ
ソグラフィーに利用する場合、G線やI線のレジスト材
として使用される従来型のレジスト材に対しては充分な
露光感度が得られず、また遠紫外光に対する光透過度が
低下するなどの問題点があり、このため新しいタイプの
レジスト材が望まれていた。
【0005】そこで、従来タイプのレジスト材に代わる
ものとして化学増幅タイプのレジスト材が検討されてお
り、例えば特開昭59−45439号公報には、酸に対
して不安定な反復的に存在する枝分かれした基を有する
重合体の一つであるp−tert−ブトキシカルボニル
オキシ−α−メチルスチレンと、放射光にさらされると
酸を生じる光重合開始剤、例えばジアリールヨードニウ
ム塩とを含むレジスト組成物が提案されている。このレ
ジスト材は、遠紫外光にさらすとジアリールヨードニウ
ム塩が分解されて酸が生じ、p−tert−ブトキシカ
ルボニルオキシ−α−メチルスチレンのp−tert−
ブトキシカルボニル基がこの酸で開裂して極性を持つ基
が生じる。従って、このようにして露光した領域又は未
露光領域を塩基あるいは非極性溶媒で溶解することで所
望のパターンを得ることができるものである。また、特
開昭62−115440号公報には、例えばポリ−4−
tert−ブトキシ−α−スチレンをジ(tert−ブ
チルフェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホ
ネートと共にグライムに溶解した後、遠紫外光にて露光
することが提案されており、これは上記特開昭59−4
5439号公報と同様の反応機構で、良好な解像度を得
ることができる。
【0006】しかしながら、これらの公知のレジスト材
の主成分であるポリマーは、いずれもモノマーを通常の
ラジカル重合又はカチオン重合させることにより得られ
るものであるが、この場合、ポリマーの分子量分布の制
御についての配慮がなされておらず、得られるポリマー
は広くてかつ不均一な分子量分布を有するものとなる。
本発明者の検討によると、このような広い分子量分布を
有するポリマーを主成分とするレジスト材は、ウェハー
プロセス中の真空工程においてポリマーの低分子量成分
がガス化し、その結果、真空度の低下、プロセス雰囲気
の汚染の誘発、更には分子量分布不均質によるポリマー
の溶解速度の遅速などの問題が常に存在し、それ故、パ
ターニングの不安定状態が発生し易くなるという問題点
を有するものであった。
【0007】このため、従来の重合法により得られるポ
リマーをレジスト材として使用するには、必要に応じて
分子量分布を重合後に調整する処理が行なわれるが、こ
の処理自体が煩雑であり、しかも分子量の大幅なコント
ロールは不可能であった。従って、従来のレジスト材は
超LSI等の高性能の半導体素子の製造に使用するには
好適とは言い難いもので、上記問題点の解決が望まれて
いた。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
事情に鑑み鋭意検討を重ねた結果、下記示性式(1)で
示されるモノマーをリビングアニオン重合させることに
より得られる分子量分布が1〜1.4のポリマー及び光
照射により酸を発生させ、この発生した酸により下記式
(1a)で示される前記ポリマーの水酸基の保護基を脱
離させて、前記ポリマーをアルカリ可溶性にする光開始
剤をレジスト材の主成分とすることにより、上記問題点
が解決し得ることを見い出した。
【0009】
【化2】 (但し、式中R〜Rはそれぞれ水素原子又は炭素数
1〜12のアルキル基、Rは水素原子又はメチル基で
ある。) (但し、式中R〜Rは上記と同様の意味を示す。)
【0010】即ち、上記式(1)のモノマーをリビング
アニオン重合させると、得られるリビングポリマーは分
子量分布(重量平均分子量M/数平均分子量M)が
1〜1.4の狭い範囲に存在し得、また、任意の分子量
分布に制御することもでき、この分子量分布の狭いポリ
マーと光照射により酸を発生させる光開始剤をレジスト
材の主成分とすることにより、遠紫外光に対しても十分
な露光感度が得られ、かつ、光強度の低下が少なく、し
かも、上述した問題点、即ち、ウェハー製造工程中の真
空工程における真空度の低下、プロセス雰囲気の汚染の
誘発、ポリマーの溶解速度の遅速などの問題が解決さ
れ、それ故、パターニングの不安定さが解消されて、超
LSI等の製造に好適なポジ型レジスト材が得られるこ
とを知見し、本発明をなすに至った。
【0011】従って、本発明は上記示性式(1)で示さ
れるモノマーをリビングアニオン重合させることにより
得られる分子量分布が1〜1.4のポリマーと、波長2
54〜193nmの遠紫外光照射により酸を発生させ、
この発生した酸により上記式(1a)で示される前記ポ
リマーの水酸基の保護基を脱離させることにより前記ポ
リマーを現像液に可溶化する光開始剤とを主成分とする
ことを特徴とする波長254〜193nmの遠紫外光用
ポジ型レジスト材を提供する。
【0012】以下、本発明につき更に詳述すると、本発
明のレジスト材は、下記示性式(1)で示されるモノマ
ーをリビング重合させることにより得られる分子量分布
が1〜1.4のポリマーを主成分として含有する。
【0013】
【化3】
【0014】ここで、式(1)中のR1〜R5はそれぞれ
水素原子又は炭素数1〜12のアルキル基であり、前記
アルキル基としては、例えばメチル基,エチル基,プロ
ピル基,ブチル基,ペンチル基等が挙げられるが、中で
も炭素数1〜3のアルキル基が好適に用いられる。ま
た、R6は水素原子又はメチル基である。
【0015】このような式(1)のモノマーとして具体
的には、p−tert−ブトキシカルボニルオキシスチ
レン,p−tert−ブトキシカルボニルオキシ−α−
メチルスチレン,p−トリエチルメトキシカルボニルオ
キシスチレン等が例示されるが、特にp−tert−ブ
トキシカルボニルオキシスチレンがリビング重合しやす
いことから好適である。
【0016】更に、式(1)のモノマーのリビング重合
は、式(1)のモノマーに重合開始剤を添加し、有機溶
媒中で行なうことができる。
【0017】この場合、重合開始剤としては、例えばn
−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウム、tert
−ブチルリチウム、ナトリウムナフタレン、アントラセ
ンナトリウム、α−メチルスチレンテトラマージナトリ
ウム、クミルカリウム、ナフタレンカリウム、クミルセ
シウム等の有機アルカリ金属等の有機金属化合物が挙げ
られる。なお、重合開始剤の添加量は、重合しようとす
るポリマーの分子量と原料モノマーのモル数により計算
により決定される。
【0018】また、有機溶媒としては環状エーテル等の
芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素溶媒、ベンゼン、トル
エン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、テトラヒドロ
ピラン、ジメトキシエタン、n−ヘキサン、シクロヘキ
サン等の脂肪族炭化水素などが挙げられ、これら有機溶
媒はその1種を単独で使用しても2種以上を組み合わせ
て使用しても良い。
【0019】なお、上記示性式(1)で示されたモノマ
ーをリビング重合する場合、モノマーの官能基の選択に
よりリビング重合開始剤やモノマーの有機溶液濃度など
の反応条件の最適条件が変化するので、予め最適条件を
設定するための予備実験を行なうことが好ましいが、一
般に重合に供するモノマーの有機溶媒溶液濃度は1〜5
0%(重量%、以下同様)、特に5〜20%が好適であ
る。
【0020】リビング重合は、反応系内を真空吸引後、
そのまま又はアルゴン、窒素等の不活性ガスによる置換
雰囲気下でモノマーの有機溶媒溶液を撹拌しながら行な
うことができる。反応温度は−100℃から室温まで適
宜選択し得るが、例えば溶媒にテトラヒドロフランを使
用する場合の反応温度は−100℃〜0℃、ベンゼンを
使用する場合の反応温度は室温とすることが好ましい。
【0021】なお、この反応ではフェニル基パラ位のエ
ーテルの酸素にはカルバアニオンが攻撃せずにスチレン
部分のビニル基のみが選択的に重合することでリビング
重合が継続的に進行し、通常約10分〜5時間で重合反
応が完了して下記式(2)で示されるポリマーが得られ
る。
【0022】
【化4】
【0023】その後、例えばメタノール、水、臭化メチ
ル等の停止剤を反応系に添加して反応を終了することが
できる。更に、必要に応じてメタノール等の貧溶媒を用
いてポリマー中の反応混合物を沈殿させて洗浄し、乾燥
することにより、ポリマーを精製、単離することができ
る。
【0024】なお、通常、反応後のポリマーには未反応
物、副反応物等が不純物として含有しており、このポリ
マーを含むレジスト材を超LSI等を製造する際のレジ
ストとして用いた場合、不純物がウェハー製造工程に悪
影響を及ぼすことがあるので、精製処理は充分に施すこ
とが好ましい。
【0025】このようにして得られるポリマーは、分子
量分布が単分散であり、重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比がMw/Mn=1〜1.4、特に
w/Mn=1〜1.2となり得るもので、狭分子量分布
のポリマーである。Mw/Mnが1.4より大きいとリビ
ング重合の効果は薄れ、パターニングの際に低分子量分
布のポリマーによる不安定状態が生じるので好ましくな
い。
【0026】なお、ポリマーの収率は反応に供したモノ
マーに対してほぼ100%であり、また、ポリマーの分
子量は使用したモノマーの重量と重合開始剤のモル数
(分子数)から容易に計算できる。更に、ポリマーの数
平均分子量(Mn)は膜浸透圧計により、組成は赤外吸
収(IR)スペクトル及び1H−NMRにより、分子量
分布はゲルパーミエーションクロマトグラフイー(GP
C)によりポリマーのキャラクタリゼーションを行なっ
て、それぞれ評価することができる。
【0027】本発明のレジスト材は、上記ポリマー及び
光開始剤を主成分とするものであるが、このレジスト材
には、その他の成分として例えば不活性有機溶媒等を配
合することができる。
【0028】この場合、光開始剤は光照射により強酸を
発生させるもので、ウェハーステッパーなどによる露光
でレジスト膜中に酸を発生させ、発生した強酸が本発明
のリビングポリマーの下記式(3)で示される基を開裂
して下記式(4)で示される基とし、アルカリ可溶性の
ポリマーにするものである。
【0029】
【化5】
【0030】
【化6】
【0031】このような光開始剤の例としては、たとえ
ばオニウム塩カチオン性光開始剤が挙げられ、その中か
ら下記化合物を挙げることができる。
【0032】
【化7】
【0033】更に、特開昭59−45439号公報、同
62−115440号公報、特開平1−300250号
公報、米国特許第4537854号等に開示されたオニ
ウム塩カチオン性光開始剤も使用することができるが、
これらに制限されるものではなく、光照射により酸を発
生する物質であればよい。
【0034】上記の光開始剤の配合量は、レジスト材全
体の0.01〜20%、特に、1〜10%とすることが
好ましい。
【0035】また、レジスト材は、通常、その数倍量の
不活性有機溶媒で溶解して使用する。この有機溶媒とし
ては、本発明のリビングポリマーを主成分とするレジス
ト成分を充分に溶解することができ、かつ、レジスト膜
が均一に広がるようなものが選択され、具体的には酢酸
ブチル、キシレン、アセトン、セロソルブアセテート等
が挙げられ、この中で、特にセロソルブアセテートが好
適に使用される。なお、これら有機溶媒は、その1種を
単独で使用しても2種以上を組み合わせてもよい。
【0036】上記レジスト材の使用方法、光照射方法な
どは公知のリソグラフィー技術を採用して行なうことが
できるが、特に本発明のレジスト材は254〜193n
mの遠紫外光による微細パターニングに最適である。
【0037】
【発明の効果】本発明のポジ型レジスト材は、任意の分
子量に制御することができ、かつ、分子量分布の狭いポ
リマーを主成分とすることにより、遠紫外光に対しても
充分な露光感度が得られる上、光強度が低下することが
なく、しかも、ウェハー製造工程中の真空工程における
真空度の低下、プロセス雰囲気の汚染の誘発、ポリマー
の溶解速度の遅速などを生じることがないので、パター
ニングの不安定さが解消され、それ故、超LSI等の製
造に用いる波長254〜193nmの遠紫外光用ポジ型
レジスト材として有効である。
【0038】
【実施例】以下、実施例と比較例を示して本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。なお、実施例、比較例の説明に先立ち、各例
で使用したポリマーの製造例を示す。
【0039】〔製造例1〕原料のp−tert−ブトキ
シカルボニルオキシスチレンモノマーから水分等の不純
物を取り除くためにCaH2で処理し、更にベンゾフェ
ノンナトリウムを用いて精製し、蒸留を行なった。次い
で、1リットルのフラスコに溶媒としてテトラヒドロフ
ラン600ml、開始剤のナフタレンカリウム4×10
-3molを仕込んだ。この混合溶液に−78℃で100
mlのテトラヒドロフランで希釈した上記p−tert
−ブトキシカルボニルオキシスチレンモノマー48gを
添加し、1時間重合したところ、この溶液は濃赤色を呈
した。重合終了は反応溶液にメタノールを添加して行な
った。次に、反応混合物をメタノール中に注ぎ、得られ
た重合体を沈殿させた後、分離して精製し、乾燥して4
8gの白色重合体を得た。この重合体のGPC溶出曲線
は図1に示す通りで分子量分布(Mw/Mn)は1.19
であった。また、膜浸透圧法により数平均分子量を測定
したところ、1.2×104/molであった。
【0040】〔製造例2〕原料のp−tert−ブトキ
シカルボニルオキシ−α−メチルスチレンモノマーを製
造例1と同様の方法で脱水、精製処理を実施した。次い
で、2リットルのフラスコに溶媒としてテトラヒドロフ
ラン1500ml、開始剤のsec−ブチルリチウム
4.5×10-3molを仕込んだ。この混合溶液に−7
8℃で200mlのテトラヒドロフランで希釈したp−
tert−ブトキシカルボニルオキシ−α−メチルスチ
レンモノマー67.5gを添加し、4時間重合したとこ
ろ、この溶液は赤色を呈した。重合終了は反応溶液にメ
タノールを添加して行なった。次に、反応混合物をメタ
ノール中に注ぎ、得られた重合体を沈殿させた後、分離
し、乾燥して67gの白色重合体を得た。この重合体の
分子量分布(Mw/Mn)は1.24であった。更に、数
平均分子量を膜浸透圧法により測定したところ1.5×
104g/molであった。
【0041】〔実施例1,2〕
【0042】
【化8】
【0043】製造例1及び2で得られたポリマーそれぞ
れ2gと上記式で示されるオニウム塩0.15gをセロ
ソルブアセテート12ccに溶解し、更にスピンコータ
ーでポリマー溶液をシリコーンウェハー表面にコーティ
ングした後、脱溶媒処理を実施した。得られたポリマー
の膜厚はどちらも1μmであった。このウェハーを25
4nmの波長の光を光源にもつステッパーで露光し現
像、後処理を施したところ、ともに0.4μmのライン
アンドスペースの解像度を得た。
【0044】〔比較例〕20mlのトルエンを溶媒とし
た5gのp−tert−ブトキシカルボニルオキシスチ
レンモノマーに0.12gの2,2−アゾビスイソブチ
ロニトリルを溶解した溶液を窒素封入した容器中、70
℃で5時間重合反応を継続した。生成した重合物を製造
例1と同様にして精製した。
【0045】この重合体のGPC溶出曲線は図2に示す
とおりで、Mw/Mnは2.98であった。
【0046】この重合体2.0gと実施例1で使用のオ
ニウム塩0.15gをセロソルブアセテート12mlに
溶解した後、実施例1と同様の方法で処理、ステッパー
による露光を実施した。得られたパターンは0.6μm
までは良好であったが、これ以下の微細パターンではオ
ーバーハング状となった。また、一部に未解像部も発見
された。
【図面の簡単な説明】
【図1】製造例1で得られた重合体のGPC溶出曲線で
ある。
【図2】比較例で得られた重合体のGPC溶出曲線であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 修 神奈川県川崎市高津区坂戸100−1 信 越化学工業株式会社 コーポレートリサ ーチセンター内 (72)発明者 八木橋 不二夫 神奈川県川崎市高津区坂戸100−1 信 越化学工業株式会社 コーポレートリサ ーチセンター内 (56)参考文献 特開 昭59−45439(JP,A) 特開 昭63−241542(JP,A) 特開 昭59−83157(JP,A) 特開 昭63−271252(JP,A) 特開 平2−1860(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記示性式(1)で示されるモノマーを
    リビングアニオン重合させることにより得られる分子量
    分布が1〜1.4のポリマーと、波長254〜193n
    mの遠紫外光照射により酸を発生させ、この発生した酸
    により下記式(1a)で示される前記ポリマーの水酸基
    の保護基を脱離させることにより前記ポリマーを現像液
    に可溶化する光開始剤とを主成分とすることを特徴とす
    る波長254〜193nmの遠紫外光用ポジ型レジスト
    材。 【化1】 (但し、式中R〜Rはそれぞれ水素原子又は炭素数
    1〜12のアルキル基、Rは水素原子又はメチル基で
    ある。) (但し、式中R〜Rは上記と同様の意味を示す。)
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