JP2953251B2 - レジスト材料 - Google Patents

レジスト材料

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JP2953251B2
JP2953251B2 JP5115307A JP11530793A JP2953251B2 JP 2953251 B2 JP2953251 B2 JP 2953251B2 JP 5115307 A JP5115307 A JP 5115307A JP 11530793 A JP11530793 A JP 11530793A JP 2953251 B2 JP2953251 B2 JP 2953251B2
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  • Materials For Photolithography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に超LSI製造用の
微細パターン形成材料として好適な化学増幅型レジスト
材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】近年、
LSI技術の発展につれて、ICチップ中に集積するメ
モリーのビット数はメガビットのオーダーに突入してお
り、これに伴い配線パターンの微細化はサブミクロンの
ルールを要求されている。
【0003】このため、リソグラフィー用光源の波長は
微細パターニングに対してより有利なように紫外領域か
ら遠紫外領域へと短波長側に移りつつある。また、LS
I製造工程中のエッチング工程はRFプラズマによるド
ライエッチングが主流になっている。
【0004】このようなリソグラフィー技術の中にあっ
て、使用するレジスト材料には、使用する波長に対して
の感光性と透過性、耐ドライエッチング性等が要求され
る。
【0005】これらの条件の下でホトリソグラフィー、
特にはg線やi線用リソグラフィーに使用されるレジス
トとしては、使用する光の波長に対する光透過性、耐プ
ラズマエッチング性等の点から例えばノボラック系樹脂
等の芳香族系樹脂が好適に使用される。
【0006】しかし、g線やi線よりも短波長にある水
銀の輝線、KrFやArFのエキシマレーザー光などの
遠紫外光の光源強度は、g線やi線の光源の強度よりも
けた違いに微弱であるので、これらの遠紫外光をホトリ
ソグラフィーに利用する場合、g線やi線のレジストと
して使用する従来型のレジスト材に対しては充分な露光
感度が得られず、また遠紫外光に対する光透過度が低下
するなどの問題点があり、このため新しいタイプのレジ
スト材が望まれていた。
【0007】そこで、従来タイプのレジスト材に代わる
ものとして化学増幅タイプのレジストが検討されてお
り、例えば特開昭59−45439号公報では、酸に対
して不安定な反復的に存在する枝分かれした基を有する
重合体の一つであるp−tert−ブトキシカルボニル
オキシ−α−メチルスチレンと、放射光にさらされると
酸を生じる光重合開始剤、例えばジアリールヨードニウ
ム塩とを含むレジスト組成物を提案しており、このレジ
スト材は、遠紫外光にさらすとジアリールヨードニウム
塩が分解して酸を生じ、p−tert−ブトキシカルボ
ニルオキシ−α−メチルスチレンのp−tert−ブト
キシカルボニル基がこの酸で開裂して極性を持つ基が生
じる。
【0008】従って、このようにして露光した領域又は
未露光領域を塩基あるいは非極性溶媒で溶解して所望の
パターンを得ることができる。
【0009】また、特開昭62−115440号公報で
は、例えばポリ−4−tert−ブトキシ−α−メチル
スチレンをジ(tert−ブチルフェニル)ヨードニウ
ムトリフルオロメタンスルホネートと共にジグライムに
溶解した後に遠紫外光にて露光することを提案してお
り、これは上記特開昭59−45439号公報と同様の
反応機構により良好な解像度を得ることができる。
【0010】一方、特開昭62−115440号公報に
は、ポリ−4−tert−ブトキシスチレンと酸発生剤
からなるレジスト材料が提案され、この提案と類似とし
て特開平3−223858号公報には分子内にtert
−ブトキシ基を有する樹脂と酸発生剤からなる二成分系
レジスト材料の提案、特開平4−211258号公報に
はメチル基、イソプロピル基、tert−ブチル基、テ
トラヒドロピラニル基、トリメチルシリル基含有ポリヒ
ドロキシスチレンと酸発生剤からなる二成分系のレジス
ト材料が提案されている。
【0011】しかしながら、これらの公知のレジスト材
の主成分であるポリマーは、いずれもモノマーを通常の
ラジカル重合又はカチオン重合することにより得られて
いるが、この場合、特にポリマーの分子量分布について
の配慮がなされておらず、得られるポリマーは広くてか
つ不均一な分子量分布を有するものとなる。更に本発明
者らの検討によると、従来提案されている化学増幅型の
ベースポリマーとしてヒドロキシスチレンの水酸基の一
部をtert−ブトキシカルボニルオキシ基(以下、t
−Boc基と称する)で置換した樹脂が提案されている
が、この樹脂は熱安定性が非常に悪く、容易にt−Bo
c基が脱離してしまうという問題点があった。
【0012】また、本発明者らの検討によれば、前述し
たようなヒドロキシスチレンのOH基を保護基で保護し
た樹脂と酸発生剤からなる二成分系ポジ型レジストで
は、現像液に溶解するようにするためには、多くの保護
基を分解する必要がある。その際に、膜厚変化や膜内の
応力或いは気泡の発生等を引き起こす可能性が高い。
【0013】このように、従来提案されている化学増幅
系ポジ型レジストは多くの問題点を含んでおり、いまだ
に実用に供することが難しい現状にある。
【0014】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者らは、
高感度、高解像度、プロセス適応性に優れ、実用性の高
い化学増幅型レジスト材料につき鋭意検討を行った結
果、下記示性式(1)で示され、分子量分布が1.0〜
1.4である樹脂をベース樹脂として用い、これにオニ
ウム塩を酸発生剤として配合すると共に、更に酸不安定
基を含有する溶解阻止剤を添加した場合、酸が分解すべ
き溶解阻止剤の量が小量でよいため、従来に比べ膜厚変
化や気泡発生をより少なくすることができ、精密な微細
加工に有利であり、超LSI用のレジスト材料として非
常に有効であることを知見し、本発明をなすに至ったも
のである。
【0015】
【化2】 (但し、R1,R3,R5は水素原子又はメチル基を、R2
はtert−ブチル基、R4はメトキシメチル基、テト
ラヒドロピラニル基、トリアルキルシリル基、イソプロ
ポキシメチル基、テトラヒドロフラニル基及びtert
−ブトキシカルボニル基から選ばれる酸加水分解性基を
示し、mは0.05〜0.5、nは0.05〜0.2
5、kは0.5〜0.85であり、m+n+k=1であ
る。)
【0016】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明のレジスト材料は、上記式(1)のポリマー
をベース樹脂(A)とし、更にオニウム塩(B)、酸不
安定基を含有する溶解阻止剤(C)の三成分を有機溶媒
に溶解してなる化学増幅型のものである。
【0017】ここで、上記式(1)のポリマーは、例え
ばp−tert−ブトキシスチレン或いはp−tert
−ブトキシ−α−メチルスチレンと、p−メトキシメト
キシスチレン、p−テトラヒドロピラニルオキシスチレ
ン、p−トリメチルシロキシスチレンなど1種又は2種
以上のモノマーとをブロック共重合或いはランダム共重
合して下記示性式(2)のコポリマーを得た後、この式
(2)のポリマーを酸でtert−ブトキシ基のみ部分
的にかつ選択的に切断することによって得ることができ
る。
【0018】
【化3】
【0019】なお、上記式(2)のコポリマーを得る場
合の重合法としては、ラジカル重合、カチオン重合、ア
ニオン重合等の方法を採用し得る。
【0020】また、このような重合法で式(2)のコポ
リマーを得た後、必要に応じ、例えばメタノールを用い
てポリマー中の反応混合物を沈澱させて洗浄し、乾燥す
ることにより精製、単離することができる。通常、反応
後のコポリマーには未反応物、副反応物等が不純物とし
て含有しており、この不純物を含むレジスト材を超LS
I等を製造する際のレジストとして用いた場合、この不
純物がウェハー製造工程に悪影響を及ぼすことがあるの
で、精製処理は充分に施すことが好ましい。
【0021】更に、上記示性式(1)のポリマーの分子
量分布がレジスト特性を大きく左右するので分子量分布
を制御する必要があるが、この方法としては、例えば分
別により式(2)のコポリマーから低分子量物を除去す
る等の方法で分子量分布を1.0〜1.4の範囲に調整
することが好ましい。
【0022】次に、式(2)のコポリマーを調整された
酸でR2のエーテル結合のみ部分的にかつ選択的に切断
し、示性式(1)で示されるポリマーを得る場合、この
tert−ブトキシ基の切断反応はジオキサン、アセト
ン、アセトニトリル、ベンゼン等の溶媒又はこれらの混
合溶媒に溶解した後、塩酸、臭化水素酸、パラトルエン
スルホン酸ピリジニウム塩、トリフルオロ酢酸等の酸を
滴下することにより容易に行うことができる。脱離の度
合いは使用する酸によっても異なるが、例えば塩酸の場
合はtert−ブトキシ基のモル数に対して0.1〜
2.0倍の範囲で適宜選択することによって調整可能で
ある。tert−ブトキシ基の残留割合、即ちm値は解
像度、残膜率、パターン形状の点から0.05〜0.5
の範囲、好ましくは0.1〜0.3の範囲に調整するこ
とが好ましい。
【0023】なおこの場合、nは0.05〜0.25、
特に0.1〜0.2、kは0.5〜0.85、特に0.
7〜0.85であることが好ましい。
【0024】本発明のレジスト材は、上記式(1)のポ
リマーを主成分とするものであるが、このレジスト材に
は、光の照射により酸を発生する酸発生剤、酸不安定基
を有する溶解阻止剤を有機溶剤に溶解してなる。
【0025】酸発生剤の例としてはオニウム塩カチオン
性光開始剤が挙げられるが、この酸発生剤は光照射によ
り強酸を発生させるもので、ウェハーステッパーなどで
レジスト膜中のオニウム塩が分解して発生した強酸が本
発明の式(1)のポリマーのtert−ブチル基や加水
分解性基を開裂してこれを水酸基とすることにより、ア
ルカリ可溶性のポリマーとすることができる。
【0026】
【化4】
【0027】なお、オニウム塩カチオン性光開始剤の例
として下記のものを挙げることができ、更に特開昭59
−45439号、同62−115440号、特開平1−
300250号公報、米国特許第4537854号等に
開示されたオニウム塩カチオン性光開始剤も使用するこ
とができるが、本発明に用いられるオニウム塩はこれら
に制限されるものではなく、光照射により酸を発生する
物質であればよい。
【0028】
【化5】
【0029】上記のオニウム塩の配合量は、レジスト材
全体の0.1〜15%(重量%、以下同じ)、特に0.
5〜5%とすることが好ましい。0.5%未満ではポジ
型のレジスト特性を示すが、感度が低い。酸発生剤の含
量が増加するとレジスト感度は高感度化する傾向を示
し、15%より多くてもポジ型の特性を示すが、含量の
増加によるさらなる高感度化が期待できないこと、高価
なこと、レジスト内の低分子成分の増加はレジスト膜の
機械的強度を低下させること等により含量は15%以下
とするのが好適である。
【0030】また、本レジストは酸不安定基を含有する
溶解阻止剤を混合してなるものであるが、このような溶
解阻止剤としては、例えばビスフェノールAのOH基を
tert−ブトキシ基やtert−ブトキシカルボニル
オキシ基(t−Boc基)を1つ以上置換した化合物が
好ましく使用される。
【0031】上記溶解阻止剤の配合量はレジスト材全体
の5〜40%がよい。5%未満では溶解阻止効果が小さ
く、40%より多いとレジストの機械的強度や耐熱性、
解像性が低下する場合が生じる。
【0032】レジスト材は通常上記成分(A)〜(C)
の総量の数倍量の有機溶媒で溶解してレジストとして使
用するが、この有機溶媒としては本発明の式(1)のポ
リマーを主成分とするレジスト成分を充分に溶解するこ
とができ、かつレジスト膜が均一に広がるようなものが
選択される。具体的には酢酸ブチル、キシレン、アセト
ン、セロソルブアセテート、エチレングリコールモノメ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレ
ングリコールジブチルエーテル、ジエチレングリコール
ジメチルエーテル、乳酸エチル、乳酸メチル、乳酸プロ
ピル、乳酸ブチル等が挙げられる。これら有機溶媒はそ
のまま1種を単独で使用しても、2種以上を組み合わせ
てもよい。
【0033】上記レジスト材の使用方法、光照射方法な
どは公知のリソグラフィー技術を採用して行なうことが
できるが、特に本発明のレジスト材は254〜193n
mの遠紫外光による微細パターニングに最適である。
【0034】本発明によれば、分子量分布の狭いポリマ
ーを得ると共に、その後tert−ブトキシ基を部分的
に脱離して示性式(1)で示されるポリマーを得ること
によって、耐熱性の優れた樹脂ができる。このようにし
て設計された樹脂を主成分とすることにより、紫外光や
遠紫外光に対しても充分な露光感度が得られ、かつ光強
度が低下することがなく、しかも、ウエハー製造工程中
の真空工程における真空度の低下、プロセス雰囲気の汚
染の誘発、ポリマーの溶解速度の遅速などを生じること
がないので、パターニングの不安定さが解消される。こ
のため、本発明のレジスト材は、超LSI等の製造に用
いるレジスト材として好適である。
【0035】
【実施例】以下、実施例と比較例を示して本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるもの
ではない。
【0036】〔合成例1〕500mlのフラスコに2.
4gの2,2’−アゾビスイソブチルニトリル、47.
8gのp−tert−ブトキシスチレン及びp−メトキ
シメトキシスチレン11.2g、ベンゼン120mlを
仕込んだ後、フラスコを窒素置換し、この混合液を90
℃で6時間重合した。得られたポリマーをメタノールで
洗浄した後、乾燥した。このポリマーをGPCで分析し
たところ、重量平均分子量(Mw)が16500,分子
量分布(Mw/Mn)1.87で、収率は72%であっ
た。該ポリマーを更にベンゼン/メタノール系の溶媒に
溶解し、分別処理を行った。このように分別処理したポ
リマーを再度乾燥して重量平均分子量14500,分子
量分布1.30の下記示性式のポリマーAを得た。この
ポリマーを1H−NMRにて分析したところ、1.5p
pmにtert−ブチル基由来のピーク、4.8ppm
に−O−CH2−Oの由来のピーク、3.1ppmに−
O−CH2の由来の各々のピークが観察された(m’:
n=0.8:0.2)。
【0037】
【化6】
【0038】〔合成例2〕合成例1と同様な方法により
p−tert−ブトキシ−α−メチルスチレンとp−メ
トキシメトキシスチレンをラジカル重合した後、分別処
理して重量分子量17500,分子量分布1.25の下
記示性式のポリマーBを得た(m’:n=0.9:0.
1)。
【0039】
【化7】
【0040】〔合成例3〕p−tert−ブトキシスチ
レンとp−メトキシメトキシ−α−メチルスチレンモノ
マーとの水分等の不純物を取り除くためにCaH2、ベ
ンゾフェノンナトリウム等の精製剤を用いて蒸留を行っ
た。次いで、1リットルのフラスコに溶媒としてテトラ
ヒドロフラン550ml、重合開始剤としてn−ブチル
リチウム3.3×10-4モルを仕込んだ後、−78℃に
冷却した。次いで、この溶液に前記の如くの方法で精製
した2種類の混合モノマーを添加し、1時間重合したと
ころ、赤色を呈した。次いでメタノールを添加して重合
を停止した。反応混合物をメタノール中に注ぎ、得られ
た重合体を沈澱させた後、分離し乾燥して48gの白色
重合体Cを得た。得られた重合体をGPCで分析したと
ころ、重量平均分子量15000,分子量分布1.03
の狭分散の重合体であった。また1H−NMR分析から
1.5ppmにtert−ブチル基由来のピーク、4.
8ppmに−O−CH2−O−由来のピーク、3.1p
pmに−O−CH3の由来の各々のピークが観察された
(m’:n=0.7:0.3)。
【0041】
【化8】
【0042】〔合成例4〕p−tert−ブトキシスチ
レンとテトラヒドロピラニルオキシスチレン(等モル混
合)を合成例3と同様な方法によりTHFを反応溶媒に
用い、−70℃でリビング重合した後、メタノールで洗
浄、沈澱、乾燥して、50gの白色重合体Dを得た。こ
のものはGPC(ポリスチレン換算)で重量平均分子量
13500,分子量分布1.05の狭分散の重合体であ
った(m’:n=0.8:0.2)。
【0043】
【化9】
【0044】〔合成例5〕p−tert−ブトキシスチ
レンとトリメチルシロキシスチレン(等モル混合)を合
成例1と同様な方法でラジカル重合して、重量平均分子
量14200,分散度1.06の重合体Eを得た
(m’:n=0.8:0.2)。
【0045】
【化10】
【0046】次に、合成例1〜5で得られたポリマーA
〜E40gをそれぞれ500mlのフラスコに仕込んだ
後、アセトン200mlに溶解した。このフラスコに下
記の表1に示す量の酸を用いて部分脱離反応を行った
後、フラスコを冷却した。得られたポリマーを水洗、乾
燥した後、1H−NMRにてt−ブチル基とメトキシメ
チル基,テトラヒドロピラニル基及びトリメチルシリル
基の残存量を分析した。その結果を表1に示す。
【0047】
【表1】 なお、得られた樹脂F〜Jは下記示性式で表わされる。
【0048】
【化11】
【0049】なお、p−tert−ブトキシスチレン又
はp−tert−ブトキシ−α−メチルスチレンとp−
イソプロポキシメトキシスチレン、p−テトラヒドロフ
ラニルオキシスチレン又はp−tert−ブトキシカル
ボニルオキシスチレンとを上記と同様に反応させること
により、式(1)においてR4がイソプロポキシメチル
基、テトラヒドロフラニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基であるポリマーが得られる。
【0050】〔実施例1〕上記例で得られたポリマーF
(ポリ−p−tert−ブトキシスチレン,ポリp−メ
トキシメトキシスチレン,ポリヒドロキシスチレンの共
重合体)9.6g、酸発生剤として下記式(i)を0.
48g、溶解阻止剤として(2,2−ビス〔p−(t−
ブトキシカルボニルオキシ)フェニル〕プロパン1.9
2gをジエチレングリコールジメチルエーテル66gに
溶解した後、この溶液を0.2μmのフィルターで濾過
してレジスト溶液を調製した。
【0051】
【化12】
【0052】このレジスト溶液をシリコン基板上に20
00rpmでスピン塗布し、ホットプレート上にて10
0℃で2分間プリベークした。膜厚は0.9μmであっ
た。加速電圧30kvの電子線で描画した後、85℃で
90秒PEB(ポストエクスポジュアベーク)を行っ
た。2.4%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド
(TMAH)水溶液で1分間現像を行い、水で30秒間
リンスした。ポジ型の特性を示し、D0感度(電子感
度)は5μC/cm2であった。
【0053】また、電子線にかえて遠紫外線であるKr
Fエキシマレーザー光(波長248nm)で評価した場
合のD0感度は15mJ/cm2であった。
【0054】KrFエキシマレーザー露光では0.26
μmのライン&スペースパターンが、また、電子線露光
では0.25μmのライン&スペースを解像した。
【0055】〔実施例2〕ポリマーGを用いた以外は実
施例1と同様な方法でレジスト溶液を調製し、評価し
た。その結果、電子線感度は7.4μC/cm2、Kr
F感度は26mJ/cm2であり、実施例1と同程度の
解像性を有していることを確認し、KrF露光では垂直
な側壁をもつパターンを形成することができた。
【0056】〔実施例3〕ポリマーH,酸発生剤に下記
式(ii)で示されるオニウム塩を用いた以外は実施例
1と同様にレジストを調製した。PEBを90℃で90
秒間行った。
【0057】
【化13】 その結果、ポジ型の特性を示すことを確認し、電子線の
感度は6.5μC/cm2であった。本レジストも実施
例1の現像条件に対して膜べりは2%程度と良好で、
0.22μmライン&スペースを解像した。一方、Kr
Fエキシマレーザー露光によっても評価した結果、0.
27μmライン&スペースを解像した。
【0058】〔実施例4〕ポリマーIを用いた以外は実
施例3と同様な酸発生剤及び溶解阻止剤を用いてレジス
トを調製し、ウェハーに塗布した後、エキシマステッパ
ーにて露光(40mJ/cm2)し、PEBは90℃で
90秒間行い、2.38%TMAHで現像した。0.2
6μmライン&スペースの垂直な側壁をもつパターンを
解像した。
【0059】〔実施例5〕ポリマーJ,酸発生剤にt−
ブチルヨウドニウムトリフレートを用いた以外は同様に
レジストを調製し、評価した。実施例4とほぼ同様の微
細パターンが形成可能であった。
【0060】〔実施例6〕式(1)において、R4がイ
ソプロポキシメチル基、テトラヒドロフラニル基、te
rt−ブトキシカルボニル基であるポリマーを用いた場
合も同様の解像が得られた。
【0061】
【比較例】20mlのトルエンを溶媒とした20gのp
−tert−ブトキシスチレンモノマーに0.40gの
2,2−アゾビスイソブチルニトリルを溶解した溶液を
窒素雰囲気下70℃で5時間反応した。生成した重合物
をメタノールで洗浄後、乾燥し、ポリ−tert−ブト
キシスチレン14gを得た。このものはGPCで重量平
均分子量(M)9000,分散度 (M/M
1.90であった。次いで、この重合物を15%塩酸水
(3.0倍モル)で6時間部分脱離した。脱離化度は1
00%であった。次いで、洗浄、乾燥し、更にピリジン
100mlに溶解し、この溶液にジ−tert−ブトキ
シジカーボネートを用いてt−Boc化反応した。t−
Boc化率はNMRの測定結果から20モル%であっ
た。
【0062】この重合体と実施例1で用いた酸発生剤、
溶解阻止剤、溶剤を用いてレジストを調製した。実施例
1と同様にKrFエキシマステッパーで露光を実施し
た。得られたパターンは、0.4μmまでは解像した
が、それ以下の微細パターンは解像できなかった。
【0063】
【発明の効果】本発明により得られるポジ型レジスト
は、高エネルギー線に感応し、感度、解像性、プラズマ
エッチング耐性に優れている。しかも,レジストパター
ンの耐熱性が優れている。また、パターンがオーバーハ
ング状になりにくく、寸法制御性に優れている。これら
の特性により、特にKrFエキシマレーザーの露光波長
での吸収が小さいため、微細でしかも基板に対して垂直
なパターンを容易に形成できる特徴がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸山 和政 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社 合成技術研究 所内 (72)発明者 伊藤 健一 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社 合成技術研究 所内 (56)参考文献 特開 平6−167811(JP,A) 特開 平5−265214(JP,A) 特開 平5−204157(JP,A) 特開 平6−43651(JP,A) 特開 平4−211258(JP,A) 特開 平3−107165(JP,A) 特開 平2−177031(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03F 7/039 G03F 7/029 G03F 7/033

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記示性式(1) 【化1】 (但し、R1,R3,R5は水素原子又はメチル基を、R2
    はtert−ブチル基、R4はメトキシメチル基、テト
    ラヒドロピラニル基、トリアルキルシリル基、イソプロ
    ポキシメチル基、テトラヒドロフラニル基及びtert
    −ブトキシカルボニル基から選ばれる酸加水分解性基を
    示し、mは0.05〜0.5、nは0.05〜0.2
    5、kは0.5〜0.85であり、m+n+k=1であ
    る。)で表わされ、分子量分布が1.0〜1.4である
    ベース樹脂(A)と、オニウム塩(B)と、及び酸不安
    定基を含有する溶解阻止剤(C)とを有機溶剤に溶解し
    てなることを特徴とする化学増幅型レジスト材料。
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