JP3355175B2 - フレームめっき方法および薄膜磁気ヘッドの磁極の形成方法 - Google Patents
フレームめっき方法および薄膜磁気ヘッドの磁極の形成方法Info
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Description
法、およびこのフレームめっき方法を用いた薄膜磁気ヘ
ッドの磁極の形成方法に関する。
の向上に伴って、薄膜磁気ヘッドの性能向上が求められ
ている。薄膜磁気ヘッドとしては、書き込み用の誘導型
電磁変換素子を有する記録ヘッドと読み出し用の磁気抵
抗(以下、MR(Magnetoresistive)とも記す。)素子
を有する再生ヘッドとを積層した構造の複合型薄膜磁気
ヘッドが広く用いられている。
るには、磁気記録媒体におけるトラック密度を上げる必
要がある。このためには、記録ギャップ層を挟んでその
上下に形成された下部磁極および上部磁極のエアベアリ
ング面(媒体対向面)での幅、すなわちトラック幅を数
ミクロンからサブミクロン寸法まで狭くした狭トラック
構造の記録ヘッドを実現する必要があり、これを達成す
るために半導体加工技術が利用されている。
としては、例えばフレームめっき法が用いられる。従来
のフレームめっき法では、例えば特開昭50−9514
7号公報に示されるように、下地の上に電極膜を形成
し、その上にレジスト層を形成し、このレジスト層をフ
ォトリソグラフィ工程によりパターニングして、めっき
のためのフレーム(外枠)を形成する。そして、このフ
レームを用い、先に形成した電極膜をシード層としてめ
っきを行ってめっきパターンを形成する。
法を用いてレジスト層をパターニングし、得られたフレ
ームを用いてめっきパターンを形成するため、理論的
に、光学的な限界によって決まる寸法よりも微細なめっ
きパターンを形成することは不可能であった。従って、
フレームめっき法を用いて、光学的な限界によって決ま
る寸法よりも微細な磁極を形成することも不可能であっ
た。
号公報、特開平10−73927号公報、特開平11−
204399号公報には、微細なレジストパターンの形
成方法として、以下のような方法が示されている。すな
わち、この方法は、酸を発生させる材料を含む第1のレ
ジストによって第1のレジストパターンを形成し、この
第1のレジストパターンを、酸の存在により架橋反応を
生ずる水溶性の第2のレジストで覆い、第1のレジスト
パターン中に酸を発生させ、第2のレジストのうち第1
のレジストパターンに接する界面近傍部分に架橋膜を形
成し、第2のレジストのうちの非架橋部分を剥離して第
2のレジストパターンを形成するという方法である。以
下、この方法を、本出願において、微細レジストパター
ン形成方法と言う。
開平10−73927号公報や特開平11−20439
9号公報に示されるように、一般の半導体製造技術にお
けるドライエッチング等のドライ工程向けに開発された
ものである。
細レジストパターン形成方法によって形成されたレジス
トパターンをフレームめっき法におけるフレームに用い
ることにより、光学的な限界によって決まる寸法よりも
微細なめっきパターンを形成することを考えた。
ろ、単純に微細レジストパターン形成方法によって形成
されたレジストパターンをフレームに用いて、フレーム
めっき法によってめっきパターンを形成しても、微細な
めっきパターンは得られないことが分かった。
実験で行っためっきパターンの形成方法について説明
し、併せて、この方法では微細なめっきパターンは得ら
れないことを説明する。
に、形成しようとするめっき層の下地となる層151の
上に、必要に応じて、導電性を有する材料によってめっ
き用の下地膜152を形成する。
せる材料を含む第1のレジストを塗布し、これをプリベ
ークして、第1のレジスト層153を形成する。
スト層153の露光、露光後ベーク、現像、水洗および
乾燥の各工程を順に行って、孤立トレンチを有する第1
のレジストパターン153Aを形成する。なお、上記の
乾燥工程は省略してもよい。
ストパターン153Aを覆うように、酸の存在により架
橋反応を生ずる水溶性の第2のレジストを塗布して、第
2のレジスト層154を形成する。
ストパターン153Aと第2のレジスト層154の加熱
処理を行って、第1のレジストパターン153A中に酸
を発生させると共に、この酸を第2のレジスト層154
へ拡散させる。これにより、第2のレジスト層154の
うち第1のレジストパターン153Aに接する界面近傍
部分に架橋膜154Aが形成される。
パターン153Aの表面のみから成長するため、この架
橋膜154Aと下地膜152との密着性は非常に弱いも
のとなる。また、第1のレジストパターン153Aの耐
熱性が低い(ガラス転移温度が低い)と、第1のレジス
トパターン153Aと第2のレジスト層154の加熱処
理の際に、第1のレジストパターン153Aが歪み、そ
の結果、下地膜152との密着性の弱い架橋膜154A
が下地膜152から剥離してしまい、架橋膜154Aと
下地膜152との間に隙間が生じる。
ノール水溶液で洗浄した後、水洗および乾燥の各工程を
順に行って、第2のレジスト層154のうちの非架橋部
分を剥離して、架橋膜154Aよりなる第2のレジスト
パターン154Bを形成する。このようにして、第1の
レジストパターン153Aと第2のレジストパターン1
54Bとによって、トレンチが狭小化されたフレームが
形成される。この時点で、第2のレジストパターン15
4Bと下地膜152との間には隙間が生じている。
ストパターン153Aと第2のレジストパターン154
Bよりなるフレームを用い、下地膜152をシード層と
してめっきを行ってめっき層155A,155Bを形成
する。なお、符号155Aは、トレンチ内に形成され、
目的とするめっきパターンとなるめっき層を表し、符号
155Bは他の部分に形成されためっき層を表す。
ストパターン154Bと下地膜152との間に生じた隙
間にめっき液が染み込むため、この隙間の部分までめっ
きされてしまう。また、めっき層は広がろうとしながら
成長するため、上記隙間は押し広げられる。その結果、
目的とするめっきパターンとなるめっき層155Aの底
部では、ほぼ第2のレジストパターン154Bの幅の分
だけ所望の幅よりも広がってしまう。
よってフレームを除去する。次に、図31に示したよう
に、イオンミリングや反応性イオンエッチング等のドラ
イエッチングまたはウェットエッチングにより、フレー
ムが存在していた部分における下地膜152を除去す
る。
めっきパターンとなるめっき層155Aを覆うように、
レジストパターン156を形成する。
ッチングによって、不要なめっき層155Bと、その下
の下地膜152を除去する。次に、有機溶媒によってレ
ジストパターン156を除去して、めっき層155Aよ
りなる目的とするめっきパターン155Cを得る。この
ようにして得られためっきパターン155Cは底部が広
がった形状となっている。
パターン形成方法によって形成されたレジストパターン
では、架橋膜154Aと下地膜152との密着性の弱さ
や、加熱処理の際における第1のレジストパターン15
3Aの歪みによって、架橋膜154Aが下地膜152か
ら剥離してしまい、第2のレジストパターン154Bと
下地膜152との間に隙間が生じる。そして、このレジ
ストパターンをフレームに用いてめっきパターンを形成
する場合には、上記の隙間の部分までめっきされてしま
う。従って、単純に微細レジストパターン形成方法によ
って形成されたレジストパターンをフレームに用いてめ
っきパターンを形成する場合には、微細なめっきパター
ンは得られないという問題点がある。この問題点は、フ
レームとなるレジスト層の厚さが大きいほど顕著にな
る。
開平11−204399号公報に示されるように、一般
の半導体製造技術において、微細レジストパターン形成
方法によって形成されたレジストパターンをマスクに用
いて、反応性イオンエッチング等のドライエッチングを
行う場合には、架橋膜154Aの下地膜152からのわ
ずかな剥離は問題にならない。そのため、上述のような
問題点は予測され得なかった。
ので、その目的は、光学的な限界によって決まる寸法よ
りも微細なめっきパターンを形成することができるよう
にしたフレームめっき方法、およびこのフレームめっき
方法を用いて光学的な限界によって決まる寸法よりも微
細な磁極を形成することができるようにした薄膜磁気ヘ
ッドの磁極の形成方法を提供することにある。
方法は、レジストによるフレームを形成する工程と、フ
レームを用いてめっきを行ってめっきパターンを形成す
る工程とを備えたフレームめっき方法であって、フレー
ムを形成する工程は、酸を発生させる材料を含む第1の
レジストによって第1のレジストパターンを形成する工
程と、第1のレジストパターンを、酸の存在により架橋
反応を生ずる第2のレジストで覆い、第1のレジストパ
ターン中に酸を発生させ、第2のレジストのうち第1の
レジストパターンに接する界面近傍部分に架橋膜を形成
し、第2のレジストのうちの非架橋部分を剥離して第2
のレジストパターンを形成する工程とを含み、第1のレ
ジストパターンと第2のレジストパターンとによってフ
レームを形成し、第1のレジストは、以下の(A)〜
(D)を含有するレジスト材料よりなるものである。 (A)有機溶剤。 (B)下記の一般式(1)で示される、重量平均分子量
が10000〜25000で、分子量分布が1.05〜
1.25の狭分散である高分子化合物よりなるベース樹
脂。 (C)酸発生剤。 (D)分子内に≡C−COOHで示される基を有する芳
香族化合物。
はメチル基である。R2は下記の一般式(2)で示され
る基である。また、R3はR2とは異なる酸不安定基であ
る。
水素原子または炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐状の
アルキル基であり、R6は炭素数1〜10の直鎖状、分
岐状もしくは環状のアルキル基であるか、またはR4と
R5、R4とR6又はR5とR6とは環を形成していてもよ
い。環を形成する場合、R4、R5、R6はそれぞれ独立
して炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン
基を示す。x、yはそれぞれ0または正数であるが、
x、yが同時に0となることはない。zは正数である。
x、y、zは、0≦x/(x+y+z)≦0.5、0≦
y/(x+y+z)≦0.5、0.4≦z/(x+y+
z)≦0.9の関係を満たす。
(1)中のR3は、-CO2C(CH3)3であってもよ
い。
ムを形成する工程において、めっきの際に不具合の生じ
ない微細なフレームを形成することが可能になり、この
フレームを用いて微細なめっきパターンを形成すること
が可能になる。
成方法は、記録媒体に対向する媒体対向面と、互いに磁
気的に連結され、媒体対向面側において互いに対向する
磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1つの層を含む第
1および第2の磁性層と、第1の磁性層の磁極部分と第
2の磁性層の磁極部分との間に設けられたギャップ層
と、少なくとも一部が第1および第2の磁性層の間に、
第1および第2の磁性層に対して絶縁された状態で設け
られた薄膜コイルとを備えた薄膜磁気ヘッドにおける磁
極部分を含む層を形成する方法であって、本発明のフレ
ームめっき方法によって、磁極部分を含む層を形成する
ものである。
成方法では、本発明のフレームめっき方法を用いて、微
細な磁極を形成することが可能になる。
成方法は、記録媒体に対向する媒体対向面と、互いに磁
気的に連結され、媒体対向面側において互いに対向する
磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1つの層を含む第
1および第2の磁性層と、第1の磁性層の磁極部分と第
2の磁性層の磁極部分との間に設けられたギャップ層
と、少なくとも一部が第1および第2の磁性層の間に、
第1および第2の磁性層に対して絶縁された状態で設け
られた薄膜コイルとを備えた薄膜磁気ヘッドにおける磁
極部分を含む層を形成する方法であって、磁極部分を含
む層となる被パターニング層を形成する工程と、本発明
のフレームめっき方法によって、被パターニング層の上
に、エッチング用のマスクを形成する工程と、このマス
クを用いて、ドライエッチングによって、被パターニン
グ層をエッチングすることによってパターニングして、
磁極部分を含む層を形成する工程とを備えたものであ
る。
成方法では、本発明のフレームめっき方法を用いて、微
細なエッチング用のマスクを形成することが可能にな
り、このマスクを用いて被パターニング層をエッチング
することによって、微細な磁極を形成することが可能に
なる。
て図面を参照して詳細に説明する。 [第1の実施の形態]始めに、図1ないし図11を参照
して、本発明の第1の実施の形態に係るフレームめっき
方法について説明する。
は、まず、図1に示したように、形成しようとするめっ
き層の下地となる層51の上に、必要に応じて、導電性
を有する材料によってめっき用の下地膜52を形成す
る。
る材料を含む第1のレジストを塗布し、これをプリベー
クして、第1のレジスト層53を形成する。本実施の形
態における第1のレジストに使用するレジスト材料につ
いては、後で詳しく説明する。
を介して第1のレジスト層53を露光し、その後、露光
後ベーク、現像、水洗および乾燥の各工程を順に行っ
て、孤立トレンチを有する第1のレジストパターン53
Aを形成する。なお、上記の乾燥工程は省略してもよ
い。
トパターン53Aを覆うように、酸の存在により架橋反
応を生ずる水溶性の第2のレジストを塗布して、第2の
レジスト層54を形成する。
トパターン53Aと第2のレジスト層54の加熱処理を
行って、第1のレジストパターン53A中に酸を発生さ
せると共に、この酸を第2のレジスト層54へ拡散させ
る。これにより、第2のレジスト層54のうち第1のレ
ジストパターン53Aに接する界面近傍部分に架橋膜5
4Aが形成される。
ロパノール水溶液で洗浄した後、水洗および乾燥の各工
程を順に行って、第2のレジスト層54のうちの非架橋
部分を剥離して、架橋膜54Aよりなる第2のレジスト
パターン54Bを形成する。このようにして、第1のレ
ジストパターン53Aと第2のレジストパターン54B
とによって、トレンチが狭小化されたフレームが形成さ
れる。
トパターン53Aと第2のレジストパターン54Bより
なるフレームを用い、下地膜52をシード層としてめっ
きを行ってめっき層55A,55Bを形成する。なお、
符号55Aは、トレンチ内に形成され、目的とするめっ
きパターンとなるめっき層を表し、符号55Bは他の部
分に形成されためっき層を表す。
ってフレームを除去する。次に、図9に示したように、
イオンミリングや反応性イオンエッチング等のドライエ
ッチングまたはウェットエッチングにより、フレームが
存在していた部分における下地膜52を除去する。
めっきパターンとなるめっき層55Aを覆うように、レ
ジストパターン56を形成する。
ッチングによって、不要なめっき層55Bと、その下の
下地膜52を除去する。次に、有機溶媒によってレジス
トパターン56を除去して、めっき層55Aよりなる目
的とするめっきパターン55Cを得る。
トに使用するレジスト材料について詳しく説明する。本
実施の形態における第1のレジストには、以下の(A)
〜(D)を含有する化学増幅型ポジ型レジスト材料を使
用する。 (A)有機溶剤。 (B)下記の一般式(1)で示される、重量平均分子量
が10000〜25000で、分子量分布が1.05〜
1.25の狭分散である高分子化合物よりなるベース樹
脂。 (C)酸発生剤。 (D)分子内に≡C−COOHで示される基を有する芳
香族化合物。
はメチル基である。R2は下記の一般式(2)で示され
る基である。また、R3はR2とは異なる酸不安定基であ
る。
水素原子または炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐状の
アルキル基であり、R6は炭素数1〜10の直鎖状、分
岐状もしくは環状のアルキル基であるか、またはR4と
R5、R4とR6又はR5とR6とは環を形成していてもよ
い。環を形成する場合、R4、R5、R6はそれぞれ独立
して炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン
基を示す。x、yはそれぞれ0または正数であるが、
x、yが同時に0となることはない。zは正数である。
x、y、zは、0≦x/(x+y+z)≦0.5、0≦
y/(x+y+z)≦0.5、0.4≦z/(x+y+
z)≦0.9の関係を満たす。
H3)3であってもよい。
(A)〜(D)の具体例としては、特開平10−205
04号公報に示されたものを用いることができる。ただ
し、本実施の形態では、成分(B)である高分子化合物
には、重量平均分子量が10000〜25000で、分
子量分布が1.05〜1.25の狭分散であるという条
件が与えられる。なお、分子量分布は、重量平均分子量
(Mw)/数平均分子量(Mn)で与えられる。
上述の化学増幅型ポジ型レジスト材料を使用することに
より、単純に従来の微細レジストパターン形成方法によ
って形成されたレジストパターンをフレームに用いてめ
っきパターンを形成する場合に生じる不具合が発生する
ことなく、光学的な限界によって決まる寸法よりも微細
なめっきパターンを形成することが可能になる。以下、
その理由を説明する。
に使用する上述の化学増幅型ポジ型レジスト材料は、そ
の成分(B)であるベース樹脂の耐熱性(ガラス転移温
度)が高く、そのため、図5に示した加熱処理の際にお
ける第1のレジストパターン53Aの歪みが小さくなる
ことが分かった。その結果、本実施の形態によれば、架
橋膜54Aが下地膜52から剥離し難くなり、架橋膜5
4Aと下地膜52との間に隙間が生じることが防止され
る。従って、本実施の形態によれば、めっき時に第2の
レジストパターン54Bと下地膜52との間の隙間にめ
っき液が染み込むことによってめっきパターン55Cの
底部が広がることが防止され、微細レジストパターン形
成方法を有効に利用して、光学的な限界によって決まる
寸法よりも微細なめっきパターンを形成することが可能
になる。
ストに使用するレジスト材料の成分(B)に与えられる
重量平均分子量と分子量分布の条件の意味について説明
する。
は、様々な組み合わせが考えられるが、本発明者が実験
したところ、修飾基の組み合わせの違いは、ベース樹脂
の耐熱性(ガラス転移温度)にはほとんど影響を与えなか
った。ベース樹脂の耐熱性に影響を与えたのは、主に、
ベース樹脂の重量平均分子量と分子量分布であった。
均分子量と分子量分布のみを変えた下記のレジストを用
いて、第1のレジストパターンを形成し、更に、その第
1のレジストパターンに対して、下記の条件で微細レジ
ストパターン形成方法によるトレンチの狭小化処理を施
してフレームめっき法のためのフレームを形成し、その
フレームを用いてめっきを行って、微細なめっきパター
ンが得られるかどうかを調べる実験を行った。
するためのレジストとして、以下の成分(A)、(B
´)、(C)および(D)を含有する化学増幅型ポジ型
レジスト材料を使用した。
ルモノメチルエーテルアセテート:乳酸エチル=45重
量%:20重量%となる有機溶剤を65重量%の割合で
用いた。
式(1)において、R1:水素原子、R2:式(2)にお
いてR4=R5=R6:-CH3、R3:-CO2C(CH3)3
とした高分子化合物を32重量%の割合で用いた。
トルエンスルホン酸トリフェニルスルホニウムを2重量
%の割合で用いた。
1-Np-O-CH2-COOH(Np:ナフタレン環)を
約1重量%の割合で用いた。
では、その他の成分として、界面活性剤フロラード(F
C-430)を約0.01重量%の割合で用いた。
量分布は、以下の方法により、それぞれ独立に目的の値
になるように調整した。同じポリマーでもその分子量に
よって、同一の溶媒に対する溶解度もしくは分配比が異
なる。一般的には、分子量が大きいほど溶解度が低くな
る。これを利用して、様々な分子量の、分子量分布の小
さいポリマーを得ることができる。すなわち、まず、ラ
ジカル重合、カチオン重合、アニオン重合等の方法によ
って得た、様々な分子量のポリマーと不純物とを含んだ
材料よりポリマーを精製する。このようなポリマーの精
製は、例えば、メタノールを用いて、ポリマーだけをメ
タノールに溶解させ、未反応物と不純物を沈殿させるこ
とによって行うことができる。次に、このようにして得
られた、様々な分子量のポリマーを含んだ材料、言い換
えると分子量分布の大きいポリマーをメタノールに再度
溶解させ、これに、べンゼンもしくは水等の、ポリマー
の溶解度を落とす溶媒を徐々に加えていく。すると、分
子量の大きいポリマーから沈殿していく。これをこまめ
に採取することにより、様々な分子量の、分子量分布の
小さいポリマーを得ることができる。更に、これらのポ
リマーを所定の割合で再混合することにより、任意の分
子量と分子量分布を持ったポリマーを得ることができ
る。なお、以上の方法は、特開平6−273934号公
報および特開平6−273935号公報にも記載されて
いる。
次のような水溶性樹脂混合物を用いた。この水溶性樹脂
混合物は、水溶性樹脂と水溶性架橋剤の混合溶液であ
る。この混合溶液は、ポリビニルアセタールの5重量%
水溶液:160gおよび(N−メトキシメチル)メトキ
シエチレン尿素の約10重量%の水溶液:20g中に、
純水:20gを室温で6時間攪拌混合して得た。ポリビ
ニルアセタールの5重量%水溶液は、1Lメスフラスコ
を用い、積水化学社製のポリビニルアセタール樹脂エス
レックKW3の20重量%水溶液:100gに純水:4
00gを加え、室温で6時間攪拌混合して得た。また、
(N−メトキシメチル)メトキシエチレン尿素水溶液
は、1Lメスフラスコを用いて、(N−メトキシメチ
ル)メトキシエチレン尿素:100g中に、純水:86
0g、IPA(イソプロパノール):40gを室温にて
6時間攪拌混合して得た。
ンの形成方法について説明する。実験では、以下の
(a)〜(c)の手順によって、第1のレジストパター
ンを形成した。
Feをスパッタによって0.1μm成膜して下地膜を形
成した。次に、下地膜の上に、プリベーク後の厚さが5
μmになるように、上述の化学増幅型ポジ型レジスト材
料をスピンコーティングし、ホットプレートによって、
120℃の温度で240秒間、プリベークを行った。
(Nikon NSR−2205EX12B、露光波長
=248nm、NA=0.4)と、マスク間隔(マスク
の透明部分の幅)が0.4μmのマスクを用いて、約2
00mJ/cm2の露光量で露光した。なお、使用する
露光波長は、レジストに含まれる酸発生剤に吸収がある
波長であれば248nmに限らない。次に、ホットプレ
ートによって、100℃の温度で120秒間、露光後ベ
ークを行った。
メチルアンモニウムヒドロキシドの水溶液を用いて、パ
ドル法により、50秒間の現像を5回行った後、水洗お
よび乾燥を行った。
さが5μm、トレンチ間隔が0.4μmの孤立トレンチ
を有する第1のレジストパターンを得た。5μm程度の
厚さのレジスト層では、光学的に形成し得る最小のトレ
ンチ間隔は、理論的には0.4μm程度となる。
について説明する。実験では、以下の(d)〜(f)の
手順によって、微細レジストパターン形成方法によるト
レンチの狭小化処理を行った。
て下地膜と第1のレジストパターンとが形成されたシリ
コン基板上に、第1のレジストパターンを覆うように、
前述の第2のレジストをスピンコートして第2のレジス
ト層を形成した後、ホットプレートによって、85℃の
温度で70秒間、ベークを行った。続いて、ホットプレ
ートによって、100℃の温度で90秒間、第1のレジ
ストパターンと第2のレジスト層の加熱処理を行った。
ル水溶液で洗浄後、水洗した。 (f)次に、ホットプレートによって、90℃の温度で
90秒間、ポストベークを行った
さが5μm、トレンチ間隔が0.3μmの孤立トレンチ
を有する第2のレジストパターンを得た。第1のレジス
トパターンと第2のレジストパターンとによって、フレ
ームめっき法のためのフレームが形成される。
方法について説明する。実験では、以下の(g)〜
(i)の手順によって、フレームめっき法によってめっ
きパターンを形成した。
て、下地膜と上記のフレームが形成されたシリコン基板
を、5%のHCl水溶液で洗浄した後、水洗した。
組成のめっき液のNiFeめっき浴を用い、上記のフレ
ームを用いたフレームめっき法により、NiFeを約4
μmの厚さに形成した後、水洗および乾燥を行った。な
お、めっきは、浴温:40℃、電流密度:3.5×10
-3A/cm2、陽極:NiFeの条件で行った。
去した後、乾燥して、幅が約0.3μm、高さが約4μ
mの、NiFeによる孤立ラインのめっきパターンを得
た。
ンを、測長SEM(走査型電子顕微鏡)(HITACH
S−7000)を用いて観察し、第2のレジストパタ
ーンと下地膜との間の隙間にめっき液が染み込むことに
よるめっきパターン異常の有無を確認した。
分子量は、10000〜25000である必要があるこ
とが分かった。すなわち、重量平均分子量が10000
に満たないとレジスト材料の耐熱性が劣り、第2のレジ
ストパターンと下地膜との間に隙間が生じることによる
不具合が発生した。また、重量平均分子量が25000
を超えるとアルカリ溶解性が低下し、解像性が悪くな
り、0.6μm以下のトレンチ間隔のレジストパターン
を形成することができなかった。
が理想的であるが、分子量分布が1.05未満の樹脂は
合成できず、分子量分布が1.25よりも大きい場合に
は、重量平均分子量が25000の場合でも、ガラス転
移温度が160℃を下回り、レジスト材料の耐熱性が劣
り、第2のレジストパターンと下地膜との間に隙間が生
じることによる不具合が発生した。
フレームめっき方法によれば、微細レジストパターン形
成方法の適用による不具合が発生することなく、光学的
な限界によって決まる寸法よりも微細なめっきパターン
を形成することが可能になる。
の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの磁極の形成方法に
ついて説明する。本実施の形態に係る磁極の形成方法
は、第1の実施の形態に係るフレームめっき法を用い
て、薄膜磁気ヘッドの磁極を形成する方法である。
実施の形態に係る磁極の形成方法を用いた複合型薄膜磁
気ヘッドの製造方法の一例について説明する。なお、図
12ないし図15において、(a)はエアベアリング面
に垂直な断面を示し、(b)は磁極部分のエアベアリン
グ面に平行な断面を示している。
は、まず、図12に示したように、アルティック(Al
2O3・TiC)等のセラミック材料よりなる基板1の上
に、スパッタ法等によって、アルミナ(Al2O3)、二
酸化ケイ素(SiO2)等の絶縁材料よりなる絶縁層2
を、例えば1〜20μmの厚みに形成する。次に、絶縁
層2の上に、磁性材料よりなる再生ヘッド用の下部シー
ルド層3を、例えば0.1〜5μmの厚みに形成する。
下部シールド層3に用いる磁性材料は、FeAlSi、
NiFe、CoFe、CoFeNi、FeN、FeZr
N、FeTaN、CoZrNb、CoZrTa等であ
る。下部シールド層3は、スパッタ法またはめっき法等
によって形成される。
法等によって、Al2O3、SiO2等の絶縁材料よりな
る下部シールドギャップ膜4を、例えば10〜200n
mの厚みに形成する。次に、下部シールドギャップ膜4
の上に、スパッタ法等によって、再生用のMR素子5
を、例えば数十nmの厚みに形成する。MR素子5に
は、AMR素子、GMR素子、あるいはTMR(トンネ
ル磁気抵抗効果)素子等の磁気抵抗効果を示す感磁膜を
用いた素子を用いることができる。次に、下部シールド
ギャップ膜4の上に、スパッタ法等によって、MR素子
5に電気的に接続される一対の電極層6を、数十nmの
厚みに形成する。次に、下部シールドギャップ膜4およ
びMR素子5の上に、スパッタ法等によって、Al
2O3、SiO2等の絶縁材料よりなる上部シールドギャ
ップ膜7を、例えば10〜200nmの厚みに形成す
る。
は、レジストパターンを用いた一般的なエッチング方法
やリフトオフ法やこれらを併用した方法によってパター
ニングされる。
磁性材料からなり、再生ヘッドと記録ヘッドの双方に用
いられる上部シールド層兼下部磁極層(以下、下部磁極
層と記す。)8を、例えば0.5〜4.0μmの厚みに
形成する。なお、下部磁極層8に用いる磁性材料は、N
iFe、CoFe、CoFeNi、FeN等の軟磁性材
料である。下部磁極層8は、スパッタ法またはめっき法
等によって形成される。
によって、Al2O3、SiO2等の絶縁材料よりなる記
録ギャップ層9を、例えば10〜500nmの厚みに形
成する。次に、磁路形成のために、後述する薄膜コイル
の中心部分において、記録ギャップ層9を部分的にエッ
チングしてコンタクトホール9aを形成する。
膜コイルを形成する部分に、例えば熱硬化させたフォト
レジストよりなる絶縁層10を形成する。次に、絶縁層
10の上に、フレームめっき法等によって、Cu等の導
電性材料よりなる薄膜コイルの第1層部分11を形成す
る。次に、絶縁層10および薄膜コイルの第1層部分1
1を覆うように、例えば熱硬化させたフォトレジストよ
りなる絶縁層12を形成する。次に、絶縁層12の上
に、フレームめっき法等によって、Cu等の導電性材料
よりなる薄膜コイルの第2層部分13を形成する。次
に、絶縁層12および薄膜コイルの第2層部分13を覆
うように、例えば熱硬化させたフォトレジストよりなる
絶縁層14を形成する。薄膜コイルの第1層部分11と
第2層部分13は、互いに接続され、コンタクトホール
9aの回りに巻回される。第1層部分11と第2層部分
13を合わせた部分の厚みは例えば2〜5μmとし、絶
縁層10,12,14を合わせた部分の厚みは例えば3
〜20μmとする。
ング面(媒体対向面)30から絶縁層12,14の上を
経て、コンタクトホール9aにかけて、磁性材料からな
る記録ヘッド用の上部磁極層15を、例えば3〜5μm
の厚みに形成する。なお、上部磁極層15に用いる磁性
材料は、NiFe、CoFe、CoFeNi、FeN等
の軟磁性材料である。上部磁極層15は、第1の形態に
係るフレームめっき方法を用いて形成される。
ち、エアベアリング面30側において記録ギャップ層9
を介して互いに対向する部分が、それぞれ下部磁極層8
の磁極部分および上部磁極層15の磁極部分である。本
例では、上部磁極層15の磁極部分は、記録トラック幅
に等しい幅を有し、記録トラック幅を規定している。ま
た、下部磁極層8と上部磁極層15は、コンタクトホー
ル9aを介して互いに磁気的に連結されている。
15の磁極部分をマスクとして、ドライエッチングによ
り、記録ギャップ層9を選択的にエッチングする。この
ときのドライエッチングには、例えば、BCl2,Cl2
等の塩素系ガスや、CF4,SF6等のフッ素系ガス等の
ガスを用いた反応性イオンエッチング(RIE)が用い
られる。次に、例えばアルゴンイオンミリングによっ
て、下部磁極層8を選択的に例えば0.3〜0.6μm
程度エッチングして、図14(b)に示したようなトリ
ム構造とする。このトリム構造によれば、狭トラックの
書き込み時に発生する磁束の広がりによる実効的なトラ
ック幅の増加を防止することができる。
等によって、全体に、Al2O3、SiO2等の絶縁材料
よりなる保護層16を、例えば5〜50μmの厚みに形
成し、その表面を平坦化して、その上に、図示しない電
極用パッドを形成する。最後に、上記各層を含むスライ
ダの研磨加工を行って、記録ヘッドおよび再生ヘッドを
含む薄膜磁気ヘッドのエアベアリング面30を形成して
本例における薄膜磁気ヘッドが完成する。
ヘッドは、記録媒体に対向する媒体対向面(エアベアリ
ング面30)と、再生ヘッドと、記録ヘッドとを備えて
いる。再生ヘッドは、MR素子5と、エアベアリング面
30側の一部がMR素子5を挟んで対向するように配置
された、MR素子5をシールドするための下部シールド
層3および上部シールド層(下部磁極層8)とを有して
いる。
エアベアリング面30側において互いに対向する磁極部
分を含み、それぞれ少なくとも1つの層を含む下部磁極
層8および上部磁極層15と、この下部磁極層8の磁極
部分と上部磁極層15の磁極部分との間に設けられた記
録ギャップ層9と、少なくとも一部が下部磁極層8およ
び上部磁極層15の間に、これらに対して絶縁された状
態で配設された薄膜コイル11,13とを有している。
上部磁極層15の磁極部分は記録トラック幅を規定して
いる。
に係るフレームめっき法を用いて薄膜磁気ヘッドの磁極
を形成するようにしたので、光学的な限界によって決ま
る寸法よりも微細な磁極を形成することが可能となる。
効果は、第1の実施の形態と同様である。
の実施の形態に係る薄膜磁気ヘッドの磁極の形成方法に
ついて説明する。本実施の形態に係る磁極の形成方法
は、第1の実施の形態に係るフレームめっき法を用いて
形成しためっきパターンをマスクとして、ドライエッチ
ングによって、薄膜磁気ヘッドの磁極を形成する方法で
ある。
実施の形態に係る磁極の形成方法を用いた複合型薄膜磁
気ヘッドの製造方法の一例について説明する。なお、図
16ないし図22において、(a)はエアベアリング面
に垂直な断面を示し、(b)は磁極部分のエアベアリン
グ面に平行な断面を示している。
は、絶縁層14を形成する工程までは、第2の実施の形
態と同様である。本例では、次に、図16に示したよう
に、全体に、磁性材料よりなる磁性層21を、例えば3
〜5μmの厚みに形成する。磁性層21に用いる磁性材
料は、例えば高飽和磁束密度の軟磁性材料(NiFe、
CoFe、CoFeNi、FeN等)である。また、磁
性層21は、めっき法によって形成してもよいし、スパ
ッタリング等のドライ成膜法によって形成してもよい。
磁性層21は、本発明における被パターニング層に対応
する。
の上に、第1の実施の形態における第1のレジストを塗
布し、これをプリベークして第1のレジスト層を形成す
る。次に、所定のマスクを介して第1のレジスト層を露
光し、その後、露光後ベーク、現像、水洗および乾燥の
各工程を順に行って、孤立トレンチを有する第1のレジ
ストパターン22を形成する。なお、上記の乾燥工程は
省略してもよい。
ストパターン22を覆うように、第1の実施の形態にお
ける第2のレジストを塗布して、第2のレジスト層を形
成する。次に、第1のレジストパターン22と第2のレ
ジスト層の加熱処理を行って、第2のレジスト層のうち
第1のレジストパターン22に接する界面近傍部分に架
橋膜を形成する。次に、例えばイソプロパノール水溶液
で洗浄した後、水洗および乾燥の各工程を順に行って、
第2のレジスト層のうちの非架橋部分を剥離して、架橋
膜よりなる第2のレジストパターン23を形成する。こ
のようにして、第1のレジストパターン22と第2のレ
ジストパターン23とによって、トレンチが狭小化され
たフレームが形成される。
ストパターン22と第2のレジストパターン23よりな
るフレームを用い、磁性層21をめっき下地膜(シード
層)としてめっきを行ってめっきパターン24を形成す
る。めっきパターン24の材料は、例えばNi、NiF
e、NiB、NiP等とする。
よってフレームを除去する。次に、図21に示したよう
に、めっきパターン24をエッチング用のマスクとし
て、イオンミリングや反応性イオンエッチング等のドラ
イエッチングにより、磁性層21と、記録ギャップ層9
と、下部磁極層8の一部を選択的にエッチングする。こ
れにより、パターニングされた磁性層21によって上部
磁極層15が形成されると共に、図21(b)に示した
ようなトリム構造が得られる。次に、めっきパターン2
4を除去する。
の形態と同様に、保護層16を形成し、その表面を平坦
化して、その上に、図示しない電極用パッドを形成す
る。最後に、上記各層を含むスライダの研磨加工を行っ
て、記録ヘッドおよび再生ヘッドを含む薄膜磁気ヘッド
のエアベアリング面30を形成して本例における薄膜磁
気ヘッドが完成する。
に係るフレームめっき法を用いて形成した微細なめっき
パターンをマスクとして、ドライエッチングによって薄
膜磁気ヘッドの磁極を形成するようにしたので、第2の
実施の形態と同様に、光学的な限界によって決まる寸法
よりも微細な磁極を形成することが可能となる。
および効果は、第2の実施の形態と同様である。
されず、種々の変更が可能である。例えば、第1のレジ
ストパターン中に酸を発生させる処理は加熱処理に限ら
ず、露光処理であってもよい。
膜磁気ヘッドにおける記録トラック幅を規定する上部磁
極層の形成に限らず、下部磁極層の形成にも適用するこ
とができる。また、上部磁極層や下部磁極層が2以上の
層を含む場合には、本発明のフレームめっき方法は、上
部磁極層や下部磁極層における磁極部分を含む層の形成
のみならず、磁極部分を含まない層の形成にも適用する
ことができる。更に、本発明のフレームめっき方法は、
薄膜磁気ヘッドにおける磁極層の形成に限らず、他の種
々のめっきパターンの形成に適用することができる。
成方法は、誘導型電磁変換素子のみを備えた記録専用の
薄膜磁気ヘッドや、誘導型電磁変換素子によって記録と
再生を行う薄膜磁気ヘッドにも適用することができる。
っき方法によれば、フレームを形成する工程において、
めっきの際に不具合の生じない微細なフレームを形成す
ることが可能になり、このフレームを用いて、光学的な
限界によって決まる寸法よりも微細なめっきパターンを
形成することが可能になるという効果を奏する。
極の形成方法によれば、本発明のフレームめっき方法を
用いて、光学的な限界によって決まる寸法よりも微細な
磁極を形成することが可能になるという効果を奏する。
極の形成方法によれば、本発明のフレームめっき方法を
用いて、微細なエッチング用のマスクを形成することが
可能になり、このマスクを用いて被パターニング層をエ
ッチングすることによって、光学的な限界によって決ま
る寸法よりも微細な磁極を形成することが可能になると
いう効果を奏する。
き方法における一工程を示す断面図である。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
る。
ある。
方法を用いた複合型薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例に
おける一工程を示す断面図である。
ある。
ある。
ある。
方法を用いた複合型薄膜磁気ヘッドの製造方法の一例に
おける一工程を示す断面図である。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ける一工程を示す断面図である。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
3A…第1のレジストパターン、54…第2のレジスト
層、54A…架橋膜、54B…第2のレジストパター
ン、55A,55B…めっき層、55C…めっきパター
ン、56…レジストパターン。
Claims (4)
- 【請求項1】 レジストによるフレームを形成する工程
と、前記フレームを用いてめっきを行ってめっきパター
ンを形成する工程とを備えたフレームめっき方法であっ
て、 前記フレームを形成する工程は、酸を発生させる材料を
含む第1のレジストによって第1のレジストパターンを
形成する工程と、前記第1のレジストパターンを、酸の
存在により架橋反応を生ずる第2のレジストで覆い、第
1のレジストパターン中に酸を発生させ、第2のレジス
トのうち第1のレジストパターンに接する界面近傍部分
に架橋膜を形成し、第2のレジストのうちの非架橋部分
を剥離して第2のレジストパターンを形成する工程とを
含み、前記第1のレジストパターンと前記第2のレジス
トパターンとによって前記フレームを形成し、 前記第1のレジストは、 (A)有機溶剤 (B)下記の一般式(1)で示される、重量平均分子量
が10000〜25000で、分子量分布が1.05〜
1.25の狭分散である高分子化合物よりなるベース樹
脂 【化1】 (ただし、式(1)中のR1は水素原子またはメチル基
である。R2は下記の一般式(2)で示される基であ
る。また、R3はR2とは異なる酸不安定基である。 【化2】 式(2)中のR4、R5はそれぞれ独立して水素原子また
は炭素数1〜6の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基で
あり、R6は炭素数1〜10の直鎖状、分岐状もしくは
環状のアルキル基であるか、またはR4とR5、R4とR6
又はR5とR6とは環を形成していてもよい。環を形成す
る場合、R4、R5、R6はそれぞれ独立して炭素数1〜
6の直鎖状もしくは分岐状のアルキレン基を示す。x、
yはそれぞれ0または正数であるが、x、yが同時に0
となることはない。zは正数である。x、y、zは、0
≦x/(x+y+z)≦0.5、0≦y/(x+y+
z)≦0.5、0.4≦z/(x+y+z)≦0.9の
関係を満たす。) (C)酸発生剤 (D)分子内に≡C−COOHで示される基を有する芳
香族化合物 を含有するレジスト材料よりなることを特徴とするフレ
ームめっき方法。 - 【請求項2】 式(1)中のR3は、-CO2C(CH3)
3であることを特徴とする請求項1記載のフレームめっ
き方法。 - 【請求項3】 記録媒体に対向する媒体対向面と、互い
に磁気的に連結され、前記媒体対向面側において互いに
対向する磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1つの層
を含む第1および第2の磁性層と、前記第1の磁性層の
磁極部分と前記第2の磁性層の磁極部分との間に設けら
れたギャップ層と、少なくとも一部が前記第1および第
2の磁性層の間に、前記第1および第2の磁性層に対し
て絶縁された状態で設けられた薄膜コイルとを備えた薄
膜磁気ヘッドにおける磁極部分を含む層を形成する薄膜
磁気ヘッドの磁極の形成方法であって、 請求項1または2記載のフレームめっき方法によって、
前記磁極部分を含む層を形成することを特徴とする薄膜
磁気ヘッドの磁極の形成方法。 - 【請求項4】 記録媒体に対向する媒体対向面と、互い
に磁気的に連結され、前記媒体対向面側において互いに
対向する磁極部分を含み、それぞれ少なくとも1つの層
を含む第1および第2の磁性層と、前記第1の磁性層の
磁極部分と前記第2の磁性層の磁極部分との間に設けら
れたギャップ層と、少なくとも一部が前記第1および第
2の磁性層の間に、前記第1および第2の磁性層に対し
て絶縁された状態で設けられた薄膜コイルとを備えた薄
膜磁気ヘッドにおける磁極部分を含む層を形成する薄膜
磁気ヘッドの磁極の形成方法であって、 前記磁極部分を含む層となる被パターニング層を形成す
る工程と、 請求項1または2記載のフレームめっき方法によって、
前記被パターニング層の上に、エッチング用のマスクを
形成する工程と、 前記マスクを用いて、ドライエッチングによって、前記
被パターニング層をエッチングすることによってパター
ニングして、前記磁極部分を含む層を形成する工程とを
備えたことを特徴とする薄膜磁気ヘッドの磁極の形成方
法。
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