JP2704286B2 - 感光性平版印刷版 - Google Patents

感光性平版印刷版

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JP2704286B2
JP2704286B2 JP1051328A JP5132889A JP2704286B2 JP 2704286 B2 JP2704286 B2 JP 2704286B2 JP 1051328 A JP1051328 A JP 1051328A JP 5132889 A JP5132889 A JP 5132889A JP 2704286 B2 JP2704286 B2 JP 2704286B2
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はポジ型平版印刷版に関係し、詳しくは、ナフ
トキノンジアジド化合物を含有するポジ型平版印刷版の
主として、貼り込み跡の消去性の改良に関する。
〈従来の技術及びその解決すべき課題〉 平版印刷版の支持体としてアルミニウム板が広く一般
に使用される。アルミニウム板は親水性、保水性向上、
画像部との密着性向上、非画像部強度向上のために表面
処理が施される。この表面処理法としては機械的に粗面
化するボールグレイニング、ワイヤーグレイニング、ブ
ラシグレイニング法や、塩酸浴、硝酸浴等で直流あるい
は交流で電解粗面化する電解粗面化法およびこれらを組
合せた粗面化法が行われている。この表面処理の後で硫
酸やリン酸浴中で陽極酸化処理が施される。更に、ケイ
酸塩や熱水による封孔処理や、ポリビニルホスホン酸な
どに浸漬処理されることがある。このようにしてきたア
ルミニウム支持体上にo−ナフトキノンジアジドを感光
性物質として用い、ノボラック樹脂や、ビニル樹脂、ウ
レタン樹脂などをバインダーとしたものを主成分とした
感光性組成物が塗布されることにより、感光性平版印刷
版が作られることはよく知られていることである。
このようなo−ナフトキノンジアジド化合物としてポ
リヒドロキシ化合物のo−ナフトキノンジアジド化合物
を使用することにより、その感光層中での結晶の析出を
防止し、保存性を向上したり、アルミニウム支持体との
接着性、耐処理薬品性、現像性等を改良することもすで
に知られている。例えば、特公昭43-28403号公報に記載
されている如く、ピロガロールとアセトンの重縮合樹脂
のo−ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルを使用
したもの、例えば、特開昭55-76346号公報に記載されて
いるように、ピロガロール、レゾルシンの混合物とアセ
トンとの重縮合樹脂のo−ナフトキノンジアジドスルホ
ン酸エステルを用い、現像性をコントロールするもの、
例えば、特開昭50-1044号公報、同50-1045号公報に記載
されているように多価フェノールとベンズアルデヒド、
アセトアルデヒドの重縮合樹脂を用い、現像性、耐処理
薬品性の改良を試みたものが開示されている。
しかしながら、これらポリヒドロキシフェノールのケ
トン又はアルデヒド類の重縮合樹脂のo−ナフトキノン
ジアジドスルホン酸エステルを用いて種々研究を重ねた
結果、つぎのような問題点が明らかになった。
一般に、ポジ型平版印刷版を作成する方法としては、
種々の複数の絵柄、文字原稿をベースに貼り込んで一枚
のポジフィルムを作成し、つづいてこのフィルムを平版
印刷版材料の感光層にあてがって紫外線で露光し、さら
にこの露光したものを現像液で現像処理して印刷版にす
ることが行なわれている。この際、さらに高耐刷性能が
望まれる場合にはバーニング処理によって画像部の感光
層を熱硬化させる。ところが、従来のポリヒドロキシフ
ェノールのケトン又はアルデヒド類の重縮合樹脂のo−
ナフトキノンジアジドスルホン酸エステルからなる感光
層に上記のポジフィルムをあてがって露光すると、使用
したポジ原稿に貼り込んだ種々のフィルムベースのエッ
ジ部が画像部のように強くはないが、これと同じように
露光された感光性層が半露光状態で版面に残り、これが
版上に強く接着していて、現像液により容易には除去さ
れないで残ってしまう。そしてこの版を使用して印刷す
ると、印刷物に汚れが発生する。このようにして生じた
貼り込み跡は、一般にポジ型平版印刷版に使用されてい
る、いわゆる無公害消去液(劇薬であるフッ酸を含まな
い)では完全には消去させることができない。その結
果、実際の印刷では印刷物のヤレの発生などの問題を起
こしている。上記の貼り込み跡は、一般に良く行われて
いる耐刷力を向上させるためのバーニング処理をした場
合、より顕著に起こり、実際の印刷の使用には耐えられ
なくなっている。
また、感光層に従来のポリヒドロキシフェノールのケ
トン又はアルデヒド類の重縮合樹脂o−ナフトキノンジ
アジドスルホン酸エステルを用いると、例えば特開昭56
-162693号公報に記載されているような印刷版上の網点
面積を小さく再現する、いわゆる点減り効果を大きくす
ることが期待できず、実効感度を大きくできない問題も
あった。このように点減り効果が多く期待できないと印
刷版の網点が大きくなるので鮮明な印刷物を作成するこ
とが出来なくなる。また、上記従来の樹脂物を用いると
現像性、特に使用した現像液、すなわち、疲労現像液に
対する現像性も良いというわけでなく、これが悪いと感
光層を除去した非画像部に感光物が残留し、これはイン
クに対して親和性を有するのでインクが付着し易くな
り、その結果印刷物に汚れを発生させることになる。さ
らに、上記従来の樹脂物を用いると、一枚のフィルムの
上に貼り込んだフィルムの位置を明示するために露光し
た像に感光層に含まれる染料を退色させる可視画性能の
向上も多くは期待できないという問題があった。
以上のことより、ポリヒドロキシフェノールのケトン
又はアルデヒドの重縮合物のo−ナフトキノンジアジド
スルホン酸エステルを用いる感光層の上記の諸問題を解
決できるような改善が望まれていた。
従って、本発明の目的は、フッ酸を含まないような消
去液でも貼り込み跡を完全に消去でき、バーニング処理
しても、その部分にインキがつくことのない、ポジ型感
光性平版印刷版を提供することにある。
本発明者等は上記目的を達成するため鋭意研究を重ね
た結果、砂目立て処理及び陽極酸化処理したアルミニウ
ム板上に、以下の成分: 一般式: で表わされる構造を有する感光性物質と、 アルカリ可溶性樹脂と、 を含有するポジ型感光性樹脂組成物を塗設してなる感光
性平版印刷版に関する。
上記一般式〔A〕において、R1〜R8のハロゲンとし
ては塩素、臭素、ヨウ素が好ましく、R1〜R8のアルキ
ル基としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチ
ルのような炭素数1〜4のアルキル基が好ましく、アル
コキシ基としてはメトキシ、エトキシ、ヒドロキシエト
キシ、プロポキシ、ヒドロキシプロポキシ、イソプロポ
キシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、
t−ブトキシのような炭素数1〜4のアルコキシ基が好
ましく、アラルキル基としてはベンジル基、フェネチル
基、ベンズヒドリル基などが好ましく、アリール基とし
ては、フェニル、トリル、ヒドロキシフェニル、ナフチ
ルなどが好ましく、モノアルキルアミノ基としては、モ
ノメチルアミノ、モノエチルアミノ、モノプロピルアミ
ノ、モノイソプロピルアミノ、モノn−ブチルアミノ、
モノイソブチルアミノ、モノsec−ブチルアミノ、モノ
t−ブチルアミノのような炭素数1〜4のモノアルキル
アミノ基が好ましく、ジアルキルアミノ基としては、ジ
メチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピルアミノ、ジ
−イソプロピルアミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−イ
ソブチルアミノ、ジ−sec−ブチルアミノ、ジ−t−ブ
チルアミノのような、炭素数がそれぞれ1〜4のアルキ
ル置換基を持つジアルキルアミノ基が好ましく、アシル
アミノ基としては、アセチルアミノ、プロピオニルアミ
ノ、ブチリルアミノ、イソブチリルアミノ、イソバレリ
ルアミノ、ピバロイルアミノ、バレリルアミノのような
炭素数がそれぞれ2〜5の脂肪族置換アシルアミノ基お
よび、ベンゾイルアミノ、トルオイルアミノのような芳
香族置換アシルアミノ基が好ましく、アルキルカルバモ
イル基としてはメチルカルバモイル、エチルカルバモイ
ル、プロピルカルバモイル、イソプロピルカルバモイ
ル、n−ブチルカルバモイル、イソブチルカルバモイ
ル、sec−ブチルカルバモイル、t−ブチルカルバモイ
ルのような炭素数2〜5のアルキルカルバモイル基が好
ましく、アリールカルバモイル基としては、フェニルカ
ルバモイル、トリルカルバモイルなどが好ましく、アル
キルスルファモイル基としては、メチルスルファモイ
ル、エチルスルファモイル、プロピルスルファモイル、
イソプロピルスルファモイル、n−ブチルスルファモイ
ル、sec−ブチルスルファモイル、t−ブチルスルファ
モイルのような炭素数1〜4のアルキルスルファモイル
が好ましく、アリールスルファモイル基としては、フェ
ニルスルファモイル、トリルスルファモイルなどが好ま
しく、アシル基としては、ホルミル、アセチル、プロピ
オニル、ブチリル、イソブチリル、バレリル、イソバレ
リル、ピバロイルのような炭素数1〜5の脂肪族アシル
基およびベンゾイル、トルオイル、サリチロイル、ナフ
トイルのような芳香族アシル基が好ましく、アルキルオ
キシカルボニル基としては、メトキシカルボニル、エト
キシカルボニル、プロポキシカルボニル、イソプロポキ
シカルボニル、n−ブトキシカルボニル、イソブトキシ
カルボニル、sec−ブトキシカルボニル、t−ブトキシ
カルボニルのような炭素数2〜5のアルキルオキシカル
ボニル基が好ましく、アリールオキシカルボニル基とし
てはフェノキシカルボニルのようなアリールオキシカル
ボニル基が好ましく、アシロキシ基としては、アセトキ
シ、プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリ
ルオキシ、バレリルオキシ、イソバレリルオキシ、ピバ
ロイルオキシのような炭素数2〜5の脂肪族アシロキシ
基およびベンゾイルオキシ、トルオイルオキシ、ナフト
イルオキシのような芳香族アシロキシ基が好ましい。
上記一般式〔A〕においてR9〜R12のアルキル基と
しては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブ
チル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチルのような
炭素数1〜4のアルキル基が好ましい。
一般式〔A〕で示される化合物は、 一般式: で表わされるスピロビーインダンもしくはスピロビ−ク
ロマンの誘導体と、1,2−ナフトキノンジアジド−5−
スルホニルクロリドあるいは1,2−ナフトキノンジアジ
ド−4−スルホニルクロリドまたは、これらの混合物と
を縮合させることにより、容易に合成することができ
る。
ここで用いられる一般式〔B〕で表わされる化合物
は、例えばW.Bakerらの方法〔J.Chem.Soc.,(1939)p19
5〜〕により合成することができる。
一般式〔B〕で表わされる化合物の具体例としては例
えば、以下の化合物が挙げられる。
3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−4,6,7,4′,6′,7′−ヘキソール、 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−5,6,7,5′,6′,7′−ヘキソール、 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−5,6,5′,6′−テトロール 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−6,7,6′,7′−テトロール、 5,5′−ジ−t−ブチル−3,3,3′,3′−テトラメチル−
1,1′−スピロビ−インダン−6,7,6′,7′−テトロー
ル、 5−t−ブチル−3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−
スピロビ−インダン−6,7,6′,7′−テトロール、 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−5,6,6′−トリオール、 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−7′−ヘキサメチ
ル−2,2′−スピロビ−クロマン−6,6′−ジオール、 6,6′−t−ブチル−4,4,4′,4′−テトラメチル−2,
2′−スピロビ−−クロマン−7,7′−ジオール 但し、これらの化合物に限定されるものではない。
一般式〔B〕の化合物と、1,2−ナフトキノンジアジ
ド−5−スルホニルクロリドあるいは1,2−ナフトキノ
ンジアジド−4−スルホニルクロリドとのエステル化反
応は通常の方法が用いられる。即ち、所定量の一般式
〔B〕で表わされるスピロビ−インダンあるいはスピロ
ビ−クロマンと1,2−ナフトキノンジアジド−5−スル
ホニルクロリドあるいは1,2−ナフトキノンジアジド−
4−スルホニルクロリド及びジオキサン、アセトン、メ
チルエチルケトン等の溶剤をフラスコ中に仕込み、塩基
性触媒、例えば、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、
炭酸水素ナトリウム、トリエチルアミン等を滴下し縮合
させる。得られた生成物は、水洗後精製し乾燥する。以
上の方法により一般式〔A〕で表わされる感光性物質を
調製できる。
一般式〔A〕で表わされる感光性物質において、 1分子中に含まれる−O−D及び の総数は2以上が好ましく、4以上が特に好ましい。
一般式〔A〕で表わされる感光性物質の具体例として
は、例えば、以下の物質が挙げられる。
3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−5,6,7,5′,6′,7′−ヘキソールの1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸ヘキサエステル 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−5,6,7,5′,6′,7′−ヘキソールの1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸ペンタエステル 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−5,6,7,5′,6′,7′−ヘキソールの1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸テトラエステル 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−5,6,7,5′,6′,7′−ヘキソールの1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸トリエステル 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−5,6,7,5′,6′,7′−ヘキソールの1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸ジエステル 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−5,6,7,5′,6′,7′−ヘキソールの1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸モノエステル 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−4,6,7,4′,6′,7′−ヘキソールの1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸ヘキサエステル 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−4,6,7,4′,6′,7′−ヘキソールの1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸テトラエステル 3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロビ−インダ
ン−4,6,7,4′,6′,7′−ヘキソールの1,2−ナフトキノ
ンジアジド−5−スルホン酸トリエステル 但し、本発明はこれらの物質に限定されるものではな
い。
本発明に用いられるアルカリ可溶樹脂としては、ノボ
ラック樹脂が主として用いられるが、ビニルフェノール
樹脂、スチレン−アクリル酸共重合体、メチルメタアク
リレート−メタクリル酸共重合体、メチルメタアクリレ
ート−メタアクリル酸共重合体、アルカリ可溶性ポリウ
レタン樹脂、アルカリ可溶性ポリブチラール樹脂などを
併用してもよい。
更に、米国特許第4,123,279号明細書に記されている
ように、上記のような樹脂と共に、t−ブチルフェノー
ルホルムアルデヒド樹脂、n−オクチルフェノールホル
ムアルデヒド樹脂のような炭素数3〜8のアルキル基で
置換されたフェノールまたはクレゾールとホルムアルデ
ヒドとの縮合物とを併用してもよい。
キノンジアジド化合物対アルカリ可溶性樹脂の混合比
率は、重量比で50:50〜15:85が適当であり、好ましくは
40:60〜20:80の範囲である。
本発明によるポジ型感光性組成物には必要に応じて、
更に他の染料や顔料、可塑剤などを含有させることがで
きる。好適な他の染料としては油溶性染料および塩基性
染料がある。具体的には、オイルイエロー#101、オイ
ルイエロー#130、オイルピンク#312、オイルグリーン
BG、オイルブルーBOS、オイルブルー#603、オイルブラ
ックBY、オイルブラックBS、オイルブラックT−505
(以上、オリエント化学工業株式会社製)、クリスタル
バイオレット(CI42555)、メチルバイオレット(CI424
35)、ローダミンB(CI45170B)、マラカイトグリーン
(CI42000)、メチレンブルー(CI52015)などを挙げる
ことができる。このような染料は、本発明によるポジ型
感光性組成物の総重量に対して1重量%以下の範囲で含
有させることができる。
本発明によるポジ型感光性組成物は、上記各成分を溶
解する溶媒に溶かして所望の支持体上に塗布される。こ
こで使用する溶媒としては、エチレンジクロライド、シ
クロヘキサノン、メチルエチルケトン、エチレングリコ
ールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチ
ルエーテル、2−メトキシエチルアセテート、トルエ
ン、酢酸エチル、プロピレングリコールモノメチルエー
テルアセテート、プロピレングリコールメチルエーテ
ル、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド、乳酸メチルなどがあ
り、これらの溶媒を単独あるいは混合して使用する。そ
して上記成分中の濃度(固形分)は、2〜50重量%であ
る。また、塗布量は用途により異なるが、例えば感光性
平版印刷版については一般的に固形分として0.5〜7g/m2
が適当であり、好ましくは1.5〜3g/m2の範囲である。
本発明によるポジ型感光性組成物には、露光後の可視
的コントラストをよくするために、上述のような染料の
色相を変化させる酸を光によって発生するような化合
物、例えば米国特許第3,969,118号明細書に記載されて
いるようなo−ナフトキノンジアジド−4−スルホニル
クロライド、米国特許第4,212,970号明細書に記載され
ているような2−スチリル−5−トリハロメチル−1,3,
4−オキサゾール、米国特許第3,987,037号明細書に記載
されているようなビニールトリハロメチル−s−トリア
ジン化合物等を添加することが好ましい。
又、塗布面積を向上させるために、フッ素系界面活性
剤などを含有させることが好ましい。
更に他の添加物として、特開昭52-80022号に記載され
ている環式酸無水物などを少量添加してもよい。
ポジ型感光性組成物を平版印刷版に適用する場合に
は、支持体の上に感光性組成物が塗布される。
かかるポジ型PS板の支持体としては親水性表面を有す
るものならば使用でき、従来より平版印刷版の支持体と
して使用可能な種々のものが含まれるが、特に好ましい
ものはアルミニウム板である。好適なアルミニウム板に
は、純アルミニウム板およびアルミニウム合金板が含ま
れ、更にアルミニウムがラミネートもしくは蒸着された
プラスチックフィルムも含まれる。アルミニウム板の表
面は砂目立て処理、珪酸ソーダ、弗化ジルコニウム酸カ
リウム、燐酸塩等の水溶液への浸漬処理、あるいは陽極
酸化処理などの表面処理がなされていることが好まし
い。又、砂目立てした後に、米国特許第2,714,066号明
細書に記載されているように珪酸ナトリウム水溶液に浸
漬処理されたアルミニウム板、特公昭47-5125号公報に
記載されているようにアルミニウム板を陽極酸化処理し
た後に、アルカリ金属珪酸塩の水溶液に浸漬処理したも
の、特公昭46-35685号公報に記載されているようなアル
ミニウム板を陽極酸化した後、ポリビニルホスホン酸の
水溶液に浸漬処理したものも好適に使用される。上記陽
極酸化処理は、例えば、燐酸、クロム酸、硫酸、硼酸等
の無機酸、若しくは蓚酸、スルファミン酸等の有機酸ま
たはこれらの塩の水溶液又は非水溶液の単独又は二種以
上を組み合わせた電解液中でアルミニウム板に電流を流
すことにより実施される。
また、米国特許第3,658,662号明細書に記載されてい
るようなシリケート電着も有効である。
更に、米国特許第4,087,341号明細書、特公昭46-2748
1号公報、特開昭52-30503号公報に開示されているよう
な電解グレインを施した支持体を上記のように陽極酸化
処理したものも有用である。更に、米国特許第3,834,99
8号明細書に記されているような砂目立てした後に化学
的にエッチングし、しかる後に陽極酸化処理したアルミ
ニウム板も好ましい。
本発明によるポジ型PS版は、従来と同様に透明原画を
通してカーボンアーク灯、水銀灯、メタルハライドラン
プ、キセノンランプなどの活性光線の豊富な光源により
露光した後、現像液で現像すると、感光層の露光された
領域が除去されてその下の支持体の親水性表面が露出
し、平版印刷版が得られる。好ましい現像液としては珪
酸ナトリウム、珪酸カリウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化リチウム、第三燐酸ナトリウム、第
二燐酸ナトリウム、第三燐酸ナトリウム、第二燐酸カリ
ウム、第三燐酸アンモニウム、第二燐酸アンモニウム、
メタ珪酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニア水
などのような無機アルカリ剤、例えばモノエタノールア
ミン、ジエタノールアミンなどのような有機アルカリ剤
のようなアルカリを少なくとも1種含むアルカリ水溶液
が使用され、特に好ましいアルカリ水溶液の組成は米国
特許第4,259,434号明細書に詳しく記されている。
現像方法は、現像、ガム部両方をもつ自動現像機およ
び水洗部をもつ通常の自動現像機又は皿現像、手現像な
ど種々の手段で行うことができる。
原稿として用いられたポジフィルムの中で、フィルム
のエッジ部やテープでの貼り込み跡が現像された版上に
再現される。これらの部分は不要なため、通常有機溶剤
を含む消去液で消去される。耐刷力を上げたい場合には
更に、200〜300℃の高温で2分〜8分位放置する。この
後、アラビアガムのような親水性物質で版面を処理す
る。
〈実施例〉 以下、本発明を実施例により更に詳述するが、本発明
は、これらの態様に限定されるものではない。
(1) 感光性物質(a)の合成 ピロガロール42g、アセトン33g、酢酸80ml、および濃
塩酸64mlを三つ口フラスコに仕込み、撹拌下均一に溶解
した。水浴中で加熱し、24時間リフラックスさせた後、
室温まで冷却した。冷却後、反応液を2000mlの蒸留水中
に滴下し、生成物を沈澱濾別し、減圧乾燥した。
得られた3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロ
ビ−インダン−5,6,7,5′,6′,7′−ヘキソオール4g、
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロリド1
3gおよびアセトン300mlを三つ口フラスコに仕込み撹拌
下、均一に溶解した。次いで、トリエチルアミン/アセ
トン=4.9g/30ml混合液を徐々に滴下し、室温で3時間
反応させた。反応終了後、内容物を1%塩酸水溶液中に
滴下し生じた沈澱を濾別し、減圧乾燥して感光性物質
(a)を得た。
(2) 感光性物質(b)の合成 ピロカテロールとアセトンを用い、感光性物質(a)
と同様の方法で、3,3,3′,3′−テトラメチル1,1′−ス
ピロビ−インダン−5,6,5′,6′−テトロールを得た。
得られた3,3,3′,3′−テトラメチル−1,1′−スピロ
ビ−インダン−5,6,5′,6′−テトロール4g、1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホニルクロリド9.5gおよび
アセトン300mlを三つ口フラスコに仕込み撹拌下、均一
に溶解した。
次いで、トリエチルアミン/アセトン=3.6g/30ml混
合液を徐々に滴下し、室温で3時間反応させた。
反応終了後、内容物を1%塩酸水溶液中に滴下し生じ
た沈澱を濾別し、減圧乾燥して感光性物質(b)を得
た。
実施例1 厚さ0.24mmのアルミニウム板をナイロンブラシと400
メッシュのパミス−水懸濁液を用いその表面を砂目立て
した後、よく水で洗浄した。10%水酸化ナトリウム水溶
液に50℃で20秒間浸漬してエッチングした後、流水(20
℃)で1分間水洗した。
次に1.5%の硝酸水溶液を用い20℃において電圧10Vの
正弦波の交流を用い、電気量900クローン/dm2において2
0秒間電気化学的グレイニングを行った後、70℃の20%
燐酸中に30秒間浸漬してデスマット処理を行った。十分
に水洗した後、15%硫酸水溶液(25℃)中で電圧22Vの
直流によって3.0g/m2の陽極酸化皮膜を設けた。
この支持体の上に、次の感光性組成物を塗布し、乾燥
して、乾燥後の重量で2.5g/m2の感光層を設け、ポジ型
平版印刷版を得た。
感光性組成物: 感光性物質(a) 0.8g m,p−クレゾール・ホルムアルデヒド樹脂 (m:p=60:40) 1.70g p−t−ブチルフェノール樹脂 0.05g ビクトリアピュアブルーBOH 0.05g 2−トリクロロメチル−5−p 0.06g −ブトキシスチリル1,3, 4−4−オキサジアゾールメチルエチルケトン 12g プロピレングリコールメチルエステル 18g このポジ型感光性平版印刷版を3KWのメタルハライド
ランプを光源として、透明ベースの上に、3枚のポジフ
ィルムを、セロテープで貼り込んだ原稿を通して60秒間
露光し、次いで富士写真フィルム製現像液、DP−4(1:
7)、リンス液FR−2(1:7)を仕込んだ自動現像機を通
して処理した。得られた版の上にはフィルムエッジ跡
や、テープの貼り跡が見られたので、富士写真フィルム
製消去液RP−1を筆につけ、消去し、水洗し、富士写真
フィルム製ガムGU−7を水で2倍に稀釈した液で版面を
処理し、1日放置した後、ハイデルKOR−D機で印刷し
た。消去跡はきれいに消え、インキは付着しなかった。
又消去及び水洗した後、富士写真フィルム製バーニング
整面液BC−3で版面をふき、バーニング装置BP-1300で2
60℃で7分間処理して印刷したものも全くきれいに跡が
消え、汚れなかった。一方、比較として、特公昭43-284
03号明細書実施例1に記載されているものを、感光性物
質(a)の代りに用いたものは上記と同様の処理でバー
ニング処理した後における印刷では、フィルムエッジ跡
を消去した部分にフィルムエッジ跡状に汚れが発生して
しまった。
実施例2 実施例1の感光性物質(a)の代りに、感光性物質
(b)を用いたものについても、消去後の跡はバーニン
グ処理して印刷したものでは見られなかった。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】砂目立てされた表面を陽極酸化したアルミ
    ニウム板上に、以下の成分: 一般式 で表わされる構造を有する感光性物質と、 アルカリ可溶性樹脂と を含有するポジ型感光性樹脂組成物を塗設してなる感光
    性平版印刷版。
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