JP2700803B2 - 熱現像感光材料 - Google Patents

熱現像感光材料

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JP2700803B2 JP63205228A JP20522888A JP2700803B2 JP 2700803 B2 JP2700803 B2 JP 2700803B2 JP 63205228 A JP63205228 A JP 63205228A JP 20522888 A JP20522888 A JP 20522888A JP 2700803 B2 JP2700803 B2 JP 2700803B2
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C8/00Diffusion transfer processes or agents therefor; Photosensitive materials for such processes
    • G03C8/40Development by heat ; Photo-thermographic processes
    • G03C8/4013Development by heat ; Photo-thermographic processes using photothermographic silver salt systems, e.g. dry silver
    • G03C8/402Transfer solvents therefor

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱現像により色素等が形成される熱現像感光
材料に関する。本発明の熱現像感光材料は、形成された
色素等を例えば受像層に拡散転写せしめる等のことによ
って画像を得る熱現像感光材料として、具体化すること
ができる。本発明は特に、新規な熱溶剤を含有し、高い
最高濃度の得られる熱現像感光材料に関する。
〔発明の背景〕
現像工程を熱による乾式処理で行うことにより、簡易
で迅速に画像を得る感光材料(熱現像感光材料)は公知
であり、その熱現像感光材料及び画像形成方法は例えば
特公昭43−4921号、同43−4924号公報、「写真工学の基
礎」銀塩写真編(1879年コロナ社刊行)の553頁〜555
頁、及びリサーチ・ディスクロージャー誌1978年6月号
9頁〜15頁(RD−17029)等に記載されている。
熱現像感光材料には、白黒画像を得るものと、カラー
画像を得るものがあり、特に近年は各種の色素供与物質
を用いてカラー画像を得る熱現像カラー感光材料の開発
が試みられている。
又熱現像カラー感光材料には各種の方式があり、例え
ば熱現像により拡散性の色素を放出又は形成させた後、
色素を転写させることによりカラー画像を得る方式(以
下これを転写方式と称する)は、転写するための受像部
材を必要とはするが、画像の安定性や鮮明性及び処理の
簡易性や迅速性等の点で優れている。この転写方式の熱
現像カラー感光材料及び画像形成方式は例えば特開昭50
−12431号、同59−159159号、同59−181345号、同59−2
29556号、同60−2950号、同61−52643号、同61−61158
号、同61−61157号、同59−180550号、同61−132952
号、同61−139842号記載、米国特許4,595,652号、同4,5
90,154号及び同4,584,367号等に記載されている。
熱現像感光材料においては、熱現像を活性化する目的
でしばしば感光材料中に熱溶剤が添加されており、特に
拡散性転写型の熱現像カラー感光材料においては、拡散
性の色素形成効率を高めるためや色素の転写効率を向上
する目的に種々の熱溶剤或いは溶剤が熱現像感光材料の
感光性層及び/又は非感光性層に添加される。
従来から知られている熱溶剤は、常温付近で液体状態
のものと、常温付近では固体状態であるが、加熱現像時
には液化して熱溶剤の種々の機能を呈するものと大きく
分けられる。前者の例としては、アルコール類、ポリオ
ール類、フェノール類及び比較的低分子量の尿素類、ア
ミド類等の中にその典型的なものを多く見い出すことが
できるが、しかしながらこの種の常温で液体状である熱
溶剤は、それ自身が吸湿性のものが多かったり、或いは
感光材料中で液状に存在したりするために、感光材料が
ベタついたり、感光材料の裏面や、その他の物質との間
でくっつき現象を起こし易く、実用に供しにくいものが
多い。
一方常温では固体の熱溶剤は、上記の欠点は著しく軽
減される。この種の常温で固体の熱溶剤としては、例え
ば特開昭62−136645号、同60−232547号及び特開昭63−
53548号に記載されている化合物がある。
ところでかかる固体熱溶剤は、上記したベタつきやく
っつきの物理的性能以外にも種々の物理的性能面で欠点
のないことが要求される。例えば、 (1) 熱溶剤が、感光材料の保存中や、加熱現像時に
揮散(昇華或いは気化)しない。
(2) 感光材料の製造時に固体微粒子として分散状態
にある時に安定である。
(3) 感光材料の製造時に安定した固体微粒子状態で
存在し、粗大化を起こさない。
(4) バインダーの硬膜に悪影響を起こさない。
等の物理的性能が要求される。勿論こうした物理的性能
以外に、本来の熱溶剤性、即ち、熱現像時の現像の活性
化及び拡散性色素の転写効率の増大が要求されるのは言
うまでもない。
しかしながら、従来から知られている熱溶剤は、かか
る見地から見た場合、いずれの性能も充分満足し得るも
のはなく、こうした物理的欠点のより少ない熱溶剤が要
求されている。
〔発明の目的〕
従って、本発明の目的は、上記物理的欠点のない、優
れた熱現像性及び色素の転写能力を有する、新規な熱溶
剤を含有する熱現像感光材料を提供することにある。
即ち、本発明の第1の目的は、熱現像性が高く、しか
も色素転写性の高い、熱現像感光材料を提供することに
ある。
本発明の第2の目的は、生試料保存性のよい熱現像感
光材料を提供することにある。
本発明の第3の目的は、熱現像時に熱溶剤が揮散して
しまわない熱現像感光材料を提供することにある。
本発明の第4の目的は、熱現像感光材料の製造時並び
に保存時に固体熱溶剤が微粒子状態で安定に分散されて
いる熱現像感光材料を提供することにある。
更に、本発明の第5の目的は、熱現像感光材料のバイ
ンダーの硬膜に悪影響を与えない熱溶剤を含有する熱現
像感光材料を提供することにある。
〔発明の構成〕
上記目的を達成すべく本発明者らは鋭意研究の結果、
下記本発明によって、上記諸目的が達成されることを見
い出した。
即ち上記目的は、下記一般式〔I〕〔II〕〔III〕で
表される化合物より成る群から任意に選ばれる少なくと
も1種を含有することを特徴とする熱現像感光材料によ
って達成される。
以下本発明について更に説明する。
まず本発明の熱現像感光材料に含有させる一般式
〔I〕〔II〕〔III〕で表される化合物について説明す
る。
一般式〔I〕〜〔III〕は下記とおりである。
式中R1はアルキレン基を表し、R2はそれぞれ置換基を
有していてもよいアルキル基、アルケニル基又はアリー
ル基を表し、R3は各々置換基を有していてもよいアルキ
ル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基又
はハロゲン原子、−CONH2基を表す。
pは0〜4の整数を表しpが2以上のとき、R3はお互
いに同じであっても、異なっていてもよい。mは0,1又
は2を表す。
上記において、R1はアルキレン基を表すが、アルキレ
ン基としては炭素数2〜4個のアルキレン基が好まし
く、R1の具体例としては、例えば−CH2CH2−,−CH2CH2
CH2−,−(CH2−, 等を挙げることができる。
R2はそれぞれ置換基を有していてもよいアルキル基、
アルケニル基又はアリール基を表すが、アルキル基とし
ては炭素数1〜6個のアルキル基が好ましい。
R2のアルキル基の具体例としては、メチル基,エチル
基,n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基,i−
ブチル基、t−ブチル基、sec−ブチル基、n−ヘキシ
ル基等を挙げることができる。
R2のアルケニル基としては、炭素数2〜6個のアルケ
ニル基が好ましい。アルケニル基の具体例としては、ビ
ニル基、アリル基、2−ブテニル基等を挙げることがで
きる。
R2のアリール基としては、フェニル基が好ましい。
R2の置換基としては、アルキル基(例えばメチル基、
エチル基)、フェニル基、アルコキシ基、(例えばメト
キシ基、エトキシ基、n−ブトキシ基)、フェノキシ基
又はハロゲン原子(例えばフッ素子、クロル原子、臭素
原子)を挙げることができる。
R3は、各々置換基を有してもよいアルキル基、アリー
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ハロゲン原子
(好ましくはフッ素原子、クロル原子)又はCONH2基を
表すが、アルキル基としては炭素数1〜5個のアルキル
基(例えばメチル基、エチル基、n−ブチル基)が好ま
しく、アリール基としてはフェニル基が好ましく、アル
コキシ基としては炭素数1〜5個のアルコキシ基(例え
ばメトキシ基、エトキシ基、n−ブトキシ基が好まし
く、アリールオキシ基としてはフェノキシ基が好まし
い。
又それらの置換基としては、アルキル基(例えばメチ
ル基、エチル基)、フェニル基、アルコキシ基(例えば
メトキシ基、エトキシ基)、フェノキシ基又はハロゲン
原子(例えばフッ素原子、クロル原子)を挙げることが
できる。
次に、本発明に好ましく用いることができる一般式
〔I〕〔II〕〔III〕で表される具体的化合物を例示す
る。
但し当然のことではあるが、本発明に使用できる化合
物は、下記例示に限定されない。
各化合物例は、置換位置及び置換基R1,R2,R3及びn,p
を特定することによって示す。
次に、上記化合物の内の若干例について、その合成例
を示す。
合成例: (1) TS−15の合成 p−2−ヒドロキシエチルオキシベンズアミド36.2g
をN,N−ジメチルホルムアミド200mlに溶解し、無水酪酸
35gを加えて、1時間加熱撹拌後、反応液を水にあけ、
析出する固体を瀘別した。
この固体をエタノールにより再結晶して、目的物52g
を得た(m.p.102.5℃)。
(2) TS−43の合成 p−シアノ安息香酸と2−エトキシエタノールとをベ
ンゼン中、p−トルエンスルホン酸を触媒としてエステ
ル化反応させ、p−シアノ安息香酸2−エトキシエチル
エステルを得た。このエステルに50gに、30%水酸化カ
リウム10g、50mlの過酸化水素水を加え、30℃で反応さ
せ加水分解し、目的物を得た(m.p.109℃)。
(3) TS−65の合成 p−2−ヒドロキシベンズアミド13.7gをピリジン100
mli溶解し、室温下、該ピリジン溶液にクロルギ酸2−
メトキシエチルを14g滴下した。滴下後、しばらく撹拌
した後、氷水にあけ、析出する結晶を濾過、水洗い、乾
燥後、エタノールにより再結晶し、目的物19.8gを得た
(m.p.120.5℃)。
上記一般式〔I〕〔II〕〔III〕で表される化合物
(以下適宜「本発明の固体熱溶剤」乃至は「本発明の熱
溶剤」などとも称する)の中でも特に融点が80℃以上20
0℃以下のものが好ましく、更に100℃〜180℃のものが
特に好ましい。
上記熱溶剤は通常好ましくは熱現像感光材料を構成す
る全バインダー量の20重量パーセント〜500重量パーセ
ント、より好ましくは40重量パーセント〜250重量パー
セントの間で添加される。
又、上記本発明の熱溶剤は、熱現像感光材料を構成す
る写真構成層のすべてに添加することもでき、又一部の
層(感光性ハロゲン化銀乳剤層、中間層、保護層など)
にのみ添加することもできる。
本発明の熱溶剤は一般に水に対して難溶性であり、好
ましくはボールミル、サイドミル等の方法により水性コ
ロイド層媒体中に微粒子状に粉砕し、懸獨液として添加
されるのが好ましい。
上記本発明の熱溶剤は、2種以上併用して使用するこ
ともできる。
本発明の熱現像感光材料においては、上記本発明の熱
溶剤以外に、本発明以外の熱溶剤を併用して用いること
ができる。この場合値本の熱溶剤はより好ましくは全熱
溶剤量の50%以上、より好ましくは70%以上で用いられ
る。
本発明の熱現像感光材料は、熱現像により色素等が形
成され、これにより画像が得られるものである。
このような熱現像感光材料は、一般に好ましくは支持
体上に感光性ハロゲン化銀、還元剤、バインダー及び必
要に応じ色素供与物質を含有する写真構成層を少なくと
も1層有して構成される。かかる熱現像感光材料は、像
様露光後、単に加熱処理を施すことで画像が、該熱現像
感光材料中に形成される。転写方式とする場合は、この
熱現像感光材料と受像部材とを加熱と同時又は加熱後に
重ね合わせることによって、受像部材の受像中に色素像
等の転写性化合物が転写される。
熱現像感光材料に用いられるハロゲン化銀は、任意の
ものを用いることができ、例えば塩化銀、臭化銀、沃化
銀、塩臭化銀、塩沃臭化銀及び沃臭化銀等を用いること
ができる。
該ハロゲン化銀は、任意の形状のもの(例えば立方体
球形、8面体、12面体平版状等)であることができ、そ
の平均粒子サイズは、0.05μm〜2μmであることが好
ましく、より好ましくは約0.08μm〜0.5μmの範囲で
あって、粒径サイズの分布は単分散であっても多分散で
あってもよい。
上記感光性ハロゲン化銀粒子は、好ましくは感度を高
めるために貴金属増感、硫黄増感、及び還元増感等の任
意の科学増感を施すことができ、又必要に応じて任意の
増感色素により分光増感を施すことができる。
本発明の熱現像感光材料に用いられる還元剤(本明細
書中還元剤プレカーサも還元剤に包含されるものとす
る)は、熱現像感光材料の分野で通常用いられるものを
使用することができる。
本発明に用いることができる還元剤としては、例えば
米国特許3,531,286号、同3,761,270号、同3,764,328号
各明細書、又RD(リサーチ・ディスクロージャー)No.1
2146、同No.15108、同No.15127及び特開昭56−27132
号、米国特許3,342,599号、同3,719,492号各明細書、特
開昭53−135628号、同57−79035号等に記載のp−フェ
ニレンジアミン系及びp−アミノフェノール系現像主
薬、フォスフォロアミドフェノール系、スルホンアミド
アニリン系現像主薬、又ヒドラゾン系発色現像主薬及び
それらのプレカーサや、或いはフェノール類、スルホン
アミドフェノール類、又はポリヒドロキシベンゼン類、
ナフトール類、ヒドロキシビスナフチル類及びメチレン
ビスナフトール類、メチレンビスフェノール類、アスコ
ルビン酸、3−ピラゾリドン類、ピラゾロン類を用いる
ことができ、これらを任意に用いることができる。
特に好ましい還元剤として、特開昭56−146133号及び
特開昭61−71683号に記載のN−(p−N,N−ジアルキル
−アミノ)フェニルスルファミン酸塩が挙げられる。
本発明において特に好ましく用いられる還元剤の具体
的例を以下に示す。
これらの還元剤は、感光性ハロゲン化銀1モル当たり
好ましくは約0.01モル〜10モル、より好ましくは0.1モ
ル〜5モルの範囲で添加される。
本発明の熱現像感光材料をカラー感光材料に適用し
て、色素供与物質を用いる場合、色素供与物質として
は、例えば特開昭62−44737号、特願昭60−271117号、
同61−11563号に記載されている非拡散性の色素を形成
するカプラー、例えば米国特許475,441号に記載のロイ
コ色素、或いは例えば米国特許4,235,957号等に記載の
熱現像色素漂白法に用いられるアゾ色素を該色素供与物
質として用いることもできるが、より好ましくは拡散性
の色素を形成又は放出する拡散型色素供与物質を用いる
ことがよく、特にカップリング反応により拡散性の色素
を形成する化合物を用いることが好ましい。
以下、本発明に用いることのできる拡散型色素供与物
質について説明する。拡散型色素供与物質としては、感
光性ハロゲン化銀及び/又は必要に応じて用いられる有
機銀塩の還元反応に関与し、その反応の関数として拡散
性の色素を形成又は放出できるものであれば良く、その
反応形態に応じて、正の関数に作用するネガ型の色素供
与物質(即ち、ネガ型のハロゲン化銀を用いた場合にネ
ガの色素画像を形成するもの)と負の関数に作用するポ
ジ型の色素供与物質(即ち、ネガ型のハロゲン化銀を用
いた場合にポジの色素画像を形成するもの)に分類でき
る。
ネガ型色素供与物質としては、例えば、米国特許4,46
3,079号、同4,439,513号、特開昭59−60434号、同59−6
5839号、同59−71046号、同59−87450号、同59−88730
号、同59−123837号、同59−124329号、同59−165054
号、同59−164055号等に記載されている還元性色素放出
化合物が挙げられる。
別のネガ型色素供与物質としては、例えば、米国特許
4,474,867号、特開昭59−12431号、同59−48765号、同5
9−174834号、同59−776642号、同59−159159号、同59
−231540号等に記載されているカップリング色素放出型
化合物が挙げられる。
カップリング色素形成型化合物の更に別の特に好まし
いネガ型色素供与物質として、次の一般式(イ)で示さ
れるものがある。
一般式(イ) CpJB) 式中、Cpは還元剤の酸化体と反応(カップリング反
応)して拡散性の色素を形成することができる有機基を
表し、Bはバラスト基を表し、Jは連結基を表す。ここ
でバラスト基とは、熱現像処理中、色素供与物質を実質
的に拡散させないようにするもので、分子の性質により
その作用を示す基(スルホ基など)や、大きさによりそ
の作用を示す基(炭素原子数が大きい基など)等をい
う。
Cpで表されるカプラー残基としては、形成される色素
の拡散性を良好にするため、その分子量が700以下であ
るものが好ましく、より好ましくは500以下である。
バラスト基としては好ましくは8個以上、より好まし
くは12個以上の炭素原子を有する基が好ましい。又受像
部材の受像層が疎水性バインダーからなる場合には、該
バラスト基はスルホ基であってもよく、この場合は上記
炭素原子数が8個以上(好ましくは12個以上)のアルキ
ル基とスルホ基とを含む基は更に好ましく、特にポリマ
ー鎖を含有する場合は最も好ましい。
このポリマー鎖である基を有するカップリング色素形
成型化合物としては、一般式(ロ)で表される単量体か
ら誘導される繰り返し単位を有するポリマー鎖を上記の
基として有するものが好ましい。
一般式(ロ) CpJYZ′aL) 式中、Cp,Jは一般式(イ)で定義されたものと同義で
あり、Yはアルキレン基、アリーレン基又はアラルキレ
ン基を表し、lは0又は1を表し、Z′aは2価の有機
基を表し、Lはエチレン性不飽和基又はエチレン性不飽
和基を有する基を表す。
一般式(イ)及び(ロ)で表されるカップリング色素
形成化合物の具体例としては、特開昭59−124339号、同
59−181345号、同60−2950号、同61−57943号、同61−5
9336号、米国特許4,631,251号、同4,650,748号、同4,65
6,124号に記載されたものがあり、特に米国特許4,656,1
24号、同4,631,251号、同4,650,748号に記載されたポリ
マー型色素供与物質が好ましい。
ポジ型の色素供与物質としては、例えば、特開昭59−
55430号、同59−165054号等に記載の色素現像剤化合
物、例えば、特開昭59−154445号、同59−766954号等に
記載の分子内求核反応により拡散性色素を放出する化合
物、例えば特開昭59−116655号等に記載のコバルト錯体
化合物、或いは例えば特開昭59−124327号、同59−1524
40号等に記載の酸化の酸化されると色素放出能力を失う
化合物がある。
本発明に用いられる色素供与物質における拡散性色素
の残基としては、色素の拡散性を良好とする為に、好ま
しくは分子量が800以下、より好ましくは600以下である
ものがよく、アゾ色素、アゾメチン色素、アントラキノ
ン色素、ナフトキノン色素、スチリル色素、ニトロ色
素、キノリン色素、カルボニル色素、フタロシアニン色
素等の残基が挙げられる。これらの色素残基は、熱現像
時或いは転写時に複色可能な一時短波化された形でもよ
い。又、これらの色素残基は画像の耐光性を挙げる目的
で、例えば、特開昭59−48765号、同50−124337号に記
載されているキレート可能な色素残基であることも好ま
しい一形態である。
これらの色素供与物質は単独で用いてもよいし、2つ
以上用いても良い。その使用量は限定的でなく、色素供
与物質の種類、単用か又は2種以上の併用使用か、或い
は本発明の感光材料の写真構成層が単層か又は2種以上
の重層か等に応じて決定すればよいが、例えばその使用
量は1m2当たり0.005〜50g、好ましくは0.1g〜10g用いる
ことができる。
本発明の熱現像感光材料に用いることができるバイン
ダーとしては、ポリビニルブチラール、ポリ酢酸ビニ
ル、エチルセルロース、ポリメチルメタクリレート、セ
ルロースアセテートブチレート、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、フタル化ゼラチ
ン等のゼラチン誘導体、セルロース誘導体、タンパク
質、デンプン、アラビアゴム等の合成或いは天然の高分
子物質などがあり、これらはその1又は2以上を組合せ
て用いることができるが本発明においては、ゼラチンを
バインダーの主成分とすることが好ましい。
本発明の熱現像感光材料のバインダーに好ましく用い
られるゼラチンは、アルカリ処理ゼラチン、酸処理ゼラ
チンのいずれであってもよい。又本発明の熱現像感光材
料においては特に、ゼラチン又はその誘導体とポリビニ
ルピロリドン、ポリビニルアルコール等の親水性ポリマ
ーとを併用することもできる。
バインダーの好ましい使用量は、通常支持体1m2当た
り0.3g〜30gであり、更に好ましくは0.5g〜20gである。
又、バインダーは、色素供与物質1gに対して0.1〜10g
用いることが好ましく、より好ましくは0.25〜4gであ
る。
本発明の熱現像感光材料においては、必要に応じて感
度の上昇や現像性の向上を目的として各種の有機銀塩を
用いることができる。
本発明の熱現像感光材料に用いることができる有機銀
塩としては、特公昭53−4921号、特開昭49−52626号、
同52−141222号、同53−36224号及び同53−37610号等並
びに米国特許3,330,633号、同3,794,496号、同4,105,45
1号等に記載されているような長鎖の脂肪族カルボン酸
の銀塩やヘテロ環を有するカルボン酸の銀塩、例えばラ
ウリン酸銀、ミリスチン酸銀、パルミチン酸銀、ステア
リン酸銀、アラキドン酸銀、ベヘン酸銀、α−(1−フ
ェニルテトラゾールチオ)酢酸銀など、芳香族カルボン
酸銀、例えば安息香酸銀、フタル酸銀など、特公昭44−
26582号、同45−12700号、同45−18416号、同45−22185
号、特開昭52−137321号、特開昭58−118638号、同56−
118639号、米国特許4,123,274号に記載されているイミ
ノ基の銀塩がある。
その他特開昭52−31728号に記載されているような安
定度定数4.5〜10.0の銀錯化合物、米国特許4,168,980号
に記載されているようなイミゾリンチオンの銀塩等が用
いられる。
以上の有機銀塩のうちでもイミノ基の銀塩が好まし
く、特にベンゾトリアゾール誘導体の銀塩、より好まし
くはベンゾトリアゾール、5−メチルベンゾトリアゾー
ル及びその誘導体、スルホベンゾトリアゾール及びその
誘導体、N−アルキルスルファモイルベンゾトリアゾー
ル及びその誘導体が好ましい。
本発明に用いられる有機銀塩は、単独でも或いは2種
以上併用して用いてもよい。又、適当なバインダー中で
銀塩を調製し、単離せずにそのまま使用してもよいし、
単離したものを適当な手段によりバインダー中に分散し
て使用してもよい。
本発明の熱現像感光材料には、本発明の熱溶剤が添加
されるが、受像部材と組合せて用いる場合、その受像層
にも、本発明の熱溶剤或いはその他各種の熱溶剤が添加
されることが好ましい。
本発明の熱現像感光材料には、上記各成分以外に必要
に応じ各種添加剤を含有することができる。
無機塩、例えば無機ハロゲン化合物(例えば塩化ナト
リウム、臭化カリウム、塩化カリウム、ヨウ化カリウム
など)を添加することができ、これは例えば塩化ナトリ
ウム水溶液を分散液(乳剤)中に添加する態様で使用す
ることができる。
熱現像感光材料において色調剤として知られているも
のが、現像促進剤として本発明の熱現像感光材料に添加
されてもよい。
色調剤としては、例えば特開昭46−4928号、同46−60
77号、同49−5019号、同49−5020号、同49−91215号、
同49−107727号、同50−2524号、同50−67132号、同50
−67641号、同50−114217号、同52−33722号、同52−99
813号、同53−1020号、同53−55115号、同53−76020
号、同53−125014号、同54−156523号、同54−1565324
号、同54−156525号、同54−156526号、同55−4060号、
同55−4061号、同55−32015号等並びに西独特許2,140,4
06号、同2,141,063号、同2,220,618号、米国特許3,847,
612号、同3,782,941号、同4,201,582号等、並びに特開
昭57−207244号、同57−207245号、同58−1896328号、
同58−193541号等に記載されている化合物がある。
別の現像促進剤としては、特開昭49−177550号、同59
−111636号に記載の化合物が挙げられる。又特願昭59−
280881号に記載の現像促進剤放出化合物も用いることが
できる。
カブリ防止剤としては、例えば米国特許3,645,739号
に記載されている高級脂肪酸、特公昭47−11113号に記
載の第2水銀塩、特開昭51−47419号に記載のN−ハロ
ゲン化合物、米国特許3,700,457号、特開昭51−50725号
に記載のメルカプト化合物放出性化合物、同49−125016
号に記載のアリールスルホン酸、同51−47419号に記載
のカルボン酸リチウム塩、英国特許1,455,271号、特開
昭50−101019号に記載の酸化剤、同53−19825号に記載
のスルフィン酸類或いはチオスルホン酸類、同51−3223
号に記載の2−チオウラシル類、同51−26019号に記載
のイオウ単体、同51−42529号、同51−81124号、同55−
93149号に記載のジスルフィド及びポリスルフィド化合
物、同51−57435号に記載のロジン或いはジテルペン
類、同51−104338号に記載のフリーのカルボキシル基又
はスルホン酸基を有したポリマー酸、米国特許4,138,26
5号に記載のチアゾリンチオン、特開昭54−51821号、米
国特許4,137,079号に記載の1,2,4−トリアゾール或いは
5−メルカプト1,2,4−トリアゾール、特開昭55−14088
3号に記載のチオスルフィン酸エステル類、同55−14233
1号に記載の1,2,3,4−チアトリアゾール類、同59−4664
1号、同59−57233号、同59−57234号に記載のジハロゲ
ン化合物或いはトリハロゲン化合物、更に同59−111636
号に記載のチオール化合物、同60−198540号に記載のハ
イドロキノン誘導体、同60−227255号に記載のハイドロ
キノン誘導体とベンゾトリアゾール誘導体との併用など
が挙げられる。
更に別の特に好ましいカブリ防止剤としては、特願昭
62−218169号に記載されている親水性基を有する抑制
剤、特願昭60−262177号に記載されているポリマー抑制
剤及び特開昭60−263564号に記載のバラスト基を有する
抑制剤化合物が挙げられる。
更に、無機或いは有機塩基、又は塩基プレカーサーを
添加することができる。塩基プレカーサーとしては加熱
により脱炭素して塩基性物質を放出する化合物(例えば
グアニジニウムトリクロロアセテート)、分子内吸核置
換反応等の反応により分解してアミン類を放出する化合
物等が挙げられ、例えば特開昭56−130745号、同56−13
2332号、英国特許2,079,480号、米国特許4,060,420号、
特開昭59−157637号、同59−166943号、同59−180537
号、同59−174830号、同59−195237号等に記載されてい
る塩基放出剤などを挙げることができる。
その他にも必要に応じて熱現像感光材料に用いられる
各種の添加剤、例えばハレーション防止染料、蛍光増白
剤、帯電防止剤、可塑剤、延展剤、硬膜剤、マット剤、
界面活性剤、退色防止剤等が挙げられ、具体的にはRD
(リサーチ・ディスクロージャー)誌Vol.170、1978年
6月No.17029号、特願昭60−276615号等に記載されてい
る。
本発明の熱現像感光材料は、支持体上に写真構成層を
形成して得ることができ、ここで用いることができる支
持体としては、例えばポリエチレンフィルム、セルロー
スアセテートフィルム及び、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム、ポリ塩化ビニル等の合成プラスチックフィ
ルム、写真用原紙、印刷用紙、バライタ紙及びレジンコ
ート紙等の紙支持体、更に、これらの支持体の上に電子
線硬化性樹脂組成物を塗布、硬化させた支持体等が挙げ
られる。
本発明の熱現像感光材料は、一般に1又は2以上の熱
現像感光性層を有する構成である。フルカラー感光材料
である場合には、一般に感色性の異なる3つの熱現像感
光性層を備え、各感光層では、熱現像によってそれぞれ
色相の異なる色素が形成又は放出される。通常、青感光
性層にはイエロー色素、緑感色性層ではマゼンタ色素、
赤感光性層ではシアン色素が組合されるが、これに限ら
ない。例えば、青感光性層にシアン色素、緑感光性層に
マゼンタ色素及び赤感光性層にイエロー色素を組合せた
場合、及び青感光性層にシアン色素、緑感光性層にイエ
ロー色素、赤感光性層にマゼンタ色素を組合せた構成を
とることもできる。又、近赤外感光性層を組合せること
も可能である。
各層の構成は目的に応じて任意に選択でき、例えば支
持体上に順次、赤感光性層、緑感光性層、青感光性層と
する構成、逆に支持体上に順次、青感光性層、緑感光性
層、赤感光性層とする構成、或いは支持体上に順次、緑
感光性層、赤感光性層、青感光性層とする構成層等があ
る。
本発明の熱現像感光材料には、前記熱現像感光性層の
他に、下塗り層、中間層、保護層、フィルター層、バッ
キング層、剥離層等の非感光性層を設けることができ
る。
以下、本発明をカラー感光材料に適用して、熱現像カ
ラー感光材料とした場合の色素画像を形成する方法につ
いて述べる。
使用する熱現像カラー感光材料には種々の露光手段を
用いることができるが、好ましくは可視光を含む輻射線
の画像状露光を用いる。好ましく用いられる画像露光用
光源としては、例えばタングステンランプ、ハロゲンラ
ンプ、キセノンランプ、水銀灯、レーザー光源、CRT光
源、蛍光管及び発光ダイオード等がある。
熱現像カラー感光材料に画像を記録する原画として
は、自然被写体、反射型及び透過型の文書、図面及びバ
ーコード等の線状画像、連続階調を有しているカラーフ
ィルム、カラーペーパー等の写真画像及び印刷画像或い
はビデオカメラにより撮影された画像情報やテレビ局か
ら送られてくる画像情報、コンピューターグラフィツク
スで得られる画像情報等の種々の画像情報があり、これ
らを原画として用いることができる。
これらの原画は2つ以上を用いて、同一の感光材料上
に同時に又は別々に露光されることができる。
上記種々の原画から熱現像カラー感光材料に露光する
際には、通常カラーネガフィルムからカラーペーパーに
密着焼き付けもしくは引き伸ばし焼き付けする際に行わ
れるように原画の青、緑、赤の各々の画像情報を、それ
ぞれ対応する補色(即ちイエロー、マゼンタ及びシア
ン)の画像情報に変換(この場合、ネガ/ポジの変換も
同時に行われることもある。)することも可能であり、
又原画の青、緑、赤の各々の画像情報を各々の補色とは
異なる色素画像情報に変換することもできる。
本発明に用いるの熱現像感光材料は、像様露光後又は
露光と同時に、通常好ましくは80℃〜200℃、更に好ま
しくは100℃〜170℃の温度範囲で、好ましくは1秒間〜
180秒間、更に好ましくは1.5秒間〜120秒間加熱するだ
けで現像される。拡散性色素の受像層への転写は、熱現
像時に受像部材を感光材料の感光面と受像層を密着させ
ることにより熱現像と同時に行ってもよく、又、熱現像
後に受像部材と密着したり、又、水を供給した後に密着
し更に必要なら加熱したりすることによって転写しても
よい。又、露光前に70℃〜180℃の温度範囲で予備加熱
を施してもよい。
加熱手段は、通常の熱現像感光材料に適用し得る方法
がすべて利用でき、例えば、加熱されたブロックないし
プレートに接触させたり、熱ローラーや熱ドラムに接触
させたり、高温の雰囲気中を通過させたり、或いは高周
波加熱を用いたり、更には本発明の感光材料の裏面もし
くは熱転写用受像部材の裏面にカーボンブラック等の導
電性物質を含有する導電性層を設け、通電によって生ず
るジュール熱を利用することもできる。加熱パターンは
特に制限されることはなく、あらかじめ予熱(プレヒー
ト)した後、再度加熱する方法をはじめ、高温で短時
間、或いは低温で長時間、連続的に上昇、連続的に下降
或いはそれらの繰りかえし、更には不連続加熱も可能で
あるが、簡便なパターンが好ましい。加熱は、露光と同
時に進行する方式であってもよい。
又、露光から加熱(熱現像)までの時間は、1秒〜24
時間が好ましく、より好ましくは5秒〜12時間である。
但し、露光と熱現像を同一の装置で行う場合には、1秒
〜10分、好ましくは2秒〜5分、特に好ましくは5秒〜
2分である。
本発明を転写方式の熱現像感光材料とする場合、上述
のごとく像部材を設ける。その場合有効に用いられる受
像部材の受像層は、疎水性のもの、及び親水性のもの、
いずれであってもよく、熱現像により放出乃至形成され
た熱現像露光性層中の色素を受容する機能を有するもの
であればよい。例えば、3級アミン又は4級アンモニウ
ム塩を含むポリマーで、米国特許3,709,690号に記載さ
れているものが好ましく用いられる。
例えば、3級アミン又は4級アンモニウム塩を含むポ
リマーで米国特許3,709,690号に記載されているものが
好ましく用いられる。
例えば4級アンモニウム塩を含むポリマーとしては、
ポリスチレン−コ−N,N,N−トリ−n−ヘキシル−N−
ビニル−ベンジルアンモニウムクロライドの比率が1:4
〜4:1好ましくは1:1のものである。3級アミンを含むポ
リマーとしては、ポリビニルピリジン等がある。又、受
像層としては、アンモニウム塩、3級アミン等を含むポ
リマーをゼラチンやポリビニルアルコール等と混合して
支持体上に塗布することにより得られるものがある。
本発明において特に好ましく用いられる受像層として
は、耐水性の点で、例えば特開昭57−207250号に記載さ
れたガラス転移温度が40℃以上、250℃以下の耐熱性有
機高分子物質が好ましい。これらポリマーは受像層とし
て支持体上に担持されていてもよく、又これ自身を支持
体として用いてもよい。
前記耐熱性高分子物質の例としては、ポリスチレン、
炭素原子数4以下の置換基をもつポリスチレン誘導体、
ポリビニルシクロヘキサン、ポリビニルベンゼン、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルカルバゾール、ポリアリ
ルベンゼン、ポリビニルアルコール、ポリビニルホルマ
ール及びポリビニルブチラールなどのポリアセタール
類、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリエチレン、ポリ三塩化
フッ化エチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ−N,N−
ジメチルアリルアミド、p−シアノフェニル基、ペンタ
クロロフェニル基及び2,4−ジクロロフェニル基をもつ
ポリアクリレート、ポリアクリルクロロアクリレート、
ポリメチルメタクリレート、ポリエチルメタクリレー
ト、ポリプロピルメタクリレート、ポリイソプロピルメ
タクリレート、ポリイソブチルメタクリレート、ポリ−
tert−ブチルメタクリレート、ポリシクロヘキシルメタ
クリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリ−2−シアノ−エチルメタクリレート、ポリエ
チレンテレフタレートなどのポリエステル類、ポリスル
ホン、ビスフェノールAポリカーボネート等のポリカー
ボネート類、ポリアンヒドライド、ポリアミド類並びに
セルロースアセテート類が挙げられる。又、「ポリマー
ハンドブック、セカンドエディション」(ジョイ・ブラ
ンドラップ、イー・エイチ・インマーガット編)ジョン
ウィリアンド サンズ出版〔Polymer Handbook 2nd e
d.(J.Brandrup,E.H.Immergut編)John Wiley & Son
s〕に記載されているガラス転移温度40℃以上の合成ポ
リマーも有用である。一般的には前記高分子物質の分子
量としては2,000〜200,000が有用である。これらの高分
子物質は、単独でも2種以上をブレンドして用いてもよ
く、又2種以上を組合せて共重合体として用いてもよ
い。
有用なポリマーとしては、トリアセテート、ジアセテ
ートなどのセルロースアセテート、ヘプタメチレンジア
ミンとテレフタル酸、フルオレンジプロピルアミンとア
ジピン酸、ヘキサメチレンジアミンとジフエン酸、ヘキ
サメチレンジアミンとイソフタル酸などの組合せによる
ポリアミド、ジエチレングリコールとジフェニルカルボ
ン酸、ビス−p−カルボキシフェノキシブタンとエチレ
ングリコールなどの組合せによるポリエステル、ポリエ
チレンテレフタレート及びポリカーボネートが挙げられ
る。
これらのポリマーは改質されたものであってもよい。
例えばシクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸、メ
トキシポリエチレン−グリコール、1,2−ジカルボメト
キシ−4−ベンゼンスルホン酸などを改質剤として用い
たポリエチレンテレフタレートも有効である。
特に好ましい受像層としては、特開昭59−223425号に
記載のポリ塩化ビニルより成る層及び特開昭60−19138
号に記載のポリカーボネートと可塑剤より成る層が挙げ
られる。
受像層を支持体上に設ける場合には、性能の安定性、
生産コスト等から溶液コーティング法が好ましく用いら
れる。
その場合の溶剤としては、受像部材の支持体に応じて
種々選択が可能であるが、メチレンクロライド、メチル
エチルケトン、テトラヒドロフラン等一般に用いられる
有機溶剤を適宜選択して使用することができる。
前記受像層中には、紫外線吸収剤(例えばベンゾトリ
アゾール系化合物)、色素画像安定剤(例えばフェノー
ル系化合物、ビスフェノール系化合物、ハイドロキノン
系化合物、没食子酸誘導体、ヒドロキシクロマン系化合
物、ポリアルキルピペリジン系化合物、ジアルコキシベ
ンゼン系化合物、ヒドロキシインダン系化合物等)、可
塑剤(例えばジブチルフタレート、ジ−(2−エチルヘ
キシル)フタレート、トリクレジルフォスフェート
等)、現像促進剤、還元剤、熱溶剤等を必要に応じて添
加することができる。
受像部材用支持体としては、透明支持体、不透明支持
体等何を使用してもよいが、例えば、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ塩
化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等のフィル
ム、及びこれらの支持体中に酸化チタン、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、タルク等の顔料を含有させた支持
体、純バライタ紙、紙の上に顔料を含んだ熱可塑性樹脂
をラミネートしたRC(レジンコート)紙、アルミニウム
等の金属等、又、これら支持体の上に顔料を含んだ電子
線硬化性樹脂組織生物を塗布、硬化させた支持体、及び
これらの支持体の上に顔料を含んだ塗布層を設けた支持
体等が挙げられる。更に特願昭61−126972号に記載され
たキャストコート紙も支持体として有用である。
本発明を転写方式に適用した場合、熱現像感光材料と
受像部材とは、熱現像感光材料で形成された色素画像の
すべてを、受像部材の全面もしくは一部に転写するよう
に構成することもでき、又熱現像感光材料で形成された
色素画像の一部を受像部材の全面もしくは一部に転写す
る構成にすることもできる。又、熱現像感光材料と受像
部材のサイズは任意のものを用いることができ、両者が
実質的に同じサイズであってもよく、又受像部材の剥離
性を改善するために、両者を異なったサイズとすること
もできる。更に両者は、必ずしも相似形である必要もな
い。
〔実施例〕
以下、本発明の具体的実施例及び比較例を説明する。
但し、当然のことながら、本発明は以下に述べる実施例
により限定されるものではない。
実施例−1 沃臭化銀乳剤の調製 56℃において、特開昭57−92523号、同57−92524号に
示される混合撹拌機を用いてオセインゼラチン20g、イ
オン交換水2000ml及びアンモニアを溶解した(A)液に
沃化カリウム5.8gと臭化カリウム233.2gを含有している
水溶液である(B)液1000mlと、硝酸銀2モルとアンモ
ニア4モルを含有している水溶液である(C)液1000ml
とを同時にpAgを一定に保ちつつ添加した。
調製する乳剤粒子の形状とサイズはpH,pAg及び(B)
液と(C)液の添加速度を制御することで調節した。こ
のようにして、沃化銀含有率2モル%の単分散沃臭化銀
乳剤(平均粒径0.24μm)を得た。
このようにして調製した乳剤を脱塩し、40℃でpAg=
6.8に調整して1400mlとした。
感光性ハロゲン化銀分散液の調製 上記のようにして調製した沃臭化銀乳剤700mlに下記
成分を順次添加して化学増感及び分光増感等を施し赤感
性、緑感性、青感性の各感光性ハロゲン化銀乳剤分散液
を調製した。(各々の化学熟成温度、時間は下記に記
す)。各々の分散液は、化学熟成終了時に0.9gの4−ヒ
ドロキシ−6−メチル−1,3,3a7−テトラザインデン及
び0.1gの臭化カリウムを安定剤として添加した。
(a) 赤感性沃臭化銀乳剤の調製(化学熟成:60℃130
分) 前記沃臭化銀乳剤 700ml 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイ
ンデン 0.1g ゼラチン 32g チオ硫酸ナトリウム 10mg 塩化金酸カリウム 2.3mg チオシアン酸アンモニウム 10mg 下記増感色素(a) メタノール1%溶液 80ml イオン交換水 1200ml (b) 緑感性沃臭化銀乳剤の調製(化学熟成:53℃85
分) 前記沃臭化銀乳剤 700ml 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイ
ンデン 0.08g ゼラチン 32g チオ硫酸ナトリウム 10mg 塩化金酸カリウム 1.6mg チオシアン酸アンモニウム 10mg 下記増感色素(b) メタノール1%溶液 80ml イオン交換水 1200ml (c) 青感性沃臭化銀乳剤の調製(化学熟成:57℃180
分) 前記沃臭化銀乳剤 700ml 4−ヒドロキシ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザイ
ンデン 0.13g ゼラチン 32g 下記増感色素(c) メタノール1%溶液 80ml チオ硫酸ナトリウム 10mg 塩化金酸カリウム 3.4mg チオシアン酸アンモニウム 12mg イオン交換水 1200ml 有機銀塩分散液の調製 5−メチルベンゾトリアゾールと硝酸銀を水−アルコ
ール混合溶媒中で反応させて得られた5−メチルベンゾ
トリアゾール銀28.8gと、ポリ(N−ビニルピロリド
ン)4.0g、及び5−メチルベンゾトリアゾール0.65gを
アルミナボールミルで分散し、pH5.5にして200mlとし
た。
熱溶剤分散液の調製−1 後掲の表2に示す熱溶剤25gを、0.04gの界面活性剤−
1を含有する0.5%ポリビニルピロリドン水溶液100ml中
にアルミナボールミルで分散し、120mlとした。
−(1) 色素供与物質分散液−1の調製 下記高分子色素供与物質(1)35.5g、下記の色汚染
防止剤W−1の2.4gを酢酸エチル200ml及びジ−(2−
エチルヘキシル)フタレート15mlに溶解し、アルカノー
ルXC(デュポン社製)5重量%水溶液124ml、6%ゼラ
チン水溶液720mlと混合して超音波ホモジナイザーで乳
化分散し、酢酸エチルを留去した後、pH5.5にして795ml
とし、色素供与物質分散液−1を得た。
−(2) 色素供与物質分散液−2 色素供与物質を下記高分子色素供与物質(2)に変え
た以外は、色素供与物質分散液−1と同じ色素供与物質
分散液である。
−(3) 色素供与物質分散液−3 これは前記色素供与物質分散液−1において、色素供
与物質を下記高分子色素供与物質(3)に変えた以外、
前記と同様にして得たものである。
還元剤溶液の調製 下記還元剤−1を20.0g、還元剤−2を3.3g下記フッ
素系界面活性剤−2を0.50g、水に溶解し、pH7.5に調整
して250mlの還元剤溶液を得た。
感光材料の作成 上記調製した有機銀塩分散液、ハロゲン化銀乳剤、熱
溶剤分散液、色素供与物質分散液及び還元剤溶液を使用
して、表1のような多層構成のカラー感光材料1〜24を
作成した。各素材の使用量は、熱現像感光材料1m2当た
りの量であり、感光性ハロゲン化銀乳剤及び5−メチル
ベンゾトリアゾール銀は各々銀に換算して示した。
尚表中層2,4及び6中に記載した5−メチルベンゾト
リアゾール、現像抑制剤(ST−1)、臭化カリウム、塩
化ナトリウムは、各々メタノール液もしくは水溶液(臭
化ナトリウム、塩化カリウム)として各々の層を構成す
る塗布液に添加した。
塗布は支持体上に層1〜層3を始めに3層同時の塗布
・乾燥を行い、層4〜層7をその上に4層同時塗布で行
った。
層1〜層7共に塗布助剤としての下記の界面活性剤−
3を含有させ、又層1〜層7にそれぞれ硬膜剤としてテ
トラキス(ビニルスルホニルメチル)メタンとタウリン
カリウム塩との反応物(反応比1:0.75(モル比))を各
々、ゼラチン1g当たり0.04gの割合で加えた。
得られた試料を、塗布後、25℃にて5日間保存した
後、38℃にて3日間加温処理を施し、所望の硬膜レベル
に達せしめた。
一方、100g/m2のバライタ紙上の片面(バライタ層を
塗布した側)に、下記の化合物を含有するポリビニル層
を受像層として設けて、受像部材とした。
現像促進剤−1 (HO−CH2CH2−S−CH2 (0.2g) 得られた熱現像カラー感光材料試料−1〜24につい
て、以下に示す項目について評価を行った。
(硬膜性能) 10cm×10cmの大きさの感光材料を30℃に保った純水中
に1分間浸漬後濾紙にて、表面に付着した水分を拭きと
り、その重量(W1(g))を秤量する。又この試料の23
℃50%における乾燥後の重量(W2(g))を秤量する。
硬膜度を以下に示す式により算出する。
(写真性能) 熱現像カラー感光材料試料−1〜24を、ステップウェ
ッジを通して、青、緑、及び赤の各単色光(各々430nm,
540nm及び640nmの干渉フィルター、東芝硝子(株)製を
用いた。)にて露光を行い、前記受像部材と重合せた後
各々140℃にて80秒間の熱現像を行った。
そして熱現像後、感光部材と受像部材を引き剥し、受
像部材にそれぞれ、シアン、マゼンタ及びイエローの各
色素画像(表2中、それぞれR,G,Bで示す)を得た。
得られた色素画像を反射濃度計(PDA−65コニカか株
式会社製)にて濃度測定を行い、B,G,R各々について最
高濃度(Dmax)及び最低濃度(Dmin)を得た。
(生試料保存性能) 各熱現像感光材料試料を50℃、相対湿度60%の条件下
で3日間保存した後、上記写真性能の評価と同様に評価
を行った。
<揮散性> 10cm×10cmの大きさの各熱現像感光材料試料を、23℃
55%でその重量(W1)mgを秤量した後、140℃±2℃に
保ったホットプレート上に5分間固定し、次いで23℃55
%の条件下にて2時間調湿した後、その重量(W2)mgを
測定する。
揮散性を(W1−W2)mgとして表す。
上記の方法により得られた硬膜性能、写真性能、生試
料保存性能及び揮散生の結果を、表2に示す。
表2に示す結果から、本発明に係る熱溶剤を用いた試
料−6〜24は最低濃度をほとんど増加させずに高い最高
濃度を与え、しかも、硬膜性能や生試料保存性に何ら悪
影響を与えないことがわかる。しかも、本発明の熱溶剤
は、現像温度である140℃において5分間放置した場合
であっても、熱溶剤の揮散性がほとんど認められない利
点を有していることがわかる。
尚使用した比較熱溶剤1〜6は以下の通りである。
実施例−2 実施例−1で使用した熱溶剤分散液を、50℃にて4時
間撹拌停滞を行い、停滞を行う前と後で、熱溶剤粒子の
粒径を顕微鏡にて観察した。その結果、本発明の熱溶剤
を用いた熱溶剤分散液ではいずれも粒径の変化がほとん
ど認められなかった。(平均粒径約1〜1.5μm)。こ
れに対して、比較熱溶剤のうち、(1)、(4)につい
ては著しい粗大化(平均粒径約4〜25μm)が認められ
た。
実施例−3 実施例−1において第1層〜第7層に使用した熱溶剤
の種類及び量を、表3のように変えた感光材料試料−25
〜44を作成し、実施例−1に記載の方法に従っ、最高濃
度及び最低濃度を求めた。
結果を表3に示す。
表3に示す結果から、本発明の熱溶剤(TS−3,15,2
9)を用いた試料−33〜44は熱溶剤の量を増しても硬膜
性の劣化が小さく、又熱溶剤を増量した場合、最高濃度
が上昇し特にバインダー(ゼラチンとポリビニルピロリ
ドン)量に対する熱溶剤量が1.0以上で良好な最高濃度
を示すことがわかる。(試料−35,36,39,40,43,44参
照)。これに対して比較溶剤−2及び−6を用いた試料
25〜32では、硬膜性の劣化幅が大きく、特に熱溶剤を増
した場合に特に硬膜性の劣化率が大きい。又この場合最
低濃度の上昇の割合に比べて、最高濃度の上昇幅が本発
明の熱溶剤を用いた試料に比べて小さい。
実施例−4 実施例−1で作成した感光材料10において、熱溶剤
を、TS−15から、TS−15と比較熱溶剤−5の併用系に変
え、実施例−1と同様の実験を行った。
尚、TS−15と比較溶剤の比率は、表4に示す。得られ
た結果を表4に示す。
表4に示す結果により、本発明の熱溶剤TS−15と比較
溶剤−5を併用した場合、本発明の熱溶剤を50重量%以
上使用した場合に明らかに本発明の効果が得られ、特
に、70%以上用いた場合に本発明の効果が著しいことが
わかる。
〔発明の効果〕 上述のごとく本発明によれば、本発明の熱溶剤を含有
させることにより、熱溶剤の揮散性を著しく抑制するこ
とができ、これによって上述の各種の効果を有する優れ
た熱現像感光材料が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−210352(JP,A) 特開 昭62−136645(JP,A) 特開 昭62−138852(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式〔I〕〔II〕〔III〕で表され
    る化合物より成る群から任意に選ばれる少なくとも1種
    を含有することを特徴とする熱現像感光材料。 〔式中R1はアルキレン基を表し、R2はそれぞれ置換基を
    有していてもよいアルキル基、アルケニル基又はアリー
    ル基を表し、R3は各々置換基を有していてもよいアルキ
    ル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基又
    はハロゲン原子、−CONH2基を表す。 pは0〜4の整数を表しpが2以上のとき、R3はお互い
    に同じであっても、異なっていてもよい。mは0,1又は
    2を表す。〕
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