JP2700229B2 - 記録材料 - Google Patents

記録材料

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JP2700229B2
JP2700229B2 JP63223780A JP22378088A JP2700229B2 JP 2700229 B2 JP2700229 B2 JP 2700229B2 JP 63223780 A JP63223780 A JP 63223780A JP 22378088 A JP22378088 A JP 22378088A JP 2700229 B2 JP2700229 B2 JP 2700229B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、記録材料に関し、詳しくは無機酸や有機
酸、フェノール性化合物及びそれらの誘導体、あるいは
酸化剤等の電子受容性物質と接触させることにより発色
する、新規な近赤外吸収ロイコ染料を電子供与性発色剤
として用いた記録材料に関する。
〔従来の技術〕
ロイコ染料を用いる記録材料は古くから知られてお
り、感圧記録紙や、感熱記録紙等として利用され、年々
その使用量も増えてきている。ロイコ系感圧記録材料
は、一般に、ほゞ無色のロイコ染料とそのロイコ染料を
接触時発色せしめ着色像を形成し得る呈色剤との間の化
学反応を利用したものである。具体的には、ロイコ染料
の有機溶剤溶液をマイクロカプセル化したものを塗布し
た発色剤シートと、呈色剤を結着剤と共に塗布した呈色
剤シートとを、互いの表面を重ね合せ、背面より筆圧等
で加圧し、カプセルを破壊して呈色反応を行なわしめる
ものである。
一方、ロイコ系感熱記録材料は、支持体上に、ロイコ
染料と呈色剤を支持させたものであり、微少発熱抵抗体
素子により熱的に画像信号を与えると、発色画像を与え
る。
このような感圧及び感熱記録紙は、他の記録材料、例
えば、電子写真や、静電記録材料に比べ、現像、定着な
どの煩雑な処理を施すことなく、比較的簡単な装置で短
時間に記録が得られること等から多方面に利用されてい
る。このような記録材料のロイコ染料として主に使用さ
れるのは、クリスタルバイオレットラクトンや、ロイコ
クリスタルバイオレットに代表される青発色染料や、7
位アニリノ置換のフルオラン化合物に代表される黒発色
染料等である。
近年、光学文字読取装置や、ラベルバーコード読取装
置が開発され、その使用割合が増加してきているが、こ
れらの装置においては、その光源として、発光ダイオー
ドや、半導体レーザーを用いた光波長が700nm以上の光
源が一般的に使用されている。ところが、上記の青発色
染料や黒発色染料では700nm以上の近赤外域の光吸収が
殆どないため、前記の読取装置ではその発色読取りが不
可能である。従って、発色体の光吸収波長が700nm以上
であるロイコ染料の新規開発が強く要望されているのが
現状である。
近赤外領域に吸収を有する染料及び顔料は古くから知
られており、例えばフタロシアニン、キナクリドンその
他各種金属のキレート化合物などは周知のものである
が、これらは可視領域にも大きな吸収を有するため、通
常の方法では感圧・感熱記録用の染料として使用するこ
とはできない。該用途に供するためには、それ自体は無
色ないし淡色であるが、電子受容性物質と接触すること
により発色構造を与え得るような、所謂ロイコ体にする
必要がある。
従来より、近赤外波長領域に吸収を有するロイコ染料
については、いくつかの提案がなされている。例えば、
特開昭51−121035号、特開昭51−121037号、特開昭51−
121038号、特開昭51−167979号、特開昭58−157779号及
び特開昭61−165380号各公報にはジビニル含有フタリド
化合物が開示され、また特開昭59−199757号、特開昭60
−226871号、特開昭61−22076号及び特開昭62−104872
号各公報にはスピロフルオレンフタリド化合物が開示さ
れ、更に特開昭57−169484号及び特開昭62−196177号公
報にはフルオラン化合物が開示されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前記各公報で提案されている化合物は、夫
々以下のような欠点を有しており、未だ満足できる発色
剤は得られていないのが現状である。例えば前記ジビニ
ル含有フタリド化合物は、化合物自体が強く黄色に着色
している上に、合成が困難でコストが高いという欠点を
有しており、また前記のスピロフルオレンフタリド化合
物及びフルオラン化合物は、可視部に比べ近赤外部の吸
収が弱いという欠点を有している。
本発明は、それ自体無色であるにもかかわらず、ひと
たび電子受容性物質と接触し発色すると、近赤外領域に
強い吸収帯を有する新規なロイコ染料を用いた記録材料
を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、一般式(I) 〔式中、R1,R2,R3及びR4は低級アルキル基を、Xは水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン
原子を、YはR5−Z−SO2NH−、R6−Z−CONH−又は R5及びR6は水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原子
を、R7及びR8は水素原子(但し双方が水素原子である場
合を除く)、シアノ基又は−COR9を、並びにR9はアルキ
ル基、アルコキシ基、 置換されていてもよいフェニル基又は置換されていて
もよいナフチル基を、夫々表わす。〕 で表わされるロイコ染料を電子供与性発色剤として用い
たことを特徴とする記録材料が提供される。
なお上記において、低級アルキル基としてはメチル、
エチル、プロピル、ブチル、ペンチル及びヘキシル基等
が挙げられ、低級アルコキシ基としてはメトキシ、エト
キシ、プロポキシ、ブトキシ及びペントキシ基等が挙げ
られる。またハロゲン原子としては塩素、臭素及び沃素
等が挙げられる。
本発明で使用される前記一般式(I)で表わされるロ
イコ染料は、大気中で安定な、無色又はわずかに着色し
ている固体であり、活性白土、酸性白土等の無機酸や、
有機酸、フェノール性化合物及びそれらの誘導体、酸化
剤等の電子受容性化合物と接触すると、発色反応がすば
やく起り、濃い紫色の色素を形成し鮮明な発色画像が得
られる。この発色画像は、約400nmから950nmまで強い光
吸収を有しており、耐熱性、耐湿性及び耐水性にも優れ
ている。前記一般式(I)で表わされるロイコ染料は、
単独で発色させたときでも充分コントラストが得られる
が、他のロイコ染料を併用し、発色色調を調整して使用
することができる。
前記一般式(I)で表わされる化合物の具体例として
は、表−1に示されるものが挙げられるが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。
本発明で使用される前記一般式(I)で表わされる化
合物は次の方法で製造される。
一般式(II) 〔式中、R1,R2,R3及びR4は低級アルキル基を、またはX
は水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハ
ロゲン原子を、夫々表わす。〕 で表わされる1,5−ビス−(p−ジアルキルアミノフェ
ニル)−1,5−ビス−(フェニル)−2,4−ペンタジエン
−1−オールパークロレート誘導体と、下記一般式(II
I)、同(IV)又は同(V)で表わされる化合物とを、
有機溶媒中にて0〜80℃の温度で反応させ、得られた生
成物を有機溶媒で精製することにより、一般式(I)で
表わされる化合物は白色若しくは淡く着色した結晶とし
て得られる。
一般式(III) 一般式(IV) 一般式(V) 〔一般式(III)〜(V)中、Zは R5及びR6は水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原子
を、R7及びR8は水素原子(但し双方が水素原子である場
合を除く)、シアノ基又は−COR9を、並びにR9はアルキ
ル基、アルコキシ基、置換されていてもよいフェニル基
又は置換されていてもよいナフチル基を夫々表わす。〕 なお、一般式(II)で表わされる1,5−ビス(p−ジ
アルキルアミノフェニル)−1,5−ビス−(フェニル)
−2,4−ペンタジエン−1−オールパークロレート誘導
体の製造は、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミ
カル・ソサイェティ80巻3772頁(1958年)に記載されて
いる合成例が参照される。
本発明において、前記ロイコ染料を感圧記録材料とし
て用いる場合には、例えば米国特許第2800457号明細書
に記載されているような方法で作製することができる
し、また前記ロイコ染料を感熱記録材料として用いる場
合には、例えば特公昭45−14039号公報に記載されてい
るような方法で作製することができる。
本発明においては、前記一般式(I)で示されるロイ
コ染料を用いるが、必要に応じ、他のロイコ染料を併用
することもできる。この場合に併用されるロイコ染料と
しては、一般にこの種のロイコ系感熱記録材料において
知られているロイコ染料が用いられ、例えば、トリフェ
ニルメタン系、フルオラン系、フエノチアジン系、オー
ラミン系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の
染料のロイコ化合物が好ましく用いられる。このような
ロイコ染料の具体例としては、例えば、以下に示すよう
なものが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド(別名クリスタルバイオレットラ
クトン)、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
エチルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリ
ド、 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、 3−N−メチル−N−イソブチル−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−N−エチル−N−イソアミル−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオ
ラン、 3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、 2−{N−(3′−トリフルオルメチルフェニル)ア
ミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、 2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−ク
ロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリク
ロロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2′,4′−
ジメチルアニリノ)フルオラン、 3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−
(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、 ベンゾイルロイコメチレンブルー、 6′−クロロ−8′−メトキシベンゾインドリノ−ピ
リロスピラン、 6′−ブロモ−3′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフェ
ニル)3−(2′−メトキシ−5′−メチルフェニル)
フタリド、 3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−
メチルフェニル)フタリド、 3−モルホリノ−7−(N−プロピルートリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフ
ルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジ
ル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メ
チルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フ
ェニルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニル
フェニルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、 3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレンスピロ(9,
3′)−6′−ジメチルアミノフタリド、 3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−
5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロ
モフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフル
オラン、 3−N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 3−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−
4′、5′−ベンゾフルオラン等。
また本発明で前記ロイコ染料と組合せて用いる呈色剤
としては、前記ロイコ染料を接触時発色させる電子受容
性の種々の化合物、例えばフェノール性化合物、チオフ
ェノール性化合物、チオ尿素誘導体、有機酸及びその金
属塩等が好ましく適用され、その具体例としては以下に
示すようなものが挙げられる。
4,4′−イソプロピリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(o−メチルフェノー
ル)、 4,4′−セカンダリーブチリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノー
ル)、 2,2′−メチレンビス(4メチル−6−ターシャリー
ブチルフェノール)、 2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 4,4′−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−
2−メチルフェノール)、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
ターシャリーブチルフェニル)ブタン、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
シクロヘキシルフェニル)ブタン、 4,4′−チオビス(6−ターシャリーブチル−2−メ
チルフェノール)、 4,4′−ジフェノールスルホン、 4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルス
ルホン、 4−ベンジロキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスル
ホン、 4,4′−ジフェノールスルホキシド、 p−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、 p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、 プロトカテキユ酸ベンジル、 没食子酸ステアリル、 没食子酸ラウリル、 没食子酸オクチル、 1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジ
オキサヘプタン、 1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オ
キサペンタン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシプロパン、 N,N′−ジフォニルチオ尿素、 N,N′−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、 サリチルアニリド、 5−クロロ−サリチルアニリド、 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、 2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、 1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、 ヒドロキシナフトエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシ
ウム等の金属塩、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエス
テル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 2,4′−ジフェノールスルホン、 3,3′−ジアリル−4,4′−ジフェノールスルホン、 3,4−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスルホ
ン、 α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチ
ルトルエン、 チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、 テトラブロモビスフェノールA、 テトラブロモビスフェノールS等。
本発明において感圧記録材料を得るには、先ず、ロイ
コ染料溶解油のマイクロカプセルを調製する。この場
合、マイクロカプセルの調製は、例えば、米国特許第28
00457号明細書に記載されているような方法で、ゼラチ
ン等の樹脂を硬化させた外殻壁中に1〜4%のロイコ染
料を溶解したジイソプロピルナフタレン系やターフェニ
ル系の油を包蔵させることによって行うことができる。
マイクロカプセルの粒径は通常5μm前後である。この
マイクロカプセルをバインダーを用いて紙やプラスチッ
クフィルム等の支持体上に支持させて、発色剤シートを
得る。この発色剤シートを、呈色剤としての電子受容性
化合物層を有する呈色剤シートと重ね、筆圧等で加圧し
てカプセル破壊し、ロイコ染料と呈色剤とを接触させる
ことによって、呈色剤シート上に発色画像を得ることが
できる。
本発明において感熱記録材料を得るには、ロイコ染
料、呈色剤(電子受容性化合物)及び炭酸カルシウムな
どの填料やステアリン酸アミドなどの熱可融性物質等の
補助成分をそれぞれ水媒体に分散させ、それらの混合液
をバインダーと共に支持体上に塗布、乾燥する。この場
合、ロイコ塗料の粒子径は体積平均粒子径で0.1〜5μ
m程度にするのが好ましい。粒子径は小さい方が呈色剤
と多く接触するため感度の向上をもたらすが、極端に微
粒子化すると地肌カブリの原因となる。従って地肌カブ
リや熱感度低下を防止するためには、特に体積平均粒子
径で1〜4μm程度とするのが好ましい。この感熱記録
材料は、これをサーマルヘッド等で加熱し、ロイコ染料
と呈色剤を溶融接触させることにより、発色画像を得る
ことができる。
また、本発明において熱転写型記録材料を得るには、
ロイコ染料を支持体に支持させて感熱転写シートを作成
し、呈色剤を支持体に支持させて受容シートを作成す
る。転写シートと受容シートを重ね、転写シートの表面
から加熱すると、受容シート上に発色画像が得られる。
なお、感熱記録材料を得るために、ロイコ染料及び呈
色剤を支持体上に結合支持させる場合、慣用の種々のバ
インダーを適宜用いることができるし、また感圧記録材
料を得るために、カプセル化ロイコ染料を支持体に支持
させたり、呈色剤を支持体上に支持させる場合、同様に
慣用の種々のバインダーを適宜用いることができる。こ
のようなバインダーの具体例を挙げると、例えば、以下
のものが挙げられる。
ボリビニルアルコール、殿粉及びその誘導体、メトキ
シセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポ
リビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エス
テル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/
メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸
共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共
重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソ
ーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の他、ポリ
酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、
ポリメタクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体のエマルジョン
やスチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジエ
ン/アクリル系共重合体等のラテックス等。
また、必要に応じ、この種の感圧及び感熱記録材料に
慣用される補助添加成分、例えば、填料、界面活性剤、
熱可融性物質(又は滑剤)等を併用することができる。
この場合、填料としては、例えば、炭酸カルシウム、シ
リカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミニウム、水
酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、表面処理さ
れたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の他、尿素−
ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共重合体、ポ
リスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げることができ
る。また熱可融性物質としては、例えば、ステアリン
酸、ベヘン酸等の脂肪酸類、ステアリン酸アミド、パル
ミチン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜
鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウ
ム、パルミチン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩
類、p−ベンジルビフェニル、ターフェニル、トリフェ
ニルメタン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、β
−ベンジルオキシナフタレン、β−ナフトエ酸フェニル
エステル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエ
ステル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチルエステ
ル、ジフェニルカーボネート、テレフタル酸ジベンジル
エステル、テレフタル酸ジメチルエステル、1,4−ジメ
トキシナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1,4−
ジペンジルオキシナフタレン、1,2−ビス(フェノキ
シ)エタン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタ
ン、1,2−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,4−
ビス(フェノキシ)ブタン、1,4−ビス(フェノキシ)
−2−ブテン、ジベンゾイルメタン、1,4−ビス(フェ
ニルチオ)ブタン、1,4−ビス(フェニルチオ)−2−
ブテン、1,3−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベン
ゼン、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼ
ン、p−(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p
−アリールオキシビフェニル、p−プロパギルオキシビ
フェニル、ジベンゾイルオキシメタン、1,3−ジベンゾ
イルオキシプロパン、ジベンジルジスルフイド、1,1−
ジフェニルエタノール、1,1−ジフェニルプロパノー
ル、p−(ベンジルオキシ)ベンジルアルコール、1,3
−ジフェノキシ−2−プロパノール、N−オクタデシル
カルバモイル−p−メトキシカルボニルベンゼン、N−
オクタデシルカルバモイルベンゼン等が挙げられる。
本発明の記録材料は、従来のものと同様に種々の分野
において利用されるが、殊に、その優れた近赤外光吸収
特性を利用して、光学文字読取装置用や、ラベルバーコ
ーダー、バーコードリーダーの記録読取り用の記録材料
として利用することができる。
なお、本発明の記録材料を感熱記録型ラベルシートに
使用する場合、支持体の一方の面に前記ロイコ染料と呈
色剤を含む感熱発色層を設け、支持体の他方の面に接着
剤層を介して剥離台紙を設けた構造のものにすればよ
く、また、この場合、必要に応じ、画像安定性を高める
ために、感熱発色層表面に水溶性樹脂層等の保護層を設
けることもできる。
〔発明の効果〕
本発明による前記一般式(I)で表わされるロイコ染
料を用いた記録材料は、その発色画像が約400〜950nmに
わたり強い吸収能を有し、汎用のOCR(光学文字読取装
置)や発光ダイオード及び半導体レーザーを光源とする
画像読取装置によりその画像を充分に読取ることができ
るという利点を有している。さらに該記録材料は、発色
濃度が高くしかもその発色画像部及び未発色部は耐熱
性、耐湿性、耐水性に優れている。
〔実 施 例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。な
お以下において示す%および部はいずれも重量基準であ
る。
参考例1 化合物具体例No.16の合成 マロン酸ジメチル1.98gをN,N−ジメチルホルムアミド
100mlに溶解し、室温で該溶液に含量55%の水酸化ナト
リウム0.65gをゆっくり加え、1時間撹拌した。次い
で、該生成液に1,5−ビス−(p−ジメチルアミノフェ
ニル)−1.5−ビス−(p−メトキシフェニル)−2,4−
ペンタジエン−1−オールパークロレート6.17gをゆっ
くり加え、室温で1時間30分撹拌し反応させた。
反応後、反応溶液を氷水500mlに加え、析出した淡い
黄土色結晶を濾取し、水洗を数回行なった後、充分に減
圧乾燥した。この結晶をエタノールで再結晶したとこ
ろ、白色微針状結晶が4.88g得られた。この化合物の融
点は144〜148.5℃であった。更にアセトンで再結晶する
と、白色の結晶が3.97g得られた。この生成物の融点は1
52.5〜153.5℃であった。
参考例2 化合物具体例No.17の合成 参考例1の1,5−ビス−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−1,5−ビス−(p−メトキシフェニル)−2,4−ペ
ンタジエン−1−オールパークロレート6.17gの代り
に、1,5−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−1,5−
ジフェニル−2,4−ペンダジエン−1−オールパークロ
レート5.57gを用いた以外は、参考例1と同様な方法で
化合物具体例No.17を合成した。この化合物は淡い橙色
粉末で2.94g得られた。その融点は77.5〜82℃であっ
た。
参考例3 化合物具体例No.18の合成 参考例1の1,5−ビス−(p−ビスジメチルアミノフ
ェニル)−1,5−ビス−(p−メトキシフェニル)−2,4
−ペンタジエン−1−オールパークロレート6.17gの代
りに、1,5−ビス−(p−ジメチルアミノフェニル)−
1,5−ビス−(p−クロルフェニル)−2,4−ペンタジエ
ン−1−オールパークロレート6.26gを用いた以外は、
参考例1と同様な方法で化合物具体例No.18を合成し
た。この化合物は殆ど白色の粉末で5.41g得られ、その
融点は161.5〜163.5℃であった。
実施例1 感熱記録紙の製造 下記組成の各混合物を、それぞれボールミルで分散し
て〔A液〕〜〔D液〕を調製した。
〔A液〕
参考例1のロイコ染料 10部 メチルセルロース5%水溶液 20部 水 20部 〔B液〕 N−オクタデシル(4−メトキシカルボニル)ベンズ
アミド 20部 メチルセルロース5%水溶液 20部 水 20部 〔C液〕 炭酸カルシウム 15部 メチルセルロース5%水溶液 15部 水 20部 〔D液〕 ビスフェノールS 10部 ポリビニルアルコール10%水溶液 10部 水 30部 上記の如くして得られた〔A液〕、〔B液〕、〔C
液〕及び〔D液〕を、1:2:3:3の割合で混合して感熱塗
液を作成し、この塗液を秤量50g/m2の上質紙上に乾燥付
着量が染料だけで0.40g/m2となるように塗布し乾燥し
て、感熱記録紙を得た。
このようにして得た感熱記録紙について、熱傾斜試験
機を用い、130℃、1秒間(印加圧2.0Kg/cm2)で発色さ
せた。このときの発色濃度は、マクベス濃度計RD−514
黒用フィルターで測定したところ0.75であり、地肌濃度
は0.08であった。また発色色調は濃い紫色を示し、発色
部の吸収領域は約400〜950nmまであり、かなり強い吸収
をもっている。その反射スペクトルを第1図に示す(曲
線1)。
また、発色画像部の吸収領域である800〜900nmでは、
PCS値が85%以上あり、下記の保存性試験でもPCS値の減
少は殆どなかった。上記の結果より、本発明の記録材料
は700nm以上の近赤外領域で読み取り可能なうえ、保存
性にも優れていることが判る。
PCS計算式 保存性試験条件 i)60℃、乾燥状態で16時間保存。
ii)40℃、湿度90%状態で16時間保存。
iii)水中で16時間保存。
実施例2 感熱記録紙の製造 実施例1の〔A液〕において、参考例1のロイコ染料
の代わりに参考例2のロイコ染料を用いた以外は、実施
例1と同様にして感熱記録紙を得た。
得られた感熱記録紙について、実施例1と同様に発色
テストを行なったところ、発色濃度は0.65であり、地肌
濃度は0.09であった。また発色色調は焦茶色を示し、発
色部の吸収領域は約400〜950nmまであり、かなり強い吸
収をもっている。その反射スペクトルを第1図に示す
(曲線2)。
なお、得られた感熱記録紙について、実施例1と同様
にしてPCS値の測定及び保存性試験を行なったところ、
結果は実施例1と同程度であった。
実施例3 感熱記録紙の製造 実施例1の〔A液〕において、参考例1のロイコ染料
の代わりに参考例3のロイコ染料を用いた以外は、実施
例1と同様にして感熱記録紙を得た。
得られた感熱記録紙について、実施例1と同様に発色
テストを行なったところ、発色濃度は0.56であり、地肌
濃度は0.08であった。また発色色調はくすんだ赤紫色を
示し、発色部の吸収領域は約400〜950nmまであり、かな
り強い吸収をもっている。その反射スペクトルを第1図
に示す(曲線3)。
なお、得られた感熱記録紙について、実施例1と同様
にしてPCS値の測定及び保存性試験を行なったところ、
結果は実施例1と同程度であった。
比較例 感熱記録紙の製造 ロイコ染料としてPSD−150(商品名、日本曹達社製)
を用いた以外は実施例1と同様な方法で感熱記録紙を
得、且つそれを発色させた。その発色部の反射スペクト
ルを第1図に示す(曲線4)。
第1図等から明らかなように、この発色部は光波長約
700nm以上に対しては殆ど光吸収を示さない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の電子供与性発色剤を用いて得られた感
熱記録紙及び市販の電子供与性発色剤を用いて得られた
感熱記録紙の発色部の各光波長に対する反射率を示す。 曲線1(実線):実施例1で得られた感熱記録紙の発色
部反射スペクトル 曲線2(実線):実施例2で得られた感熱記録紙の発色
部反射スペクトル 曲線3(実線):実施例3で得られた感熱記録紙の発色
部反射スペクトル 曲線4(点線):比較例で得られた感熱記録紙の発色部
反射スペクトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−80464(JP,A) 特開 昭64−26675(JP,A) 特開 平1−178555(JP,A) 特開 平1−236279(JP,A) 特開 平1−237192(JP,A) 特開 昭62−173288(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 〔式中、R1,R2,R3及びR4は低級アルキル基を、Xは水素
    原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン
    原子を、YはR5−Z−SO2NH−、R6−Z−CONH−又は R5及びR6水素原子、低級アルキル基又はハロゲン原子
    を、R7及びR8は水素原子(但し双方が水素原子である場
    合を除く)、シアノ基又は−COR9を、並びにR9はアルキ
    ル基、アルコキシ基、置換されていてもよいフェニル基
    又は置換されていてもよいナフチル基を、夫々表わ
    す。〕 で表わされるロイコ染料を電子供与性発色剤として用い
    たことを特徴とする記録材料。
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