JP2575707B2 - 近赤外吸収記録材料 - Google Patents

近赤外吸収記録材料

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JP2575707B2 JP62136055A JP13605587A JP2575707B2 JP 2575707 B2 JP2575707 B2 JP 2575707B2 JP 62136055 A JP62136055 A JP 62136055A JP 13605587 A JP13605587 A JP 13605587A JP 2575707 B2 JP2575707 B2 JP 2575707B2
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    • B41M5/132Chemical colour-forming components; Additives or binders therefor
    • B41M5/136Organic colour formers, e.g. leuco dyes

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、特に感熱記録や感圧記録における近赤外光
吸収画像を有する記録材料に関する。
〔従来技術〕
ロイコ染料を用いる記録材料は古くから知られてお
り、近年、感圧記録紙や感熱記録紙として広く利用され
ている。一般に使われているロイコ染料としては、例え
ばトリフェニルメタン系、フルオラン系、フェノチアジ
ン系、オーラミン系等が挙げられる。これらの染料は各
種の色調があり、用途に応じて使いわけられている。し
かしながら、これらの染料は、色調、即ち可視領域の吸
収を目的とて開発されているものが多く、近赤外領域即
ち、700ナノメーターから1000ナノメーター範囲に吸収
を有する染料については、ほとんど開発されていないの
が現状である。近年、半導体レーザーの普及が広まるに
つれ、バーコードなどの記録画像を半導体レーザーで読
みとろうとする動きがあり、感熱紙、感圧紙等でも、近
赤外領域に吸収を持つことが要求されるようになった。
近赤外領域に吸収を持つロイコ染料に関する提案は最
近いくつかみられる。例えば、特開昭51−121035号、特
開昭51−121037号、特開昭51−121038号、特開昭57−16
7979号及び特開昭58−157779号にみられるようなモノビ
ニル又はジビニル含有フタリド化合物、特開昭59−1997
57号及び特開昭60−226871号にみられるようなフルオレ
ン化合物等である。しかしながら、これらの化合物は、
近赤外領域に吸収は有するものの、十分な吸収強度に至
っていなかったり、染料の安定性に劣り画像が消色し易
すかったり又製造コストが高い等という欠点を有してい
る。
また、特開昭60−231766号に新規な近赤外吸収ロイコ
染料が提案されているが、この染料は近赤外に強い吸収
を有しているものの、保存安定性が十分でなく特に耐熱
安定性が劣るという欠点がある。従って、現状では未だ
満足される近赤外吸収染料は見出されていないのが実状
である。
〔目的〕
本発明は、近赤外領域に強い吸収を有し、しかも保存
安定性に優れた新規なロイコ染料を用いて、可視領域か
ら近赤外領域までの光源での読取りが可能で、染料画像
の安定性にもすぐれた新規な記録材料を提供することを
目的とする。
〔構成〕
本発明によれば、ロイコ染料と該ロイコ染料を接触時
発色せしめる呈色性剤との間の発色反応を利用した記録
材料において、上記ロイコ染料の少なくとも1種が下記
一般式(I)で表わされる化合物であることを特徴とす
る記録材料が提供される。
但し、式中、R1,R2,R3及びR4は低級アルキル基であ
り、R5はα−若しくはβ−ナフチル基又は であり、R6,R7及びR8は水素原子又は低級アルキル基で
ある。
本発明で使用される一般式(I)で表わされるロイコ
染料は、新規物質であって、大気中で安定な、白色又は
淡黄色の結晶性粉末であり、600〜1000nmの近赤外領域
に強い吸収を示し、酸性白土、活性白土のような無機酸
や、有機酸、フェノール性化合物、フェノール樹脂など
の電子受容性化合物(即ち、呈色剤)と分子レベルで接
触すると、発色反応がすばやく起り、緑色ないし青色の
色素を形成し、この発色した色素は優れた保存性を有し
ているため色素前駆体として有用である。
本発明で使用される前記一般式(I)で表わされるロ
イコ染料は、一般に次のような反応式に従って簡単に合
成することができる。
(反応式中のX-はハロゲン、過塩素酸などの陰イオンを
示す。) この反応は、メタノール/酢酸混合溶媒中などで加熱
するだけで実施することができる。なお、反応式中の化
合物(II)の製法については、例えばAnnalen der Chem
ie,623巻、204頁(1959)に記載されている。
本発明の前記一般式(I)中のR1〜R4及びR6〜R8の低
級アルキル基は、通常炭素数1〜4の直鎖又は分枝アル
キル基である。
前記一般式(I)で表わされる化合物の具体例を示す
と、次のようなものが挙げられる。
〔一般式(I)の化合物の具体例〕
本発明において、前記ロイコ染料を感圧記録材料とし
て用いる場合には、例えば米国特許第2800457号明細書
に記載されているような方法で作製することができる。
この場合のロイコ染料に要求される主な物性としては、
油溶解性、呈色剤による発色特性、染料画像の保存安定
性などであり、これらの物性を考慮して選定される。
本発明において、前記ロイコ染料を感熱記録材料とし
て用いる場合には、例えば特公昭45−14039号明細書に
記載されているような方法で作製することができる。こ
の場合にロイコ染料に要求される主な物性としては、熱
発色特性、地肌白色度、ロイコ染料及びその発色染料の
保存安定性などであり、これらの物性を考慮して選定さ
れる。
何れの場合においても、前記ロイコ染料の画像が、近
赤外領域において十分な吸収特性を有するという特性
を、十分生かすようにすることが重要である。
本発明で用いる前記一般式(I)で示されるロイコ染
料の発色色調は緑ないし青であるが、色調補正或いは吸
収特性の補正などを目的として他のロイコ染料と併用す
ることもできる。この場合に併用されるロイコ染料とし
ては、一般にこの種のロイコ系記録材料において知られ
ているロイコ染料が用いられ、このようなロイコ染料の
具体例としては、例えば、以下に示すようなものが挙げ
られる。
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−フタリ
ド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
エチルアミノフタリド、 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、 3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリ
ド、 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオ
ラン、 3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、 2−{N−(3′−トリフルオロメチルフェニル)ア
ミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、 2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−6−(o−ク
ロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリク
ロロメチルアニリノ)フロオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メ
チル−4−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−
(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、 ベンゾイルロイコメチレンブルー、 6′−クロロ−8′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 6′−ブロモ−3′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−メチルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−
メチルフェニル)フタリド、 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフ
ルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジ
ル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メ
チルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フ
ェニルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニル
フェニルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、 3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−
5、6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロ
モフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−
4′、5′−ベンゾフルオラン等。
また、本発明で前記ロイコ染料と組合せて用いられる
呈色剤としては、前記ロイコ染料を接触時発色させる種
々の電子受容性化合物、又は酸化剤等が適用される。こ
のようなものは従来公知であり、その具体例としては、
以下に示すようなものが挙げられる。
ベントナイト、ゼオライト、酸性白土、活性白土、シ
リカゲル、酸化亜鉛、塩化亜鉛、臭化亜鉛、塩化アルミ
ニウム、サリチル酸、3−tert−ブチルサリチル酸、3,
5−ジ−tert−ブチルサリチル酸、ジ−m−クロロフェ
ニルチオ尿素、ジ−m−トリフロロメチルフェニルチオ
尿素、ジ−フェニルチオ尿素、サリチルアニリド、4,
4′−イソプロピリデンジフエノール、4,4′−イソプロ
ピリデンビス(2−クロロフエノール)、4,4′−イソ
プロピリデンビス(2,6−ジブロモフエノール)、4,4′
−イソプロピリデンビス(2,6−ジクロロフエノー
ル)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−メチルフエ
ノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2,6−ジメチ
ルフエノール)、4,4′−イソプロピリデンビス(2−t
ert−ブチルフエノール)、4,4′−sec−ブチリデンジ
フェノール、4,4′−シクロヘキシリデンビスフエノー
ル、4,4′−シクロヘキシリデンビス(2−メチルフエ
ノール)、4−tert−ブチルフエノール、4−フエニル
フエノール、4−ヒドロキシジフエノキシド、α−ナフ
トール、β−ナフトール、5−ヒドロキシフタル酸ジメ
チル、メチル−4−ヒドロキシベンゾエート、4−ヒド
ロキシアセトフエノン、ノボラツク型フエノール樹脂、
2,2′−チオビス(4,6−ジクロロフエノール)、カテコ
ール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロガロール、フロ
ログリシン、フロログリシンカルボン酸、4−tert−オ
クチルカテコール、2,2′−メチレンビス(4−クロロ
フエノール)、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6
−tert−ブチルフエノール)、2,2′−ジヒドロキシジ
フエニル、p−ヒドロキシ安息香酸エチル、p−ヒドロ
キシ安息香酸プロピル、p−ヒドロキシ安息香酸ブチ
ル、p−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、p−ヒドロキシ
安息香酸−p−クロルベンジル、p−ヒドロキシ安息香
酸−o−クロルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−p
−メチルベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−n−オク
チル、安息香酸、サリチル酸亜鉛、1−ヒドロキシ−2
−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ酸、2−
ヒドロキシ−6−ナフトエ酸亜鉛、4−ヒドロキシジフ
エニルスルホン、4,2′−ジフェノールスルホン、4−
ヒドロキシ−4′−クロロジフエニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−4′−ベンジロキシジフェニルスルホン、4
−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホ
ン、4−ヒドロキシ−4′−イソブチルオキシジフェニ
ルスルホン、ビス(4−ヒドロキシフエニル)スルフイ
ド、2−ヒドロキシ−p−トルイル酸、3,5−ジ−tert
−ブチルサリチル酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサリ
チル酸錫、酒石酸、シユウ酸、マレイン酸、クエン酸、
コハク酸、ステアリン酸、4−ヒドロキシフタル酸、ホ
ウ酸、ビイミダゾール、ヘキサフェニルビイミダゾー
ル、4臭化炭素、メチレンビス−(オキシエチレンチ
オ)ジフェノール、エチレンビス−(オキシエチレンチ
オ)ジフェノール、ビス−(4−ヒドロキシフェニルチ
オエチル)ケトン、ビス−(4−ヒドロキシフェニルチ
オエチル)エーテル、m−キシリレンビス(4−ヒドロ
キシフェニルチオ)エーテル等。
本発明において感圧記録材料を得るには、先ずアルキ
ルナフタレン系やターフェニル系の油に1〜4%のロイ
コ染料を溶解し、ゼラチン等の樹脂を硬化させた通常5
μm前後のマイクロカプセルを作成する。このマイクロ
カプセルを、バインダーを用いて紙やプラスチックフィ
ルムなどの支持体上に塗布して発色剤シートを得る。こ
の場合のマイクロカプセル化は例えばUSP2800457号明細
書に記載の方法等の従来公知の方法によって実施するこ
とができる。一方、呈色剤シートは、呈色剤を適当な分
散剤を用い、水又は有機溶媒で分散又は溶解後、必要に
応じバインダーを加え、紙などの支持体に塗布して作成
される。
本発明において感熱記録材料を得るには、ロイコ染料
及び呈色剤の夫々を水溶性樹脂などで分散させ、該分散
液に適当なバインダーを混合し、この混合液を紙などの
支持体上に塗布する。この場合、ロイコ染料の粒子径は
0.5〜5μm程度にするのが好ましい。またロイコ染料
と呈色剤との重量比は1:1〜1:5程度が適当である。な
お、発色層を1層もしくは2層以上に分けて塗布しても
よく、あるいはロイコ染料の層と呈色剤の層に分けて塗
布してもよい。また感熱記録材料で公知なように、下引
き層を設けたり、保護層を設けたりすることもできる。
また、本発明において熱転写型記録材料を得るには、
ロイコ染料を水又は溶剤に分散又は溶解して、ポリエス
テルフィルムなどの耐熱性支持体に塗布して転写シート
を作成し、一方、呈色剤を水又は溶剤に分散又は溶解し
て、支持体に塗布して受容シートを作成する。
なお、感熱記録材料を得るために、ロイコ染料及び呈
色剤を支持体上に結合支持させる場合、慣用の種々の結
合剤を適宜用いることができるし、また感圧記録材料を
得るために、カプセル化ロイコ染料を支持体に支持させ
たり、呈色剤を支持体に支持させる場合、同様に慣用の
種々の結合剤を適宜用いることができる。このような結
合剤の具体例を挙げると、例えば、以下のものが挙げら
れる。
ポリビニルアルコール、デンプン及びその誘導体、メ
トキシセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセ
ルロース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソー
ダ、ポリビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル
酸エステル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エス
テル/メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレ
イン酸共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイ
ン酸共重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギ
ン酸ソーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の
他、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン、スチレン/ブタジ
エン共重合体、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステ
ル、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、ポリブチルメタ
クリレート、エチレン/酢酸ビニル共重合体、スチレン
/ブタジエン/アクリル系共重合体等のラテックス類
等。
また、必要に応じ、この種の感圧及び感熱記録材料に
慣用される補助添加成分、例えば、填料、界面活性剤、
熱可融性物質、滑剤、圧力発色防止剤等を併用すること
ができる。この場合、填料としては、例えば、炭酸カル
シウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化アルミ
ニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タルク、
表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微粉末の
他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリル酸共
重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を挙げる
ことができ、滑剤としては、高級脂肪酸及びその金属
塩、高級脂肪酸アミド、高紙脂肪酸エステル、動物性、
植物性、鉱物性又は石油系の各種ワックス類等があげら
れる。
本発明の記録材料は、従来のものと同様に種々の分野
において利用されるが、殊に、その優れた近赤外光吸収
特性を利用して、光学文字読取り装置用や、ラベルバー
コーダー、バーコードリーダーの記録読取り用の記録材
料として利用することができる。
なお、本発明の記録材料を感熱記録型ラベルシートと
して使用する場合、支持体の一方の面に前記したロイコ
染料と呈色剤を含む感熱発色層を設け、支持体の他方の
面に接着剤層を介して剥離台紙を設けた構造のものにす
ればよい。
〔効果〕
本発明で用いられる前記一般式〔I〕で表わされる新
規なロイコ染料は600〜1000nmにわたる近赤外領域に強
い吸収能を示す。従って、該ロイコ染料を用いて得られ
た本発明の記録材料は可視領域から近赤外領域までの光
源での読取りが可能であり、しかも染料画像の保存安定
性、特に耐熱安定性に優れており、その結果、日常の環
境条件下ではもとより、高温の環境条件下においても、
半導体レーザー等を光源とする画像読取装置によりその
画像を充分に読取ることができる。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
参考例1 ビス(p−ジメチルアミノスチリル)−α−ナフチルス
ルホニルメタン〔化合物具体例No.(1)〕の合成 ビス(p−ジメチルアミノスチリル)カルベニウム過
塩素酸塩2.8g及び酢酸1.9gをメタノール80ccに加え、こ
れにα−ナフチルスルフィン酸ソーダ4.1gのメタノール
80cc溶液を滴下し、1時間加熱還流する。生成した沈殿
を濾取し、ベンゼン/ヘキサン混合溶媒で再結晶する
と、淡黄色結晶(融点178〜183℃)3.1gを得た。
参考例2〜3 参考例1におけるα−ナフチルスルフィン酸ソーダの
代りに、表−1のA群化合物を用いた以外は、参考例1
と同様にして、化合物具体例No.(2)及びNo.(3)の
化合物を得た。
参考例4 参考例1におけるビス(p−ジメチルアミノスチリ
ル)カルベニウム過塩素酸塩の代りに、ビス(p−ジエ
チルアミノスチリル)カルベニウム過塩素酸塩を用いた
以外は、参考例1と同様にして化合物具体例No.(6)
の化合物を得た。
参考例5 参考例1におけるビス(p−ジメチルアミノスチリ
ル)カルベニウム過塩素酸塩の代りに、ビス{p−(N
−メチル−N−エチルアミノ)スチリル}カルベニウム
過塩素酸塩を用いた以外は、参考例1と同様にして化合
物具体例No.(9)の化合物を得た。
参考例6 参考例1におけるビス(p−ジメチルアミノスチリ
ル)カルベニウム過塩素酸塩の代りに、ビス(4−ジメ
チルアミノ−2−メチルスチリル)カルベニウム過塩素
酸塩を用いた以外は、参考例1と同様にして化合物具体
例No.(10)の化合物を得た。
以上参考例2〜6で得られた化合物の色調及び融点を
表−1に示す。
実施例1〜6、比較例1〜3 下記組成の各混合物を、それぞれボールミルで分散し
て〔A〕及び〔B〕液を調製した。
〔A液〕
表−2中のロイコ染料 10部 ポリビニルアルコール10%水溶液 10部 水 30部 〔B液〕 ステアリン酸アマイド 20部 炭酸カルシウム 20部 4,4′−ジフェノールスルホン 30部 ポリビニルアルコール10%水溶液 35部 水 210部 上記の如くして得られた〔A液〕及及び〔B液〕を1:
1の割合で混合して塗布液を作成し、この塗布液を上質
紙上にロイコ染料の乾燥固形分量が0.6g/m2となるよう
に塗布し乾燥して、感熱記録材料を得た。
これを市販のファクシミリ リファックス130でベタ
印字し、その品質を測定した。測定結果を表−2に示
す。
なお、濃度はマクベス濃度計914で、フィルターはKod
akラッテンNo106を用いて測定した。PCS値は反射型分光
光度計(日立330)で吸光度を測定し、吸光度を反射率
に換算して次式で求めた。
また耐熱試験結果は記録画像を60℃の恒温槽中で24時
間保存した後の濃度を示す。
実施例7〜10 実施例1において〔B〕液の代りに〔C〕液を用いた
以外は、実施例1と同様にして感熱記録材料を得た。
〔C液〕
ステアリン酸アマイド 20部 炭酸カルシウム 20部 表−3中のB群化合物 30部 ポリビニルアルコール10%水溶液 35部 水 210部 得られた感熱記録材料の品質を、実施例1と同様な方
法で測定した。その結果を表−3に示す。
表−2及び表−3から明らかなように、本発明の記録
材料は、近赤外領域、即ち、600〜1,000nmの範囲で十分
強い吸収を示し、しかもその発色部の耐熱安定性も優れ
ており、記録材料としての十分な品質を兼ね備えている
ことがわかる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロイコ染料と、該ロイコ染料を接触時発色
    せしめる呈色剤との間の発色反応を利用した記録材料に
    おいて、上記ロイコ染料の少なくとも1種が下記一般式
    で表わされる化合物であることを特徴とする近赤外吸収
    記録材料。 (式中、R1,R2,R3及びR4は低級アルキル基を、R5はα−
    若しくはβ−ナフチル基又は を、並びにR6,R7及びR8は水素原子又は低級アルキル基
    を、夫々示す。)
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