JP2742566B2 - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2742566B2 JP63289818A JP28981888A JP2742566B2 JP 2742566 B2 JP2742566 B2 JP 2742566B2 JP 63289818 A JP63289818 A JP 63289818A JP 28981888 A JP28981888 A JP 28981888A JP 2742566 B2 JP2742566 B2 JP 2742566B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は発色剤としてロイコ染料を用いる感熱記録材
料に関し、更に詳しくは近赤外部の波長の吸収に特徴を
有する感熱記録材料に関する。
〔従来の技術〕
ロイコ染料を用いる記録材料は古くから知られてお
り、感圧記録紙や、感熱記録紙等として利用され、年々
その使用量も増えてきている。
ロイコ系感熱記録材料は、支持体上に、ロイコ染料と
顕色剤を支持させたものであり、微少発熱抵抗体素子に
より熱的に画像信号を与えると、発色画像を与える。
このような感熱記録材料は、他の記録材料、例えば、
電子写真や、静電記録材料に比べ、現像、定着などの煩
雑な処理を施すことなく、比較的簡単な装置で短時間に
記録が得られること、その保守が容易であること、騒音
の発生がないことなどの利点を有し、ファクシミリ、プ
リンタ、工業用計測記録計、コンピュータの端末機な
ど、所謂出力記録用として利用されるのみではなく、バ
ーコード対応によって、食品用ラベル等で用いられる値
札のほか、部品、製品の管理に用いられる工業用ラベル
など、広範囲に利用されている。
近年、バーコードの読取り装置として、安価で耐久性
に優れ且つ保守が容易である半導体レーザーを用いるも
のが使用されてきている。ところが半導体レーザーの波
長は、これまでの可視光によるものとは異なって、780n
m、900nmなどの所謂近赤外部と呼ばれる波長である。従
って、これに対応するには、感熱記録材料がその発色部
において、近赤外部を充分に吸収することで、地肌部に
よる反射との明確なコントラストを生む必要がある。
従来、可視光の長波長部から近赤外部にわたる波長の
電磁波を吸収する性質を有するロイコ染料に関して、い
くつかの提案がなされており、例えば特開昭62−243653
号公報には、本発明で用いる特定のジビニル化合物が開
示されている。この化合物は淡色で発色性を有してお
り、また700nm〜1,000nmに一応の吸収を有する。特に90
0nm近辺では強い吸収を示し、地肌部による反射との明
確なコントラストを生んでいる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、前記ジビニル化合物は600nm〜800nmでの吸
収が、900nm近辺での吸収に比べて劣っているという欠
点を有する。即ち、900nm近辺での半導体レーザーによ
る読取りでは、明確なコントラストにより充分な読取り
が得られるが、780nm近辺では、例えばサーマルヘッド
等の熱エネルギーが充分でないときなどは、充分なコン
トラストが得られないといった問題を有し、より明確な
コントラストによる確実な読取りが要求されている。
600nm〜800nmの吸収を少しでも強くする方法として
は、染料の添加量を増加することが考えられるが、この
方法は経済的な面で大変不利であり、しかもその効果も
充分とは言えない。なお前記公報には、前記ジビニル化
合物の性能を損なわない範囲で併用できる発色剤の例と
して、3,3−ビス(アミノフェニル)−6−アミノフタ
リド、3,3−ビス(インドリル)フタリド、3−アミノ
フルオラン、アミノベンゾフルオラン、2,6−ジアミノ
フルオラン、2,6−ジアミノ−3−メチルフルオラン、
スピロピラン、フェノキサジン、ロイコオーラミン、カ
ルバゾリメタン、3−インドリル−3−(アミノ)フェ
ニルフタリド、3−インドリル−3−(アミノフェニ
ル)アザフタリド、トリアミノフルオレンフタリド、テ
トラアミノビニルフタリド等が示されているが、これら
の発色剤を併用しても600〜800nmでの吸収は不十分なも
のである。
また、吸収の強い900nm近辺に対して780nm近辺は、印
字後の保存状態において画像部読取りに問題が生じてく
る。即ち、耐光性、耐熱性等により画像部の吸収率の減
少が780nm近辺では大きく、900nm近辺の読取りに比べか
なり不安定なものとなっている。
従って、これらの問題を解決し得る画期的な方法が望
まれており、特に半導体レーザーの短波長化が進むにつ
れて、今後主流となるであろう600nm〜800nmでの、より
明確なコントラストによる確実な読取りとその保存安定
性が要求されている。
本発明は、半導体レーザー使用による読取りのため
の、可視光の長波長部から近赤外部にわたる全波長域で
強い吸収を有し、また耐光性、耐熱性等の保存性におい
ても安定した、優れた感熱記録材料を提供することを目
的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によれば、ロイコ染料と、該ロイコ染料を加熱
接触時発色せしめる顕色剤との間の発色反応を利用した
感熱記録材料において、該ロイコ染料として下記一般式
(I)で示される化合物を用いると共に、下記一般式
(II)で示される化合物の少くとも1種を含有させたこ
とを特徴とする感熱記録材料が提供される。
(式中、R,R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7nは以下のものを表わす。
R:アルキル基 R1,R2:置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしく
は未置換のアリール基 R3:水素原子、低級アルキル基、アルコキシ基又はアラ
ルキルオキシ基 R4:水素原子、低級アルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン又はジアルキルアミノ基 R5:水素原子、ハロゲン又はジアルキルアミノ基 R6,R7:低級アルキル基 ベンゼン環又はナフタレン環 n:1〜4の整数) 即ち本発明の感熱記録材料は、ロイコ染料として900n
m近辺で強い吸収を有する前記一般式(I)で示される
ジビニル化合物を用いると共に、600nm〜800nmに強い吸
収を有する前記一般式(II)で示される化合物の少くと
も1種を含有させたことにより、可視光の長波長部から
近赤外部に至る全波長域で強い吸収を有すると共に、あ
らゆる波長において安定した保存性を示し、半導体レー
ザーによる読取り性に優れたものとなる。
本発明において、前記一般式(I)のロイコ染料に対
する前記一般式(II)の化合物の添加量は、通常5〜20
0重量%、好ましくは10〜100重量%である。この添加量
が5重量%未満では感度向上効果が不充分であり、逆に
200重量%を超えても発色感度の向上は望めず、また経
済的に不利となる。
本発明においては、前記一般式(I)及び一般式(I
I)で示されるロイコ染料を用いるが、必要に応じ、他
のロイコ染料を併用することもできる。この場合に併用
されるロイコ染料としては、一般にこの種のロイコ系感
熱記録材料において知られているロイコ染料が用いら
れ、例えば、トリフェニルメタン系、フルオラン系、フ
エノチアジン系、オーラミン系、スピロピラン系、フル
オレン系等の染料のロイコ化合物が好ましく用いられ
る。このようなロイコ染料の具体例としては、例えば、
以下に示すようなものが挙げられる。
3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェニル)フタリ
ド、 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロルフルオラン、 3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチルフルオラン、 3−N−メチル−N−イソブチル−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−N−エチル−N−イソアミル−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、 3−ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオ
ラン、 3−(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、 2−{N−(3′−トリフルオルメチルフェニル)ア
ミノ}−6−ジエチルアミノフルオラン、 2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−9−(o−ク
ロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタム}、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリク
ロロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フ
ルオラン、 3−N−メチル−N−アミルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、 3−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2′,4′−
ジメチルアニリノ)フルオラン、 3−(N,N−ジエチルアミノ)−5−メチル−7−
(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラン、 ベンゾイルロイコメチレンブルー、 6′−クロロ−8′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 6′−ブロモ−3′−メトキシ−ベンゾインドリノ−
ピリロスピラン、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−クロルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジメチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−ニトロフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−ヒドロキシ−4′−ジエチルアミノフェ
ニル)−3−(2′−メトキシ−5′−メチルフェニ
ル)フタリド、 3−(2′−メトキシ−4′−ジメチルアミノフェニ
ル)−3−(2′−ヒドロキシ−4′−クロル−5′−
メチルフェニル)フタリド、 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−トリフルオロメチルアニリノフ
ルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジ
ル−トリフルオロメチルアニリノ)フルオラン、 3−ピロリジノ−7−(ジ−p−クロルフェニル)メ
チルアミノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−(α−フ
ェニルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニル
フェニルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−5−メチル−7−(α−フェニ
ルエチルアミノ)フルオラン、 3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラン、 2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、 3−(N−メチル−N−イソプロピルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、 3−(N−ベンジル−N−シクロヘキシルアミノ)−
5,6−ベンゾ−7−α−ナフチルアミノ−4′−ブロモ
フルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−クロル−7−アニリノフル
オラン、 3−N−エチル−N−(2−エトキシプロピル)アミ
ノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 3−N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミノ
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−メシチジノ−
4′、5′−ベンゾフルオラン、 3,6−ビス(ジメチルアミノ)フルオレン−9−スピ
ロ−3′−(6′−ジメチルアミノ)フタリド、 3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオレン
−9−スピロ−3′−(6′−ジメチルアミノ)フタリ
ド、 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオレン−9−スピ
ロ−3′−(6′−ジメチルアミノ)フタリド、 3−ジブチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオレン
−9−スピロ−3′(6′−ジメチルアミノ)フタリ
ド、 3−ジエチルアミノ−6−ジメチルアミノフルオレン
−9−スピロ−3′−(6′−ジエチルアミノ)フタリ
ド等。
また本発明で用いる顕色剤としては、前記ロイコ染料
を接触時発色させる電子受容性の種々の化合物、例えば
フェノール性化合物、チオフェノール性化合物、チオ尿
素誘導体、有機酸及びその金属塩等が好ましく適用さ
れ、その具体例としては以下に示すようなものが挙げら
れる。
4,4′−イソプロピリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(o−メチルフェノー
ル)、 4,4′−セカンダリーブチリデンビスフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−ターシャリーブ
チルフェノール)、 4,4′−シクロヘキシリデンジフェノール、 4,4′−イソプロピリデンビス(2−クロロフェノー
ル)、 2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、 4,4′−ブチリデンビス(6−ターシャリーブチル−
2−メチルフェノール)、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
ターシャリーブチルフェニル)ブタン、 1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
シクロヘキシルフェニル)ブタン、 4,4′−チオビス(6−ターシャリーブチル−2−メ
チルフェノール)、 4,4′−ジフェノールスルホン、 4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキシジフェニルス
ルホン、 4−ベンジロキシ−4′−ヒドロキシジフェニルスル
ホン、 4,4′−ジフェノールスルホキシド、 P−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、 P−ヒドロキシ安息香酸ベンジル、 プロトカテキユ酸ベンジル、 没食子酸ステアリル、 没食子酸ラウリル、 没食子酸オクチル、 1,7−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジ
オキサヘプタン、 1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3−オ
キサペンタン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−プロパ
ン、 1,3−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−2−ヒ
ドロキシプロパン、 N,N′−ジフェニルチオ尿素、 N,N′−ジ(m−クロロフェニル)チオ尿素、 サリチルアニリド、 5−クロロ−サリチルアニリド、 2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、 2−ヒドロキシ−1−ナフトエ酸、 1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、 ヒドロキシナフトエ酸の亜鉛、アルミニウム、カルシ
ウム等の金属塩、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸メチルエステ
ル、 ビス−(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ベンジルエス
テル、 1,3−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 1,4−ビス(4−ヒドロキシクミル)ベンゼン、 2,4′−ジフェノールスルホン、 3,3′−ジアリル−4,4′−ジフェノールスルホン、 3,4′−ジヒドロキシ−4′−メチルジフェニルスル
ホン、 α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メチ
ルトルエン、 チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、 テトラブロモビスフェノールA、 テトラブロモビスフェノールS等。
本発明の感熱記録材料を製造するために、前記のロイ
コ染料及び顕色剤を支持体上に結合支持させる場合、慣
用の種々の結合剤を適宜用いることができ、その具体例
としては、例えば、以下のものが挙げられる。
ポリビニルアルコール、殿粉及びその誘導体、メトキ
シセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロ
ース等のセルロース誘導体、ポリアクリル酸ソーダ、ポ
リビニルピロリドン、アクリルアミド/アクリル酸エス
テル共重合体、アクリルアミド/アクリル酸エステル/
メタクリル酸三元共重合体、スチレン/無水マレイン酸
共重合体アルカリ塩、イソブチレン/無水マレイン酸共
重合体アルカリ塩、ポリアクリルアミド、アルギン酸ソ
ーダ、ゼラチン、カゼイン等の水溶性高分子の他、ポリ
酢酸ビニル、ポリウレタン、ポリアクリル酸エステル、
ポリメタクリル酸エステル、塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合体、エチレン/酢酸ビニル共重合体等のエマルジョ
ンやスチレン/ブタジエン共重合体、スチレン/ブタジ
エン/アクリル系共重合体等のラテックス等。
また、本発明においては、前記のロイコ染料及び顕色
剤と共に、必要に応じ、この種の感熱記録材料に慣用さ
れる補助添加成分、例えば、填料、分散剤、発色画像安
定化剤、酸化防止剤、消泡剤、光安定化剤、螢光増白
剤、界面活性剤、熱可融性物質(又は滑剤)などを含有
させることもできる。この場合、填料としては、例え
ば、炭酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、
水酸化アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレ
ー、タルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無
機系微粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メ
タクリル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微
粉末を挙げることができる。
また熱可融性物質としては、例えば、ステアリン酸、
ベヘン酸等の脂肪酸類、ステアリン酸アミド、パルミチ
ン酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、パ
ルミチン酸亜鉛、ベヘン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類、p
−ベンジルビフェニル、ターフェニル、トリフェニルメ
タン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、β−ベン
ジルオキシナフタレン、β−ナフトエ酸フェニルエステ
ル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニルエステ
ル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸メチルエステル、
ジフェニルカーボネート、テレフタル酸ジベンジルエス
テル、テレフタル酸ジメチルエステル、1,4−ジメトキ
シナフタレン、1,4−ジエトキシナフタレン、1,4−ジベ
ンジルオキシナフタレン、1,2−ビス(フェノキシ)エ
タン、1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2
−ビス(4−メチルフェノキシ)エタン、1,4−ビス
(フェノキシ)ブタン、1,4−ビス(フェノキシ)−2
−ブテン、ジベンゾイルメタン、1,4−ビス(フェニル
チオ)ブタン、1,4−ビス(フェニルチオ)−2−ブテ
ン、1,3−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼ
ン、1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼ
ン、p−(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p
−アリールオキシビフェニル、p−プロパギルオキシビ
フェニル、ジベンゾイルオキシメタン、1,3−ジベンゾ
イルオキシプロパン、ジベンジルジスルフィド、1,1−
ジフェニルエタノール、1,1−ジフェニルプロパノー
ル、p−(ベンジルオキシ)ベンジルアルコール、1,3
−ジフェノキシ−2−プロパノール、N−オクタデシル
カルバモイル−p−メトキシカルボニルベンゼン、N−
オクタデシルカルバモイルベンゼン等が挙げられる。
なお本発明においては、ヘッド摩耗防止、スティッキ
ング防止、画像の安定化などの目的で、従来公知のオー
バー層、アンダー層、バック層などを設けることもでき
る。また、本発明による感熱記録材料に用いられる支持
体としては、紙が主として用いられるが、各種不織布、
プラスチックフィルム、合成紙、金属箔等あるいはこれ
らを組合せた複合シート等を任意に用いることができ
る。
本発明の感熱記録材料は、従来のものと同様に種々の
分野において利用されるが、殊に、その優れた近赤外光
吸収特性を利用して、光学文字読取り装置用や、バーコ
ードリーダーの記録読取り用の記録材料として利用する
ことができる。
〔発明の効果〕
本発明の感熱記録材料は、ロイコ染料として前記一般
式(I)で示されるジビニル化合物を用いると共に、前
記一般式(II)で示される化合物の少くとも1種を含有
させたことにより、600nm〜800nmにも強い吸収を有する
ものとなり、可視光の長波長部から近赤外部にわたる長
波で読取りを行なう半導体レーザーを用いたバーコード
読取り装置等のあらゆる波長での読取りに優れ、更に耐
光性、耐熱性等の保存性においても、上記の波長域での
あらゆる波長で安定している優れたものである。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。な
お、以下において示す部及び%はいずれも重量基準であ
る。
実施例1 先ず下記組成からなる各混合物をサンドグラインダー
で2〜4時間分散して混合分散液〔A液〕、〔B液〕及
び〔C液〕を調製した。
〔A液〕
前記一般式(I)において、Rが 20部 メチル基である化合物 ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部 水 60部 〔B液〕 3−(4−ジエチルアミノ−2−メトキシ 20部 フェニル)−3−{1(4−ジメチルアミノフェニル)
−1−(4−クロロフェニル)−1,3−ブタジエニル}
ベンゾフタリド ポリビニルアルコールの10%水溶液 20部 水 60部 〔C液〕 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル) 12部 プロパン 4,4′−チオビス(6−ターシャリーブチル−3−メチ
ルフェノール) 6部 水酸化アルミニウム 7部 ポリビニルアルコールの10%水溶液 25部 水 50部 次に下記組成からなる混合撹拌液〔D液〕を感熱層塗
液として調製した。
〔D液〕
〔A液〕 4部 〔B液〕 1部 〔C液〕 67部 スチレン/アクリル酸共重合体−アクリルアミド重合体
の25%水溶液 8部 水 8部 上記〔D液〕を、乾燥後の塗料付着量が7.5g/m2とな
るように、上質紙上に塗布乾燥し、平滑度が700〜1200
秒になるようにキャレンダー掛けして本発明の感熱記録
材料を作成した。
実施例2 実施例1のB液において、3−(4−ジエチルアミノ
−2−メトキシフェニル)−3−{1(4−ジメチルア
ミノフェニル)−1(4−クロロフェニル)−1,3−ブ
タジエニル}ベンゾフタリドの代わりに3−(4−ジエ
チルアミノ−2−ベンジルオキシ)−3−{1(4−ジ
エチルアミノフェニル)−1−フェニル−1,3−ブタジ
エニル}ベンゾフタリドを用いた以外は、実施例1と同
様にして本発明の感熱記録材料を作成した。
実施例3 実施例1の〔B液〕において、3−(4−ジエチルア
ミノ−2−メトキシフェニル)−3−{1(4−ジメチ
ルアミノフェニル)−1(4−クロロフェニル)−1,3
−ブタジエニル}ベンゾフタリドの代わりに3−(4−
ジエチルアミノ−2−メトキシフェニル)−3−{1
(4−ジメチルアミノフェニル)−1−フェニル−1,3
−ブタジエニル}ベンゾフタリドを用いた以外は、実施
例1と同様にして本発明の感熱記録材料を作成した。
実施例4 実施例1の〔D液〕組成において、〔A液〕と〔B
液〕の配合量を夫々3部とした以外は、実施例1と同様
にして本発明の感熱記録材料を作成した。
比較例 実施例1の〔D液〕において、〔B液〕を用いなかっ
た以外は、実施例1と同様にして比較用の感熱記録材料
を作成した。
以上のようにして得られた感熱記録材料について、画
像部における吸収及び耐熱性と耐光性について試験を行
なった。それらの結果を第1図及び第1表に示す。
サンプル作成方法 松下電子部品(株)製、薄膜ヘッドを有する感熱印字
実験装置にて、ヘッド電力0.68W/ドット、1ライン記録
時間10msec/line、走査線密度8×3.85ドット/mmの条件
で、パルス巾を0.9msecで印字する。
(1)画像部吸収性 前記の印字サンプルを、日立300型分光光度計を用い
て、600nm〜1,000nmの波長域で、その画像部の反射率を
測定した。
(2)耐熱性 前記印字サンプルを、70℃、乾燥条件下で24時間放置
した後、日立300型分光光度計を用いて、その画像部の
反射率を780nm、900nmで測定した。
(3)耐光性 前記の印字サンプルを、5,000Luxの蛍光灯下に100時
間放置した後、前記(2)と同様にして測定した。
第1図及び第1表から明らかなように、本発明の実施
例1の感熱記録材料は、比較例のものと比べ、600nm〜8
00nmにかけて強い吸収を有しており、また耐熱性、耐光
性等の保存性も安定しており、これによって可視光の長
波部から近赤外部に至る広い波長域で地肌による反射と
の明確なコントラストを有する優れたものであることが
判る。
なお、実施例2及び実施例3で得られた感熱記録材料
も実施例1のものと同様な発色画像反射スペクトルが得
られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の感熱記録材料と比較用の感熱記録材料
の発色画像の各波長に対する反射率を示す。 曲線1(実 線):実施例1で得られた感熱記録材料
の発色画像反射スペクトル 曲線2(点 線):比較例で得られた感熱記録材料の
発色画像反射スペクトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 哲也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株 式会社リコー内 (56)参考文献 特開 昭62−243653(JP,A) 特開 昭63−257680(JP,A) 特開 平2−138368(JP,A) 特開 平2−139276(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ロイコ染料と、該ロイコ染料を加熱接触時
    発色せしめる顕色剤との間の発色反応を利用した感熱記
    録材料において、該ロイコ染料として下記一般式(I)
    で示される化合物を用いると共に、下記一般式(II)で
    示される化合物の少くとも1種を含有させたことを特徴
    とする感熱記録材料。 (式中、R,R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7nは以下のものを表わす。 R:アルキル基 R1,R2:置換もしくは未置換のアルキル基、置換もしく
    は未置換のアリール基 R3:水素原子、低級アルキル基、アルコキシ基又はアラ
    ルキルオキシ基 R4:水素原子、低級アルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
    ン又はジアルキルアミノ基 R5:水素原子、ハロゲン又はジアルキルアミノ基 R6,R7:低級アルキル基 ベンゼン環又はナフタレン環 n:1〜4の整数)
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