JP2699674B2 - ウインドウのモール取付構造 - Google Patents

ウインドウのモール取付構造

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JP2699674B2
JP2699674B2 JP4459791A JP4459791A JP2699674B2 JP 2699674 B2 JP2699674 B2 JP 2699674B2 JP 4459791 A JP4459791 A JP 4459791A JP 4459791 A JP4459791 A JP 4459791A JP 2699674 B2 JP2699674 B2 JP 2699674B2
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吉夫 菅家
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はウインドウのモール取
付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のウインドウのモール取付構造とし
ては、例えば実開昭58−86716号公報に示される
ものや図3〜図5に示すようなものがある。図におい
て、1がリヤウインドウ(ウインドウ)であり、接着剤
2によって車体Mの開口部3に固着されている。そし
て、4がモールであり、開口部3の上辺部3a及び左右
の側辺部3b、3bに対応すべく全体C字状に一体形成
されている。このモール4は、後述するファスナ5と係
合する一対の脚部4a、4aと、リヤウインドウ1の端
部を押さえるための突起部4bとを有している。また、
7がロアモールであり、開口部3の下辺部3cに対応す
るものであって、前述のモール4とは別体となってい
る。このロアモール7は、その一端にリヤウインドウ1
と密着するリップ部7aを有し、他端が車体Mのリヤウ
エストパネル11にビス8により固定される。一方、前
記のファスナ5は断面略J字状をしており、前述のモー
ル4を取付けるべく前記開口部3の上辺部3a及び左右
両側辺部3b、3bに対応する内壁9へ両面接着テープ
10にて取付けられている。そして、このファスナ5の
爪部5aがモール4の一方の脚部4aと係合することに
より、モール4の浮き上がりが防止される。なお、12
はダム部材であり、接着剤2が流れ出すのを防止してい
る。そして、13はトランクリッドである。しかし、リ
ヤウインドウ1の周縁部は、前述のように別個の部材で
あるモール4とロアモール7にて全周が覆われているた
め、その境界において段差を生じたり色艶の差がでたり
して外観上好ましくない。そこで、開口部3の略全周に
対して同一断面で一体成形したモールを使用することが
考えられる。このため、車体のウインドウ開口部周縁の
上辺部及び両側辺部にはモール取付用のファスナを取付
け、また、開口部周縁の下辺部にはファスナと同様な形
状をしたファスナ相当部と車体に取付けるための取付部
とを有するモール取付部材を取付け、そして、開口部周
縁の略全周に対応して一体成形されたモールをファスナ
及びファスナ相当部に取付けることが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにファスナ相当部付きのモール取付部材を用いて、開
口部の略全周に同一断面のモールを取付けようとする場
合にも、モール取付部材におけるファスナ相当部と取付
部との接合に両面接着テープや接着剤等を使用する必要
があるため、コストの面で不利となる。また、ファスナ
相当部の取付けやその後のモールの取付を確実に行うた
めに取付部自体の剛性を向上させる必要もある。
【0004】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、モール取付部材におけるファ
スナ相当部の取付けを容易にしてコストの低下を図ると
共に、ファスナ相当部と取付部との接合部分の剛性を増
して作業性を改善することのできるウインドウのモール
取付構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明に係るウインド
ウのモール取付構造は、上記の目的を達成するために、
取付部には芯材を樹脂と同時成形し、且つこの芯材のフ
ァスナ相当部側端部を一旦下方に折曲げてからヘミング
状に上方へ折り返して縦面部を形成し、ファスナ相当部
には上下に各々係止部を設け、且つ該各係止部を前記縦
面部の上下端部に各々係止したものである。
【0006】
【作 用】この発明に係るウインドウのモール取付構造
によれば、開口部の下辺部に取付けられるモール取付部
材の取付部に樹脂と同時成形されている芯材のファスナ
相当部側に縦面部を曲折形成し、この縦面部をファスナ
相当部の上下の係止部に係止せしめたので、ファスナ相
当部と取付部との接合が構造的にできる。このため、両
面テープや接着剤を用いる必要がなくなる。また、縦面
部は取付部に樹脂と同時成形されている芯材のファスナ
相当部側端部をヘミング状に折り返されて形成されてい
る。このため、折曲げ部分の剛性を高めることができる
ので、ファスナ相当部を取付け易くなる。
【0007】
【実施例】以下この発明の好適な一実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。ここで、従来例と共通する部分
には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。5が
ファスナであり、開口部3の上辺部3a及び左右両側辺
部3b、3b(従来の図3参照)に対応すべく、全体形
状が略C字状を呈している。
【0008】そして、20がモール取付部材であり、前
記ファスナ5と同じ構造で後述するモール21を取付け
るためのファスナ相当部24と、このファスナ相当部2
4をリヤウエストパネル(車体)11に取付けるための
取付部25から主に形成されている。ファスナ相当部2
4は略J字状をしており、前後に爪部24aと基部24
bを有し、後側の基部24bの上端は後ろ向きに折り返
されて第1の引っ掛け部24c(係止部)を形成してい
る。また、このファスナ相当部24の底部は後側の基部
24bの後方まで延びて、その後端には上向きに鉤状を
した第2の引っ掛け部24d(係止部)が形成されてい
る。さらに、底部の前端には小リップ24eが設けられ
ており、その先端はリヤウエストパネル11の上面に密
着し、リヤウインドウ1を固着させている接着剤2が漏
れないようにしてある。そして、このファスナ相当部2
4と取付部25とを接続するために、取付部25には、
前記第1の引っ掛け部24cと第2の引っ掛け部24d
との間に嵌め込まれる縦面部26aを有する金属板26
(芯材)が樹脂と同時成形、いわゆるインサート成形に
より設けられている。すなわち、この金属板26は前端
を一旦下向きに曲げてからヘミング状に上方へ折り返し
て縦面部26aを形成している。また、金属板26の他
の部分は取付部25の底板25aの下面に一体に付着さ
れた状態となっている。そして、底板25aの後端部に
は、リヤウエストパネル11との隙間を埋めるためのリ
ップ25bが下向きに設けられている。また、底板25
aの前端からリップ25bの上端にかけて上に凸状態の
カバー部20aが設けられている。このようにしてファ
スナ相当部24を前端に設けたモール取付部材20は、
そのファスナ相当部24を前記ファスナ5に連続させた
状態で、リヤウエストパネル11の上面にビス22にて
取付けられるようになっている。また、この取付用のビ
ス22は、カバー部20aにより覆われて外部から見え
ないようになっており、外観の向上を図っている。
【0009】そして、モール21は開口部3の略全周に
対応する長さを備えており、開口部3の下辺部3cの中
央付近に両端が位置するように配されて、その両端間に
調整用の隙間23が若干残されている。なお、この隙間
23は、モール21をファスナ相当部24に取付けた後
に、カバー27にて隠されるようになっている。このモ
ール21は、全長にわたって同じ断面形状を有してお
り、ファスナ5及びモール取付部材20のファスナ相当
部24と係合するための一対の脚部21a、21aと、
リヤウインドウ1を押さえるための突起部21bとを有
している。この一対の脚部21a、21aの後側の脚部
21aには前に向かって脱落防止用の凹凸21cが設け
られており、この後側の脚部21aを前記ファスナ相当
部24の爪部24aと基部24bとの間に押し込んで、
爪部24aの先端を前記凹凸21cに係合させることに
より、モール21はファスナ5及びモール取付部材20
に堅固に取付けられる。
【0010】このようなモール21の取付構造によれ
ば、モール取付部材20のファスナ相当部24の上下端
に第1及び第2の引っ掛け部24c、24dを設け、こ
の両引っ掛け部24c、24dに縦面部26aを係止し
たため、両面接着テープや接着剤を用いる必要がなくな
りコスト面で有利になる。また、縦面部26aは取付部
25にインサート成形されている金属板26をヘミング
状に折り返して形成されている。このため、折曲げ部分
の剛性を高めることができるので、モール21取付時に
容易に変形することがなく取付け易くなる。
【0011】
【発明の効果】この発明に係るウインドウのモール取付
構造は、以上説明したように、開口部の下辺部に取付け
られるモール取付部材の芯材により縦面部を曲折形成
し、この縦面部をファスナ相当部の係止部に係止せしめ
たので、ファスナ相当部と取付部との接合が構造的にで
きる。このため、両面接着テープや接着剤を用いる必要
がなくなるのでコストの面で有利になる。そして、ファ
スナ相当部の係止部に縦面部嵌め込むだけで取付けられ
るため作業性がよくなる。また、縦面部は取付部にイン
サート成形されている芯材をヘミング状に折り返して形
成されているため、折曲げ部分の剛性が高くなり、モー
ル取付時に容易に変形することがなく作業性が向上す
る。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係るウインドウの
モール取付構造であり図2中矢示SA−SA線に沿った
断面図である。
【図2】図2はリヤウインドウにおけるモール取付構造
を示す分解組立図である。
【図3】図3は従来のウインドウのモール取付構造を示
す斜視図である。
【図4】図4は図3中矢示SB−SB線に沿った断面図
である。
【図5】図5は図3中矢示SC−SC線に沿った断面図
である。
【符号の説明】
1…リヤウインドウ(ウインドウ) 3…開口部 3a…上辺部 3b…側辺部 3c…下辺部 5…ファスナ 20…モール取付部材 21…モール 24…ファスナ相当部 24c…第1の引っ掛け部(係止部) 24d…第2の引っ掛け部(係止部) 25…取付部 26…金属板(芯材) 26a…縦面部 M…車体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のウインドウ開口部周縁の上辺部及
    び両側辺部にモール取付用のファスナを取付け、前記開
    口部周縁の下辺部にファスナと同様な形状をしたファス
    ナ相当部と車体に取付けるための取付部とを有するモー
    ル取付部材を取付け、前記開口部周縁の略全周に対応し
    て一体成形されたモールを前記ファスナ及びファスナ相
    当部に取付けるウインドウのモール取付構造において、
    前記取付部には芯材を樹脂と同時成形し、且つこの芯材
    のファスナ相当部側端部を一旦下方に折曲げてからヘミ
    ング状に上方へ折り返して縦面部を形成し、前記ファス
    ナ相当部には上下に各々係止部を設け、且つ該各係止部
    を前記縦面部の上下端部に各々係止したことを特徴とす
    るウインドウのモール取付構造。
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