JP2969978B2 - ウインドウのモール取付構造 - Google Patents

ウインドウのモール取付構造

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JP2969978B2
JP2969978B2 JP3011537A JP1153791A JP2969978B2 JP 2969978 B2 JP2969978 B2 JP 2969978B2 JP 3011537 A JP3011537 A JP 3011537A JP 1153791 A JP1153791 A JP 1153791A JP 2969978 B2 JP2969978 B2 JP 2969978B2
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吉夫 菅家
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はウインドウのモール取
付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のウインドウのモール取付構造とし
ては、例えば実開昭58−86716号公報に示される
ものや図3〜図5に示すようなものがある。
【0003】図において、1がリヤウインドウ(ウイン
ドウ)であり、接着剤2によって車体Mの開口部3に固
着されている。
【0004】開口部3の周縁の上辺部3a及び両辺部3
b、3bには、リヤウインドウ1の周縁を収容する段部
Dが設けられている。
【0005】そして、4がモールであり、開口部3の上
辺部3a及び左右の側辺部3b、3bに対応すべく全体
C字状に一体形成されている。このモール4は、後述す
るファスナ5と係合する一対の脚部4a、4aと、リヤ
ウインドウ1の端部を押さえるための突起部4bとを有
している。開口部3の下辺部3cは、リヤウインドウ1
の面と略平行に設けられたリヤウエストパネル11によ
って形成されている。そして、7がロアモールであり、
前記下辺部3cに対応するものであって、前述のモール
4とは別体となっている。このロアモール7は、所定形
状の金属板7bに表皮部材7cを一体押出成形により設
けたものであり、その一端にリヤウインドウ1と密着す
るリップ部7aを有し、他端が車体Mのリヤウエストパ
ネル11にビス8により固定される。
【0006】一方、前記のファスナ5は断面略J字状を
しており、前述のモール4を取付けるべく前記開口部3
の上辺部3a及び左右両側辺部3b、3bに対応する段
部Dの内壁9へ両面接着テープ10にて取付けられてい
る。そして、このファスナ5の爪部5aがモール4の一
方の脚部4aと係合することにより、モール4の浮き上
がりが防止される。リヤウインドウ1の周縁部は、この
ようにして取付けられたモール4と、前述のロアモール
7にて、全周が覆い隠されることになる。
【0007】なお、12はダム部材であり、接着剤2が
流れ出すのを防止している。そして、13はトランクリ
ッドである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、上辺部3a及び両側辺部3
b、3b用のモール4と、下辺部3c用のロアモール7
とが別体であり、それぞれ構造が違っているし、また車
体Mへの取付方法も違っている。このため、モール4と
ロアモール7の接続部分で段差等が生じて、外観を損な
うおそれがある。また、モール4とロアモール7とが別
個の部材であるため、表面の色や艶をあわせるための品
質管理用の検査治具を必要とし、更に、修正又は交換の
ための手段を必要とし、原価高騰の原因となる。
【0009】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、モールの段差や表面の色艶の
違いをなくしてウインドウ開口部周縁の外観を向上させ
ることができるウインドウのモール取付構造を提供する
ものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係るウインド
ウのモール取付構造は、上記の目的を達成するために、
車体のウインドウ開口部周縁の上辺部及び両側辺部に、
ウインドウ周縁を収容する段部を設けると共に、ウイン
ドウ開口部周縁の下辺部は、ウインドウの下面側で且つ
ウインドウ面と略平行に設けられるウエストパネルによ
って形成されており、前記ウインドウは、モールを介し
てウインドウ開口部に取付けられるウインドウのモール
取付構造において、モールを上辺部及び両側辺部に取付
けるファスナを前記段部のウインドウ周縁と対向する内
壁に取付け、前記開口部周縁の下辺部には、ウインドウ
周縁と対向する位置に立壁を備えるモール取付部材をウ
エストパネル上に設けると共に、該立壁には前記ファス
ナと同様な形状をしたファスナ相当部が設けられ、前記
開口部周縁の略全周に対応して一体成形されたモール
を、前記ファスナ及びファスナ相当部にそれぞれ取付け
たものである。
【0011】
【作 用】この発明に係るウインドウのモール取付構造
によれば、ウインドウ開口部周縁の上辺部及び両側辺部
にはモール取付用のファスナがウインドウ周縁と対向す
る内壁に取付られ、下辺部にはファスナと同様の形状を
したファスナ相当部がウインドウ周縁と対向するモール
取付部材の立壁に取付けられているので、開口部周縁の
略全周に対応して一体成形したモールを同一の取付方法
によって取付けることが可能になる。従って、モールの
段差や色艶の差を無くすことができる。
【0012】
【実施例】以下この発明の好適な一実施例を図1及び図
2に基づいて説明する。ここで、従来例と共通する部分
には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0013】5がファスナであり、開口部3の上辺部3
a及び左右両側辺部3b、3b(従来の図3参照)に対
応すべく、全体形状が略C字状を呈している。
【0014】そして、20がモール取付部材であり、前
記ファスナ5と同じ構造で後述するモール21を取付け
るようになっているファスナ相当部24と、このファス
ナ相当部24をリヤウエストパネル(車体)11に取付
けるための取付部25から主に形成されている。
【0015】ファスナ相当部24は略J字状をしてお
り、前後に爪部24aと基部24bを有し、後側の基部
24bの上端は後ろ向きに折り返されて第1の引っ掛け
部24cを形成している。また、このファスナ相当部2
4の底部は後側の基部24bの後方まで延びて、その後
端には上向きに鉤状をした第2の引っ掛け部24dが形
成されている。さらに、底部の前端には小リップ24e
が設けられており、その先端はリヤウエストパネル11
の上面に密着し、リヤウインドウ1を固着させている接
着剤2が漏れないようにしてある。
【0016】そして、このファスナ相当部24と取付部
25とを接続するために、取付部25には、前記第1の
引っ掛け部24cと第2の引っ掛け部24dとの間に嵌
め込まれる立壁26aを有する断面略L字状の金属板2
6と、その上面を覆う樹脂モールド部25aとが一体押
出成形により設けられている。すなわち、この金属板2
6は前端を上向きに曲げ上げて立壁26aとし、他の部
分はリヤウエストパネル11の上面に固着される部分と
なっている。そして、樹脂モールド部25aの後端部に
は、リヤウエストパネル11との隙間を埋めるためのリ
ップ25bが下向きに設けられている。また、樹脂モー
ルド部25aの前端からリップ25bの上端にかけて上
に凸状態のカバー部20aが設けられている。
【0017】このようにしてファスナ相当部24を前端
に設けたモール取付部材20は、そのファスナ相当部2
4を前記ファスナ5に連続させた状態で、リヤウエスト
パネル11の上面にビス22にて取付けられるようにな
っている。また、この取付用のビス22は、カバー部2
0aにより外部から見えないようになっており、外観の
向上を図っている。
【0018】そして、モール21は開口部3の略全周に
対応する長さを備えており、開口部3の下辺部3cの中
央付近に両端が位置するように配されて、その両端間に
調整用の隙間23が若干残されている。なお、この隙間
23は、モール21をファスナ相当部24に取付けた後
に、カバー27にて隠されるようになっている。このモ
ール21は、全長にわたって同じ断面形状を有してお
り、ファスナ5及びモール取付部材20のファスナ相当
部24と係合するための一対の脚部21a、21aと、
リヤウインドウ1を押さえるための突起部21bとを有
している。この一対の脚部21a、21aの後側の脚部
21aには前に向かって脱落防止用の凹凸21cが設け
られており、この後側の脚部21aを前記ファスナ相当
部24の爪部24aと基部24bの間に押し込んで、爪
部24aの先端を前記凹凸21cに係合させることによ
り、モール21はファスナ5及びモール取付部材20に
堅固に取付けられる。
【0019】このようなモール21の取付構造によれ
ば、モール21の断面形状が開口部3の略全周で同一な
ので、モール21全体を一体的に成形することができ、
また同一の取付方法によって取付けることが可能にな
る。これにより、モール21の段差や表面の色艶の差を
無くすことができて外観の向上を図ることができる。
【0020】
【発明の効果】この発明に係るウインドウのモール取付
構造は、以上説明したように、ウインドウ開口部周縁の
上辺部及び両側辺部にはモール取付用のファスナがウイ
ンドウ周縁と対向する内壁に取付られ、下辺部にはファ
スナと同様の形状をしたファスナ相当部がウインドウ周
縁と対向するモール取付部材の立壁に取付けた。従っ
て、モールの断面形状をウインドウパネル全周にわたっ
て同一とすることができるので、車体に対し同一の取付
方法で取付けることが可能になる。これにより、開口部
周縁の全周にわたるモールを一体成形することができる
ので、モールの段差や色艶の差を無くすことができてウ
インドウ周縁における外観品質の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の一実施例に係るウインドウの
モール取付構造を示す分解組立図。
【図2】図2は図1中矢示SA−SA線に沿ったモール
取付後の断面図。
【図3】図3は従来のウインドウのモール取付構造を示
す斜視図。
【図4】図4は図3中矢示SB−SB線に沿った断面
図。
【図5】図5は図3中矢示SC−SC線に沿った断面
図。
【符号の説明】
1…リヤウインドウ(ウインドウ) 3…開口部 3a…上辺部 3b…側辺部 3c…下辺部 5…ファスナ 20…モール取付部材 21…モール 24…ファスナ相当部 25…取付部 26a…立壁 M…車体 D…段部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体のウインドウ開口部周縁の上辺部及
    び両側辺部に、ウインドウ周縁を収容する段部を設ける
    と共に、ウインドウ開口部周縁の下辺部は、ウインドウ
    の下面側で且つウインドウ面と略平行に設けられるウエ
    ストパネルによって形成されており、前記ウインドウ
    は、モールを介してウインドウ開口部に取付けられるウ
    インドウのモール取付構造において、 モールを上辺部及び両側辺部に取付けるファスナを前記
    段部のウインドウ周縁と対向する内壁に取付け、前記開
    口部周縁の下辺部には、ウインドウ周縁と対向する位置
    に立壁を備えるモール取付部材をウエストパネル上に設
    けると共に、該立壁には前記ファスナと同様な形状をし
    たファスナ相当部が設けられ、前記開口部周縁の略全周
    に対応して一体成形されたモールを、前記ファスナ及び
    ファスナ相当部にそれぞれ取付けたことを特徴とするウ
    インドウのモール取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5932517A (ja) * 1982-08-18 1984-02-22 Toyota Motor Corp 自動車ウィンドのモ−ルディング取付構造
JPH0636977Y2 (ja) * 1988-01-30 1994-09-28 株式会社ニフコ 接着式ウインドのモール装着装置

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