JP2698779B2 - トリの抗体を用いた哺乳動物の受動免疫化 - Google Patents

トリの抗体を用いた哺乳動物の受動免疫化

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】〔発明の背景〕 <発明の分野>本発明は、免疫化された家禽種から得ら
れた異種抗体による哺乳動物の受動免疫化に関する。 【0002】<背景技術の説明>IgA、IgMおよび
IgGなどの各種抗体タイプよりなる血清グロブリン画
分を使用して対応する抗原に対抗し、それによって抗原
の有害な影響を中和することができることが、免疫学の
分野の当業者によく知られている。各種抗原としては、
発癌性、細菌性およびウイルス性の種、植物および動物
起源の生体制御因子、毒素(トキシン)および毒物など
が含まれる。 【0003】通常、動物の免疫系は、外来抗原に曝され
ると、抗原の生体制御的および(または)有害な影響を
中和する。ある哺乳動物の免疫系の外来抗原への暴露
は、自然に生ずることがあり、また、ワクチンの形態で
の抗原の意図的な投与により宿主を抗原に曝すこともで
きる。動物は、抗原性物質をワクチン投与すると、対象
動物が抗体を産生する免疫応答が生ずる。この過程は、
一般的に、抗原に曝された宿主種の能動免疫化と称され
る。能動免疫化により任意の動物種から産生される抗体
は、その動物種に対する同種(ホモロガス)の抗体であ
る。 【0004】一つの種の産生された抗体を用いて他の種
における対応抗原の影響を中和しうること、は良く知ら
れている。一つの種からの個体が、他の個体において産
生された抗体から免疫保護を受け取るときに受動免疫化
が生ずる。この過程は、供与体から受領体への抗体の移
動を必要とする。供与体と受領体とが同一種(スペシー
ズ)である場合には、抗体は同種(ホモロガス)であ
る。他方、供与体と受領体が異種である場合には、抗体
は異種(ヘテロロガス)であるといわれる。 【0005】受動免疫化は、病気の予防および治療のた
めの有効な方法を提供するものであることが知られてい
るが、ヒトの医学における受動免疫化の使用には制約が
ある。同種のヒト抗体配合物が、一般的に利用可能でな
いからである。他方、異種抗体類の使用は危険であるの
で、供与体動物種において産生された異種抗体によるヒ
トの受動免疫化は、緊急の状況においてのみ使用され
る。ヒトの治療において異種抗体が用いられる状況の具
体例としては、ウマにおいて産生されるヘビ毒およびハ
チ毒の抗血清の使用などが挙げられる。これらの抗体
は、ヘビおよびハチの毒素を中和し、それによりその有
害な影響を除去および減少させる。 【0006】異種抗体によるヒトの受動免疫化は、非ヒ
ト起源の抗体がヒトの免疫系に対して外来のものである
ので安全でない。受領者の免疫系を外来供与者の抗体蛋
白質へ暴露することは、受領者中に外来抗原に対する免
疫反応を生じさせる。この免疫応答は、アナフイラキシ
ーショックおよび死に到ることのある血清の病気を引き
起こす。 【0007】従って、異種抗体は、知られていて、しか
も有益な用途があるにも拘らず、この治療方法は安全の
考慮から一般的には使用されていない。 【0008】ニワトリ、シチメンチョウおよびアヒルな
どの家畜種が、トリの病気を引き起こす因子並びに他の
抗原に対する抗体を血液および卵中に産出することは公
知である。例えば、ルバック−フエルハイデンら(Immun
ology, 27, 683(1974)) およびネッスル,G.A.ら
(J.Med., 130, 1337(1967)) は、ニワトリの免疫グロブ
リンを定量的に分析している。ポルソンら(Immunolgica
l Cmmunications, 9, 495-514 (1980)) は、幾つかの蛋
白質および蛋白質の自然混合物に対して雌ドリを免疫化
させ、卵の黄身中にIgY抗体を検出している。ファー
テルら(Biochemical and Biophysical Research Commun
ications, 102 , 1028-1033 (1981)) は、雌ドリをプロ
スタグランジン類に対して免疫化させ、卵黄中に抗体を
検出した。ジエンセニウスら(Journal of Immunologica
l Methods, 46 , 363-68(1981)) は免疫診断用に卵黄I
gGを単離する方法を示している。ポルソンらのImmuno
logical Cmmunications, 9,475-493(1980) には、各種
植物ウイルスで免疫化された雌ドリの卵黄から単離され
た抗体が記載されている。 【0009】しかしながら、これら文献の全ては、各種
抗原に対して産生された家禽の免疫グロブリンの研究に
のみ関するものであるが、これらの抗原は、その全てが
必ずしも哺乳動物の病気あるいは病態に特異的に影響を
及ぼすあるいは引き起こすものではない。前記のポルソ
ン(両論文1980)あるいは上記ジエンセニウスの論
文は、診断方法における手段として、哺乳動物の抗体の
代りにトリの抗体の使用を示唆している。ポルソンはIm
munological Cmmunications 、475-493 (1980)の491
頁において、新たに孵化したニワトリをそれらの母ドリ
が曝されなかった病気に対して受動的保護を与える可能
性があることを示唆している。すなわち、この病気に対
して超免疫化された雌ドリから得られた卵黄IgYをヒ
ヨコに注射することによる方法である。この示唆は、推
論的であることに加えて、仮に異なった個体であって
も、同一種から得られた抗体による一つの種の同種の受
動免疫化のみを取扱うにすぎない。 【0010】上記ジエンセニウスのJournal of Immunol
ogical Methods, 46,67頁には「多量のきちんと包括さ
れた抗体を与えることにより、腸内蛋白質分解酵素によ
る抗体の劣化を最小にする手段が採られるならば、適当
な免疫化されたニワトリからの卵が、何等かの腸内感染
症の有用かつ無害の治療となると推論することも可能で
ある」と述べられている。これらの著者は、キャンベル
らの研究(Journal ofImmune Milk, 1, 3(1964))の研究
を引用して、免疫化された動物からの乳により感染症を
治療する考えとの類似性を示している。このジエンセニ
ウスらの示唆は、自ら認めるように、推論である。更
に、抗体が、腸内蛋白質分解酵素により劣化するであろ
うという警告も伴っている。英国特許2057451号
明細書には、卵の卵黄の分離により行った、雌ニワトリ
類の免疫化が開示されている。得られた免疫学の製剤
は、診断の目的に、あるいは、適切な場合には病気の治
療の目的に、使用することができる。ヒトに対する使用
も示唆されているが、異種抗体の使用に関連する通常の
問題が起きないであろうと推測する理由はない。 【0011】トリと哺乳類とは、系統発生上は離れてい
るので、ニワトリおよびその他の家禽を哺乳動物の病気
あるいは病態に対する抗体を産生するものとして選択す
ることは非論理的であった。哺乳動物類の治療に意図さ
れた免疫治療生成物に対する抗体の明らかな選択は、密
接な生態発生的関連性を有する他の哺乳動物であった。
例えば、ニワトリの蛋白質はヒトの免疫系に対して外来
性であるので、ヒトの患者を非経口投与配合剤により投
与されるニワトリの抗体で治療することは論理的ではな
く、また繰返し使用によりアレルギー反応を引き起こす
であろう。事実、鳥の卵に由来する抗体を哺乳動物にお
ける病態を予防あるいは治療するのに使用したという何
等の証拠も科学文献にはない。 【0012】〔発明の概要〕本発明は、血清病あるいは
アナフィラキシーショックを避ける条件下に異種の低抗
原性蛋白質配合物を投与する方法を提供するものであ
る。本発明は、また、血清病あるいはアナフィラキシー
ショックを避ける条件下において免疫化された家禽の血
清および(または)食用生成物から得られた異種の低抗
原性IgG配合物を投与する方法を提供するものであ
る。 【0013】なお、以下において「ウシ科動物」に言及
した場合は、それは、トリの代わりにではなく、トリに
加えてウシ科動物を使用してもよいという態様を示すも
のである。 【0014】本発明は、従って、抗原により引き起こさ
れた状態に対して哺乳動物を異種受動免疫化する方法に
関するものである。この方法は、抗原に対して免疫化さ
れた家禽から得られた免疫学的有効量の抗体を哺乳動物
に投与することからなるものである。ここで、哺乳動物
は、その家禽の卵から得られた物質を食物源として消費
する履歴を有するところから抗体に対して耐性を有する
ものである。 【0015】本発明は、1984年2月7日米国特許商
標庁に「受動免疫化用異種蛋白質抗体配合物」に対して
ベックおよびストールにより出願された米国特許出願第
577,804号に開示および特許請求されている発明
の更なる発展に関するものである。この米国特許出願の
全開示内容は、ここに準用するものとする。 【0016】米国特許出願第577,804号において
は、哺乳動物の受動免疫化方法が特許請求されている
が、この方法は、ある抗原性物質に対して免疫化された
ウシ科動物の乳から得られた精製した抗体を非経口的に
注射することよりなるものである。ここで、該哺乳動物
は、そのような家畜化されたウシ科動物の乳の消費の履
歴を有するものである。この米国特許出願には、哺乳動
物の受動免疫化方法も開示されている。その方法は、あ
る抗原性物質に対して免疫化された家禽の卵から得られ
た精製した異種抗体を非経口的に注射することよりな
る。そこで、哺乳動物は、そのような家禽の卵を消費す
る履歴を有するものである。 【0017】本発明は、卵抗体の投与が非経口的のみな
らず、如何なる適当な経路であっても良い点において、
米国特許出願第577,804号に開示される概念を包
含し、かつ拡張するものである。 【0018】更に一つの態様において、本発明は、ま
た、ある抗原により引き起こされた状態に対して哺乳動
物を異種受動免疫化する方法に関する。この方法は、下
記a)およびb)からなるものである。 a)その哺乳動物に、その抗原に対して免疫化された家
禽の卵から得られたその抗原に対する高められた抗体力
価を有する物質を、哺乳動物がその抗体に対して充分な
耐性を生ずるまで与える。 b)その哺乳動物に、その抗原に対して免疫化された家
禽から得られた免疫学的有効量の抗体を投与する。 【0019】このように、この実施態様においては、家
禽から得られた抗体を哺乳動物に投与するに前に哺乳動
物には抗原に対して免疫化された家禽の卵から得られた
物質が与えられる。 【0020】他の一つの実施態様においては、本発明
は、ある抗原に対して引き起こされた状態に対する哺乳
動物の異種受動免疫化方法に関する。ここで、この方法
は下記a)およびb)からなるものである。 a)その哺乳動物に、その抗原に対して免疫化されたウ
シ科動物の乳から得られたれたその抗原に対して高めら
れた抗体力価を有する物質を、哺乳動物が抗体に対して
相当の耐性を生ずるまで与える。 b)その哺乳動物に、非経口注射によりその抗原に対し
て免疫化された家畜化ウシ科動物から得られた免疫学的
有効量の抗体を投与する。 【0021】また、本発明は、各種投与方法、各種条件
ならびにそれらにおいて有用な各種組成物に関するもの
である。 【0022】例えば、好ましい実施態様において、本発
明は、下記a)およびb)を含んでなる組成物に関す
る。 a)所与の哺乳動物の抗原に対して免疫化された家禽の
卵から得られた抗原に対して高められた抗体力価を有す
る物質。 b)その抗原に対して免疫化された家畜化ウシ科動物の
乳から得られた抗原に対する高められた抗体力価を有す
る物質。 【0023】本発明の他の一つの態様においては、下記
のa)およびb)を含んでなる組成物が提供される。 a)所与の哺乳動物の抗原に対して免疫化された家禽の
卵から精製された抗体。 b)その抗原に対して免疫化されたウシ科動物の乳から
精製された抗体。 【0024】本発明は、下記a)およびb)を含んでな
る組成物をも提供するものである。 a)非経口用担体。 b)ある抗原に対して免疫化された家禽の卵から精製さ
れた抗体であって、抗体を投与した対象中に血清病ある
いはアナフィラキシーショックを生じさせないもの。 【0025】更に本発明は、下記a)およびb)を含ん
でなる組成物を提供するものである。 a) 非経口用担体。 b) ある抗原物質に対して免疫化されたウシ科動物の
血清あるいは食用生成物から得られる抗体であって、そ
の抗体を投与した対象中に血清病あるいはアナフィラキ
シーショックを生じさせないもの。 【0026】<好ましい実施態様の説明>ある動物の免
疫系の外来蛋白質に応答できないということは、免疫学
的耐性として知られた状態のことである。さらに、ある
種の哺乳動物は、他の哺乳動物種を含む各種動物種から
の抗体に対して耐性を欠くことも免疫学の分野の当業者
によく知られている。従って、外来種から得られた異種
抗体は、哺乳動物の治療に安全に使用することができな
いことが明らかである。本発明の発見は、この一般的に
了解された異種免疫学の見解に対する例外である。ある
哺乳動物の免疫系が、家禽の血清あるいは卵生成物中に
見出される異種抗体に対して耐性となり得ることが見出
された。この耐性は、異種の鳥の種からの抗体類を含有
する物質を予め与えられた個々の哺乳動物に生ずるもの
である。異種の家禽からの抗体を含有する物質を与えら
れなかった個体は、引き続き投与される家禽の抗体に対
して耐性を欠く。 【0027】このように、本発明の本質的特徴は、各種
抗原に対して特異的に免疫化された家禽の血清あるいは
卵生成物から得られる異種抗体を経口、腹腔内あるいは
非経口(すなわち、静脈内あるいは筋肉内)投与などに
より血清病あるいはアナフィラキシー反応を引き起こす
ことなく哺乳動物類に受動的に投与することができると
いうことである。 【0028】本発明のもう一つの本質的特徴は、各種抗
原に対して特異的に免疫化された家畜化ウシ科動物の血
清あるいは食用生成物から得られた異種抗体を非経口投
与により、血清病あるいはアナフィラキシー反応を引き
起こすことなく、哺乳動物に受動的に投与することがで
きるということである。 【0029】上記のように、異種抗体の投与に必要な条
件である免疫系耐性は、自然に起きるものではなく、ト
リの抗体を含有する物質を与えることにより哺乳動物内
で時間をかけて作り上げなければならない。 【0030】如何なる哺乳動物も本発明の方法により治
療することができる。これらには、ウサギ、畜牛、ウ
マ、ヤギ、ヒツジおよびその他の酪農において使用され
る種などの家畜化哺乳類の種が挙げられる。非家畜化哺
乳動物、例えばサル、もまた治療することができる。最
後に、本発明は、ヒトの受動異種免疫化にも適用可能で
ある。 【0031】任意の抗原あるいは抗原の組み合わせを使
用することができる。抗原は、細菌性、ウイルス性ある
いは細胞性のものでも、また、家禽あるいは家畜化ウシ
科動物の免疫系統が応答し、その家禽あるいはウシ科動
物中に免疫感受性の状態を誘発する任意のその他の物
質、であり得る。これらの抗原は、哺乳動物の種に種々
の状態、例えば微生物あるいはウイルスが誘発する感染
症、毒性状態など、を引き起こすものが好ましい。 【0032】細菌の抗原類の適当な具体的例示として下
記のものを挙げることができる。シュードモナス・アエ
ルギノサ(Pseudomonas aeruginosa)、シュードモナス
・マルトフィイア(Pseudomonas maltophiia)、ストレ
プトコッカス・エキシミリ(Streptococcus equisimil
i)、ストレプトコッカス・ディスガラクティエ(Strep
tococcus dysgalactiae)、ストレプトコッカス・ウベ
リス(Streptococcus uberis)、ストレプトコッカス・
ボビス(Streptococcus bovis )、パスツウレラ・ムル
トシダ(Pasteurella multocida )、パスツウレラ・ヘ
モリチカ(Pasteurella haemolytica )、モラクセラ・
ボビス(Moraxella bovis )、アクチノバチルス・リグ
ニエレシ(Actinobacillus lignieresi )、コリネバク
テリウム・レナーレ(Corynebacterium renale)、フソ
バクテリウム・ネクロホルム(Fusobacterium necropho
rum )、バチルス・セレウス(Bacillus cereus )、サ
ルモネラ・ダブリン(Salmonella daublin)、サルモネ
ラ・ハイデルベルク(Salmonella heidelberg )、サル
モネラ・パラティフィ(Salmonella paratyphi)、エル
シニア・エンテロコリティカ(Yersinia enterocolitic
a )、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococc
us aureus )、スタフィロコッカス・エピデルミディス
(Staphylococcus epidermidis)、ストレプトコッカス
・ピロゲネス(Streptococcus pyrogenes )、アエロバ
クター・アエロゲネス(Aerobacteraerogenes)、エシ
エリキア・コーリ(Escherichia coli)、サルモネラ・
エンテリティデイス(Salmonella enteritidis)、クレ
ブシェラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae )、
サルモネラ・ティフィムリウム(Salmonella typhimuri
um)、ヘモフィルス・インフルエンザエ(Haemophilus
influenzae)、ストレプトコッカス・ビリダンス(Stre
ptococcus viridans)、プロテウス・ブルガリス(Prot
eus vulgaris)、シゲラ・ディセンテリアエ(Shigella
dysenteriae)、ストレプトコッカス B群(Streptoc
occus Group B )、ディプロコッカス・ニューモニアエ
(Diplococcus pneumoniae)、ストレプトコッカス・ミ
ュタンス(Streptococcus mutans)、コリネバクテリウ
ム(Corynebacterium )、アクネタイプ1および3(Ac
ne, Types 1 and 3 )、ネイセリア・ゴノリ(Neisseri
agonorrhae )、ミコバクテリウム・チュバキュロシス
(Mycobacterium tuberculosis)、ヘモフィルス・バギ
ナリス(Haemophilus vagninalis)、b群ストレプトコ
ッカス・エコリ(Group b Streptococcus ecoli )、ミ
クロプラズマ・ホミニス(Microplasma hominis )、ヘ
モフィルス・デュクレイイ(Haemophilus ducreyi
)、グラヌローマ・イングイナーレ(Granuloma ingu
inale )、リンフォパティア・ベネルム(Lymphopathia
venerum)、トレポネーマ・パリダム(Treponema pall
idum)、ブルセラ・アボルツス(Brucella abortus)、
ブルセラ・メリテンシス(Brucella melitensis )、ブ
ルセラ・スイス(Brucella suis )、ブラセラ・カニス
(Brucella canis)、カンピロラクター・フェタス(Cam
pylolacter fetus) 、カンピロバクター・フェタス(Ca
mpylobacter fetus )、カンピロバクター・フェタス・
インテスティナリス(Campylobacter fetus intestinal
is)、レプトスピラ・ポモナ(Leptospira pomona )、
リステリア・モノシトゲネス(Listeria monocytogene
s)、ブルセラ・オビス(Brucella ovis )、クラミジ
ア・プシッタチ(Chlamydia psittaci)、アクチノバチ
ルス・エクーリ(Actinobacillus equuli )、サルモネ
ラ・アボルタス・オビス(Salmonella abortus ovis
)、サルモネラ・アボルタス・エクイ(Salmonella ab
ortus equi )、コリネバクテリウム・エクイ(Coryneb
acterium equi)、コリネバクテリウム・ピオゲネス(C
orynebactrium pyogenes )、アクチノバチルス・セミ
ニス(Actinobaccilus seminis)、ミコプラズマ・ボビ
ゲニタリウム(Mycoplasma bovigenitalium )、クロス
トリジウム・テタニ(Clostridium tetani)など。 【0033】適当なウイルスの抗原の具体例としては、
下記のものが挙げられる。エキネ・ヘルペス・ウイルス
(Equine herpes virus )、エキネ・アルテリティス・
ウイルス(Equine atreritis virus)、IBR−IBP
ウイルス、BVD−MDウイルス、ヘルペス・ウイルス
(Herpes virus)(フモニス(humonis)タイプ1および
2)。 【0034】典型的なポリペプチド類は、受動免疫化が
有用である哺乳動物に影響を及ぼす蛋白質である。それ
らには生体制御因子、ホルモン、酵素、ヘビ毒、ハチ
毒、毒素およびその他の昆虫、および爬虫類の毒などが
挙げられる。 【0035】哺乳動物内にトリあるいはウシ科動物の抗
体蛋白質に対する耐性を発生させるためには、抗体に対
して免疫化された家禽あるいは家畜化ウシ科動物の食用
生成物から得られた抗原に対する充分な耐性誘発量の抗
体力価を有する物質を哺乳動物が抗体に対する充分な耐
性を有するようになるまで与える。通常、これは少なく
とも、約2週間〜数ケ月の期間に基いて消費されなけれ
ばならない卵物質あるいは乳を含有する餌を与えること
により達成される。比較的若い動物あるいはヒトに対し
て耐性の時間は、約10〜14日程度の短時間であり得
る。比較的年老いた動物およびヒトにおいては、耐性を
獲得するための最低時間は、数ケ月になることがある。
好ましい実施態様において、物質内の抗体力価は、家禽
の予備免疫化によりその通常の水準を越えて高められ
る。 【0036】哺乳動物の免疫系の外来抗体に対する耐性
は、家禽あるいはウシ科動物の精製した抗体を繰返して
静脈内あるいは筋肉内に注射した際に、そのような卵あ
るいは乳を消費する対象内において誘発したアナフィラ
キシーショックの血清病がないことにより示される。耐
性が生じたことの安全な表示は、トリあるいはウシ科動
物の抗体の投与量を徐々に増大させることである。耐性
が欠けるならば、注射の箇所に宿主内で免疫反応が伴
う。これが起こる場合には、治療は中止されるべきであ
る。投与が経口的に行われる場合には、耐性がないと胃
腸の苦痛を引き起こす。 【0037】哺乳動物に与えられるトリの物質は、通常
の卵あるいは所与の抗原に対して高められた力価を有す
るものであってもよい。その物質は、全卵、あるいはそ
の部分、例えば殆んどのトリの抗体類が集中する傾向が
ある卵黄、であってもよい。更に、その物質は、その物
質に存在するトリの抗体が、その免疫学的効果を失わな
いような条件下、より具体的にはその中のトリの抗体が
変性されないような条件下、で与えられるべきである。
すなわち、卵が、哺乳動物の対象に与えられる場合に
は、蛋白質が変性された条件下にあるべきでない。 【0038】殆んどのトリの卵には、家禽に影響を及ぼ
す自然に発生する抗原類を有する宿主に対する抗体が含
まれていること、が知られている。本発明においては、
そのような卵を哺乳動物に与えて耐性を誘発することが
できる。他方、哺乳動物に与えられる卵中の抗体力価
は、家禽の卵に通常存在する抗体の力価よりも高いもの
であってもよい。そのような場合に、抗体は、殆んどの
場合において、哺乳動物にあっては特異的であるが、ト
リの種には特異的ではない状態を引き起こす抗原と免疫
学的に反応する性質を持つ。非免疫化家禽の卵黄に自然
に存在する抗体は、哺乳類の種に病態を引き起こす抗原
に対して特異性を有しない。しかし、それらは、免疫耐
性を誘発するのには役立つものである。 【0039】哺乳動物に与えられるウシ科動物の物質
は、通常の乳あるいは所与の抗原に対して高められた力
価を有するものであってもよい。乳は、その物質内に存
在するウシ科動物の抗体がその免疫学的効果を失ってい
ない条件により、具体的にはその中のウシ科動物の抗体
が変性していない条件下で、与えられるべきである。こ
のように、乳が哺乳動物の対象に与えられる場合には、
乳は蛋白質が変性された条件下にあるべきではない。 【0040】本発明の明細書および特許請求の範囲に用
いられる「高められた力価」とは、抗原に対するトリの
抗体力価が、同一抗原に対して通常のトリの抗体のバッ
クグラウンド水準よりも少なくとも100%高いときの
そのトリの抗体力価を包含することを意味するものであ
る。 【0041】卵の源として役立ち得る家禽としては、ニ
ワトリ(chickens)、シチメンチョウ、アヒル、ガチョウ
などが含まれ、最も好ましいのはニワトリである。 【0042】抗体の望ましい源であるウシ科の動物とし
ては、ウシ属が挙げられるが、最も好ましくは畜牛、ヒ
ツジおよびヤギが挙げられるが、最も好ましいのは畜牛
(cows)である。 【0043】耐性が一度哺乳動物内に獲得されると、そ
の哺乳動物は、所与の抗原に対する免疫反応性を有する
トリまたはウシ科動物の抗体を投与する準備が整う。ト
リの抗体の投与は、各種経路のいずれであってもよい
が、しかし、好ましくは経口投与あるいは非経口注射、
例えば静脈内、腹腔内あるいは筋肉内注射、がよい。抗
体の経口投与は、口および胃腸管路の病気を治療するた
めに有効に使用することもできる。ウシ科動物の抗体に
よる好ましい免疫化方法は、ある病態に対して有効な治
療を与えるに十分な時間の筋肉内あるいは静脈内注射に
よるものである。抗体は、直接与えられるかあるいは通
常の薬学的に許可可能な液体あるいは個体担体と組み合
わされて投与される。 【0044】最も普通には、異種抗体は液体配合物とし
て非経口注射により投与される。 【0045】卵消費の結果として対象内に予め発生した
免疫耐性は、トリあるいはウシ科動物の抗体を使用する
受動免疫化を安全かつ有効にする。それらの抗体は、沈
殿、抽出、クロマトグラフィー、分別などの公知の手段
により精製したものであるのが好ましい。「精製した」
とは、実質的にトリあるいはウシ科動物起源のその他の
(おそらくは免疫原性の)蛋白質あるいは非蛋白質成分
がない任意のトリあるいはウシ科動物の抗体を包含する
ものである。そのような成分としては、例えば、抗体、
細胞、細胞断片、膜断片、脂質類、核酸、細胞器官など
が挙げられるが、それ等の蛋白質に限定されるものでは
ない。 【0046】耐性発生後に哺乳動物に投与されるトリの
抗体は、家禽の血清から、あるいは、それは好ましくは
家禽の卵から、得ることができる。抗体は、そのまま直
接に投与するか、あるいは薬学的に許容可能な液体ある
いは固体の担体と組み合わせる。最も普通には、非経口
注射により投与する場合には、液体配合物として投与さ
れる。抗体は、有機マトリックス材料中でミクロ粒状形
態に調製して、次いで直接に対象に注射することもでき
る。 【0047】抗体の投与は、哺乳動物の所与の病態に対
して免疫学的に有効である量で行われる。例えば、所与
の状態、例えばヘビ、ハチあるいはその他の昆虫あるい
は爬虫類に咬まれた状態、に冒された哺乳動物に対して
受動的に投与するトリの抗体の量を、当業者は容易に確
認することができる。このタイプの典型的な受動免疫化
は、投与当り0.25mg/kg〜1.00mg/kgである。
治療の継続時間および強度は、治療対象の特別の条件に
応じて異なる。これらの条件としては、所与の感染症、
病気あるいは毒性状態の実際の治療のみならず、う食抑
制のような予防的治療も含まれる。感染の予防処置に対
する典型的な投与量は、約0.25mg/kg〜1.00mg
/kg、好ましくは0.5mg/kg〜0.75mg/kg、の範
囲である。 【0048】対象に給与する卵物質を得る家禽は、(現
在は耐性である)哺乳動物の対象に投与される抗体(好
ましくは、精製抗体)を得るのと同一の家禽の固体であ
ってもよく、なくとも良い。 【0049】下記の操作は、家禽あるいはウシ科動物に
免疫状態をもたらすために使用される操作の一例であ
る。 1)抗原選択。 2)家禽あるいはウシ科動物の第一次免疫化による感
作。 3)感作誘発を確認するためのその家禽の血清あるいは
卵、またはそのウシ科動物の血清の試験。 4)抗体産生状態を誘発し、維持するための適当な投与
量のブースターの投与。 5)卵黄あるいは乳中の抗体水準の試験。 6)免疫化状態の際のその家禽の卵あるいはそのウシ科
動物の乳の採集。 【0050】これら各工程を下記に具体的に説明する。
工程1においては、任意の抗原あるいは抗原の組み合わ
せを使用することができる。それらの抗原は、細菌性、
ウイルス性、細胞性または鳥あるいはウシ科動物の免疫
系が応答する任意のその他の物質であり得る。工程1に
おける重要な点は、抗原が、動物内に免疫感受性の状態
を誘発する能力を有しなければならないということであ
る。抗原は、感受性を引き起こす任意の方法により投与
することができる。好ましくは、多価抗原が使用され
る。 【0051】工程2において、免疫化の好ましい方法
は、筋肉内注射である。しかしながら、静脈内注射、腹
腔内注射、経口投与、直腸座薬などのその他の方法もそ
の使用が感受性を誘発するに十分である限り使用しう
る。事実、免疫化の好ましい方法は、抗原性物質を生体
劣化性および生体相溶性のマトリックス物質のミクロ粒
子内に導入して、家禽あるいはウシ科動物に筋肉注射に
より投与する方法である。投与量は、通常1×10
1×1020細胞数、好ましくは10〜1010細胞数、
最も好ましくは2×10細胞数、である。 【0052】工程3は、家禽あるいはウシ科動物が、抗
原に対して感受性になったかどうかを決定するためのも
のである。免疫学の分野の当業者には、感受性の試験の
ための多くの方法が知られている〔「免疫学および免疫
化学における方法(MethodsinImmuno-logy and Immunoc
hemistry )」、William, C.A., WM Academic Press, L
ondonVol.1〜5(1977)参照〕。これらの具体例
としては、皮膚感受性試験、刺激性抗原に対する抗体の
存在に対する血清試験および宿主から抗原に対して応答
する免疫細胞の能力を評価するための試験などが挙げら
れる。使用される試験の種類は、使用される抗原の性質
に応じて異なることが多い。好ましい方法は、多数の物
質種よりなる多価ワクチンを抗原として使用し、ワクチ
ンによる対抗前後の家禽あるいはウシ科動物の血清内の
凝集抗体の存在を試験する方法である。ワクチンによる
免疫化後の卵あるいは乳抗体の出現は感受性を示すもの
であり、この時点において工程4に進むことが可能であ
る。感受性を誘発するのに必要な最終投与量の抗原は、
使用される抗原に応じて異なる。 【0053】工程4は、抗体産生状態の誘発および維持
を含むものである。家禽あるいはウシ科動物が一度感作
されたことを示すと、この状態は、一定時間の間隔で適
切な投与量のブースターの繰返し投与により誘発され
る。投与の間隔は、抗原の性質に応じて異なる。多種類
の抗原に対しては、2週間のブースター間隔が最適であ
る。ブースター投与は、免疫耐性の状態を誘発してはな
らない。これは家禽あるいはウシ科動物を抗体産生状態
から抗体を産生することを終えてしまう状態である免疫
耐性の状態に移らせてしまうからである。 【0054】また、例えば、異なった免疫化操作方法の
組合せ、すなわち、一次免疫化には筋肉注射を使用し、
ブースター注射等には静脈内注射を使用することも可能
である。当業者により多くの異なった1)感作および
2)抗体産生状態を誘発する免疫化方法の組み合わせを
使用することが可能である。 【0055】工程5には、食用生成物中の抗体水準を決
定する目的で、動物が抗体産生状態にある間に免疫化動
物からの食用生成物の試料を試験することが含まれる。
抗体水準は、公知のイムノアッセイおよび酵素関連技術
により決定することができる。 【0056】工程6は、免疫化された動物からの卵ある
いは乳の採集である。卵は、本発明の給与段階で、ある
いは本発明の投与段階における精製抗体の源として、使
用することができる。 【0057】投与段階において投与される抗体が、鳥あ
るいはウシ科動物の血清から得られる場合には、公知の
単離および精製方法を利用することができる。 【0058】濾過による抗体の殺菌に引き続いて、哺乳
動物の対象は、所与の病態に対して有効な治療を与える
に十分な時間にわたって前記方法により抗体を投与す
る。注射部位は、注射抗体に対して脹れたりその他の免
疫反応の証拠を与えるべきではない。 【0059】本発明の好ましい実施態様においては、給
与および(または)投与工程が、組み合わされた物質を
使用して行われる。例えば、給与は、所与の抗原(この
抗原に対して免疫化された家禽の卵から得られたもの)
に対して高められた抗体力価を有する物質あるいは物質
の組成物をその所与の抗原に対して免疫化されたウシ科
動物の乳から得られた抗原に対して高められた抗体力価
を有する物質と共に用いることにより行なうことができ
る(高められた抗体力価を有する免疫乳の調製について
は、例えば米国特許3,128,230号および米国特
許3,376,198号各明細書参照)。このように、
前記のような物質を含む組成物もまた本発明に含まれ
る。 【0060】もう一つの好ましい実施態様においては、
精製抗体の組み合わせを哺乳動物に投与することができ
る。ここでいう組合せとは、一つの成分が投与の抗原に
対して免疫化された家禽から得られた抗体であり、他の
成分が所与の抗原に対して免疫化されたウシ科動物から
得られた抗体であるものである。 【0061】最も好ましいのは、免疫学的に有効量の抗
体類の組み合わせを含んでなるものであって、その第一
の抗体が所与の抗原に対して免疫化された家禽の卵から
得られ、できれば充分に精製されたものであり、第二の
抗体がその抗原に対して免疫化された家畜化ウシ科動物
の乳から得られて、できれば充分に精製されたものであ
る。 【0062】以上説明した組成物は、治療に利用するこ
ともでき、あるいは予備混合された食品の形態で利用す
ることができる。一つの実施態様において、脱水された
免疫乳および脱水された免疫卵物質を混合し、給餌段階
において、あるいは抗体が精製されている場合には投与
段階において、使用することができる。 【0063】以上、一般的な本発明の説明のあとで、以
下具体例は、本発明を更に詳細に説明するものである。
これらは、例示を目的としてのみ示すものであり、特に
断りのない限り、本発明を何等制限するものではない。 【0064】例1 ニワトリを免疫化させて卵中に抗体を産生するのに使用
される方法は、哺乳動物を免疫化させるために使用され
る方法と同様であって、当業者に良く知られている。一
般的操作方法は、ワクチンを注射により胸部筋肉に投与
することである。好ましい方法は、1CCの塩水中の1〜
5mgの抗原を投与する方法である。この注射を毎週1回
宛4週間繰り返した。最大抗体力価は第4回目の注射後
に起こる。抗体力価は、1〜2週間の間隔で抗原のブー
スター注射を与えることにより維持することができる。 【0065】具体例の方法によりワクチンを表Iに挙げ
た細菌種から調製した。 1. ATCC(American Type Culture Collectio
n) の細菌培養物を15ミリリットルの倍地で戻し、3
7℃で一晩インキュベートした。 2.一旦良好な生育が得られると、ほぼ細菌の懸濁液の
半量を用いて1リットルのブロスを接種し、これを37
℃でインキュベートした。残りの懸濁液は無菌のグリセ
ロールチューブに移し、−20℃において6ケ月まで貯
蔵した。 3.リットル培養液中に良好な生育が見られた後に、懸
濁液を14,000×で20分間遠心分離し、倍地を除
去して、細菌細胞を採取した。このペレットを無菌の塩
水中に再懸濁し、3回遠心分離にかけて倍地を細胞から
洗浄した。3回目の塩水のスピン後にペレットを少量の
2回蒸留した水に再懸濁した。 4.倍地不含細菌の懸濁液を80℃の温水浴中のガラス
フラスコ中に一晩置いて加熱殺菌した。少量の加熱殺菌
した細菌をブロス培養液中に接種して生育能力を決定し
た。ワクチンに使用するには細菌を殺さなければならな
い。 5.加熱殺菌した細菌を凍結乾燥し、無菌の小瓶中にお
いて−20℃で貯蔵した。 6.成長した10羽の雌のニワトリを免疫化するのに混
合した細菌の菌株を使用した。免疫化方法は、次の通り
であった。350mgの乾燥細菌を1リットルの無菌塩水
と混合して2.2×10細菌細胞/ミリリットル塩水
の濃度にした(660nmにおける1.0光学密度の読
み)。この混合液の1ミリリットルをニワトリの胸に2
週毎に注射した。 【0066】免疫化されたニワトリから集められた卵を
次の工程により加工して、卵黄から抗体を得た。 1.卵黄を白身から分離し、黄体膜を切り開き、除去し
た。200ミリリットルの卵黄を測り、 800ミリリ
ットルのTris緩衝塩水(TBS)で希釈した。TBS:
Trisヒドロキシメチルアミノメタン緩衝塩水:0.14
MNaCl、0.01MTrisHCl、pH7.4、0.
1%NaN。 2.この溶液を室温においてゆっくり20分間撹伴した
(全ての操作は室温で行った)。 3.この卵黄の懸濁液を14,000×において20℃
で30分間遠心分離した。沈殿は廃棄した。 4.TBS中の10%デキストランサルフェート(w/v)
(Sigma)の100ミリリットルを上澄液に添加し、5分
間ゆっくり撹伴した。 5.1モルCaCl 250ミリリットルを添加し、
溶液を30分間インキュベートして過剰のデキストラン
サルフェートの沈殿を起させた。 6.懸濁液を遠心分離し、上澄液をとっておいた。沈殿
を2000ミリリットルのTBSで洗浄して、それに運
ばれた蛋白質を抽出した。これらの二つの上澄液を次い
で一緒に集めた。 7.これらの上澄液をイオン交換水に対して十分に透析
して塩を除去して、凍結乾燥した。 【0067】免疫化前および後からの卵から得られた卵
抗体を酵素結合免疫試験法を使用して細菌性のワクチン
に対して反応させ、S.ミュータンス細菌と特異的に反
応するニワトリ卵中の抗体の存在を求めた。 【0068】結果を表IIに示す。 【0069】この実験からの結果は、哺乳動物に病気を
起す因子、すなわちS.ミュータンスに対して免疫化さ
れたニワトリは、これらの因子に特異的に反応する抗体
を含有し、また非免疫化ニワトリから得られた卵は同一
の抗体に欠けることを示す。S.ミュータンスに対する
抗体の力価は、非免疫卵からの背景力価よりも少なくと
も100%大きい。 【0070】例 2 表Iに挙げた細菌の菌株に対して免疫された雌ニワトリ
の卵の卵黄から得られたトリの抗体を、筋肉注射により
ウサギに投与した。生理食塩水1ミリリットルに溶解し
た雌ニワトリの卵黄IgG5mgを5羽のウサギの後足に
注射した。第2回目の注射を14日後に繰り返した。処
置前および処置後のウサギから血液試料を集めた。ウサ
ギ試料からの血清をOutcherlony ゲル拡散法を使用して
雌ニワトリの卵黄IgGと反応させ、雌ニワトリ卵黄I
gGに対するウサギの抗体の存在の試験を行った。雌ド
リ卵黄IgGに対するウサギ抗体の存在は、この処置が
ニワトリIgGに対するウサギ免疫系の免疫学的感作を
引き起こしたことの免疫学的証拠を与えるものであっ
た。 【0071】この実験の結果を表III に示す。治療前
(0週)および治療後(1、2、3週)のニワトリIg
Gに対するウサギ血清中の抗体の存在(+)あるいは不
存在(0)を示す。【0072】処置前には、5羽のウサギのいずれもが、
それらの血液中にニワトリIgGに対する抗体を有しな
かった。処置後2週間目までには、5羽のウサギは、そ
れらの血液中にニワトリIgGに対して高い抗体力価を
有した。この実験は、免疫化されたニワトリから得られ
たニワトリIgGによるウサギの処理がウサギの免疫感
作を引き起こすことを示している。陽性の力価を有する
5羽のウサギに引き続き5mgの抗体の静脈注射による処
置をしたところ、アナフィラキシー反応を引き起こし、
5羽のウサギの全部が死んでしまった。 【0073】この実験は、このように、トリの種から得
られた抗体が、繰り返し注射により哺乳類に投与される
と、アレルギー反応を引き起こすという当今の知識を確
認したものである。 【0074】この実験の次の段階は、本発明の基礎を提
示するものである。上記と同一のウサギ実験を繰返し
た。しかしながら、この実験においては、免疫化された
ニワトリの卵から得られた同一投与量の抗体の注射前
に、5羽のウサギには免疫化されたニワトリから得られ
た1つの卵を50CCの水に溶解して30日間連続して与
えた。この実験結果を表IVに示す。 【0075】処理前(0週目)および処理後(1、2、
3週目)の卵IgGに対するウサギ血清中における抗体
の存在(+)あるいは不存在(0)を示す。 【0076】5羽のウサギのいずれもが、処置前あるい
は処置後のいずれにおいてもニワトリの卵黄抗体に対し
てそれらの血液中に抗体を有しなかった。更に、これら
のウサギ中においては免疫化されたニワトリから得られ
たニワトリ抗体を静脈内注射により投与した場合にも、
それらウサギには何等の悪い影響もなかった。これらの
実験により、ウサギによる免疫雌ニワトリ卵の経口的消
費が、免疫雌ニワトリIgGに対してウサギを耐性にす
るとの結論が導かれた。 【0077】例 3 本実験の目的は、トリの種の抗体による哺乳動物の治療
が、実際に有用な目的に役立ち得るということを証明す
ることである。この証明のために、ラットを哺乳動物の
種の例として選び、ニワトリをトリの種の抗体産生者の
例としてとして選んだ。Beck等の米国特許4,324,
782号明細書には、ラットのモデルを使用した哺乳動
物起源(畜牛乳)の抗体のラットのストレプトコックス
・ミュータンス(Streptococcus mutans)感染症を抑制
する有用性が示されている。本実験の目的は、ニワトリ
卵抗体が、同一の病気を治療する畜牛抗体と同一の有用
性を有することを証明することである。 【0078】本実験のために、ストレプトコックス・ミ
ュータンスの一つのセロタイプ株および三つの群からな
る無菌のラット(10匹/群)を使用した。第1群には
標準的な食原性食飼305号を与え、第2群には食飼3
05号+免疫ニワトリIgGを与え、第3群には305
号食飼+非免疫ニワトリIgGを与えた。この実験にお
いて、乳離れしたラット(生後20日)を実験分離器に
移し、毒性のS.ミュータンスを感染させ、食飼を無制
限に与えた。動物は実験から45日の年齢(全時間25
日)において取り出した。実験の終了時にラットを分離
器から取り出し、体重を測定した。大顎の大臼歯を除去
し、無菌的に脱肉した。それらを直ちにリン酸緩衝塩水
(PBS)を含有するチューブに入れ超音波処理をし、
希釈し、血液中およびミチス・サリバリウス(Mitis Sa
livarius)上において二重にプレート化した(三つの異
なった希釈率)。この実験の結果を表Vに示す。 【0079】 【表1】【0080】S.ミュータンスに対するニワトリIgG
抗体を含有する食飼は、歯科う食点数および歯垢点数
(plaque scores)(CFU)のいずれに
おいても減少を引き起こした。正常の雌ニワトリ卵から
得られたトリ抗体(ニワトリIgG)は、う食および
(または)歯垢点数に及ぼす効果が、より小さかった。
この実験は、ラットモデルにおける歯科のう食および歯
垢の減少に対するストレプトコックス・ミュータンスに
対して免疫化されたニワトリから得られる卵の歯科う食
および歯垢の減少に対する用途を示すものである。 【0081】例 4(参考) 畜牛の乳および血清から通常の生化学的方法により得ら
れた精製IgGをミリポア濾過により殺菌した。牛乳を
飲む履歴を有する3人の人に3〜4ケ月間に亘って筋肉
内に5〜100mgのIgGの範囲の投与量で殺菌Ig
G抗体を注射した。注射後注射部位のいずれも膨脹その
他の免疫反応の証拠の徴候を示さなかった。更に、治療
された個人から採取された血清試料は血清病気の証拠を
与えなかった。 【0082】例 5(参考) 哺乳類に抗体耐性の状態を発生させるために、4羽のウ
サギに牛乳+食物および水を90日間与えた。残りの4
羽のウサギには食物および水のみを与えた。牛乳を与え
た各ウサギには毎日300mlの水を与えた。全てのウ
サギに、実験の開始後90日間筋肉内注射により5mg
投与量の精製牛乳IgGを与えた。血液試料を各ウサギ
の耳静脈からウシ科のIgGの注射後1、2および3週
間後に採取した。ウシ科動物のIgG抗体に対するウサ
ギの免疫反応をOuchterlouy ゲル注入技術を用いて試験
したところ、ウサギを免疫化するために使用したウシ科
のIgG抗原に対するウサギの血清中の抗体の反応を示
した。牛乳を受け取らなかった全ての4匹のウサギから
得られた血清には、ウシ科のIgGに対する抗体を示す
陽性の反応が見られた。他方、牛乳を与えた4羽のウサ
ギから得られた血清は、陰性であった。 【0083】ウシIgGに対する抗体に対する免疫学的
試験(Ouchterlony ゲル注入) 第1群のウサギには、ウシ科動物のIgGで免疫化する
前に90日間牛乳を与えた。第2群のウサギには、ウシ
科動物のIgGで免疫化前に牛乳を与えなかった。 【0084】例 6 本発明のもう一つの実施態様は、本例において明らかに
される。哺乳動物におけるトリの抗体の効果は、哺乳動
物起源の抗体の同時投与により改良することができる。
すなわち、例えば、畜牛の乳抗体と組み合わせて鳥類の
抗体を使用すると、トリの抗体単独の使用よりも哺乳動
物における感染症の治療により有効である。1リットル
の免疫乳中の抗体濃度の通常の範囲は0.05〜1gの
IgGである。卵を1リットルを添加すると、全抗体考
慮値が1〜2gに増大する。 【0085】例3で説明した実験を、畜牛の乳抗体を等
量のニワトリ卵抗体と組合せ、卵抗体の場合のみの場合
と等価の投与量(すなわち、食餌305号+1%)の下
で繰り返した。結果は、前記の表Vの第4群に示されて
いる。ニワトリと畜牛抗体との組み合わせは、畜牛ある
いは卵抗体単独のいずれよりもより大きな影響をもたら
した。 【0086】以上、本発明を十分に説明したが、ここに
開示される本発明の精神あるいは範囲から離れることな
く多くの変更および修正がなされ得ることは当業者に明
らかであろう。 【0087】そのような変更および修正は、典型的に
は、本発明を下記の通りに定義することができて、その
一つまたは複数を反映させたものである。 (1)抗原に対して免疫化されている家禽から得られた
免疫学的有効量の抗体を哺乳動物(ただしその哺乳動物
は家禽の卵から得られた物質を含む抗体の消費の履歴を
有することによりその抗体に対して耐性があるものであ
る)に投与することからなる、抗原により引き起こされ
た状態に対する哺乳動物の異種受動的免疫化方法
(A)。 (2)投与された抗体が、IgG、IgAまたはIgM
抗体である、方法(A)。 (3)投与された抗体が、家禽の卵から得られた精製I
gG抗体である、方法(A)。 (4)受領体の哺乳動物が、10〜14日から数ヵ月ま
でに至る家禽から得られた食用生成物の毎日の消費の履
歴を有している、方法(A)。 (5)投与が、経口のあるいは非経口的注射による、方
法(A)。 (6)抗原が、S.ミュータンス(S.mutans)である、
方法(A)。 (7)投与されている抗体が、充分に精製されており、
特に抗体が、家禽の卵から得られている、方法(A)。 (8)下記a)およびb)の工程からなる、抗原により
引き起こされた状態に対する哺乳動物の受動的免疫化方
法(B)。 a)該抗原に対して免疫化された家禽の卵から得られ
た、抗原に対して高められた抗体力価を有する物質を、
哺乳動物がその抗体に対する充分な耐性を発生するまで
哺乳動物に給与する工程、および b)該抗原に対して免疫化された家禽から得られた抗体
の免疫学的有効量を哺乳動物に投与する工程。 (9)工程b)で、全卵を哺乳動物に給与する、方法
(B)。 (10)工程b)で、卵の卵黄を哺乳動物に給与する、
方法(B)。 【0088】(11)工程b)で、投与は注射による、
方法(B)。 (12)抗原に引き起こされた状態が「歯う蝕」であ
る、方法(A)あるいは方法(B)。 (13)抗原に引き起こされた状態が「歯垢」である、
方法(A)あるいは方法(B)。 (14)工程a)で、卵が、該抗原を含む多数の抗原類
に対して高められた抗体力価を有している、方法
(B)。 (15)工程b)で、家禽が、工程a)で使用されたの
と同じ個体である、方法(B)。 (16)工程b)で、家禽が、工程a)で使用されたの
と異なる個体である、方法(B)。 (17)哺乳動物が、非ヒト哺乳動物、特にウサギ、ウ
シ科動物、馬、ヤギ、羊およびサルからなる群から選ば
れた哺乳動物、である、方法(A)あるいは方法
(B)。 (18)哺乳動物が、ヒトである、方法(B)。 (19)抗原が、細菌種、細菌種の生成物、あるいは細
菌種の組み合わせである、方法(A)あるいは方法
(B)。 (20)抗原が、ウイルス種、ウイルス種の生成物ある
いはウイルス種の組み合わせである、方法(A)あるい
は方法(B)。 【0089】(21)抗原が、生体制御物質、特にホル
モン、酵素あるいは免疫制御因子、である、方法(A)
あるいは方法(B)。 (22)抗原が、ポリペプチド、特にへび毒液の毒素
(トキシン)あるいはハチ毒液の毒素(トキシン)、で
ある、方法(A)あるいは方法(B)。 (23)受動的免疫化が、予防的に行われる、方法
(A)あるいは方法(B)。 (24)受動的免疫化が、病状を緩和する(palli
ative)のに行われる、、方法(A)あるいは方法
(B)。 (25)工程a)で、該物質を、該抗原に対して免疫化
されたウシ科動物の乳から得られたその抗原に対して高
められた抗体力価を有する物質と共に哺乳動物に給与す
る、および(または)工程b)で、該物質を、該抗原に
対して免疫化されたウシ化動物の乳からの精製された抗
体と共に哺乳動物に投与する、ならびに該抗体の組み合
わせを免疫学的有効量で投与、特に注射により、する、
方法(B)。 (26)工程a)および工程b)で、家禽が、ニワトリ
である、方法(B)。 (27)工程b)で、抗体が、家禽の卵から精製されて
いる、方法(B)。 (28)下記a)およびb)からなる、抗原により引き
起こされた状態に対する哺乳動物の受動的異種免疫化に
有効な組成物(C)。 a)該抗原に対して免疫化された家禽の卵から得られた
その抗原に対して高められた抗体力価を有する物質、お
よび b)該抗原に対して免疫化されたウシ科動物の乳から得
られたその抗原に対して高められた抗体力価を有する物
質。 (29)家禽がニワトリであり、ウシ科動物が畜牛であ
り、特に組成物(C)が、脱水状態の卵および乳由来の
物質からなる、組成物(C)。 (30)下記a)およびb)の有効量の結合からなる、
抗原により引き起こされた状態に対する哺乳動物の受動
異種免疫化に有効な組成物(D)。 a)抗原に対して免疫化された家禽の卵から得られた精
製された抗体、および b)抗原に対して免疫化されたウシ科動物から得られた
精製された抗体。 【0090】(31)家禽がニワトリであり、ウシ科動
物が畜牛である、組成物(D)。 (32)家禽の抗体が、その家禽の卵から精製されてお
り、ウシ科動物の抗体が、そのウシ科動物の乳から精製
されている、組成物(D)。 (33)抗原性物質に対して免疫化されているウシ科動
物の血清あるいは食用生成物から得られて精製された異
種の天然の高分子量の抗体グロブリンを該家畜化ウシ科
動物からの食用生成物の消費の履歴を有する受領体であ
るヒトあるいは哺乳動物種に非経口的に注射することか
らなる、ヒト、哺乳動物種の受動的免疫化方法(E)。 (34)抗体グロブリンが、IgG、IgAあるいはI
gM抗体である、方法(E)。 (35)注射される抗体が、ウシ科動物の血清あるいは
食用生成物から得られて精製されたIgG抗体である、
方法(E)。 (36)受領体のヒトあるいは哺乳動物種が、10〜1
4日から数か月までの範囲に至る家畜化ウシ科動物から
の食用生成物を消費する履歴を有する、方法(E)。 (37)抗原性物質に対して免疫化されているウシ科動
物の血清あるいは食用生成物から得られた異種の天然の
高分子量のウシ科動物のγーグロブリンIgG抗体を、
食品源としてウシ科動物の乳を消費することの履歴を有
している受領体のヒトあるいは哺乳動物種に非経口的に
注射することからなる、異種抗体類によるヒトまたは哺
乳動物種の受動的免疫化方法(F)。 (38)ウシ科動物のγーグロブリンIgGが、畜牛か
ら得られている、方法(F)。 【0091】(39)抗原性物質が、下記の群から選ば
れたものである、方法(F)。シュードモナス・アエル
ギノサ(Pseudomonas aeruginosa)、シュードモナス・
マルトフィイア(Pseudomonas maltophiia)、ストレプ
トコッカス・エキシミリ(Streptococcus equisimil
i)、ストレプトコッカス・ディスガラクティエ(Strep
tococcus dysgalactiae)、ストレプトコッカス・ウベ
リス(Streptococcus uberis)、ストレプトコッカス・
ボビス(Streptococcus bovis )、パスツウレラ・ムル
トシダ(Pasteurella multocida )、パスツウレラ・ヘ
モリチカ(Pasteurella haemolytica )、モラクセラ・
ボビス(Moraxella bovis )、アクチノバチルス・リグ
ニエレシ(Actinobacillus lignieresi )、コリネバク
テリウム・レナーレ(Corynebacterium renale)、フソ
バクテリウム・ネクロホルム(Fusobacterium necropho
rum )、バチルス・セレウス(Bacillus cereus )、サ
ルモネラ・ダブリン(Salmonella daublin)、サルモネ
ラ・ハイデルベルク(Salmonella heidelberg )、サル
モネラ・パラティフィ(Salmonella paratyphi)、エル
シニア・エンテロコリティカ(Yersinia enterocolitic
a )、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococc
us aureus )、スタフィロコッカス・エピデルミディス
(Staphylococcus epidermidis)、ストレプトコッカス
・ピロゲネス(Streptococcus pyrogenes )、アエロバ
クター・アエロゲネス(Aerobacteraerogenes)、エシ
エリキア・コーリ(Escherichia coli)、サルモネラ・
エンテリティデイス(Salmonella enteritidis)、クレ
ブシェラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae )、
サルモネラ・ティフィムリウム(Salmonella typhimuri
um)、ヘモフィルス・インフルエンザエ(Haemophilus
influenzae)、ストレプトコッカス・ビリダンス(Stre
ptococcus viridans)、プロテウス・ブルガリス(Prot
eus vulgaris)、シゲラ・ディセンテリアエ(Shigella
dysenteriae)、ストレプトコッカス B群(Streptoc
occus Group B )、ディプロコッカス・ニューモニアエ
(Diplococcus pneumoniae)、ストレプトコッカス・ミ
ュタンス(Streptococcus mutans)、コリネバクテリウ
ム(Corynebacterium )、アクネタイプ1および3(Ac
ne, Types 1 and 3 )、ネイセリア・ゴノリ(Neisseri
agonorrhae )、ミコバクテリウム・チュバキュロシス
(Mycobacterium tuberculosis)、ヘモフィルス・バギ
ナリス(Haemophilus vagninalis)、b群ストレプトコ
ッカス・エコリ(Group b Streptococcus ecoli )、ミ
クロプラズマ・ホミニス(Microplasma hominis )、ヘ
モフィルス・デュクレイイ(Haemophilus ducreyi )、
グラヌローマ・イングイナーレ(Granuloma inguinale
)、リンフォパティア・ベネルム(Lymphopathia vene
rum)、トレポネーマ・パリダム(Treponema pallidu
m)、ブルセラ・アボルツス(Brucella abortus)、ブ
ルセラ・メリテンシス(Brucella melitensis )、ブル
セラ・スイス(Brucella suis )、ブラセラ・カニス
(Brucella canis)、カンピロラクター・フェタス(Cam
pylolacter fetus) 、カンピロバクター・フェタス(Ca
mpylobacter fetus )、カンピロバクター・フェタス・
インテスティナリス(Campylobacter fetus intestinal
is)、レプトスピラ・ポモナ(Leptospira pomona )、
リステリア・モノシトゲネス(Listeria monocytogene
s)、ブルセラ・オビス(Brucella ovis )、クラミジ
ア・プシッタチ(Chlamydia psittaci)、アクチノバチ
ルス・エクーリ(Actinobacillus equuli )、サルモネ
ラ・アボルタス・オビス(Salmonella abortus ovis
)、サルモネラ・アボルタス・エクイ(Salmonella ab
ortus equi )、コリネバクテリウム・エクイ(Coryneb
acterium equi)、コリネバクテリウム・ピオゲネス(C
orynebactrium pyogenes )、アクチノバチルス・セミ
ニス(Actinobaccilus seminis)、ミコプラズマ・ボビ
ゲニタリウム(Mycoplasma bovigenitalium )、クロス
トリジウム・テタニ(Clostridium tetani)、特に抗原
性物質が、これらの細菌の抗原類の少なくとも二つを含
む、多価ワクチン。 (40)受領体が、ヒトである、方法(F)。 【0092】(41)ウシ科動物のIgG抗体が、筋肉
内注射あるいは静脈注射により投与される、方法
(F)。 (42)非経口的に注射可能な賦形剤(vehicle) 中の、
抗原物質に対して免疫化されているウシ科動物の血清あ
るいは食用生成物から得られた、異種で高分子量の蛋白
質抗体からなる組成物である、非経口投与用蛋白質抗体
組成物(G)(ただし、この抗体は、その抗体を投与し
た対象での血清病あるいはアナフィラキシーショックを
生じないものである)。 (43)抗体が、免疫化されているウシ科動物の血清あ
るいは乳から得られており、特にその抗体がIgG抗体
である、組成物(G)。 (44)抗原により引き起こされた状態に対する哺乳動
物の受動的免疫化に対する医薬の製造のための、家禽か
ら得られた抗体の使用(H)。 (45)抗体が、IgG、IgAあるいはIgM抗体で
ある、使用(H)。 (46)抗体が、高度に精製されたIgG抗体である、
使用(H)。 (47)抗原が、S.ミュータンス(S.mutans)であ
る、使用(H)。 (48)抗原により引き起こされた状態に対する哺乳動
物の受動的免疫化に対する医薬の製造のための、家禽の
卵から得られた抗体の使用(I)。 (49)該抗原が「歯垢」であり、家禽がニワトリであ
り、ウシ科動物が畜牛であり、あるいは該物質が脱水状
態の卵および乳に由来のものである、使用(H)あるい
は使用(I)。 (50)下記a)およびb)の有効量の結合からなる、
抗原により引き起こされた状態に対する哺乳動物の異種
受動的免疫化に有用な組成物(J)。 a)抗原に対して免疫化された家禽からの精製された抗
体、および b)抗原に対して免疫化されたウシ科動物からプリント
された(printed) 抗体。 【0093】(51)家禽が、ニワトリであって、ウシ
科動物が畜牛である、組成物(J)。 (52)家禽の抗体が、その家禽の卵から精製されてお
り、ウシ科動物の抗体が、ウシ科動物の乳から精製され
ている、組成物(J)。 (53)抗原により引き起こされた状態に対する哺乳動
物の受動的免疫化に対する医薬の製造のためのウシ科動
物から得られた抗体の使用(K)。 (54)抗体が、IgG、IgAあるいはIgM抗体で
ある、使用(K)。 (55)抗体が、ウシ科動物から得られた精製されたI
gG抗体である、使用(K)。 (56)非経口的に注射可能な賦形剤(vehicle) 中の、
抗原物質に対して免疫化されているウシ科動物の血清あ
るいは食用生成物から得られた、異種で高分子量の蛋白
質抗体からなる組成物である非経口投与用蛋白質抗体組
成物(L)(ただし、この抗体は、その抗体を投与した
対象での血清病あるいはアナフィラキシーショックを生
じないものである)。 (57)抗体が、免疫化されたウシ科動物の血清あるい
は乳から得られている、組成物(L)。 (58)抗体が、IgG抗体である、組成物(L)。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.順次投与する二つの成分からなる組み合わせ物であ
    って、該成分が下記a)およびb)である、抗原により
    生じた状態に対する受動免疫化に用いる組み合わせ物。 a)哺乳動物中の抗体に対する充分な水準の耐性を誘発
    するように繰返し摂取するための、家禽の卵に由来する
    高められた力価の抗体を含んでなる食物であって、その
    高められた力価が、哺乳動物による該食物の繰返し摂取
    で抗体に対する耐性を誘発するのに充分なものである、
    免疫治療に有用な食物、 b)上記a)成分の後で投与されるためのワクチンであ
    って、家禽からの抗体(ただし、該抗体は哺乳動物に医
    学的に異常な状態を引き起こしうる少なくとも一つの抗
    原に対応するものであり、その抗原に対して家禽が免疫
    化されている)、およびそれらのための適切な担体を含
    んでなり、しかも、ワクチンが、家禽の卵に由来する高
    められた力価の抗体を含んでなる食物であって、その高
    められた力価が、哺乳動物による該食物の繰返し摂取で
    抗体に対する耐性を誘発するのに充分なものである、免
    疫治療に有用な食物の繰返し摂取後の充分な水準の耐性
    に高めた哺乳動物に有用なものである、哺乳動物に医学
    的に異常な状態を引き起こしうる少なくとも一つの抗原
    用の受動ワクチン。 2.食物に含まれる抗体が、哺乳動物内に医学的に異常
    な状態を引き起こしうる少なくとも一つの抗原に対応
    し、該抗原に対して上記家禽が免疫化されている、請求
    項1に記載の組み合わせ物。 3.食物が、上記抗体を含有する卵を含むものあるいは
    その卵である、請求項1あるいは2に記載の組み合わせ
    物。 4.食物が、含有された抗体に対して充分な水準の耐性
    を誘発するのに有用なものである、請求項1〜3のいず
    れかに記載の組み合わせ物。 5.ワクチンが、非経口的投与に適合するものである、
    請求項1〜4のいずれかに記載の組み合わせ物。 6.ワクチンに含まれる抗体が家禽からの血清あるいは
    食用生成物からのものである、請求項1〜5のいずれか
    に記載の組み合わせ物。 7.食用生成物が卵である、請求項6に記載の組み合わ
    せ物。 8.抗体が、下記の抗原類の一つまたはそれ以上に対応
    する、請求項1〜7のいずれかに記載の組合せ物。シュ
    ードモナス・アエルギノサ(Pseudomonas aeruginos
    a)、シュードモナス・マルトフィイア(Pseudomonas m
    altophiia)、ストレプトコッカス・エキシミリ(Strep
    tococcus equisimili)、ストレプトコッカス・ディス
    ガラクティエ(Streptococcus dysgalactiae)、ストレ
    プトコッカス・ウベリス(Streptococcus uberis)、ス
    トレプトコッカス・ボビス(Streptococcus bovis )、
    パスツウレラ・ムルトシダ(Pasteurella multocida
    )、パスツウレラ・ヘモリチカ(Pasteurella haemoly
    tica )、モラクセラ・ボビス(Moraxella bovis )、
    アクチノバチルス・リグニエレシ(Actinobacillus lig
    nieresi )、コリネバクテリウム・レナーレ(Coryneba
    cterium renale)、フソバクテリウム・ネクロホルム
    (Fusobacterium necrophorum )、バチルス・セレウス
    (Bacillus cereus )、サルモネラ・ダブリン(Salmon
    ella daublin)、サルモネラ・ハイデルベルク(Salmon
    ella heidelberg )、サルモネラ・パラティフィ(Salm
    onella paratyphi)、エルシニア・エンテロコリティカ
    (Yersinia enterocolitica )、スタフィロコッカス・
    アウレウス(Staphylococcus aureus )、スタフィロコ
    ッカス・エピデルミディス(Staphylococcus epidermid
    is)、ストレプトコッカス・ピロゲネス(Streptococcu
    s pyrogenes )、アエロバクター・アエロゲネス(Aero
    bacteraerogenes)、エシエリキア・コーリ(Escherich
    ia coli)、サルモネラ・エンテリティデイス(Salmone
    lla enteritidis)、クレブシェラ・ニューモニエ(Kle
    bsiella pneumoniae )、サルモネラ・ティフィムリウ
    ム(Salmonella typhimurium)、ヘモフィルス・インフ
    ルエンザエ(Haemophilus influenzae)、ストレプトコ
    ッカス・ビリダンス(Streptococcus viridans)、プロ
    テウス・ブルガリス(Proteus vulgaris)、シゲラ・デ
    ィセンテリアエ(Shigella dysenteriae)、ストレプト
    コッカス B群(Streptococcus Group B )、ディプロ
    コッカス・ニューモニアエ(Diplococcus pneumonia
    e)、ストレプトコッカス・ミュタンス(Streptococcus
    mutans)、コリネバクテリウム(Corynebacterium
    )、アクネタイプ1および3(Acne, Types 1 and 3
    )、ネイセリア・ゴノリ(Neisseriagonorrhae )、ミ
    コバクテリウム・チュバキュロシス(Mycobacterium tu
    berculosis)、ヘモフィルス・バギナリス(Haemophilu
    s vagninalis)、b群ストレプトコッカス・エコリ(Gr
    oup b Streptococcus ecoli )、ミクロプラズマ・ホミ
    ニス(Microplasma hominis )、ヘモフィルス・デュク
    レイイ(Haemophilus ducreyi )、グラヌローマ・イン
    グイナーレ(Granuloma inguinale )、リンフォパティ
    ア・ベネルム(Lymphopathia venerum)、トレポネーマ
    ・パリダム(Treponema pallidum)、ブルセラ・アボル
    ツス(Brucella abortus)、ブルセラ・メリテンシス
    (Brucella melitensis )、ブルセラ・スイス(Brucel
    la suis )、ブラセラ・カニス(Brucella canis)、カ
    ンピロラクター・フェタス(Campylolacter fetus) 、カ
    ンピロバクター・フェタス(Campylobacter fetus )、
    カンピロバクター・フェタス・インテスティナリス(Ca
    mpylobacter fetus intestinalis)、レプトスピラ・ポ
    モナ(Leptospira pomona )、リステリア・モノシトゲ
    ネス(Listeria monocytogenes)、ブルセラ・オビス
    (Brucella ovis )、クラミジア・プシッタチ(Chlamy
    dia psittaci)、アクチノバチルス・エクーリ(Actino
    bacillus equuli )、サルモネラ・アボルタス・オビス
    (Salmonella abortus ovis )、サルモネラ・アボルタ
    ス・エクイ(Salmonella abortus equi )、コリネバク
    テリウム・エクイ(Corynebacterium equi)、コリネバ
    クテリウム・ピオゲネス(Corynebactrium pyogenes
    )、アクチノバチルス・セミニス(Actinobaccilus se
    minis)、ミコプラズマ・ボビゲニタリウム(Mycoplasm
    a bovigenitalium )、クロストリジウム・テタニ(Clo
    stridium tetani)。 9.上記抗体が、IgG、IgMあるいはIgAであ
    る、請求項1〜8のいずれかに記載の組合せ物。
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