JP2000351735A - カンピロバクターワクチン - Google Patents

カンピロバクターワクチン

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JP2000351735A JP2000088054A JP2000088054A JP2000351735A JP 2000351735 A JP2000351735 A JP 2000351735A JP 2000088054 A JP2000088054 A JP 2000088054A JP 2000088054 A JP2000088054 A JP 2000088054A JP 2000351735 A JP2000351735 A JP 2000351735A
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アントニウス・アーノルドウス・クリステイアーン・ヤコブス
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ヨハネス・フランシスカス・フアン・デン・ボス
Petrus Johannes Maria Nuijten
ペトラス・ヨハネス・マリア・ナイテン
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Akzo Nobel NV
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 カンピロバクター転移増殖に対して有効なワ
クチン、当該ワクチンの調製に有効な新規な抗原性蛋白
質を提供する。 【解決手段】 鞭毛のないカンピロバクター(Camp
ylobacter)株に対する抗血清を含む、動物へ
のカンピロバクター転移増殖を予防するためのワクチン
に関する。また、カンピロバクターイェヌニ蛋白質のウ
ェスタンブロットにおいて、鞭毛のないカンピロバクタ
ーイェヌニ変異株に対する抗体を用いた当該ウェスタン
ブロットのインキュベーションの後に視認できるが、野
生型カンピロバクターイェヌニに対する抗体を用いた当
該ブロットのインキュベーションの後には視認できない
こと抗原性蛋白質に関し、さらにそれらのワクチンへの
使用ならびにその製造に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カンピロバクター
(Campylobacter)転移増殖に対するワク
チンに関し、さらにカンピロバクター蛋白質および抗カ
ンピロバクター抗体の当該ワクチン調製のための使用、
および当該ワクチンの調製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カンピロバクター属細菌は、運動能に富
んだ、細胞の一方もしくは双方の極に鞭毛を有している
グラム陰性の螺旋形病原性細菌である。これまでに幾つ
かのカンピロバクター種が発見されている。カンピロバ
クターイェヌニ(Campylobacter jej
uni)は、家禽類において大変しばしば見出されてい
る。しばしば、カンピロバクターコリ(Campylo
bacter coli)そして(より低頻度に)最近
ではカンピロバクターヒョレイ(Campylobac
ter hyoilei)が豚から見出されている。
【0003】もちろん、カンピロバクターイェヌニは、
ヒトの下痢との関係において最もしばしば分離されるカ
ンピロバクター種である。ヒトに対するカンピロバクタ
ー感染件数はサルモネラのそれを上回っていることが、
次第に明らかとなってきている(Griffiths
ら、Journ.of Applied Bacter
iology 69;281−301、1990,Wa
lkerら、Microbiological rev
iews 50;81−94、1986,Butzle
r、J−P.,ISBN0−8493−5446−3、
RIVM報告番号216852002号、ビルトホーベ
ン、オランダ)。とりわけカンピロバクターが、多くの
野生動物、家畜動物、その健康体、病気体のいずれも保
有宿主とする、食肉に発生する動物原性転移増殖細菌で
あることから、ヒトのカンピロバクター転移増殖を抑制
することは難しい。加えて、細菌は多くの異なった転移
増殖経路を有している。細菌は休眠型球菌として屠殺肉
の表面や水中で数週間生存することができる。それゆ
え、細菌は、動物への直接接触や、たとえば牛乳や肉な
どの汚染された水や食物によって、容易にヒトへと媒介
される。C.イェヌニは、七面鳥、鶏といった鳥類、
牛、羊、馬、齧歯動物などの多くの健康な動物に存在す
る。世界の多数の国で重要な栄養源である鶏肉は、カン
ピロバクターに大変頻繁に汚染されていることが知られ
ている(Shane、(1992)S.M.,Avia
n Pathology 21;189−213)。こ
の状況は開発途上国のみならず、欧州においても同様で
ある。カンピロバクターは家禽の内臓に生育している。
食肉の汚染は、屠殺場において、しばしば重度にカンピ
ロバクターに汚染されている腸管を動物から取り除くと
きに発生する。この屠殺中の汚染を防ぐのは大変に困難
である。オランダでは、食肉工業に高度な衛生基準が適
用されているにもかかわらず、鶏肉の約50%が汚染さ
れている。最近の鳥類におけるカンピロバクター疫学の
概説が、C.M.Karssenによって報告されてい
る(ISBN90−71463−72−9)。この高頻
度の汚染の結果、調理不充分の家禽肉を扱ったり食した
りすることにより、オランダ(総人口は1500万人)
だけで毎年約30万人がカンピロバクター転移増殖に苦
しんでいる。これらの事情は、他の欧州諸国においても
大きく変わるところはない。全世界では、毎年4億件を
超えて発生していると推察されている(Paceら、V
accine、1998、16;1563−157
4)。カンピロバクターはヒトの腸転移増殖症、そして
より重大な疾病、例えば流産、脳膜炎、虫垂炎、そして
尿管転移増殖などを引き起こす(Blaserら、Ne
w Engl.J.Med.1981、305;144
4−1452、Butzlerら、Clinicsin
Gastroenterol.1979,8;737
−765)。また、Guillain−Barri症候
群やMiller−Fisher症候群といった、重篤
な神経性合併症も時々認められる(Schwerer
ら、1995、J.Endotox.Res.2;39
5−403、およびSallowayら、1996、I
nfect.Immun.64;2945−294
9)。カンピロバクターイェニヌによる下痢は、普通は
自己制限的な転移増殖であり、約2−7日間続く。幼
児、老人および免疫力の低下した患者においては自己制
限的ではなく、抗生物質による処置が必要となる。
【0004】もしヒト用の有効な抗カンピロバクターワ
クチンが利用可能であれば、ヒトへの転移増殖を予防で
きるであろうことは明らかである。しかし、このために
は、例えば耳下腺炎やはしかに見られるような標準的な
ワクチン接種が必要である。これは明らかに実践的では
ない。より論理的な試みは動物からヒトへの、特に家禽
からヒトへの伝播を防ぐことである。これを行うための
もっとも簡便な方法は、カンピロバクター転移増殖に対
して家禽を予防接種することである。しかし、家禽の予
防接種(ヒトの予防接種も同様に)当初予想したよりも
はるかに難しいものである事が判った。それは、カンピ
ロバクターが家禽の消化管に転移増殖するにもかかわら
ず、家禽自身に対しては病原的ではないからである。試
されたワクチンのほとんどは不活化された全細胞調製物
であり、全身的にまたは経口的に、時にはアジュバント
とともに投与された。いくつかの例では、ある程度、消
化管内での転移増殖を減少させることができたが、転移
増殖を回避するワクチンの例は存在しない。また、これ
らいずれのワクチンもカンピロバクターの脱皮(sheddi
ng)を停止させることはできなかった。殺全細胞ワクチ
ンは、サブユニットワクチンと比較したときに、原則と
してそれらはまだすべての有効な免疫原性決定因子を有
しているという理由から、ワクチンの最適候補と考えら
れてきた。全細胞ワクチンの開発の次には、鞭毛由来の
サブユニットワクチンの開発に多くの努力がなされてき
た。鞭毛は、転移増殖過程において認められた免疫優性
抗原と認識されており、さまざまな研究が生体防御にお
けるこの蛋白質の役割を提唱している(Martin
ら、Inf.And Immun.1989,57;2
542−2546、Wenmanら、J.Clin.M
icrobiol.1985,21;108−11
2)。野生株は転移増殖した動物の消化管に残存する一
方で、鞭毛を失った変異株は1,2週間で消失し、消化
管に転移増殖することができないことが知られている。
とりわけ、鞭毛が消化管での転移増殖に重要な役割を、
唯一でないとしても、果たしていると思われる事から、
鞭毛はワクチン調製のための傑出した最も好適な候補で
ある。転移増殖が予防できれば、それは家禽の汚染絶滅
の第一歩となろう。にもかかわらず、カンピロバクター
鞭毛に基づいた有効なワクチンは、生体防御に対して許
容できるレベルには達していない。
【0005】上記に述べたような能動的予防接種の次
に、カンピロバクター転移増殖の低減手段として受動的
予防接種が試みられている。Tsubokuraら(1
997、Clin.Exp.Immunol.108;
451−455)は、カンピロバクターイェヌニ全細胞
に対する抗体を経口的に投与し、続いてカンピロバクタ
ーイェヌニを抗原投与した。彼らは、このようなワクチ
ン処理した鶏の糞中で見られる細菌数が、1−2対数減
少したと主張している。これまでのすべての努力によっ
ても、転移増殖レベルや糞中での細菌脱皮量を顕著に減
ずることのできるような生ワクチン、不活化ワクチン、
サブユニットを基としたワクチンのいずれも、完成まで
には至っていない。今でも、信頼性ある安全なワクチン
またはそれに代わる処置に対するニーズが今もあること
は明らかである。
【0006】原理的には、家禽を一生涯カンピロバクタ
ー転移増殖から保護する必要はない。上述の通り、彼等
は転移増殖によって苦しむことはない。それゆえ、屠殺
のわずかな前に細菌数や感染圧力を低減できるような処
置が、屠殺の過程に引き続いて起こる汚染を抑制する効
果的な処置となるであろう。そして、結局それが食肉を
経由したカンピロバクターのヒトへの感染を予防できる
ことになるであろう。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、カン
ピロバクターの転移増殖や脱皮のレベルを減じたり、家
禽の盲腸からカンピロバクターを排除したりすることの
できるワクチンを提供することである。これにより、屠
殺中でのカンピロバクター汚染とそれに引き続くヒトへ
の伝播を回避することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】上記のような特徴を有するワクチ
ンが、鞭毛を持たないカンピロバクター変異株に対する
抗体に依拠し得るということは驚くべき知見であった。
このことは、これまでに述べたように、鞭毛が定着と転
移増殖に関係した大切な蛋白質であると認識されてきた
ことからすると、まったく予見できないものであった。
さらに驚くべきことは、このようなワクチンが実際に鞭
毛を持つ野生型カンピロバクターの転移増殖や脱皮を減
じ得ることである。今回は、盲腸から検出レベル以下に
までカンピロバクターを排除することのできるワクチン
が報告された最初の例である。
【0009】このように、本発明の一実施態様は、動物
におけるカンピロバクター転移増殖を予防するためのワ
クチンに関し、当該ワクチンは鞭毛のないカンピロバク
ター株に対する抗血清を含むものである。
【0010】そのようなワクチンは、分離された抗カン
ピロバクター血清と許容される一種類の稀釈剤とを含む
だけの大変単純な構成とすることもできる。そのような
稀釈剤は、抗体価が高すぎるときに、抗血清を稀釈する
ために加えることができる。稀釈剤は蒸留水または生理
学的塩溶液などの単純なものであり得る。実際には、薬
学的に許容し得る稀釈剤であればいずれも使用すること
ができる。
【0011】本発明は、家禽、豚、その他の動物におけ
るカンピロバクター汚染に対して等しく適用することが
できる。
【0012】鶏肉が高度に汚染され得る環境にあること
から、好ましい実施態様の形態は、カンピロバクターイ
ェヌニ種の鞭毛を持たないカンピロバクター株、そして
家禽に関する。
【0013】鞭毛を持たないカンピロバクター株であれ
ば、いずれも抗血清を惹起させるために使用することが
できる。特に、生育速度が野生株に匹敵する、鞭毛のな
いカンピロバクター株が好ましい。抗体を惹起させるの
に大変好適である鞭毛のないカンピロバクター株は、E
MBO Journal 1991、10;2055−
2061において、Wassenaar、T.M.,B
leumink−Pluym,N.M.C.、van
der Zeijst、B.A.M.が示している。
【0014】このように、好ましい態様において、抗体
を惹起するための鞭毛のないカンピロバクターイェヌニ
はR2株である。
【0015】本発明に従ったワクチンに使用するのに適
した抗体は、ポリクローナル血清、単一特異性血清、モ
ノクローナル抗体培養液から得ることができる。ポリク
ローナル血清は、標準的な方法によって容易に調製し得
るという利点を有する。ポリクローナル血清の製造およ
び処理手段は、当業者により詳しく知られている(例え
ば、Mayer and Walter著、 Immu
nochemicalMethods in Cell
and Molecular Biology、Ac
ademic Press、London、198
7)。抗体を惹起させるのに好適な動物は、例えば乳
牛、ウサギ、マウスおよび鶏である。カンピロバクター
に対する牛抗体を効果的に得る方法は、Hilpert
ら、1987、J.Inf.Diseases 15
6;158−166に示されている。他に大量の抗体を
生産する魅力的な方法としては、例えば卵黄を用いた製
造法がHattaら、1993、Biosci.Bio
tech.Biochem.57;450−454に示
されている。
【0016】本発明の別の実施態様は、カンピロバクタ
ーイェヌニの転移増殖に対するワクチン調製のための、
鞭毛のないカンピロバクターイェヌニ株に対する抗体の
使用に関する。
【0017】驚くべきことに、以下のことが明らかとな
った;鞭毛のないカンピロバクターイェヌニ変異体に対
して惹起された抗血清は、全カンピロバクターイェヌニ
蛋白質のウェスタンブロットにおいて、野生型カンピロ
バクターイェヌニに対する抗血清では視認できない3つ
の主要蛋白質のバンド、97kD(+/−5kD)、6
0kD(+/−5kD)、13kD(+/−3kD)を
認識する。この現象は、野生型カンピロバクターおよび
鞭毛のないカンピロバクターを用いたウェスタンブロッ
トの場合でも、同様に認められる。この様に、これら3
種の蛋白質は、野生型および鞭毛のないカンピロバクタ
ー株のいずれにも存在している。それゆえ、免疫機構に
おけるこれら特異的な蛋白質の認識は、鞭毛が存在しな
いときのみに生じると結論付けられる。
【0018】上述のように、鞭毛のないカンピロバクタ
ー変異体に対する抗血清は、カンピロバクターを盲腸か
ら検出レベル以下にまで除去することができる。この抗
血清は、付加的に97kD、60kD、13kDの蛋白
質に対する抗体を含んでいるという点において、野生型
カンピロバクターに対する抗血清(カンピロバクターを
除去できない)とは異なるものである。これら3つの蛋
白質は、明らかに鞭毛がないときに限り抗体を誘導する
ことから、これら3つの蛋白質は盲腸からのカンピロバ
クターの除去に本質的な役割を果たしている抗体を誘導
することができるものであると結論付けることができ
る。それゆえ、97kD、60kD、13kDの蛋白質
のいずれかもしくはこれらの結合に対して惹起される抗
体は、同様に盲腸からカンピロバクター株を除去するこ
とができる。
【0019】本発明の別の実施態様は、カンピロバクタ
ーイェヌニの全蛋白質のウェスタンブロットにおいて鞭
毛のないカンピロバクターイェヌニ変異体に対する抗体
を用いたウェスタンブロットで視認できるが、野生型カ
ンピロバクターイェヌニに対する抗体を用いたウェスタ
ンブロットでは視認できない、分子量97kD、60k
D、13kDの抗原蛋白質に関する。
【0020】60kD蛋白質と13kD蛋白質はさらに
分析され、それらのアミノ酸配列が決定された。
【0021】60kD蛋白質のアミノ酸配列は下記に示
され、およびSEQ ID NO1に表される。
【0022】60kD蛋白質のアミノ酸配列は;
【0023】
【化1】 13kD蛋白質のアミノ酸配列は下記に示され、および
SEQ ID NO2に表される。
【0024】13kD蛋白質のアミノ酸配列は;
【0025】
【化2】 60kD蛋白質と13kD蛋白質のアミノ酸配列にはわ
ずかに変異があり得る。アミノ酸配列における変異は、
アミノ酸の一またはそれ以上の機能的等価物への置換の
結果である場合がある。機能的等価物への置換はしばし
ば見られる。Neurathら(The Protei
ns,Academic Press,NewYork
(1979)、14頁、図6)に示された例示は、例え
ばアミノ酸であるアラニンがセリンに置換された;Al
a/Ser、Val/Ile、またはAsp/Glu等
がある。上に挙げた機能的等価物の置換という変異に加
え、機能的等価物でない別のアミノ酸に置換されたよう
な変異も見られ得る。この種の変異は、それが空間的な
折りたたみ構造においてわずかな変化を有する蛋白質を
生じ得るという点で、機能的等価物への置換と異なるの
みである。いずれの変異の種類も蛋白質にはよく見られ
ることであり、これらは生物学的変異として知られてい
る。
【0026】60kD蛋白質や13kD蛋白質のアミノ
酸配列における変異体であって、ポリペプチドの抗原活
性が保持される様な変化もまた、本発明の範囲内である
ことは、言うまでもないことである。
【0027】97kD、60kD、13kDの各蛋白質
は、ポリクローナル、単一特異性またはモノクローナル
(もしくはこれらの誘導体)などの様な抗体の生産に使
用できる。97kD、60kD、13kDの各蛋白質
は、当業者にとって周知の多くの標準的な分離方法に従
って分離することができる。ひとつの大変簡単な方法
は、調製用ゲルからこれらの蛋白質を切り出すことであ
る。ポリクローナル抗体が必要とされるときは、ポリク
ローナル血清の製造方法および処理方法は当業者に知ら
れている(例えば、MayerおよびWalter著、
上述)。本発明における97kD、60kD、13kD
の各蛋白質(または各断片の誘導体)に対して反応する
モノクローナル抗体は、当業者により知られた手法(K
ohlerおよびMilstein、Nature,2
56,495−497,1975)によって近親繁殖型
マウスを免疫することによって調製することができる。
【0028】鞭毛のないカンピロバクター全体に対する
抗血清の代わりにこれら3種の蛋白質のいずれかに対す
る抗体を用いることの優位性のひとつは、これら3種の
蛋白質に対する特異的なモノクローナル抗体が培養器の
中で大量に生育させたハイブリドーマから容易に得られ
ることである。これにより、動物を用いずに少ない費用
/労力で大量の抗体を生産することが可能となる。
【0029】この様に、本発明の別の実施態様は、カン
ピロバクターの97kD、60kD、13kDの蛋白質
に対する抗体を含むワクチンに関する。
【0030】さらに別の本発明の実施態様は、カンピロ
バクターイェヌニ転移増殖に対するワクチンの調製のた
めに、本発明である97kDおよび/または60kDお
よび/または13kDの蛋白質に対する抗体を使用する
ことである。
【0031】本発明においてワクチンを調製する方法
は、複雑化を要しない。原則として、例えば動物を用い
て、鞭毛のない変異体に対するまたは本発明である97
kDおよび/または60kDおよび/または13kDの
蛋白質に対する抗体を惹起させることで十分であり、次
いで標準的方法に従って採血し抗血清を調製する。抗体
を惹起させるのに好適な動物としては、例えばウサギお
よび鶏である。鶏を用いた場合には、選択的に全身的に
免疫された鶏の卵黄からでも抗体を得ることができる。
原則として、抗体を稀釈する必要はない。それらはその
様に、もし必要であれば濃縮された形態でも与えられ
る。あるいは、抗体濃度が大変高いときには、例えば投
与前に稀釈してもよい。
【0032】この様に、本発明の別の実施態様は、本発
明によるワクチンの調製のための方法に関する。その様
な方法は、宿主動物において鞭毛のないカンピロバクタ
ーイェニヌ株の抗原性材料に対する抗体を惹起させ、次
いで抗体を分離することからなる。原則として、通常こ
の方法は、宿主動物から血液を採取し、次いで例えば遠
心分離やろ過により抗血清を精製することを含むことと
なろう。
【0033】97kD、60kD、13kDの蛋白質に
対して指向的な望ましい抗体を生産する細胞を得るこ
と、およびこれらを例えば培養器内で生育させることも
また可能である。抗体は最終的に回収され、必要であれ
ば薬学的に許容される担体と混合され得る。その様な方
法の優位点は、抗体の調製に動物を必要としないことで
ある。
【0034】この発明は、屠殺前での食肉用鶏の処理に
大変好適である。食肉用鶏は通常6週齢で屠殺される。
それゆえ、屠殺の約一週間前に本発明であるワクチンで
動物を処理することにより、カンピロバクター汚染の顕
著な現象が生じる。投与されるワクチンの量がワクチン
中の抗体量に高度に依存することは明らかである。大変
好適な抗体量が粗抗血清の0.1から1mLの間である
ことがひとつの指針として役に立つであろう。
【0035】例えば卵黄調製物の抗体力価は、ELIS
A法のような当業者により周知な標準的方法によって容
易に決定することができる。
【0036】抗体は多少、粗な調製物として容易に与え
られる。可能な投与方法は、例えば粗抗血清を鶏に給餌
することである。他の投与方法は、例えば飲み水に抗血
清を混ぜ込むことである。また、抗体は直接鶏の餌に混
ぜることもできる。その様な目的のために、他の方法は
抗体の凍結乾燥であり、こうして餌や水に混ぜる前の長
期安定性が増強される。また、抗体を鶏の餌に加えられ
る前にカプセル化することもできる。
【0037】なお別の本発明の実施態様は、予防(ワク
チン)接種の目的のために本発明である抗血清や抗体の
使用の選択を提供することである。選択的に、直接的な
予防接種を目的ととして、本発明である97kD、60
kD、または13kDの蛋白質を用いることが可能であ
る。97kD、60kD、または13kDの蛋白質が家
禽に直接投与されると、それらは直接的に97kD、6
0kD、または13kDの各蛋白質に対する抗体を誘導
する。動物はその後カンピロバクターに対する自身の防
御的な抗体を生産する。ここで再び驚くべきことは、野
生型のカンピロバクター株全体の投与は盲腸からカンピ
ロバクターを排除しないことであるが、それは、野生型
のカンピロバクター株が97kD、60kD、および1
3kDの蛋白質に対する抗体の誘導を抑制するからであ
る。この様に97kD、60kD、および13kDの蛋
白質は、分離された状態ではなく野生型のカンピロバク
ター細胞の一部分として与えられるときは、それらは効
果を奏しないのである。
【0038】このように、本発明の別の実施態様は、特
異的な抗原性を有する97kD、60kD、または13
kDの蛋白質であり、これらは、カンピロバクターイェ
ヌニ蛋白質のウェスタンブロットにおいて、鞭毛のない
変異体に対する抗体を用いたウェスタンブロットのイン
キュベーション後に視認でき、野生型のカンピロバクタ
ーイェヌニに対する抗体を用いたブロットのインキュベ
ーション後では視認できないものである。その様なワク
チンは、蛋白質と薬学的に許容される担体とを混ぜ合わ
せることで容易に調製できる。薬学的に許容される担体
は、予防接種されるべき動物の健康状態に反対の影響
を、これは少なくとも動物が予防接種されないときに見
られる効果よりもより悪い効果という意味で、与えない
化合物として理解される。薬学的に許容される担体とし
ては、例えば、滅菌水や滅菌された生理学的塩溶液であ
る。より複雑には、担体は例えば緩衝剤である。
【0039】さらに本発明の別の実施態様は、ワクチン
において使用される抗原性の97kD、60kD、また
は13kDの蛋白質である。この実施態様の好ましい形
態は、カンピロバクターイェヌニの転移増殖に対抗する
ための薬学的組成物の調製に、本発明である97kD、
60kD、または13kDの抗原性蛋白質を使用するこ
とに関する。
【0040】ワクチン調製のための好適な蛋白質の量
は、投与方法によって変化する。全身適用には1から1
000μgが大変好ましい。経口用のワクチンにおいて
も、この容量が好ましいであろう。しかしながら、飲み
水を介した経口予防接種を計画するときは、水をこぼす
こともあるためにおそらくより多量の蛋白質が与えられ
ねばならない。
【0041】本発明におけるワクチンは、好ましい提示
として、アジュバントを含む。一般に、アジュバントは
宿主の免疫応答を非特異的な方法で後押しする物質を含
む。多くの異なったアジュバントが当業者に知られてい
る。アジュバントの例としては、フロイント完全または
不完全アジュバント、ビタミンE、非イオン性ブロック
ポリマー、デキストラン硫酸、カーボポールやピランの
ようなプロアミンなどがある。また大変好ましいもの
に、スパン、ツイーン、ヘキサデシルアミン、リゾレシ
チン、メトキシヘキサデシルグリセロールやサポニン
(QuilA(登録商標))といった界面活性化剤があ
る。さらに、ムラミルジペプチド、ジメチルグリシン、
タフトシンといったペプチドがしばしば用いられる。こ
れらのアジュバントの次に、免疫刺激性コンプレックス
(Immune−stimulating Compl
ex、ISCOMS)、例えばBayol(登録商標)
またはMarkol(登録商標)のような鉱物油、植物
油またはそのエマルジョンおよびDiluvac(登録
商標)Forteが優位に使用される。ワクチンはいわ
ゆるベヒクルもまた含んでなる。ベヒクルはポリペプチ
ドが共有結合的に結合することなく付着する化合物であ
る。しばしば用いられるベヒクル化合物は、例えば水酸
化アルミニウム、リン酸アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、酸化アルミニウム、シリカ、カオリン、およびベン
トナイトである。その様なベヒクルの特別な形態、そこ
では抗原が部分的にベヒクル中に内包される、はいわゆ
るISCOM(欧州特許EP109.942,EP18
0.564,EP242.380)である。
【0042】しばしば、ワクチンは安定化剤、例えば分
解しがちなポリペプチドを分解から保護するため、ワク
チンの保存期間を延長するため、または凍結乾燥効率を
高めるために、安定化剤と混合される。有用な安定化剤
は、SPGA(Bovarnikら;J.Bacter
iology,59;509(1950)),脱脂粉
乳、ゼラチン、牛血清アルブミン、例えばソルビトール
やマンニトール、トレハロース、澱粉、蔗糖、デキスト
ラン、またはグルコースなどの炭水化物、アルブミンや
カゼインのような蛋白質またそれらの分解物、およびア
ルカリ金属リン酸塩のような緩衝剤などがある。凍結乾
燥は保存のための効果的な方法である。凍結乾燥された
材料は、何年でも安定に保存できる。凍結乾燥された材
料の保存温度は0℃以上であってもよく、材料にとって
不都合なことはない。凍結乾燥はよく知られた標準的な
凍結乾燥方法によって行うことができる。
【0043】97kD、60kD、または13kDの蛋
白質を含むワクチンは、好ましくは経粘膜的に投与され
る。これは、例えば飲み水にワクチンを混ぜることで経
口投与によって達成することができる。家禽においては
特に、付加的な眼内予防接種や経鼻予防接種が経粘膜予
防接種方法として、大変好ましい方法である。
【0044】
【実施例】実施例1;97kD、60kD、および13
kD蛋白質の検出細菌株 野生型81116:カンピロバクターイェヌニ、野生
型、ヒト由来、鞭毛表現型A、試験管内で運動性
および侵入性(Wassenaar,T.M.,Ble
umink−Pluym,N.M.C.and van
der Zeijst、B.A.M.1991、EM
BO Journal 10;2055−2061)。
変異体81116−R2:FlaAおよびFlaB欠損
変異体(カナマイシン挿入)、鞭毛表現型A、試
験管内で非運動性および非侵入性(Wassenaa
r,T.M.,Bleumink−Pluym,N.
M.C.and van der Zeijst、B.
A.M.1991、EMBO Journal10;2
055−2061)。細胞増殖 カンピロバクターイェヌニ81116株をBlaser
Campylobacter寒天に、カンピロバクター
イェヌニ81116−R2株を40μg/mLカナマイ
シンを含むBlaserCampylobacter寒
天にそれぞれ接種した。プレートを微好気条件下、41
℃で48時間培養した。寒天平板培地からの少数のコロ
ニーを、81116株は1%イーストエキストラクトを
含むBrucellaブロスに、81116−R2株は
1%イーストエキストラクトおよび40μg/mLカナ
マイシンを含むBrucellaブロスにそれぞれ接種
した。微好気条件下、41℃で24時間培養した後、総
菌数を確認し、0.2%のホルマリンを加えて不活化し
た(室温で24時間)。不活化した菌体を遠心分離で集
めた。菌体を0.01Mトリス緩衝液pH7.4に蛋白
濃度が1.0mg/mLとなるよう懸濁した。
【0045】その後、標準PAAGE用として、一スロ
ット当たり20μlの懸濁液を加え、4−12%のNu
Pageゲル、ビス−トリス緩衝液で泳動した。ウェス
タンブロットはNuPageトランスファー緩衝液/1
0%メタノールで行った。2次元電気泳動は、Ades
si,C(Electrophoresis 199
7、18 127−135)およびGorg,A.,
(Electrophoresis 1995、16,
1079−1086)およびファルマシア社の取扱説明
書18−1038−63に記載されている標準方法を用
いて行った。鶏抗血清の調製 4週齢の鶏に、81116株または81116−R2株
の全細胞ワクチン(下記参照)1mLを筋注接種した。
一群の鶏は非接種のままとした。接種後4週間に全鶏を
失血死させた。血清はグループごとに分けて保存し、4
日齢の鶏への免疫に用いた。
【0046】こうして得た血清は20倍、200倍、4
00倍に稀釈し、標準方法に従ってウェスタンブロット
に用いた。結果 図1の左のウェスタンブロットは、野生型カンピロバク
ター81116株の全抗原を含み、右のウェスタンブロ
ットは鞭毛のないカンピロバクター81116−R2株
の全抗原を含む。レーン1と7、レーン2と8、レーン
3と9は、20倍、200倍、400倍に希釈された野
生型カンピロバクター81116に対する抗体を用い
て、それぞれインキュベートした。レーン4と10、レ
ーン5と11、レーン6と12は、20倍、200倍、
400倍に希釈された鞭毛のないカンピロバクター81
116−R2に対する抗体を用いて、それぞれインキュ
ベートした。
【0047】レーン4から6およびレーン10から12
に明瞭に見られるように、分子量がそれぞれ97kDお
よび60kDである2本のバンドが視認できるが、これ
らはレーン1から3およびレーン7−9では視認できな
い(これらのレーンで見られる幾分かすかなそしてより
分散したバンドは分子量マーカーである)。
【0048】図2は、野生型カンピロバクター8111
6株の全抗原を含んだ2次元ゲル電気泳動である。2次
元ゲルは比較的小さな蛋白質の検出に好適であり、それ
ゆえ標準的な1次元PAAGEよりも13kD蛋白質
(これに対する抗体)の存在の検出により好適である。
図3は、このゲルのウェスタンブロットを示す。ブロッ
ティング/インキュベーション操作は、図1における方
法に準じた標準方法である。図3aは、鞭毛のないカン
ピロバクター81116−R2株に対する抗血清でイン
キュベートした2次元ゲルのウェスタンブロットを示
す。図3bは、同じウェスタンブロットであるが、野生
型カンピロバクター81116株に対する抗血清を用い
たものを示す。図3aのウェスタンブロットは、鞭毛の
ないカンピロバクターに対して惹起された血清中に、6
0kD(矢1)および13kD(矢2)蛋白質に対する
抗体が存在することを明瞭に示している、そしてこれは
野生型カンピロバクターに対して惹起された抗血清には
見られない(図3b)。
【0049】これらのウェスタンブロットは、鞭毛のな
いカンピロバクター株は97kD,60kD,および1
3kD蛋白質に対する免疫応答を誘導し得るが、一方で
野生型カンピロバクター株はこの現象を示さないことを
明瞭に示している。
【0050】実施例2:ワクチンの調製 菌株 : 野生型81116:上述に同じ。 変異型81116−R2:上述に同じ。
【0051】受動的免疫用鶏血清の調製 4週齢の鶏に、81116株または81116−R2株
の全細胞ワクチン(下記参照)1mLを筋注接種した。
一群の鶏は非接種のままとした。接種後4週間に全鶏を
失血死させた。血清はグループごとに分けて保存し、4
日齢の鶏への免疫に用いた。
【0052】不活化全細胞ワクチンの調製 カンピロバクターイェヌニ81116株をBlaser
Campylobacter寒天に、カンピロバクター
イェヌニ81116−R2株を40μg/mLカナマイ
シンを含むBlaserCampylobacter寒
天にそれぞれ接種した。プレートを微好気条件下、41
℃で48時間培養した。寒天平板培地からの少数のコロ
ニーを、81116株は1%イーストエキストラクトを
含むBrucellaブロスに、81116−R2株は
1%イーストエキストラクトおよび40μg/mLカナ
マイシンを含むBrucellaブロスにそれぞれ接種
した。微好気条件下、41℃で24時間培養した後、総
菌数を確認し、0.2%のホルマリンを加えて不活化し
た(室温で24時間)。不活化した菌体を遠心分離で集
め、PBSに懸濁し、油中水エマルジョンのフロイント
不完全型と細胞との混合によるワクチンの調製に用い
た。ワクチンエマルジョンは約1mL当たり10の菌
体を含んでいる。
【0053】カンピロバクター抗原投与株の調製 カンピロバクターイェヌニ81116株を、Blase
rCampylobacter寒天プレート上で、微好
気条件下41℃で48時間培養した。一寒天プレート上
の生育菌体を1%イーストエキストラクトを含むBru
cellaブロスに懸濁し、密封した培養瓶中で41℃
で48時間培養した。鶏を0.2mLの培養液で経口的
に抗原投与した。抗原投与用培養液中の生菌数は、プレ
ート計測法にて決定した。
【0054】実施例3:ワクチン接種実験 本実験では、野生型カンピロバクターに対する抗血清お
よび鞭毛のないカンピロバクターに対する抗血清を用い
た場合の受動接種と、不活化された野生型カンピロバク
ター全細胞調製物を用いた能動型接種との間で比較を行
った。
【0055】 4日齢または2週齢のSPF鶏を用いた。
【0056】実験1の手法 10羽の4日齢鶏を一単位とする集団を4つ用意し、野
生型カンピロバクター81116株に対する抗血清0.
8mLを毎日一回、鞭毛のない81116−R2変異株
に対する抗血清0.8mLを毎日一回、未接種のニワト
リ血清0.8mLを毎日一回、それぞれ経口的に処理し
た集団と、何も処理しない対照集団とに分けた。初日
(すなわち4日齢)の鶏には、3.2×10CFU/
mLを用いた抗原投与の直前および抗原投与6時間後に
抗血清を与えておいた。処理は剖検まで続けた。抗原投
与後5日または10日で各集団の5羽を殺し、盲腸内容
物グラム当たりのCFUを測定した(下記参照、殺処理
後および微生物計測)。
【0057】実験2の手法 10羽の4日齢鶏を一単位とする集団を4つ用意し、野
生型カンピロバクター81116株に対する鶏抗血清
0.8mLを毎日一回、鞭毛のない81116−R2変
異株に対する抗血清0.8mLを毎日一回、未接種のニ
ワトリ血清を毎日一回、それぞれ経口的に処理した集団
と、何も処理しない対照集団とに分けた。初日(すなわ
ち4日齢)の鶏に、1.4×10CFU/mLを用い
た抗原投与の直前および抗原投与6時間後に抗血清を与
えた。処理は剖検まで続けた。抗原投与後5日で鶏を殺
し、盲腸内容物グラム当たりのCFUを測定した。
【0058】実験3の設計 10羽の2週齢鶏を一単位とする集団を3つ用意し、野
生型カンピロバクター81116株の不活化菌体を含む
油中水エマルジョンのフロイント不完全型アジュバント
中の全菌体1mLを筋注接種した集団と、鞭毛のない8
1116−R2変異株の不活化菌体を含む油中水エマル
ジョンのフロイント不完全型アジュバント中の全菌体1
mLを用いて筋注接種した集団と、何も処理しない対照
集団とに分けた。5週齢時に全鶏に、1.4×10
FU/mLの野生型カンピロバクター81116株を用
いて経口的に抗原投与した。抗原投与後1週間で鶏を殺
し、盲腸内容物グラム当たりのCFUを測定した。
【0059】殺処理後および微生物計測 鶏を殺し、それぞれの盲腸内容物を静かに取り出し、重
量を測定後0.04MのPBSで0.1g/mLとなる
よう稀釈した。続いて10倍稀釈液を選択的Blase
rカンピロバクター寒天プレートに捲いた。微好気条件
下41℃で48時間培養後、盲腸内容物グラム当たりの
CFUを決定した。
【0060】結果実験1 表1aおよび表1bから、野生型カンピロバクターに対
する血清または接種していない鶏の対照血清を用いて受
動型免疫を毎日繰り返しても、未処理の対照鶏(抗原投
与後5日後ならびに10日も同様)と比較すると、野生
型カンピロバクターの盲腸への転移増殖に対しては効果
は認められなかったと結論できる。これら3集団のすべ
ては盲腸でカンピロバクター転移増殖が高度に(盲腸内
容物グラム当たり10CFU以上)認められた。これ
とは明らかに対照的に、本発明の(例えば鞭毛のない変
異体に対して惹起された)抗血清を用いた受動型免疫
は、盲腸から野生型カンピロバクターを排除(または転
移増殖を予防)していた。3未満のレベルとは、盲腸内
容物グラム当たりCFU/グラムの数値が検出レベル以
下である事を意味する。
【0061】
【表1】
【0062】
【表2】 実験2 この実験は繰り返し行った(表2参照)。本発明の(す
なわち鞭毛のない変異体に対して惹起された)抗血清を
用いた能動的な接種においても、盲腸内での転移増殖が
強く減少していることが認められた:10羽中6羽の鶏
が完全にネガティブであり、3対数以上の平均値減少が
認められた。
【0063】
【表3】 実験3 野生型カンピロバクターを用いた能動型免疫がカンピロ
バクター転移増殖を最大2対数減少させるという文献報
告がある(Widders,P.R.,Perry,
R.,Muir,W.I.,Husband,A.J
and Long,K.A.,1996,Br.Pou
ltry Sci.37:765−778)ことから、
能動的保護モデルにおける野生型およびR2に基づいた
ワクチンをを試験、比較した。
【0064】結果(表3)から、いずれのワクチンも盲
腸内での転移増殖には影響を示さなかったのは明らかで
ある。
【0065】
【表4】 結論 鞭毛のないカンピロバクターに対して惹起された抗体に
基づくワクチンは、盲腸から野生型カンピロバクターを
排除することができる。これは、野生型カンピロバクタ
ーに対して惹起された抗体に基づくワクチンとは、極め
て対照的である。また、野生型カンピロバクター細胞を
含むワクチンとも極めて対照的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1左は野生型カンピロバクター81116株
の全抗原を含むウェスタンブロット、および鞭毛のない
カンピロバクター81116−R2株の抗原を含むウェ
スタンブロットの結果を示す。レーン1と7、レーン2
と8、レーン3と9は、20倍、200倍、400倍に
稀釈された野生型カンピロバクター81116株に対す
る抗血清を用いてそれぞれインキュベートされたもので
ある。レーン4と10、レーン5と11、レーン6と1
2は、20倍、200倍、400倍に稀釈された鞭毛の
ないカンピロバクター81116−R2株に対する抗血
清を用いてそれぞれインキュベートされたものである。
【図2】図2は、野生型カンピロバクター81116株
の全抗原の2次元ゲルを示す。
【図3a】図3aは、鞭毛のないカンピロバクター81
116−R2に対する抗血清でインキュベートした2次
元ゲルのウェスタンブロットを示す。60kD蛋白質は
矢印1で、13kD蛋白質は矢印2で示す。
【図3b】図3bは、野生型カンピロバクター8111
6株に対する抗血清でインキュベートしたウェスタンブ
ロットを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 31/04 C07K 14/205 ZNA C07K 14/205 ZNA C12P 21/02 C12N 5/10 A61K 37/02 C12P 21/02 C12N 5/00 B //(C12P 21/02 C12R 1:01) (72)発明者 ヨハネス・フランシスカス・フアン・デ ン・ボス オランダ国、5831・セー・ハー・ボツクス ミール、スポールストラート・9 (72)発明者 ペトラス・ヨハネス・マリア・ナイテン オランダ国、5831・エル・デー・ボツクス ミール、デ・リンデ・10

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鞭毛のないカンピロバクター(Camp
    ylobacter)株に対して惹起された抗血清を含
    むことを特徴とする、動物におけるカンピロバクターの
    転移増殖を予防するためのワクチン。
  2. 【請求項2】 鞭毛のないカンピロバクター株がカンピ
    ロバクターイェヌニ(Campylobacter j
    ejuni)である、請求項1に記載のワクチン。
  3. 【請求項3】 鞭毛のないカンピロバクターイェヌニ株
    がR2株である、請求項2に記載のワクチン。
  4. 【請求項4】 カンピロバクターイェヌニ蛋白質のウェ
    スタンブロットにおいて、鞭毛のないカンピロバクター
    イェヌニ変異体に対する抗体を用いた当該ウェスタンブ
    ロットのインキュベーションの後に視認できるが、野生
    型カンピロバクターイェヌニに対する抗体を用いた当該
    ブロットのインキュベーションの後には視認できないこ
    とを特徴とする、分子量が97キロダルトン(kD)
    (+/−5kD)であるカンピロバクターの抗原性蛋白
    質。
  5. 【請求項5】 カンピロバクターイェヌニ蛋白質のウェ
    スタンブロットにおいて、鞭毛のないカンピロバクター
    イェヌニ変異体に対する抗体を用いた当該ウェスタンブ
    ロットのインキュベーションの後に視認できるが、野生
    型カンピロバクターイェヌニに対する抗体を用いた当該
    ブロットのインキュベーションの後には視認できないこ
    とを特徴とする、分子量が60キロダルトン(kD)
    (+/−5kD)であるカンピロバクターの抗原性蛋白
    質。
  6. 【請求項6】 カンピロバクターイェヌニ蛋白質のウェ
    スタンブロットにおいて、鞭毛のないカンピロバクター
    イェヌニ変異体に対する抗体を用いた当該ウェスタンブ
    ロットのインキュベーションの後に視認できるが、野生
    型カンピロバクターイェヌニに対する抗体を用いた当該
    ブロットのインキュベーションの後には視認できないこ
    とを特徴とする、分子量が13キロダルトン(kD)
    (+/−3kD)であるカンピロバクターの抗原性蛋白
    質。
  7. 【請求項7】 ワクチンに使用するための、請求項4、
    請求項5または請求項6に記載の抗原性蛋白質。
  8. 【請求項8】 カンピロバクターイェヌニの転移増殖を
    阻止するための医薬組成物を製造するための、請求項
    4、請求項5または請求項6に定義された抗原性蛋白質
    の使用。
  9. 【請求項9】 請求項4、請求項5または請求項6に記
    載の抗原性蛋白質に対する抗体を含むことを特徴とす
    る、家禽におけるカンピロバクターイェヌニの転移増殖
    を予防するためのワクチン。
  10. 【請求項10】 請求項4、請求項5、または請求項6
    に記載の抗原性蛋白質を含むことを特徴とする、家禽に
    おけるカンピロバクターイェヌニの転移増殖を予防する
    ためのワクチン。
  11. 【請求項11】 鞭毛のないカンピロバクター株に対す
    る抗体、または請求項4、請求項5もしくは請求項6に
    記載の抗原性蛋白質に対する抗体の、動物へのカンピロ
    バクターの転移増殖に対するワクチンを調製するための
    使用。
  12. 【請求項12】 宿主動物において鞭毛のないカンピロ
    バクター株の抗原材料に対する抗血清を惹起し、ついで
    宿主動物からその抗血清を分離する工程を含んでなるこ
    とを特徴とする、請求項1ないし請求項3または請求項
    9のいずれかに記載のワクチンを調製するための方法。
  13. 【請求項13】 抗体産生細胞の増殖および抗体の回収
    工程を含んでなることを特徴とする、請求項9に記載の
    ワクチンの調製方法。
  14. 【請求項14】 請求項4ないし請求項6のいずれかに
    記載の蛋白質と薬学的に許容される担体とを混和させる
    工程を含むことを特徴とする、請求項10に記載のワク
    チンの調製方法。
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