JP2694527B2 - ソリツドスリーピースゴルフボール - Google Patents

ソリツドスリーピースゴルフボール

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JP2694527B2 JP62234863A JP23486387A JP2694527B2 JP 2694527 B2 JP2694527 B2 JP 2694527B2 JP 62234863 A JP62234863 A JP 62234863A JP 23486387 A JP23486387 A JP 23486387A JP 2694527 B2 JP2694527 B2 JP 2694527B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、糸巻きゴルフボールに極めて近い打撃感
(フィーリング)およびボールのコントロール性とを損
なうことなく、飛距離を増大させたソリッドスリーピー
スゴルフボールに関する。 〔従来技術〕 従来、一般に用いられているゴルフボールには、糸巻
きボールと、ゴム組成物の芯を外皮で被覆したツーピー
スゴルフボールを代表とするソリッドゴルフボールとが
ある。また、主として練習場等で使用されるものとし
て、ゴム組成物のみからなるワンピースゴルフボールが
ある。近年、ソリッドツーピースゴルフボールの普及は
著しいが、これは主としてボールの耐久性と飛距離のよ
さによるものである。しかしながら、ソリッドツーピー
スゴルフボールは、一般に、コンプレッション(ボール
の硬度)が糸巻きボールに比較して高く、打球時の打撃
感に問題があり、さらに、打球時におけるクラブフェイ
スとゴルフボールとの接触面積が小さくて球離れが早す
ぎるためにボールのコントロール性に劣るという欠点が
ある。このため、今だに糸巻きボールに対し、プロゴル
ファーを始めとする上級のゴルファーの根強い人気があ
る。 このボールのコントロール性は、ボールの打球時の適
度な潰れによるものと判断される。すなわち、コンプレ
ッションが高いツーピースボールにあっては、この潰れ
度合が少なく、クラブフェイスからの球離れが早くな
り、クラブでボールを持っていく感じでの打法が行い難
い。また、一方、コンプレッションが低過ぎるボールに
あっては、ボールの球離れが遅くなり過ぎ、クラブの癖
を強く拾い、かえってコントロールが難しくなる。 ソリッドゴルフボールにおいて、上述した問題点を解
決する方法として、特開昭60−163673号公報などに見ら
れるようにツーピースボールの芯材の配合についてメタ
クリル酸および酸化亜鉛を減じて芯を軟らかくする方法
がある。しかし、この方法は、ツーピースボールの特徴
である飛距離を犠牲にするものであり、これを避けるた
めにツーピースボールの外皮を改善するのみでは飛びの
減少を償いきれない。 また、別の方法として、特開昭51−49840号公報およ
び特開昭60−241461号公報などに記載のソリッドスリー
ピースゴルフボールがあるが、そのいずれも、糸巻きボ
ールに近い打球時の打撃感とボールのコントロール性な
らびにゴルフボールの命であるより大きい飛距離を兼ね
備えるゴルフボールとしては不十分なものであった。 本発明者らは、糸巻きボールに近い打撃感、ボールの
コントロール性、ならびに大きい飛距離を兼ね備えたソ
リッドゴルフボールを提供すべく、芯を内層および外層
からなる二重構造とし、その芯を外皮で被覆し、かつ内
層を軟らかくして外層の打球時の変形を容易としたソリ
ッドスリーピースゴルフボールを先に出願した(特開昭
62−181069号公報)。この場合の内層の球径は24〜29mm
であった。 ところで、かかる二重構造の芯によるゴルフボールの
飛距離は芯の外層によって生ずるものであるから、さら
に飛距離を増大させるためには内層の内径を小さくして
外層を厚くすればよいのであるが、従来のゴム組成物か
らなる内層および外層では、内層よりも外層が極めて硬
いため、内層の球径が23.5mm以下の場合、硬い外層が相
対的に厚くなるので、打球時におけるクラブフェイス面
とゴルフボールとの接触面積率が27%に達せず、ボール
の打撃感およびコントロール性が悪くなるという問題が
あった。したがって、従来では、内層の球径を23.5mm以
下にすることはできなかった。 〔発明の目的〕 本発明は、芯を内層および外層からなる二重構造と
し、その芯を外皮で被覆したソリッドスリーピースゴル
フボールであって、内層および外層のそれぞれの材質を
特定し、内層の球径を23.5mm以下にすることにより、糸
巻きゴルフボールに極めて近い打撃感とボールのコント
ロール性とを兼備すると共に飛距離がさらに増大したソ
リッドスリーピースゴルフボールを提供することを目的
とする。 〔発明の構成〕 このため、本発明は、内層と外層からなる芯を外皮で
被覆したソリッドスリーピースゴルフボールにおいて、
前記内層の球径が18〜23.5mmで該内層の硬度(ショアー
D)が15〜30、前記外層の球径が36〜41mmで該外層の硬
度(ショアーD)が50〜60であり、かつ、打球時におけ
るクラブフェイス面とゴルフボールとの接触面積率が27
〜35%であって、さらに、前記内層および前記外層のそ
れぞれが、アリル型二重結合を3個有するシアヌレート
化合物を含有することを特徴とするソリッドスリーピー
スゴルフボールを要旨とするものである。 このように、アリル型二重結合を3個有するシアヌレ
ート化合物を内層および外層のそれぞれに含有させたた
め、外層の硬さを従来に比して低減できるので、内層の
球径を23.5mm以下、すなわち18〜23.5mmにすることが可
能となるのである。 ここで、アリル型二重結合を3個有するシアヌレート
化合物とは、例えば、下記を有するトリアリルシアヌ
レート(バイエル染料薬品(株):アクティベイターO
C)又は下記式を有するトリアリルイソシアヌレート
(日本化成化学(株):タイク)である。 以下、本発明の構成について詳しく説明する。 本発明のソリッドスリーピースゴルフボールは、内層
の上に外層を被覆して芯を形成し、この芯の表面を外皮
で被覆してなる構造のものである。本発明では、このよ
うな構造のソリッドスリーピースゴルフボールにおいて
下記の(1)〜(3)を規定したのである。 (1) 内層の球径が18〜23.5mmで該内層の硬度(ショ
アーD)が15〜30であり、該内層はアリル型二重結合を
3個有するシアヌレート化合物を含有すること。 内層の球径を18〜23.5mmとしたのは、飛距離を増大さ
せるためである。内層の球径が18mm未満では外層が厚く
なり、接触面積率が27%に達せず、ボールの打撃感が硬
くなり、かつ、コントロール性が低下する。また、シア
ヌレート化合物が含有されない場合には、打撃感、コン
トロール性ともに低下する。なお、シアヌレート化合物
の含有量は、特に限定されるものではない。 また、内層の硬度(ショアーD)は、ボールの打撃感
が15未満では柔らかすぎ、一方、30を越えると硬すぎて
しまう。 この内層は、例えば、シス1,4ポリブタジエン100重量
部に対し、トリメチロールプロパントリメタクリレート
3〜15重量部、前記式のトリアリルシアヌレート又は
前記式のトリアリルイソシアヌレート0.3〜5重量部
(好ましくは、0.5〜3重量部)、酸化亜鉛、有機過酸
化物、老化防止剤を配合してなるものである。 (2) 外層の球径が36〜41mmで該外層の硬度(ショア
ーD)が50〜60であり、該外層はアリル型二重結合を3
個有するシアヌレート化合物を含有すること。 外層の球径を36〜41mmとしたのは、36mm未満では外皮
が厚くなりすぎてボールが硬くなるばかりでなく、飛距
離も低下する。一方、41mmを越えると外皮が薄くなりす
ぎて耐カット性が低下し、ボールの寿命を著しく低下さ
せることになるからである。また、シアヌレート化合物
が含有されない場合には、打撃感、コントロール性とも
に低下する。なお、シアヌレート化合物の含有量は、特
に限定されるものではない。 また、外層の硬度(ショアーD)を50〜60としたの
は、50未満ではボールが柔らかくなりすぎて打撃感が悪
くなるばかりでなく、飛距離も低下する。一方、60を越
えるとボールが硬くなりすぎて打撃感が悪くなり、糸巻
きボールに近い打撃感が得にくくなってしまうからであ
る。 この外層は、例えば、シス1,4ポリブタジエン100重量
部に対し、ジンクジアクリレート25〜40重量部、前記式
のトリアリルシアヌレート又は前記式のトリアリル
イソシアヌレート0.3〜5重量部(好ましくは、0.5〜3
重量部)、酸化亜鉛、有機過酸化物、老化防止剤を配合
してなるものである。 (3) 打球時におけるクラブフェイス面とゴルフボー
ルとの接触面積率が27〜35%であること。 本発明者らは、プロから女子アマに至る幅広い階層の
ゴルファーを対象とし、ボールのコントロール性を含む
打球時の打撃感を調べ、さらにはスウィングロボットに
よるボールの飛距離を合わせて調査分析したところ、打
球時におけるクラブフェイスでのボールの潰れ具合、す
なわち、接触面積率の或る範囲内で良好な評価が得られ
ることを見出した。この知見に基づき、接触面積率を27
〜35%としたのである。 ここで、接触面積率は、ドライバー(ウッドクラブ#
1)を用い、40m/秒のヘッドスピードでゴルフボールを
打ったときのクラブフェイスにおけるボールの接触面積
をゴルフボールの直径部分での断面積で除して100を乗
じ、パーセント表示した値である。この接触面積率をコ
ントロール性の評価に用いたのは、本発明者らが行った
実験の結果によると32m/秒のヘッドスピードから46m/秒
のヘッドスピードに至る幅広い範囲でヘッドスピードを
変え、ゴルフボール接触面積率をそれぞれ測定したとこ
ろ、ヘッドスピードと接触面積率とは略直線関係にあ
り、スピードが早いほど大きく、また、ゴルフボールの
種類によってもこの傾向は同様であって、40m/秒での接
触面積率をもってコントロール性の評価ができることを
確認し得たためである。 つぎに、シアヌレート化合物のゴム組成物への配合効
果について評価した実験結果を示す。 シアヌレート化合物の配合効果: 下記表1(1)の配合内容(重量部)のゴム組成物N
o.1〜No.3のそれぞれをニーダーにより混練し、球径39.
5mmの半球状の二つ合わせの金型を使用して加圧下に150
℃で20分間加熱した後、取り出した芯をセンタレス研磨
機により研磨して球径38.3mmの芯を得た。この芯を万能
試験機により20mm/分の速度で10mm圧縮するのに要した
荷重を測定した。また、ゴルフボールに関する日本工業
規格JIS S 7005により芯の反ぱつ力を測定した。さら
に、表面硬度ショアーDを測定した。これらの結果を表
1(2)に示す。 表1(1)、(2)から、トリアリルイソシアヌレー
トが配合されたゴム組成物(No.2)が荷重、反ぱつ力、
硬度において優れていることが判る。これは、ポリブタ
ジエンに対する有機過酸化物による水素引き抜きによっ
て生ずるポリマーラジカルが開裂反応を起こすよりも速
く、該ポリマーラジカルとトリアリルイソシアヌレート
とが反応し、これによりポリブタジエンの主鎖分子の過
度の切断が防止されるため、表面硬度(ショアーD)が
低くなり、結果的に反ぱつ弾性に優れたゴム組成物が得
られるものと考えられる。 本発明において内、外層に使用するアリル型二重結合
を3個有するトリアリルシアヌレート又はトリアリルイ
ソシアヌレートを含むゴム組成物は、単にソリッドスリ
ーピースゴルフボールに止まらずソリッドツーピースゴ
ルフボールの芯およびワンピースゴルフボール用組成物
にも使用し得るものである。 以下に実施例および比較例を挙げて本発明の効果を具
体的に説明する。 実施例、比較例 (1) 実施例1。 シス1,4ポリブタジエン(日本合成ゴム(株):BR−1
1)100重量部に対して、トリメチロールプロパントリメ
タクリレート(新中村化学工業(株):TMPT)12重量
部、酸化亜鉛(白水化学工業(株):3号亜鉛華)125重
量部、トリアリルイソシアヌレート(日本化成化学
(株):タイク)1重量部、2,2′メチレンビス(4エ
チル−t−ブチルフェノール)(三新化学工業(株):
サンダント425)0.5重量部を配合してニーダーで混練り
し、冷却後、これにジクミルパーオキサイド(日本油脂
(株):パークミルD)2重量部を加えてロールで混練
りした。得られる混練物を球径20mmの半球状2つ合わせ
の金型により加圧下で160℃、20分間加熱、硬化させ
た。これをセンタレス研摩機により真球に研摩し、表面
を粗面にし、球径19.0mmの表面硬度(ショアーD)が28
の内層の芯とした。 また、別に、シス1,4ポリブタジエン(日本合成ゴム
(株):BR−11)100重量部に対して、ジンクジアクリレ
ート(浅田化学(株))38重量部、酸化亜鉛(白水化学
工業(株):3号亜鉛華)5重量部、トリアリルイソシア
ヌレート(日本化成化学(株):タイク)1重量部、2,
2′メチレンビス(4エチル−t−ブチルフェノール)
(三新化学工業(株):サンダント425)0.5重量部を配
合してニーダーで混練りし、取り出して放冷後、これに
n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バレレ
ート2重量部を加えて外層用ゴム組成物を得た。これを
金型により半球殻状に予備成形し、それを2個用いて、
先に成形した内層の芯を覆い、球径39.5mmの金型中で加
圧下に150℃、20分間加熱、硬化させ、取り出して冷却
後、センタレス研摩機により真球に研摩し、球径38.3mm
の芯を得た。このようにして得られる内層および外層の
2層からなる芯の表面硬度(ショアーD)は59であっ
た。 つぎに、この芯を、球径43.0mmのゴルフボール用金型
を用いて射出成形法によりアイオノマー樹脂(三井デュ
ポンポリケミカル社:ハイミラン1706)を主成分とする
樹脂で被覆し、さらに、研摩、塗装等の仕上げ工程を経
てアメリカサイズ(ラージ)のソリッドスリーピースゴ
ルフボールを得た。このときの外皮の厚さは2.20mmであ
った。このゴルフボールの球径は42.73mm、PGAコンプレ
ッションは100であった。 このようにして作製したゴルフボールを、ツルテンパ
社製のスウィングロボットを用いてウッドクラブのドラ
イバー(43インチ、ロフト10度、スウィングバランスD
O)により40m/秒のヘッドスピードで試打し、ゴルフボ
ールの飛距離(キャリーおよびディスタンス)と、打球
時のクラブフェイス面とボールとの接触面積率を測定し
た。この場合、接触面積率の測定は、クラブフェイス面
に感圧紙(ライト商会(株):パーショット)を貼り付
け、打球後に感圧紙に残ったゴルフボールの跡の面積を
測定し、これをゴルフボールの最大断面積(ボールの直
径部の断面積)で除して100を乗じ、パーセントで表示
することによった。 また、別に、人間による打球時の打撃感ならびにボー
ルのコントロール性についての感応試験を、ヘッドスピ
ード46m/秒前後のプロを含む男子ゴルファーと、ヘッド
スピード40m/秒前後の男子上級プレイヤー、および32m/
秒前後の男子シニアプレイヤーと女子上級プレイヤーに
よって行った。 このボールでのヘッドスピード40/秒における接触面
積率は28.8パーセントであり、また、プレイヤー等によ
る試験結果は下記第3表に示す通りであった。ここに示
すように、各プレイヤーによる打撃感およびボールのコ
ントロール性は共に従来のソリッドツーピースゴルフボ
ールに比較して糸巻きボールの感触により近く、良好な
ものであり、また、飛距離においても糸巻きボールより
も大きく、ツーピースゴルフボールと同程度の飛距離を
得ることができた。 (2) 実施例2 内層用金型として球径23mmのものを使用した以外は、
表2に示す配合(重量部)で実施例1と同様に実施し、
表面の粗面にした球径22mmの内層を得た。その表面硬度
(ショアーD)は17であった。 また、表2に示す配合(重量部)の外層用ゴム組成物
で実施例1と同様に内層を被覆し、芯を得た。その表面
硬度(ショアーD)は59であった。 さらに、実施例1と同様にして、球径42.72mm、PGAコ
ンプレッション93のソリッドスリーピースゴルフボール
を得た。 つぎに、このゴルフボールで実施例1と同様に試験を
行なった。この結果を表3に示す。 (3) 実施例3 球径24.5mmの半球状2つ合わせの金型を使用し、表2
に示す内層用配合(重量部)で実施例1と同様に実施し
て、球径23.5mmの内層を得た。その表面硬度(ショアー
D)は24であった。 また、表2に示す外層用配合(重量部)で実施例1と
同様に内層を被覆し、球径38.3mmの芯を得た。その表面
硬度(ショアーD)は52であった。 この芯により、実施例1と同様にして、球径42.70m
m、PGAコンプレッション85のソリッドスリーピースゴル
フボールを得た。 つぎに、このゴルフボールで実施例1と同様に試験を
行なった。この結果を表3に示す。 (4) 実施例4 内層用に球径20mmの半球状の2つ合わせの金型、外層
用に球径38.5mmの半球状の二つ合わせの金型、および球
径41.50mmのゴルフボール用金型を使用し、実施例1と
同様にして内層の球径19mm、表面硬度(ショアーD)2
5、外層の球径37.3mm、表面硬度(ショアーD)58.5の
芯から、イギリスサイズのソリッドスリーピースゴルフ
ボールを得た。その球径は41.20mm、PGAコンプレッショ
ンは95であった。 つぎに、このゴルフボールで実施例1と同様に試験を
行なった。この結果を表3に示す。 (5) 実施例5 内層用に球径24.5mmの半球状の2つ合わせの金型を使
用した以外は、実施例4と同様に実施した。 内層の球径23.5mm、表面硬度(ショアーD)26、外層
の球径37.3mm、表面硬度(ショアーD)52の芯から、イ
ギリスサイズのソリッドスリーピースゴルフボールを得
た。その球径は41.21mm、PGAコンプレッションは90であ
った。 つぎに、このゴルフボールで実施例1と同様に試験を
行なった。この結果を表3に示す。 (6) 比較例1 内層用金型として球径17mmの半球状の2つ合わせの金
型を使用し、表2に示す配合(重量部)で実施例1と同
様に実施した。 内層の球径16mm、表面硬度(ショアーD)17、外層の
球径38.3mm、表面硬度(ショアーD)49の芯から、球径
42.70mm、PGAコンプレッション82のソリッドスリーピー
スゴルフボールを得た。 つぎに、このゴルフボールで実施例1と同様に試験を
行なった。この結果を表3に示す。 (7) 比較例2 内層用金型として球径255mmの半球状の2つ合わせの
金型を使用し、表2に示す配合(重量部)で実施例1と
同様に実施し、内層の球径24.4mm、表面硬度(ショアー
D)27、外層の球径38.3mm、表面硬度(ショアーD)62
の芯から、球径42.70mm、PGAコンプレッション95のソリ
ッドスリーピースゴルフボールを得た。 つぎに、このゴルフボールで実施例1と同様に試験を
行なった。この結果を表3に示す。 (8) 標準例 一般に用いられているコース用の市販のアメリカサイ
ズの糸巻きゴルフボール。 表3から明らかなように、本発明のソリッドスリーピ
ースゴルフボール(実施例1〜5)は、糸巻きゴルフボ
ール(標準例)に極めて近い打撃感とコントロール性と
を有し、かつ飛距離(キャリー、ディスタンス)が増大
していることが判る。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、アリル型二重結
合を3個有するシアヌレート化合物を含むゴム組成物を
内層および外層のそれぞれに用いることにより内層の球
径を18〜23.5mmとすることが可能となり、これによって
糸巻きゴルフボールに極めて近い打撃感およびボールの
コントロール性とを損なうことなく、飛距離を増大させ
ることができる。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.内層と外層からなる芯を外皮で被覆したソリッドス
    リーピースゴルフボールにおいて、前記内層の球径が18
    〜23.5mmで該内層の硬度(ショアーD)が15〜30、前記
    外層の球径が36〜41mmで該外層の硬度(ショアーD)が
    50〜60であり、かつ、打球時におけるクラブフェイス面
    とゴルフボールとの接触面積率が27〜35%であって、さ
    らに、前記内層および前記外層のそれぞれが、アリル型
    二重結合を3個有するシアヌレート化合物を含有するこ
    とを特徴とするソリッドスリーピースゴルフボール。 2.内層がシス1,4ポリブタジエン100重量部に対し、ト
    リメチロールプロパントリメタクリレート3〜15重量
    部、アリル型二重結合を3個有するトリアリルシアヌレ
    ート又はトリアリルイソシアヌレート0.3〜5重量部、
    酸化亜鉛、有機過酸化物、老化防止剤を配合してなる特
    許請求の範囲第1項記載のソリッドスリーピースゴルフ
    ボール。 3.外層がシス1,4ポリブタジエン100重量部に対し、ジ
    ンクジアクリレート25〜40重量部、アリル型二重結合を
    3個有するトリアリルシアヌレート又はトリアリルイソ
    シアヌレート0.3〜5重量部、酸化亜鉛、有機過酸化
    物、老化防止剤を配合してなる特許請求の範囲第1項記
    載のソリッドスリーピースゴルフボール。
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