JP2924726B2 - 糸巻きゴルフボール - Google Patents

糸巻きゴルフボール

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JP2924726B2 JP7216744A JP21674495A JP2924726B2 JP 2924726 B2 JP2924726 B2 JP 2924726B2 JP 7216744 A JP7216744 A JP 7216744A JP 21674495 A JP21674495 A JP 21674495A JP 2924726 B2 JP2924726 B2 JP 2924726B2
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伸一 垣内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピン性能、耐久
性に優れたソリッドセンタータイプの糸巻きゴルフボー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ソリッドセンターを有する糸巻きゴルフボールのカバー
としては、アイオノマー樹脂を用いたものと、バラタゴ
ムを用いたものがある。このうち、アイオノマー樹脂を
カバー材として使用した糸巻きゴルフボールは、糸巻き
バラタボールと比較して、ドライバー等の飛距離におい
ては優位であるが、グリーンまわりのアプローチにおい
てスピン性能(グリーン上での止まり具合)が大きく劣
るという問題点がある。一方、糸巻きバラタボールは耐
久性に問題があり、例えば、バンカーショットにより擦
過傷を受け易く、アイアンでトップした場合にボール表
面のカバーが切れ易い等の欠点が指摘されている。
【0003】そこで、スピン性能と耐久性の向上を目的
として、軟らかいアイオノマー樹脂をカバー材に用いた
糸巻きゴルフボールも提案されているが、ドライバーで
の飛距離が糸巻きゴルフボールと大差がなくなり、また
アイアンでトップした場合、糸巻きバラタボールと同様
にカバーが切れてしまうという問題がある。
【0004】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
飛距離、スピン性能が十分満足し得ると共に、耐久性に
優れたソリッドセンターを有する糸巻きゴルフボールを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討を行った
結果、ソリッドセンターを有する糸巻きゴルフボールの
カバーを外層と内層とからなる多層構造とすること、こ
の場合、外層の厚さを0.4mm以上とすることによ
り、従来の硬度の大きいアイオノマー樹脂をカバー材と
するソリッドセンターを有する糸巻きゴルフボールと同
等以上の飛距離を達成し得ると共に、糸巻きバラタボー
ルと匹敵し得るスピン性能を有し、しかもアイアンでト
ップした場合でもカバーが切れ難い糸巻きゴルフボール
が得られることを知見した。
【0006】なお従来、ツーピースソリッドゴルフボー
ルのカバーを2層構造にすることは提案されている(特
開昭60−80469号、同61−290969号公
報、EP577058)が、糸巻きゴルフボールに関し
て2層カバーの提案はない。これに対し、本発明者ら
は、ソリッドセンターを有する糸巻きゴルフボールのカ
バー構造を上記のように構成することにより、アプロー
チショットの場合にはカバー表層の硬度が小さく、軟ら
かいため、スピンがかかり易く、スピン性能が良好で、
コントロール性に優れていると共に、カバー内層は高硬
度で、ドライバー等でショットした場合、カバー全体と
して良好な反発性を有し、低スピンで初速度が増大する
ことになり、飛距離がアップすること、しかも外層が低
硬度、内層が高硬度であるため優れたカット耐久性を有
し、またこの場合、外層を低硬度のアイオノマー樹脂に
より形成することによって、バラタカバーや高硬度アイ
オノマー樹脂カバーに比べて対比擦過傷に強く、より耐
久性に優れることを見出し、本発明をなすに至ったもの
である。
【0007】従って、本発明は、ソリッドセンターに糸
ゴムを巻きつけ、その上からカバーを被覆してなる糸巻
きゴルフボールにおいて、該カバーが外層とこの外層よ
り高硬度の内層を有する多層構造に形成され、かつ外層
の厚さが0.4mm以上であると共に、この外層を形成
する樹脂がショアーD硬度40〜51を有し、内層を形
成する樹脂がショアーD硬度55〜68を有し、かつ外
層の樹脂硬度と内層の樹脂硬度との差がショアーD硬度
で5以上あることを特徴とする糸巻きゴルフボールを提
供する。
【0008】以下、本発明につき更に詳しく説明する
と、本発明の糸巻きゴルフボールは、図1に示すよう
に、ソリッドセンター1に糸ゴムを巻回して糸ゴム層2
を形成し、更にこの糸ゴム層2にカバー3を被覆したも
のであるが、本発明の糸巻きゴルフボールは、このカバ
ー3を外層4と内層5とを有する多層構造に形成したも
のである。
【0009】ここで、外層4及び内層5は、それぞれ、
アイオノマー樹脂、バラタゴム等の公知のカバー用樹脂
に必要によりチタン白等の顔料、ステアリン酸マグネシ
ウム等の分散剤等を常用量添加した組成物から形成する
ことができるが、この場合、本発明では、外層は低硬度
に、内層は外層よりも高硬度に形成するものである。
【0010】上記外層は、ショァーD硬度で40〜5
1、より好ましくは45〜51の樹脂にて形成すること
が好ましく、例えば三井・デュポンポリケミカル(株)
製ハイミラン8120、8220、8320やこれらの
少なくとも2種の混合物等のアイオノマー樹脂やバラタ
ゴムにより形成することができる。
【0011】一方内層はショアーD硬度で55〜68、
より好ましくは60〜66の樹脂にて形成することが好
ましく、例えば三井・デュポンポリケミカル(株)製ハ
イミラン1554、1555、1601、1702、1
705、1706やこれらの少なくとも2種の混合物等
のアイオノマー樹脂により形成することができる。
【0012】この場合、外層を形成する樹脂と内層を形
成する樹脂との硬度差は、ショアーD硬度で5以上、特
に10以上であることが好ましい。
【0013】上記外層の厚さは0.4mm以上で形成さ
れることが必要であり、特に0.4〜3.0mmである
ことが好ましい。上記外層の厚さが0.4mmより薄い
とアプローチでのスピン性能が劣る。なお、3.0mm
より厚いとボールとしての反発性が低下しやすく、飛距
離が小さくなる場合が生じる。
【0014】また、外層と内層との厚さを合わせたトー
タル厚さを1.0〜4.0mm、特に1.5〜2.5m
mに形成されることが推奨される。更に、外層と内層と
の厚さの比率は3:7〜7:3であることが好ましい。
トータル厚さが1.0mmより薄いとトップした時の耐
久性に劣る傾向があり、4.0mmより厚いと初速度の
確保が困難になる場合が生じる。また、外層の厚さが上
記比率より薄いとアプローチでのスピン性能が劣る傾向
があり、逆に上記比率より厚いとドライバーでの飛距離
が大きくならないおそれがある。
【0015】本発明の糸巻きゴルフボールはソリッドセ
ンターを有するので、リキッドセンターを有する糸巻き
ゴルフボールに比べ、低温下での使用時にみられる飛距
離の低下を抑制することができるものである。このソリ
ッドセンターは外径27〜38mmであることが好まし
く、特に29〜35mmに形成されることが好ましい。
ソリッドセンターの外径が27mmより小さいとスピン
量が増加しボールが吹き上がり気味の弾道となり、向か
い風の時飛距離が不十分となる。また、38mmを越え
ると、ソリッドセンターの径が大きくなるので、十分に
糸ゴムを巻回することができず、ソリッドセンターを著
しく硬くしないとボールとしての適正な硬度が得られな
いので打感が悪くなる。
【0016】上記ソリッドセンターは、公知の方法で得
ることができ、基材ゴムに共架橋剤、過酸化物を配合し
た公知のゴム組成物を加熱・加圧・成形して形成するこ
とができる。
【0017】この場合、基材ゴムとしては、従来からソ
リッドゴルフボールに用いられているポリブタジエンゴ
ム或いはポリブタジエンゴムとポリイソプレンゴムとの
混合物などを使用することができるが、本発明において
は、高反発性を得るためにシス構造を90%以上有する
1,4−ポリブタジエンゴムを用いることが好ましい。
【0018】共架橋剤としては、従来ソリッドゴルフボ
ールには、メタクリル酸、アクリル酸等の不飽和脂肪酸
の亜鉛塩、マグネシウム塩やトリメチルプロパントリメ
タクリレート等のエステル化合物が使用されており、本
発明においてもこれらを使用することができるが、反発
性の高さからアクリル酸亜鉛が好適に使用し得る。これ
ら共架橋剤の配合量は、上記基材ゴム100重量部に対
し15〜30重量部とすることが好ましい。
【0019】過酸化物としては、種々選定し得るが、ジ
クミルパーオキサイド或いはジクミルパーオキサイドと
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)3,3,5−ト
リメチルシクロへキサンとの混合物が好適である。その
配合量は、基材ゴム100重量部に対し0.5〜1.5
重量部とすることが好ましい。
【0020】上記ゴム組成物には、更に必要に応じ、比
重調整に酸化亜鉛や硫酸バリウムなどを配合し得るほ
か、老化防止剤を配合することができる。
【0021】なお、上記ソリッドセンターの硬度は、ド
ライバー打撃時のように変形量の大きなインパクトにお
いて、プレーヤーが感じるフィーリングやプレーヤーの
ヘッドスピードに応じて設定されるもので、特に制限さ
れるものではないが、一般的にはJIS−C硬度で45
〜80(ソリッドコア表面)、特に60〜80の範囲と
することができる。
【0022】更に、上記ソリッドセンターに巻回する糸
ゴムの種類、巻回方法等は公知のものを採用することが
できる。
【0023】上記ソリッドセンター、糸巻き層からなる
コアに多層構造カバーを被覆形成する方法は特に制限さ
れるものではなく、例えば、コアにカバー用組成物を直
接射出成形する方法、カバー用組成物で予め半球殻状の
2個のハーフカップを形成し、これらカップでコアを被
包し、110〜160℃で2〜10分間加圧加熱成形す
る方法等を採用することができる。
【0024】本発明の糸巻きゴルフボールの大きさ及び
重量は、ゴルフ規則に従うものにすることができ、直径
42.67mm以上、重さ45.92g以下に形成する
ことができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例、比較例を示して本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0026】[実施例、比較例]表1に示される配合の
ゴム組成物を用い、混練ロールで混練し、155℃で1
5分間加圧成形することによりセンターボールを形成
し、ソリッドセンターとした。
【0027】
【表1】
【0028】次いで、上記ソリッドセンターに糸ゴムを
通常の巻回方法によって巻きつけ、約6mm厚の糸巻ゴ
ム層を形成した。
【0029】一方、表2に示す組成の樹脂100重量部
にチタン白5重量部、ステアリン酸マグネシウム0.3
重量部をスクリュー式二軸押出し機で混練し、得られた
カバー用組成物を用いてハーフカップを製造した。
【0030】
【表2】
【0031】次に、上記一対のハーフカップの2種を重
ね合わせ、コンプレッション成形法で得られた糸巻きコ
アにカバーを形成し、糸巻きゴルフボールを製造した。
【0032】このゴルフボールをドライバー及びサンド
ウェッジを用いてショットした時の性能を表3に示す。
また、サンドウェッジを用いてHS=36m/sでショ
ットした時のカット耐久性の結果を併記する。
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】本発明の糸巻きゴルフボールは、優れた
スピン性能及び耐久性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の糸巻きゴルフボールの一例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 ソリッドセンター 2 糸ゴム層 3 カバー 4 外層 5 内層
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63B 37/12 A63B 37/06 A63B 37/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソリッドセンターに糸ゴムを巻きつけ、
    その上からカバーを被覆してなる糸巻きゴルフボールに
    おいて、該カバーが外層とこの外層より高硬度の内層を
    有する多層構造に形成され、かつ外層の厚さが0.4m
    m以上であると共に、この外層を形成する樹脂がショア
    ーD硬度40〜51を有し、内層を形成する樹脂がショ
    アーD硬度55〜68を有し、かつ外層の樹脂硬度と内
    層の樹脂硬度との差がショアーD硬度で5以上あること
    を特徴とする糸巻きゴルフボール。
  2. 【請求項2】 ソリッドセンターの外径が27〜38m
    mである請求項1記載の糸巻きゴルフボール。
  3. 【請求項3】 外層と内層との厚さを合わせたトータル
    厚さが1.0〜4.0mmであると共に、外層と内層と
    の厚さの比率が3:7〜7:3である請求項1又は2記
    載の糸巻きゴルフボール。
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