JP2691381B2 - ショルダーベルト - Google Patents

ショルダーベルト

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JP2691381B2
JP2691381B2 JP3041290A JP4129091A JP2691381B2 JP 2691381 B2 JP2691381 B2 JP 2691381B2 JP 3041290 A JP3041290 A JP 3041290A JP 4129091 A JP4129091 A JP 4129091A JP 2691381 B2 JP2691381 B2 JP 2691381B2
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belt
synthetic resin
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shoulder
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JP3041290A
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JPH04212308A (ja
Inventor
正徳 成富
Original Assignee
大成プラス 株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカメラ、バックなどを
吊り下げるためのショルダーベルトに関し、更に詳しく
はベルト部にパットや、表記物などの付属部材が固着一
体化されたショルダーベルトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラ、バックなどを肩から吊り下げて
歩く場合に、ショルダーベルトを使用しているが、歩く
とカメラ、バックなどが揺れ動き肩からショルダーベル
トが外れようとする。そのためショルダーベルトには、
ズレ止めとしてパットが取り付けられている。このショ
ルダーベルトにはパットそれ自体をベルト部と別体とし
たものや、またパットをベルト部に直接固着して一体化
したものが使用されている。
【0003】このうち別体になっているものは、ベルト
部とパットが相互にズレ易く肩に安定しない。一方、固
着一体化したものは、パットの位置が一定になって固定
しているので、肩に安定してズレることがない。そのた
め固着一体化したものが機能的にも優れている。ところ
で、このベルト部とパットが一体化したものは、一体化
するための工数がその分多くなりコスト的にかなり高く
なることから、もっと安価にショルダーベルトを作る方
法、すなわち、生産性が高くかつベルト部とパットを一
体化する技術が望まれていた。
【0004】特に従来から行われていたミシン加工によ
る縫い込みによる両者の一体化は、どうしても糸の強度
にのみ頼るため、ベルト部とパットとの剥離強度に欠け
るものであった。とりわけ、屈曲したときパットが弧状
になることから、一部の縫い糸が引っ張られその部分が
伸びてしまったり、時には糸が切断してしまうことがあ
った。このようになるとパットの一部が剥がれて次々に
連鎖反応的にそれが広がり、ついにはパット全体がショ
ルダーベルトより完全に剥離してしまうことになる。更
に外見的な見地からいうと、縫い目が表と裏で異なるた
めパットの表と裏の区別がついてしまい装飾的な面から
いって不利である。
【0005】他方、上述のようなショルダーベルトに
は、バック、カメラなどの商品名やメーカー名が記され
ることが多い。これらが記されたショルダーベルトは装
飾的効果も大きく、特にそれが有名ブランドである場合
には若者に好まれる。
【0006】従来、ショルダーベルトに商品名などの文
字やその他模様などを入れるには、一般にシルクスクリ
ーン印刷法が採用されている。この方法によればショル
ダーベルトに比較的簡単に文字や模様を付けることがで
きる。しかしながら、ショルダーベルトを長期間使用す
ると、文字や模様がベルト部から部分的にまたは全体的
に剥がれてしまうという難点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記のよう
な技術的背景のもとになされたものであり、以下の目的
を達成するものである。
【0008】この発明の目的は、ベルト部とその付属部
材例えばパットまたは文字や模様などの表記物との結合
が強く、耐久性のあるショルダーベルトを提供すること
にある。
【0009】この発明の他の目的は、外見上綺麗なショ
ルダーベルトを提供することにある。
【0010】この発明の更に他の目的は、生産性の高い
ショルダーベルトを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に次のような手段を採る。
【0012】この発明は、熱可塑性合成樹脂製のベルト
部に肩当てパットなどの付属部材を有するショルダーベ
ルトであって、予め作られた前記ベルト部を射出成形金
型にインサートした後、 前記射出成形金型に熱可塑性合
成樹脂弾性体である溶融された前記付属部材を射出成形
し、前記熱可塑性合成樹脂弾性体の前記射出成形時の溶
融熱で前記ベルト部の表面部を溶かして熱融着面を作り
前記ベルト部に前記付属部材を固着一体化したことを特
徴とするショルダーベルトである。
【0013】前記熱可塑性合成樹脂は、ポリアミド系樹
、ポリプロピレンより構成するとよい。また、前記ベ
ルト部が編み地により構成するとより固着が強固であ
る。熱可塑性合成樹脂のベルト部に、これに打ち抜かれ
た穴を介して熱可塑性合成樹脂弾性体の付属部材を一体
に溶着する方法で接着してもよい。
【0014】
【作用】この発明にあっては前記のような構成を有して
いるので、従来のミシン加工に比べて糸の強度にのみ頼
ることがないため、ベルト部とパットとの剥離強度が強
くなる。これを曲げたとき、一部の縫い糸が引っ張られ
その部分が伸びたり切断したりするようなことがなく、
したがって、パットの一部が剥がれてきて連鎖反応的に
それが広がりパット全体がベルト部より剥離してしまう
ようなこともない。 また、文字などの表記物も従来の
シルクスクリーン印刷法ではなく、熱融着によりベルト
部に一体化されるので、容易に剥離することがない。
【0015】
【実施例】この発明の実施例について、図面にしたがっ
て以下に説明する。図1はパット2をベルト部1に一体
化したショルダーベルトを使ってカメラ3を肩から吊り
下げた状態を示す。図2は図1に示したショルダーベル
トの拡大図を示す。
【0016】図3(a),(b)はいずれもパット2を
射出成形によりインサート成形したショルダーベルトを
部分的に示す透視図である。図4(a),(b)はそれ
ぞれ図3(a),(b)の断面図である。
【0017】図3(a)は、ベルト部1に何らの加工を
施さずにパット2をインサート射出成形したものであ
る。ベルト部1には、織り地又は編み地が用いられるこ
とが多い。織り地又は編み地の表面に凹凸6を設けてお
くことができる。この場合、熱可塑性合成樹脂弾性体と
生地との接触面積が多く、融着面積が大きく接合力が増
大し、また凹凸は機械的強度を増加させている。もとも
と剥がれやすい繊維体の織り地又は編み地であっても、
固体と同様な強化体に改変される。
【0018】図3(b)は前もってベルト部1に打抜き
穴5を穿孔しておき、パット2を射出成形したものであ
る。この場合、打抜き穴5の中に溶融したパット材が入
り込み、それが充填されて、パット2はベルト部1をそ
の両側から打抜き穴5を介して挟み込むようにしてベル
ト部1に固着される。ベルト部1が織り地または編み地
の場合、その表面の凹凸に溶融したパット材が食い込
み、固着状態はより強固になる。
【0019】以上の各実施例において、パット2の射出
成形に際しては、周知のインサート射出成形の場合と同
様に射出成形金型内にベルト部1を入れておき、射出成
金型内のキャビティ部に熱可塑性合成樹脂弾性体であ
るパット材を流入させる。キャビティ部に流入した熱可
塑性合成樹脂弾性体は、それ自身の溶融熱でベルト部の
表面部分を一部溶かして、両者は混合または凝着して熱
融着面を作る。この後、射出成形金型からパット2が固
着一体化されたベルト部1を取り出し、他の必要な処理
を行って完成する。
【0020】射出成形の場合は、射出成形金型を交換す
ることによってパット2の形状を種々変えることができ
る利点がある。射出成形金型もショルダーベルトのパッ
ト2の大きさ程度であれば多数個取りが可能なものとな
り、生産性も良い。ベルト部の材料として使用される熱
可塑性合成樹脂は、ポリアミド系樹脂、ポリプロピレ
ン、ABS、ポリカーボネイトなどが強度や耐摩耗上か
ら適当である。
【0021】また、パットの材料としては、肩部に直接
当たることから比較的弾性に富んだものが適しており、
ウレタン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、
ジエン系エラストマー、可塑化ポリ塩化ビニルなどの熱
可塑性合成樹脂弾性体が適用される。今回、特に注目さ
れるのは、熱可塑性合成樹脂弾性体にポリエーテルブロ
ックアミドまたはポリエステル系熱可塑性エラストマー
を含有させたものを使用すると、ショルダーベルト地の
材質を選ばなくても、ほとんどの材料と接着または溶着
可能となり、極めて自由度のあるパットとベルト部との
材質組合せが可能となることである。
【0022】この場合、熱可塑性合成樹脂弾性体100
重量部に対してポリエーテルブロックアミド25〜18
5重量部、特に好ましくは、熱可塑性合成樹脂弾性体1
00重量部に対して、ポリエーテルブロックアミド40
〜60重量部を力学的にブレンドし均一に分散されたも
のが使用される(特開平1−139240号、特開平1
−139241号参照)。
【0023】同様に、本出願人が特開平3−10004
5号(特願平1−235620号)で提案した、熱可塑
合成樹脂弾性体100重量部に対してポリエステル系
熱可塑性エラストマー25〜185重量部、特に好まし
くは、熱可塑性合成樹脂弾性体100重量部に対してポ
リエステル系熱可塑性エラストマー40〜60重量部を
力学的にブレンドし均一に分散されたものが使用され
る。
【0024】
【第2実施例】図5は、この発明によるショルダーベル
トの第2実施例を示す部分的な透視図である。この実施
例はベルト部1に商品名やメーカー名などの表記物7を
固着一体化したものである。表記物7は前記実施例と同
様に熱可塑性合成樹脂弾性体を射出成形することにより
成形され、成形と同時にベルト部1に固着一体化され
る。表記物7は、ベルト部の一方の面に限らず、両面に
設けてもよい。また表記物7は文字のほか、図形、模様
であってもよい。
【0025】
【第3実施例】図6は、この発明によるショルダーベル
トの第3実施例を示す部分的な透視図である。この実施
例はパット2の表面に表記物7を設けたものである。パ
ット2および表記物7は前記実施例と同様に、熱可塑性
合成樹脂弾性体の射出成形により成形され、表記物7を
有するパット2が成形と同時にベルト部1に固着一体化
される。したがって、パット2および表記物7の成形用
射出成形金型は、同じものが使用される。
【0026】
【発明の効果】以上詳記したように、この発明によれば
熱可塑性合成樹脂に表層部分が熱可塑性合成樹脂弾性体
の溶融熱で融解し、一方が熱可塑性合成樹脂弾性体であ
る溶融液の場の高温下で、両材料がそれぞれに形成する
微細な繊維状の2種のクラスターが互いに相手側に入り
込む海島綿状の融着構造が得られ、即ち、破壊されない
限り剥がれない接合構造が得られる。このような構造
は、両材料が形成する2層のズレを起こすような力が作
用するショルダーベルトにとって理想的である。しか
も、射出成形であるから生産性が高い。
【0027】また外見上も綺麗であり、しかも加工工数
が少ないため生産性が高く、生産コストも低いなどの優
れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はパットと一体化したショルダーベルトを
使ってカメラを肩から吊り下げた状態を示す図である。
【図2】図2はパットと一体化したショルダーベルトを
拡大して示す斜軸投影図である。
【図3】図3(a)はパットを射出成形によりインサー
ト成形したショルダーベルトを一部破断して示す斜軸投
影図である。 図3(b)はパットを打抜き穴を通して射出成形により
熱融着したショルダーベルトを一部破断した斜軸投影図
である。
【図4】図4(a)は図3(a)のIVa−IVa線切
断断面図である。 図4(b)は図3(b)のIVb−IVb線切断断面図
である。
【図5】図5は表記物を射出成形により一体化したショ
ルダーベルトの第2実施例を示す一部破断した斜軸投影
図である。
【図6】図6は表記物を有するパットを射出成形により
一体化したショルダーベルトの第3実施例を示す一部破
断した斜軸投影図である。
【符号の説明】
1…ベルト部 2…パット 5…打抜き穴 7…表記物

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性合成樹脂製のベルト部に肩当てパ
    ットなどの付属部材を有するショルダーベルトであっ
    て、予め作られた前記ベルト部を射出成形金型にインサート
    した後、 前記射出成形金型に熱可塑性合成樹脂弾性体である溶融
    された前記付属部材 を射出成形し、 前記熱可塑性合成樹脂弾性体の前記射出成形時の溶融熱
    前記ベルト部の表面部を溶かして熱融着面を作り前記
    ベルト部に前記付属部材を固着一体化したことを特徴と
    するショルダーベルト。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記ベルト部に打ち抜かれた穴を介して前記熱可塑性
    成樹脂弾性体の前記付属部材を前記ベルト部に一体に熱
    融着したことを特徴とするショルダーベルト。
  3. 【請求項3】請求項1又は2において、 前記付属部材が文字、模様などの表記物であることを特
    徴とするショルダーベルト。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、 前記ベルト部が熱可塑性合成樹脂であるポリアミド系樹
    よりなることを特徴とするショルダーベルト。
  5. 【請求項5】請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、 前記熱可塑性合成樹脂がポリプロピレンよりなることを
    特徴とするショルダーベルト。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、 前記ベルト部が編み地よりなることを特徴とするショル
    ダーベルト。
JP3041290A 1990-09-26 1991-02-13 ショルダーベルト Expired - Lifetime JP2691381B2 (ja)

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JP2-254333 1990-09-26
JP25433390 1990-09-26

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JPH04212308A JPH04212308A (ja) 1992-08-03
JP2691381B2 true JP2691381B2 (ja) 1997-12-17

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Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5913129U (ja) * 1982-07-16 1984-01-26 株式会社ミノウラ 肩バンドすべり止め用スリ−ブ
JPS63112823U (ja) * 1987-01-16 1988-07-20
JPH0646341Y2 (ja) * 1988-06-13 1994-11-30 株式会社西播 肩掛けベルト
JPH0238421U (ja) * 1988-08-31 1990-03-14

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JPH04212308A (ja) 1992-08-03

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