JP2017001555A - 自動車用内装材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
さらに、内装材製造ラインにおいて、従来の、製造された内装材の裏面の所定位置に、複数個の面ファスナー裏面の接着剤をホットメルトさせ、決められた時間内で取り付ける作業では、時間に追われて、取り付け作業が雑とならざるを得ず、正確にかつ強固に取り付けることが極めて困難である。
そして、上記自動車用内装材の用途としては、自動車用天井材である場合や、上記自動車用内装材が自動車ドア用トリムである場合や、上記自動車用内装材がトランクルーム材である場合や上記自動車用内装材がワイヤハーネス付内装材の場合である。
本発明の面ファスナー付の自動車用内装材は、図1に示すように、内装材を成形する際の金型内の所定位置に面ファスナー(2)をセットしておき、その後にこの金型内に内装材用シート(1)を金型上型(3)と下型(4)の間に挿入し、所定の形状とするために該シートを金型内で加熱押し圧するとともに、内装材の裏面側の所定位置に面ファスナーを固定し、そして金型から取り出すことにより、図2に示すように、自動車用内装材の裏面側の所定位置に面ファスナー(2)が固定されている自動車用内装材(5)を得るものである。
本発明に用いられる面ファスナーは、表面にフック型、きのこ型、鏃型等の雄型係合素子を有する雄型面ファスナーであっても、あるいは表面にループ型の係合素子を有する雌型面ファスナーのいずれであってもよい。また、表面に柱状の素子を有し、係合素子面を重ね合わせた場合に柱状素子同士が隙間に嵌り合うことにより摩擦力等で係合を生じるような雄型面ファスナー同士の係合やきのこ形係合素子同士が係合することにより係合力が生じる雄型面ファスナー同士の係合であってもよい。
ただ、金型に入れて内装材を成形する際の温度で溶融や軟化を生じない樹脂が好ましい。
内装材の代表として自動車用天井材について説明すると、自動車用天井材は、発泡樹脂層または不織布層を含む積層構造体が好ましく、特に発泡樹脂層およびその少なくとも片面を覆う不織布層からなる場合が好ましく、なかでも特に図9に示すような多層積層構造体が好ましい。もちろん、本発明はこのような積層構造体に限定されるものではない。
そして2段成形法の場合には、1回目の成形の際に本発明方法を用いても、あるいは2回目の成形の際に本発明方法を用いてもよい。
さらに、面ファスナー付の内装材の該面ファスナーの一部に、ワイヤハーネスに取り付けたもう一方の面ファスナーで固定し、そしてこのワイヤハーネス付内装材の該面ファスナーの残りの部分を用いて、車体に取り付けたもう一方の面ファスナーを係合させることで、ワイヤハーネス取り付け内装材を車体に固定することもできる。もちろん、この方法は、自動車用ドアトリムやトランクルーム内装材にも適用できる。
また、金型の所定位置に磁石が埋め込まれており、一方、面ファスナーには磁性材が付与されており、磁石と磁性材により、金型の所定位置に面ファスナーが磁着によりセットされている場合も好ましい。具体的には、面ファスナーを構成する樹脂に磁性粉体を添加しておいたり、磁性粉体を含有する樹脂を面ファスナーの裏面や表面側の係合素子間や係合素子の周りに存在させることにより達成される。
発泡ポリウレタンからなる厚さ8mmの層の両面を、熱硬化性イソシアネート化合物を含浸させたガラス繊維マット(目付け:100mm/m2)で覆い、さらにその片面(表面側の面と称す)をポリエステル繊維からなる厚さ2mmの絡合不織布、その反対側の面(裏面側の面と称す)を、厚さ1mmのポリプロピレン層の両面をホットメルトポリオレフィン層からなる積層フィルムとポリエステル繊維からなる厚さ1mmの絡合不織布からなる積層体で、絡合不織布側が外側となるように積層した、自動車用天井材用シートを用意した。
実施例1で用いた天井材用シートに以下の表皮層を重ね、この状態で金型に挿入する1段成形法を用いて天井材を製造した。
すなわち、表皮層として、ポリエステルを島成分とする海島複合紡糸繊維からなる絡合不織布にポリウレタン溶液を含浸させて同溶液を湿式凝固させ、得られたシートから海島繊維中の海成分を抽出除去することにより得られるシートの表面をサンドペーパーで毛羽立てることにより得られる、茶色に染色された厚さ1.2mmのスエード調人工皮革の裏面に厚さ2mmのポリウレタン発泡層を貼り合わせたものを用いた。
この車体に取り付けた天井材に熱を加えて75℃にしたところ、天井材の係合力が低下することは全く生じなかった。得られた天井材は、皺や弛み等もなく、スエード調の高級感を全く損なうことなく、気品を有する格調の高いものであった。
2:面ファスナー
3:金型上型
4:金型下型
5:自動車用内装材
6;ホットメルト接着剤層
B:面ファスナー基板
E:係合素子用ステム
T:係合用突起部
S:くっつき防止用突起
51:表皮材
52:発泡樹脂層I
53:不織布層I
54:発泡樹脂層II
55:不織布層II
56:ガラス繊維マット層
57:ガラス繊維マット層
58:フィルム層
Claims (10)
- 自動車用内装材の裏面側の所定位置に面ファスナーが固定されている自動車用内装材において、該裏面側の所定位置には陥没部が形成され、該陥没部に面ファスナーが係合素子面を外側にしてホットメルト接着剤により隙間無く嵌め込まれて固定されていることを特徴とする自動車用内装材。
- 自動車用内装材が、発泡樹脂層または不織布層を含有している請求項1に記載の自動車用内装材。
- 自動車用内装材が、発泡樹脂層およびその少なくとも片面を覆う不織布層からなる請求項1に記載の自動車用内装材。
- 自動車用内装材が、少なくとも、表皮材、発泡樹脂層I、不織布層I、発泡樹脂層IIおよび不織布層IIからなり、かつこの順序で積層された積層体であって、不織布層IIの発泡樹脂層IIと反対側の面に面ファスナーが固定されている請求項1〜3のいずれかに記載の自動車用内装材。
- 面ファスナーが、樹脂基板および同基板から直立する同樹脂からなる係合素子からなり、係合素子が、基板から直立する茎部および同茎部の頂部からサイドに突出する係合用突起部からなる成形雄型面ファスナーである請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用内装材。
- 成形雄型面ファスナーが、基板からの係合素子の高さ(H)に対する係合素子の最頂部から該突起下端部までの長さ(D)の比(D/H)が0.35〜0.75であり、かつ該係合素子の基板被覆率が25〜45%である請求項5に記載の自動車用内装材。
- 面ファスナーが、織編物からなる基布の表面にマルチフィラメントからなるループ素子を有しており、該マルチフィラメントがポリブチレンテレフタレート系樹脂からなる雌型面ファスナーである請求項1〜4のいずれかに記載の自動車用内装材。
- 自動車用内装材用シートを金型に挿入し、加熱加圧して所定の形状に成形する際に、予め金型の所定位置に、裏面にホットメルト接着剤を塗布した面ファスナーを、係合素子面を金型面側となるようにセットし、その状態で該シートを挿入して成形し、そして金型から取り出すことにより、所定位置に面ファスナーが固定された自動車用内装材の製造方法。
- 面ファスナーが固定できるような窪みが金型の所定位置に設けられている請求項8に記載の製造方法。
- 金型の所定位置に磁石が埋め込まれており、一方、面ファスナーには磁性材が付与されており、磁石と磁性材により、金型の所定位置に面ファスナーが磁着によりセットされている請求項8または9に記載の製造方法。
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