JP2000157311A - 面ファスナー - Google Patents

面ファスナー

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JP2000157311A
JP2000157311A JP10339388A JP33938898A JP2000157311A JP 2000157311 A JP2000157311 A JP 2000157311A JP 10339388 A JP10339388 A JP 10339388A JP 33938898 A JP33938898 A JP 33938898A JP 2000157311 A JP2000157311 A JP 2000157311A
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hook
fastener
engaging
sheet member
loop fastener
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JP10339388A
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Toshiaki Takizawa
敏明 滝沢
Tsuyoshi Minato
強志 湊
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YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
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Publication date
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B18/00Fasteners of the touch-and-close type; Making such fasteners
    • A44B18/0023Woven or knitted fasteners
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B18/00Fasteners of the touch-and-close type; Making such fasteners
    • A44B18/0003Fastener constructions

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  • Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)
  • Load-Engaging Elements For Cranes (AREA)
  • Auxiliary Devices For And Details Of Packaging Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 基布の一面に係合素子を植設した編織製の面
ファスナーの裏面に合成樹脂製のシート材を溶着し、強
靭で硬直な面ファスナーを提供する。 【解決手段】 融点の高い合成繊維のマルチフィラメン
ト糸またモノフィラメント糸を用いて基布3およびキノ
コ頭部8の雄係合素子5を形成した面ファスナー係合部
材1を、融点の低い合成樹脂から成形したシート部材2
の表面に熱風などを当てて溶融軟化させた後、面ファス
ナー係合部材1を圧接してシート部材2の樹脂を基布3
の織目11または編目12に流入させ、先端に膨大頭部
13が設けられた突起部10を一体に形成し、面ファス
ナー係合部材1とシート部材2とを強固に接合させた面
ファスナーであり、雌係合素子を備えた面ファスナー係
合部材も同様に作製し、トンネル工事の防水シートの止
具、部材の結束バンド、包装、鞄などの緊締バンドの素
材として好適である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多数の雌、雄形
の係合素子を植設する繊維製面ファスナーの基材が、強
靭で硬直性を備え、容易に歪んだり、また捩れたりする
ことない面ファスナーで、大型のものはトンネル工事な
どで岩盤を覆う防水シートを張り付けたときに用いる止
具、また小型のものは各種の部材を結束する際に用いる
結束バンド、あるいは包装、鞄、などに用いる緊締バン
ドの素材として使用する面ファスナーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の面ファスナーにおいては、図7に
示すように、基材の一面に合成繊維の編織製からなるル
ープ係合素子またはフック係合素子を有する編織製面フ
ァスナー、あるいは合成樹脂の成形からなるフック係合
素子を有する成形面ファスナーにおいて、基材の裏面に
銀付皮革様の弾性重合体層、またはスエード調の繊維と
弾性重合体からなる表面層をポリウレタン接着剤などに
よって接着し一体化した面ファスナーが特開平4−33
6001号公報に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前項で述べた図7に示
す面ファスナーは、合成繊維の編織製からなるループ係
合素子またはフック係合素子を有する編織製面ファスナ
ー、あるいは合成樹脂を一体成形することによって、フ
ック係合素子を形成した成形面ファスナーは、基材の裏
面に銀付皮革様の弾性重合体層を接着剤を介して接着し
たものであるから、基材と銀付皮革様の弾性重合体層と
が剥離する恐れがあり、強靭で硬直性を求められる産業
資材としての面ファスナー、また結束バンド、緊締バン
ドには不向きであるなど問題点がある。
【0004】この発明は、上述の問題点を考慮して発明
されたものであり、この発明のうち請求項1記載の発明
は、編織製の基布の一面に係合素子を植設した面ファス
ナー係合部材における基布の裏面に合成樹脂製のシート
部材を溶着し、面ファスナー係合部材とシート部材とが
使用中に容易に剥離しない強靭で硬直性を備えた面ファ
スナーであって、トンネル工事などに用いられる産業資
材としての面ファスナー、また結束バンド、緊締バンド
などに適した面ファスナーを提供することが主たる目的
である。
【0005】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の目的に加え、面ファスナー係合部材とシート部材と
に同系の合成樹脂材料を用いることにより、溶着によっ
て交じり合う合成樹脂材料の親和性をよくし、各部材を
強固に一体化することができ、また優れた染色が実施で
き、さらにリサイクルに適した面ファスナーを提供する
ことが目的である。
【0006】請求項3および4記載の発明は、請求項1
記載の発明の目的に加え、面ファスナー係合部材におけ
る基布の織目、または編目間にシート部材の合成樹脂が
溶融浸透させて突起部を設け、面ファスナー係合部材と
シート部材とが剥離できない頑丈に接合された面ファス
ナーを提供することが目的である。
【0007】請求項5および6記載の発明は、それぞれ
請求項1記載の発明の目的に加え、面ファスナーにおけ
る面ファスナー係合部材とシート部材とに用いる合成樹
脂材料に熱溶融点が異なる材料を用いることによって、
シート部材を容易に面ファスナー係合部材に溶着するこ
とができ、かつ基布上に植設した係合素子を損傷しない
面ファスナーを提供することが目的である。
【0008】請求項7および8記載の発明は、請求項1
記載の発明の目的に加え、シート部材の表裏に編織製の
面ファスナー係合部材の基布を溶着して利用面の拡大を
図るとともに、表裏の面ファスナー係合部材の係合素子
の形態を特定することによって、バンドを単体の面ファ
スナーから作製できる面ファスナーを提供することが目
的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この発明のうち請求項1記載の発明は、織製または
編製の基布3の表面に多数の雄係合素子5、または雌係
合素子6、あるいは雌雄混在の係合素子5,6を植設し
て係合面4を形成した面ファスナー係合部材1におけ
る、基布3の裏面に合成樹脂製のシート部材2の一面を
溶融接着して一体化した面ファスナーを主な構成とする
ものである。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、面ファスナー係合部材1を形成する合
成繊維と、シート部材2を成形する合成樹脂とが同系の
合成樹脂を用いて形成した面ファスナーである。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、織製または編製した面ファスナー係合
部材1の基布3における織地の織目11、または編地の
編目12の間に溶融したシート部材2の合成樹脂が浸透
して突起部10を形成して溶着した面ファスナーであ
る。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明の構成に加え、織製または編製した面ファスナー係合
部材1の基布3における織地の織目11、または編地の
編目12の間に突設した突起部10は、その先端に球形
または截球形の膨大状の膨大頭部13を形成して溶着し
た面ファスナーである。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、面ファスナー係合部材1の基布3を熱
溶融点の高い合成繊維を用いて織製または編製して面フ
ァスナー係合部材1を形成し、この面ファスナー係合部
材1の合成繊維よりも熱溶融点が低い合成樹脂を用いて
シート部材2を一体成形し、シート部材2を熱溶融して
面ファスナー部材1に溶融接着した面ファスナーであ
る。
【0014】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、面ファスナー係合部材1の基布3を熱
溶融点の低い合成繊維を用いて織製または編製して面フ
ァスナー係合部材1を形成し、この面ファスナー係合部
材1の合成繊維よりも熱溶融点が高い合成樹脂を用いて
シート部材2を一体成形し、シート部材2を熱溶融して
面ファスナー部材1を溶着した面ファスナーである。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明の構成に加え、合成樹脂の成形によって形成したシー
ト部材2の裏面に雄係合素子5、または雌係合素子6、
あるいは雌雄混在の係合素子5,6を植設した編織製の
面ファスナー係合部材1の基布3を溶融接着して第2係
合面4を形成し、シート部材2の表裏両面に係合面4を
形成した面ファスナーである。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の構成に加え、シート部材2の表面に形成した係合面
4と、シート部材2の裏面に形成した第2係合面4と
は、単体で捲回して相対したとき、互いに係合できる係
合素子5,6を植設した面ファスナーである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の面ファスナーの
実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明
する。
【0018】この発明の面ファスナーは、ポリアミド6
6、ポリアミド6、ポリアミド6−12、ポリアミド6
−10などのポリアミド繊維のマルチフィラメント糸を
用いて、基布3およびその一面にループ状のループ部9
からなる雌係合素子6を織製または編製手段によって植
設して係合面4を形成し、またはポリアミド繊維のマル
チフィラメント糸とモノフィラメント糸とを用いて、基
布3およびその一面にフック状のフック頭部7、または
キノコ状のキノコ頭部8からなる雄係合素子5を織製ま
たは編製によって植設して係合面4を形成し、あるいは
ポリアミド繊維のマルチフィラメント糸とモノフィラメ
ント糸とを用いて、基布3およびその一面に雄係合素子
5と雌係合素子6とが混在する形に織製または編製によ
って植設して係合面4を形成した面ファスナー係合部材
1を作製する。なお面ファスナー係合部材1に用いる合
成繊維はポリアミド繊維の他にポリエステル繊維など適
宜の合成繊維を用いることができる。
【0019】一方、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂
その他ポリプロピレン樹脂などを用いて、シート状に押
出成形または射出成形してシート部材2を作製する。な
お面ファスナー係合部材1とシート部材2とに用いる合
成繊維、合成樹脂の組合せは適宜組合せて面ファスナー
を形成することができる。ただし面ファスナー係合部材
1に用いる合成繊維は、シート部材2に使用する合成樹
脂よりも熱溶融点が同等か、または熱溶融点が高い合成
繊維を用いるのが好ましい。なお面ファスナー係合部材
1に用いる合成繊維を、シート部材2に使用する合成樹
脂よりも熱溶融点が低い合成繊維を用いることも使用目
的によってできる。
【0020】上記のように織製または編製手段によっ
て、作製した面ファスナー係合部材1とシート部材2と
を一体的に接合するが、その固着手段の一つとしてシー
ト部材2の表面にホットエア溶着機などによって熱風を
当てて表面を溶融軟化させ、溶融軟化した状態のところ
へ面ファスナー係合部材1の基布3の裏面を押圧して固
着する。
【0021】なお面ファスナー係合部材1の基布3にお
ける裏面をシート部材2と同時に溶融して溶着してもよ
い。さらに固着手段として加熱ロールを用いて、シート
部材2の表面を溶融軟化させたところへ、面ファスナー
係合部材1の基布3を当接し押圧して固着することもで
きる。
【0022】またポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリプロピレン樹脂などの合成樹脂を連続押出成形また
は射出成形手段によって、シート状に成形してシート部
材2を形成する。この成形加工時にシート部材2を成形
した直後において、シート部材2の表面へ係合面4を有
する面ファスナー部材1の基布3の裏面を押圧して溶着
することも一方法である。
【0023】次に面ファスナー係合部材1とシート部材
2との接合形態を示す実施例について説明する。
【0024】実施例1として図1に示す面ファスナー
は、ポリアミド繊維などの合成繊維のマルチフィラメン
ト糸から編織製した基布3にモノフィラメント糸をルー
プ状に織込み、または編込んでループ状のモノフィラメ
ント糸の頂端を溶融して端部にキノコ状のキノコ頭部8
を成形して雄係合素子5を形成し、この雄係合素子5を
備えた面ファスナー係合部材1の基布3の裏面に、ポリ
アミド樹脂から成形したシート部材2を溶融し接着して
一体化した面ファスナーである。
【0025】実施例2として図2に示す面ファスナー
は、図1に示す面ファスナーにおいて、面ファスナー係
合部材1にシート部材2を溶着する際、シート部材2の
溶融した合成樹脂が、編織製された面ファスナー係合部
材1の基布3における織地の織目11の間、または編地
の編目12の間に流入して基布3の表面へ流出し、先端
に球形または截球形の膨大状の膨大頭部13が成形され
た突起部10が一体に形成され、面ファスナー係合部材
1とシート部材2とを強固に接合した面ファスナーであ
る。
【0026】実施例3として図3に示す面ファスナー
は、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維などの合成繊維
のマルチフィラメント糸が、編織製した基布3の表面に
ループ状を呈するループ部9を形成し、このループ部9
をブラッシングしてほぐし、雌係合素子6を形成した面
ファスナー係合部材1において、面ファスナー係合部材
1の基布3の裏面に、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂などの合成樹脂から一体成形して形成したシート部材
2の表面を溶融して接着し一体化された面ファスナーで
ある。
【0027】実施例4として図4に示す面ファスナー
は、面ファスナー係合部材1の基布3に熱溶融点の低い
合成繊維、たとえばポリアミド6繊維のマルチフィラメ
ント糸を用いて編織製し、この基布3に熱溶融度の高い
合成繊維、たとえばポリアミド66繊維のモノフィラメ
ント糸を織込み、または編込んでループ部9を形成し、
その側面をカットしてフック状のフック頭部7を形成し
て雄係合素子5を備えた面ファスナー係合部材1を作製
する。
【0028】また、シート部材2は熱溶融点の低い合成
樹脂、たとえばポリアミド6樹脂を用いて一体成形して
作製し、シート部材2の表面および面ファスナー係合部
材1の基布3の裏面に熱風などを当てて溶融軟化させ、
面ファスナー係合部材1とシート部材2とを溶着した面
ファスナーである。なおこの溶着加工の際、雄係合素子
5は溶融しないで介在し、結果的に係合力の強い雄係合
素子5が存在することになる。
【0029】さらに他の実施例として、面ファスナー係
合部材1の基布3および雌雄係合素子5、6を熱溶融点
の低い合成繊維、たとえばポリアミド6繊維のマルチフ
ィラメント糸およびモノフィラメント糸を用いて編織製
して面ファスナー係合部材1を作製し、シート部材2に
熱溶融点の高い合成樹脂、たとえばポリアミド66樹脂
を用いて一体成形して作製し、シート部材2の表面に熱
風を当て、または加熱ロールによって加熱して溶融軟化
させたところへ、面ファスナー係合部材1を圧接し溶着
して面ファスナーを完成することもできる。
【0030】実施例5として図5に示す面ファスナー
は、合成繊維、たとえばポリアミド6繊維のマルチフィ
ラメント糸とモノフィラメント糸を用いて織製または編
製して基布3を形成し、この基布3の係合面4の一部に
マルチフィラメント糸からループ状を呈するループ部9
を編織製し、このループ部9をブラッシングしてほぐ
し、雌係合素子6を形成する。
【0031】また係合面4の一部にループ状に織込ま
れ、または編込まれたモノフィラメント糸の頂端を溶融
して端部にキノコ状のキノコ頭部8を成形して雄係合素
子5を形成し、基布3の係合面4に雌係合素子6と雄係
合素子5とが混在する面ファスナー係合部材1を形成
し、この面ファスナー係合部材1をポリアミド6樹脂な
どの合成樹脂からシート状に一体成形されたシート部材
2の表面へ、前記実施例で説明した手段によって溶着し
た面ファスナーである。なお、面ファスナー係合部材1
とシート部材2に用いる合成繊維、合成樹脂は適宜他の
合成繊維、合成樹脂に変更し組合せることができる。
【0032】実施例6として図6に示す面ファスナー
は、合成繊維たとえばポリアミド6樹脂を用いてシート
状に一体成形したシート部材2の表裏面に、合成繊維た
とえばポリアミド6繊維のマルチフィラメント糸および
モノフィラメント糸を用いて編織製して基布3を形成
し、この基布3の一面にモノフィラメント糸を加工して
キノコ頭部8を形成することによって、雄係合素子5を
係合面4に設けた面ファスナー係合部材1と、合成繊維
たとえばポリアミド6繊維のマルチフィラメント糸を用
いて編織製して基布3の一面の一部にマルチフィラメン
ト糸を用いてループ部9を形成し、このループ部9をブ
ラッシングしてほぐし、雌係合素子6を形成した係合面
4を有する面ファスナー係合部材1とを、それぞれシー
ト部材2の表裏両面、および各面ファスナー係合部材1
の基布3の裏面を溶融して各面ファスナー係合部材1と
シート部材2とを溶着した面ファスナーであり、単体の
面ファスナーの両面の係合面4を使って、物品等を結束
するときに用いる結束バンドに応用できる便利な面ファ
スナーである。
【0033】なお、単体で結束バンドなどに利用できる
面ファスナーは、合成樹脂を一体成形して形成したシー
ト部材2の表裏面へ溶着する面ファスナー係合部材1
は、係合面4および第2係合面4を形成する係合面4
に、ともに雄係合素子5と雌係合素子6とが混在する形
態の同一タイプの面ファスナー係合部材1を使用するこ
とができ、このような形態の面ファスナーは作製が容易
で、しかも在庫管理が容易であることである。
【0034】
【発明の効果】この発明の面ファスナーは、以上説明し
たとおりの構成であり、この構成によって下記の効果を
奏する。
【0035】この発明のうち請求項1記載の発明は、編
織製の基布の表面に多数の雄係合素子、または雌係合素
子、あるいは雌雄混在の係合素子を植設した係合面を有
する面ファスナー係合部材における基布の裏面に合成樹
脂製のシート部材の一面を溶着して一体化したことによ
って、面ファスナー係合部材の基布に合成樹脂製のシー
ト部材を接着剤を用いずに直接溶着したものであるか
ら、使用中に溶着面から剥離することがなく強靭な面フ
ァスナーであって、耐久性があり、特に強い引張力に耐
えなければならないトンネル工事用などに用いられる産
業資材としての面ファスナー、また結束バンド、緊締バ
ンドに適した面ファスナーが得られる効果がある。
【0036】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、面ファスナー係合部材とシート部材と
がとが同系の合成樹脂から形成したことによって、優れ
た染色効果をあげることができ、しかもリサイクルに適
した面ファスナーが得られる効果がある。
【0037】請求項3および4記載の発明は、請求項1
記載の発明の効果に加え、面ファスナー係合部材の基布
における織地の織目、または編地の編目間にシート部材
の合成樹脂が溶融浸透して突起部を形成し、さらにはそ
の突起部の先端に膨大頭部を形成したことによって、面
ファスナー係合部材とシート部材とが溶着面で剥離する
のを未然に防ぐとともに、突起部の先端に膨大頭部を形
成することにより、絶対に接合面で剥離することのない
頑丈な面ファスナーが得られ、長期の使用に耐えられる
効果がある。
【0038】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、熱溶融点の高い合成繊維を用いて面フ
ァスナー係合部材を形成し、面ファスナー係合部材より
も熱溶融点が低い合成樹脂を用いてシート部材を形成
し、シート部材を熱溶融して面ファスナー係合部材に溶
着したことによって、シート部材をきわめて容易に面フ
ァスナー係合部材に溶着することができ、そのうえ基布
上に植設した係合素子に加熱による損傷を与えず安定し
た係合が維持できる効果がある。
【0039】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、熱溶融点の低い合成繊維を用いて面フ
ァスナー係合部材を形成し、面ファスナー係合部材より
も熱溶融点が高い合成樹脂を用いてシート部材を形成
し、シート部材の一面を熱溶融して面ファスナー係合部
材を溶着したことによって、シート部材が硬直で面ファ
スナー係合部材がシート部材に比して柔軟な面ファスナ
ーであり、鞄、靴などの緊締バンドに適した製品が得ら
れる効果がある。
【0040】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明の効果に加え、シート部材の裏面に雄係合素子または
雌係合素子あるいは雌雄混在の係合素子を植設した編織
製の面ファスナー係合部材の基布を溶着して第2係合面
を形成したことによって、面ファスナーの表裏で他物品
に係合させることができるから、使用するうえできわめ
て便利で利用範囲の拡大が図れる効果がある。
【0041】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明の効果に加え、シート部材の表面に形成した係合面と
シート部材の裏面に形成した第2係合面とは相対したと
き互いに係合できる係合素子を植設したことによって、
単体の長尺の面ファスナーであれば表裏を対向させて係
合できるから、単体で使用する結束バンドに好適な面フ
ァスナーが得られる効果があるなど、この発明が奏する
効果はきわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の面ファスナー係合部材とシート部
材とを溶着した面ファスナーの要部の横断面図である。
【図2】第2実施例の面ファスナー係合部材とシート部
材とを溶着した面ファスナーの要部の横断面図である。
【図3】第3実施例の面ファスナー係合部材とシート部
材とを溶着した面ファスナーの要部の横断面図である。
【図4】第4実施例の面ファスナー係合部材とシート部
材とを溶着した面ファスナーの要部の横断面図である。
【図5】第5実施例の面ファスナー係合部材とシート部
材とを溶着した面ファスナーの要部の横断面図である。
【図6】第6実施例の面ファスナー係合部材とシート部
材とを溶着した面ファスナーの要部の横断面図である。
【図7】公知の面ファスナーの断面図である。
【符号の説明】
1 面ファスナー係合部材 2 シート部材 3 基布 4 係合面 5 雄係合素子 6 雌係合素子 7 フック頭部 8 キノコ頭部 9 ループ部 10 突起部 11 織目 12 編目 13 膨大頭部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 編織製の基布3の表面に多数の雄係合素
    子5、または雌係合素子6、あるいは雌雄混在の係合素
    子5,6を植設した係合面4を有する面ファスナー係合
    部材1における基布3の裏面に合成樹脂製のシート部材
    2の一面を溶着して一体化したことを特徴とする面ファ
    スナー。
  2. 【請求項2】 面ファスナー係合部材1とシート部材2
    とが同系の合成樹脂から形成してなる請求項1記載の面
    ファスナー。
  3. 【請求項3】 面ファスナー係合部材1の基布3におけ
    る織地の織目11、または編地の編目12間にシート部
    材2の合成樹脂が溶融浸透して突起部10を形成してな
    る請求項1記載の面ファスナー。
  4. 【請求項4】 基布3の織地の織目11、または編地の
    編目12間に形成した突起部10は、先端に膨大状の膨
    大頭部13を形成してなる請求項3記載の面ファスナ
    ー。
  5. 【請求項5】 熱溶融点の高い合成繊維を用いて面ファ
    スナー係合部材1を形成し、面ファスナー係合部材1よ
    りも熱溶融点が低い合成樹脂を用いてシート部材2を形
    成し、シート部材2を熱溶融して面ファスナー係合部材
    1に溶着してなる請求項1記載の面ファスナー。
  6. 【請求項6】 熱溶融点の低い合成繊維を用いて面ファ
    スナー係合部材1を形成し、面ファスナー係合部材1よ
    りも熱溶融点が高い合成樹脂を用いてシート部材2を形
    成し、シート部材2の一面を熱溶融して面ファスナー係
    合部材1を溶着してなる請求項1記載の面ファスナー。
  7. 【請求項7】 シート部材2の裏面に雄係合素子5、ま
    たは雌係合素子6、あるいは雌雄混在の係合素子5,6
    を植設した編織製の面ファスナー係合部材1の基布3を
    溶着して第2係合面4を形成してなる請求項1記載の面
    ファスナー。
  8. 【請求項8】 シート部材2の表面に形成した係合面4
    とシート部材2の裏面に形成した第2係合面4とは、相
    対したとき互いに係合できる係合素子5,6を植設して
    なる請求項7記載の面ファスナー。
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