JP3056576B2 - ショルダーベルトの製造方法 - Google Patents

ショルダーベルトの製造方法

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JP3056576B2 JP4191892A JP4191892A JP3056576B2 JP 3056576 B2 JP3056576 B2 JP 3056576B2 JP 4191892 A JP4191892 A JP 4191892A JP 4191892 A JP4191892 A JP 4191892A JP 3056576 B2 JP3056576 B2 JP 3056576B2
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正徳 成富
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカメラ、バックなどを
吊り下げるためのショルダーベルトの製造方法に関す
る。さらに詳しくは、ベルト部に肩あて部が接合される
形式のショルダーベルトの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】カメラ、バックなどを肩から吊り下げて
歩く場合に、ショルダーベルトが使用されている。この
ショルダーベルトの1つに、比較的幅が広い肩あて部
と、その両端に肩あて部より幅が狭いベルト部を接合パ
ッドによって固着したものがある。この接合パッドは肩
あて部とベルト部とを接合するのみならず、歩行時にカ
メラ、バックなどが揺れ動き肩からショルダーベルトが
外れようとする防止する役目をする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、上述のようなシ
ョルダーベルトにおいて、接合パッドを肩あて部および
ベルト部にミシン加工によって縫いつけることによって
三者の接合を図っていた。このミシン加工による縫い込
みは、工数が多くなり、コストが高くなるだけでなく、
接合強度はどうしても糸の強度にのみ頼るため、ベルト
部または肩あて部と接合パッドとの剥離強度に欠けるも
のであった。
【0004】この発明は上述のような技術的背景に基づ
いてなされたものであり、以下の目的を達成する。
【0005】この発明の目的は、ベルト部、肩あて部お
よび接合パッドの三者の接合強度が強く、耐久性がある
ショルダーベルトの製造方法を提供することにある。
【0006】この発明の別の目的は、製造のための工数
が少なく、コストが安価なショルダーベルトの製造方法
をを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を達
成するために、次のような手段を採る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のショルダーベ
ルトの製造方法は、肩あて部(1)と、この肩あて部
(1)の両端に接合されるベルト部(2)と、前記肩あ
て部(1)と前記ベルト部(2)とは、それらの接合部
に熱可塑性弾性体からなる接合パッド(3)が一体に熱
融着されることによって接合されているショルダーベル
トの製造方法であって、前記接合パッド(3)をその厚
さ方向に半割りにした形状の第1半割接合パッド(3
a)を射出成形金型内で成形する工程と、前記第1半割
接合パッド(3a)の上面で前記肩あて部(1)および
前記ベルト部(2)の各端面を突き合わせ、前記第1半
割接合パッド(3a)の上面に前記第1半割接合パッド
(3a)とほぼ同様の形状の第2半割接合パッド(3
b)を射出成形金型内で成形して、前記第1半割接合パ
ッド(3a)、及び前記第2半割接合パッド(3b)を
一体に熱融着する工程と、前記第1半割接合パッド(3
a)の上面に前記肩あて部(1)および前記ベルト部
(2)の接合端部をそれぞれ受け入れる凹部(8),
(9)が形成されていることを特徴とする。前記肩あて
部(1)および前記ベルト部(2)の各接合端部には、
透孔(6),(7)が穿たれているとより強固に固定で
きる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】肩あて部およびベルト部は熱可塑性弾性体から
なる接合パッドによって接合され、かつ三者は一体に固
着される。このように、従来のミシン加工に比べて糸の
強度にのみ頼ることがないため、肩あて部およびベルト
部と接合パッドとの剥離強度が大きくなる。
【0013】
【実施例】この発明の実施例について、図面にしたがっ
て以下に説明する。図1は、この発明によるショルダー
ベルトを使ってカメラ4を肩から吊り下げた状態を示す
図である。図2はショルダーベルトの平面図であり、図
3は肩あて部とベルト部との接合部の断面図である。
【0014】ショルダーベルトは、比較的幅が広い肩あ
て部1と、その両端に熱可塑性弾性体からなる接合パッ
ド3によって接合されたベルト部2とからなっている。
肩あて部1およびベルト部2は、いずれも熱可塑性合成
樹脂からなる織り地または編み地が使用されている。織
り地または編み地は表面に凹凸5があるので、射出成形
により溶融した熱可塑性弾性体のパッド材がその中に流
れ込み、接合パッド3と肩あて部1およびベルト部2が
確実に固着し、三者の一体化が図れる。
【0015】この場合、肩あて部1およびベルト部2の
接合端部に透孔6,7をそれぞれ穿っておくとよい。す
なわち、透孔6,7の中に溶融した熱可塑性弾性体が入
り込みそれが充填されて、接合パッド3は肩あて部1お
よびベルト部2をそれらの両側から挟み込むように固着
され、固着状態はより強固になる。
【0016】肩あて部1およびベルト部1の接合端部に
あらかじめプライマーを塗布し、接合パッド3を射出成
形してもよい。このようにプライマー加工を行えば、パ
ッド3がより強固に肩あて部1およびベルト部2に固着
するし、肩あて部1およびベルト部2として熱可塑性合
成樹脂以外のもの例えば皮革、天然繊維を使用できる。
この場合、シリコンなどのプライマーを使用できるが、
接合パッド3と肩あて部1およびベルト部2との各材質
の特性を考慮して最適なものを適宜選択することが可能
であることは言うまでもない。
【0017】製造方法 図4は、この発明によるショルダーベルトの製造方法を
示している。接合パッド3は2工程を経て成形され、そ
のためまず、図4(a)に示すように接合パッド3をそ
の厚さ方向に半割りにした形状の第1半割接合パッド3
aを成形する。第1半割接合パッド3aは、熱可塑性弾
性体を金型内で射出成形することによって成形される。
【0018】第1半割接合パッド3aには肩あて部1お
よびベルト部2の各接合端部を受け入れるための凹部
8,9が設けられ、この凹部8,9は第1半割接合パッ
ド3aの成形と同時に形成される。このような凹部8,
9を設けることにより、肩あて部1およびベルト部2の
位置決めが容易になる。
【0019】次に、図4(b)に示すように、端部に透
孔6,7をあらかじめ設けた肩あて部1およびベルト部
2を凹部8,9にはめ込む。そして周知のインサート射
出成形の場合と同様に、金型10内にこれらの部材1,
2,3aをいれておき、金型10内のキャビィ部に熱可
塑性弾性体であるパッド材を流入させ、第1半割接合パ
ッド3aと同様の第2半割接合パッド3b(図3参照)
を成形する。
【0020】その際キャビティ部に流入した熱可塑性弾
性体は、透孔6,7内に充填され、さらに、それ自身の
溶融熱で部材1,2,3aの表面部分を一部溶かして、
またはプライマーを溶かしてこれらは混合または凝着し
て熱融着面を作る。この後、図4(c)に示すように金
型から、接合パッド3が固着一体化された肩あて部1お
よびベルト部2を取り出し、他の必要な処理を行って完
成する。
【0021】射出成形の場合は、金型を交換することに
よって接合パッド3の形状を種々変えることができる利
点がある。金型もショルダーベルトの接合パッド3の大
きさ程度であれば多数個取りが可能なものとなり、生産
性も良い。ベルト部の材料として使用される熱可塑性合
成樹脂は、ナイロン、ポリプロピレン、ABS、ポリカ
ーボネイトなどが強度や耐摩耗上から適当である。
【0022】また、接合パッドの材料としては、ずれ止
めの役目もすることから比較的弾性に富んだものが適し
ており、ウレタン系エラストマー、オレフィン系エラス
トマー、ジエン系エラストマー、可塑化ポリ塩化ビニル
などの熱可塑性弾性体が適用される。今回、特に注目さ
れるのは、熱可塑性弾性体にポリエーテルブロックアミ
ドまたはポリエステル系熱可塑性エラストマーを含有さ
せたものを使用すると、ショルダーベルト地の材質を選
ばなくても、ほとんどの材料と接着または溶着可能とな
り、極めて自由度のあるパットとベルト部との材質組合
せが可能となることである。
【0023】この場合、熱可塑性弾性体100重量部に
対してポリエーテルブロックアミド25〜185重量
部、特に好ましくは、熱可塑性弾性体100重量部に対
して、ポリエーテルブロックアミド40〜60重量部を
力学的にブレンドし均一に分散されたものが使用される
(特開平1−139240号、特開平1−139241
号参照)。
【0024】同様に、本出願人が特開平3−10004
5号で提案した、熱可塑性弾性体100重量部に対して
ポリエステル系熱可塑性エラストマー25〜185重量
部、特に好ましくは、熱可塑性弾性体100重量部に対
してポリエステル系熱可塑性エラストマー40〜60重
量部を力学的にブレンドし均一に分散されたものが使用
される。
【0025】
【発明の効果】以上詳記したように、この発明によれば
熱可塑性弾性体からなる接合パッドを肩あて部およびベ
ルトの接合端部に熱融着させることによって、三者が強
固に固着され、充分な耐久性を発揮するショルダーベル
トが得られる。
【0026】また外見上も綺麗であり、しかも加工工数
が少ないため生産が高く、生産コストも低いなど優れた
効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明によるショルダーベルトを使
ってカメラを肩から吊り下げた状態を示す図である。
【図2】図2は、この発明によるショルダーベルトの一
実施例を示す平面図である。
【図3】図3は、肩あて部とベルト部との接合部の断面
図である。
【図4】図4(a),(b),(c)は、この発明によ
るとショルダーベルトの製造手順を示す図である。
【符号の説明】
1…肩あて部、2…ベルト部、3…接合パッド、3a…
第1半割接合パッド、3b…第2半割接合パッド、6,
7…透孔、8,9…凹部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】肩あて部(1)と、この肩あて部(1)の
    両端に接合されるベルト部(2)と、 前記肩あて部(1)と前記ベルト部(2)とは、それら
    の接合部に熱可塑性弾性体からなる接合パッド(3)が
    一体に熱融着されることによって接合されているショル
    ダーベルトの製造方法であって、 前記接合パッド(3)をその厚さ方向に半割りにした形
    状の第1半割接合パッド(3)を射出成形金型内で成
    形する工程と、前記 第1半割接合パッド(3a)の上面で前記肩あて部
    (1)および前記ベルト部(2)の各端面を突き合わ
    せ、前記第1半割接合パッド(3a)の上面に前記第1
    半割接合パッド(3a)とほぼ同様の形状の第2半割接
    合パッド(3b)を射出成形金型内で成形して、前記第
    半割接合パッド(3a)、及び前記第2半割接合パッ
    ド(3b)を一体に熱融着する工程と、 前記第1半割接合パッド(3a)の上面に前記肩あて部
    (1)および前記ベルト部(2)の接合端部をそれぞれ
    受け入れる凹部(8),(9)が形成されていることを
    特徴とするショルダーベルトの製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のショルダーベルトの製造
    方法において、 前記肩あて部(1)および前記ベルト部(2)の各接合
    端部には、透孔(6),(7)が穿たれていることを特
    徴とするショルダーベルトの製造方法。
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