JP2691242B2 - 易裂性包装袋 - Google Patents

易裂性包装袋

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JP2691242B2 JP1088322A JP8832289A JP2691242B2 JP 2691242 B2 JP2691242 B2 JP 2691242B2 JP 1088322 A JP1088322 A JP 1088322A JP 8832289 A JP8832289 A JP 8832289A JP 2691242 B2 JP2691242 B2 JP 2691242B2
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一文 松井
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、引き裂き開封が容易な易裂性包装袋に関
し、、例えば食品、医薬品、雑貨等の包装袋として利用
することができる。
[背景技術] 近年、鋏やナイフを使用しないで、手で容易に直線状
に引き裂き開封することができる包装袋が使用されるよ
うになってきている。このような易裂性が付与された包
装袋の製造方法として、例えば高密度ポリエチレン製の
一軸延伸フィルムのように易裂性を有するフィルムを用
いて易裂性包装袋を製造する方法、切り口が形成された
テープを通常の袋本体に貼り付けて易裂性包装袋を製造
する方法等が提案されている。
[発明が解決しようとする課題] 上述した従来の易裂性フィルムを用いた易裂性包装袋
の製造方法によれば、明瞭な易裂性を持たせるために
は、使用する易裂性フィルムは高度に配向されたもの
(通常、5倍以上の延伸倍率で配向させる)である必要
がある。しかし、このような高度に配向された易裂性フ
ィルムは、ヒートシール性が悪いため、ヒートシール性
を改良するために中間層を配して多層構造としなければ
ならず、そのためのラミネート工程が要り、コスト高を
招いていた。また、切り口が形成されたテープを使用す
る易裂性包装袋の製造方法によれば、カットラインがき
れいな直線状にならず、良好な易裂性が得られないとい
う欠点がある。
本発明は、引き裂き開封が容易な易裂性包装袋を提供
することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る易裂性包装袋は、袋本体に帯状部材を設
けて、これを引き裂き部とし、前記帯状部材は、1−ブ
テン以外のα−オレフィン単位を15モル%以下で含有す
るポリブテン−1系樹脂であると共に、924cm-1で測定
した赤外二色比による配向(分子鎖の延伸方向への配
列)の指数が4.0以上であることを特徴とする。
この帯状部材に含まれる1−ブテン(α−ブチレン)
以外のα−オレフィン単位が15モル%を越える場合に
は、非晶性となって、配向度が低下するため、易裂性が
劣化する。他のα−オレフィン単位の含有割合は、10モ
ル%以下とするのが好ましい。
本発明で使用する1−ブテン以外の他のα−オレフィ
ンとしては、例えば炭素数2,3及び5〜10のα−オレフ
ィン系炭化水素を挙げることができる。
易裂性を充分に発現させるためには、帯状部材の材料
を上記のように規定することに加えて、配向についても
規定する必要がある。そこで、この配向の指数として、
赤外二色比により測定した指数、具体的にはメチレン基
の振動に帰属する波数924cm-1で測定した延伸方向と直
交方向の吸光度に対する延伸方向と平行方向の吸光度に
比、即ち赤外二色比を使用する。本発明においては、こ
の配向の指数を4.0以上とし、好ましくは5.0以上とす
る。この配向の指数は、二次的にフィルムを延伸するこ
とにより、又は原材料の組成と併せて、帯状部材を構成
するフィルム成形時の引取速度を制御することにより、
調整可能である。
また、この易裂性包装袋において、前記帯状部材に
は、咬合具を設けてもよい。この咬合具とは、例えば凸
状の雄型咬合部と、これに弾性的に嵌合し合う凹状の雌
型咬合部より成るものである。
なお、袋本体の材料としては、帯状部材と同質のポリ
ブテン−1系樹脂の他、帯状部材と溶着可能なポリプロ
ピレン等を使用することができる。
[実施例] 実施例1 本実施例に係る易裂性包装袋を、その製法例と併せて
説明する。
スクリュー径40mmの押出成形機を使用し、ポリブテン
−1系樹脂(他のα−オレフィン単位の含有率0モル
%)を成形温度150℃、引取速度35m/分、幅方向の引落
とし比2.5の条件で成形することにより、厚さ130μmの
フィルムを得た。
次に、このフィルムを長手方向が引取方向と平行とな
るように切断して幅20mmの帯状部材を作製した。
次に、第1図及び第2図に示すように、二軸延伸ナイ
ロンフィルム(厚さ15μm)1とポリプロピレンフィル
ム(厚さ50μm)2より成る積層基材フィルム3を袋本
体4の材料として使用し、この積層基材フィルム3のポ
リプロピレンフィルム2側に前述のようにして作製した
帯状部材5を熱溶着した。
次に、引き裂き部となるこの帯状部材5が設けられた
積層基材フィルム3を2枚使用し、帯状部材5同士が向
き合うようにして四方シール製袋機で製袋した後、帯状
部材5の位置する一方の側端部に切り口(ノッチ)6を
形成して易裂性包装袋7を得た。周縁のドットで示した
部分が、ヒートシール部8である。
この易裂性包装袋7の帯状部材5について、次のよう
に赤外二色比による配向の指数を測定した。即ち、ポリ
ブテン−1中のメチレン基の振動方向は、分子鎖の主軸
に対して垂直方向を有するので、この振動に基づく赤外
二色比(延伸方向と直交方向の赤外線吸光度に対する延
伸方向と平行方向の赤外線吸光度の比)は、延伸比の増
大による配向度の増加に伴って一般に増加する。そこ
で、メチレン基の振動に帰属する波数924cm-1をピーク
とする吸収スペクトルについて赤外二色比を測定するこ
とにより、この比を配向の指数とする。この易裂性包装
袋7の帯状部材5では、配向の指数は7.0であった。な
お、帯状部材5が無延伸、、即ち無配向の状態であれ
ば、直交方向の吸光度と平行方向の吸光度とが等しく、
赤外二色比は1となる。
そして、この易裂性包装袋7を切り口6から引き裂き
部である帯状部材5に沿って手で引き裂いたところ、容
易に引き裂くことができ、しかもそのカットライン9は
きれいな直線状であった。
実施例2〜5 上記実施例1と同様に製造して、実施例2〜5に係る
易裂性包装袋7を得た。但し、帯状部材5の1−ブテン
以外のα−オレフィン単位の含有率とポリブテン−1系
樹脂フィルム成形時の引取速度については、次のように
各実施例毎に異ならせた。
即ち、1−ブテン以外のα−オレフィン単位の含有率
については、実施例2,4及び5を10モル%、実施例3を1
5モル%とした。
ポリブテン−1系樹脂成形時の引取速度については、
実施例2と3を35m/分、実施例4を20m/分、実施例5を
10m/分とした。なお、いずれの実施例も幅方向の引落と
し比を2.5とした。
そして、実施例1と同様に、各実施例に係る易裂性包
装袋7の帯状部材5について、赤外二色比による配向の
指数を測定した。また、各易裂性包装袋7を切り口6か
ら帯状部材5に沿って手で引き裂くことにより、その引
き裂き易さを調べた。これらの結果を下記の表1に示
す。
比較例1〜4 上記実施例と同様に製造して、比較例1〜4に係る帯
状部材が設けられた包装袋を得た。但し、帯状部材の材
料及び樹脂フィルム成形時の引取速度については、次の
ように各比較例毎に異ならせた。
即ち、帯状部材の材料については、比較例1をポリブ
テン−1系樹脂(1−ブテン以外のα−オレフィン単位
の含有率は17モル%)、比較例2をポリブテン−1系樹
脂(1−ブテン以外のα−オレフィン単位の含有率は10
モル%)、比較例3をポリプロピレン(PP)、比較例4
を低密度ポリエチレン(LDPE)とした。
樹脂成形時の引取速度については、比較例1,3及び4
を35m/分、比較例2を5m/分とした。なお、いずれの比
較例も幅方向の引き落とし比を2.5とした。
上記実施例と同様にして、比較例1と2に係る包装袋
の帯状部材について、赤外二色比による配向の指数を測
定した。また、各包装袋を切り口から帯状部材に沿って
手で引き裂くことにより、その引き裂き易さを調べた。
これらの結果を下記の表1に実施例と併せて示す。
この表の易裂性の欄で、評価の◎は非常に裂け易い、
○は裂け易い、△は若干裂け易い、×は裂くのに抵抗あ
り、××は裂けにくい、をそれぞれ示す。
この表より、実施例に係る易裂性包装袋7の帯状部材
5は、ポリブテン−1系樹脂に含有される1−ブテン以
外のα−オレフィン単位の含有率が15モル%以下であ
り、且つ赤外二色比による配向の指数が4.0以上なの
で、易裂性が発現されていることがわかる。また、特に
ポリブテン−1系樹脂に含有される1−ブテン以外のα
−オレフィン単位の含有率が10モル%以下であり、且つ
赤外二色比による配向の指数が5.0以上の場合には、良
好な易烈性が得られることがわかる。
これに対して、比較例1の場合には、ポリブテン−1
系樹脂に含有される1−ブテン以外のα−オレフィン単
位の含有率が15モル%より多く、また比較例2の場合に
は、赤外二色比による配向の指数が4.0より小さいので
易裂性が得られないことがわかる。更に、比較例3と4
の場合、帯状部材の材料がポリブテン−1系樹脂とは異
なる材料なので、易裂性が全く得られず、易裂性包装袋
用としては使用に適さない。
なお、上記実施例の場合、帯状部材5を全て引き裂き
部として構成したが、第3図及び第4図に示すように、
この帯状部材10には、引き裂き部11と共に、咬合具12を
設けてもよい。この咬合具12は、凸状の雄型咬合部12A
と、これと弾性的に嵌合し合う凹状の雌型咬合部12Bよ
り成るものである。このように、帯状部材10の一部に咬
合具12も設けておくことにより、引き裂き部11によって
開封時の引き裂き易さが得られると共に、咬合具12によ
って開封後に繰り返しの開閉が可能になるという効果が
得られる。
また、咬合具の設けられていない帯状部材5を積層基
材フィルム3に熱溶着する場合、上記実施例ではポリプ
ロピレンフィルム2の内側に熱溶着したが、二軸延伸ナ
イロンフィルム1の外側に熱溶着してもよい。
[発明の効果] 本発明によれば、容易に引き裂き開封することができ
る易裂性包装袋が得られ、しかも引き裂き後にはきれい
なカットラインが得られる。また、咬合具を設けること
により、開封後の繰り返し開閉が可能になる。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例に係る易裂性包装袋の平面図、第2図は
その要部断面図、第3図は咬合具付き易裂性包装袋の平
面図、第4図はその要部断面図である。 4……袋本体、5,10……帯状部材、7……易裂性包装
袋、11……引き裂き部、12……咬合具。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】袋本体に帯状部材を設けて、これを引き裂
    き部とし、 前記帯状部材は、1−ブテン以外のα−オレフィン単位
    を15モル%以下で含有するポリブテン−1系樹脂である
    と共に、924cm-1で測定した赤外二色比による配向の指
    数が4.0以上であることを特徴とする易裂性包装袋。
  2. 【請求項2】第1請求項記載の易裂性包装袋において、 前記帯状部材に咬合具を設けたことを特徴とする易裂性
    包装袋。
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