JP2690892B2 - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JP2690892B2
JP2690892B2 JP62051904A JP5190487A JP2690892B2 JP 2690892 B2 JP2690892 B2 JP 2690892B2 JP 62051904 A JP62051904 A JP 62051904A JP 5190487 A JP5190487 A JP 5190487A JP 2690892 B2 JP2690892 B2 JP 2690892B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はマグネトロンに係り、特にマグネトロンから
発生する高調波等の特定の強い雑音電波の漏洩を抑制す
る雑音消去用フイルタ回路を格納するフイルタケースの
構造に特徴を有するマグネトロン関するものである。 〔従来の技術〕 通常、マグネトロンの発振時には、その陰極回路部を
伝播してマグネトロンの発振基本波をはじめとする高調
波、さらにはVHF,UHF帯波などが外部へ不要輻射電波と
して放射される。このため、マグネトロンにはこの陰極
回路部からの雑音電波を減衰消去させ、テレビ,ラジ
オ,無線通信などへの影響をなくすような雑音消去用フ
イルタ回路を取り付けることが義務付けられている。こ
のようなフイルタ回路は例えば特開昭55−49844号公報
などにおいて開示されている。 このようなフイルタ回路は、一般にはコイルとコンデ
ンサとの組合せからなるもので、これはマグネトロンの
陰極回路部の入力端子部にフイルタケースを設け、この
フイルタケース内に収納配置されるが、従来のその取り
付け構造を図面をもとに詳細に説明する。 第7図および第8図は従来のマグネトロンの構造を示
す一部切り欠き平面図およびその要部断面図で、要部以
外は省略してある。これらの図において、1は公知の内
部構造を有しかつ高周波エネルギーを出力するマグネト
ロン本体であり、このマグネトロン本体1にはその高周
波出力部2および陰極入力部3側に円板状の整磁板4,5
を介して円環状の永久磁石6,7がそれぞれ配設され、磁
気回路を形成する磁性材からなる上ヨーク8と下ヨーク
9との間に挾持されてネジ10により保持固定されてい
る。また、このマグネトロン本体1の外周部には周側面
を包囲するラジエターフイン11が嵌合配置されている。
さらにこのマグネトロン本体1の陰極入力部3には外部
へ漏洩する雑音電波を減衰消去させるコイル12とコンデ
ンサ13とからなるフイルタ回路14を収納させるフイルタ
ケース15および蓋16が取り付け固定され、このフイルタ
回路14はそのコイル12が陰極入力部3のステム17先端部
に設けられた一対の陰極端子18に接続され、コンデンサ
13はフイルタケース15を貫通して外部にその他端部を突
出させ、外部交流電源と接続させる入力端子19が一体的
に設けられている。 また、特開昭62−113337号公報には、箱体のカールし
た開口周辺部を蓋体で挾持したフィルタケースの構成が
記載されているが、本発明の構成とは異なる。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、このように構成されるマグネトロンの
電気漏洩防止装置において、フイルタケース15内にフイ
ルタ回路14を収納した後にフイルタケース15の開口周縁
部と蓋16の周縁部とを組み合わせ、隙間が生じないよう
にかしめにより密着嵌合される。 ところが、フイルタケース15内にはマグネトロンの発
振基本周波数2450MHzおよびその高調波成分が充満して
おり、僅かの隙間からこの種の電波が漏洩する。したが
つて抑制すべき不要輻射電波の1/4波長のピツチで確実
に電気的接触をもたせる必要がある。また、蓋16が外れ
た場合には大きなエネルギーをもつ2450MHzの発振基本
波の漏洩が生じ、人体に害を与えることから、蓋16の抜
去力に対しては十分な信頼性をもたせる必要がある。 したがつて本発明は前述した従来の問題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、フイルタケースとその蓋
との電気的接触および抜去力機能を向上させ、信頼性を
向上させたマグネトロンを提供することにある。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明に係わマグネトロンは、フィルタケースの開口
周辺部にフランジ部が設けられ、ケース蓋の外周縁に
は、このフランジ部を軸方向に挿通することによりフラ
ンジ部を収納かつフランジ部と密着嵌合する断面L字状
の溝が設けられ、ケース蓋の断面L字状の溝とこの溝に
収納された前記フィルタのフランジ部とをn次高調波の
λ/4(波長)のピッチを有するかしめ歯形で接触させる
ものである。 〔作用〕 本発明においては、フランジ部がケース蓋の抜去力を
係止し、かしめ歯形の接触によりn次高調波の漏洩を抑
制する。 〔実施例〕 以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に説明す
る。 第1図は本発明によるマグネトロンの一実施例を示す
要部断面図であり、前述の図と同一部分には同一符号を
付しその説明は省略する。同図において、フイルタケー
ス15の開口周縁部には第2図に拡大断面図で示すように
その先端部を外側に折り曲げたフランジ部15aが全周に
わたつて形成されている。一方、これに対して蓋16の周
縁部には前記フランジ部15aを嵌入する空胴部を有する
フランジ部16aが形成されている。そして、フイルタケ
ース15内にフイルタ回路14を収納した後、フイルタケー
ス15のフランジ部15aと蓋16のフランジ部16aとを組み合
わせて管軸方向から機械的圧力を加えることにより嵌合
させる。引き続き第3図に示すように蓋16の周辺溝部16
bに受け治具30を配置し、第4図に示すようにn次高調
波のλ/4(波長)のピツチで配列されたかしめ刃31aを
有するかしめ治具31を蓋16のフランジ部16a外周面に矢
印A方向に機械的圧力を加えてかしめることにより、第
5図に示すようにフイルタケース15のフランジ部15aと
ケース蓋16のフランジ部16aとの接触面にV字状のかし
め歯形20が形成され、フイルタケース15のフランジ部15
a端面とケース蓋16のフランジ部16a内面とが両者の周縁
部にわたつてn次高調波のλ/4波長のピツチで接触され
るとともにケース蓋16のフランジ部16aがフイルタケー
ス15のフランジ部15a下側にかしめられ密着嵌合され
る。 このような構成によれば、フイルタケース15の開口周
縁部にフランジ部15aを設けてケース蓋16のフランジ部1
6aと密着嵌合させたことにより、フイルタケース15のフ
ランジ部15aがケース蓋16の抜け方向に対してストツパ
となるので、ケース蓋16の抜去力を大幅に向上させるこ
とができる。また、フイルタケース15のフランジ部15a
とケース蓋16のフランジ部16との接触面にn次高調波の
λ/4波長ピツチのかしめ歯形20を形成して接触させたこ
とにより、フイルタケース15とケース蓋16との電気的接
触が確実かつ完全となり、n次高調波の漏洩を大幅に低
減させることができる。 なお、前述した実施例において、フイルタケース15の
フランジ部15aはその先端部を外側に向けて形成した場
合について説明したが、第6図に示すように内側に向け
て形成しても同様の効果が得られることは勿論である。 また、前述した実施例において、蓋16のフランジ部16
aの外周面側にかしめ刃31aによるかしめ歯形20を形成し
た場合について説明したが、同時に内周面側も同様なか
しめ歯形20を形成することにより電気的接触性をさらに
向上させることができる。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明によれば、フイルタケース
の開口周縁部にフランジ部を設け、該フランジ部の下側
でケース蓋と密着嵌合させるとともに該フランジ部の端
面とケース蓋とをn次高調波のλ/4波長のピツチを有す
るかしめ歯形で接触させたことにより、抜去力が大幅に
低減されるとともにn次高調波の漏洩が抑制され、品質
および信頼性の高いマグネトロンが得られるという極め
て優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明によるマグネトロンの一実施例を示す断
面図、第2図および第3図はフイタルケースのフランジ
部とケース蓋のフランジ部との嵌合関係を示す要部拡大
断面図、第4図はかしめ治具を示す斜視図、第5図はフ
イルタケースのフランジ部とケース蓋のフランジ部との
電気的接触関係を示す要部拡大断面図、第6図は本発明
によるマグネトロンの他の実施例を示す要部拡大断面
図、第7図,第8図は従来のマグネトロンの構造を示す
一部切欠き平面図,その要部断面図である。 3……陰極入力部、12……コイル、13……コンデンサ、
14……フイルタ回路、15……フイルタケース、15a……
フランジ部、16……ケース蓋、16a……フランジ部、16b
……周辺溝部、20……かしめ歯形、30……受け治具、31
……かしめ治具、31a……かしめ刃。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.マグネトロン本体の陰極入力部に取り付け固定され
    たフィルタケース内に、コイルとコンデンサとからなる
    フィルタ回路を収納し、前記フィルタケースの開口端に
    ケース蓋が嵌合された電波漏洩防止装置を備えたマグネ
    トロンにおいて、前記フィルタケースの開口周辺部にフ
    ランジ部が設けられ、前記ケース蓋の外周縁には、前記
    フランジ部を軸方向に挿通することにより前記フランジ
    部を収納かつ該フランジ部と密着嵌合する断面L字状の
    溝が設けられ、前記ケース蓋の断面L字状の溝とこの溝
    に収納された前記フィルタのフランジ部とをn次高調波
    のλ/4(波長)のピッチを有するかしめ歯形で接触させ
    た電波漏洩防止装置を備えたことを特徴とするマグネト
    ロン。
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