JPH10106447A - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JPH10106447A
JPH10106447A JP25710496A JP25710496A JPH10106447A JP H10106447 A JPH10106447 A JP H10106447A JP 25710496 A JP25710496 A JP 25710496A JP 25710496 A JP25710496 A JP 25710496A JP H10106447 A JPH10106447 A JP H10106447A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield case
magnetron
choke groove
harmonic
main body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25710496A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Okada
則幸 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP25710496A priority Critical patent/JPH10106447A/ja
Publication of JPH10106447A publication Critical patent/JPH10106447A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、シールドケースとシールドケース
蓋の間に隙間が生じても任意高調波が漏洩しないマグネ
トロンを提供する。 【解決手段】 マグネトロン本体1と、マグネトロン本
体1の入力側に接続されるフィルタ8、11と、フィル
タ8、11を収納するシールドケース5と、シールドケ
ース5の開口部を覆うシールドケース蓋13とを備えた
マグネトロンにおいて、シールドケース5とシールドケ
ース蓋13の接合部Aには全周にわたって任意高調波の
4分の1波長の深さのチョーク溝部14を形成してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子レンジなど
のマイクロ波加熱器などに用いられるマグネトロンに関
する。
【0002】
【従来の技術】この種のマグネトロンは、基本周波数以
外に低周波数から高周波数に至るまでの大きな周波数帯
域の不要輻射が生じる。マグネトロンの基本周波数は2
450MHzであり、その第5高調波は12.25GH
z、第6高調波は14.7GHz、第7高調波は17.
15GHzになる。現在の衛星放送の帯域は11.7〜
12.7GHzであり、さらに近年の通信技術の発達に
より必要とされている帯域は18GHz程度である。し
たがって、マグネトロンから第5高調波などの不要輻射
が漏れると、ラジオやテレビなどの受信の妨害となる問
題があった。
【0003】そこで従来のマグネトロンは実開平6−7
2146号公報に開示されるように、マグネトロンの陰
極入力側にインダクタ及び貫通コンデンサからなるフィ
ルタを設け、陰極入力端子側に漏れる不要輻射をこのフ
ィルタによって除去している。また、インダクタなどの
回路をシールドケースに収納し、シールドケースの開口
部をシールドケース蓋で覆って閉塞する構成にしてい
る。このシールドケース蓋はシールドケースの周縁部に
かしめて固定しており、シールドケースとシールドケー
ス蓋の接合部に隙間が生じないようにしている。そし
て、マグネトロン本体からシールドケース内に漏れる不
要輻射がシールドケース外に漏れることを防止してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シール
ドケースとシールドケース蓋のかしめ部には、各部品の
寸法のバラツキ及び変形があるため、シールドケースと
シールドケース蓋の間に若干の隙間を生じる。さらに隙
間なくかしめた場合でも、製造後に加わる外圧などによ
って変形し、かしめた部分に隙間が生じることがある。
【0005】例えば、第5高調波の4分の1波長は6m
mであり、かしめ部に約6mm以上の隙間が生じると、
第5高調波が外部に漏れてしまう問題があった。
【0006】そこでこの発明は、シールドケースとシー
ルドケース蓋の接合部に隙間が生じた場合でも、不要輻
射が外部に漏れることのないマグネトロンを提案する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、マグネトロン本体と、マグネトロ
ン本体の入力側に接続されるフィルタと、フィルタを収
納するシールドケースと、シールドケースの開口部を覆
うシールドケース蓋とを備えたマグネトロンにおいて、
シールドケースとシールドケース蓋の接合部には全周に
わたって任意高調波の4分の1波長の深さのチョーク溝
部を形成している。
【0008】また請求項2の発明は、チョーク溝部をシ
ールドケースの内側に配置している。そして、製造後に
接合部に外部から圧力が加わったときでも、外力がシー
ルドケースの外側にかかるので、直接チョーク溝部に加
わらない。
【0009】また請求項3の発明は、チョーク溝部を複
数個設けている。そして各チョーク溝部の深さを、異な
る高調波の4分の1波長にすることができる。そのた
め、チョーク溝部の個数分の高調波を除去することがで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。
【0011】図1は本発明のマグネトロンの要部側断面
図である。1はマグネトロン本体であり、内部に図示し
ない陰極、ベイン、磁極片などが配設され、マグネトロ
ンの動作時にマイクロ波を発生する。2は前記マグネト
ロン本体の軸方向に両側に配設された一対の永久磁石で
あり、3はマグネトロン本体及び永久磁石2を収納する
ヨークである。そしてこの永久磁石2の磁力は、マグネ
トロン本体1の作用空間に均一に導かれている。4はマ
グネトロン本体1の外周に装着される複数の放熱板であ
り、マグネトロン本体1を冷やしている。
【0012】5はマグネトロン本体1の入力側に配設さ
れるシールドケースである。このシールドケース5は、
下面の全面が開口した箱状であり、マグネトロン本体1
と当接する面の中央部に開口部6を形成している。この
開口部6には、マグネトロン本体1の陰極入力端子7が
貫通しており、マグネトロン本体1とシールドケース5
は隙間なく接合している。
【0013】8はシールドケース5内に収納されるイン
ダクタであり、マグネトロン本体1の陰極入力端子7に
接続されている。このインダクタ8は、フェライトコア
9とフェライトコア9外周に巻回される電線10とから
構成されている。11はインダクタ8の電線10に接続
される貫通コンデンサであり、シールドケース5を貫通
し、取付板12をシールドケース1内面側に接触されて
固定されている。このインダクタ8と貫通コンデンサ1
1によってフィルタが構成され、陰極入力端子7から漏
洩する不要輻射を除去している。
【0014】13はシールドケース蓋であり、シールド
ケース5の下面の開口部を覆い、その接合部Aでかしめ
てシールドケース5に固定している。こうしてシールド
ケース5内は閉塞され、シールドケース5内の不要輻射
が外部に漏れないようにしている。
【0015】図2はシールドケース5とシールドケース
蓋13の接合部Aの拡大図である。シールドケース蓋1
3はシールドケース5の内面に当接し、その接合部Aの
全周に亘ってチョーク溝部14が形成されている。この
チョーク溝部14の深さD1は、除去したい高調波の波
長の4分の1である。この実施の形態では第5高調波の
漏洩を防止する。第5高調波は12.25GHzなの
で、その波長は約24mmであり、波長の4分の1の長
さは約6mmになる。したがってこのチョーク溝部14
の深さD1を6mmにする。このチョーク溝部14が共
振空洞になるので、接合部Aに隙間が生じた場合でも、
第5高調波のシールドケース5外への漏洩を防止でき
る。シールドケース蓋13のチョーク溝部14よりも先
端部分15をシールドケース5側に折り曲げてかしめる
ことで、シールドケース蓋13をシールドケース5に隙
間なく固定している。
【0016】この実施の形態では、チョーク溝部14を
シールドケース5の内側に形成している。したがって接
合部Aに圧力が加わっても、外力はシールドケース5の
外面またはシールドケース蓋13の先端部分15に加わ
り、チョーク溝部14が変形しにくい。したがって接合
部Aが変形して、シールドケース5とシールドケース蓋
13との間に隙間が生じたとしても、長期に亘り第5高
調波の漏洩を防止することができる。
【0017】図3は他の実施の形態の接合部Aの拡大図
である。なお、図1と同じ構成には同じ符号を付して説
明を省略する。
【0018】この接合部Aには、シールドケース蓋13
に第1チョーク溝部16を形成し、シールドケース5に
第2チョーク溝部17を形成している。第1チョーク溝
部16及び第2チョーク溝部17の深さは、除去したい
高調波の4分の1波長であり、2種類の高調波を除去す
ることができる。この実施の形態では、第1チョーク溝
部16で第5高調波を、第2チョーク溝部17で第6高
調波の漏洩を防止する。第6高調波は14.7GHzで
あるので、その波長は約20mmであり、波長の4分の
1は約5mmになる。そこで第1チョーク溝部16の深
さD2を6mmにし、第2チョーク溝部17の深さD3
を5mmにする。シールドケース蓋13の第1チョーク
溝部16よりも先端部分15をシールドケース17側に
折り曲げて、シールドケース17にかしめている。この
とき、第1チョーク溝部16及び第2チョーク溝部17
が変形しないようにかしめられており、例えかしめ部に
隙間が生じても、第5高調波及び第6高調波の漏洩を防
止することができる。
【0019】本発明は、シールドケース5とシールドケ
ース蓋13の接合部Aに、任意の高調波の4分の1波長
の深さのチョーク溝部14、16、17が形成されれば
良い。したがって、図3の実施の形態では第1チョーク
溝部16と第2チョーク溝部17を対向するように形成
したが、第1チョーク溝部16と第2チョーク溝部17
の開口部が相違する位置に形成してもよい。また、2つ
のチョーク溝部をシールドケース5またはシールドケー
ス蓋13の一方に形成してもよく、さらに、2つ以上の
チョーク溝部を形成しても構わない。
【0020】また、本発明では接合部Aの全周に亘って
チョーク溝部が形成されていればよいので、任意高調波
のチョーク溝部をシールドケース5とシールドケース蓋
13に交互に形成し、シールドケース5に形成されたチ
ョーク溝部とシールドケース蓋13に形成されたチョー
ク溝部の一部が交差するようにしても良い。
【0021】
【発明の効果】本発明によると、シールドケースとシー
ルドケース蓋の接合部に、任意の高調波の4分の1波長
の深さのチョーク溝部を、全周に亘って形成している。
したがって接合部に隙間が生じた場合でも、このチョー
ク溝部が任意の高調波が共振空洞になるので、シールド
ケース外への漏洩を防止できる。
【0022】また、接合部に形成されたチョーク溝部を
シールドケースの内側に配置するので、接合部に外力が
加わっても、チョーク溝部が変形しにくい。したがって
長期に亘ってチョーク溝部の形状を維持することがで
き、不要輻射の漏洩を防止できる。
【0023】また、接合部に複数のチョーク溝部を形成
し、各チョーク溝部の深さを任意の高調波の4分の1波
長にできる。したがって複数の高調波の漏洩を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す本体部の断面図で
ある。
【図2】 本発明の他の実施の形態を示す本体部の断面
図である。
【図3】 本発明の他の実施の形態を示す本体部の断面
図である。
【符号の説明】
1 マグネトロン本体 5 シールドケース 8 インダクタ 7 陰極入力端子 11 貫通コンデンサ 13 シールドケース蓋 14 チョーク溝部 16 第1チョーク溝部 17 第2チョーク溝部 A 接合部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネトロン本体と、前記マグネトロン
    本体の入力側に接続されるフィルタと、前記フィルタを
    収納するシールドケースと、前記シールドケースの開口
    部を覆うシールドケース蓋とを備えたマグネトロンにお
    いて、前記シールドケースと前記シールドケース蓋の接
    合部には全周にわたって任意高調波の4分の1波長の深
    さのチョーク溝部を形成したことを特徴とするマグネト
    ロン。
  2. 【請求項2】 前記チョーク溝部を前記シールドケース
    の内側に配置したことを特徴とする請求項1記載のマグ
    ネトロン。
  3. 【請求項3】 前記チョーク溝部を複数個設けたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項2記載のマグネトロン。
JP25710496A 1996-09-27 1996-09-27 マグネトロン Pending JPH10106447A (ja)

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JP25710496A JPH10106447A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 マグネトロン

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JP25710496A JPH10106447A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 マグネトロン

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JPH10106447A true JPH10106447A (ja) 1998-04-24

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ID=17301796

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JP25710496A Pending JPH10106447A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 マグネトロン

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