JPS6288244A - マグネトロン用フイルタ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、マグネトロンのステム部および同ステム部を
貫通した陰極端子に一端を接続したチョークコイルを収
容するフィルタケースの側壁に、前記チョークコイルの
他端部に一方の電極を接続した貫通型コンデンサを、同
コンデンサの他方の電極から張り出した枠状金属板部分
で固定してなるマグネトロン用フィルタ装置に関するも
のである。

従来の技術 一般に、電子レンジ等に用いられるマグネトロン装置は
第４図に示すように構成され、電磁波放出端子１および
陰極端子導出用ステム部２を両端に有するマグネトロン
３は、その第１の磁極部４の外端面上に同軸的に設けら
れた第１の環状永久磁石５、第２の磁極部６の外端面上
に同軸的に設けられた第２の環状永久磁石７および枠状
継鉄８等からなる励磁回路部材によって励磁される。そ
して、枠状継鉄８にとりつけられた金属製のフィルタケ
ース９は、ステム部２およびステム部２を貫通した陰極
端子１０に一端を接続したチョークコイル１１を収容し
てなり、チロ−クコイル１１の他端に一方の電極を接続
した貫通型コンデンサ１２が、同コンデンサ１２の他方
の電極から張り出した枠状金属板部分１３でフィルタケ
ース９の側壁に固定されている。また、フィルタケース
９のマグネトロン導入部には、金属製のシールド筒体１
４が設けられている。

このように構成されたマグネトロン装置では、陰極端子
導出部を通じて漏洩した電磁波の装置外への漏出が、フ
ィルタケース９およびシールド筒体１４等により阻止さ
れるのであるが、そのためにはフィルタケース９および
その内部空間に連なる部材に電磁波の漏洩を許す隙間が
あってはならず、貫通型コンデンサの固着部にも所定長
を越える隙間があってはならない。

発明が解決しようとする問題点 ところで、フィルタケース９に対する貫通型コンデンサ
１２の固着は、たとえば第５図に示すようにアイレット
１４を用いて行なわれる。すなわち、コンデンサ１２の
金属板部分１３をフィルタケース９の側壁に重ね合わせ
てアイレット１４をかしめて結合される。アイレットを
用いずに溶接をしてもよいが、いずれにしても両者のい
ずれかに反りや凹凸が存在すると、その接合面に隙間を
生じて満足すべきシールド効果を得ることが困難になる
。そして、前記反りや凹凸はアイレット１４をかしめる
工程中や溶接する工程中に生じることがあり、装置の温
度上昇に伴って生じることもある。

本発明はとくに貫通型コンデンサを、その金属板部分で
フィルタケースに隙間なく固着することのできるフィル
タ装置を提供しようとするものである。

問題点を解決するための手段 本発明によると、フィルタケースの側壁ヲパーリング加
工によシ膨出させて凹所をつくり、貫通型コンデンサの
金属板部分をこの凹所内に納める。

そして、前記凹所の入口付近の側面部分を内方へ絞り込
むことによって形成された断面Ｕ字状の突部と前記凹所
の底面とで前記金属板部分を両面から挾持せしめる。

作　　用 このように構成すると、貫通型コンデンサがフィルタケ
ースに堅固に固着されるのみならず、コンデンサとりつ
け部におけるフィルタケース部分がコンデンサの金属板
部分を抱き込む結果、ここからの電磁波漏洩を完全に阻
止することができる。

また、フィルタケースの側壁やコンデンサの金属板部分
に従来のようなきびしい平坦度が要求されず、製造歩留
を向上させることができる。さらに、コンデンサとシつ
け部は４重構造となるので、該部における機械的強度を
高めることができる。

実施例 本発明の実施例を第１図ないし第３図に示す。

フィルタケース１５はバーリング加工によシ膨出形成さ
れた凹所１６を側壁に有し、凹所１６の底面１７に形成
された通孔１８に貫通型コンデンサ１２の一部分１２ａ
が挿通される。コンデンサ１２の一方の電極１９は貫通
導体２０に接続されておシ、他方の電極２１から張り出
した枠状金属板部分１３は底面１７に接し、凹所１６の
入口付近の側面部分２２を全周にわたシ絞り込むことに
より形成された断面Ｕ字状の突部２３が、金属板部分１
３の他方の面に接する。前記絞り込みは第３図に矢印で
示す方向に力を加えてかしめ加工を施すことにより得ら
れ、これによシ金属板部分１３はその両面から挾持され
、堅固に固着される。なお、フィルタケース１５が枠状
継鉄にとりつけられ、貫通導体２０にチョークコイルが
接続されるのは従来どおりである。

発明の効果 本発明は前述のように構成されるので、貫通型コンデン
サをその金属板部分でフィルタケースに堅固に固着でき
るのみならず、この固着部における電磁波の漏洩を絶無
にでき、しかも、この固着部における機械的強度を高め
ることができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明を実施したフィルタ装置の要部の側断面
図、第２図および第３図は同要部のかしめ加工前におけ
る斜視図および側断面図、第４図は従来のフィルタ装置
とマグネトロンとの組立状態を示す側断面図、第６図は
同フィルタ装置の一部分の斜視図である。 ３・・・・・マクネトロン、２・・・・・・ステム部、
１１・・・・・・チョークコイル、１２・・・・・・コ
ンデンサ、１３・・・・・・金属板部分、１６・・・・
・・フィルタケース、１６・・・・・・凹所、１７・・
・・・・凹所の底面、２３・・・・・・突部。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名第１
図 第２図 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. マグネトロンのステム部および同ステム部を貫通した陰
   極端子に一端を接続したチョークコイルを収容する金属
   製フィルタケースの側壁に、前記チョークコイルの他端
   に一方の電極を接続した貫通型コンデンサを、同コンデ
   ンサの他方の電極から張り出した枠状金属板部分で固定
   してなるフィルタ装置において、前記金属板部分を、前
   記側壁に形成された凹所の底面と前記凹所の側面部分を
   内方へ絞り込むことにより形成された断面Ｕ字状の突部
   とにより両面から挾持せしめてなることを特徴とするマ
   グネトロン用フィルタ装置。