JP2689619B2 - マグネットロール - Google Patents

マグネットロール

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は静電式複写機に組込まれるマグネットロール
に関し、更に詳しくは、その表面磁束密度が著しく向上
するマグネットロールに関する。
(従来の技術) 磁気ブラシ法を利用する静電式複写機に組込まれてい
るマグネットロールは、従来、長手方向に継目のない長
尺な円筒形の永久磁石の中空部に円柱芯を挿入し、両者
を例えば接着剤で接着して一体化した構造のものであっ
た。
この場合、永久磁石としては、主に、等方性のフェラ
イト焼結磁石や、フェライト粉末とエポキシ樹脂,ナイ
ロン樹脂,塩化ビニル樹脂との混合物の成形体であるフ
ェライト系プラスチック磁石,またはゴムとの成形体で
あるゴム磁石が用いられており、また、そのロール表面
は多極に着磁されているのが通例である。
ところで、複写機の小型化に伴ない、それに組込まれ
るマグネットロールも小型化・小径化の傾向にある。
しかしながら、マグネットロールを小径化すると、そ
の磁石材料が前記したようなフェライト焼結磁石やフェ
ライト系プラスチック磁石の一体物である場合には、そ
の表面磁束密度が小さくなってしまい、複写能の低下を
招くようになる。
このようなことから、最近では、表面のうち、高い磁
束密度を必要とする個所にのみ、他の部分よりは一層高
い磁気特性を有する磁石から成る主極片を配設した構造
のマグネットロールが開発されている。
すなわち、そのマグネットロールの場合は、まず、第
3図(a)の斜視図で示したように、所定の磁石材料
で、表面の長手方向に延びる凹溝1aが形成されている円
筒形状の基地磁石1を製造する。そしてこれとは別に、
第3図(b)の斜視図で示したように、その断面形状が
凹溝1aの断面形状と等しく、長さもまた凹溝1aの長さ
(すなわち、基地磁石1の長さ)と等しい主極片2を製
造する。この場合、主極片2はその磁気特性が基地磁石
1の磁気特性よりも高い磁石材料で構成される。
主極片2を基地磁石1の凹溝1aに嵌着し、例えば、接
着剤等を用いて両者を固着せしめる。
このような構造のマグネットロールにおいては、一般
に、前記した基地磁石1がフェライト系プラスチック磁
石から成り、また前記した主極片2としては異方性のフ
ェライト焼結磁石が使用されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、主極片をフェライト焼結磁石で構成す
る場合、このフェライト焼結磁石は脆性で加工性が劣る
ため精密形状の加工が難しく、また基地磁石がフェライ
ト系プラスチック磁石のときは両者間の熱膨張差が大き
くなるなどのことから、基地磁石の凹溝内にこの主極片
を安定した状態で固着することが困難であるという問題
を生ずる。
更には、複写機の高性能化が進むなかで、表面磁束密
度を一層高めたマグネットロールの開発が求められてい
るが、上記したような構造のマグネットロールでは必ず
しも充分にその要求に応える性能が得られていない。
本発明は、上記した問題を解決し、表面磁束密度が著
しく高くなり、しかも基地磁石の凹溝と主極片との間の
固着状態も安定しているマグネットロールの提供を目的
とする。
(課題を解決するための手段) 上記した目的を達成するために、本発明においては、
表面の長手方向に少なくとも1個の凹溝を有する円筒形
状の基地磁石と前記凹溝内に嵌着される主極片とから成
るマグネットロールにおいて、前記主極片の底部に強磁
性板が配設されていることを特徴とするマグネットロー
ルが提供される。
本発明における基地磁石の磁石材料としては、従来か
ら用いられている磁石材料であれば何であってもよく、
格別限定されるものではないが、製造が簡単で安価であ
るということからプラスチック磁石であることが好まし
い。とくに、フェライト系プラスチック磁石は好適であ
る。
この基地磁石の凹溝に嵌着される主極片の磁石材料と
しては、基地磁石の磁石材料よりも高磁性で高い磁束密
度を発生することが必要であり、また、その熱膨張率も
基地磁石の材料の熱膨張率と近似しており加工性も良好
であることが好ましい。
例えば、基地磁石がフェライト系プラスチック磁石の
場合、主極片をNd−Fe−B合金系プラスチック磁石で構
成することがとくに好適である。Nd−Fe−B合金系プラ
スチック磁石は、加工性が良好で精密形状の加工が容易
であり、熱膨張率もフェライト系プラスチック磁石の値
と近似しており、そしてなによりも、強磁性特性を有す
るからである。
このNd−Fe−B合金系プラスチック磁石は、所定組成
のNd−Fe−B合金を溶製し、その溶湯を急冷して合金箔
とし、その箔を粉砕して所定粒度の粉末としたのち、こ
の粉末をエポキシ樹脂,ナイロン樹脂のようなプラスチ
ック材と混合し、その混合物を所定形状に成形して得る
ことができる。重量比で、Nb:B:Feが、26〜35%:0.5〜
2.0%:63〜73.5%の組成を有し、平均粒径が50〜200μ
mである合金粉末85〜98重量部とプラスチック材2〜15
重量部から成る材料は、磁気特性,加工性,熱膨張率の
点で好適な材料である。
本発明のマグネットロールは、上記した主板片の底部
に強磁性板を配設した構造である。用いる強磁性板とし
ては、例えば、Fe−Co磁石片、強磁性ステンレススチー
ル板、Fe片などを好適なものとしてあげることができ
る。
この強磁性板は、基地磁石の凹溝の長さ,幅と略同一
寸法の長さ,幅に、厚みは適宜な寸法となるように、上
記したような強磁性材料を加工して製造される。
本発明のマグネットロールは、上記した基地磁石,主
極片および強磁性板をそれぞれ別個に製造しておき、基
地磁石の凹溝の中に強磁性板を敷き、その上から主極片
を嵌着して固定することにより製造することができる。
なお、このとき、各部材間を接着剤を用いて相互に接着
すれば、安定な固着状態が得られて好適である。
(発明の実施例) 平均粒径1.0μmのフェライト粉末90重量部、ナイロ
ン樹脂10重量部との混合物を用いて、外形20mm,軸径6m
m,長さ320mmの円筒プラスチック磁石1を成形し、その
表面に、幅5mm,深さ6mmの凹溝1個を長手方向に形成し
て第3図(a)にしたような基地磁石1を製造した。
別に、平均粒径150μmのNd−Fe−B合金粉末96重量
部、エポキシ樹脂4重量部との混合物を用いて、幅5mm,
厚み6mm,長さ320mmの板状プラスチック磁石を成形して
第3図(b)に示したような主極片2を製造した。
Co49重量%、残部がFeである強磁性体を加工して、第
3図(c)に示したように、幅5mm,厚み2mm,長さ320mm
の板(強磁性板)3を製造した。
ついで、円筒プラスチック磁石の凹溝に接着剤を介し
て強磁性板3,主極片2をこの順序で嵌め込んで接着固定
し、表面の仕上げ加工を施し、第1図に示したように4
極の着磁極を形成して本発明のマグネットロールを得
た。
このマグネットロールにつき、回転角と表面磁束密度
との関係を測定した。その結果を第2図の実線Aとして
示した。
比較のために、同じ磁石材料で基地磁石と主極片を製
造し、これらを組合せて第4図に示したように4極の着
磁極を形成して強磁性板を配設しないマグネットロール
を製造した。その回転角と表面磁束密度との関係を測定
した。その結果を第2図の点線Bとして示した。
本発明のマグネットロールは、比較例のものに比べ、
その表面磁束密度が高くなることがわかる。
また、実施例のマグネットロールは、基地磁石と主極
片はいずれもプラスチック磁石であるため、互いのなじ
み状態が安定していた。
(発明の効果) 以上の説明で明らかなように、本発明のマグネットロ
ールはその表面磁束密度が従来のものに比べて高くな
り、複写機の小型化に伴なう小径化に対しても、充分に
対応できる性能を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例マグネットロールの断面図、第2図はマ
グネットロールの表面磁束密度と回転角の関係を示すグ
ラフ、第3図(a)は基地磁石の斜視図、第3図(b)
は主極片の斜視図、第3図(c)は強磁性板の斜視図、
第4図は比較例マグネットロールの断面図である。 1……基地磁石、1a……凹溝、2……主極片、3……強
磁性板。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面の長手方向に少なくとも1個の凹溝を
    有する円筒形状の基地磁石と前記凹溝内に嵌着される主
    極片とから成るマグネットロールにおいて、前記主極片
    の底部に強磁性板が配設されていることを特徴とするマ
    グネットロール。
  2. 【請求項2】前記基地磁石がフェライト系プラスチック
    磁石であり、前記主極片がNd−Fe−B合金系プラスチッ
    ク磁石であり、かつ、前記強磁性板が、Fe−Co磁石片、
    強磁性ステンレススチール片またはFe片のいずれか1種
    である請求項1記載のマグネットロール。
JP18042689A 1989-07-14 1989-07-14 マグネットロール Expired - Lifetime JP2689619B2 (ja)

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JP4580575B2 (ja) * 2001-03-22 2010-11-17 株式会社リコー 現像ローラ

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