JP4580575B2 - 現像ローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置、当該画像形成装置に装着される現像装置の現像ローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真その他の、粉体トナーを用いた画像形成方法において、二成分現像剤を用いた磁気ブラシ現像は周知であり、画像形成装置において広く利用されている。
【0003】
この磁気ブラシ現像では、現像ローラ外周面に現像剤を磁気吸着させて磁気ブラシを形成し、現像領域(現像ローラと像担持体の間で現像可能電界が確保されている領域)において、静電潜像が形成された像担持体と電気的バイアスが印加されたスリーブとの間の電界によって、前記磁気ブラシから対向する像担持体の潜像面へトナーを選択的に供給付着することにより、現像が行われる。
【0004】
現像ローラは、通常、円筒状のスリーブ(現像スリーブ)として構成され、このスリーブ表面に現像剤の穂立ちを生じさせるように磁界を形成する磁石体(磁石ローラ)をスリーブ内部に備えている。穂立ちの際、キャリアが磁石ローラで生じる磁力線に沿うようにスリーブ上に穂立ちすると共に、この穂立ちに係るキャリアに対して帯電トナーが付着されている。前記磁石ローラは、複数の磁極を有し、夫々の磁極を形成する磁石が棒状などに構成されていて、特にスリーブ表面の現像領域部分では現像剤を立ち上げる現像主磁極を備えている。前記スリーブと磁石ローラの少なくとも一方が動くことでスリーブ表面に穂立ちを起こした現像剤が移動するようになっており、現像領域に搬送された現像剤は前記現像主磁極から発せられる磁力線に沿って穂立ちを起こし、この現像剤のチェーン穂は撓むように像担持体表面に接触し、接触した現像剤のチェーン穂が像担持体との相対線速差に基づいて静電潜像と擦れ合いながら、トナー供給を行う。
【0005】
従来の磁気ブラシ現像装置においては、画像濃度を高くするための現像条件とコントラスト画像を良好に得るための現像条件とが両立せず、高濃度部と低濃度部との双方を同時に改善することが困難である。即ち、画像濃度を高くするための現像条件としては、(i)像担持体と現像スリーブとの間隔である現像ギャップを狭くすること、あるいは(ii)現像領域幅を広くすることなどが挙げられる。一方、低コントラスト画像を良好に得るための現像条件としては、(i')現像ギャップを広くすること、あるいは(ii')現像領域幅を狭くすることなどがある。つまり、双方の現像条件は相対するものであって両立せず、全濃度域にわたって双方の条件を満たして良質な画像を得ることは一般に困難とされている。
【0006】
例えば、低コントラスト画像を重視する場合には、ベタラインのクロス部や黒ベタ、ハーフトーンベタ画像の後端部に白抜けを生じる所謂「後端白抜け」と称される異常画像が発生しやすい。また同じ幅で形成した格子画像の横線が縦線よりも細くなったり、1ドットなどの小さい点画像が現像されないなどの現象も発生している。
【0007】
このような従来からの課題であった画像濃度を高くするための現像条件と低コントラスト画像を良好に得るための現像条件とを高い時点で満足させ、全濃度域にわたって良質な画像を得るための現像方法及び現像装置等を本願出願人は先に提案している(特願2000−29637)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記の本願出願人が先に提案した現像装置においては、現像ローラの主極部は極間角度が従来の現像ローラに比べて狭いため、マグネット材料に高い磁気特性が必要である。また、主極部の精度が従来の現像ローラに比べて高い精度(従来の±2度に対して±1度)が要求される。
【0009】
これらの要求項目を達成するためには、従来用いられていた材料やローラ構成及び製造方法では実施困難である。特に、マグネット材料については従来一般的に用いられているフェライト系マグネットでは充分な磁気特性が得られず、達成困難であり、希土類マグネットを用いる必要が生じる。また、希土類マグネットはコストが高いため、現実的なローラのマグネット構成としては、高い磁気特性が必要となる現像極のみ希土類マグネットを用い、その他の極はフェライト系マグネットを使用する方法が望ましい。
【0010】
ここで、従来の現像ローラの製造方法について説明する。
製造方法A:主極及び補助極に希土類マグネットもしくはこれらのマグネット粉を高分子化合物と混合したプラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを用いる。これらの主極部の希土類マグネットブロックは非磁性体からなる高精度に加工されたホルダに接合しており、ホルダを介して射出または押出成形されたプラスチックマグネットに接合されている。
【0011】
製造方法B:金属または樹脂からなる部品に焼結マグネットを貼り付け、主極及び補助極については希土類マグネットもしくはこれらのマグネット粉を高分子化合物と混合したプラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを貼り付ける。メリットとして磁極の位置精度が良い反面、デメリットとしてマグネットを貼り付ける部品のコストが高くまた工数が多くなる。
【0012】
製造方法C:芯金にフェライトマグネット及び希土類マグネットもしくはこれらのマグネット粉を高分子化合物と混合したプラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを貼り付ける方法であり、製造方法Aと比べて芯金のコストが安いメリットがあるが、磁極位置精度は高くないこと、また、製造方法Aと同様工数が多くなるデメリットを持つ。
【0013】
製造方法D:主極及び補助極には希土類マグネットもしくはこれらのマグネット粉を高分子化合物と混合したプラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを用いる。これらの主極部の希土類マグネットブロックを射出または押出成形されたプラスチックマグネットに接合している。射出成形と押出成形があるが、特徴としては円周方向で一体形状をしている。射出成形のメリットとしては高磁力が得やすく磁極位置等比較的安定した特性が得られるが、設備が煩雑となり加工タクトもかかる。また、押出成形のメリットとしては加工タクトが短い反面デメリットとして成形品特性の制御が困難である事が挙げられる。
【0014】
上記した主極部の要求特性については、従来用いられていた材料やローラ構成及び製造方法では達成困難であり、マグネット材料に希土類マグネットを使用することも多い。基本的には希土類マグネットの使用を含め、要求仕様が高くなればなるほど材料費も高い傾向にある。従って、現像ローラでは如何に特性の低い材料を用いて要求されている磁気特性を達成できるかどうかがポイントとなっている。
【0015】
本発明は、上記した従来の事情に鑑み、効率良く高い磁束密度を得る構成の現像ローラを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するため、本発明は、高分子化合物に磁性紛を分散し円筒形状に形成されたマグネットロールの現像極に相当する部分に、少なくとも1極以上の前記マグネットロールよりも高磁力のマグネットが配設されている現像ローラにおいて、前記マグネットロールが磁性体からなる芯金を備え、該芯金と前記マグネットとが磁性体からなるスペーサを介して接触していることを特徴としている。
【0017】
なお、本発明において、前記スペーサが前記芯金と一体に成形されていると、効果的である。
【0018】
また、上記課題を解決するため、本発明は、高分子化合物に磁性紛を分散し円筒形状に形成されたマグネットロールの現像極に相当する部分に、相反する2極以上の前記マグネットロールよりも高磁力のマグネットが配設されている現像ローラにおいて、前記現像極に相当する2極以上のマグネットが磁性体からなる部材を介して互いに結合されて前記マグネットロールに配設されていることを特徴としている。
【0019】
なお、本発明において、前記現像極に相当する2極以上のマグネットはローラの中心に向かう部分において磁性体からなる部材を介して互いに結合されていると、効果的である。
【0020】
さらに、本発明において、前記磁性体からなる部材が、透磁率2μH以上の材質からなると、効果的である。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面にしたがって説明する。
先ず、本発明に係る現像装置が装着された画像形成装置の作像部を、図1に基づいて説明する。
【0022】
図1において、静電潜像担持体である感光体ドラム1の周囲には、当該ドラム表面を帯電するための帯電装置2、一様帯電処理面に潜像を形成するためのレーザー光線でなる露光3、ドラム表面の潜像に帯電トナーを付着することでトナー像を形成する現像装置4、形成されたドラム上のトナー像を記録紙へ転写するための転写装置5、ドラム上の残留トナーを除去するためのクリーニング装置7、ドラム上の残留電位を除去するための除電ランプ8が順に配設されている。
【0023】
このような構成において、帯電装置2の帯電ローラによって表面を一様に帯電された感光体1は、露光3によって静電潜像を形成され、現像装置4によってトナー像を形成される。当該トナー像は、転写ベルトなどでなる転写装置5によって、感光体ドラム1表面から、不図示の給紙トレイから搬送された記録紙へ転写される。この転写の際に感光体ドラムに静電的に付着した記録紙は、分離爪によって感光体ドラム1から分離される。そして未定着の記録紙上のトナー像は定着器9によって記録紙に定着される。一方、転写されずに感光体ドラム上に残留したトナーは、クリーニング装置7によって除去され回収される。残留トナーを除去された感光体ドラム1は除電ランプ8で初期化され、次回の画像形成プロセスに供される。なお、符号6は、図示しない給紙トレイからの記録紙を、感光体1上のトナー像にタイミングを合わせて送出するためのレジストローラである。
【0024】
現像装置4内には、現像ローラである現像ローラ41が感光体ドラム1に近接するように配置されていて、双方の対向部分には、感光体ドラムと磁気ブラシが接触する現像領域が形成されている。現像ローラ41は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性体を円筒形に形成してなる現像スリーブが不図示の回転駆動機構によって図中時計回りに回転されるようになっている。なお、符号42は現像剤チェーン穂の穂高さ、即ち、現像スリーブ上の現像剤量を規制するドクタブレード、符号43は入口シール部材、符号44は現像装置ケーシング内の現像剤を攪拌しながら現像ローラ41へ汲み上げるためのスクリューである。
【0025】
現像ローラ41は、現像スリーブ45内にその周表面に現剤の穂立ちを生じるうに磁界を形成する磁石体(以下、マグネットロール46という。)が固定状態で備えられる。マグネットロール46は、現像領域部分に現像剤の穂立ちを生じさせる主磁極と、汲み上げられた現像剤を現像領域まで搬送するための搬送極と、現像後の領域で現像剤を搬送する搬送極とを有する。本実施形態では、主磁極が1つのマグネット48により形成しているが、マグネット48は複数(2極もしくは3極)のマグネットブロックにより現像極を形成してもよい。そして、主磁極を1つのマグネット48により形成した場合、主磁極の半値幅は25°以下とし、現像磁極の法線方向磁束密度の減衰率を40%以下としている。なお、半値幅とは現像主磁極の法線方向の磁力分布曲線の最高法線磁力(頂点)の半分の値を指す部分の角度幅のことであり、例えばN極によって作成されている磁石の最高法線磁力が120mTであれば60mTの値を指す部分の角度幅のことである。また、現像磁極の法線方向磁束密度の減衰率とは法線方向磁束密度xに対して現像ローラ表面から1mm離れた部分での法線方向磁束密度yがどの程度減衰したかを表す数値(x−y)÷x×100%であり、例えば現像ローラ表面の法線方向磁束密度が100mT、現像ローラ表面から1mm離れた部分での法線方向磁束密度が80mTのとき減衰率は20%となる。
【0026】
図2は、本発明の一実施形態を示す現像ローラの説明図であり、本実施形態では主磁極が1極のマグネット48に構成したものである。
図2において、マグネット48以外を形成するマグネットロール46には磁性体からなる芯金47が挿入されている。主磁極を形成するマグネット48は、磁性体からなるスペーサ50を介してマグネットロール46に固定されている。そして、マグネット48は磁性体からなるスペーサ50を介して上記芯金47に接触されている。なお、本例ではスペーサ50と芯金47は接着剤等により接合されている。
【0027】
上記マグネットロール46は、主磁極以外の磁気特性を形成する部分であり、射出成形及び押出成形にて製造したものを用いている。その原料としては、SrもしくはBaからなる磁性粉に高分子化合物を混合した、プラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを用いることが多い。また、高分子化合物としては6PAもしくは12PA等のPA系材料、EEA(エチレン・エチル共重合体)・EVA(エチレン・ビニル共重合体)等のエチレン系化合物、CPE(塩素化ポリエチレン)等の塩素系材料、NBR等のゴム材料が使用できる。
【0028】
また、主磁極であるマグネット48は、ブロック状であって幅が狭く、且つ高い磁気特性を得るために、Br>0.5Tの材料を用いることが望ましく、多くはNe系(Ne‐Fe−B等)またはSm系(Sm‐Co、Sm‐Fe‐N等)の希土類マグネットもしくはこれらのマグネット粉を上記と同様の高分子化合物と混合したプラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを用いることができる。
【0029】
上記構成された現像ローラは、磁性体であるスペーサ50及び磁性体の芯金47の透磁率がマグネットロール46に比べて低いため、図3に示す従来のものと比べてマグネット内部および外部の磁束が密になり、図2の点線で示すように高い磁束密度が得られる。また、従来の現像ローラは図3のBで示すがマグネットローラ46の内部で隣接する極に磁束が短絡していたが、本発明では図2のAで示すように、マグネット48の下に磁性体スペーサ50及び磁性体芯金47を配置しているため、円周に対して法線方向に深い位置まで矢印で示すように磁束が流れることにより、シャープな半値幅の狭い磁束密度分布が得られる。ここで、本発明の磁性体プレートは透磁率がマグネットロールより高い材質のものであれば特に規制はない。
【0030】
さらに、本実施形態の実施例について記載する。
実施例1
マグネットローラ46:EEA+Srフェライト91%
マグネット48:Ne‐Fe‐B系マグネット[残留磁束密度:0.66T
透磁率:1.27]厚さ:2,3,4mm
磁性体スペーサ50:S45C[透磁率:1.87]厚さ:2,3,4mm
ローラ寸法:スリーブ径φ20mm
である。
【0031】
なお、マグネット48と磁性体スペーサ50との組み合わせは、マグネット48が2mmのとき磁性体スペーサ50は4mm、3mmのとき3mm、4mmのとき2mmにした。
【0032】
そして、実施例の現像ローラと、主磁極の厚さを2mm、3mm、4mmの従来の現像ローラとスリーブ表面上の磁束密度を調べその結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
Figure 0004580575
表1から明らかなように、主磁極であるマグネット48が何れの厚さにおいても、本発明の現像ローラの方が従来のものより磁束密度が大きいことが判った。
【0034】
上記実施形態では、磁性体スペーサ50及び磁性体芯金47を別部材で構成しているが、磁性体スペーサ50及び磁性体芯金47は予め一体に形成したものであってもよい。このように構成よれば、上記実施形態と比べて接着材層による磁束のロス(接着材の透磁率は磁性体に比べて小さい)がなく、より効率よく高い磁気特性を得ることができる。
【0035】
また、上記実施形態は主磁極が1極のタイプ現像ローラであるが、本発明は主磁極の数は2以上のものにも当然適用することができるものであり、主磁極の数が限定されるものではない。
【0036】
つぎに、本発明の他の実施形態について図4に基づき説明する。
図4において、本例では主磁極のマグネット48a,48b,48cが3極で構成され、隣り合う主磁極48は48aがN極、48bがS極、48cがN極のように、相反する極となっている。これら主磁極のマグネット48a,48b,48cは1つの磁性体からなるホルダ51に埋め込まれている。なお、マグネット48及びマグネットロール46の材質は上記実施形のものと同様であり、説明の重複を避けるため、ここでは記載しない。
【0037】
このように構成された現像ローラ41は、主磁極のマグネット48a,48b,48cが磁性体からなるホルダ51によって結合されているので、図5に示す矢印のように磁束の流れが生じ、これにより目的の磁束密度分布が得られる。従来の場合、ホルダ51が非磁性材料であるので透磁率が低いため、内部(マグネットローラ側)での磁束線が疎になる。これに比べて本実施形態では、ホルダ51に透磁率の高い磁性体を用いるため、非磁性体の場合より内部の磁束線が密になる。よって、外部に発生する磁束線も密になりスリーブ上で高い磁束密度を効率良く得ることができる。
【0038】
上記実施形態では、主磁極のマグネット48a,48b,48cが磁性体からなるホルダ51によって結合しているが、主磁極のマグネット48a,48b,48cは図5に示すように、底面、すなわち、各マグネット48a,48b,48cのローラ中心に向かう面に透磁率が高い磁性体からなる板状の部材52によって結合させている。
【0039】
このように構成よれば、透磁率が高い磁性体の部材52が各マグネット48a,48b,48cの底面にあることで、図4の上記実施形態に比べて希土類マグネット48間での磁束線の漏れが少なくなる。したがって、ローラに対する法線方向であるマグネットの上面から底面までの磁束が密になるため、より高い磁束密度をスリーブ上で得ることができる。
【0040】
なお、図5に示す磁性体部材52として透磁率が2T以上の材質を用いる効果的である。かかる磁性体部材52の例としては、パーメンダーなどがある。透磁率が2T以上の高い材質を磁性体部材52として使用することで、さらに希土類マグネット48間の漏れ磁束が低減されるため、希土類マグネット48中をローラの法線方向に流れる磁束がさらに密になりスリーブ上で高い磁束密度を得ることができる。
【0041】
また、上述の希土類マグネットブロック48がフェライトブロック等であって効果は同様であり、マグネット48の材質を何ら限定されるものではない。
【0042】
さらに、図4に示す実施形態の実施例について記載する。
実施例2
マグネットローラ46:EEA+Srフェライト91%
マグネット48:Ne‐Fe‐B系マグネット[残留磁束密度:0.66T
透磁率:1.27μH]厚さ:2,3,4mm
ホルダ50:S45C
ローラ寸法:スリーブ径φ20mm
である。
【0043】
なお、図5の実施例では磁性体部材がS45Cとパーメンダーとした。そして、各現像ローラの磁束密度を調べたところ、従来のものは114、実施例2は119、図5の実施例で磁性体部材がS45Cは140、図5の実施例で磁性体部材がパーメンダーは150であった。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、透磁率の高い磁性体でマグネットブロックと芯金を結合することによりマグネットロールおよび外部の磁束が密になり高い磁束密度が得られる。
【0045】
さらに、透磁率の高い磁性体と芯金を一体にすること、接着材層による磁束のロス(接着材の透磁率は磁性体に比べて小さい)がなく、より効率よく高い磁気特性を得ることができる
【0046】
さらに、透磁率の高い磁性体で相反するマグネットを磁性体で結合することにより、非磁性体の場合より内部の磁束が密になるため外部に発生する磁束線も密になり高い磁束密度を効率良く得ることができる。
【0047】
さらに、透磁率が高い磁性体部材がマグネットの底面にあることで、希土類マグネット間での磁束線の漏れが少なくなるため、ローラに対する法線方向であるマグネットの上面から底面までの磁束が密になりより高い磁束密度をスリーブ上で得ることができる。
【0048】
さらにまた、透磁率が2T以上の高い材質の磁性体を使用することで、スリーブ上でより高い磁束密度を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る現像装置が装着された画像形成装置の作像部付近を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施形態を示す現像ローラの説明図である。
【図3】従来の現像ローラの説明図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す現像ローラの説明図である。
【図5】図4の変形例を示す説明図である。
【符号の説明】
41 現像ローラ
45 現像スリーブ
46 マグネットロール
48 マグネット
50 スペーサ
51 ホルダ
52 磁性体部材

Claims (5)

  1. 高分子化合物に磁性紛を分散し円筒形状に形成されたマグネットロールの現像極に相当する部分に、少なくとも1極以上の前記マグネットロールよりも高磁力のマグネットが配設されている現像ローラにおいて、
    前記マグネットロールが磁性体からなる芯金を備え、該芯金と前記マグネットとが磁性体からなるスペーサを介して接触していることを特徴とする現像ローラ。
  2. 請求項1に記載の現像ローラにおいて、前記スペーサが前記芯金と一体に成形されていることを特徴とする現像ローラ。
  3. 高分子化合物に磁性紛を分散し円筒形状に形成されたマグネットロールの現像極に相当する部分に、相反する2極以上の前記マグネットロールよりも高磁力のマグネットが配設されている現像ローラにおいて、
    前記現像極に相当する2極以上のマグネットが磁性体からなる部材を介して互いに結合されて前記マグネットロールに配設されていること特徴とする現像ローラ。
  4. 請求項3に記載の現像ローラにおいて、前記現像極に相当する2極以上のマグネットはローラの中心に向かう部分において磁性体からなる部材を介して互いに結合されていることを特徴とする現像ローラ。
  5. 請求項3または4の現像ローラにおいて、前記磁性体からなる部材が、透磁率2μH以上の材質からなることを特徴とする現像ローラ。
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