JP2005250013A - 現像ローラ、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

現像ローラ、現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 高い磁気力を持つキャリア付着余裕度の高い現像ローラ及び該現像ローラを用いる現像装置並びに疎の現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】 非磁性体からなる現像スリーブ5と、該現像スリーブ5内に設けられたマグネットロール6と、該マグネットロール6に現像磁極P1を含む複数の磁極を有する現像ローラ2であって、マグネットロール6の現像磁極P1及びその現像剤搬送方向下流側に隣設する下流磁極P2の法線方向の磁束密度分布に関し、現像磁極P1のピーク磁束密度点から下流磁極P2のピーク磁束密度点の範囲における法線方向磁束密度の円周方向に対する変化率曲線に極小点が生じない磁気特性としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、現像ローラ、該現像ローラを用いる現像装置、該現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の複写機、レーザービームプリンタ、ファクシミリ、或いはそれらの少なくも2つの機能を有する複合機等の画像形成装置において、感光体ドラムや感光体ベルト等の潜像担持体上に形成された静電潜像を現像装置によって現像することにより可視像が得られる。かかる現像装置において、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアを混合した現像剤を用いた所謂二成分現像方式もよく知られており、広く用いられている。
二成分現像方式では、現像ローラ外周面に現像剤を磁気吸着させて磁気ブラシを形成し、現像ローラと潜像担持体の間で現像可能電界が確保されている現像領域において、静電潜像が形成された潜像担持体と電気的バイアスが印加されたスリーブとの間の電界によって、前記磁気ブラシから対向する潜像担持体の潜像面へトナーを選択的に供給付着することにより、静電潜像が現像させる。
現像ローラは、一般に、非磁性体よりなる円筒状の現像スリーブを有し、このスリーブ表面に現像剤の穂立ちを生じさせるように磁界を形成するマグネットロールをスリーブ内部に備えている。穂立ちの際、キャリアがマグネットロールで生じる磁力線に沿うようにスリーブ上に穂立ちすると共に、この穂立ちに係るキャリアに対して帯電トナーが付着されている。マグネットロールは、複数の磁極が磁石等で形成されていて、特にスリーブ表面の現像領域部分では現像剤を立ち上げる現像磁極を備えている。現像スリーブとマグネットロールの少なくとも一方が動くことでスリーブ表面に穂立ちを起こした現像剤が移動するようになっており、現像領域に搬送された現像剤は現像主極から発せられる磁力線に沿って穂立ちを起こし、この現像剤のチェーン穂は撓むように潜像担持体表面に接触し、接触した現像剤のチェーン穂が潜像担持体との相対線速差に基づいて静電潜像と擦れ合いながらトナー供給を行う。
近年、電子写真方式の画像形成装置においては高画質化のニーズが高まり、その達成手段として現像剤に用いるキャリア・トナーの小径化や潜像担持体と現像ローラとのギャップを狭めるなどの手段が採用され、高画質化に効果があることは証明されている。しかし、その一方で副作用として潜像担持体へのキャリア付着の悪化がネックとなっている。このキャリア付着は、キャリアが現像ローラから受ける磁気力よりも潜像担持体との電界による電気力が大きい場合に発生し、キャリア付着防止には潜像担持体からの電気力を小さくするために潜像担持体の帯電電位や現像ローラの電位を調整する場合もあるが、この場合は逆に潜像担持体非画像領域へのトナー付着が起こりやすくなり画像上地汚れ等の不具合が発生しやすくなるため好ましくない。
また、キャリア付着は現像磁極P1とその下流磁極P2間の磁気力が低いと発生し易いことが判っているが、現像磁極P1とその下流磁極P2間磁気力は現像磁極、下流磁極の距離や半値幅等の磁束密度分布が寄与するため、現像装置構成とのマッチングを考慮すると磁気特性設計自由度が高いとは言えない。
本発明は、上記した従来の問題を解消し、高い磁気力を持つキャリア付着余裕度の高い現像ローラ及び該現像ローラを用いる現像装置並びに疎の現像装置を備えたプロセスカートリッジ及び画像形成装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明は、非磁性体からなる現像スリーブと、該現像スリーブ内に設けられたマグネットロールと、該マグネットロールに現像磁極を含む複数の磁極を有する現像ローラにおいて、前記マグネットロールの前記現像磁極及びその現像剤搬送方向下流側に隣設する下流磁極の法線方向の磁束密度分布に関し、前記現像磁極のピーク磁束密度点から前記下流磁極のピーク磁束密度点の範囲における法線方向磁束密度の円周方向に対する変化率曲線に極小点が生じないことを特徴としている。
なお、本発明の現像ローラは、トナーとして平均粒径10μm以下の重合トナーを用いる前記現像磁極の法線方向の磁束密度減衰率が40%以上であると、効果的である。
さらに、本発明の現像ローラは、前記現像磁極と前記下流磁極の少なくとも一方が希土類マグネットブロックで構成されると、効果的である。
さらにまた、本発明の現像ローラは、前記希土類マグネットブロックが磁気異方性を有すると、効果的である。
さらにまた、本発明の現像ローラは、前記下流磁極が磁気異方性を有した磁性粉と樹脂とを圧縮成型により製造して得られた前記希土類マグネットブロックで構成されていると、効果的である。
さらにまた、本発明の現像ローラは、前記下流磁極の前記希土類マグネットブロックの磁化方向が半径方向に対して現像磁極側に向いていると、効果的である。
さらにまた、本発明の現像ローラは、前記マグネットロールは高分子化合物としてエチレン・エチル重合体で構成されると、効果的である。
さらにまた、本発明の現像ローラは、前記エチレン・エチル重合体のエチル成分が25%〜35%であると、効果的である。
上記課題を解決するため、本発明の現像装置は、潜像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置において、請求項1ないし8の何れか一項に記載の現像ローラを備え、かつ、現像剤に50μm以下のキャリアを用いることを特徴と潜像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置において、請求項1ないし12の何れか一項に記載の現像ローラを備えていることを特徴としている。
なお、本発明の現像装置は、トナーとして平均粒径10μm以下の重合トナーを用いると、効果的である。
また、上記課題を解決するため、本発明のプロセスカートリッジは、請求項9または10に記載した現像装置を備えたことを特徴としている。
また、上記課題を解決するため、本発明の画像形成装置は、請求項9または10に記載した現像装置を備えたことを特徴としている。
請求項1の構成によれば、P1−P2間の法線方向磁束密度の円周方向変化率が極小値を持たないため、P1−P2間の磁気力落ち込みが小さく、キャリア付着に余裕度が高い現像ローラを提供できる。
請求項2の構成によれば、後端白抜けや細線カスレ等がない良好な画像を提供することができる。
請求項3の構成によれば、磁気特性の高い希土類元素を含むマグネットブロックをP1またはP2に使用するため、よりキャリア付着余裕度の高い現像ローラを提供することができる。
請求項4の構成によれば、より磁気特性の高いマグネットブロックを使用するため、請求項3に比べて高い磁気力を有しキャリア付着余裕度の高い現像ローラを提供することができる。
請求項5の構成によれば、磁束密度を高くすることができ、P1−P2間の磁気力落ち込みが小さいまま磁気力を高くできるため、キャリア付着余裕度が高い現像ローラを提供することができる。
請求項6の構成によれば、P1−P2間磁気力の落ち込みを小さくでき、キャリア付着余裕度が高い現像ローラを提供することができる。
請求項7の構成によれば、生産性に優れた押出し成型が可能なため、低コストの現像ローラを提供することができる。
請求項8の構成によれば、押出成型における配向性が高い材料を使用しているため、フェライトマグネットロールの磁気特性も高く、よりP1−P2間の磁束密度変化率を小さくでき、P1−P2間磁気力が高くキャリア付着余裕度の高い現像ローラを提供することができる。
請求項9の構成によれば、粒径50μm以下のキャリアを用いるため、キャリア付着余裕度の高い良好な画像特性の現像装置を得ることができる。
請求項10の構成によれば、平均粒径10μm以下の重合トナーを用いるため、キャリア付着余裕度の高い良好な画像特性の現像装置を得ることができる。
請求項11の構成によれば、交換が容易であり、常に高画質画像を提供できる。
請求項12の構成によれば、常に高画質画像の画像形成装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る現像ローラを有する現像装置の概略構成を示す画像形成装置の説明図である。図1において、現像装置1には現像ローラ2が設けられており、現像ローラ2は現像ケーシング3に形成された開口4を介して潜像担持体である感光体ドラム10と対向配置されている。現像ローラ2は、アルミニウム、真鍮、ステンレス、導電性樹脂などの非磁性体を円筒形に形成してなる現像スリーブ5と、該現像スリーブ5内に設けたマグネットロール6とで構成され、現像スリーブ5が図示していない駆動手段に図中時計回りに回転され、マグネットロール6は固定状態で備えられる。なお、感光体ドラム10の周りには図示していないが、帯電、露光、転写、クリーニング、徐電等の画像形成ユニットが配置されている。
現像ローラ2の磁極配置は現像ローラ2と感光体ドラム10の最近接位置の近傍において、通常、現像磁極(P1)は現像効率および画質を両立させるため感光体ドラム10の最近接位置か数度上流に配置される場合が多い。また、現像磁極P1の下流側に位置する下流磁極P2は現像ケーシング3の開口4より下流側に配置することが好ましい。これは、下流磁極P2のピーク磁束密度位置がケースの開口4側に位置した場合、磁気ブラシの先端が開口端部でケースと接触し現像剤の飛散が発生しやすいためである。したがって、下流磁極P2の位置は現像ケーシング3の開口位置によって決定されるケースが多い。現像領域では、感光体ドラム10との接触による機械的な力及び現像のための電気力(現像剤を感光体ドラム10にひきつける力)によって現像剤には現像ローラ2から離脱する力が働く。このとき現像ローラ2による磁気力が,先述した離脱する力より小さいと感光体ドラム10へのキャリア付着やケーシング外へのキャリア落ちが発生する。これらを防止するために一般的には現像磁極P1の磁束密度、下流磁極P2の磁束密度を高くする対策が行われるが、この場合でも現像磁極P1位置ならびに下流磁極P2の位置での磁気力は高くなるものの、磁極P1−P2間の磁気力は高くなりにくい。したがって、現像磁極P1が数度上流に配置されることもあり、現像磁極P1下流域でのキャリア付着/飛散が発生しやすい。
キャリア付着余裕度を増すには、下流磁極P2の磁気力を高めることであるが、本発明者の研究によれば、単に下流磁極P2の磁気力を高めるだけでは不十分であり、現像磁極P1から下流磁極P2間の全域において高い磁気力を保持させることが重要であることを見出した。
そこで、磁極P1−P2間の全域において高い磁気力を保持には、現像ローラ2の現像磁極P1のピーク磁束密度位置から下流磁極P2のピーク磁束密度位置にかけて、法線方向磁束密度の円周方向に対する変化率に極小値を持たないように構成することを見出した。すなわち、現像磁極P1のピーク磁束密度位置から下流磁極P2のピーク磁束密度位置にかけて、法線方向磁束密度の円周方向に対する変化率に極小値が生じ無い磁気特性の現像ローラ2を用いることを見出した。
図2(a),(b),(c)は、現像磁極P1から下流磁極P2間にかけて、法線方向磁束密度の円周方向に対する変化率に極小値を持たない本発明の現像ローラに基づく実施例A,Bとその間に極小値を持つ従来の現像ローラに基づく比較例C,Dにおける、現像磁極P1から下流磁極P2の磁極角度(Deg)における法線方向磁束密度、法線方向磁束密度円周方向変化率、磁気力を示すグラフである。本発明の実施例A,Bと従来の比較例C,Dは、ほぼ同様の極配置で、磁束密度も図2(a)に示すように、ほぼ同等である。しかし、図2(b)に示すように、本発明の実施例A,Bは磁極P1−P2間において法線方向磁束密度円周方向変化率の極小値をもたないが、従来の比較例C,Dは磁極P1−P2間において法線方向磁束密度円周方向変化率の極小値を有している。この結果、図2(c)に示すように、従来の比較例C,Dでは磁極P1−P2間において磁気力に落ち込みが見られるが。本発明の実施例A,Bでは磁極P1−P2間の全域において高い磁気力を保持しているため、キャリア付着を防止することができる。
かかる現像ローラ2は、ローラ径や磁極の磁気力等に基づいた磁気特性設計により得られるが、図3に示すように、通常、概ね半径方向を向いている磁化方向を下流磁極P2において現像磁極P1側、すなわち上流側に向けることで磁束密度分布を容易に得やすくなる。しかも、下流磁極P2を上流側に向けること、現像磁極P1と下流磁極P2間の磁気力をその磁極P1−P2間で極大にすることも可能である。
また、現像磁極P1の法線方向磁束密度の半径方向の減衰率が40%以上とした場合、磁束密度はローラ表面から離れるに従って急激に低下するため、現像剤によって形成される磁気ブラシは短く密である。現像ローラ2は現像濃度を確保するために、通常感光体の周速よりも速い周速に設定する。この際、トナーと同電荷である地肌部を通過した磁気ブラシ先端のトナーには現像ローラ表面方向への電気力により移動する。このため、疎な磁気ブラシが再度感光体に現像されたトナー通過する際にブラシにトナーが移動しやすい。本発明の現像ローラ2を用いれば、緻密な磁気ブラシのためトナー移動が少なく、また移動しても疎な磁気ブラシとなりにくいため現像されたトナーが再度ブラシ側に移動することなく、潜像に忠実な現像が行われる。
高い磁束密度を得るためには、マグネットロール6に高い磁気特性を持った材料を用いることで達成できるが、これらの材料は一般的に高価なため、ローラ全体に用いるとローラコストが高くなってしまうという問題点がある。そこで、特に磁束密度を高めたい現像磁極P1の下流磁極P2を、希土類金属を含む材料を用いることにより、低コストで磁束密度の高い現像ローラを提供することができる。希土類磁石材料としては、一般的にはNd−Fe−B磁石粉やSm−Fe−N磁石粉を高分子化合物に混合・混錬したプラスチックマグネットを用いることが加工上・コスト上望ましい。この場合の磁気特性としては最大エネルギー積(BHmax)で8MGOe以上であることが望ましく、材料としては磁気異方性を持った材料をマグネット成形時に磁界を印加させながら成形を行い、材料を異方化して用いることで高い磁気特性を得ることができる。
さらに、最大エネルギー積を高める手段としては磁性紛の比率を高めることが望ましいが、射出成形では流動性(メルトフローレートなど)が低下するため必要形状が得られなかったり、磁性紛の配向が低下することにより結果的に最大エネルギー積を高めることは困難である。この場合、混合した磁性紛とバインダーとに磁場を印加しながら圧縮する製造方法(以下、圧縮磁場成形という。)であれば、磁性紛混合比を高くすることができ、より最大エネルギー積の高いマグネットを製造することができる。勿論、現像磁極P1も希土類マグネットブロックで構成することが好ましい。
なお、図4では現像磁極P1と下流磁極P2において希土類マグネットブロックを圧縮成型品とした場合と射出成型品とした場合の磁気力の大きさに違いが生ずることを示している。上記した磁性紛には、Nd−Fe−B磁石粉やSm−Fe−Nが好ましいが、特に規定するものではない。バインダーにはエポキシなどの熱硬化性樹脂でも良いし、ポリオール、ポリエステル等の熱可塑性樹脂でも良い。また、磁性紛とバインダーに加え、粉体の流動性を高める添加剤を加えても良い。磁性紛の体積比率は50%〜75%程度が配向、密度とも高くすることができ最大エネルギー積の高いマグネットを得ることができる。
希土類磁石以外の材料としては磁性粉に高分子化合物を混合した、プラスチックマグネットもしくはゴムマグネットを用いることが多い。磁性粉としてはSrフェライトもしくはBaフェライトを用い、高分子化合物としては6PAもしくは12PA等のPA系材料、EEA(エチレン・エチル共重合体)・EVA(エチレン・ビニル共重合体)等のエチレン系化合物、CPE(塩素化ポリエチレン)等の塩素系材料、NBR等のゴム材料が使用できる。特にEA成分25%〜35%であるエチレンエチルアクリレートでは、生産性に優れた押出し成型に適切であり、低コストの現像ローラを提供することができる。また、上記に示した現像ローラ2は粒径が50μmm以下のキャリア、10μm以下の重合トナーを用いた場合、より顕著なキャリア付着余裕度を高める効果が期待できる。すなわち、小粒径キャリア/重合トナーを用いることで感光体上の潜像を忠実に再現でき、高画質の画像を得られ、かつキャリア付着性能に優れた現像装置を得ることができるためである。また、本発明の現像ローラは画像形成装置にプロセスカートリッジ形態で使用すれば、交換が容易であり、常に高画質画像を提供することができる。
外径25mmの現像剤担持体が図1に示すような配置を持った現像装置において、図4の点線に示すようにEEAとSrフェライトからなるマグネットロールの現像磁極P1に異方性Nd−Fe−Bと12ナイロンからなる希土類マグネットを埋めこみ、図2の従来の比較例となる現像ローラを得た。この比較例に対し図4の実線に示すようにEEAとSrフェライトからなるマグネットロールの現像磁極P1及び現像担持体回転方向に隣接する下流磁極P2に異方性Nd−Fe−Bと12ナイロンからなる射出成形希土類マグネットを埋めこみ、ヨーク着磁を行った。実施例2〜4は、実施例1のP1,P2に圧縮磁場成形により得た希土類マグネットブロックを使用した。バインダーにはポリエステル、磁性紛には異方性Nd−Fe−Bを用いた。
比較例、実施例の磁束密度変化率は図2に示すとおりで、実施例1〜4では磁極P1−P2間の磁束密度変化率に極小値を持たず、比較例1は極小値をもつ。図2に示す磁気力を見ると、比較例では磁極P1−P2間の落ち込みが大きいのに対して実施例ではP1−P2間磁気力落ち込みが小さく、実施例2は実施例1に比べて全体的に磁気力も高い。これらの現像ローラを用い、平均粒径55μmと35μmのキャリアを用いて画像の確認を行った。評価は5段階評価とし、5が最も良好で、キャリア付着と画像のカスレ、画像の滑らかさである粒状度について評価を行った。その結果は表1に示す通りで比較例に対して画質とキャリア付着を改善する効果が得られた。
Figure 2005250013
本発明に係る現像装置の主要部を示す概略構成図である。 (a)は本発明の実施例と従来の比較例の現像ローラにおける、現像磁極から下流磁極の磁極角度(Deg)における法線方向磁束密度を示すグラフ、(b)は本発明の実施例と従来の比較例の現像ローラにおける、現像磁極から下流磁極の磁極角度(Deg)における法線方向磁束密度円周方向変化率を示すグラフ、(c)は本発明の実施例と従来の比較例の現像ローラにおける、現像磁極から下流磁極の磁極角度(Deg)における磁気力を示すグラフである。 本発明に係る現像ローラのマグネットロールの一例を示す説明図である。 本発明に係る現像ローラのマグネットロールの一例を示す説明図である。
符号の説明
1 現像装置
2 現像ローラ
5 現像スリーブ
6 マグネットロール
P1 現像磁極
P2 下流磁極

Claims (12)

  1. 非磁性体からなる現像スリーブと、該現像スリーブ内に設けられたマグネットロールと、該マグネットロールに現像磁極を含む複数の磁極を有する現像ローラにおいて、
    前記マグネットロールの前記現像磁極及びその現像剤搬送方向下流側に隣設する下流磁極の法線方向の磁束密度分布に関し、前記現像磁極のピーク磁束密度点から前記下流磁極のピーク磁束密度点の範囲における法線方向磁束密度の円周方向に対する変化率曲線に極小点が生じないことを特徴とする現像ローラ。
  2. 請求項1に記載の現像ローラにおいて、前記現像磁極の法線方向の磁束密度減衰率が40%以上であることを特徴とする現像ローラ。
  3. 請求項1または2に記載の現像ローラにおいて、前記現像磁極と前記下流磁極の少なくとも一方が希土類マグネットブロックで構成されることを特徴とする現像ローラ。
  4. 請求項3に記載の現像ローラにおいて、前記希土類マグネットブロックが磁気異方性を有することを特徴とする現像ローラ。
  5. 請求項3に記載の現像ローラにおいて、前記下流磁極が磁気異方性を有した磁性粉と樹脂とを圧縮成型により製造して得られた前記希土類マグネットブロックで構成されていることを特徴とする現像ローラ。
  6. 請求項5に記載の現像ローラにおいて、前記下流磁極の前記希土類マグネットブロックの磁化方向が半径方向に対して現像磁極側に向いていることを特徴とする現像ローラ。
  7. 請求項1ないし5の何れかに記載の現像ローラにおいて、前記マグネットロールは高分子化合物としてエチレン・エチル重合体で構成されることを特徴とする現像ローラ。
  8. 請求項7に記載の現像ローラにおいて、前記エチレン・エチル重合体のエチル成分が25%〜35%であることを特徴とする現像ローラ。
  9. 潜像担持体に形成された静電潜像を現像する現像装置において、請求項1ないし8の何れか一項に記載の現像ローラを備え、かつ、現像剤に50μm以下のキャリアを用いることを特徴とする現像装置。
  10. 請求項9に記載の現像装置において、トナーとして平均粒径10μm以下の重合トナーを用いることを特徴とする現像装置。
  11. 請求項9または10に記載した現像装置を備えたことを特徴とするプロセスカートリッジ。
  12. 請求項9または10に記載した現像装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111142350A (zh) * 2014-05-22 2020-05-12 佳能株式会社 显影装置

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