JP2002231526A - マグネットローラ - Google Patents
マグネットローラInfo
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Abstract
ができ、かつ低コスト化が可能であり、これによって電
子写真装置における現像剤カブリ(キャリアカブリや磁
性トナーカブリ)や尾引き等の画像不良を解消して高画
質の電子写真を得ることができ、さらに電子写真のカラ
ー化にも好適に対応できるマグネットローラを提供す
る。 【解決手段】 等方性希土類磁性粉と異方性フェライト
磁性粉とを含む磁性粉と、樹脂バインダーとを混合して
溶融混練し、ペレット状に成形した後に、例えば強度1
193K・A/m未満の磁場中で、射出成形法或いは押
出成形法等を採用して成形すると共に配向着磁すること
によってマグネットピース1を得る。その後、マグネッ
トピース1を後着磁する。該マグネットピース1を少な
くとも一つマグネットローラ本体に配設することによ
り、マグネットローラを形成する。
Description
レーザービームプリンター、ファクシミリの受信装置等
の画像形成装置等の、電子写真プロセスを採用した電子
写真装置に組み込まれるマグネットローラに関するもの
である。
9号公報に開示されているように、フェライト磁石系材
料からなる本体と磁石片とによって形成された永久磁石
部を軸に固着してなるマグネットローラが知られてい
る。上記磁石片は、等方性のR(希土類元素)−Fe−
B系磁性粉と結合材料とからなる材料によって形成され
ており、本体に設けた溝内に埋設するようにして固着さ
れている。
公報に開示されているように、磁場配向用コイル内に設
置された、磁性材と非磁性材とを組み合わせてなる配向
用金型を用いて、フェライト系磁性粉と高分子材料とか
らなる複合樹脂マグネット材を断面形状が扇形の磁極ピ
ースに成形し、極異方的に配向着磁したこれら複数個の
磁極ピースをシャフトに貼り合わせることによって形成
されたマグネットローラも知られている。上記磁極ピー
スは、成形時に、円弧中心部から他の三辺へ向かってフ
ェライト系磁性粉の磁化容易軸が配向されることにより
磁化されている。
像剤カブリ(キャリアカブリや磁性トナーカブリ:用紙
に斑点が生じる現象)や尾引き(現像剤(トナー)が用
紙の搬送方向の後方側に滲む現象)等の画像不良を解消
して高画質の電子写真を得るために、マグネットローラ
の磁極に対して、高磁束密度(マグネットローラ径φ1
3.6で100mT以上)であることが要求されるよう
になってきている。
222109号公報に開示されている構成では、本体で
あるフェライト磁石に、磁石片である等方性希土類磁石
が埋設するようにして固着されている。従って、高磁束
密度を達成するには、永久磁石部における等方性希土類
磁石を埋設した部分(磁極)の磁束密度を高くすればよ
い。しかしながら、R−Fe−B系磁性粉等の等方性希
土類磁性粉は高価であるので、上記構成を採用して磁極
が高磁束密度であるマグネットローラを形成した場合に
は、該マグネットローラが高価になってしまうという問
題点を有している。
公報に開示されている構成では、フェライト系磁性粉を
用いて成形され、極異方的に配向着磁した複数個の磁極
ピースをシャフトに貼り合わせることによってマグネッ
トローラを形成している。従って、上記構成では、マグ
ネットローラの磁極に対して最近要求されてきている高
磁束密度には対応できないという問題点を有している。
たものであり、その目的は、高磁束密度が要求される磁
極に対応することができ、かつ低コスト化が可能であ
り、これによって電子写真装置における現像剤カブリ
(キャリアカブリや磁性トナーカブリ)や尾引き等の画
像不良を解消して高画質の電子写真を得ることができ、
さらに電子写真のカラー化にも好適に対応できるマグネ
ットローラを提供することにある。
ラは、上記の課題を解決するために、磁性粉と樹脂バイ
ンダーとを含み、配向着磁してなるマグネットピースを
少なくとも一つマグネットローラ本体に配設してなるマ
グネットローラであって、上記磁性粉が等方性希土類磁
性粉と異方性フェライト磁性粉とを含み、かつ、上記マ
グネットピースが後着磁されていることを特徴としてい
る。
と異方性フェライト磁性粉とを含むマグネットピースが
後着磁されている。それゆえ、磁極であるマグネットピ
ースの高磁束密度および低コスト化を達成することがで
き、これによって現像剤カブリ(キャリアカブリや磁性
トナーカブリ)や尾引き等の画像不良を解消して高画質
の電子写真を得ることができるマグネットローラを提供
することができる。
を解決するために、磁性粉と樹脂バインダーとを含み、
配向着磁してなる複数のマグネット部材を組み合わせて
なるマグネットローラであって、上記マグネット部材の
うちの少なくとも一つが、磁性粉が等方性希土類磁性粉
と異方性フェライト磁性粉とを含むマグネットピースで
あり、かつ、後着磁されていることを特徴としている。
と異方性フェライト磁性粉とを含むマグネットピースが
後着磁されており、該マグネットピースを少なくとも一
つ含む複数のマグネット部材を組み合わせることによっ
てマグネットローラが形成されている。それゆえ、磁極
であるマグネットピースの高磁束密度および低コスト化
を達成することができ、これによって現像剤カブリ(キ
ャリアカブリや磁性トナーカブリ)や尾引き等の画像不
良を解消して高画質の電子写真を得ることができるマグ
ネットローラを提供することができる。
一形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、
以下の通りである。
は、等方性希土類磁性粉と異方性フェライト磁性粉とを
含む磁性粉と、樹脂バインダーとを含み、配向着磁して
なるマグネットピースを少なくとも一つマグネットロー
ラ本体に配設してなり、上記マグネットピースが後着磁
されている構成である。
り、例えば、磁石材料を溶融混練し、ペレット状に成形
した後に、磁場中で射出成形法或いは押出成形法等を採
用して成形することによって形成される。該磁石材料
は、異方性フェライト磁性粉50重量%〜95重量%
と、本体用樹脂バインダー5重量%〜50重量%とから
なる混合物(両者の合計は100重量%)であり、両者
を混合分散することによって得られる。本体用樹脂バイ
ンダーには、必要に応じて、表面処理剤としてのシラン
系やチタネート系、アルミニウム系のカップリング剤;
溶融混練時の磁石材料の流動性を良好にする滑剤として
のポリスチレン系・フッ素系滑剤;本体用樹脂バインダ
ーの熱分解を防止する安定剤、可塑剤、若しくは難燃
剤;等の添加剤が添加されていてもよい。従って、上記
本体用樹脂バインダーの含有率は、これら添加剤を含め
た値である。異方性フェライト磁性粉の含有率が50重
量%未満である場合には、磁性粉不足によってマグネッ
トローラ本体の磁気特性が低下して所望の磁力を得るこ
とができない。また、その含有率が95重量%を超える
場合には、本体用樹脂バインダー不足によってマグネッ
トローラ本体の成形性が損なわれてしまう。
体的には、例えば、MO・nFe2O3 (nは自然数)
に代表される化学式を有する化合物が挙げられる。該式
中の「M」としては、具体的には、例えば、Sr、B
a、Pb等の元素が挙げられ、これら元素は一種類のみ
を用いてもよく、二種類以上を適宜組み合わせて用いる
ことができる。
的には、例えば、エチレン−エチルアクリレート樹脂、
ナイロン等のポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、PE
T(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、PBT(ポリ
ブチレンテレフタレート)樹脂、PPS(ポリフェニレ
ンスルフィド)樹脂、EVA(エチレン−酢酸ビニル共
重合体)樹脂、EVOH(エチレン−ビニルアルコール
共重合体)樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂等が挙
げられる。これら樹脂は、一種類のみを用いてもよく、
二種類以上を任意の割合で併用してもよい。また、本体
用樹脂バインダーとして、例えば、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、不
飽和ポリエステル樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹
脂を用いることもできる。この場合における熱硬化性樹
脂は、一種類のみを用いてもよく、二種類以上を任意の
割合で併用してもよい。
度が要求される部分にマグネットピースを埋設(配設)
することができるように、例えば溝等の埋設部が軸方向
に設けられている。また、マグネットローラ本体の中心
部には、シャフトを挿入、固定するための穴が設けられ
ている。埋設部は、マグネットローラ本体の成形時に形
成されるか、或いは、成形後に加工することによって形
成される。マグネットローラ本体の成形時に印加する配
向着磁磁場は、埋設するマグネットピースに要求される
磁束密度仕様によって適宜選択すればよい。また、マグ
ネットローラ本体に対する要求磁気特性や使用磁気特性
によっては、成形時に配向着磁磁場を印加する代わり
に、成形後に着磁することもできる。従って、マグネッ
トローラ本体に印加する配向着磁磁場や着磁方法は、特
に限定されるものではない。
ットピースはボンド磁石であり、例えば、磁性粉と樹脂
バインダーとを混合して溶融混練し、ペレット状に成形
した後に、例えば、強度1193K・A/m未満の磁場
中で、射出成形法或いは押出成形法等を採用して成形す
ることによって形成される。現像極であるマグネットピ
ースの形状は、マグネットローラ本体の埋設部の形状に
沿った棒状とすればよい。磁性粉と樹脂バインダーとの
割合は、磁性粉が50重量%〜95重量%の範囲内、樹
脂バインダーが5重量%〜50重量%の範囲内である
(両者の合計は100重量%)ことが好ましい。磁性粉
の含有率が50重量%未満である場合には、磁性粉不足
によってマグネットピースの磁気特性が低下して所望の
磁力を得ることができない。また、その含有率が95重
量%を超える場合には、樹脂バインダー不足によってマ
グネットピースの成形性が損なわれてしまう。
フェライト磁性粉とを混合してなる混合物である。上記
等方性希土類磁性粉と異方性フェライト磁性粉との割合
は、等方性希土類磁性粉が10重量%〜90重量%の範
囲内、異方性フェライト磁性粉が90重量%〜10重量
%の範囲内であることが好ましく、等方性希土類磁性粉
が20重量%〜80重量%の範囲内、異方性フェライト
磁性粉が80重量%〜20重量%の範囲内である(両者
の合計は100重量%)ことがより好ましい。高価な等
方性希土類磁性粉の含有率をより少なくすることによ
り、マグネットローラの低コスト化を図ることができ
る。等方性希土類磁性粉の含有率が上記範囲よりも少な
い場合には、マグネットピースに占める等方性希土類磁
性粉の割合が少なくなりすぎるので、従来のフェライト
磁石と同程度の磁力しか得ることができない。等方性希
土類磁性粉の含有率が上記範囲よりも多い場合には、高
磁力を得る(高磁束密度を達成する)ことができるが、
マグネットローラに所望する範囲を超えた磁力を有する
磁極が着磁されるおそれがあると共に、マグネットロー
ラの仕様に無駄が生じ、該マグネットローラが高価にな
ってしまう。
には、例えば、MO・nFe2 O3(nは自然数)に代
表される化学式を有する化合物が挙げられる。該式中の
「M」としては、具体的には、例えば、Sr、Ba、P
b等の元素が挙げられ、これら元素は一種類のみを用い
てもよく、二種類以上を適宜組み合わせて用いることが
できる。
は、例えば、R(希土類元素)−Fe−N系合金、R−
Fe−B系合金、R−Co系合金、R−Fe−Co系合
金等が挙げられる。前記「R」で示される希土類元素と
しては、具体的には、例えば、Pr、Nd、Sm、T
b、Dy等が挙げられ、このうちNd、Smがより好ま
しい。これら希土類元素は、一種類のみを用いてもよ
く、二種類以上を組み合わせて用いてもよい。また、磁
気特性をより高めるために、前記合金におけるFeの一
部を他の元素で置換してもよい。該元素としては、具体
的には、例えば、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、G
e、Al、Si、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Zr、
Nb、Mo、Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、I
n、Sn、Sb、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、
Pt、Au、Hg、Tl、Pb、Bi等が挙げられる。
これら元素は、一種類のみを添加してもよく、二種類以
上を添加してもよい。これら等方性希土類磁性粉の中で
も、軟磁性相と硬磁性相とを含み、両相の磁化が交換相
互作用する構造を備えた交換スプリング磁性粉を用いる
ことがより好ましい。軟磁性相とは、磁場を印加したと
きには磁化されるが、磁場の印加を止めたときには磁力
を失う磁性相である。硬磁性相とは、磁場を印加したと
きに磁化され、磁場の印加を止めても磁力を保持する磁
性相である。
する低い保磁力を有し、かつ、交換相互作用に由来する
高い残留磁束密度を有するので、高い磁力を得ることが
できる。また、交換スプリング磁性粉は、従来の希土類
磁性粉に比べて耐酸化性が良好であり、メッキ等の表面
被覆を施さなくとも錆を防止することができる。さら
に、交換スプリング磁性粉には多量の軟磁性相が含まれ
るので、キュリー点が高くなり(400℃以上)、使用
限界温度が高くなり(約200℃以上)、残留磁化の温
度依存性が小さくなる。
としてR−Fe−B系化合物を用い、かつ、軟磁性相と
してFeまたはFe−B系化合物を用いた磁性粉、若し
くは、硬磁性相としてR−Fe−N系化合物を用い、か
つ、軟磁性相としてFeを用いた磁性粉がより好まし
い。より具体的には、交換スプリング磁性粉としては、
例えば、Nd−Fe−B系合金(軟磁性相:Fe−B系
合金、αFe)、Sm−Fe−N系合金(軟磁性相:α
Fe)、Nd−Fe−Co−Cu−Nb−B系合金(軟
磁性相:Fe−B系合金、αFe等)、Nd−Fe−C
o系合金(軟磁性相:αFe等)等がより好適である。
特に、保磁力(iHc)を低くかつ残留磁束密度(B
r)を高くする観点からみて、Nd4 Fe80B20合金
(軟磁性相:Fe3 B、αFe)やSm2 Fe17N3 合
金(軟磁性相:αFe)等の交換スプリング磁性粉が特
に好ましい。
磁性」について説明する。「交換スプリング磁性」と
は、磁石内に多量の軟磁性相が存在し、かつ、軟磁性特
性を有する結晶粒の磁化と硬磁性特性を有する結晶粒の
磁化とが交換相互作用で以て互いに結びつき、軟磁性結
晶粒の磁化が反転するのを硬磁性結晶粒の磁化が妨げる
ことにより、あたかも軟磁性相が存在しないかのような
特性を示す磁性のことである。従って、通常の希土類磁
石には硬磁性相だけが存在するのに対し、交換スプリン
グ磁性粉からなる磁石には、硬磁性相よりも残留磁束密
度が大きくかつ保磁力が低い軟磁性相が多量に存在して
いる。このため、交換スプリング磁性粉から得られる磁
石は、磁化した後、磁場を印加することを止めても軟磁
性相の磁力が残るので、保磁力が低くかつ残留磁束密度
が高い。
は、例えば、エチレン−エチルアクリレート樹脂、ナイ
ロン等のポリアミド樹脂、ポリスチレン樹脂、PET
(ポリエチレンテレフタレート)樹脂、PBT(ポリブ
チレンテレフタレート)樹脂、PPS(ポリフェニレン
スルフィド)樹脂、EVA(エチレン−酢酸ビニル共重
合体)樹脂、EVOH(エチレン−ビニルアルコール共
重合体)樹脂、PVC(ポリ塩化ビニル)樹脂等が挙げ
られる。これら樹脂は、一種類のみを用いてもよく、二
種類以上を任意の割合で併用してもよい。また、樹脂バ
インダーとして、例えば、エポキシ樹脂、フェノール樹
脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、不飽和ポリ
エステル樹脂、ポリイミド樹脂等の熱硬化性樹脂を用い
ることもできる。この場合における熱硬化性樹脂は、一
種類のみを用いてもよく、二種類以上を任意の割合で併
用してもよい。特に、マグネットローラ本体がナイロン
等のポリアミド樹脂から形成されている場合には、可撓
性を付与することができるように、PVC等の熱可塑性
樹脂、或いは、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂を用いることが特に
好ましい。また、樹脂バインダーには、必要に応じて、
上述した添加剤が添加されていてもよい。従って、前記
樹脂バインダーの含有率は、これら添加剤を含めた値で
ある。
方向とする。マグネットピースの成形時には、樹脂バイ
ンダーは流動性を有しており、異方性フェライト磁性粉
は磁場を印加した方向に配向着磁されるが、等方性希土
類磁性粉は配向されず、少し着磁される程度である。マ
グネットピースの成形時に印加する磁場の強さは、異方
性フェライト磁性粉を配向着磁することができる強さで
あればよいが、具体的には、等方性希土類磁性粉の保磁
力の3倍未満とすればよい。そして、磁場を印加しなが
ら射出成形法或いは押出成形法等を採用してマグネット
ピースを成形する場合には、成形物であるマグネットピ
ースの脱型性の向上や脱型時の取り扱い性の向上のた
め、或いは該マグネットピースに磁性粉のカス等のゴミ
が付着することを防止するために、成形後、金型内また
は金型から取り出した後で一旦マグネットピースの脱磁
を行い、その後、後着磁するまでの間に、異方性フェラ
イト磁性粉の配向方向にほぼ沿った方向に再度着磁して
もよい。
は、上記マグネットピースを少なくとも一つマグネット
ローラ本体の埋設部に埋設すると共に、該マグネットピ
ースを後着磁することによって得られる。マグネットピ
ースの後着磁は、マグネットローラ本体の埋設部に埋設
する前に行ってもよく、埋設した後に行ってもよいが、
他極への影響を考慮すれば、埋設する前に行うことが望
ましい。
いし図2を参照しながら以下に説明する。先ず、埋設す
るマグネットピースが一つである場合について説明す
る。図1に示すように、マグネットピース1の成形時に
印加される磁場の方向は一定であるので、異方性フェラ
イト磁性粉の配向着磁方向2は、マグネットピース断面
における内周面10から外周面11へ向かう方向であ
り、一定である。該マグネットピース1に対して、電磁
石の一部である着磁ヨーク4を用いて外周面11側から
パルス着磁を行う。このときの着磁磁場の強度は、例え
ば等方性希土類磁性粉がNd13.5Fe81.7B4.8 である
場合には、1193K・A/m以上であることが好まし
く、1590K・A/m以上であることがより好まし
い。これにより、等方性希土類磁性粉は、マグネットピ
ース断面における内周面10および側面12・12から
外周面11へ収束するように着磁される。つまり、等方
性希土類磁性粉の着磁方向3は、外周面11へ向かって
収束する方向となる。但し、パルス着磁を行う際に印加
する磁場の強さは、等方性希土類磁性粉の保磁力(iH
c)の3倍程度以上であればよく、特に限定されるもの
ではない。
ス1を、図3に示すように、シャフト6の外周面に貼着
することによって取り付けられたマグネットローラ本体
5に埋設することにより、本実施の形態にかかるマグネ
ットローラが形成される。尚、マグネットピース1の後
着磁の具体的な方法は、前記方法に限定されるものでは
ない。
ある場合について説明する。この場合には、図2に示す
ように、一対のマグネットピース1a・1bにおける異
方性フェライト磁性粉の配向着磁方向2a・2bが、マ
グネットピース断面における内周面10から外周面11
へ向かう方向に対して或る角度θ1・θ2を有する方向
となるように、マグネットピース1a・1bの成形時に
印加される磁場の方向が設定されている。つまり、マグ
ネットピース1a・1bの成形時に印加される磁場の方
向は、二つのマグネットピース1a・1bの異方性フェ
ライト磁性粉の配向着磁方向2a・2bが互いに磁気的
に反発する方向となっている。これにより、マグネット
ピース1a・1b間で反発磁界が形成されるので磁束密
度が高くなる。また、マグネットピースを後着磁するこ
とにより磁束密度をさらに高くすることができる。
0°かつ10°≦θ2≦70°であることが好ましい。
両角度θ1・θ2は、互いに異なる値であってもよい
が、互いに等しい値であることがより好ましい。角度θ
1・θ2が上記範囲を外れると、磁気的反発力が弱くな
るか、或いは、磁気的反発力は強いが外部に強い磁界を
発生させることができなくなり、結果的に磁束密度を高
くすることができなくなる。
1bとを貼着する等した後、該マグネットピース1a・
1bに対して、着磁ヨーク4を用いて外周面10側から
パルス着磁を行うことにより、等方性希土類磁性粉は、
マグネットピース断面における内周面10および側面1
2・12から外周面11へ収束するように着磁される。
つまり、等方性希土類磁性粉の着磁方向3a・3bは、
外周面11へ向かって収束する方向となる。
ス1a・1bを、シャフト6の外周面に貼着することに
よって取り付けられたマグネットローラ本体5に埋設す
ることにより、本実施の形態にかかるマグネットローラ
が形成される。尚、マグネットピース1a・1bの後着
磁の具体的な方法は、前記方法に限定されるものではな
い。
磁した場合には、図1や図2に示すように、異方性フェ
ライト磁性粉は、成形時に配向着磁された方向に向けら
れているが、等方性希土類磁性粉は、後着磁によって極
異方的に着磁される。換言すると、異方性フェライト磁
性粉の配向着磁方向は、後着磁による影響を殆ど受けな
いのに対し、等方性希土類磁性粉は、成形時に印加され
る強度1193K・A/m未満の弱い磁場では殆ど着磁
されずに、後着磁の際に印加される強度1193K・A
/m以上の強い磁場によって、マグネットピース断面に
おける内周面および側面から外周面へ収束するように着
磁される。それゆえ、マグネットピースには、一定方向
に配向着磁されている異方性フェライト磁性粉と、極異
方的に着磁されている等方性希土類磁性粉とが共存して
いることになる。従って、マグネットピースを後着磁す
ることにより得られるマグネットローラは、更なる高磁
束密度を達成することができると共に、後着磁に用いる
着磁ヨークの幅や着磁磁場の強度にもよるが、磁束密度
パターンの幅を後着磁する前と比較して多少広く(特
に、磁束密度パターンのピーク値の50%以上の値を有
するパターンの幅を広く)することができ、特に、磁気
吸引力パターンを磁束密度パターンのピーク値付近でほ
ぼフラットとなるようにすることができる。
にホール素子を有するプローブ(センサー)を備えたガ
ウスメータにマグネットローラを或る一定距離まで近付
け、回転するマグネットローラから出る磁力のうちの法
線磁力の磁束密度を測定することによって得ることがで
きる。上記磁気吸引力パターンは、例えば、上皿天秤に
載置した鉄塊等の磁性体にマグネットローラを或る一定
距離まで近付け、回転するマグネットローラから出る磁
力(法線磁力と接線磁力との和)によって磁性体が引っ
張られる度合い(重量の減り具合)を測定し、この数値
から得ることができる。
幅や着磁磁場の強度を、マグネットピースに要求される
磁束密度パターンや磁気吸引力パターンに応じて適宜選
択することにより、現像極であるマグネットピースにお
ける、磁束密度パターンのピーク値を示す位置から±2
0°(中心はマグネットローラの軸心、以下同じ)の範
囲内での磁気吸引力の値の変化量を25%以内とするこ
とができ、より望ましくは、磁束密度パターンのピーク
値を示す位置から±15°の範囲内での磁気吸引力の値
の変化量を15%以内とすることができる。マグネット
ピースの磁気吸引力が感光体に影響を及ぼす範囲は、通
常、磁束密度パターンのピーク値を示す位置から±20
°であり、特に大きな影響を及ぼす範囲は±15°であ
る。上記範囲が±20°を超えると、感光体と現像スリ
ーブとのギャップも大きくなるので、磁気吸引力が感光
体に及ぼす影響が小さくなる。そして、前記範囲内でか
つ磁気吸引力の値の変化量が25%以内(つまり、パタ
ーン的にはほぼフラット)であることにより、現像領域
で安定的な磁気吸引力(現像スリーブ側に引きつける
力)を発揮することができ、これによって現像剤カブリ
(キャリアカブリや磁性トナーカブリ)や尾引き等の画
像不良を解消して高画質の電子写真を得ることができ
る。
性希土類磁性粉と異方性フェライト磁性粉とを含むマグ
ネットピースが後着磁されているので、磁極であるマグ
ネットピースの高磁束密度および低コスト化を達成する
ことができ、これによって現像剤カブリや尾引き等の画
像不良を解消して高画質の電子写真を得ることができる
マグネットローラを提供することができる。
について図4ないし図7に基づいて説明すれば、以下の
通りである。尚、説明の便宜上、前記実施の形態1の図
面に示した部材(構成)と同一の機能を有する部材(構
成)には、同一の符号を付記し、その説明を省略する。
は、配向着磁してなる複数のマグネット部材を組み合わ
せてなり、上記マグネット部材のうちの少なくとも一つ
が、磁性粉が等方性希土類磁性粉と異方性フェライト磁
性粉とを含むマグネットピースであり、かつ、後着磁さ
れている構成である。従って、マグネットローラにおけ
る、高い磁束密度を要求される磁極にマグネットピース
を用いればよいことになる。マグネットローラにおけ
る、高い磁束密度を要求されない磁極、つまり、マグネ
ットピース以外のマグネット部材(以下、マグネットピ
ースを含む場合と区別するためマグネット部材aと記
す)としては、具体的には、例えば、従来の等方性或い
は異方性のフェライト磁石を含むボンド磁石が好適であ
る。但し、本実施の形態にかかるマグネットローラは、
全てのマグネット部材がマグネットピースからなってい
てもよい。
に形成されている。マグネットピースの形成方法は、前
記実施の形態1におけるマグネットピースの形成方法と
同一である。また、マグネットピースの後着磁の方法
も、前記実施の形態1における方法と同一である。これ
により、図4に示すように、等方性希土類磁性粉は、マ
グネットピース断面における内周面10および側面12
・12から外周面11へ収束するように着磁される。ま
た、二つのマグネットピースで一つの磁極を形成してい
る場合には、図5に示すように、マグネットピース1a
・1bの成形時に印加される磁場の方向を、二つのマグ
ネットピース1a・1bの異方性フェライト磁性粉の配
向着磁方向2a・2bが互いに磁気的に反発する方向と
した後、後着磁すればよい。これにより、等方性希土類
磁性粉は、マグネットピース断面における内周面10お
よび側面12・12から外周面11へ収束するように着
磁される。マグネットピースの後着磁は、マグネット部
材aと貼着する等してマグネットローラを形成する前に
行ってもよく、形成した後に行ってもよいが、他極への
影響を考慮すれば、マグネットローラを形成する前(マ
グネット部材aと貼着する前)に行うことが望ましい。
実施の形態1におけるマグネットローラ本体の形成方法
と同一である。マグネット部材aの形状は、断面形状が
扇形となるように形成してもよく、或いは、断面形状が
略「C」形となるように形成してもよい。つまり、該マ
グネット部材aの形状は、全てのマグネット部材で以っ
てマグネットローラが形成されるように、マグネットピ
ースの形状に応じて設定されていればよい。個々のマグ
ネット部材aの配向着磁方向は、一定方向であってもよ
く、或いは、マグネット部材a断面における内周面およ
び側面から外周面へ収束する方向(極異方)であっても
よい。また、マグネット部材aが複数である場合には、
これらが組み合わされていてもよい。
磁極を形成している場合には、図6や図7に示すよう
に、マグネットピース1a・1bとマグネット部材a7
…とを組み合わせて貼着すると共に、シャフト6の外周
面に貼着することにより、本実施の形態にかかるマグネ
ットローラが形成される。図7に示すマグネットローラ
は、磁極が5極である場合を例示しているが、マグネッ
トローラの磁極数は、特に限定されるものではない。つ
まり、マグネットローラは、該マグネットローラに所望
する磁力と磁界分布とに基づいて、マグネットピースの
個数を選択すると共に、磁極数や磁極の形成位置を適宜
設定すればよい。また、マグネットローラにおける全て
のマグネット部材がマグネットピースからなっている場
合には、例えば、一体成形によってマグネットローラを
形成した後、現像極等、後着磁が必要な磁極のみを後着
磁してもよい。尚、図7に示すように、マグネットロー
ラは、磁極を形成する必要が無い部分に切り欠き部を備
えていてもよい。
性希土類磁性粉と異方性フェライト磁性粉とを含むマグ
ネットピースが後着磁されており、該マグネットピース
を少なくとも一つ含む複数のマグネット部材を組み合わ
せることによってマグネットローラが形成されているの
で、磁極であるマグネットピースの高磁束密度および低
コスト化を達成することができ、これによって現像剤カ
ブリや尾引き等の画像不良を解消して高画質の電子写真
を得ることができるマグネットローラを提供することが
できる。
実施の形態について説明したが、本発明は、これによっ
て何ら限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない
範囲で以て当業者の知識に基づき、種々なる改良、変
更、修正を加えた様態で実施し得るものである。以下、
実施例により、本発明をさらに具体的に説明する。
ち、磁性粉として、等方性希土類磁性粉(Nd13 .5Fe
1.7 B4.8 )と異方性ストロンチウムフェライト磁性粉
(SrO・6Fe 2 O3 )とを30重量%,70重量%
の割合で混合した磁性粉を調製した。この磁性粉と樹脂
バインダーであるナイロン6(添加剤を含む)とを90
重量%,10重量%の割合で混合した後、溶融混練し、
ペレット状に成形した。次に、このペレットを溶融状態
にし、強度239K・A/m〜1113K・A/mの磁
場中で、射出成形法を採用して成形すると共に配向着磁
した。これにより、図1に示す形状のマグネットピース
を形成した。このマグネットピースに対して着磁ヨーク
を用いて強度1590K・A/mのパルス磁場を印加し
てパルス着磁(後着磁)を行った。
性粉(SrO・6Fe2 O3 )と本体用樹脂バインダー
であるナイロン6(添加剤を含む)とを90重量%,1
0重量%の割合で混合して磁石材料を調製した。この磁
石材料を溶融混練し、ペレット状に成形した。次に、こ
のペレットを溶融状態にし、強度239K・A/m〜1
113K・A/mの磁場中で、射出成形法を採用して成
形すると共に四つの磁極を配向着磁した。これにより、
図8に示す形状のマグネットローラ本体5を形成した。
ーラ本体5の埋設部に上記マグネットピース1を現像極
として埋設し、さらにマグネットローラ本体5の中心部
の穴に、SUM22(磁性体)からなるφ6のシャフト
6を挿入、固定した。これにより、本発明にかかるマグ
ネットローラを製造した。マグネットローラの外径はφ
13.6とし、軸方向の長さは300mmとした。尚、
図8において、「N1〜N3 、S1 、S2 」は、磁極
(N極,S極)の形成位置を示している(後述する図9
〜図18についても同様)。
および磁気吸引力パターンを、以下の方法で測定した。
磁束密度パターンは、マグネットローラの軸心から8m
m離れた位置(スリーブ上)にガウスメータのプローブ
(センサー)をセットした後、シャフトの両端を支持し
たマグネットローラを回転させながら測定した。つま
り、マグネットローラの周方向の磁束密度を測定した。
磁気吸引力パターンは、マグネットローラの軸心から8
mm離れた位置(スリーブ上)に、1mm×1mm×3
0mmの大きさの磁性体をセットした後、シャフトの両
端を支持したマグネットローラを回転させながら、該マ
グネットローラによって磁性体が引っ張られる度合い
(重量の減り具合)を上皿天秤にて測定し、この数値か
ら求めた。つまり、マグネットローラの周方向の磁気吸
引力を測定した。
力の値の変化量(%)は、磁束密度パターンのピーク値
を示す位置から±20°の範囲内、および±15°の範
囲内での磁気吸引力の値の変化量「(極小値/極大値)
×100(%)」とした。また、磁束密度パターンのピ
ーク値(mT)と、該ピーク値の80%の値を有するパ
ターンの幅(80%幅)(°)とを測定した。そして、
上記マグネットローラを電子写真装置に組み込んで使用
して、画像評価を行った。評価は四段階とし、現像剤カ
ブリや尾引きが無く、良好な画像が得られた場合を
「◎」、現像剤カブリや尾引きが若干認められるもの
の、実用上問題の無い画像が得られた場合を「○」、現
像剤カブリや尾引きがやや気になる程度に認められ、改
善を必要とする画像が得られた場合を「△」、現像剤カ
ブリや尾引きが多く、不良な画像が得られた場合を
「×」とした。これら測定結果および評価結果を表1に
示す。
に示す形状の一対のマグネットピースを形成し、後着磁
を行った。これら二つのマグネットピースを用いて、実
施例1と同様にして、図9に示す形状のマグネットロー
ラを製造した。これらマグネットローラについて行った
測定結果および評価結果を表1に示す。
に示す形状のマグネットピースを形成し、後着磁を行っ
た。一方、実施例1のマグネットローラ本体の形成方法
と同様にして、断面形状が略「C」形のマグネット部材
aを形成した。これらマグネットピースおよびマグネッ
ト部材aを用いて、実施例1と同様にして、図10に示
す形状のマグネットローラを製造した。このマグネット
ローラについて行った測定結果および評価結果を表1に
示す。
に示す形状の一対のマグネットピースを形成し、後着磁
を行った。一方、実施例1のマグネットローラ本体の形
成方法と同様にして、断面形状が略「C」形のマグネッ
ト部材aを形成した。これらマグネットピースおよびマ
グネット部材aを用いて、実施例1と同様にして、図1
1に示す形状のマグネットローラを製造した。このマグ
ネットローラについて行った測定結果および評価結果を
表1に示す。
に示す形状のマグネットピースを形成し、後着磁を行っ
た。一方、異方性ストロンチウムフェライト磁性粉(S
rO・6Fe2 O 3 )とナイロン6(添加剤を含む)と
を90重量%,10重量%の割合で混合して磁石材料を
調製した。この磁石材料を溶融混練し、ペレット状に成
形した。次に、このペレットを溶融状態にし、強度23
9K・A/m〜1113K・A/mの磁場中で、射出成
形法を採用して成形すると共に配向着磁した。これによ
り、断面形状が扇形のマグネット部材aを四つ形成し
た。個々のマグネット部材aの配向着磁方向は、マグネ
ットローラに所望される磁束密度パターンおよび磁気吸
引力パターンに合致するように、或る一定方向とした。
これらマグネットピースおよびマグネット部材aを用い
て、実施例1と同様にして、図12に示す形状のマグネ
ットローラを製造した。このマグネットローラについて
行った測定結果および評価結果を表1に示す。
に示す形状の一対のマグネットピースを形成し、後着磁
を行った。一方、実施例5と同様にして、断面形状が扇
形のマグネット部材aを四つ形成した。これらマグネッ
トピースおよびマグネット部材aを用いて、実施例5と
同様にして、図13に示す形状のマグネットローラを製
造した。このマグネットローラについて行った測定結果
および評価結果を表1に示す。
に示す形状のマグネットピースを形成した。但し、後着
磁は行わなかった。図14に示すように、この比較用の
マグネットピース9を用いて、実施例1と同様にして、
同図に示す形状のマグネットローラを製造した。この比
較用のマグネットローラについて行った測定結果および
評価結果を表1に示す。
に示す形状の一対のマグネットピースを形成した。但
し、後着磁は行わなかった。図15に示すように、これ
ら比較用のマグネットピース9a・9bを用いて、実施
例1と同様にして、同図に示す形状のマグネットローラ
を製造した。この比較用のマグネットローラについて行
った測定結果および評価結果を表1に示す。
に示す形状のマグネットピースを形成した。但し、後着
磁は行わなかった。図16に示すように、この比較用の
マグネットピース9を用いて、実施例3と同様にして、
同図に示す形状のマグネットローラを製造した。この比
較用のマグネットローラについて行った測定結果および
評価結果を表1に示す。
に示す形状の一対のマグネットピースを形成した。但
し、後着磁は行わなかった。図17に示すように、これ
ら比較用のマグネットピース9a・9bを用いて、実施
例3と同様にして、同図に示す形状のマグネットローラ
を製造した。この比較用のマグネットローラについて行
った測定結果および評価結果を表1に示す。
に示す形状のマグネットピースを形成した。但し、後着
磁は行わなかった。一方、実施例5と同様にして、断面
形状が扇形のマグネット部材aを四つ形成した。これら
比較用のマグネットピースおよびマグネット部材aを用
いて、実施例5と同様にして、図12に示す形状のマグ
ネットローラを製造した。この比較用のマグネットロー
ラについて行った測定結果および評価結果を表1に示
す。
に示す形状の一対のマグネットピースを形成した。但
し、後着磁は行わなかった。一方、実施例5と同様にし
て、断面形状が扇形のマグネット部材aを四つ形成し
た。図18に示すように、これら比較用のマグネットピ
ース9a・9bおよびマグネット部材a7…を用いて、
実施例6と同様にして、同図に示す形状のマグネットロ
ーラを製造した。この比較用のマグネットローラについ
て行った測定結果および評価結果を表1に示す。
ち、磁性粉としての等方性希土類磁性粉(Nd13 .5Fe
1.7 B4.8 )と樹脂バインダーであるナイロン6(添加
剤を含む)とを90重量%,10重量%の割合で混合し
た後、溶融混練し、ペレット状に成形した。次に、この
ペレットを溶融状態にし、強度約2000K・A/mの
磁場中で、射出成形法を採用して成形すると共に一定方
向に配向着磁した。これにより、図4に示す形状の比較
用のマグネットピースを形成した。但し、後着磁は行わ
なかった。一方、実施例5と同様にして、断面形状が扇
形のマグネット部材aを四つ形成した。これら比較用の
マグネットピースおよびマグネット部材aを用いて、実
施例5と同様にして、図12に示す形状のマグネットロ
ーラを製造した。この比較用のマグネットローラについ
て行った測定結果および評価結果を表1に示す。
形状が扇形のマグネット部材を五つ形成した。個々のマ
グネット部材の配向着磁方向は、マグネットローラに所
望される磁束密度パターンおよび磁気吸引力パターンに
合致するように、或る一定方向とした。これらマグネッ
ト部材を用いて、実施例5と同様にして、図12に示す
形状のマグネットローラを製造した。この比較用のマグ
ネットローラについて行った測定結果および評価結果を
表1に示す。
かである。即ち、実施例1と比較例1とを比べると、磁
束密度パターンのピーク値を示す位置から±20°の範
囲内(以下、単に±20°の範囲内と記す)、および±
15°の範囲内(以下、単に±15°の範囲内と記す)
での磁気吸引力の値の変化量は、殆ど同じである。しか
しながら、磁束密度パターンのピーク値は、実施例1の
方が12%程度高くなっている。この差異により、実施
例1では現像剤カブリや尾引きが無く、良好な画像が得
られたのに対し、比較例1では現像剤カブリや尾引きが
多く発生したものと考えられる。
2では±20°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量が
25%以下、±15°の範囲内での磁気吸引力の値の変
化量が15%以下となっているのに対し、比較例2では
±20°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量が25%
を超えており、±15°の範囲内での磁気吸引力の値の
変化量が15%を超えている。また、磁束密度パターン
のピーク値は、実施例2の方が9%程度高くなってい
る。つまり、実施例2と比較例2とを比べると、実施例
2の方が磁束密度パターンのピーク値がより高く、か
つ、磁気吸引力の値の変化量がより小さくなっている。
この差異により、実施例1では現像剤カブリや尾引きが
無く、良好な画像が得られたのに対し、比較例1では現
像剤カブリや尾引きが多く発生したものと考えられる。
°の範囲内および±15°の範囲内での磁気吸引力の値
の変化量は、殆ど同じであり、それぞれ25%以下、1
5%以下となっている。しかしながら、磁束密度パター
ンのピーク値は、実施例3の方が9%程度高くなってい
る。この差異により、実施例3では現像剤カブリや尾引
きが無く、良好な画像が得られたのに対し、比較例3で
は現像剤カブリや尾引きが発生したものと考えられる。
4では±20°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量が
25%以下、±15°の範囲内での磁気吸引力の値の変
化量が15%以下となっているのに対し、比較例4では
±20°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量が25%
を超えており、±15°の範囲内での磁気吸引力の値の
変化量が15%を超えている。また、磁束密度パターン
のピーク値は、実施例4の方が5%程度高くなってい
る。つまり、実施例4と比較例4とを比べると、実施例
4の方が磁束密度パターンのピーク値がより高く、か
つ、磁気吸引力の値の変化量がより小さくなっている。
この差異により、実施例4では現像剤カブリや尾引きが
無く、良好な画像が得られたのに対し、比較例4では現
像剤カブリや尾引きが発生したものと考えられる。
°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量は、それぞれ2
5%以下となっているが、±15°の範囲内での磁気吸
引力の値の変化量は、実施例5では15%以下となって
いるのに対し、比較例5では15%を超えている。ま
た、磁束密度パターンのピーク値は、実施例5の方が1
6%程度高くなっている。この差異により、実施例5で
は現像剤カブリや尾引きが無く、良好な画像が得られた
のに対し、比較例5では現像剤カブリや尾引きが発生し
たものと考えられる。
6では±20°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量が
25%以下、±15°の範囲内での磁気吸引力の値の変
化量が15%以下となっているのに対し、比較例6では
±20°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量が25%
を超えており、±15°の範囲内での磁気吸引力の値の
変化量が15%を超えている。また、磁束密度パターン
のピーク値は、実施例6の方が12%程度高くなってい
る。この差異により、実施例6では現像剤カブリや尾引
きが殆ど無く、良好な画像が得られたのに対し、比較例
6では現像剤カブリや尾引きが発生したものと考えられ
る。
磁束密度パターンのピーク値は殆ど同じであるが、実施
例5では±20°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量
が25%以下、±15°の範囲内での磁気吸引力の値の
変化量が15%以下となっているのに対し、比較例7で
は±20°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量が25
%を超えており、±15°の範囲内での磁気吸引力の値
の変化量が15%を超えている。この差異により、実施
例5では現像剤カブリや尾引きが無く、良好な画像が得
られたのに対し、比較例7では現像剤カブリや尾引きが
発生したものと考えられる。
6では±20°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量が
25%以下、±15°の範囲内での磁気吸引力の値の変
化量が15%以下となっているのに対し、比較例8では
±20°の範囲内での磁気吸引力の値の変化量が25%
を超えており、±15°の範囲内での磁気吸引力の値の
変化量が15%を超えている。また、磁束密度パターン
のピーク値は、実施例6の方が24%程度高くなってい
る。この差異により、実施例6では現像剤カブリや尾引
きが殆ど無く、良好な画像が得られたのに対し、比較例
8では現像剤カブリや尾引きが多く発生したものと考え
られる。
グネットローラは、±20°の範囲内での磁気吸引力の
値の変化量が25%以下、±15°の範囲内での磁気吸
引力の値の変化量が15%以下であり、かつ、磁束密度
パターンのピーク値が90mT以上であれば、現像剤カ
ブリ(キャリアカブリや磁性トナーカブリ)や尾引き等
の画像不良を解消して高画質の電子写真を得ることがで
きることが判る。
うに、磁性粉と樹脂バインダーとを含み、配向着磁して
なるマグネットピースを少なくとも一つマグネットロー
ラ本体に配設してなるマグネットローラであって、上記
磁性粉が等方性希土類磁性粉と異方性フェライト磁性粉
とを含み、かつ、上記マグネットピースが後着磁されて
いる構成である。
に、磁性粉と樹脂バインダーとを含み、配向着磁してな
る複数のマグネット部材を組み合わせてなるマグネット
ローラであって、上記マグネット部材のうちの少なくと
も一つが、磁性粉が等方性希土類磁性粉と異方性フェラ
イト磁性粉とを含むマグネットピースであり、かつ、後
着磁されている構成である。
高磁束密度および低コスト化を達成することができ、こ
れによって現像剤カブリ(キャリアカブリや磁性トナー
カブリ)や尾引き等の画像不良を解消して高画質の電子
写真を得ることができるマグネットローラを提供するこ
とができるという効果を奏する。
マグネットピースを後着磁している状態を示す正面図で
ある。
マグネットピースを後着磁している状態を示す正面図で
ある。
ラの構成を示す正面図である。
マグネットピースを後着磁している状態を示す正面図で
ある。
マグネットピースを後着磁している状態を示す正面図で
ある。
ーラの構成を示す正面図である。
ットローラの構成を示す正面図である。
成を示す正面図である。
成を示す正面図である。
構成を示す正面図である。
構成を示す正面図である。
構成を示す正面図である。
構成を示す正面図である。
ローラの構成を示す正面図である。
ローラの構成を示す正面図である。
ローラの構成を示す正面図である。
ローラの構成を示す正面図である。
ローラの構成を示す正面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】磁性粉と樹脂バインダーとを含み、配向着
磁してなるマグネットピースを少なくとも一つマグネッ
トローラ本体に配設してなるマグネットローラであっ
て、 上記磁性粉が等方性希土類磁性粉と異方性フェライト磁
性粉とを含み、かつ、上記マグネットピースが後着磁さ
れていることを特徴とするマグネットローラ。 - 【請求項2】磁性粉と樹脂バインダーとを含み、配向着
磁してなる複数のマグネット部材を組み合わせてなるマ
グネットローラであって、 上記マグネット部材のうちの少なくとも一つが、磁性粉
が等方性希土類磁性粉と異方性フェライト磁性粉とを含
むマグネットピースであり、かつ、後着磁されているこ
とを特徴とするマグネットローラ。 - 【請求項3】等方性希土類磁性粉が交換スプリング磁性
粉であることを特徴とする請求項1または2記載のマグ
ネットローラ。
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