JP2001291628A - マグネットローラ及びマグネットローラの製造方法 - Google Patents
マグネットローラ及びマグネットローラの製造方法Info
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Abstract
形が可能となり、低コストで高磁力が得られ、高品質の
画像が得られ、カラー化にも好適なマグネットローラ及
びマグネットローラ製造方法を提供することである。 【解決手段】 異方性フェライト系磁性粉と等方性希土
類系磁性粉と高分子樹脂とを混合分散し、溶融混練し
て、ペレット状に成形した後、このペレットを637K
・A/m以下の磁場中で成形し、成形後成形物を796
K・A/m以上の磁場にて着磁したマグネットピースを
少なくとも一つ以上用いてマグネットローラを形成す
る。
Description
ビームプリンターまたはファクシミリの受信装置などの
画像形成装置において、電子写真プロセスを採用した電
子写真装置に組み込まれるマグネットローラ及びマグネ
ットローラの製造方法に関するものである。
03−192277では、磁性体ローラーが希土類元素
と鉄を主体とする遷移金属及びホウ素からなる希土類磁
性粉末とフェライト磁性粉末を押出成形した樹脂結合型
磁石が開示されている。
系磁性粉と異方性フェライト系磁性粉と樹脂バインダー
とで混合分散されたもの(A)を磁場中で押出成形した
場合、異方性希土類系磁性粉と磁性粒子配向用磁場との
間に発生する磁気吸引力により、混合磁性粉樹脂は金型
内に留まろうとする力が大きくなり、押出する為のトル
クが大きくなり、押出が不可能になったり、あるいは押
出設備の大型化が必須となっていた。また、押出が可能
となった場合でも、金型の出口付近での漏れ磁場等によ
り押出物の変形が大きくなり、高精度の押出成形品が成
形できなかった。前記混合磁性粉樹脂(A)を射出成形
した場合、押出成形と同様に成形物と金型内磁場(金型
内に配設した永久磁石)との磁気吸引力により、成形物
が金型壁面に強力に吸着され、成形物を金型から取り出
すのが困難となり、大きな力で成形物を取り出そうとす
ると、成形物が割れたり、欠けたりする。また、磁場発
生源として、永久磁石ではなく電磁石を用い、配向着磁
後、逆磁場を印加し成形物を脱磁してから脱型すること
も考えられるが、電磁石を成形機に取り付けると設備が
複雑化かつ大型化し、非常に高価なものになってしまう
ので好ましくない。等方性希土類系磁性粉と異方性フェ
ライト系磁性粉と樹脂バインダーとを混合分散されたも
の(B)を、異方性フェライト系磁性粉を配向させるの
に十分な磁場中(637K・A/m程度)で押出成形し
た場合、等方性希土類系磁性粉は異方性希土類磁性粉に
比べ、成形時に印加される磁場との磁気吸引力がやや小
さくなる為、比較的押出成形性は良くなるが、等方性希
土類系磁性粉の着磁が不十分となり、得られた成形物の
磁束密度が低い。この場合、設備の大型化や複雑化を無
視して、637K・A/m以上の磁場が発生できる設備
を装着し、716K・A/m程度の磁場中で成形した
が、押出トルクが激増し、かつ金型の出口付近で成形物
が大きく変形し、所望するマグネットが得られなかっ
た。前記混合磁性粉樹脂(B)を射出成形した場合、成
形物の磁力が低いので、成形物と金型内磁場(金型内に
配設した永久磁石)との磁気吸引力により、成形物と金
型壁面との吸着力が小さくなり、成形物を金型から取り
出すのが比較的容易となるが、得られた成形物の磁束密
度は低い。この場合も上記と同様に、設備の大型化や複
雑化を無視して、716K・A/m程度の磁場中で成形
すると、金型内壁面と成型物の吸着力が激増し、割れや
欠け無しに成形物を金型から取り出すことができなくな
った。また、磁場発生源として、永久磁石ではなく電磁
石を用い、配向着磁後、逆磁場を印加し成形物を脱磁し
てから脱型することも考えられるが、電磁石を成形機に
取り付けると設備が複雑化かつ大型化し、非常に高価な
ものになってしまうので好ましくない。更に、混合磁性
粉の組合せとして、等方性フェライト系磁性粉と異方性
希土類磁性粉との組合せや、等方性フェライト系磁性粉
と等方性希土類系磁性粉との組合せが考えられる。前者
は異方性希土類系磁性粉を用いているので押出成形性が
悪かったり、射出成形では成形物の脱型が困難となる。
後者は、両磁性粉ともに等方性であるので、成形時の磁
場(637K・A/m程度)程度ではフル着磁は困難と
なり、成形性は良好であるが、所望する磁束密度が得ら
れない。本発明は、押出成形においては、押出トルクの
増大を防止し、設備の大型化が防止でき、高寸法精度の
成形が可能となり、また射出成形においては、設備の複
雑化や大型化を防止し、成形物の脱型が容易となり、成
形物が割れたり欠けたりすることを防止し、いずれの成
形方法によっても、設備の複雑化や大型化が避けられ、
希土類系磁性粉を混合したメリットとして、低コストで
高磁力を得ることができ、高品質の画質が得られ、カラ
ー化にも好適なマグネットローラを提供することを目的
とする。
載したように、異方性フェライト系磁性粉と等方性希土
類系磁性粉と高分子樹脂バインダーとを混合分散し、溶
融混練してペレット状に成形した後、このペレットを6
37K・A/m以下の磁場中にて磁性粒子の配向着磁と
同時にマグネットピースの成形を行い、成形後のマグネ
ットピースを796K・A/m以上の磁場にて着磁す
る。そして、このマグネットピースを少なくとも一つ以
上用いてマグネットローラを形成することにより、高磁
力かつ高寸法精度のマグネットローラが得られ、高品質
の画像を得ることができる。請求項2は、異方性フェラ
イト系磁性粉と等方性希土類系磁性粉と高分子樹脂バイ
ンダーとを混合分散し、溶融混練してペレット状に成形
した後、このペレットを637K・A/m以下の磁場中
にて磁性粒子の配向着磁と同時に、軸部一体あるいは円
筒状あるいは円柱状に成形を行い、成形後成形物を79
6K・A/m以上の磁場にて一つ以上の磁極を着磁す
る。軸部一体型マグネットローラはそのままで、円筒状
・円柱状マグネットには金属等の軸を挿入してマグネッ
トローラを形成することにより、高磁力かつ高寸法精度
のマグネットローラが得られ、高品質の画像を得ること
ができる。請求項3は、異方性フェライト系磁性粉と等
方性希土類系磁性粉と高分子樹脂バインダーとを混合分
散し、溶融混練してペレット状に成形した後、このペレ
ットを637K・A/m未満の磁場中にて磁性粒子の配
向着磁を行いながら成形を行い、成形後成形物を796
K・A/m以上の磁場にて着磁することにより、成形配
向着磁設備の複雑化かつ大型化が防止でき、低コストで
高磁力かつ高寸法精度のマグネットローラが得られる。
明する。異方性フェライト磁性粉と等方性希土類磁性粉
からなる混合磁性粉の50重量%〜95重量%と、樹脂
バインダーの5重量%〜50重量%とからなる混合物を
主体とし、必要に応じて、表面処理剤としてシラン系や
チタネート系のカップリング剤、溶融磁石材料の流動性
を良好にする滑剤としてアミド系滑剤、樹脂バインダー
の熱分解を防止する安定剤、もしくは難燃剤などを添加
した磁石材料を、混合分散し、溶融混練し、ペレット状
に成形した後に、射出成形法あるいは押出成形法などに
より、マグネットピース、円筒状マグネット、円柱状マ
グネットあるいは軸部一体型マグネットローラが成形さ
れる。いずれの成形方法でも成形時に印加する磁場は6
37K・A/m以下とし、成形後(脱型後)、マグネッ
トピース、円筒状・円柱状マグネットの一部あるいは全
部、軸部一体型マグネットローラの本体部の一部あるい
は全部、を796K・A/m以上で着磁する。着磁装置
は通常のものでよく、発生磁場が796K・A/m〜2
400K・A/m程度印加することが可能なものでよく
(もちろん更に大きな磁場で着磁しても構わない)、着
磁ヨークの形状や着磁磁場は適宜設定し、成形時に磁性
粒子を配向着磁した方向とほぼ合致するように着磁すれ
ばよい。成形と同時に配向着磁されたマグネッピースを
成形後さらに上記磁場(796K・A/m以上)で、成
形時に配向着磁した方向とほぼ合致する方向に着磁し、
そして、このマグネットピースを一つ以上含み、図1に
示すように、5つのマグネットピースを金属等(非磁性
体のSUS303等や磁性体のSUM22等)の軸の外
周面に貼り合わせてマグネットローラを形成する。ここ
では5極構成の場合を示しているが、本発明ではこれに
限らず、所望の磁力と磁界分布に従って、上記製法で作
られたマグネットピースの数量を選択し、磁極数や磁極
位置も適宜設定すればよい。
ットは、成形後所望される位置(一部の磁極あるいは全
磁極)に成形時に配向着磁された方向に合致するように
796K・A/m以上の磁場で着磁し、中空部分に両端
部のみ前記軸を挿入固定したり、中空部を貫通するよう
に前記軸を挿入固定してマグネットローラを形成する。
成形と同時に配向着磁された円筒状マグネットは、成形
後所望される位置(一部の磁極あるいは全磁極)に成形
時に配向着磁された方向に合致するように796K・A
/m以上の磁場で着磁し、マグネット両端面に軸挿入用
の穴を加工し、この穴に前記軸を挿入固定する。また、
軸挿入用の穴は成形時に金型にて形成してもよい。
し、その後成形時の配向着磁磁場以上の磁場で着磁して
いるが、成形物の脱型性の向上や、成形物のMgカス等
のゴミ付着の防止やマグネットの取り扱い性を容易にす
る為に、成形後金型内で一旦脱磁し、成形物を脱型して
から、配向着磁磁場以上の磁場で着磁したり、成形脱型
後脱磁し、その後配向着磁磁場以上の磁場で着磁しても
よい。
%未満では、磁性粉不足によりマグネットローラの磁気
特性が低下して所望の磁力が得られず、またその含有率
が95重量%を超えると、バインダー不足となり本体部
の成形性が損なわれる。また、樹脂バインダーとして
は、エチレンーエチルアクリレート樹脂、ポリアミド樹
脂、ポリスチレン樹脂、PET(ポリエチレンテレフタ
タレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、
PPS(ポリフェニレンスフィド)、EVA(エチレン
ー酢酸ビニル共重合体)、EVOH(エチレンービニル
アルコール共重合体)およびPVC(ポリ塩化ビニル)
などの1種類あるいは2種類以上、もしくは、エポキシ
樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フラ
ン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂およびポリイミド樹脂
などの熱硬化性樹脂の1種類あるいは2種類以上を混合
して用いることができる。
50重量%)と、磁性粉(50重量%〜95重量%)と
して異方性フェライト系磁性粉と等方性希土類系磁性粉
を用い、これらの混合比(重量比)は、異方性フェライ
ト系磁性粉(C):等方性希土類系磁性粉(D)=1:
9〜9:1に調整するのが望ましく、更に希土類系磁性
粉の混合比を減らし低コスト化を図る観点からは、C:
D=2:8〜8:2の範囲に調整するのが好ましい。前
記混合比がC:D=1:9未満では、等方性希土類系磁
性粉の含有量が少ない為従来のフェライト樹脂磁石並の
磁力しか得られず、他方で前記混合比がC:D=9:1
を超えると、磁性粉として等方性希土類系磁性粉を用い
たマグネットローラのように高磁力を得られるが、所望
範囲を超えた磁力を有する磁極が着磁されたり、マグネ
ットローラの仕様に無駄が生じると同時に製造コストが
高くなる。
R(希土類)−Fe−N系合金、R―Fe―B系合金、
R−Co系合金、R−Fe−Co系合金などがある。こ
れらの中でも、軟磁性相と硬磁性相とを含み両相の磁化
が交換相互作用する構造をもつ交換スプリング磁性粉を
用いてもよい。交換スプリング磁性粉は、軟磁性相から
くる低保磁力を有し、かつ交換相互作用からくる高い残
留磁束密度を有するので、高い磁力を得ることができ、
また従来の希土類磁性粉に比べ耐酸化性が良好で、メッ
キ等の表面被覆をすることなく錆が防止でき、さらに多
量の軟磁性相が含まれるので、キュリー点が高くなり
(400°C以上)使用限界温度が高く(約200°C
以上)残留磁化の温度依存性が小さくなる。
はSm、Nd、この他にPr、Dy、Tbなどの1種ま
たは2種類以上を組合せたものを用いることができ、ま
た、前記Feの一部を置換して磁気特性を高めるため
に、Co、Ni、Cu、Zn、Ga、Ge、Al、S
i、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Zr、Nb、Mo、
Tc、Ru、Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、S
b、Hf、Ta、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、
Hg、Tl、Pb、Biなどの元素の1種または2種以
上を添加することができる。交換スプリング磁性粉とし
ては、硬磁性相としてR−Fe−B化合物、且つ軟磁性
相としてFe相またはFe−B化合物相を用いたもの、
もしくは、硬磁性相としてR−Fe−N系化合物相、且
つ軟磁性相としてFe相を用いたものが好ましい。より
具体的には、Nd−Fe−B系合金(軟磁性相:Fe−
B合金、αFe)、Sm−Fe−N系合金(軟磁性相:
αFe)、Nd−Fe−Co−Cu−Nb−B系合金
(軟磁性相:Fe−B系合金、αFeなど)Nd−Fe
−Co系合金(軟磁性相:αFeなど)などの交換スプ
リング磁性粉が好適であり、特に、保磁力(iHc)を
低く且つ残留磁束密度(Br)を大きくする観点から
は、Nd4Fe80B20合金(軟磁性相:Fe3B、αF
e)やSm2Fe17N3合金(軟磁性相:αFe)の交換
スプリング磁性粉が好ましい。また、上記フェライト磁
性粉としては、MO・Fe2O3(nは自然数)に代表さ
れる化学式をもつ異方性のフェライト磁性粉を用い、式
中のMとして、Sr、Baまたは鉛などの1種類あるい
は2種類以上を適宜選択して用いる。特に、本体部がナ
イロン等からなる樹脂バインダーの場合は、PVC等の
熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、不飽和
ポリエステル樹脂等の熱硬化性樹脂である可撓性を付与
した樹脂バインダー系とすると更に好適である。
磁性」の説明を行う。
軟磁性相が存在し、軟磁性特性を有する結晶粒と硬磁性
特性を有する結晶粒の磁化が交換相互作用で互いに結び
つき、軟磁性結晶粒の磁化が反転するのを硬磁性結晶粒
の磁化が妨げ、あたかも軟磁性相が存在しないかのよう
な特性を示すものである。このように、交換スプリング
磁石には硬磁性相(通常希土類磁石はこの相のみ)より
残留磁束密度が大きくかつ保磁力が小さい軟磁性相が多
量に含まれるので、保磁力が小さくかつ高残留磁束密度
の磁石が得られる。
性粉と等方性希土類系磁性粉と高分子樹脂とを混合分散
し、溶融混練し、ペレット化したものを637K・A/
m以下の磁場で配向着磁しながらマグネットピースを成
形し、成形後796K・A/m以上の磁場で着磁された
マグネットピースを、高磁力を要求される磁極に少なく
とも一つ以上用いてマグネットローラを形成することに
より、簡単な設備かつ低コストで高磁力を得ることがで
き、現像剤のカブリ現象等が防止でき、高品質の画像を
得ることができる。
粉と等方性希土類系磁性粉と高分子樹脂とを混合分散
し、溶融混練し、ペレット化したものを637K・A/
m以下の磁場で配向着磁しながら軸部一体あるいは円筒
状あるいは円柱状に成形し、成形後高磁力を所望される
磁極に796K・A/m以上の磁場で着磁し、軸部一体
のものはそのままで、円筒状のものは両端部に軸を挿入
固定し、円柱状のものは両端部に穴加工等を施し、軸を
挿入固定してマグネットローラを形成することにより、
簡単な設備かつ低コストで高磁力を得ることができ、現
像剤のカブリ現象等が防止でき、高品質の画像を得るこ
とができる。
粉と等方性希土類系磁性粉と高分子樹脂とを混合分散
し、溶融混練し、ペレット状に成形した後、このペレッ
ト化したものを637K・A/m以下の磁場中で磁性粒
子を配向着磁しながら成形を行い、成形後成形物で高磁
力を所望される磁極を796K・A/m以上の磁場で着
磁することにより、簡単な設備かつ低コストで高磁力を
得ることができ、現像剤のカブリ現象等が防止でき、高
品質の画像を得ることができる。
バインダーにナイロン12を10重量%、磁性粉として
異方性ストロンチウムフェライト(SrO・6Fe
2O3)磁性粉と等方性Nd−Fe−B系(Nd13.5Fe
81.7B4.8)磁性粉とを8:2の重量割合で混合分散し
た混合磁性粉を90重量%とし、これらを混合し、溶融
混練し、ペレット状に成形し、このペレットを溶融状態
にし、注入口から溶融樹脂磁石材料を射出注入し、63
7K・A/m以下の磁場を印加しながら配向着磁し、図
1に示すN1極用マグネットピースを成形した。N1極
以外の樹脂磁石材料は従来通りのものとして、樹脂バイ
ンダーにナイロン12を10重量%、磁性粉として異方
性ストロンチウムフェライト(SrO・6Fe2O3)を
90重量%とし、これらを混合し、溶融混練し、ペレッ
ト状に成形し、このペレットを溶融状態にし、注入口か
ら溶融樹脂磁石材料を射出注入し、637K・A/mの
磁場を印加しながら配向着磁し、図1に示す各マグネッ
トピースを成形した。更に、成形後のN1極だけは、図
2に示すように、成形時に配向着磁した方向にほぼ合致
するように796K・A/mで更に着磁した。各々のマ
グネットピースを、図1に示すように軸の外周面に貼り
合わせてマグネットローラを形成した。マグネット外径
はφ13.6、マグネット軸方向長さは300mm、軸
はφ6のSUM22(磁性体)とした。得られたマグネ
ットローラの中心から8mm離れたところにプローブ
(センサー)を配置し、マグネットローラを回転させな
がら、ガウスメータにてマグネットローラの周方向の磁
束密度を測定した。表1に、N1極(現像極)の磁束密
度を示す。
K・A/mとする以外は実施例1と同様にした。
す。
K・A/mとする以外はすべて実施例1と同様にした。
す。
2O3)磁性粉と等方性Nd−Fe−B系(Nd13.5Fe
81.7B4.8)磁性粉との重量混合比を9:1とする以外
はすべて実施例1と同様にした。
2O3)磁性粉と等方性Nd−Fe−B系(Nd13.5Fe
81.7B4.8)磁性粉との重量混合比を2:8とする以外
はすべて実施例1と同様にした。
2O3)磁性粉と等方性Nd−Fe−B系(Nd13.5Fe
81.7B4.8)磁性粉との重量混合比を1:9とする以外
はすべて実施例1と同様にした。
10重量%、磁性粉として異方性ストロンチウムフェラ
イト(SrO・6Fe2O3)磁性粉と等方性Nd−Fe
−B系(Nd13.5Fe81.7B4.8)磁性粉とを8:2の
重量割合で混合分散した混合磁性粉を90重量%とし、
これらを混合し、溶融混練し、ペレット状に成形し、こ
のペレットを溶融状態にし、注入口から溶融樹脂磁石材
料を射出注入し、637K・A/m以下の磁場を印加し
ながら配向着磁し、図3に示す軸部一体型マグネットロ
ーラを成形した。成形物を脱型後、図4に示すように、
マグネットローラ本体部のN1極(現像極)部のみに7
96K・A/mの磁場で着磁した。
本体部の軸方向長さは300mm、軸はφ6(樹脂磁石
材料)とした。
m離れたところにプローブ(センサー)を配置し、マグ
ネットローラを回転させながら、ガウスメータにてマグ
ネットローラの周方向の磁束密度を測定した。
す。
接する異極性の磁束密度が下がる場合があるが、この場
合は前記隣接する極あるいは全極に着磁ヨークを設置
し、N1極用着磁ヨークと閉磁気回路を構成し、それぞ
れ所望される磁場にてN1極と同時に着磁すればよい。
磁しない以外はすべて実施例1と同様に行った。
10重量%、磁性粉として異方性ストロンチウムフェラ
イト(SrO・6Fe2O3)磁性粉を90重量%とし、
これらを混合し、溶融混練し、ペレット状に成形し、こ
のペレットを溶融状態にし、注入口から溶融樹脂磁石材
料を射出注入し、637K・A/m以下の磁場を印加し
ながら配向着磁し、図1に示す各磁極用(5つ)マグネ
ットピースを成形した。
うに軸の外周面に貼り合わせてマグネットローラを形成
した。
軸方向長さは300mm、軸はφ6のSUM22(磁性
体)とした。
例1と同様に行った。
す。
A/mで着磁する以外は比較例1とすべて同様に行っ
た。
バインダーにナイロン12を10重量%、磁性粉として
等方性ストロンチウムフェライト(SrO・6Fe
2O3)磁性粉と等方性Nd−Fe−B系(Nd13.5Fe
81.7B4.8)磁性粉とを8:2の重量割合で混合分散し
た混合磁性粉を90重量%とし、これらを混合し、溶融
混練し、ペレット状に成形し、このペレットを溶融状態
にし、注入口から溶融樹脂磁石材料を射出注入し、63
7K・A/m以下の磁場を印加しながら配向着磁し、図
1に示すN1極用マグネットピースを成形した。N1極
以外の樹脂磁石材料は従来通りのものとして、樹脂バイ
ンダーにナイロン12を10重量%、磁性粉として異方
性ストロンチウムフェライト(SrO・6Fe2O3)を
90重量%とし、これらを混合し、溶融混練し、ペレッ
ト状に成形し、このペレットを溶融状態にし、注入口か
ら溶融樹脂磁石材料を射出注入し、637K・A/mの
磁場を印加しながら配向着磁し、図1に示す各マグネッ
トピースを成形した。
向着磁した方向にほぼ合致するように796K・A/m
で更に着磁した。各々のマグネットピースを、図1に示
すように軸の外周面に貼り合わせてマグネットローラを
形成した。
軸方向長さは300mm、軸はφ6のSUM22(磁性
体)とした。
例1と同様に行った。表1で示した結果から明らかなよ
うに、実施例1と比較例1を比べると、実施例1のよう
に成形後のN1極をさらに796K・A/mで着磁した
ものは、比較例1よりN1極の磁束密度が約12%UP
しており、成形後の着磁により磁束密度がUPすること
がわかる。
していない比較例2を比べると、実施例1は比較例2よ
りN1極の磁束密度が約13%UPしている。また、比
較例3では、磁性粉に希土類系磁性粉を混合していない
N1極を成形後(配向着磁後)、更に2388K・A/
mで着磁したが、着磁前と磁束密度の変化は無かった。
粉のみのものを成形後(配向着磁後)さらに着磁処理を
行っても磁束密度UPは望めず、また等方性希土類系磁
性粉を含む混合磁性粉のものでも、成形後(637K・
A/mの磁場での配向着磁後)着磁を行わなければ、N
1極の磁束密度UPは望めないということがわかる。実
施例4のように等方性希土類磁性粉の混合比を下げて
も、比較例1よりはN1極磁束密度が約8%UPするこ
とがわかる。
磁磁場を上げることにより、N1極の磁束密度もUPし
ていくことがわかる。
系磁性粉の混合比を上げることにより、成形後(637
K・A/mで配向着磁)のN1極を、さらに796K・
A/mで着磁すると、比較例1よりN1極磁束密度が約
41%、約58%UPしていることがわかる。
ットピース成形と同時に637K・A/mの磁場で配向
着磁し、成形後さらに着磁するものではなく、軸部と本
体部も一体で樹脂磁石材料で成形し、本体部のN1極部
分にのみ796K・A/mの磁場で着磁したもので、比
較例1よりN1極磁束密度は約14%UPしている。比
較例4では、等方性フェライト系磁性粉と等方性希土類
系磁性粉とを8:2の割合で混合した磁性粉を用いた場
合で、この場合、フェライトも等方性である為、磁性粉
の配向(異方化)ができず、成形直後の磁束密度が低
く、更に着磁しても磁束密度のUPはあまり望めず、結
果的には比較例1よりも低い磁束密度となっていること
がわかる。
希土類磁性粉との混合磁性粉を用いた樹脂磁石材料を6
37K・A/m以下の磁場中で配向着磁しながら成形を
行ったものを、成形後さらに796K・A/m以上で着
磁することにより、着磁された部分は約8%以上磁束密
度がUPすることがわかり、現像剤のカブリ現象等が防
止でき、高品質の画像が得られ、カラー化にも好適なマ
グネットローラが得られることがわかる。
を示す図
の着磁方法を示す図
Claims (3)
- 【請求項1】異方性フェライト系磁性粉と等方性希土類
系磁性粉と高分子樹脂バインダーとを混合分散し、溶融
混練して、ペレット状に成形した後、このペレットを6
37K・A/m以下の磁場中にて磁性粒子の配向着磁を
行いながら成形を行い、成形後成形物を796K・A/
m以上の磁場にて着磁したマグネットピースを少なくと
も一つ以上用いて形成したマグネットローラ。 - 【請求項2】異方性フェライト系磁性粉と等方性希土類
系磁性粉と高分子樹脂バインダーとを混合分散し、溶融
混練して、ペレット状に成形した後、このペレットを6
37K・A/m以下の磁場中にて磁性粒子の配向着磁を
行いながら、軸部一体あるいは円筒状あるいは円柱状に
成形を行い、成形後成形物を796K・A/m以上の磁
場にて着磁した軸部一体型あるいは円筒状あるいは円柱
状マグネットローラ。 - 【請求項3】異方性フェライト系磁性粉と等方性希土類
系磁性粉と高分子樹脂バインダーとを混合分散し、溶融
混練して、ペレット状に成形した後、このペレットを6
37K・A/m以下の磁場中にて磁性粒子の配向着磁を
行いながら成形を行い、成形後成形物を796K・A/
m以上で着磁することを特徴とするマグネットローラの
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109467A JP2001291628A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | マグネットローラ及びマグネットローラの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000109467A JP2001291628A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | マグネットローラ及びマグネットローラの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001291628A true JP2001291628A (ja) | 2001-10-19 |
Family
ID=18622156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000109467A Pending JP2001291628A (ja) | 2000-04-11 | 2000-04-11 | マグネットローラ及びマグネットローラの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001291628A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011164366A (ja) * | 2010-02-10 | 2011-08-25 | Ricoh Co Ltd | 現像装置並びにこれを備える画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
-
2000
- 2000-04-11 JP JP2000109467A patent/JP2001291628A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011164366A (ja) * | 2010-02-10 | 2011-08-25 | Ricoh Co Ltd | 現像装置並びにこれを備える画像形成装置及びプロセスカートリッジ |
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