JP2001142302A - マグネットローラ - Google Patents
マグネットローラInfo
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- JP2001142302A JP2001142302A JP32134199A JP32134199A JP2001142302A JP 2001142302 A JP2001142302 A JP 2001142302A JP 32134199 A JP32134199 A JP 32134199A JP 32134199 A JP32134199 A JP 32134199A JP 2001142302 A JP2001142302 A JP 2001142302A
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Abstract
質が得られ、カラー化にも好適なマグネットローラを提
供する。 【解決手段】 現像剤剥離領域Eの磁束密度の角度変化
量が略11G/度となる角度範囲を45度以上に設定す
るために、又は現像剤剥離領域の磁束密度の角度変化量
が略9G/度となる角度範囲を35度以上に設定するた
めに、現像剤剥離領域Eにおいてローラ本体32の表面に
溝33,33a,34,34a,36,37を形成した。このため、現
像剤剥離領域Eにおいて現像剤をマグネットローラ30か
ら剥離して、新しい現像剤との入れ替えを行うことがで
きるマグネットローラ30を、ローラ本体32の表面に溝3
3,33a,34,34a,36,37を形成するだけで得ることが
できる。
Description
の表面に吸着して現像領域まで搬送し、現像領域を通過
した現像剤を現像剤剥離領域で剥離するマグネットロー
ラ及びマグネットローラの着磁用ヨークに関する。
クシミリやレーザプリンタなどにマグネットローラが用
いられている。マグネットローラは、複数の磁極を表面
に形成し、回転自在な円筒状のスリーブに、スリーブ内
周面とマグネットローラ外周面が互いに接触しないよう
に構成したものである。マグネットローラによれば、ス
リーブを回転させながら、現像剤をスリーブの表面に吸
着して現像領域まで搬送する。現像領域を通過した現像
剤は、スリーブが回転することで現像剤剥離領域に到達
してスリーブから剥離される。
4−80755号公報「電子写真現像用マグネットロー
ラ」や特開昭59−166977号公報「磁石ローラの
製造方法」が知られている。同公報のマグネットローラ
によれば、現像剤剥離領域でスリーブを現像剤から剥離
するために、現像剤剥離領域の磁束密度を磁極の略1/
10未満やほとんど0になるように設定している。
グネットローラでは、現像剤剥離領域を通過しても現像
剤がスリーブの表面から剥離しないで、再度現像領域に
搬送されてしまうことがあった。このため、新しい現像
剤との入れ替えが難しく、コピーの画像濃度が低くな
り、画像にゴーストが発生することがある。したがっ
て、コピーの画像不良が発生する場合があった。
たものであり、その目的は画像不良を防止し、低コスト
で、高品質の画質が得られ、カラー化にも好適なマグネ
ットローラを提供することにある。
ために、本発明は、請求項1に記載したように、現像剤
をスリーブの表面に吸着して現像位置まで搬送する現像
領域と、現像領域を通過した現像剤をスリーブの表面か
ら剥離する現像剤剥離領域を備えたマグネットローラに
おいて、このマグネットローラは、前記現像剤剥離領域
の磁束密度の角度変化量が略11G/度となる角度範囲
を45度以上に設定し、この角度範囲に磁束密度の最小
値を持ち、この最小値を略100G以下に設定したこと
を特徴とする。
おいては、現像剤剥離領域の磁束密度の角度変化量が略
11G/度となる角度範囲を45度以上に設定すること
ができる。したがって、現像剤剥離領域の磁束密度変化
を緩やかにすることができるので、現像剤をスリーブ上
に吸引する力が小さく(ほぼ0)、あるいは反発する力
(スリーブ上から現像剤を剥離する力)となり、現像剤
剥離領域において現像剤をマグネットローラから剥離し
て、新しい現像剤との入れ替えを行うことができる。
着して現像位置まで搬送する現像領域と、現像領域を通
過した現像剤をスリーブの表面から剥離する現像剤剥離
領域を備えたマグネットローラにおいて、このマグネッ
トローラは、前記現像剤剥離領域の磁束密度の角度変化
量が略9G/度となる角度範囲を35度以上に設定し、
この角度範囲に磁束密度の最小値を持ち、この最小値を
100G以下に設定したことを特徴とする。
略9G/度となる角度範囲を35度以上に設定すること
ができる。したがって、現像剤剥離領域の磁束密度変化
をさらに緩やかにすることができるので、現像剤をスリ
ーブ上に吸引する力が小さく(ほぼ0)、あるいは反発
する力(スリーブ上から現像剤を剥離する力)となり、
現像剤剥離領域において現像剤をマグネットローラから
さらに効率よく剥離して、新しい現像剤との入れ替えを
確実に行うことができる。
角度変化量が略11G/度となる角度範囲を45度以上
に設定するために、又は現像剤剥離領域の磁束密度の角
度変化量が略9G/度となる角度範囲を35度以上に設
定するために、前記現像剤剥離領域においてローラ本体
の表面に溝を形成したことを特徴とする。
トローラから剥離して、新しい現像剤との入れ替えを行
うことができるマグネットローラを、ローラ本体の表面
に溝を形成するだけで得ることができる。したがって、
マグネットローラを簡単に製造することができる。
ネットローラを得るために、マグネットローラの着磁用
ヨークに、現像剤剥離領域に対向する凹部を備え、この
凹部を現像剤剥離領域に対向させて着磁することを特徴
とする。
トローラから剥離して、新しい現像剤との入れ替えを行
うことができるマグネットローラを、着磁用ヨークの凹
部を現像剤剥離領域に対向させて着磁するだけで得るこ
とができる。したがって、マグネットローラを簡単に製
造することができる。
図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る第
1実施の形態を示すマグネットローラの斜視図、図2は
本発明に係る第1実施の形態を示すマグネットローラを
着磁する着磁用ヨークの使用例を説明する図、図3は本
発明に係る第1実施の形態を示すマグネットローラの着
磁状態を説明するグラフ、図4は本発明に係る第1実施
の形態を示すマグネットローラを着磁する着磁用ヨーク
を示す側面図、図5は本発明に係る第2実施の形態を示
すマグネットローラの断面図、図6は本発明に係る第4
実施の形態を示すマグネットローラの断面図である。
マグネットローラ10は、軸11と一体にローラ本体12を成
形し、ローラ本体12の外周にスリーブ14をローラ本体外
周面と非接触状態で回転自在に取り付けたもので、現像
剤をスリーブの表面に吸着して現像位置まで搬送する現
像領域と、現像領域を通過した現像剤をスリーブの表面
から剥離する現像剤剥離領域Eを備える。なお、軸11断
面形状は、円、だ円、四角形又は五角形等なんでもよ
く、また磁性体、非磁性体のどちらでもよい。
法を説明する。先ず、マグネットローラ10のローラ本体
12を図2に示すパターンになるように着磁する。すなわ
ち、N1極21、S1極22、N2極23、N3極24、S2極
25とし、N2極23とN3極24との間を現像剤剥離領域E
とする。
着磁用ヨーク26の凹部27を対向させて配置する。次い
で、N極性のパルス磁場で着磁する。このように、現像
剤剥離領域Eを着磁用ヨーク26で着磁することにより、
図3に示すように現像剤剥離領域Eの磁束密度変化を従
来の急崚な状態(破線で示したもの)から緩やかな状態
(実線で示したもの)にすることができる。なお、発生
させる磁場は、隣接する磁極の磁束密度、磁束密度パタ
ーン、隣接する磁極の磁極間角度などに応じて適宜設定
される。
用ヨークの形状について説明する。なお、着磁用ヨーク
の形状は(a)〜(h)のものに限らない。(a)の着
磁用ヨーク26は、図2に示したように凹部27を略コ字状
に形成したもので、(b)の着磁用ヨーク26aは略コ字
状の凹部27aの中央に突起27bを形成したもので、(c)
の着磁用ヨーク26bは中央の突起27cを大きく形成したも
のである。また、(d)の着磁用ヨーク26cは凹部27dを
略V字状に形成したもので、(e)の着磁用ヨーク26d
は略V字状の凹部の中央に突起27eを形成したものであ
る。
7fを略半円弧状に形成したもので、(g)の着磁用ヨー
ク26fは凹部27gを波形に形成したものである。これらの
着磁用ヨーク26〜26fは、現像剤剥離領域Eにおいて隣
り合う磁極の極性が同じ場合に使用する。
形成したものである。(h)の着磁用ヨーク26gは、現
像剤剥離領域Eにおいて隣り合う磁極の極性が異なる場
合に、隣り合う磁極の極性を一旦同極性にするために使
用するものである。着磁用ヨーク26gで隣り合う磁極の
極性同極にした後、(a)〜(g)の着磁用ヨーク26〜
26fを使用する。
実施の形態を説明する。(a)のマグネットローラ30
は、現像剤剥離領域Eにおいてローラ本体32の表面に2
本の溝33,34を形成したもので、(b)のマグネットロ
ーラ32aは、2本の溝33a,34aの間に形成した突起35
をローラ本体32aの表面と面一になるように延ばしたも
のである。(c)のローラ本体32bは、現像剤剥離領域
Eにおいてローラ本体32bの表面に波形の溝36を形成し
たもので、(d)のローラ本体32cは、現像剤剥離領域
Eにおいてローラ本体32cの表面に略W状の溝37を形成
したものである。
実施の形態と同様に、図3に示すように現像剤剥離領域
Eの磁束密度変化を従来の急崚な状態(破線で示したも
の)から緩やかな状態(実線で示したもの)にすること
ができる。なお、マグネットローラ30の溝の形状や深さ
は、マグネットローラ30の磁束密度の変化に応じて適宜
設定すればよい。
に、図4の着磁用ヨーク26〜26gと図5のマグネットロ
ーラ30を組み合わせることにより、現像剤剥離領域Eに
おいて磁束密度の角度変化量をより好適に設定すること
ができる。
実施の形態を説明する。(a)のマグネットローラ40
は、現像剤剥離領域Eにおいてローラ本体42の表面に磁
性体43を貼り付けたもので、(b)のローラ本体42a
は、現像剤剥離領域Eにおいてローラ本体42aの表面に
溝44を形成し、溝44に磁性体43aを埋設したものであ
る。
域Eにおいてローラ本体42bの表面に略コ状の溝44aを形
成し、溝44に磁性体43bを埋設し、(d)のローラ本体4
2cは、ローラ本体42cの表面に略W状の溝44bを形成し、
溝44bに磁性体43cを埋設し、(e)のローラ本体42d
は、ローラ本体42dの表面に略波状の溝44cを形成し、溝
44cに磁性体43dを埋設したものである。
実施の形態と同様に、図3に示すように現像剤剥離領域
Eの磁束密度変化を従来の急崚な状態(破線で示したも
の)から緩やかな状態(実線で示したもの)にすること
ができる。なお、マグネットローラ40の溝の形状や深
さ、又は磁性体の形状はマグネットローラ40の磁束密度
の変化に応じて適宜設定すればよい。
軸と一体成形した例について説明したが、接合型マグネ
ットローラ(すなわち、複数のマグネットピースを接合
したもの)の場合も、第1〜第4実施の形態と同様に現
像剤剥離領域の磁束密度パターンを形成することが可能
である。
剥離領域にマグネットピースを配置しない場合は、現像
剤剥離領域に等方性のマグネットピースを貼り付けて、
着磁することにより緩やかな磁束密度パターンを形成す
る。また、等方性のマグネットピースではなく、マグネ
ットピースの外周面以外の面から外周面の中央近傍に収
束させるように磁性粒子を配向着磁させたマグネットピ
ースを、現像剤剥離領域に貼り付けてもよい。
する。マグネットローラのローラ本体は、ナイロン等の
樹脂バインダー(5重量%〜50重量%)とストロンチ
ウム系等のフェライト磁性粉(50重量%〜95重量
%)を混合分散し、溶融混練し、ペレット状に成形し、
このペレットを射出成形又は押出成形することにより軸
部一体型のマグネットローラ、筒状のマグネットローラ
又はマグネットピースを成形する。マグネットローラ又
はマグネットピースの磁化は、673K・A/m〜23
87K・A/mの着磁磁場で成形と同時に配向着磁する
か、又は成形後に着磁してもよい。
いては、軸を両端に取り付けることで、又は軸を貫通さ
せることでマグネットローラを構成する。マグネットピ
ースについては、軸の外周に各マグネットピースを貼り
合わせてマグネットローラを構成する。この場合、マグ
ネットピースの形状は扇型はかまぼこ型などなんでもよ
く、要求される磁束密度や磁束密度パターンに合わせて
設定すればよい。
マグネットピースより高い磁力が要求される場合は、磁
性粉としてフェライト磁性粉と希土類磁性粉とを混合し
た(混合磁性粉)や希土類磁性粉のみのものを用いれば
よい。これらの混合磁性粉や希土類磁性粉は、高磁力を
要求される磁極を構成するマグネットピースのみに適用
したり、全マグネットピースに適用してもよい。
ースより高い磁力が要求される場合は、磁性粉としてフ
ェライト磁性粉と希土類磁性粉とを混合した(混合磁性
粉)や希土類磁性粉のみのものを用いればよい。これら
の混合磁性粉や希土類磁性粉は、高磁力を要求される磁
極を構成するマグネットピースのみに適用したり、全マ
グネットピースに適用してもよい。
R(希土類)−Fe−N系合金、R−Fe−B系合金、
R−Co系合金、R−Fe−Co系合金などがある。こ
れらの中でも、軟磁性相と硬磁性相とを含み両相の磁化
が交換相互作用する構造をもつ交換スプリング磁性粉
(後述する)がより好ましい。交換スプリング磁性粉
は、軟磁性相からくる低保磁力(後述する)を有し、か
つ交換相互作用からくる高い残留磁束密度(後述する)
を有するので、所望の高磁力を有することができ、従来
の希土類磁性粉に比べ耐酸化性が良好で、メッキ等の被
覆をすることなく、錆が防止でき、更に交換スプリング
磁性粉は多量の軟磁性相が含まれるので、キュリー点が
高くなり(400℃以上)使用限界温度が高く(約20
0℃以上)残留磁化の温度依存性が小さくなる。
Nd、この他にPr、Dy、Tbなどの1種又は2種以
上を組み合わせたものを用いることができる。また、F
eの一部を置換して磁気特性を高めるために、Co、N
i、Cu、Zn、Ga、Ge、Al、Si、Sc、T
i、V、Cr、Mn、Zr、Nb、Mo、Tc、Ru、
Rh、Pd、Ag、Cd、In、Sn、Sb、Hf、T
a、W、Re、Os、Ir、Pt、Au、Hg、Tl、
Pb、Biなどの元素の1種又は2種以上を添加するこ
とができる。
としてR−Fe−B化合物、軟磁性層としてFe相又は
Fe−B化合物相を用いたものや、硬磁性相としてR−
Fe−N化合物、軟磁性層としてFe相を用いたものが
好ましい。具体的には、Nd−Fe−B系合金(軟磁性
相:Fe−B合金、αFe)、Sm−Fe−N系合金
(軟磁性相:αFe)、Nd−Fe−Co−Cu−Nb
−B系合金(軟磁性相:Fe−B合金、αFeなど)、
Nd−Fe−Co系合金(軟磁性相:αFeなど)など
の交換スプリング磁性粉が好適である。特に、保磁力
(iHc)を低くかつ残留磁束密度(Br)を大きくす
る観点からは、Nd4 Fe80B20合金(軟磁性相:Fe
−B合金、αFe)やSm2 Fe17N3 合金(軟磁性
相:αFe)交換スプリング磁性粉が好ましい。
Fe2 O3 に代表される化学式をもつ異方性又は等方性
のフェライト磁性粉を用い、式中のMとして、Sr、B
aや鉛などの1種類あるいは2種類以上を適宜選択して
用いる。上記の混合磁性粉や希土類磁性粉と樹脂バイン
ダーとの混合比は、磁性粉:樹脂バインダー=(50重
量%〜95重量%):(5重量%〜50重量%)とし、
必要に応じて、表面処理剤としてシラン系やチタネート
系のカップリング剤、溶融磁石材料の流動性を良好にす
る滑剤としてアミド系滑剤、樹脂バインダーの熱分解を
防止する安定剤、もしくは難燃剤などを添加した磁石材
料を、混合分散し、溶融混練し、ペレット状に成形した
後に、射出成形又は押出成形などによりマグネットロー
ラやマグネットピースが製造される。
性粉不足によりマグネットローラの磁気特性が低下して
所望の高磁力が得られず、またその含有率が95重量%
を越えると、バインダー不足となりマグネットローラや
マグネットピースの成形性が損なわれる。これらに用い
られる樹脂バインダーとして例を挙げると、エチレン−
エチルアクリレート樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエチレ
ン樹脂、ポリスチレン樹脂、PET、PBT、PPS、
EVA、EVOH、PVC等があり、これらの1種類又
は2種類以上を混合して用いることができる。
インダーの場合は、PVC等の熱可塑性樹脂、エポキシ
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの熱硬化性樹脂であ
る可撓性を付与した樹脂バインダー系とするとさらに好
適である。また、前記混合磁性粉の混合割合は、希土類
磁性粉:フェライト磁性粉=1:9〜9:1の範囲に調
整するのが好ましい。この混合割合が1:9未満では、
希土類磁性粉が含有率が少ないため従来のフェライト樹
脂磁石並の磁力しか得られず、混合割合が9:1を越え
ると希土類樹脂並の高磁力を得られるが、高価である希
土類磁性粉の混合比率が高くなるので、低コストの観点
からは好ましくない。
「残留磁束密度(Br)」及び「交換スプリング磁性」
について説明する。 「保磁力(iHc)」:ここでの保磁力とは固有保磁力
(iHc)のことで、残留磁化による反磁界に拮抗して
半分だけの残留磁化が保たれるときの外部磁界である。 「残留磁束密度(Br)」:飽和磁束密度の状態から磁
化力、すなわち磁界を取り去ったときの磁束密度をい
う。
軟磁性相が存在し、軟磁性特性を有する結晶粒と硬磁性
特性を有する結晶粒の磁化が交換相互作用で互いに結び
つき、軟磁性結晶粒の磁化が反転するのを硬磁性結晶粒
の磁化で妨げ、あたかも軟磁性相が存在しないかのよう
な特性を示すものである。このように、交換スプリング
磁石には硬磁性相(通常希土類磁石にはこの相のみ)よ
り残留磁束密度が大きく、かつ保磁力が小さい軟磁性相
が多量に含まれるので、保磁力が小さく且つ高残留磁性
密度の磁石が得られる。
ついて説明する。
変化量が11G/度及び9G/度の角度範囲と現像剤剥
離率との関係を示す。ここで、現像剤剥離率とは、現像
領域を通過しスリーブの表面に残った現像剤をA(g)
とし、現像剤剥離領域で剥離した現像剤をB(g)とし
た場合、B/A×100%で現わしたものである。
ーラ10を製造したものである。樹脂バインダーにナイロ
ン12を10重量%、磁性粉にストロンチウムフェライ
ト(SrO・6Fe2 O3 )を90重量%とし、これら
を混合し、溶融混練し、ペレット状に成形したものを押
出成形により、図2に示す軸部一体成形のローラ本体12
(外周面φ13.6、長さ320mm)を成形し、成形
と同時に、磁場637K・A/m〜1194K・A/m
にて極異方的に配向着磁を行った。
用ヨーク26を用いて、現像剤剥離領域EをN極性のパル
ス磁場5KOeで着磁(減磁することになる)した。得
られたマグネットローラ10の中心から8mm離れたとこ
ろにプローブ(センサ)を配置し、マグネットローラ10
を回転させながらガウスメータにより磁力を測定した。
領域を着磁する前の状態のグラフ(破線で示す)と着磁
した後の状態のグラフ(実線で示す)を示す。現像剤剥
離領域Eの磁束密度変化を従来の急崚な状態(破線で示
したもの)から緩やかな状態(実線で示したもの)にす
ることができる。このため、表1に示すように、磁束密
度の角度変化量が11G/度の角度範囲を50度とし、
角度変化量が9G/度の角度範囲を40度とすることが
できる。結果、現像剤剥離率は100%である。
とし、角度変化量が9G/度の角度範囲を40度とした
他は実施例1と同じある。結果、現像剤剥離率は100
%である。
とし、角度変化量が9G/度の角度範囲を35度とした
他は実施例1と同じある。結果、現像剤剥離率は100
%である。
とし、角度変化量が9G/度の角度範囲を30度とした
他は実施例1と同じある。結果、現像剤剥離率は98%
である。
とし、角度変化量が9G/度の角度範囲を10度とした
他は実施例1と同じある。結果、現像剤剥離率は96%
である。
じである。結果、現像剤剥離率は100%である。
同じである。結果、現像剤剥離率は100%である。
とし、角度変化量が9G/度の角度範囲を30度とした
他は実施例1と同じある。結果、現像剤剥離率は92%
である。
とし、角度変化量が9G/度の角度範囲を10度とした
他は実施例1と同じある。結果、現像剤剥離率は80%
である。
同じとした。磁束密度の角度変化量が11G/度の角度
範囲が30度となり、角度変化量が9G/度の角度範囲
が30度となった。結果、現像剤剥離率は90%であ
る。
同じである。結果、現像剤剥離率は94%である。
変化量が11G/度の角度範囲が45度以上の範囲の
(実施例1〜実施例7)については、現像剤剥離率が9
5%以上になり、比較例1〜比較例4に比べて良好であ
る。したがって、実用性があると判断した。
の角度範囲が35度以上の範囲の(実施例1〜実施例3
および実施例6,7)については、現像剤剥離率が10
0%になり、現像剤が完全に剥離することが判る。した
がって、実用性があると判断した。
%となっているが、比較例4のように磁束密度最小値が
100Gを超えると現像剤剥離率が95%未満となるこ
とが判った。したがって、磁束密度最小値を100G以
下とすることにより実用性があると判断した。
を緩やかにすることができるので、現像剤をスリーブ上
に吸引する力が小さく(ほぼ0)あるいは反発する力
(スリーブ上から現像剤を剥離する力)となり、現像剤
をスリーブの表面から十分に剥離し、新しい現像剤との
入れ替えを確実に行えることが確認できた。
ば、請求項1に記載したように、現像剤をスリーブの表
面に吸着して現像位置まで搬送する現像領域と、現像領
域を通過した現像剤をスリーブの表面から剥離する現像
剤剥離領域を備えたマグネットローラにおいて、このマ
グネットローラは、前記現像剤剥離領域(E)の磁束密
度の角度変化量が略11G/度となる角度範囲を45度
以上に設定し、この角度範囲に磁束密度の最小値を持
ち、この最小値を略100G以下に設定したことを特徴
とする。
おいては、現像剤剥離領域の磁束密度の角度変化量が略
11G/度となる角度範囲を45度以上に設定すること
ができる。したがって、現像剤剥離領域の磁束密度変化
を緩やかにすることができるので、現像剤をスリーブ上
に吸引する力が小さく(ほぼ0)あるいは反発する力
(スリーブ上から現像剤を剥離する力)となり、現像剤
剥離領域において現像剤をマグネットローラから剥離し
て、新しい現像剤との入れ替えを行うことができる。こ
のため、画像不良を防止し、低コストで、高品質の画質
が得られ、カラー化にも好適なマグネットローラを提供
することができる。
着して現像位置まで搬送する現像領域と、現像領域を通
過した現像剤をスリーブの表面から剥離する現像剤剥離
領域を備えたマグネットローラにおいて、このマグネッ
トローラは、前記現像剤剥離領域の磁束密度の角度変化
量が略9G/度となる角度範囲を35度以上に設定し、
この角度範囲に磁束密度の最小値を持ち、この最小値を
100G以下に設定したことを特徴とする。
略9G/度となる角度範囲を35度以上に設定すること
ができる。したがって、現像剤剥離領域の磁束密度変化
をさらに緩やかにすることができるので、現像剤をスリ
ーブ上に吸引する力が小さく(ほぼ0)あるいは反発す
る力(スリーブ上から現像剤を剥離する力)となり、現
像剤剥離領域において現像剤をマグネットローラからさ
らに効率よく剥離して、新しい現像剤との入れ替えを確
実に行うことができる。このため、画像不良を防止し、
低コストで、高品質の画質が得られ、カラー化にも好適
なマグネットローラを提供することができる。
角度変化量が略11G/度となる角度範囲を45度以上
に設定するために、又は現像剤剥離領域の磁束密度の角
度変化量が略9G/度となる角度範囲を35度以上に設
定するために、前記現像剤剥離領域においてローラ本体
の表面に溝を形成したことを特徴とする。
トローラから剥離して、新しい現像剤との入れ替えを行
うことができるマグネットローラを、ローラ本体の表面
に溝を形成するだけで得ることができる。したがって、
マグネットローラを簡単に製造することができるので、
マグネットローラの生産性を高めることができ、製造コ
ストを下げることが可能になる。
ネットローラを得るために、前記現像剤剥離領域に対向
する凹部を備え、この凹部を現像剤剥離領域に対向させ
て着磁することを特徴とする。
トローラから剥離して、新しい現像剤との入れ替えを行
うことができるマグネットローラを、着磁用ヨークの凹
部を現像剤剥離領域に対向させて着磁するだけで得るこ
とができる。したがって、マグネットローラを簡単に製
造することができるので、マグネットローラの生産性を
高めることができ、製造コストを下げることが可能にな
る。
請求項1又は2の当該角度範囲をもつマグネットローラ
配設したことを特徴とする。
を剥離して、新しい現像剤との入れ替えを行うことがで
きる現像装置を、請求項1又は2のマグネットローラを
配設するだけで得ることができる。したがって、画像不
良を防止し、低コストで、高品質の画質が得られ、カラ
ー化にも好適な現像装置を提供することができる。
ローラの縦断面図である。
ローラを着磁する着磁用ヨークの使用例を説明する図で
ある。
ローラの着磁状態を説明するグラフである。
ローラを着磁する着磁用ヨークを示す側面図である。
ローラの断面図である。
ローラの断面図である。
ローラの着磁用ヨーク 27,27a,27d,27f 着磁ヨークの凹部 27b,27c,27e,27g 着磁ヨークの突部 32,42 ローラ本体 33,33a,34,34a,36,37,44,44a,44b,44c 溝 35 マグネットの突起部 E 現像剤剥離領域
Claims (5)
- 【請求項1】 現像剤をスリーブの表面に吸着して現像
位置まで搬送する現像領域と、現像領域を通過した現像
剤をスリーブの表面から剥離する現像剤剥離領域を備え
たマグネットローラにおいて、 このマグネットローラは、前記現像剤剥離領域の磁束密
度の角度変化量が略11G/度となる角度範囲を45度
以上に設定し、この角度範囲に磁束密度の最小値を持
ち、この最小値を略100G以下に設定したことを特徴
とするマグネットローラ。 - 【請求項2】 現像剤をスリーブの表面に吸着して現像
位置まで搬送する現像領域と、現像領域を通過した現像
剤をスリーブの表面から剥離する現像剤剥離領域を備え
たマグネットローラにおいて、 このマグネットローラは、前記現像剤剥離領域の磁束密
度の角度変化量が略9G/度となる角度範囲を35度以
上に設定し、この角度範囲に磁束密度の最小値を持ち、
この最小値を100G以下に設定したことを特徴とする
マグネットローラ。 - 【請求項3】 前記現像剤剥離領域の磁束密度の角度変
化量が略11G/度となる角度範囲を45度以上に設定
するために、又は現像剤剥離領域の磁束密度の角度変化
量が略9G/度となる角度範囲を35度以上に設定する
ために、前記現像剤剥離領域においてローラ本体の表面
に溝を形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2
に記載のマグネットローラ。 - 【請求項4】 前記請求項1又は請求項2のマグネット
ローラを得るために、前記現像剤剥離領域に対向する凹
部を備え、この凹部を現像剤剥離領域に対向させて着磁
することを特徴とするマグネットローラの着磁用ヨー
ク。 - 【請求項5】 前記現像剤剥離領域に請求項1又は2の
当該角度範囲をもつマグネットローラを配設したことを
特徴とする現像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32134199A JP2001142302A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | マグネットローラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32134199A JP2001142302A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | マグネットローラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001142302A true JP2001142302A (ja) | 2001-05-25 |
Family
ID=18131511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32134199A Pending JP2001142302A (ja) | 1999-11-11 | 1999-11-11 | マグネットローラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001142302A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006215148A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Kaneka Corp | マグネットローラ |
JP2007139920A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Kyocera Mita Corp | 現像装置 |
-
1999
- 1999-11-11 JP JP32134199A patent/JP2001142302A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006215148A (ja) * | 2005-02-02 | 2006-08-17 | Kaneka Corp | マグネットローラ |
JP2007139920A (ja) * | 2005-11-16 | 2007-06-07 | Kyocera Mita Corp | 現像装置 |
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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A521 | Written amendment |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041109 |
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