JP2688687B2 - データトランスジューサヘッドのヘッドの位置を決定するための方法、サーボセクタパターン、ヘッド位置サーボループを有するディスクドライブ、およびヘッド位置の値を決定する方法 - Google Patents

データトランスジューサヘッドのヘッドの位置を決定するための方法、サーボセクタパターン、ヘッド位置サーボループを有するディスクドライブ、およびヘッド位置の値を決定する方法

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JP2688687B2 JP3205995A JP20599591A JP2688687B2 JP 2688687 B2 JP2688687 B2 JP 2688687B2 JP 3205995 A JP3205995 A JP 3205995A JP 20599591 A JP20599591 A JP 20599591A JP 2688687 B2 JP2688687 B2 JP 2688687B2
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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】この発明は、ディスクドライブデータ記
憶サブシステムのためのヘッド位置サーボ制御システム
に関するものである。より特定的には、この発明は、デ
ータトラック内の増分ヘッド位置(各データトラックの
境界内におけるトラック中心線に対して直角方向のヘッ
ド位置の分数的表現すなわちヘッド位置変位のパーセン
ト表示に相当するもの)を、埋込サーボセクタから得ら
れる選択されたサーボバーストエッジを参照することに
よって決定するための、ディスクドライブのヘッド位置
測定方法および装置、ならびにエッジサーボ位置情報を
利用するためのサーボ方法および装置に関するものであ
る。
【0002】
【発明の背景】ディスクドライブのヘッド位置制御シス
テムは、多くの形式に従ってきた。トラック密度が低
く、低コストのディスクドライブのために使用される1
つの形式は、ステップモータのような戻り止め提供アク
チュエータを使用する、いわゆる「オープン・ループ・
サーボ」位置決め装置である。同心円状のデータトラッ
クのロケーションは、ステップモータの安定した位置状
態すなわち戻り止めによって規定される。特定のトラッ
クロケーションにアクセスするために、制御装置はステ
ップモータに(通例、電流駆動回路を介して)ステップ
パルスを発し、ステップモータは各受信パルスごとに制
御された方向に1ステップの回転だけ回転する。このス
テップ回転は、次に、ロータリヘッド位置決め装置を回
転するように与えられるか、または線形ヘッド位置決め
装置を移動させるように直線運動に変換される。オープ
ンループサーボ位置決め装置は、フロッピーディスクド
ライブ内にきわめてよく使用されており、シュガート・
アソシエイツ(ShugartAssociates)
のSA1000 8インチディスクドライブ、ならびに
シーゲート・テクノロジー(Seagate Tech
nology)のST−506およびST−412 5
1/4インチディスクドライブのような、低コスト、低
容量の固定ディスクドライブにも使用されている。オー
プンループサーボのヘッド位置決めサーボの欠点は、ヘ
ッド位置フィードバック情報がないので、ディスクドラ
イブ内で起こる拡張および短縮による許容差に適応する
ために、トラックが十分に間隔を開けて配されなければ
ならないということである。
【0003】第2の方法は、ディスクドライブのデータ
記憶面全体をヘッド位置サーボ情報専用にすることであ
る。この方法で、サーボトラックのパターンは、サーボ
書込み装置を使用して極めて正確に書込まれる。次に、
ディスクドライブには、サーボヘッドとヘッド位置サー
ボループ内で作動するサーボ情報リードオンリチャネル
とが設けられる。シークモードおよびトラック追従モー
ドのいずれのヘッド位置決め動作の間にも、サーボパタ
ーンは継続的に監視され、位置フィードバック情報をヘ
ッド位置決め装置のサーボループに与える。したがって
このようなループは、閉ループ位置決め装置として呼ば
れ、このループはサーボ面およびサーボ読出チャネルに
関して閉じられている。このサーボ面アプローチの欠点
は、専用のサーボトランスジューサヘッドおよびサーボ
読出チャネルを必要とするとともに、記憶面全体がサー
ボ情報専用にならなければならないということである。
したがって、この特定のアーキテクチャは、4つ以上の
スタックされたデータ記憶ディスクを使用するディスク
ドライブに最も適用でき、それによってサーボ面がディ
スクドライブの総記憶容量の1/8より多くなることは
ない。サーボ面アプローチの別の欠点は、熱周期の間ま
たは機構的衝撃の後、サーボパターンを含むディスク以
外のディスクのトラックに記録されたデータと、共通に
載置されかつ移動されるトランスジューサヘッドのスタ
ックを揃えるために名目的に設けられた対応するサーボ
トラックに記録されたデータとの間に、位置的不一致が
生じるかもしれないということである。
【0004】専用面閉ループサーボよりも低コストで実
現され得る一方でサーボ面および専用トランスジューサ
/読出チャネルの費用を使用しないヘッド位置システム
が、ヘッドアームアセンブリに緊密に結合されるスケー
ルを有する、多相光学エンコーダのようなヘッド位置決
め装置トランスジューサで実現される。ヘッドはそし
て、光学トランスジューサからサーボ制御ループにフィ
ードバックされる位置情報に基づいて位置決めされる。
あいにく、典型的には熱変化、慣性、ギャップのシフト
を測るレティクルなどによるシステムの許容差およびシ
フトによって、光学エンコーダは実際のヘッド位置の校
正が不能になる。
【0005】たとえば熱シフトから、または別な方法で
起きるディスクドライブの許容差を修正する1つの方法
は、予め記録されたサーボ情報を1つ以上のデータ記憶
面に埋込み、かつ、この埋込されたサーボ情報を定期的
に検索し、データトラックのロケーションに対するヘッ
ドトランスジューサの位置を修正するために、位置修正
バーニヤとしてそれを使用することである。多相光学エ
ンコーダ位置決めサーボループの場合、同一の譲受入に
譲受された米国特許No.4396959、現在米国再
発行特許No.Re.32075で行なわれるように、
この修正情報はインデックスマーカに位置する単一のサ
ーボセクタとして埋込まれてもよい。参照されるRe.
32075特許の開示は、参照することによってここに
援用される。あるいは、「IBM ディスク ストレー
ジ テクノロジー(IBM Disk Storage
Technology)」1980年2月号、90−
98頁の、ロバート・D・コマンダ(Robert・D
・Commander)らによる「8インチディスクフ
ァイルのサーボ設計(Servo Designfor
an Eight−Inch Dick Fil
e)」、およびこの方法に関するIBM米国特許No.
4072990を参照すると、「ピッコロ(Picco
lo)」ディスクドライブとして業界で知られている、
IBMの62PC 8インチディスクファイルで行なわ
れるように、この情報は1つ以上のサーボセクタに埋込
まれ、サーボ面と組合わされて使用されてもよい。
【0006】ヘッド位置フィードバック情報をヘッド位
置決めサーボループに与えるためのさらに別の方法は、
データトラックが間にはさみ込まれた十分な数のサーボ
セクタを埋込む方法であり、これにより、サーボ情報が
定期的にサンプリングされかつ保持され、そしてそのと
きのヘッド位置がそのサンプルから引き出される。埋込
セクタサーボシステムにおいて、ヘッド位置の分解能
は、たとえば、回転ごとに与えられるサンプルの数、お
よびサーボループが各サンプルをヘッド位置を修正する
ための修正値に処理することができる効率性に依存する
であろう。埋込サーボヘッド位置決めサーボループを使
用するディスクドライブは、この発明者の、同一譲受入
に譲受された米国特許No.4669004に説明さ
れ、その開示が参照することによってここに援用され
る。
【0007】効率的であるために、埋込サーボパターン
は、そのトラックを独特のものとして隣接するトラック
から識別する情報を含むべきであり、そのパターンは同
様に中心線の基準を備えるべきである。トラック識別番
号は、トラックシーキング動作の間、記憶面に対するデ
ータトランスジューサヘッドの半径方向の位置を表示す
るのに役立ち、中心線の基準は、トラック追従動作の
間、データトランスジューサヘッドをトラック中心線の
中心に置くのに役立つ。サーボ情報は、シーキングの
間、トラックに対するヘッドトランスジューサの移動方
向を示すのに使用されてもよい空間的直角位相関係を含
んでもよい。参照される′004特許において、4つの
非位相コヒーレントバーストが、各データトラック内に
埋込まれる各サーボセクタに与えられた。これらのバー
ストは、デジタル的にトラックピッチの1/3のレベル
に分解された、トラック位置情報とともに空間的直角位
相を与えた。
【0008】ヘッドトランスジューサは、ヘッドトラン
スジューサが通過する記録パターンに対する極めて正確
な半径方向の位置測定装置として機能してもよいことが
知られている。これは、もしもヘッドが、予め記録され
たバーストパターンを読出せば、再生された信号の振幅
は、ヘッドトランスジューサとバーストパターンとの間
の半径方向の一致の程度に比例するであろうということ
を意味する。もしもヘッドがバーストと整列されていれ
ば、最大の振幅が再生される。もしバーストの一部分の
みがヘッドに出会えば、再生される信号の振幅は、振幅
全体のうち、ヘッドの半径方向の変位に比例する部分で
あろう。もしヘッドがバーストを完全に見失えば、バー
スト振幅は再生されない。
【0009】現代のサーボ書込技術で、埋込セクタサー
ボパターンは、典型的には、データトランスジューサヘ
ッドの複数の位相コヒーレントな通過によって書込ま
れ、これにより、データトランスジューサヘッドの電気
幅(すなわちその中で磁束遷移が読出され分解される有
効ギャップ幅)よりも広い、サーボデータフィールドお
よび中心決めのためのバーストパターンを記録する。こ
の付加的サーボセクタ幅は有利に、各データトラックの
間に適当な防護帯を提供し、その幅は、ヘッドギャップ
幅によって固定される。しかし、この状況においてヘッ
ドはサーボバーストと完全に整列され得るが、しかしバ
ーストの半径方向の幅がヘッドの幅を上回るような寸法
内で相対的位置を分解することはできない。この寸法
は、事実上、サーボデッドゾーンである。ヘッドがデッ
ドゾーンの範囲中を通して移動するとき、バーストから
再生される信号の振幅は、事実上不変のままであろう。
したがって、このサーボループはこの領域中を通してデ
ッドバンドに出会うであろう。
【0010】先行技術は、各サーボセクターにおいてト
ラック中心線と整列される1組のバーストのバーストエ
ッジを有する、2つまたは4つの時間的に互い違いにさ
れた、半径方向にずれたバーストを設けることによっ
て、デッドバンドに適応することを試みた。追従されて
いるトラックの中心線と整列されたエッジを有する2つ
の選択されたバーストの相対振幅は比較され、中心線オ
フセットエラー信号を発生させる。しかし、この先行技
術のアプローチは、ヘッドが、時間的に互い違いにされ
たバーストの2つの半径方向に整列されたエッジの間に
正確に整列されていないとき、正確な位置情報を与えな
かった。この状況は、トラックシーキング動作の間、そ
して最も特定的にはトラック整定として知られる段階で
ある、トラックシーキングモードおよびトラック追従モ
ードの間の過渡的作動段階の間に、重要になってくる。
【0011】先行技術の1つの既知の欠点は、トラック
整定段階が長時間を要し、このためトラックシーキング
に関連するトラックアクセス時間が非常に延びたという
ことである。
【0012】各トラックの境界の間の位置的な全線形範
囲内におけるより正確な位置情報を与え、それによって
より速く、より正確なトラック整定動作の実行を可能に
する、より正確なサーボシステムの必要性も未解決のま
まであった。
【0013】
【発明の概要】この発明の一般的目的は、予め定められ
た複数の埋込サーボセクタを使用する、高容量の固定デ
ィスクデータ記憶サブシステムのためのヘッド位置サー
ボ制御システムを提供することであり、セクタサーボパ
ターンは、トラック番号を与え、かつさらに各トラック
内に複数のサーボバーストエッジを与え、これによりト
ラックに対するヘッドの正確なロケーションの測定およ
びバーニヤヘッド位置制御の測定を、先行技術の限界お
よび欠点を克服する態様で可能にする。
【0014】この発明の別の目的は、トラックシーキン
グおよび整定動作の間に2つのサーボバーストのみがエ
ッジを与えるように使用され、トラック追従動作の間に
2つのサーボバーストのみが絶対トラック中心線位置情
報を与えるように使用され、そしてこれらのバーストの
うち少なくとも1つがトラックシーキングおよび整定モ
ード、ならびにトラック追従モードの間に共通に使用さ
れ、それによって必要とされるサーボバーストの総数を
1セクタ間隔ごとに3つ以下に限定する、ディスクドラ
イブのためのサーボパターンを提供することである。
【0015】この発明のさらなる目的は、選択的にデジ
タル的に量子化されかつデータトラック内に絶対ヘッド
位置測定バーニヤを与えるのに使用されてもよい複数の
バーストエッジを与えるデータトラックサーボセクタに
のためのバーストパターンを提供することである。
【0016】この発明のもう1つの目的は、隣接するバ
ーストの間の低振幅および高振幅等価点を検出すること
によってバーストエッジが選択されるデータトラックサ
ーボセクタのためのバーストパターンを提供することで
ある。
【0017】この発明のさらにもう1つの目的は、複数
のデータトラックゾーンをディスクドライブに設けるこ
とであり、各ゾーンは、データ面を半径方向に横切るビ
ット密度を最適化するようにされた多くのデータセクタ
およびビット伝送速度を有し、さらに、データ記憶面の
半径方向の範囲を通して複数の等しく間隔を開けられた
サーボセクタをディスクドライブに提供することであ
り、サーボセクタの情報はデータパターンを読出すのと
同じエレクトロニクスによって読出されてもよい。
【0018】この発明のさらにもう1つの目的は、トラ
ックシーキングおよび整定動作の間に絶対位置値をサー
ボセクタから得るために、処理時間およびハードウェア
を最小にするようにされた埋込セクタサーボパターンを
使用する、高容量、高性能、かつ低アクセス時間のディ
スクドライブを提供することである。
【0019】この発明のさらに別の目的は、ディスクド
ライブのヘッド位置決めサーボループ内で、16ビット
デジタル処理システム内に最適化された埋込セクタサー
ボパターンを提供することである。
【0020】この発明のさらにもう1つの目的は、ディ
スクドライブのデータチャネルのヒステリシス(すなわ
ちトラック番号の選択)特性の結果生じ得るいかなるト
ラック番号の曖昧さも除去する絶対位置決定サーボルー
プを提供することである。
【0021】この発明のさらに別の目的は、データ面上
の埋込サーボセクタ内のバーストエッジから読出される
サーボバーストエッジ振幅の量子化によって与えられる
隣接するデータトラックに対する絶対ヘッド位置情報か
らディスクドライブ内のヘッド位置を制御するための方
法を提供することである。
【0022】この発明の原理に従って、高性能かつ高容
量のディスクドライブのデータ記憶ディスクは、回転記
憶ディスクのデータ記憶面に予め記録された埋込サーボ
セクタの予め記録されたパターンを含む。各トラックご
とに予め記録されたサーボセクタパターンは、データ記
憶面に関連するデータトランスジューサヘッドの半径方
向のヘッドギャップ幅よりも半径方向に広く、各バース
ト幅内の位置決定デッドゾーンをもたらす。このパター
ンは複数のトラックのうち第1のトラックおよび第3の
トラックの間に横たわる第2の同心円状データトラック
のために、a)サーボセクタパターンの開始を識別する
ためにその中に予め記録された磁束遷移パターンを含む
サーボセクタアドレスマークフィールドと、b)複数の
トラックのうちから第2のデータトラックを識別するた
めにその中に予め記録された磁束遷移パターンを含むト
ラック番号フィールドと、c)予め定められたサーボバ
ースト磁束遷移パターンが予め記録され、かつ第2のト
ラックのトラック中心線と実質的に一致するように置か
れる1つの長手方向のバーストエッジを有し、かつ第3
のトラックのトラック中心線と実質的に一致するように
置かれる別の長手方向のバーストエッジを有する第1の
発生するサーボバーストと、d)第1のトラックおよび
第3のトラックに対する第2のトラックのトラック境界
と実質的に一致するバーストエッジを与えるために予め
定められたサーボバースト磁束遷移パターンが予め記録
された第2の発生するサーボバーストとを含み、第2の
サーボバーストは第1のトラックおよび第3のトラック
の境界内全体に記録される。
【0023】この発明の1つの局面において、サーボセ
クタパターンはさらに、トラック追従サーボモードのた
めに、予め定められたサーボバースト磁束遷移パターン
が予め記録され、かつ第1の発生するサーボバーストと
電気的に180度位相がずれるように空間的に位置され
た第3の発生するサーボバーストを含み、それによって
第3の発生するサーボバーストが、第2のトラックのト
ラック中心線と実質的に一致するように置かれる1つの
長手方向のバーストエッジおよび第1のトラックのトラ
ック中心線と実質的に一致するように置かれる別の長手
方向のバーストエッジを有する。
【0024】この発明の別の局面において、データ記憶
面を規定する回転記憶ディスクと、記憶面上の同心円状
データ記憶トラックとの間でデータを読出しおよび書込
みするためのデータトランスジューサヘッドと、データ
トランスジューサヘッドに関連する制御エレクトロニク
スと、ヘッドを移動させるためのアクチュエータとを含
み、かつデータトラックが埋込セクタサーボ情報を含む
ディスクドライブ内でデジタル半径方向ヘッド位置値を
決定するための方法が提供される。シークおよび整定モ
ードの間実行されるこの発明のこの局面において、この
方法は、前記埋込セクタのトラック番号フィールドから
トラック番号を読出し、トラック番号によって識別され
る前記データトラックの周辺境界に接近する半径方向ヘ
ッド位置を決定するステップと、第1のサーボバースト
の振幅を決定し、かつそれから、複数のエッジから周辺
エッジを選択するステップと、デジタル値として選択さ
れたバーストエッジから読出される振幅を量子化するス
テップと、選択されたバーストエッジ振幅の量子化され
たデジタル値に基づく前記データトラックに関連する微
細な位置バーニヤ値を計算するステップと、その微細な
位置バーニヤ値を前記データトラックのトラック番号に
加え、これによりデジタル的絶対ヘッド位置値を選択さ
れたセクタに与えるステップとを含む。
【0025】この発明のこの局面の1つの面として、ト
ラック交差速度が測定され、もしトラック交差が、たと
えば1サーボサンプルあたり5トラック以上の速度で発
生するならば、フラグが設定される。フラグが設定され
るとき、あるトラック間のヘッド位置環境下では、トラ
ック番号のみがトラックフィールドから読出され、バー
スト振幅は無視される。フラグが設定されていなけれ
ば、バーストエッジ振幅は、ディスクドライブのデータ
チャネルのヒステリシスから起こり得るいかなる曖昧さ
をも決定するために使用される。
【0026】この発明の、これらのおよび他の目的、利
点、局面および特徴は、添付の図面に関連して示される
好ましい実施例の次の詳細な説明を考慮すると、当業者
にはより十分に理解され評価されるであろう。
【0027】
【好ましい実施例の説明】図1を参照すると、ディスク
ドライブ内のヘッドの位置決めを制御するために予め記
録されたサーボセクタパターンが設けられている。ディ
スクドライブは、フロッピタイプのもの、または取外し
可能媒体タイプのものであってもよく、より好ましくは
固定ディスクドライブ100(図11参照のこと)であ
ってもよい。この固定ディスクドライブにおいては、デ
ータ記憶ディスク14は、ヘッドおよびディスクを収納
するアセンブリ内のスピンドルハブに固定される。図1
に示されるセクタパターンはディスク面の同心円状のデ
ータ記憶トラック内に埋込まれる。これは、特定のデー
タ記憶面に関連するデータトランスジューサヘッド10
2を介して、ヘッド位置サーボループを含むディスクド
ライブ100の制御回路に絶対位置情報を与えるため
に、セクタパターンが各データトラックのデータ記憶領
域に定期的に割り込むことを意味する。図1に示される
サーボセクタパターンは、データトランスジューサヘッ
ド102を通過し、参照数字10によって示されるサー
ボセクタ間隔の間に読出される。サーボデータは制御回
路による処理のためにサンプリングされ、保持される。
サーボセクタはトラックシーキング動作の間に、すなわ
ちデータトランスジューサヘッド102が1つの半径方
向のトラックロケーションから別の半径方向のトラック
ロケーションに移動されているときに読出され、またト
ラック整定動作の間に、すなわち行先トラックの中心線
にデータトランスジューサヘッド102が接近している
ときもまた読出され、さらにトラック追従動作の間に、
すなわちデータトランスジューサ102がデータ記憶ト
ラックの中心線に追従しておりかつユーザデータを追従
されているトラックのデータ記憶部分から読出しまたは
そこへ書込むための位置にあるとき読出される。
【0028】サーボセクタ間隔の持続期間は、「T」期
間によって表示され、Tは62.5ナノ秒の基本クロッ
クサイクル期間(16MHzで反復する)である。サー
ボセクタ間隔10は386T(24.125マイクロ
秒)の名目持続期間を有し、好ましくはディスクドライ
ブ100の1つ以上の回転データ記憶ディスク14の各
データ面12上の各同心円状データトラックに予め記録
された52セクタ間隔10がある。サーボセクタ10は
等しく間隔を開けられ、図11に示され、かつ以下に説
明されるように、固定間隔で複数ゾーンに分割されたデ
ータトラックに割込む。
【0029】各サーボセクタ間隔10は、たとえば同一
の譲受人に譲受された米国特許No.4920442に
説明されるようなサーボライタに補助されて、サーボの
書込の間に正確に位置決めされるデータトランスジュー
サヘッド102で予め記録される。図1は、たとえばト
ラックn−1、n、n+1およびn+2などのような4
つの隣接する同心円状のデータトラックのためのセクタ
10の部分を示し、開始トラック番号n=0はデータ記
憶ディスク14の半径方向に最も外側の領域にあり、最
高トラック番号、たとえばn=2000は、データ記憶
ディスク14の半径方向に最も内側の領域にあることが
理解される。図1のサーボセクタグラフは直線フォーマ
ットで表わされているが、実際の各トラックおよびその
埋込サーボセクタは、図12により正確に示されるよう
に、円周の軌跡を描くことが当業者には理解されるであ
ろう。
【0030】各サーボセクタ間隔10はまた、データト
ランスジューサ102のヘッド幅よりも広い幅を有し、
防護帯を確立する。サーボ情報が半径方向により広いサ
ーボセクタ間隔10に書込まれるために、位相コヒーレ
ントなサーボ書込電流がヘッド102によってディスク
面の磁気媒体コーティングに選択的に変換される一方、
ヘッド102がその間隔上を複数回通過する。すでに注
目されるように、より広いサーボバースト幅の結果、各
バースト内に飽和振幅レベルのデッドゾーンDZ(図2
Bを参照)が生じ、そのバーストを介してヘッド102
はそのバーストに基づく位置を決定することができな
い。
【0031】サーボライタ装置によって予め記録される
ように、各サーボセクタ間隔10は好ましくは、AGC
フィールド16と、サーボ同期フィールド18と、サー
ボアドレスマークフィールド20と、インデックスビッ
トフィールド22と、トラック番号フィールド24と、
第1のDC消去ギャップ26と、「A」バーストとして
表記された第1のサーボバーストフィールド28と、第
2のDC消去ギャップ30と、「B」バーストとして表
記された第2のバーストフィールド32と、第3のDC
消去ギャップ34と、「C」バーストとして表記された
第3のバーストフィールド36と、第4のDC消去ギャ
ップ38とを含む。トラック番号フィールド24ならび
にAおよびBバーストフィールド28および32は、ト
ラックシーキングおよび整定動作モードの間、絶対ヘッ
ド位置を与えるように使用され、AおよびCバーストフ
ィールド28および36は、トラック追従動作モードの
間、絶対ヘッド位置情報を与えるように使用される。こ
の態様において、下文により詳細に説明されるように、
2つの時間的に互い違いにされたサーボバーストフィー
ルドのみが、トラックシーキング、トラック整定または
トラック追従のいずれであれ、各動作段階の間、絶対ヘ
ッド位置情報のために必要とされる。
【0032】AGCフィールド16は、24回反復され
る3T反復パターン(100s)で予め記録される。3
Tパターンは、2つの非活性期間(磁束遷移のないT期
間)が後に続く、正へ(または負へ)進む磁束反転パル
スとしてさらに理解されるべきである。次の3Tパター
ンは、ディスクデータ面12に関する磁束遷移または反
転がその間存在しない2つの非活性T期間が後に続く、
負へ(または正へ)進む磁束反転である。AGCフィー
ルド16はしたがって、駆動読出チャネルエレクトロニ
クス106および110の利得を、下文に説明されるで
あろうように、サーボバースト28、32および36の
バースト振幅の読出に先行して、予め定められた基準値
に調整するために使用される。この態様において、たと
えば(A−C)/(A+C)のようなバースト振幅の関
係に従って各トラックのロケーションごとに以前必要と
されていたようにAGC値を計算する必要はない。
【0033】AGCフィールド16の3Tパターンは、
各セクタ10の半径方向の範囲を通じてトラックごとに
コヒーレントな位相であり、データトランスジューサヘ
ッド102に関する読出チャネルエレクトロニクスの利
得特性を校正しかつ正規化するために使用され、その結
果AGCフィールド16は既知の振幅の電気信号を作り
だすことに注目すべきである。シーキングの間、読出チ
ャネルデータ振幅は変化する傾向がある。したがって、
サーボセクタ間隔10のために既知のAGC値を有する
ことは、トラックシーキングおよび整定モードの間特に
有効である。
【0034】サーボ同期フィールド18は、1.13マ
イクロ秒の持続期間に6回反復される3Tパターンであ
る。サーボ同期フィールド18もまた、セクタ10の半
径方向の範囲を通じてトラックごとにコヒーレントな位
相である。サーボ同期フィールド18は、サーボ制御回
路130内にあるマスタステートマシーンが、サーボセ
クタが現在読出されていることを検出し、かつ、特にサ
ーボアドレスマークフィールドを含むサーボセクタ内の
後続のフィールドのためにタイミングウィンドを準備す
ることを可能にする。この方法は、サーボセクタフィー
ルドの境界をマークするタイミングを準備するために位
相ロックループ114を使用する必要性を回避する。
【0035】サーボアドレスマークフィールド20は、
ディスクドライブ100によって記録されかつ読戻され
るデータ値のすべてのデータ帯に存在し得るであろうラ
ンレングスの限定されたデータエンコーディングパター
ンを侵害するように意図的に設計されたサーボアドレス
値を表わしている。ディスクドライブ100は好ましく
は、1.7ランレングス限定されたデータエンコーディ
ング機構を使用し、このことは1と1との間の0の最小
数が1であり、かつ1と1との間の0の最大数が7であ
ることを意味する。サーボアドレスマークフィールド2
0は、たとえば14Tの2倍の反復パターン、すなわち
10000000000000(13の非活性T期間が
続く磁束遷移)が予め記録される。2×14Tパターン
の後、9ビットのサーボデータ0パターンが読出され
る。このサーボデータ0パターン、すなわち10 00
0 010 0は、二進の0としてサーボループによっ
てデコードされる。サーボアドレスマークは、時間内に
速やかに続く情報が(ユーザデータまたは他の情報に対
するものとして)サーボ位置情報を含むということをデ
ータ分離器に示す。
【0036】ディスク位置(回転)情報はインデックス
フィールド22から与えられる。もしセクタ10が同心
円状のデータトラックパターン内の52のサーボセクタ
の第1のサーボセクタであると、予め記録された9ビッ
トサーボデータの1パターン、すなわち10 010
000 0は、回転インデックスマーカーごとに一度与
えるように読出される。もしセクタ10が第1のセクタ
でなければ、インデックスフィールド22は9ビットの
0値で予め記録される。
【0037】トラック番号フィールド24は、グレイコ
ードフォーマットに従って、16サーボデータビットが
予め記録され、各々が9T期間を含む。たとえば、00
A(6)の二進のトラック番号については、グレーコー
ドフォーマットは00F(6)である。したがって、ト
ラック番号フィールド24でエンコードされた、00F
(6)のグレーコード化されたトラックアドレスに対す
るパターンは、 10000 010 010 000
010 0 10 000 010 010 000
010 0(第1の0)、10 000 010 0
10 000 010 0 10 000 010
0 10 000 010 0(第2の0)、および
0 010 000 0 10 010 000 0
10010 000 0 10 010 000 0
(F値)である。このパターンは1.7ランレングス限
定されるデータエンコーディングパターンと一致し、か
つ3クロックサイクルごとに一度よりも多く発生しない
ように磁束遷移(0の間の1)の最短時間を限定する3
Tパターンとも一致する。この限定は、たとえデータが
あるデータゾーンにおいて、よりはやい転送速度(2
T)で記録されても、サーボトラック番号は確実に読出
可能であり、ディスクドライブ100の読出チャネルの
バンド幅の限界をマークすることを保証する。
【0038】DC消去ギャップ26、30、34および
38はそれぞれ、トラック番号フィールド24を、時間
的に互い違いにされた半径方向にずれたA、BおよびC
バースト28、32および36から、かつデータトラッ
ク40の開始または再開から、分離する。A、Bおよび
Cバーストは各々、12回反復される3Tパターンを記
録する。各Aバーストは、2つの隣接するトラック、た
とえばトラックn−2とn−1、nとn+1、およびn
+2とn+3の間の交互のトラック境界に跨がる。した
がってAバーストの交互の周辺エッジはあらゆるデータ
トラックのトラック中心線と整列される。
【0039】図1および2に示されるように、Bバース
トはAバーストに関して周辺的にずらされており(すな
わち、時間内に続きまたは「時間的に互い違いにさ
れ」)、半径方向にずらされ、その結果それらの関連す
る振幅も同様にAバースト振幅と電気的に直角位相であ
る。「直角位相」によって、各Bバーストは各Aバース
トから1/4トラックピッチずれていることがさらに意
味される。さらに説明すると、もし隣接するトラックの
中心線の間に360度あれば、BバーストはAバースト
から90度半径方向にずれている。各Bバーストは偶数
のトラック、たとえばトラックn−2、n、およびn+
2に跨がり、このため各Bバーストの周辺エッジは、互
い違いにされたトラックのトラック境界と、および2つ
の隣接する奇数のトラックのトラック境界とも同様に、
実質的に整列される。
【0040】図2Aを参照すると、ヘッド102のヘッ
ドギャップの半径方向の幅が各データトラックの名目幅
よりも狭いことが明らかであろう。この配置は従来、各
トラックの間にマージンまたは防護帯を与え、トラック
間のクロストークおよびその結果生じるデータエラーを
最小にする。既に注目されているように、この配置の結
果さらに、その中でヘッドがその位置を決定することが
できないデッドゾーンDZが各バースト内に生じる。
【0041】図2Aはサーボセクタ間隔10を含むディ
スク12の部分を示す。垂直の矢印は、ヘッド102に
対するディスク12の相対的な回転移動を示す。図2B
は、ヘッド102の半径方向の変位の関数としてAおよ
びBバーストから読出される信号の電気的振幅波形を示
す。各バースト振幅内の飽和レベルのデッドゾーンは図
2BにおいてDZとして表記される。
【0042】データトランスジューサヘッド102がA
またはBバーストの周辺エッジを横切って移動すると
き、バーストエッジに対するヘッド102の半径方向の
変位に比例する振幅値が得られるであろう。この振幅値
は図2Bにグラフ化されるようにかなり線形の対角線波
形を規定しており、Aバーストの振幅は実線40として
グラフ化され、かつBバーストの振幅は点線42として
グラフ化される。各線は他方に類似し、位相(直角位
相)において90度ずれている。水平セグメントは、ヘ
ッド102の半径方向の変位が、バースト振幅レベルに
変化を起こさないようなデッドゾーンDZをマークす
る。対角線セグメントは、振幅が半径方向の変位に比例
する、ヘッド102の半径方向の位置をマークする。対
角線セグメントは、ヘッドが外径(OD)から内径(I
D)までディスク面12を横切ると、ある程度まで反転
する。
【0043】図2Bを検査することによって、線形ヘッ
ド位置フィードバックを与える周辺バーストエッジによ
って規定されない半径方向の位置が存在せず、かつ、エ
ッジ間の遷移はトラック境界およびトラック中心線(図
2Aにおいて重ねられた「C」および「L」によって示
される)の間にあることが明らかである。したがって、
サーボバーストエッジは、トラック番号フィールド24
から読出されるトラック番号に付加されることができる
増分の線形位置値を与えるため選択され、量子化されて
もよく、それによってディスクドライブヘッドの位置決
め動作のトラックシーキングおよび整定モードの間特に
貴重である絶対ヘッド位置を特定のセクタ10に与え
る。
【0044】たとえば、データトランスジューサヘッド
102がトラックn−2の中心線に追従しているとき、
(図2の参照番号102aによって示される)ヘッド幅
の1/2がAバースト28上を通過し、1/2が磁束遷
移を含まないDC消去領域を通過する。この状態の結
果、ヘッド102の半径方向の位置に上方に傾斜するA
バースト対角線エッジ40に沿った1/2の振幅値が生
じる。
【0045】図2Aの参照数字102bによって示され
る半径方向の位置のヘッドによって、最小振幅等価点A
=BLoが感知される。この位置はトラックn−1の中
心線から半径方向に外方の1/4トラックピッチである
(かつ、トラックn−2の中心線の半径方向に内方の3
/4トラックピッチでもある)。この位置において、ヘ
ッド102はAバースト28の小セグメントおよびBバ
ースト32の同様の小セグメントのみを遮る。
【0046】図2Aの参照数字102cによって示され
る半径方向の位置のヘッドによって、最大振幅等価点A
=BHiが感知される。この位置はトラックn−2の中
心線の半径方向に外方の1/4トラックピッチである。
この位置において、ヘッド102はAバースト28およ
びBバースト32の等しい主要セグメントを遮る。(た
とえばトラックn−2およびn−1の間のトラック境界
に跨がる)参照数字102dによって示される半径方向
の位置におけるヘッドによって、Bバーストグラフ42
の傾斜セグメントの中心に点が置かれる。
【0047】各対角線傾斜またはエッジは、好ましくは
1/32(2)個の増分の分解能で量子化される。い
かなるトラックnにも、振幅量子化のために選択され得
るAおよびBバーストの3つの対角線エッジの部分が存
在する。トラック番号フィールド時間の間に読出される
最も近いトラックの中心線からの位置のずれが計算さ
れ、そのように読出されたトラック番号に付与されるこ
とは、図2Bの検査によって、明らかである。したがっ
てたとえば図1および2Aに示されるように配列される
AおよびBサーボバーストの組合せは、データトランス
ジューサ102が追従することが可能な少なくとも1つ
のサーボエッジを与える。動作において、図4ないし図
10のフローチャートに関連して以下に説明されるよう
に、各データトラック内の3つの使用可能なエッジの1
つが選択され、名目上のトラック中心線に対するヘッド
位置のバーニヤ調整のための絶対位置値を与えるため
に、エッジに関連するバーストの比例振幅が定量化され
る。
【0048】スイッチポイント46は、Aバースト28
のようなバーストの1つの線形傾斜部分からスイッチオ
ーバーが起こるロケーションをマークし、Bバースト3
2のような隣接する他のバーストの線形傾斜部分にされ
る。各スイッチポイントは、トラックの1/4だけ、ト
ラック中心線の各側にずれる半径方向の位置で有利に起
こる。この配置は、安定した妨害されないサーボ基準が
トラック追従の間必要とされるとき、サーボバーストの
周辺エッジの間のスイッチングから起こるいかなる過渡
現象または他の中断も、トラック中心線から離れたとこ
ろで起こることを意味する。
【0049】Cバースト36が図1および2に示される
一方で、Cバースト36はエッジサーボ位置バーニヤモ
ードに使用されず、それが非常に正確かつ強固であるが
ゆえに好ましくはトラック追従の間使用されることが理
解されるべきである。A/Cバーストパターンは従来の
ものであり、各データトラックの中心線を等しいAおよ
びCバースト振幅によってマークされることを可能にす
る。Cバースト36は現在好ましくは、トラック追従動
作については各トラックの各サーボセクタパターン10
内に含まれる一方、Cバースト36は交互に設けられて
もよく、またはAバーストエッジのみに基づくトラック
中心線追従モードでは省略されてもよい。
【0050】Cバーストは、たとえば外側の校正トラッ
ク、中間の校正トラック、および/または内側の校正ト
ラックのような1つ以上の選択された校正トラックにA
バーストと共に含まれてもよい。この配置において、中
心線におけるA/Cバースト共通エッジは、トラック追
従動作の間特定のエッジを追従する間に使用される回路
を校正するように追従されるであろう。
【0051】従来、Cバーストは各Aバーストから18
0度半径方向にずれるように位置決めされる。したがっ
て、データトラック中心線を追従するヘッドは、上述の
参照される米国再発行特許No.Re.32075に説
明されたように、Aバースト(図2Aの半径方向のおよ
び周辺の位置102a)から1/2振幅値を得、Cバー
スト(図2Aの半径方向のおよび周辺の位置102e)
から1/2振幅値を得るであろう。
【0052】図3を参照すると、A=BHi点およびA
=BLo点の間の波形40および42の各対角線傾斜
は、たとえば32の振幅値の1つに定量化されてもよ
い。これらの値はデジタル化され、5ビットの低ビット
位置バーニヤとして、トラック番号フィールド24から
読出される11ビットの上位ビット位置デジタルトラッ
ク番号に加算されてもよい。1つの例において、高等価
点A=BHiは、C0(6)で量子化し、低等価点A=
BLoは40(6)で量子化し、エッジ上の中心線の中
心点は80(6)で量子化する。エッジ40の傾斜は再
校正ルーチンの間に決定され、次の方式を有する。
【0053】 SLP=[256*16]/[(A=BHi)−(A=BLo)] =256*Δy/Δx ここではΔxは、特定のエッジに沿ったヘッドの半径方
向の変位yの関数としてのA=BHi点およびA=BL
o点の間の振幅の変化である。
【0054】代表的傾斜は、ドライブがパワーアップさ
れるときおよび他のデータ伝送動作の休止の間に必要に
応じて定期的にも実行される再校正動作の間計算され
る。A=BHiおよびA=BLo値も、代表的トラック
について計算される。
【0055】データトランスジューサヘッド102がた
とえ、図2Aの102Dでグラフ化されたヘッド位置の
ような2つの隣接するトラックを分離するトラック境界
上を直接通過し、そのヘッドがトラックn−2およびn
−1の間の境界を跨がっているとしても、1つのトラッ
ク番号しかデータトラックフィールド24から読出され
ないであろう。この選択性は、交替する磁束遷移のみを
デコードするパルス検出器110の性質によるものであ
る。反転磁束遷移なしに起こる同一方向の第2の磁束遷
移は、パルス検出器110によって無視される。
【0056】したがって、たとえ両方のトラック番号が
等しい振幅で読出されても、ビット位置内の第1の発生
する磁束遷移を有するトラック番号のみが認識されるで
あろう。その結果、もし校正動作が定期的に実行され、
高振幅等価点42および低振幅等価点44が感知され、
ヘッドトランスジューサ102の位置が偶数トラック中
心線および奇数トラック中心線からそれぞれ1/4のト
ラックピッチだけ外方に設定されれば、Aバーストエッ
ジ28は、中心点量子化値16が実際にトラック中心線
に対応するように校正されるであろうことは当業者にと
って明白であろう。
【0057】図2Bに少し戻ると、4つのサーボバース
トエッジ位相が、AおよびBバースト振幅の1サイクル
内に完全に割り当てられていることが注目されるであろ
う。位相EAにおいてAバーストエッジ40は偶数トラ
ック内で使用され、位相OAにおいてAバーストエッジ
は奇数トラック内で使用される。位相EBおよび位相O
Bにおいて、Bバーストエッジ42が使用される。他方
のエッジセグメントはより複雑であり、かつ、半分に分
割され、使用可能なBバーストエッジによって、偶数ト
ラック番号または奇数トラック番号のいずれが読出され
ていても選択される。
【0058】この点において、たとえヘッド102が現
在ほとんど隣接するトラック内に位置していても、読出
データチャネルは1つのトラック番号が読出されるよう
な態様で、ヒステリシス特性を明示することに注目する
ことが重要である。この特定のヘッド番号の選択は、1
つのトラック番号を示すある磁束遷移が隣接するトラッ
ク番号を示す磁束遷移の前に起こるという事実から生じ
る。ひとたびビット位置がセットされると、それはセッ
トされたままにされ、したがって、ヘッドがほとんどそ
の上に位置決めされるトラックを指定する、後に発生す
る(かつ、より強い)磁束遷移を失う。下文に説明され
るであろうように、ヒステリシスに基づくこのトラック
番号エラーを克服するための、相対A/Bバースト振幅
に基づく方法が提供される。
【0059】図2Bの議論に戻ると、エッジ位相EB_
B>Aはスイッチポイント46から偶数トラックのエッ
ジまで拡張され、エッジ位相OB_B>Aは偶数トラッ
クのエッジから低振幅レベル等価点(A=BLo)まで
拡張される。エッジ位相OB_A>Bはスイッチポイン
ト46から偶数および奇数トラックの境界まで拡張さ
れ、エッジ位相EB_A>Bはトラック境界から高振幅
レベル等価点(A=BHi)まで拡張される。
【0060】図4ないし10は、トラックピッチの32
の分解能への各トラックの境界内の絶対位置を計算する
ための方法を示す全体的なフローチャートを示す。トラ
ックピッチバーニヤを計算するために、どの位相(エッ
ジ)が適用可能であるかを決定し、トラックピッチバー
ニヤの決定を実行するために必要な振幅測定および予め
記憶された値を得ることが必要である。
【0061】この方法の詳細を議論する前に、この方法
はディスクドライブ100のドライブマイクロコントロ
ーラ140によって実行される制御プログラム内で好ま
しくは実現されることが注視されるべきである。マイク
ロコントローラ140は、NEC株式会社によって製造
された78322型のような16ビットマイクロコント
ローラまたは同等物を好ましくは含む。この方法におい
て、トラック番号フィールド24から読出されたトラッ
ク番号は、16ビットトラック位置番号の11の最上位
ビットに割り当てられる。5つの下位ビットは、図3に
示されるように、トラックごとに32個の可能な位置増
分の1つとして与えられる。トラック番号がトラック番
号フィールド24から読出されると、その11ビットは
16ビット位置レジスタの11の上位ビット位置にロー
ドされ、下位の5ビットは、名目トラック中心線量子化
値に対応する数値16で予めロードされる。図5ないし
10に示されるサブルーチンによって与えられる調整は
すべて、予めロードされた数値を修正値に調整する。図
4ないし10のフローチャートはトップダウンフォーマ
ットで示され、シーケンスが各フローチャートの上から
下に進むことを意味する。
【0062】読出チャネルしきい値特性および結果とし
て生じるヒステリシスならびにトラック番号における起
こり得るエラーによる、あるトラック番号から生じる位
置的曖昧さを除去するために、フェイバー(favo
r)トラック番号フラグFVR_TKが、シークルーチ
ンの間にセットされる。読出チャネルから実際に再生さ
れたトラック番号は、読出チャネルヒステリシス特性に
よって、ヘッドに最も近いトラックではないことが当業
者には理解されるであろう。現在好ましいように、もし
5つ以上のトラックが、サンプリングされる各サーボセ
クタ間隔の間で交差されていれば、フェイバートラック
フラグFVR_TKが1つにセットされる。これは、ト
ラック番号フィールド24から読出されたトラック番号
が、隣接するトラック境界の間の遷移にあるいくつかの
Bバーストエッジ情報の代わりに使用されるシーク動作
の高速部分を示す。もし5つより少ないトラックが、サ
ンプリングされる各サーボセクタ間隔の間で横切られて
いると、フェイバートラックフラグFVR_TKが0に
セットされる。これは、整定におけるように低速ヘッド
移動位相を示し、この位相において、トラック間のサー
ボバーストエッジはヘッドトランスジューサ102の正
確な位置を決定するためにトラック番号よりも好まし
い。フェイバートラックフラグをセットしクリアするた
めのルーチンは、各サーボセクタ間隔10上のヘッド1
02の通過と同期してマイクロプロセッサによって定期
的に実行されるサーボ割り込みサービスルーチン内に含
まれる。
【0063】図4に戻ると、開始ノード50はサーボ割
り込みサービスルーチンに基づいてマイクロコントロー
ラ140によってサーボ時間でエンターされる。トラッ
ク番号はセクタ10のトラック番号フィールド24から
読出され、ステップ51でレジスタに入力される。論理
ノード52はトラック番号が偶数トラックまたは奇数ト
ラックのいずれを識別するか決定する。
【0064】もし偶数トラックがトラック番号によって
識別されると、プログラムの流れは、Aバースト振幅が
低等価点(A=BLo)より低いかどうかを検査する論
理ノード53に進む。もしそうであれば、偶数トラック
の、BバーストがAバーストより大きい(EB_B>
A)サブルーチン54(図5)が呼び出される。このサ
ブルーチンの実行において、Bバーストエッジは作動エ
ッジである。このサブルーチン54は終了ノード55で
示されるように、終了するまで実行される。もし論理ノ
ード53が、Aが低等価点(A=BLo)よりも低くな
かったと決定すれば、論理ノード56はAバースト振幅
が高等価点(A=BHi)および低等価点(A=BL
o)の間にあるかどうかを検査する。もしそうであれ
ば、偶数トラックのAバースト(EA)サブルーチン5
7(図6)が読出される。このサブルーチン57はAバ
ーストエッジを使用し、終了ノード58に到達するまで
実行される。
【0065】もしAバースト振幅が、ノード56で検査
されるように、高および低等価点の間になければ、唯一
残っている可能性はAバースト振幅が高等価点(A=B
Hi)よりも大きいということだけであり、この場合に
おいて偶数トラックの、AバーストがBバーストよりも
大きい(EB_A>B)サブルーチン59(図7)が呼
び出される。このサブルーチン59はBバーストエッジ
を使用する。サブルーチン59は終了ノード60に到達
するまで実行される。
【0066】偶数トラック/奇数トラック論理ノード5
2に戻って、もし奇数トラックが存在すると決定される
と、論理ノード62はAバースト振幅が低等価点(A=
BLo)よりも低いかどうかを検査する。もしそうであ
れば、奇数トラックの、AバーストがBバーストよりも
大きい(OB_A>B)サブルーチン63(図8)が呼
び出される。このサブルーチン63はBバーストエッジ
を使用し、終了ノード64に到達するまで実行される。
もしそうでなければ、論理ノード65はAバースト振幅
が高および低等価点の間にあるかどうかを決定する。も
しそうであれば、奇数トラックのAバーストエッジ(O
A)サブルーチン66(図9)が、終了ノード67に到
達するまで実行される。唯一残っている可能性は、Aバ
ースト振幅が高等価点(A=BHi)よりも大きいとい
うことである。この場合、奇数トラックの、Bバースト
がAバーストより大きい(OB_B>A)サブルーチン
68(図10)が、Bバーストエッジを使用して実行さ
れる。このサブルーチンは終了ノード69に到達するま
で継続される。
【0067】図5は、ヘッド102がEB_B>Aエッ
ジ位相セグメントに置かれた場合に位置バーニヤを計算
するためのサブルーチン54を示す。開始ノード200
がこのサブルーチンを開始する。Bバーストエッジの振
幅はステップ201で得られる。ステップ202におい
て、低等価値(A=BLo)は、差値DIFFを得るた
めに、測定されたB振幅から減算される。差値DIFF
は、ステップ203において、傾斜値SLPによって乗
算され、結果として生じる積は番号NUMに等しい。論
理ノード204は、番号NUMが8よりも小さいかどう
かを検査する。もしそうであれば、論理ノード205は
フェイバートラックフラグが1にセットされるかどうか
を決定する。もしそうであれば、ステップ206で(1
6へのプリセットでセンタリングされた)実際のトラッ
ク番号ACT_TKに15が加算され、実行はその後終
了ノード207に到達する。もしフェイバートラックフ
ラグが0であれば、それはバーストエッジがトラック番
号に対して適当であることを意味するのであるが、傾斜
値NUMがノード208の実際のトラック番号ACT_
TKから減算され、ノード209がその結果生じた差に
23を加算し、終了ノード209に達する。
【0068】もし論理ノード204がその番号が8より
も小さくないことを決定すれば、論理ノード211は番
号NUMが値15よりも大きいかどうかを決定する。も
しそうであれば、値28は、ステップ212で実際のト
ラック番号ACT_TKに加算され、その後終了ノード
213に到達する。
【0069】もし諭理ノード211が番号NUMが15
よりも大きくないことを決定すれば、それはNUMが8
ないし15の間の範囲にあることを意味し、ステップ2
1が傾斜値NUMを実際のトラック番号ACT_TKか
ら減算し、ステップ215が最終位置修正値を得るため
に、結果として生じる和に値23を加算し、終了ノード
216に到達する。これによって図5に示されるEB_
B>Aエッジサブルーチン54の議論が完了する。
【0070】図6は、EAエッジ位相サブルーチン57
のためのサブルーチン57を示す。開始ノード220は
差値DIFFを得るために低等価値(A−BLo)がA
バースト振幅から減算されるステップ221に通じる。
この差値は次にステップ222で傾斜値SLPによって
乗算され、番号値NUMに到達する。論理ノード223
は番号値NUMが値15よりも大きいかどうかを検査す
る。もしそうであれば値8はステップ224で実際のト
ラック番号ACT_TKから減算され、終了ノード22
5に達する。
【0071】もし論理ノード223が、番号NUMが1
5よりも小さいと決定すれば、ステップ226は番号N
UMを実際のトラック値ACT_TKから減算し、値7
がステップ227で結果として生じる差に加算され、正
確な位置の決定を完了し、その後終了ノード228に到
達する。番号値NUMが0よりも小さいという場合は決
して起こらず、したがってその可能性のための検査は準
備されない。これによって図6に示されるEAサブルー
チンの議論が完了する。
【0072】図7を参照すると、EB_A>Bエッジサ
ブストレート59のためのサブルーチンが、開始ステッ
プ230で開始し、Bバーストエッジ振幅が得られるス
テップ231に通じる。低等価点値(A+BLo)は、
測定されたB振幅から減算され、ステップ232で差値
DIFFを得る。差値DIFFは、ステップ233で傾
斜値SLPによって乗算され、傾斜番号値NUMを見
る。論理ノード234はその後、番号値NUMが8より
小さいかどうかを決定する。
【0073】もしそうであれば、論理ノード235はフ
ェイバートラックフラグFVR_TKがセットされてい
るかどうかを検査する。もしそうであれば、値16は、
ステップ236で実際のトラック番号ACT_TKから
減算され、終了ノード237に到達する。もしフェイバ
ートラックフラグFVR_TKがセットされていなけれ
ば、それはバーストエッジがトラック番号に対して好ま
しいことを意味し、番号傾斜値NUMが、ステップ23
8で実際のトラック番号ACT_TKに加算され、値2
4が、ステップ239で結果として生じる和から減算さ
れ、実際のトラック位置を得る。そして、終了ノード2
40に到達する。
【0074】もし番号値が、ノード234で検査される
ように8よりも小さくなければ、第2の論理ノード24
1が、番号値NUMが15よりも大きいかどうかを見る
ために検査する。もしそうであれば、ステップ242は
値9を実際のトラック番号ACT_TKから減算し、終
了ノード243に到達する。もしそうでなければ、番号
値NUMは、ステップ244で実際のトラック値ACT
_TKに加算され、値24が、ステップ245で結果と
して生じる和から減算される。そして、終了ノード24
6に到達する。これによって、EB_A>Bエッジサブ
ルーチン59の議論が完了する。
【0075】図8を参照すると、OB_A>Bエッジサ
ブルーチン63が開始ノード250で開始する。Bバー
ストエッジ振幅はステップ251で得られ、低等価値A
=BLoが、ステップ252でBバースト振幅から減算
され、差値DIFFを得る。差値DIFFは、ステップ
253で傾斜値SLPによって乗算され、番号値NUM
を得る。論理ノード254は、その差が0より小さいか
どうかを検査する。もしそうであれば、値8が、ステッ
プ255で実際のトラック番号ACT_TKに加算さ
れ、終了ノード256に到達する。
【0076】もしそうでなければ、それは番号値が、ノ
ード254で検査されるように0より大きいことを意味
し、論理ノード257が、番号値NUMが7より大きい
かどうかを検査する。もしそうであれば、さらに論理ノ
ード258がフェイバートラックフラグFVR_TKが
セットされているかどうかを決定する。もしそうであれ
ば、ステップ259は値15を実際のトラック番号AC
T_TKに加算し、終了ノード260に到達する。もし
そうでなければ、それはバーストエッジがトラック番号
に優先して使用されるべきことを意味し、傾斜番号値N
UMが、ステップ261で実際のトラック値に加算さ
れ、値8が、ステップ262で結果として生じる和に加
算される。そして、終了ノード263に到達する。
【0077】もし番号値NUMが、ノード257で検査
されるように0と7の間にあれば、番号値NUMは、ス
テップ264で実際のトラック番号に加算され、値8
が、ノード265で結果として生じる和に加算される。
そして、終了ノード266に到達する。これによって、
図8に示されるOB_A>Bエッジサブルーチンの議論
が完了する。
【0078】図9を参照すると、OAエッジサブルーチ
ン67が開始ノード270で開始し、低等価値(A=B
Lo)がAバースト振幅から減算されるノード271に
進み、差値DIFFを与える。差値DIFFは、ステッ
プ272で傾斜値SLPによって乗算され、番号値NU
Mを与える。論理ノード273は、番号値NUMが15
よりも大きいかどうかを検査する。もしそうであれば、
ステップ274は値7を実際のトラック番号ACT_T
Kに加算し、終了ノード275に到達する。
【0079】もし番号値NUMが、ノード273で検査
されるように15よりも小さければ、ステップ276は
番号値NUMを実際のトラック値ACT_TKに加算
し、値8が、ステップ277で結果として生じる和から
減算される。そして、終了ノード278に到達する。番
号値NUMがこの特定のAバーストエッジ位相サブルー
チン57において0よりも小さいことは決してない。こ
れによって、図9に示されるOAエッジサブルーチンの
議論が完了する。
【0080】図10を参照すると、OB_B<Aエッジ
位相サブルーチン68は開始ノード280で開始し、B
バーストエッジ振幅が得られるステップ281に進む。
測定されたBバーストエッジ振幅は低等価値(A=BL
o)から減算され、ステップ282で差値DIFFを与
える。差値DIFFは、ステップ283で傾斜値SLP
によって乗算され、番号値NUMを与える。論理ノード
284は、番号値NUMが0よりも小さいかどうかを検
査する。もしそうであれば、ステップ285は値9を実
際のトラック番号ACT_TKから減算し、終了ノード
286に到達する。
【0081】もし番号値NUMが0より小さくなけれ
ば、論理ノード287で、値7を上回るかどうかを検査
される。もしそうであれば、論理ノード288はフェイ
バートラックフラグFVR_TKがセットされているか
どうかを検査する。もしそうであれば、ノード289は
値16を実際のトラック番号ACT_TKから減算し、
終了ノード290に到達する。もしフェイバートラック
フラグがセットされていなければ、それはバースト振幅
がトラック番号に対して好ましいことを意味し、ノード
291が番号値NUMを実際のトラック番号ACT_T
Kから減算する。ステップ292は値9を結果として生
じる和から減算し、終了ノード293に到達する。
【0082】もし番号値NUMが、ノード287で検査
されるように0と7の間にあれば、ステップ294は番
号値NUMを実際のトラック番号ACT_TKから減算
し、ステップ295が値9を結果として生じる差から減
算し、特定のトラック番号に対するエッジ値を与える。
そして、終了ノード296に到達する。これによって、
図10に示されるOB_B>Aサブルーチン68の議論
が完了する。
【0083】図4に示される過程が完了すると、完全な
16ビットトラックロケーション番号が使用可能とな
り、シーキング動作の間望まれるトラックロケーション
への距離を知るために、マイクロコントローラ140に
よって行先トラック番号から減算される。望まれるトラ
ックロケーションの16ビット値は、下位5ビット位置
における中心線位置を含むように常にセットされる。
【0084】図11を参照すると、ドライブ100は、
ディスクスピンドルおよびディスク12を回転するため
に直接装着されるブラシレスDCスピンドルモータのよ
うなスピンドルモータ13によって、3600rpmの
ような予め定められた角速度で回転される1つ以上の共
通にジャーナルされたディスクを含む。各データ面はそ
れぞれの関連するデータトランスジューサヘッドを有す
る。図11に示されるように、1つのディスク面12は
関連するヘッド102を有し、そのディスクの反対の主
表面は関連するヘッド103を有する。データトランス
ジューサヘッド102および103はヘッド位置決め装
置構造104に、適当なロードビーム構造を介して装着
される。低電力応用には、1990年3月12日に提出
の、同一の譲受人に譲受された係属中の米国特許出願N
o.07491748(現在米国特許No.50272
41)に説明される反転フランジロードビームおよびロ
ードタブ配列が現在好ましいとされ、その開示が明細書
のこの部分の参照によってここに明確に援用される。
【0085】ヘッド位置決め装置構造は好ましくは、参
照される′004特許に示されるアクチュエータのよう
なインラインの質量平衡回転アクチュエータ型のもので
ある。アクチュエータ回転ボイスコイルモータ106は
電気駆動電流を、トラックシーキング動作の間ヘッド1
02および103をトラックからトラックへ位置決め
し、かつ、トラック追従動作の間ヘッド102および1
03を所望のデータトラックロケーションに維持するた
めの変位力に変換する。
【0086】ディスク面12上に記録されるすべての情
報はトランスジューサ102によって読出され、図12
に示されるようにサーボセクタ10のサーボ情報および
ユーザデータセクタのユーザデータを含む。読出チャネ
ル前置増幅器および書込ドライバ106は、読出の間
に、記録された磁束遷移から変換された微小な電気信号
を前置増幅し、データ書込動作の間に、ディスク面へデ
ータを書込むために駆動電流を増幅する。回路106
は、どのヘッドがディスク面12に書込むかも選択す
る。
【0087】モノリシックデータ経路電子回路108
は、磁束遷移を検出し、かつ、磁束遷移をデジタル遷移
に変換するためのパルス検出器回路110と、読出され
る磁束遷移のピーク振幅を検出するための(それによっ
て、たとえば、サーボバーストエッジ振幅が得られる)
ピーク検出器回路112と、磁束遷移をデジタルデータ
の流れに分離するための位相ロックループ114と、周
波数シンセサイザ116とを含む。パルス検出器110
は、入ってくる各サーボセクタでAGCサーボフィール
ド16を読出することによって、サーボAGCレベルに
リセットされるAGC回路を含む。データが、サーボセ
クタ間隔10の間のデータゾーンから読出されていたと
きに、この回路は、データAGC値に設定された後、サ
ーボバースト振幅に適当なAGCレベルに読出チャネル
をリセットする。周波数シンセサイザ116は、図12
に示されるように、多くの異なる読出および書込周波数
が、異なるデータ転送速度およびデータセクタを有する
データゾーンを支持するように確立されることを可能に
する。好ましくは、モノリシック回路108は、ナショ
ナル セミコンダクタ コーポレーション(Natio
nal Semiconductor Corp.)に
よって製造されたDP8491型、または同等物として
実現される。この回路は単一の+5ボルト電源で作動す
る。
【0088】別のモノリシックチップ120は、データ
の1.7ランレングス制限コードへのエンコーディング
およびそれからのデコーディングのためのランレングス
限定エンコーダ/デコーダ120を含む。好ましくは、
エンコーダ/デコーダ120は、その開示が参照によっ
て援用される、同一譲受人に譲受された米国特許No.
4675652に従う。チップ120は、データシーケ
ンサ124およびバッファメモリコントローラ126も
含む。データシーケンサ124およびバッファメモリコ
ントローラ126は協働して、ワードごとに直列のフォ
ーマットおよびバイトごとに並列のフォーマットの間の
データ変換、記憶面12上のデータセクタ内の予め定め
られた記憶ロケーションへの、およびこれからのユーザ
データブロックの実際の記憶および検索、ならびにバッ
ファメモリ156のユーザデータブロックの一時記憶装
置を管理する。マイクロコントローラインターフェース
128は、チップ120がマイクロコントローラ140
によって直接制御されるのを可能にする。
【0089】サーボ制御回路130もチップ120に含
まれ、パルス検出器110内のAGC増幅器を制御する
AGCタイミングウィンド値を与え、シーキングおよび
整定モードの間AバーストおよびBバースト振幅をサン
プリングしかつ保持するために、かつ選択的にトラック
追従モードの間Cバースト振幅をサンプリングしかつ保
持するために、ピーク検出器112を制御する適当なタ
イミング信号を発生する。制御回路120は、サーボセ
クタ間隔10の間パルス検出器110からくるビットの
流れを監視し、AGCフィールド16の後のサーボアド
レスマーク20に速やかに同期し、それによってサーボ
制御回路130がその後、アドレスマークフィールド2
0に続くサーボセクタ間隔10内の様々なサーボフィー
ルド16、18、20、22、24、28、32および
36を分離するための制御ウィンドを発生し、送り出
す。サーボ制御回路130はさらに、バーストレディ信
号を発生し、ライン133上に送り出して、マイクロコ
ントローラ140のA・Dコンバータ142によつバー
スト振幅変換を制御する。この回路は割込信号もライン
131上に発生して送り出し、サーボ時間の間マイクロ
コントローラによるプログラムの実行に割込む。
【0090】回路120は、変化する幅またはデューテ
ィサイクルのパルスを、サーボループのローパスフィル
タ134に送りだすパルス幅変調器132を含み、この
ローパスフィルタ134は、これらの制御パルスを、サ
ーボ駆動回路136に与えられる平滑化された駆動電流
に変換する。サーボ駆動回路136は回転ボイスコイル
アクチュエータモータ106を駆動する。たとえば、制
御パルスの1/2のデューティサイクルは、アクチュエ
ータモータ106で0の駆動電流を名目的に確立する。
デューティサイクルが1/2を上回れば、一方方向の駆
動電流が発生され、送り出される。デューティサイクル
が1/2を下回れば、他方方向の駆動電流が発生され送
り出される。したがって、1/2デューティサイクル点
は、パルス幅変調器132のダイナミックレンジの中間
点をマークする。
【0091】ドライブ100のトラック追従動作の間、
AバーストおよびCバースト振幅はマイクロコントロー
ラ140のアナログ・デジタルコンバータ素子142の
多重化された入力に連続的に与えられる。マイクロコン
トローラ140は、バーストエッジアナログ振幅値をデ
ジタル値に連続的に変換する。代替的に、かつそれほど
好ましくはないが、パルス振幅差回路(図示されない)
はAバーストおよびCバースト振幅を受信し、かつマイ
クロコントローラA・D142による量子化のためにア
ナログ位置エラー/差値を引き出すように含まれてもよ
い。A・Dはまた、トラックシーキングおよび整定モー
ドの間、Aバーストエッジ振幅およびBバーストエッジ
振幅値も受信し、これらの値を上述のようにデジタル数
に変換する。
【0092】マイクロコントローラ140はまた、スピ
ンドルモータ13をスピンドルモータドライバ回路14
4を介して直接制御する。ディスク速度は連続する各活
性インデックスセクタ22の間の間隔を計ることによっ
て、マイクロコントローラにより監視される。
【0093】EPROM146は、マイクロコントロー
ラ140によって実行されるプログラム命令をいくつか
含む。他のアクセス時間−感知命令は、マイクロコント
ローラ140そのものの中にあるオンボードROM内に
含まれる。EPROM146は、アドレスビット位置A
8ないしA12のアドレス値を与えるマイクロコントロ
ーラ140から直接、中位バス147を介してアドレス
指定される。下位アドレスビット位置A0ないしA7お
よび上位アドレスビット位置A13ないしA15は、そ
れらをデマルチプレクスし、バス148を介してEPR
OM146に与えるマイクロインターフェース128に
与えられる。上位アドレスビット位置A13ないしA1
5は、マイクロコントローラ140からバス150を介
してマイクロインターフェース128に直接与えられ
る。バス149は、メモリ、アドレス、およびデータ値
を、マイクロインターフェース128およびSCSIイ
ンターフェース回路152に与える。
【0094】バッファデータバス154は、SCSIイ
ンターフェースチップ152を、RAMバッファメモリ
アレイ156およびバッファ制御回路126に接続す
る。バッファメモリアドレスは、バッファ制御回路12
6によって発生され、アドレスバス158を介してバッ
ファメモリアレイ156に送り出される。バス160
は、ディスクドライブ10およびホストコンピューティ
ングシステム(図示されない)の間に入/出力経路を与
える。終端162は、ドライブ100が作動的に接続さ
れるホストコンピューティング装置に通ずるバスライン
160に適当な終端インピーダンスを与えるために設け
られてもよい。
【0095】図12を参照すると、現在好ましいとされ
るデータゾーン配置が示され、この配置は、ディスク1
4のデータ面12上のビットパッキングの効率性を改良
する。他のデータ分割の配置は明らかに実行可能であ
る。既知のとおり、ビット密度はデータトランスジュー
サヘッド102および回転ディスク面12の間の相対速
度の関数である。この相対速度は半径方向に最も外側の
トラックで最高であり、半径方向に最も内側のトラック
で最低である。8つのデータゾーンZ0ないしZ7の各
々は、たとえば117同心円状データトラックを含む。
【0096】たとえば4つのデータトラックを含む、デ
ータ面12の最も外側の領域Sysは、ディスクドライ
ブサブシステム10の動作に必要とされるシステム情報
を含む。最も外側のデータゾーンZ0は60のデータセ
クタを含み、18.20Mbpsの生データ速度および
27.29MHzのコード化された周波数を有する。こ
のゾーンは、ディスク14の両側にたとえば7.13メ
ガバイトを記憶する。
【0097】次のゾーンZ1は55セクタを含み、1
6.76Mbpsの生データ速度および25.14MH
zのコード化された周波数を有し、6.53メガバイト
を記憶する。第3のデータゾーンZ2は52セクタを含
み、15.41Mbpsの生データ速度、および23.
11MHzのコード化された周波数を有し、ディスク1
4の両側に6.17メガバイトを記憶する。第4のデー
タゾーンZ3は46セクタを有し、14.00Mbps
の生データ速度、および21.00MHzのコード化さ
れた周波数を有し、ディスクの両側に5.45メガバイ
トを記憶する。第5のデータゾーンZ4は42セクタを
有し、12.80Mbpsの生データ速度、および1
9.20MHzのコード化された周波数を有し、ディス
クの両側に4.97メガバイトを記憶する。第6のデー
タゾーンZ5は38セクタを有し、11.64Mbps
の生データ速度、および17.45MHzのコード化さ
れた周波数を有し、ディスクの両側に4.49メガバイ
トを記憶する。第7のデータゾーンZ6は33セクタを
有し、10.13の生データ速度、および15.20M
Hzのコード化された周波数を有し、ディスクの両側に
3.89メガバイトを記憶する。第8のデータゾーンZ
7は30セクタを有し、9.24Mbpsの生データ速
度、および13.87MHzのコード化された周波数を
有し、ディスク14の両側に3.53メガバイトを記憶
する。内側のゾーンZ7の特性を有する第8のデータゾ
ーンの内側のいくつかのトラックは、システム診断およ
び他の値の記憶のために使用可能である。コード化され
た周波数はマイクロコントローラ140の制御下に周波
数シンセサイザ116によって合成される。
【0098】図12に示されるデータゾーン配置でこれ
まで説明してきたように、合計42.17メガバイトが
単一のディスク14の両側で記憶されてもよい。好まし
くは、ディスク14は2.5″の直径を有する。データ
ゾーンで生データ周波数を調整することによって、イン
チごとの磁束変化は、たとえば高いところではZ0の3
5178から低いところではZ6の31990の範囲
で、かなり一定に保持されることができる。
【0099】図12から明らかなように、サーボセクタ
間隔10は、規則正しい速度で、かつインデックス(図
12のディスク14の端部の楔によってマークされる)
以外でのデータゾーンのデータセクタと非同期に起こ
る。好ましくは52のサーボセクタ10が存在する。サ
ーボ周波数は、最高生データ速度をいくらか下回るため
に16MHzで固定される図13に示されるように、各
データセクタ11はデータ同期フィールド13で開始
し、このフィールド13は、タイマ回路130およびP
LL114がゾーンデータ速度に再同期するのを可能に
する。各埋込サーボセクタは一定の3Tデータ速度で作
動するため、データ同期フィールド13は同様に各サー
ボセクタに続き、それによって読出チャネル回路は各サ
ーボセクタの割込みに続きデータ速度に再同期されても
よい。データIDフィールド15は各データセクタの開
始時に発生し、データセクタを124に一致させる。E
CCおよび許容差キャップ17も、各データセクタ11
の終端部に含まれる。
【0100】参照される′004特許はその図17にお
いてトラックシーキングサーボループを説明し、かつそ
の図18においてトラック追従サーボループを説明す
る。これらのループ構造は、この発明の原理に従って、
シーキングおよび整定の間の絶対トラック位置値を含め
ることによってその性能が向上されるサーボループの例
である。
【0101】この特許明細書に付加されるマイクロフィ
ッシュは、2つのアセンブラ言語(原始コード)プログ
ラムリストを含み、第1のリストは「SERVO」と表
記され、第2のリストはSERVOルーチンから呼び出
されるルーチンであり「SEEK」と表記される。
【0102】当業者には、好ましい実施例の前述の説明
を考慮すると、この発明の精神から離れずに、多くの変
化および修正が容易に明らかであり、その範囲は前述の
請求項によってより特定的に指摘される。この中の説明
およびこの開示は、例示によってのみ示され、この発明
の範囲を限定するものとして構成されるべきではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理に従ったディスクドライブのた
めの予め記録された埋込サーボセクタパターンの図であ
り、このパターンはディスクドライブ内の回転ディスク
のデータ記憶面上で反復され、A/B/Cサーボバース
トを含み、AおよびBバーストはトラックシーキングお
よび整定のためのエッジサーボを形成し、AおよびCバ
ーストはトラック追従サーボパターンを形成する図であ
る。
【図2】空間的直角位相のA/Bサーボバーストパター
ンの相対振幅を、ディスク面上のデータトランスジュー
サヘッドの半径方向の位置の関数としてグラフ化するこ
とによって、この発明に従ったエッジサーボ配置を示す
図である。
【図3】データトランスジューサヘッドの半径方向の位
置に関連するサーボバーストエッジの量子化値の一例の
グラフである。
【図4】この発明の原理に従う選択されたバーストエッ
ジから絶対トラック位置を決定するためのマイクロプロ
セッサ制御プログラムの一部分の、全体的なトップダウ
ン制御プログラムフローチャートである。
【図5】図4のメインルーチンから呼び出されるサブル
ーチンのフローチャートである。
【図6】図4のメインルーチンから呼び出されるサブル
ーチンのフローチャートである。
【図7】図4のメインルーチンから呼び出されるサブル
ーチンのフローチャートである。
【図8】図4のメインルーチンから呼び出されるサブル
ーチンのフローチャートである。
【図9】図4のメインルーチンから呼び出されるサブル
ーチンのフローチャートである。
【図10】図4のメインルーチンから呼び出されるサブ
ルーチンのフローチャートである。
【図11】図1の予め記録された埋込サーボセクタパタ
ーンを有する回転記憶ディスクを組込むディスクドライ
ブのブロック図である。
【図12】図11の回転記憶ディスクのデータ面の平面
図のグラフであり、それぞれ異なるデータ伝送速度を有
し、かつ、図11のディスクドライブのデータ記憶空間
を通して共通に整列されたサーボセクタを有する、8つ
のデータセクタゾーンZ0ないしZ7を示すグラフであ
る。
【図13】データセクタおよび埋込サーボセクタを含む
データトラックのセグメントの図である。
【符号の説明】
102 データトランスジューサヘッド 24 トラック番号フィールド 20 サーボアドレスマークフィールド 28 Aバースト 32 Bバースト 36 Cバースト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−187971(JP,A) 特開 昭62−250567(JP,A) 特開 平1−169777(JP,A) 特公 平1−36188(JP,B2) 特公 平1−35430(JP,B2)

Claims (31)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスクドライブデータ記憶装置内の複
    数の同心円状のデータトラックから選択された1つのト
    ラックに対してデータトランスジューサヘッドのヘッド
    位置を決定するための方法であって、 少なくとも1つの予め記録されたサーボセクタをデータ
    トラック内に設けるステップを備え、前記サーボセクタ
    は、 予め定められたサーボバースト磁束遷移パターンが予め
    記録され、前記トラックのトラック中心線に実質的に一
    致するように置かれる1つの長手方向のバーストエッジ
    を有し、かつ前記トラックに直接隣接する第2のトラッ
    クのトラック中心線と実質的に一致するように置かれる
    別の長手方向のバーストエッジを有する第1の発生する
    サーボバースト手段と、 前記トラックのトラック境界に実質的に一致するバース
    トエッジを与えるために、予め定められたサーボバース
    ト磁束遷移パターンが予め記録された第2の発生するサ
    ーボバースト手段とを含み、さらに前記方法は、 前記データトランスジューサヘッドを通過する際に、前
    記セクタの存在を検出するステップと、 前記データトランスジューサヘッドで前記第1の発生す
    るサーボバースト手段を読出し、そこからピーク振幅値
    を決定し、かつ第1のバーストピーク振幅値を記録する
    ステップと、 前記第1のバーストピーク振幅値を、少なくとも1つの
    予め定められた基準バースト振幅値と比較し、前記デー
    タトランスジューサヘッドが前記第1の発生するサーボ
    バーストの前記エッジの1つの線形部分に沿って通過し
    たかどうかを確定するステップと、もしそうならば、 記録された第1のバーストピーク振幅値から、前記デー
    タトランスジューサヘッドの位置を決定するステップ
    と、もしそうでなければ、 前記データトランスジューサヘッドで前記第2の発生す
    るサーボバースト手段を読出し、そこからピーク振幅値
    を決定し、かつ第2のバーストピーク振幅値を記録する
    ステップと、 記録された第2のバーストピーク振幅値から、前記トラ
    ックに対する前記データトランスジューサヘッドの絶対
    位置を決定するステップとを備える、方法。
  2. 【請求項2】 校正ルーチンの間に前記基準バースト振
    幅値を決定するステップをさらに備える、請求項1に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】 前記基準バースト振幅値を決定するため
    のステップは、少なくとも1つの振幅等価点を、前記第
    1のサーボバースト手段およひ前記第2のサーボバース
    ト手段の間の半径方向のロケーションで決定するステッ
    プを含む、請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記少なくとも1つの振幅等価点を決定
    するステップは、高振幅等価点および低振幅等価点を決
    定するステップを含む、請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 バースト振幅の関数として、前記データ
    トランスジューサヘッドの半径方向の位置的変位を決定
    することによって、校正動作の間に前記エッジの各々の
    傾斜を決定するステップをさらに含み、かつ前記データ
    トランスジューサヘッドの位置を決定するステップは前
    記傾斜に関連してさらに実行される、請求項1に記載の
    方法。
  6. 【請求項6】 前記データトラック内に少なくとも1つ
    のサーボセクタを設けるステップは、サーボ情報パター
    ンの開始を識別するための、その中に予め記録された磁
    束遷移パターンを含むサーボセクタアドレスマークフィ
    ールドを設けるステップと、前記1つのデータトラック
    を複数のデータトラックの中から識別するための、その
    中に予め記録された磁束遷移パターンを含むトラック番
    号フィールドを設けるステップとをさらに含み、さら
    に、 前記データトランスジューサヘッドで前記サーボセクタ
    アドレスマークフィールドを読出し、前記サーボ情報パ
    ターンの開始を決定するステップと、 前記トラック番号フィールドを読出し、前記1つのデー
    タトラックを複数のデータトラックの中から識別するス
    テップとを含む、請求項1に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記サーボセクタアドレスマークフィー
    ルドを設けるステップおよび前記トラック番号フィール
    ドを設けるステップは、前記第1および第2の発生する
    サーボバースト手段を設けることに先立って実行され
    る、請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 決定されたヘッド位置は、前記トラック
    の前記トラック番号フィールドから得られる値に加算さ
    れ、それによって前記トラックのトラック番号および前
    記トラック内のデータトランスジューサヘッドの位置を
    表示する番号を与える、請求項6に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記トラックのトラック番号は、トラッ
    ク中心線の位置を表示する位置値を含むように最初にセ
    ットされ、かつ決定されたヘッド位置はトラック中心線
    位置の位置値に加算されまたは減算され、それによって
    前記トラック内のデータトランスジューサヘッドの位置
    を与える、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記位置値は、前記データトラック内
    の前記データトランスジューサヘッド位置の量子化分解
    能の1/2の値に決定される、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記データトラック内の前記量子化分
    解能は32の増分であり、かつ前記位置値は16であ
    る、請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 選択された1つのトラックの幅は前記
    データトランスジューサヘッドの幅よりも広く、さら
    に、前記データトランスジューサヘッドは前記バースト
    に対して半径方向の運動のデッドゾーンの領域を経験
    し、それによって前記データトランスジューサヘッドに
    よって前記バーストから読出されるバースト振幅が、前
    記データトランスジューサヘッドが前記デッドゾーンの
    領域を半径方向に移動する際に、実質的に一定のままで
    ある、請求項1に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記トラック番号フィールドを前記デ
    ータトラックのうちの2つの隣接するものの間のトラッ
    ク境界の周辺で読出すステップは、どのデータトラック
    がヘッドに最も近接しているかということに関してその
    結果が曖昧であり、さらに、 トラックシーキング動作の間に、複数のデータトラック
    に対するヘッドの半径方向の速度を決定するステップ
    と、 決定された半径方向速度を、予め定められた基準速度値
    と比較するステップと、 決定された半径方向速度が前記基準速度値よりも大きい
    とき、半径方向のヘッド位置の表示として、前記データ
    トランスジューサヘッドによって読出されるトラック番
    号を選択するステップと、 前記第2の発生するサーボバーストを読出すステップ
    と、前記記録された第2のバーストピーク振幅から、前
    記データトランスジューサヘッドの絶対位置を決定する
    ステップとを実行するステップと、 前記記録された第2のバーストピーク振幅を参照するこ
    とによって、前記データトランスジューサヘッドによっ
    て読出されるトラック番号を修正するステップとを含
    む、請求項6に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記第1のバーストピーク振幅を前記
    予め定められた基準バースト振幅値と比較するステップ
    と、前記第2の発生するサーボバースト手段を読出すス
    テップとは、少なくとも一部分並行して実行される、請
    求項1に記載の方法。
  15. 【請求項15】 ディスクドライブ内の埋込セクタヘッ
    ド位置サーボループのためのサーボセクタパターンであ
    って、前記パターンは、複数の同心円状のデータトラッ
    クの中の1つの同心データトラックのために、 前記サーボセクタパターンの開始を識別するための、そ
    の中に予め記録された磁束遷移パターンを含むサーボセ
    クタアドレスマークフィールドと、 複数のデータトラックの中から前記1つのデータトラッ
    クを識別するための、その中に予め記録された磁束遷移
    パターンを含むトラック番号フィールドと、 予め定められたサーボバースト磁束遷移パターンが予め
    記録され、前記トラックのトラック中心線と実質的に一
    致するように置かれる1つの長手方向のバーストエッジ
    を有し、かつ前記トラックに直接隣接する第2のトラッ
    クのトラック中心線と実質的に一致するように置かれる
    別の長手方向のバーストエッジを有する第1の発生する
    サーボバースト手段と、 前記トラックのトラック境界と実質的に一致するバース
    トエッジを与えるための、予め定められたサーボバース
    ト磁束遷移パターンが予め記録されている第2の発生す
    るサーボバースト手段とを備える、サーボセクタパター
    ン。
  16. 【請求項16】予め定められたサーボバースト磁束遷移
    パターンが予め記録され、かつそのバースト振幅が前記
    第1の発生するサーボバースト手段から180度位相が
    ずれているように空間的に置かれた第3の発生するサー
    ボバースト手段をさらに備え、それによって前記第3の
    発生するサーボバースト手段は前記トラックのトラック
    中心線と実質的に一致するように置かれる1つの周辺バ
    ーストエッジと、前記トラックに直接隣接する第3のト
    ラックのトラック中心線と実質的に一致するように置か
    れる別の周辺バーストエッジとを有し、かつ前記トラッ
    クは前記第2のトラックおよび前記第3のトラックの間
    に置かれる、請求項15に記載のサーボセクタパター
    ン。
  17. 【請求項17】 前記トラックは奇数および偶数トラッ
    クの予め定められた1つであり、かつ前記第2の発生す
    るサーボバースト手段は、前記トラックの全体を占めか
    つ前記トラックのトラック境界と実質的に一致する2つ
    の長手方向のバーストエッジを有するバーストを含む、
    請求項15に記載のサーボセクタパターン。
  18. 【請求項18】 前記トラックは奇数および偶数トラッ
    クの予め定められたもう1つであり、かつ前記第2の発
    生するサーボバースト手段は、奇数および偶数の予め定
    められたトラックに隣接するトラック全体を占める2つ
    のバーストを含み、かつ前記2つのバーストの隣接して
    面する長手方向のバーストエッジは前記トラックのトラ
    ック境界と実質的に一致する、請求項17に記載のサー
    ボセクタパターン。
  19. 【請求項19】 埋込サーボセクタの予め記録されたパ
    ターンを含む少なくとも1つのデータ記憶面を有する回
    転データ記憶ディスクに対してデータトランスジューサ
    ヘッドの位置決めをするためのヘッド位置サーボループ
    を有する高性能のディスクドライブであって、 各トラックごとに予め記録されたサーボセクタパターン
    は、前記データトランスジューサヘッドの半径方向のヘ
    ッドギャップの幅よりも半径方向に広く、 前記パターンは、複数のトラックの中の第1のトラック
    および第3のトラックの間に置かれる第2の同心円状デ
    ータトラックのために、 前記サーボセクタパターンの開始を識別するための、そ
    の中に予め記録された磁束遷移パターンを含むアドレス
    マークフィールドと、 第2のデータトラックを複数のデータトラックから識別
    するための、予め記録された磁束遷移パターンを含むト
    ラック番号フィールドと、 予め定められたサーボバースト磁束遷移パターンが予め
    記録され、前記第2のトラックのトラック中心線と実質
    的に一致するように置かれる1つの長手方向のバースト
    エッジを有しかつ前記第3のトラックのトラック中心線
    と実質的に一致するように置かれる別の長手方向のバー
    ストエッジを有する第1の発生するサーボバーストと、 前記第1のトラックおよび第3のトラックに対する前記
    第2のトラックのトラック境界と実質的に一致するバー
    ストエッジを与えるための、予め定められたサーボバー
    スト磁束遷移パターンが予め記録される第2の発生する
    サーボバーストとを備え、 前記第2のサーボバーストは前記第1のトラックおよび
    第3のトラックの完全に境界内に記録される、高性能の
    ディスクドライブ。
  20. 【請求項20】 前記セクタパターンは、トラック追従
    サーボモードのために、予め定められたサーボバースト
    磁束遷移パターンが予め記録され、その振幅が前記第1
    の発生するサーボバーストと180度位相がずれている
    ように空間的に置かれる第3の発生するサーボバースト
    を備え、これにより、前記第3の発生するサーボバース
    トは、前記第2のトラックのトラック中心線と実質的に
    一致するように置かれる1つの長手方向のバーストエッ
    ジ、および前記第1のトラックのトラック中心線と実質
    的に一致するように置かれる別の長手方向のバーストエ
    ッジを有する、請求項19に記載のディスクドライブ。
  21. 【請求項21】 前記ディスクドライブは、データトラ
    ックの複数のデータゾーンを有し、前記データゾーンに
    おいてそのデータトラックは予め定められたデータセク
    タの長さおよび番号ならびにデータ伝送速度を有し、そ
    れによって記憶ビット密度およびヘッドおよびディスク
    面の間の相対移動をより最適にし、各サーボセクタはデ
    ータゾーンの範囲を通じて半径方向に整列され、各サー
    ボセクタは、前記ディスクドライブの読出チャネル手段
    を前記サーボセクタに含まれるサーボ情報のデータ速度
    に同期させるための、前記サーボアドレスマークフィー
    ルドに先行するサーボ同期フィールドを含み、かつ各サ
    ーボセクタは、前記データトランスジューサヘッドがそ
    の上を通過する特定のデータゾーンのデータ速度に読出
    チャネル手段を再同期させるためのデータ同期フィール
    ドが後に続く、請求項19に記載のディスクドライブ。
  22. 【請求項22】 前記複数のデータゾーンが異なるデー
    タ伝送速度で作動することを可能にするために、複数の
    コード化された周波数をプログラマブルに発生するため
    のプログラムされたマイクロコントローラ手段の制御下
    で作動する周波数プログラマブル周波数シンセサイザ手
    段を備える、請求項21に記載のディスクドライブ。
  23. 【請求項23】 読出チャネルは、前記アドレスマーク
    フィールドおよび前記トラック番号フィールドを読出す
    ように読出チャネルを準備するために各サーボ同期フィ
    ールドに応答し、さらに各サーボセクタに続くデータフ
    ィールドを読出すように読出チャネルを準備するために
    データ同期フィールドに応答するマスタステートマシン
    手段を含む、請求項21に記載のディスクドライブ。
  24. 【請求項24】 ディスクドライブ内でデジタルの半径
    方向ヘッド位置値を決定する方法であって、前記ディス
    クドライブは、データ記憶面を規定する回転記憶ディス
    クと、前記記憶面上の同心円状のデータ記憶トラックか
    ら読出しかつ書込むためのデータトランスジューサヘッ
    ドと、前記データトランスジューサヘッドに関連する制
    御エレクトロニクスと、ヘッドを移動するためのアクチ
    ュエータとを含み、かつ各データトラックは予め定めら
    れたトラック番号および複数のサーボバーストの部分を
    含む埋込セクタサーボ情報を含み、前記方法は、 予め記録されたトラック番号を、前記埋込セクタのトラ
    ック番号フィールドから前記データトランスジューサヘ
    ッドで読出し、トラック番号によって識別される前記デ
    ータトラックに関して半径方向のヘッド近辺を決定する
    ステップと、 トラック番号によって識別される前記データトラックに
    近接する第1のサーボバーストの振幅を決定するステッ
    プと、 前記ヘッドがバーストエッジ上にあることを前記振幅が
    示すかどうかを決定し、もしそうならば、前記選択され
    たバーストエッジから読出される振幅をデジタル値とし
    て量子化するステップと、 前記データトラックに対する微細な位置バーニヤ値を、
    選択されたバーストエッジ振幅の量子化されたデジタル
    値に基づいて計算するステップと、 トラック番号の値を、微細な位置バーニヤ値を参照して
    調整し、それによって前記トラックおよびセクタに対す
    るデジタルの半径方向ヘッド位置の値を与えるステップ
    とを備える、方法。
  25. 【請求項25】 前記複数のサーボバーストの各々は前
    記データトランスジューサヘッドの記録ギャップの幅よ
    りも広い幅を有し、かつ前記データトランスジューサヘ
    ッドは前記サーボバーストに関してデッドゾーン内に半
    径方向に位置決め可能であり、前記サーボバーストは線
    形エッジがデッドゾーンと整列されるように配置され、
    前記方法は、 前記ヘッドが前記第1のサーボバーストに関するデッド
    ゾーン上にあることを、前記第1のサーボバーストの振
    幅が示すかどうかを決定し、そこで直ちに、前記第1の
    バーストのデッドゾーンと少なくとも同一の広がりを持
    つエッジを有する第2のサーボバーストの振幅に切換え
    かつ決定し、かつ前記第2のサーボバーストの振幅を量
    子化するステップと、 前記データトラックに対する微細な位置バーニヤ値を、
    前記第2のサーボバーストエッジ振幅の量子化された値
    に基づいて計算するステップとを含む、請求項24に記
    載の方法。
  26. 【請求項26】 前記埋込セクタサーボ情報は、データ
    面のために予め記録されたパターンを含み、かつ前記パ
    ターンは複数のトラックの中の第1のトラックおよび第
    3のトラックの間に横たわる第2の同心円状データトラ
    ックのために、 前記サーボセクタパターンの開始を識別するための、そ
    の中に予め記録された磁束遷移パターンを含むサーボセ
    クタアドレスマークフィールドと、 複数のトラックの中から前記第2のデータトラックを識
    別するための、その中に予め記録された磁束遷移パター
    ンを含むトラック番号フィールドと、 予め定められたサーボバースト磁束遷移パターンが予め
    記録され、前記第2のトラックのトラック中心線と実質
    的に一致するように置かれる1つの長手方向のバースト
    エッジを有し、かつ前記第3のトラックのトラック中心
    線と実質的に一致するように置かれる別の長手方向のバ
    ーストエッジを有する第1の発生するサーボバースト
    と、 前記第1のトラックおよび第3のトラックに対する前記
    第2のトラックのトラック境界と実質的に一致するバー
    ストエッジを与えるための、予め定められたサーボバー
    スト磁束遷移パターンが予め記録される第2の発生する
    サーボバーストとを含み、 前記第2のサーボバーストは前記第1のトラックおよひ
    第3のトラックの完全に境界内に記録される、請求項2
    4に記載の方法。
  27. 【請求項27】 前記第1および第2のサーボバースト
    の高振幅等価値および低振幅等価値を決定する再校正動
    作を実行し、前記第1および第2のサーボバーストのエ
    ッジの傾斜値を計算するステップをさらに含む、請求項
    26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 シーキング動作モードの間、埋込セク
    タの連続するサンプルの間を横切るトラックの数を決定
    し、バーストエッジ振幅を量子化するステップおよび微
    細な位置バーニヤ値を計算するステップを、予め定めら
    れた値を下回るトラック横断速度に制限するステップを
    さらに含む、請求項24に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記予め定められた値はサーボサンプ
    ルごとの5つのトラックのトラック横断速度である、請
    求項28に記載の方法。
  30. 【請求項30】 前記ディスクドライブは、データトラ
    ックの複数のゾーンを有し、前記ゾーンにおいてそのデ
    ータトラックは予め定められたデータセクタの長さおよ
    び番号ならびにデータ伝送速度を有し、それによって記
    憶ビット密度およびヘッドおよびディスク面の間の相対
    移動をより最適にし、各サーボセクタはデータゾーンの
    範囲を通して半径方向に整列され、各サーボセクタは、
    前記ディスクドライブの読出チャネルを制御するための
    マスタステートマシン手段をサーボセクタ内に含まれる
    サーボ情報のデータ速度に同期させるための、前記サー
    ボアドレスマークフィールドに先行するサーボ同期フィ
    ールドを含み、かつ各サーボセクタは前記データトラン
    スジューサヘッドがその上を通過する特定のデータゾー
    ンのデータ速度に読出チャネルを再同期させるためのデ
    ータ同期フィールドが後に続く、請求項26に記載の方
    法。
  31. 【請求項31】 前記ディスクドライブはデータトラッ
    クの8つの帯を含む、請求項30に記載の方法。
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