JP2687870B2 - 衝撃吸収用バンパ− - Google Patents
衝撃吸収用バンパ−Info
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Description
等の可動物を衝突時の衝撃から緩衝して安全を図るバン
パーに関する。
ジェットコースター、ゴーカート等の乗り物の衝突を緩
衝するために、乗り物本体の外壁外面の要所要所にバン
パーが装着してあって、遊戯中に乗り物同士が衝突した
際、あるいは周辺のフェンスに激突した場合などは衝撃
を緩衝して安全を図るようになっている。
示している。即ち、水面2に浮かぶ遊戯用ボート1等の
可動物の側面全周又は要所要所にバンパー3が固定さ
れ、このバンパー3は補強材を兼ねた取付プレート4を
有し、取付プレート4にはこれを外側から覆う十分な弾
力性を有する中空の外殻皮部材5が接着接合などされ、
この外殻皮部材5の弾性変形で衝撃を緩衝するものであ
る。特に、遊戯用ボート1の場合は外殻皮部材5の水密
性にも注意が払われている。こうした構造のバンパー3
が取付プレート4を介して締結ボルト6により可動物の
側板外面に取り付けられている。従って、遊戯中にボー
ト1同士の衝突、或いは周辺フェンス等への障害物に衝
突すると、矢印7で表わす衝撃力でバンパー3の外殻皮
部材5が弾性変形して緩衝を吸収する。
あっては、衝撃力が作用して図中の実線のようにバンパ
ー3が変形した場合、内部空気が圧縮されて気密度が高
いほど外殻皮部材5が破裂破損する恐れがある。
では衝撃時の圧縮空気を外部に逃すエア抜き孔8が取付
プレート4に複数個所設けられることがある。しかしな
がら、エア抜き孔8の設置は、水密性を低下させ、水の
浸入を誘発することになって逆効果の場合もある。しか
も、外殻皮部材5の中空内部に一度浸入した水は、再び
外部に出難く、浸水が蓄積されるとバンパー3全体の重
量変化と形状変化による不具合をもたらす。また、外殻
皮部材5の内部にウレタンフォーム等の緩衝材を詰めた
構造とした場合には、浸水による含水等の様々な弊害を
引き起こす。
力を緩衝する際に生じた圧縮空気で外殻皮部材が破裂破
損する不具合を解消し、装着対象の可動物が遊戯用ボー
トのような水浮遊体の場合は、特に衝突時の圧縮変形に
よる浸水で引き起こされる様々な弊害防止に有効な衝撃
吸収用バンパーを提供することにある。
バンパーは、可動物に取り付けられて衝突を緩衝するバ
ンパーであって、密閉して中空成形された弾性変形可能
な外殻皮部材を可動物の側板外面に締結部材で固定し、
締結部材にはエア抜き貫通孔を設けて、エア抜き貫通孔
から衝撃時の圧縮空気を外殻皮部材の外部に逃すよう構
成されている。
動物が周辺フェンス等の障害物に衝突すると、その衝撃
力でバンパーの外殻皮部材が弾性変形し、衝撃を吸収し
て緩衝する。衝撃力によってバンパーが歪に変形する
と、内部空気が圧縮されて気密度が高いほど外殻皮部材
の破裂の恐れがある。これを防止するために、ボルト等
によるバンパー締結部材に設けたエア抜き貫通孔から外
殻皮部材の内部圧縮空気を外部に抜いて逃す。
例を図面に基づいて説明する。図1は、実施例のバンパ
ー10を可動物である遊戯用ボート1に装着した断面を
示している。バンパー10は遊戯用ボート1の側板外面
に固定する部分の補強用取付プレート11を有し、この
取付プレート11には軽量で強度の高い材質のFRP等
が用いられている。取付プレート11の周辺端部13に
は、中空成形により密閉された袋状で弾性変形可能な外
殻皮部材12が、水面2に浮遊する場合の耐水性を配慮
して水密的及び気密的に接着接合などしてある。また、
外殻皮部材13の材質には衝突時の衝撃に対して強く、
耐摩耗性にも優れたポリウレタンゴム等を用いることも
できる。
材12を接合して内部中空にした構造が説明されている
が、部材として取付プレート11を省き、外殻皮部材1
2のみで袋状に中空成形してバンパー10を構成するこ
とも可能である。この場合、取付対象の可動物が遊戯用
ボート1であれば特に、単体中空成形による外殻皮部材
12の材質上の強度面はもとより、断面形状等にも十分
な剛性及び耐水性が要求されることはいうまでもない。
戯用ボート1の側板外面に固定ボルト20等の締結部材
により固定される。固定ボルト20としては取付プレー
ト11に内側から挿通して外へ突出させた植込式のもの
となっている。この取付プレート11から突出させた固
定ボルト20を遊戯用ボート1の側板に挿通させ、ナッ
ト21を用いてバンパー10全体を締結固定するもので
ある。
に、固定ボルト20には中心軸線に沿ってエア抜き貫通
孔22が頭部からネジ部端面に至る全長に設けられてい
る。即ち、遊戯用ボート1の側板に挿通させてナット2
1で締め込んだ後は、外殻皮部材12の中空内部を固定
ボルト20のエア抜き貫通孔22を通して遊戯用ボート
1の側板内側に連通させている。
のボート1同士の衝突、或いはボート1が周辺フェンス
等の障害物に衝突すると、矢印14で表わす衝撃力でバ
ンパー10の外殻皮部材12が仮想線の原形状から実線
形状のように歪に弾性変形し、この変形で衝撃を吸収し
て緩衝する。衝撃力が作用して実線のように外殻皮部材
12が歪に変形した場合、気密度が高いほど内部空気の
圧縮により外殻皮部材12が破裂する恐れがある。これ
を防止するために、圧縮空気の一部を固定ボルト20の
エア抜き貫通孔22から遊戯用ボート1の側板内側に抜
いて逃す。
き貫通孔22から外殻皮部材12の内部圧縮空気を遊戯
用ボート1の側板内側に逃す構造となっているが、この
エア抜きを遊戯用ボート1の側板内側に向けて逃すこと
に何ら限定する必要はない。例えば、固定ボルト20等
の締結部材の形状の工夫次第ではエア抜きを遊戯用ボー
ト1の側板外部で行うことも可能である。実施例では、
バンパー10全体を固定するボルト20を遊戯用ボート
1の側板に挿通させた構造であるがために、エア抜き貫
通孔22の方向からして外殻皮部材12の内部圧縮空気
を遊戯用ボート1の側板内側に逃したにすぎない。但
し、安全面や外観を配慮すると、遊戯用ボート1の外部
に向けてエア抜きする場合、固定ボルト20又はこれに
代わる部材を外殻皮部材12から直接突出させることは
好ましいとはいえない。
れたように外殻皮部材12の内部にウレタンフォーム等
の緩衝材を詰めた構造であっても、固定ボルト20を利
用した本発明によるエア抜き構造は適用可能である。こ
の場合でも、ウレタンフォーム充填構造を遊戯用ボート
1のような水面2に浮遊する可動物に採用した際、外殻
皮部材12は十分な耐水性及び気密性を備えた形状であ
るから、従来この種の構造にみられた衝撃圧縮時の浸水
による含水等、様々な弊害をひき起こす心配はない。
吸収用バンパーでは、衝撃力をバンパーの外殻皮部材の
弾性変形で緩衝する際、バンパー締結部材である固定ボ
ルトを利用しここにエア抜き貫通孔を設けたことで、圧
縮空気をこのエア抜き貫通孔から外殻皮部材の外部に逃
すことができ、従って可動物として水面に浮遊する遊戯
用ボート等に採用された場合でも、その安全性の確保に
有効である。
発明による衝撃吸収用バンパーの断面図である。
す拡大断面図である。
収用バンパーの断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 可動物に取り付けられて衝突を緩衝する
バンパーであって、密閉して中空成形された弾性変形可
能な外殻皮部材を可動物の側板外面に締結部材で固定
し、締結部材にはエア抜き貫通孔を設けて、エア抜き貫
通孔から衝撃時の圧縮空気を外殻皮部材の外部に逃すよ
う構成したことを特徴とする衝撃吸収用バンパー。 - 【請求項2】 可動物が水浮遊体で、外殻皮部材を水密
性及び気密性を有するように中空成形した請求項1記載
の衝撃吸収用バンパー。 - 【請求項3】 外殻皮部材を固定する締結部材にボルト
を用いて可動物の側板に挿通させ、エア抜き貫通孔によ
って外殻皮部材の内部圧縮空気を可動物の側板内側に逃
す請求項1または2記載の衝撃吸収用バンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3531294A JP2687870B2 (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 衝撃吸収用バンパ− |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3531294A JP2687870B2 (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 衝撃吸収用バンパ− |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07224876A JPH07224876A (ja) | 1995-08-22 |
JP2687870B2 true JP2687870B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=12438294
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3531294A Expired - Lifetime JP2687870B2 (ja) | 1994-02-08 | 1994-02-08 | 衝撃吸収用バンパ− |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2687870B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2757236B1 (fr) * | 1996-12-12 | 2001-01-19 | Grizot Gerard | Procede de realisation d'un coussin d'air sur une structure de reception et coussin d'air obtenu par le procede |
JP3073230U (ja) * | 2000-05-12 | 2000-11-14 | 株式会社風船工房匠 | 風船自動車 |
KR101055386B1 (ko) * | 2010-12-08 | 2011-08-08 | 주식회사 스마트에어 챔버 | 선박용 충격흡수 장치 및 이를 이용한 접안 방법 |
KR101249541B1 (ko) * | 2011-06-02 | 2013-04-01 | 주식회사 스마트에어 챔버 | 공기 흐름 조절을 이용한 선박용 충격흡수 장치 |
-
1994
- 1994-02-08 JP JP3531294A patent/JP2687870B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07224876A (ja) | 1995-08-22 |
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