JP2684943B2 - 車両における内燃機関の支持装置 - Google Patents
車両における内燃機関の支持装置Info
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- JP2684943B2 JP2684943B2 JP4337641A JP33764192A JP2684943B2 JP 2684943 B2 JP2684943 B2 JP 2684943B2 JP 4337641 A JP4337641 A JP 4337641A JP 33764192 A JP33764192 A JP 33764192A JP 2684943 B2 JP2684943 B2 JP 2684943B2
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- Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
- Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
Description
機関(以下エンジンともいう)から車体に伝達される振
動を減衰する内燃機関の支持装置(以下エンジンマウン
ティングともいう)に関するものである。
エンジン懸架系としては、三点マウント、四点マウン
ト、五点マウントなど多くの懸架方式がある。そして、
マウント性能としては、アイドル振動、こもり音、シェ
ーク、ドライバビリティ(ドラビリ)、操縦安定性(操
安性)などをそれぞれある程度満足するように設定して
いる。
ウントにおいては、エンジンのクランクシャフトの軸線
方向に沿う慣性主軸(ほぼロール軸と一致)上の両側で
レフトマウントとライトマウントとが設置されていると
ともに、この慣性主軸に対し直交する方向の両側でフロ
ントマウントとリヤマウントとが設置され、それらのマ
ウントとしては静ばね定数を一定にしたパッシブ形式の
ものが利用されている。
ントマウント及びリヤマウントの静ばね定数を小さくす
れば、主にロール軸回りのアイドル振動が小さくなる。
一方、フロントマウント及びリヤマウントの静ばね定数
を大きくすれば、操安性及びドラビリが良くなる。従っ
て、理想的には静ばね定数をそのように設定することが
望まれている。しかし、現状では、アイドル振動を抑え
るために、フロントマウント及びリヤマウントの静ばね
定数はレフトマウント及びライトマウントの静ばね定数
よりもかなり小さく設定され、操安性及びドラビリの点
でマウント性能低下の原因になっていた。
ば特開平3−66949号公報に示すものがある。この
三点マウントにおいてはすべて能動形式のもの(以下ア
クティブマウントともいう)が利用され、外部からの信
号により動特性を切り換えることができるようになって
いる。ところが、この三点マウントでは、各アクティブ
マウントに静荷重と動荷重とが同時に加わるため、それ
らの荷重に対処できるように静ばね特性を設定しなけれ
ばならない。通常、静荷重は大きいため、それに反発で
きる大きな静ばね定数が必要となり、それに伴って必然
的に能動部分の駆動動力が過大になる。従って、能動部
分に大きな力が与えられ、能動部分の信頼性や耐久性が
低下する。
ドラビリの向上という相反する性能要求に鑑み、パッシ
ブマウントとアクティブマウントとを使い分けてそれら
の特徴を十分に生かし、マウント性能を向上させるとと
もに、アクティブマウントの信頼性及び耐久性を維持せ
んとしたものが本発明である。
支持装置においては、内燃機関の慣性主軸上の両側を受
ける弾性支持体と、この慣性主軸に対し直交する方向の
両側のうち少なくとも一側で内燃機関を受ける弾性支持
体とを備えている。慣性主軸上の前記弾性支持体は内燃
機関の静荷重を主に受ける。それ以外の弾性支持体は慣
性主軸回りの動荷重を主に受ける。特に、本発明では、
この動荷重を主に受ける弾性支持体として、動特性を内
燃機関の動荷重を打ち消すように切り換える能動型のも
のを利用するとともに、この動荷重を主に受ける弾性支
持体における静ばね定数を前記静荷重を主に受ける弾性
支持体における静ばね定数と等しいか又はそれ以上の大
きさにしている。
りにくくなる。従って、慣性主軸回りの動荷重のみを考
慮すればよいので、能動型弾性支持体に対する駆動動力
が低減する。
各弾性支持体を設定すると、慣性主軸回りに生じ易い振
動が問題となるが、その振動は能動型弾性支持体により
減衰する。
ン横置きエンジンマウンティングを図面を参照にして説
明する。
2(ほぼ慣性主軸と一致)上でエンジン1の両側に弾性
支持体としてのレフトパッシブマウント3とライトパッ
シブマウント4とが設置されている。これらのパッシブ
マウント3,4はエンジン1の静荷重を主に受けるよう
になっている。
エンジン1の両側に弾性支持体としてのフロントアクテ
ィブマウント5とリヤアクティブマウント6とが設置さ
れている。これらのアクティブマウント5,6は、動特
性をエンジン1の動荷重を打ち消すように切り換える能
動型のものであって、その一例として、図2に示すもの
を利用する。このアクティブマウント5,6について概
説する。
このゴム環8上に可動体9が取着されている。この可動
体9においては、ゴム環8上に支持筒9aが取着され、
この支持筒9a上に内外両環9b,9c、カバー9d及
び押え板9eが順次重合されて取着されている。支持筒
9a内に圧電素子積層体10が立設され、内環9bの内
側でこの圧電素子積層体10の上端部に可動盤11が取
着されている。この可動盤11の外周と内環9bの内周
との間はゴムシール12により閉塞されている。カバー
9dの中央部にはピストン13がゴム筒14を介して取
着されている。このカバー9dと可動盤11との間に液
室15が形成されている。ピストン13に荷重がかかる
と、その荷重は可動体9を介してゴム環8に伝達され、
ゴム環8が所定量撓む。ピストン13に振動が加わる
と、その振動に応じた信号により圧電素子積層体10が
伸縮し、可動盤11が動いてピストン13が液室15内
の圧力により追従する。従って、ピストン13の振動が
可動体9及びゴム環8を介して台板7に伝達されにくく
なる。
ヤアクティブマウント6の静ばね定数は前記レフトパッ
シブマウント3及びライトパッシブマウント4の静ばね
定数と等しいか、又はそれ以上の大きさになっている。
のピストン13の位置はエンジン1のロール軸2を含む
水平面上にあることが望ましい。エンジン1のロール
時、ピストン13の変位が鉛直方向に近い上下方向にな
るからである。
ブマウント3及びライトパッシブマウント4により受け
るため、フロントアクティブマウント5及びリヤアクテ
ィブマウント6にはエンジン1の静荷重が加わりにくく
なる。従って、これらのアクティブマウント5,6に加
わる静荷重が減少し、ロール軸2回りの動荷重のみを考
慮すればよいので、アクティブマウント5,6に対する
駆動動力が低減し、圧電素子積層体10等の能動部分の
信頼性や耐久性が向上する。
に、これらのアクティブマウント5,6の静ばね定数を
大きくすると、アイドル振動やこもり音が伝わり易くな
るが、これらの動荷重を前記アクティブコントロールに
より吸収するため、振動減衰機能も果たす。例えば、ア
イドル振動の場合、エンジン1の振動と同じ動きをアク
ティブマウント5,6により行わせる。こもり音の場
合、それを発生させる原因となる振動、例えば、エンジ
ン1の爆発に伴う振動と同じ動きをアクティブマウント
5,6に行わせる。
の両パッシブマウント3,4ばかりではなく、ロール軸
2に直交する方向の両側にあるアクティブマウント5,
6にあっても静ばね定数を大きくしたので、全体の剛性
が大きくなり、操安性やドラビリが良好になる。その反
面、ロール軸2回りに生じ易い振動の減衰が課題となる
が、その課題をアクティブコントロールにより解決でき
るのである。従って、相反する問題であるアイドル振動
の減衰と操安性及びドラビリの向上とを同時に解決で
き、マウント性能を高めることができる。
したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、例え
ば前記実施例で両アクティブマウント5,6のうち一方
のものを省略した三点マウント懸架方式にしてもよい。
ば、各弾性支持体のうち慣性主軸回りで動荷重を主に受
ける弾性支持体に能動型弾性支持体を利用するととも
に、この能動型弾性支持体における静ばね定数を他の静
荷重を主に受ける弾性支持体の静荷重と等しいか又はそ
れ以上の大きさとなるようにしたので、全体の剛性が大
きくなり操安性及びドラビリの向上が図れる一方、アク
ティブコントロールによってアイドル振動の減衰をも同
時に図ることができ、マウント性能を高めることができ
る。又、この能動型弾性支持体に加わる静荷重が減少す
るので、振動減衰機能を果たす能動部分の信頼性や耐久
性を維持することができる。
示す概略斜視図である。
を示す断面図である。
とほぼ一致するロール軸、3 静荷重を主に受けるレフ
トパッシブマウント、4 静荷重を主に受けるライトパ
ッシブマウント、5 能動型弾性支持体としてのフロン
トアクティブマウント、6 能動型弾性支持体としての
リヤアクティブマウント。
Claims (1)
- 【請求項1】 内燃機関の慣性主軸上の両側で内燃機関
の静荷重を主に受ける弾性支持体と、前記慣性主軸に対
し直交する方向の両側のうち少なくとも一側で内燃機関
の慣性主軸回りの動荷重を主に受ける弾性支持体とを備
え、 この動荷重を主に受ける弾性支持体として、動特性を内
燃機関の動荷重を打ち消すように切り換える能動型のも
のを利用するとともに、この動荷重を主に受ける弾性支
持体における静ばね定数を前記静荷重を主に受ける弾性
支持体における静ばね定数と等しいか又はそれ以上の大
きさにした内燃機関の支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4337641A JP2684943B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 車両における内燃機関の支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4337641A JP2684943B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 車両における内燃機関の支持装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06183269A JPH06183269A (ja) | 1994-07-05 |
JP2684943B2 true JP2684943B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=18310575
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4337641A Expired - Lifetime JP2684943B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 車両における内燃機関の支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2684943B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108757830B (zh) * | 2018-05-25 | 2019-12-31 | 上海工程技术大学 | 一种用于分布式电动汽车的轮毂电机的减振装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60157540A (ja) * | 1984-01-26 | 1985-08-17 | Toyota Motor Corp | 車輌用内燃機関の防振支持方法 |
JPH0366949A (ja) * | 1989-07-31 | 1991-03-22 | Nissan Motor Co Ltd | 騒音低減装置 |
JP2508331B2 (ja) * | 1989-12-20 | 1996-06-19 | 三菱自動車工業株式会社 | 車両のエンジン支持方法 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP4337641A patent/JP2684943B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06183269A (ja) | 1994-07-05 |
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