JP2683447B2 - 防音床構造 - Google Patents

防音床構造

Info

Publication number
JP2683447B2
JP2683447B2 JP2267940A JP26794090A JP2683447B2 JP 2683447 B2 JP2683447 B2 JP 2683447B2 JP 2267940 A JP2267940 A JP 2267940A JP 26794090 A JP26794090 A JP 26794090A JP 2683447 B2 JP2683447 B2 JP 2683447B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
dynamic damper
steel plate
floor
damping steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2267940A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04143346A (ja
Inventor
明男 杉本
登志雄 吉村
牧雄 大原
俊光 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2267940A priority Critical patent/JP2683447B2/ja
Publication of JPH04143346A publication Critical patent/JPH04143346A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2683447B2 publication Critical patent/JP2683447B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Floor Finish (AREA)
  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はとくに住宅(集合住宅、一般住宅)に適した
防音床構造に関するものである。
〔従来の技術〕
一般的なコンクリート床構造等の住宅においては、上
階での子供の飛びはね等による下階への衝撃振動の伝達
が問題となり、これに対する種々の対策が講じられてい
る。
たとえば、特開平1−102155号公報では、鋼板間に制
振材料(粘弾性物質)をサンドイッチしてなる制振鋼板
にてデッキプレートを形成し、このデッキプレート上に
コンクリートを打設した床構造が提案されている。この
床構造では、制振材料が振動とともに剪断ずれを繰返
し、振動エネルギーを熱エネルギーに変換して振動を吸
収する。
一方、実開昭59−113432号公報では、床材の下側に、
鉄板(付加質量)とフォーム層(バネ材)からなるバネ
−質量系のダイナミックダンパ(動吸振器)を設け、こ
のダイナミックダンパで振動を抑制する技術が提案され
ている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、制振鋼板の振動減衰性能は、約100Hz以上
の高い振動数領域の床振動に対しては有効であるが、重
量衝撃にともなう100Hz以下の低い振動数領域では殆ど
効果がない。
一方、ダイナミックダンパにあっては、逆に、低い振
動数領域での振動低減効果が得られるが、高い振動数領
域の振動に対する制振効果が殆ど得られない。
このため、従来の床構造によると、防音性能が不十分
となり、床振動の問題を解決するには至っていないのが
実情であった。
そこで本発明は、制振鋼板とダイナミックダンパとを
有効に組合せることにより、幅広い振動数領域で振動を
効果的に低減させることができる防音床構造を提供する
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、床材の下面に制振鋼板が取付けられるとと
もに、この制振鋼板の下側に、少なくともバネと付加質
量とを備えたダイナミックダンパが設けられてなるもの
である(請求項1)。
また、請求項2の発明は、上記請求項1の構成におい
て、ダイナミックダンパが、制振鋼板の下側において、
床材の振動の振幅が最大となる位置に設けられてなるも
のである。
さらに、請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、ダイナミックダンパが、制振鋼板の下側において、
床材の振動による傾斜角度が最大となる位置に、水平軸
を支点として揺動可能に設けられてなるものである。
〔作用〕
この構成によると、高振動数領域での振動に対しては
制振鋼板が、低振動数領域の振動に対してはダイナミッ
クダンパがそれぞれ振動低減効果を発揮する。
このため、幅広い振動数域に亘って振動を効果的に低
減させることができる。
また、請求項2または請求項3の構成によると、ダイ
ナミックダンパによる制振作用が、床材における振幅最
大部分または傾斜角最大部分で働いて、振動エネルギー
を効率良く吸収することができる。
従って、ダイナミックダンパを特定部分のみに設けれ
ばよいため、従来のようにダイナミックダンパを床材の
下面全域に亘って設ける場合と比較して、ダイナミック
ダンパの設置作業が遥かに簡単となるとともに、コスト
が格段に安くてすむ。
〔実施例〕
本発明の実施例を図によって説明する。
第1実施例(第1図乃至第4図参照) 第1図において、1は根太2…上に設置されたパーテ
ィクルボード等からなる床材で、この床材1の下面全域
に亘って制振鋼板3が接着、ねじ止め等によって取付け
られている。
この制振鋼板3は、第2図に示すように二枚の鋼板3
a,3b間に、制振材料(粘弾性物質)3cがサンドイッチさ
れた公知の構成となっている。
この制振鋼板3は、公知のように、振動を受けると制
振材料3cが剪断ずれを繰返し、振動エネルギーを熱エネ
ルギーに変換して振動を吸収する作用により、約100Hz
以上の高振動数領域での振動抑制効果を発揮する。
また、この制振鋼板3の下側に、ダンパ取付部材4を
介してダイナミックダンパ5が設けられている。
このダイナミックダンパ5は、リング状に成形された
粘弾性体(たとえばシリコンゲル)6と、この粘弾性体
6を覆うバネ材としての弾性体(たとえばゴム)7と、
これらの複合体の下方に取付板8を介して取付けられた
付加質量(たとえば鉄製ブロック)9とによって構成さ
れ、バネ−粘性−質量系ダイナミックダンパとして、制
振鋼板3で抑制できない低い振動数領域での振動を抑制
する作用を果す。
このように、とくに軽量衝撃音による高い振動数領域
での振動抑制に効果を発揮する制振鋼板3と、とくに重
量衝撃音による低い振動数領域での振動抑制に効果を発
揮するダイナミックダンパ5とを組合せて防音床を構成
しているため、幅広い振動数領域に亘って床振動を低減
させることができる。
しかも、このダイナミックダンパ5は、床材1におけ
る振動の振幅が最大となる位置(周辺が拘束された一般
的な床構造では中央部)に設けられ、最も大きな縦揺れ
振動を吸収することにより、床振動を効率良く抑制しう
るように構成されている。
従って、このダイナミックダンパ5は、振幅最大位置
に1乃至複数組だけ設ければよいため、実開昭59−1134
32号公報に示されているように床材全域に亘ってダイナ
ミックダンパを設ける場合と比較して、ダイナミックダ
ンパ5の設置作業が簡単となるとともに、コストが格段
に安くてすむ。
第3図(a)(b)は、この第1実施例による防音効
果を確認するための実験の結果を示している。
この実験は、モデルルームの上階で重量物を落下させ
た場合の重量衝撃音〔第3図(a)〕、および軽量物を
落下させた場合の軽量衝撃音〔第3図(b)〕につい
て、防音対策を一切施さない場合(両図の実線イ,
イ′)、第1実施例中のダイナミックダンパ5のみを設
置した場合〔第3図(a)の一点鎖線ロ〕、第1実施例
中の制振鋼板3のみを設置した場合〔第3図(b)の二
点鎖線ハ〕、および制振鋼板3とダイナミックダンパ5
とを組合せた第1実施例構造の場合(両図の破線ニ,
ニ′)の各ケースに対して行なった。
この結果、 (I)第3図(a)から明らかなように、ダイナミッ
クダンパ5が、重量衝撃音の低い振動数領域(とくに最
低振動数の63Hz)で顕著な効果を発揮すること(いいか
えれば、制振鋼板3のみでは低振動数領域での防音効果
が不十分であること)、 (II)第3図(b)から明らかなように、制振鋼板3
が軽量衝撃音の高い振動数領域(250Hz〜4KHz)で顕著
な効果を発揮すること(いいかえればダイナミックダン
パ5のみでは高振動数領域での防音効果が不十分である
こと)、 (III)両図から明らかなように、第1実施例構造に
よると、重量衝撃音および軽量衝撃音のいずれの振動に
対しても、すべての振動数領域で、漏れなく、高い振動
低減効果が得られること、 が確認された。
他の実施例 第1実施例との相違点のみを説明する。
第4図に示す第2実施例では、柱状に成形された粘弾
性体10を弾性体11で被覆するとともに、この複合体の下
面に付加質量12を取付けて、バネ−粘性−質量系のダイ
ナミックダンパ13を構成し、このダイナミックダンパ13
を制振鋼板3の下面に直接、接着等によって取付けてい
る。
なお、上記複合体は、バネ性を高めるために外周面を
蛇腹状に形成している。
また、第5図に示す第3実施例では、第1実施例中の
ダイナミックダンパ5を上下逆転して設置した場合を示
している。すなわち、根太2の下面に取付板14を設け、
この取付板14上に粘弾性体15と弾性体16の複合体を取付
け、この複合体の上側に取付座17を介して付加質量18を
取付けてダイナミックダンパ19を構成している。
これら第2および第3実施例によっても、第1実施例
の場合と同等の防音効果を得ることができる。
一方、第6図に示す第4実施例では、床材1における
振動の傾斜角が最大となる位置(この位置は床材1の形
状、材質等によって決まる)に、ダイナミックダンパ20
を、水平軸を中心として揺動可能に取付けている。
すなわち、制振鋼板3の下面に支持棒21を上端部で水
平軸22によって揺動可能に取付け、この支持棒21の外周
に柱状の粘弾性体23を取付けるとともに、この粘弾性体
23の下面に付加質量24を取付けることにより、床材1の
回転変位に対して効果のあるダイナミックダンパ20を構
成している。
この構成によっても、床材1の傾斜角最大となる位置
でダイナミックダンパ20によって振動を効率良く吸収し
うることで、前記各実施例と同等の防音効果を得ること
ができる。
ところで、上記各実施例ではバネ−粘性−質量系のダ
イナミックダンパ5,13,19,20を用いた場合を示したが、
弾性体(バネ)と付加質量のみからなるバネ−質量系の
ダイナミックダンパを用いてもよい。
また、請求項1の発明においては、ダイナミックダン
パを床材下面の全域、または広い範囲に亘って分布させ
てもよい。
〔発明の効果〕
上記のように本発明によるときは、床材の下面に制振
鋼板を取付けるとともに、この制振鋼板の下側に、少な
くともバネと付加質量とを備えたダイナミックダンパを
設けたから、高振動数領域での振動に対しては制振鋼板
が、低振動数領域の振動に対してはダイナミックダンパ
がそれぞれ振動低減効果を発揮する。
このため、幅広い振動数域に亘って振動を効果的に低
減させることができる。
また、請求項2または請求項3の構成によると、ダイ
ナミックダンパによる制振作用が、床材における振幅最
大部分または傾斜角最大部分で働いて振動エネルギーを
効果的に抑制することができる。従って、ダイナミック
ダンパを特定部分のみに設ければよいため、従来のよう
にダイナミックダンパを床材の下面全域に亘って設ける
場合と比較して、ダイナミックダンパの設置作業が遥か
に簡単となるとともに、コストが格段に安くてすむ。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す断面図、第2図は同
実施例における制振鋼板の拡大断面図、第3図(a)
(b)は同実施例構造についての防音実験の結果を示す
図、第4図は本発明の第2実施例、第5図は同第3実施
例、第6図は同第4実施例をそれぞれ示す断面図であ
る。 1…床材、3…制振鋼板、5,13,19…床材における振動
の振幅が最大となる位置に設けられるダイナミックダン
パ、6,10,16…同ダイナミックダンパを構成する粘弾性
体、7,11,17…同弾性体、9,12,18…同付加質量、20…床
材における振動の傾斜角が最大となる位置に揺動可能に
設けられるダイナミックダンパ、21…同ダイナミックダ
ンパを構成する支持棒、22…同水平軸(揺動支点)、23
…同粘弾性体、24…同付加質量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 俊光 兵庫県神戸市須磨区西落合6丁目1―49 ―205号 (56)参考文献 特開 平3−260245(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】床材の下面に制振鋼板が取付けられるとと
    もに、この制振鋼板の下側に、少なくともバネと付加質
    量とを備えたダイナミックダンパが設けられてなること
    を特徴とする防音床構造。
  2. 【請求項2】ダイナミックダンパが、制振鋼板の下側に
    おいて、床材の振動の振幅が最大となる位置に設けられ
    てなることを特徴とする請求項1記載の防音床構造。
  3. 【請求項3】ダイナミックダンパが、制振鋼板の下側に
    おいて、床材の振動による傾斜角度が最大となる位置
    に、水平軸を支点として揺動可能に設けられてなること
    を特徴とする請求項1記載の防音床構造。
JP2267940A 1990-10-04 1990-10-04 防音床構造 Expired - Lifetime JP2683447B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2267940A JP2683447B2 (ja) 1990-10-04 1990-10-04 防音床構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2267940A JP2683447B2 (ja) 1990-10-04 1990-10-04 防音床構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04143346A JPH04143346A (ja) 1992-05-18
JP2683447B2 true JP2683447B2 (ja) 1997-11-26

Family

ID=17451719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2267940A Expired - Lifetime JP2683447B2 (ja) 1990-10-04 1990-10-04 防音床構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2683447B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0635488A (ja) * 1992-04-07 1994-02-10 Takaharu Kumashiro A/v機器用又は楽器用ボード及びフット
US5775038A (en) * 1996-12-20 1998-07-07 J. Muller International Fixed point seismic buffer system
KR100739877B1 (ko) * 2005-09-09 2007-07-16 한양대학교 산학협력단 건축물의 층간 바닥구조물
JP4806253B2 (ja) * 2005-11-15 2011-11-02 株式会社ブリヂストン 床構造
JP5301803B2 (ja) * 2007-09-28 2013-09-25 株式会社竹中工務店 制振装置調整方法、制振装置、及び建築床構造
JP5254585B2 (ja) * 2007-09-28 2013-08-07 株式会社竹中工務店 スラブの振動同定方法、及び制振装置配置方法
JP5102598B2 (ja) * 2007-12-10 2012-12-19 株式会社ブリヂストン 床支持具及び床構造
JP2010163805A (ja) * 2009-01-16 2010-07-29 Bridgestone Corp 床支持吸振具、及び、床構造
JP2013256817A (ja) * 2012-06-13 2013-12-26 Shuji Endo 二重床

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04143346A (ja) 1992-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2683447B2 (ja) 防音床構造
JPH10280660A (ja) 免震装置及び免震装置用フリクションダンパ
JP2004092112A (ja) 床振動減衰装置
JP3026446B2 (ja) 免震装置
JPS60121186A (ja) 居住区防振構造
JPS58161616A (ja) エンジンのアイドル運転時の車体振動を減衰するための装置
JPH1130278A (ja) 免振構造
JP3321934B2 (ja) 免振支承体
JPH0734592A (ja) 天井制振構造
JP2562274Y2 (ja) 建設機械におけるキャビンの制振装置
JP4540208B2 (ja) 天井構造及び建物
JP3829735B2 (ja) 床パネル支持構造
JP3293865B2 (ja) 組込式二重防振装置
JPH0531618B2 (ja)
JPH05332254A (ja) 横型圧縮機の据付装置
JPH10252253A (ja) 床制振システム
JPH0645975B2 (ja) 建造物用免震装置
JPH02296949A (ja) 内装天井板取付装置
JP3684845B2 (ja) 建築物
JPS59520Y2 (ja) カンシヨウタイ
JP2503356Y2 (ja) 構造物の制振装置
JP3073638B2 (ja) 6方向の振動を免振できる免振支承体
JPH0720284Y2 (ja) 免震装置
JPH064009Y2 (ja) オイルパンバッフルプレート
JPS6332278Y2 (ja)