JPH02296949A - 内装天井板取付装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、天井スラブから垂下する吊具で野縁受答を
介して内装天井板の支持部材となる野縁を吊り下げた内
装天井板取付装置に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、内装天井板の取付装置は、天井スラブから垂下
した吊具にハンガーを取付け、このノ１ンガーに野縁受
を取付けるとともに野縁受にはクリップを介して野縁を
取付けた構造が知られている。

野縁には内装天井板を取付ける。

〔解決しようとする課題〕

従来の内装天井板取付装置では、階上で発生する生活振
動や設備振動がスラブに伝達し、天井スラブから垂下す
る吊具を介して取付けられた部材を振動させ、音となっ
て放射していた。このような対策として天井スラブと取
付装置を構成する部材との間に圧縮型の防振ゴムを取付
け、防振ゴムの圧縮変形で弾性支持し、緩衝できるよう
にしたものが開発されたが、緩衝効果を上げるには軟質
ゴムを用いかつ大型化する必要があることから、対策と
しては現実的ではなかった。また、防振ゴムで防振しき
れない振動が、野縁および野縁受に伝播し、固体伝播音
が発生している。

そこで、この発明は建築物の天井スラブから垂下する吊
具を介して発生する固体伝播音を有効に防止することの
できる内装天井板取付装置を提供することを目的とする
。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、天井スラブから垂下する吊
具で野縁受答を介して内装天井板の支持部材となる野縁
を吊り下げた内装天井板取付装置において、内装天井板
取付装置を構成する少なくとも１つの部材を制振鋼板で
形成したものである。

〔作用〕

本発明においては、階上で発生する生活振動や設備振動
が制振鋼板で形成された部材の個所で制振されることと
なり、固体伝播音の発生を抑える。

〔実施例〕

以下に、この発明の好適な実施例を図面を参照にして説
明する。

第１図に示す第１実施例は、図示しない天井スラブから
垂下する吊具１にハンガー２を取付け、ハンガー２に野
縁受３を取付けである。野縁受３にはクリップ４を介し
て野縁５を取付ける。これらの野縁５に第１図では図示
しない内装天井板を取付ける。この実施例においては野
縁受３と野縁５を制振鋼板で形成しである。野縁受３お
よび野縁５を構成する制振鋼板としては、ポリプロピレ
ンやナイロン等のプラスチック、ブチル系ゴム、さらに
は酢酸ビニル系、塩化ビニル系又はオレフィン系のプラ
スチックを鋼板と鋼板との間に挟んだもの等が使用に好
適である。このような制振鋼板に伝播する振動エネルギ
ーは、間に挟まれた熱可塑性樹脂等の剪断によるずり変
形で熱エネルギーに変換される。鋼板と鋼板との間に熱
可塑性樹脂等を挟んだ制振鋼板の鋼板１枚の厚みは０６
１〜２．Ｏｍｍ程度、樹脂等の厚さは０．０２〜０４ｍ
ｍ程度が望ましい。樹脂等を挟む鋼板の厚みは表裏同一
である必要はない。第２図は第１図に示す第１実施例に
おけるハンガー２およびクリップ４の個所の詳細を示す
。また、第３図はクリップ４の詳細を示す斜視図である
。

第４図に示す第２実施例は、吊具１を２本用い、これら
の吊具１．　１の間にブラケット６を介して剪断型防振
ゴム７を取付けた例を示す。この第２実施例では、野縁
受３と野縁５の両方又は一方を制振鋼板で形成した。制
振鋼板を用いた部材と剪断型防振ゴム７とがあいまって
天井スラブからの振動伝播をより軽減できるようになる
。第５図は第２実施例における上部の吊具ｌをボルトで
はなく木質系の材料で構成したものを示す。第６図に示
すものは、剪断型防振ゴム７を吊具ｌとハンガー２との
間に設けた例を示すものである。第７図も第６図と同様
の例を示すが、ここで使用されるハンガー２の形状が異
なる。

第８図に示す第３実施例では、野縁５に貼り付ける内装
天井材８として制振材サンドイッチパネルを用いたもの
を示し、防振および遮音性能の向上を図った。ここで用
いられる制振材サンドイッチパネルからなる内装天井材
８は３′×３′あるいは３′×６′程度の大きさが望ま
しい。そして、制振材としては、粘弾性シート等を使用
するのが望ましく、サンドイツチ板の材料としては石膏
ボード、パーティクルボード、合板、鋼板が望ましい。

この内装天井材８として制振鋼板を用いても良い。この
第３実施例では野縁受３．野縁５の何れか一方または両
方を制振鋼板で形成しである。

この第３実施例においても第４図ないし第７図に示すよ
うな剪断型防振ゴム７を設けても差し支えない。

以上説明した実施例では、野縁受３又は／及び野縁５に
制振鋼板を用いたが、ハンガー２やクリップ４に制振鋼
板を用いることもでき、内装天井板取付装置を構成する
少なくとも１つの部材を制振鋼板で形成しても固体伝播
音の発生を抑えることができる。

第９図に示すグラフは、第１図に示す構成の取付装置に
厚さ９　ｍｍの石膏ボードからなる天井板を取付けたも
のにおいて、符号Ｉは取付装置の何れの部材にも制振鋼
板を用いないものの床衝撃音遮断性能の測定結果を示し
、符号■は野縁受３と野縁５を制振鋼板で形成した場合
の床衝撃音遮断性能の測定結果を示すものである。この
第９図および後述する第１０図および第１１図に示すグ
ラフはＪＩＳ　　Ａ　　１４１８に基づいて測定した床
衝撃音レベルの実験結果である。第９図のグラフは重量
床衝撃源を用いた結果であり、第１０図に示すグラフは
軽量床衝撃源を用いた結果を示す。第１０図中における
符号１．ＩＩは共に第９図と同様のものを示す。第１１
図中符号■は、第４図に示す構成の取付装置にルーバー
状の内装天井板を取付けたものであって野縁受３と野縁
５とを制振鋼板で形成したものであり、符号■は同一の
構成で野縁受３と野縁５に制振鋼板を用いないものを示
し、重量床衝撃源を用いた実験結果を示すものである。

グラフ中の遮音等級Ｌ−６５（ＪＩＳ級別６号）は、足
音や走りまわる音等が気になる程度、Ｌ−６０（５号）
はやや気になる程度、Ｌ〜５５（４号）は少し気になる
程度、Ｌ−５０（３号）はほとんど気にならない程度、
Ｌ〜４５（２号）は聞こえるが気にならない程度を夫々
示す。

〔効果〕

以上説明したように、この発明によれば、内装天井板取
付装置を構成する少なくとも１つの部材を制振鋼板で形
成したので、振動を低減し、固体伝播音の発生を抑える
ことができる。また、各部材間で発生するきしみ音も低
減することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１実施例を示す斜視図、第２図は第１実施例
の部分的拡大斜視図、第３図はクリップを示す斜視図、
第４図は第２実施例を示す斜視図、第５図ないし第７図
は第２実施例の変形例を示す斜視図、第８図は第３実施
例を示す斜視図、第９図ないし第１１図はこの発明の実
施例と従来例との床衝撃音レベル特性の比較を示すグラ
フである。 ■・・・吊具、 ２−・・ハンガー ３・・・野縁受、 ４・・・クリップ、 ５・・・野縁。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、天井スラブから垂下する吊具で野縁受答を介して内
   装天井板の支持部材となる野縁を吊り下げた内装天井板
   取付装置において、 内装天井板取付装置を構成する少なくとも１つの部材を
   制振鋼板で形成したことを特徴とする内装天井板取付装
   置。