JP2016128629A - 制震天井構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上部構造体2に垂設された吊りボルト3と、吊りボルト3の下端部に取り付けられる天井下地4と、天井下地4に固定される天井板材5と、上部構造体2と天井下地4との間に設けられた縦型制振装置10と、を備えており、縦型制振装置10は、上部構造体2に垂設された束柱11を備えており、束柱11の下端部は天井下地4および天井板材5の上下動を減衰するための第一の制振材12を介して天井下地4に接続されていることを特徴とする。縦型制振装置10は、隣り合う吊りボルト3,3の中間部に設けられている。
【選択図】図2
Description
しかしながら、特許文献1の天井構造は、水平方向における制震効果を得ることができるが、上下方向(鉛直方向)における制震効果を得られるものではなかった。
吊り型防振装置50は、筒型ハンガー部51と、弾性ゴム52と、貫通ボルト53とを備えている。
筒型ハンガー部51は、側面視で断面矩形の筒形状を呈している。筒型ハンガー部51の上面部と下面部にボルト貫通孔がそれぞれ形成されている。筒型ハンガー部51の上面部には、吊りボルト3の下端部が挿通されている。吊ボルト3は、筒型ハンガー部51の上面部の上下に配置されたナットによって筒型ハンガー部51の上面部に固定されている。
弾性ゴム52は、筒型ハンガー部51の内側で、筒型ハンガー部51の下面部の上側に設けられている。弾性ゴム52には、ボルト貫通孔が設けられている。このボルト貫通孔は、筒型ハンガー部51の下面部のボルト貫通孔と同軸になるように形成されている。なお、弾性ゴム52は、下面部に加えて、上面部の下側に設けてもよい。
貫通ボルト53は、筒型ハンガー部51の下面部および弾性ゴム52に挿通されていて、弾性ゴム52の上側に配置されたナットによって弾性ゴム52に固定されている。貫通ボルト53の下端部には、天井下地4を支持する取付ハンガー6が固定されている。
野縁4aは、天井板材5を保持する棒状部材であって、天井板材5の上側に配置されている。本実施形態の野縁4aは、断面C字状のリップ溝形形状を呈しており、ウェブが下側になるように配置されている。野縁4aは、ウェブが天井板材5の上面に当接した状態で天井板材5の上面に連結されていて、天井板材5を支持している。
野縁受け4bは、取付ハンガー6を介して吊り型防振装置50に吊り下げられている。図3に示すように、取付ハンガー6は、側面視でC型形状を呈しており、貫通ボルト53の下端部にナットを介して固定されている。また、取付ハンガー6は、その垂直片6bと底板片6cと立上り片6dとによって野縁受け4bを下面側および両側面側から覆うことで、野縁受け4bを抱持している。なお、取付ハンガー6の形状は、一例であって、他の形状であってもよい。
本実施形態の束柱11は、断面矩形の角パイプからなり、野縁4aの上方に配置されている。束柱11の下端面と野縁4aの上面間には、隙間が設けられている。
束柱11の上端面は、上部構造体2の下面に当接している。束柱11の上端部は、一対の取付ブラケット13,13を介して上部構造体2に固定されている。取付ブラケット13は、例えば断面L字状のアングル材からなる。
図3にも示すように、束柱11の下端部の側方には、一対の取付ブラケット14,14が設けられている。取付ブラケット14は、例えば断面L字状のアングル材からなる。取付ブラケット14,14は、束柱11の下端部を野縁受け4bの延在方向両側から挟むように配置されている。各取付ブラケット14は、束柱11の側面に対向して隙間をあけて配置されており、野縁4aを上から覆う固定用カバー15の上面にボルト固定されている。固定用カバー15は、断面形状が下向きに開口する溝形状を呈しており、野縁4aの上から被せられている。固定用カバー15の両側面は、野縁4aの両側面にそれぞれビス止めされている(図2および図3参照)。
なお、本実施形態では、縦型制振装置10の束柱11は、野縁4aに接続されているが、野縁受け4bに接続してもよい。ただし野縁受け4bに束柱11を接続する場合は、野縁受け4bを補強する必要があるので、野縁4aに接続するのが好ましい。
野縁受け4bに接続される下地受け部材21は、野縁受け4bの延在方向が法線となる壁7から延在しており、壁7に対して直交する方向(野縁受け4bに平行な方向)に延在している。下地受け部材21は、野縁受け4bと同等の高さに設けられている。下地受け部材21の先端部の側面は、制振材22を介して野縁受け4b(天井下地4)に接続されている。
図5に示すように、野縁4aに接続される下地受け部材21は、野縁4aの延在方向が法線となる壁(図示せず)から延在し、野縁4aと同等の高さに設けられる。つまり、下地受け部材21は、接続される天井下地4(野縁4aまたは野縁受け4b)と平行に且つ同じ高さで配置されている。
制振材22は、板状を呈しており、防振性能を備えたゴム(防振体)と減衰性能を備えたゴム(減衰体)とを積層してなる粘弾性体にて構成されている。制振材22は、下地受け部材21の側面および野縁受け4bの側面に対して、接着剤あるいは両面テープなどを用いて固定されている。
下地受け部材21は、カーテンボックス24の上部に設けられており、壁下地8の側面から野縁受け4bの上方に延在している。下地受け部材21の基端部は、壁下地8の側面(図6では手前側)にボルトまたはビスによって固定されている。下地受け部材21の先端部の側方には、接続ブラケット25が設けられている。
接続ブラケット25は、たとえば断面溝形のチャンネル材からなり、野縁受け4bの側面(図6の(a)参照)、または野縁4aの側面(図6の(b)参照)に固定されている。なお、接続ブラケット25は、チャンネル材に限定されるものではない。接続ブラケット25は、野縁受け4bまたは野縁4aの側面から上方に立ち上がっている。下地受け部材21のウェブ部は、接続ブラケット25のウェブ部と隙間をあけて対向している。下地受け部材21と接続ブラケット25との間には、制振材22が設けられている。
制振材22は、下地受け部材21の側面および接続ブラケット25の側面に対して、接着剤あるいは両面テープなどを用いて固定されている。
以下では、ブレース30の取付位置を、図1(a)の左下部分を例に挙げて説明する。図1の(a)では、左下から紙面上側に向かうに連れてX1、X2・・通りとし、紙面右側に向かうに連れてY1、Y2・・通りとしている。Xn通りは、野縁受け4bに沿っており、Yn通りは、野縁4aに沿っている。
本実施形態のブレース30は、最も外側(図1(a)X1通りとY1通りの交点)にある吊りボルト3よりもX軸方向およびY軸方向とも一つずつ内側(X2通りとY2通りの交点)に設けられた吊りボルト3を中心として、平面視で互いに直交する二方向(X軸方向とY軸方向)に延在するようにL字状に配置されている。
ブレース30は、第一のブレース30aと、平面視で第一のブレース30aと直交する方向に配置された第二のブレース30bとを備えている。第一のブレース30aは、X2通りとY2通りの交点に設けられた吊りボルト3と、X3通りとY2通りの交点に設けられた吊りボルト3との間に架け渡されている。第二のブレース30bは、X2通りとY2通りの交点に設けられた吊りボルト3と、X2通りとY3通りの交点に設けられた吊りボルト3との間に架け渡されている。
このように、横型制振装置20を配置すれば、水平地震動に関する制震効果を得られるだけでなく、縦型制振装置10の制震効果に加えて上下地震動に関する制震効果を高めることができる。
2 上部構造体
3 吊りボルト
4 天井下地
4a 野縁(棒状体)
4b 野縁受け(棒状体)
5 天井板材
10 縦型制振装置
11 束柱
12 制振材(第一の制振材)
20 横型制振装置
21 下地受け部材
22 制振材(第二の制振材)
30 ブレース
Claims (5)
- 上部構造体に垂設された吊りボルトと、前記吊りボルトの下端部に取り付けられる天井下地と、前記天井下地に固定される天井板材と、前記上部構造体と前記天井下地との間に設けられた縦型制振装置と、を備えており、
前記縦型制振装置は、前記上部構造体に垂設された束柱を備えており、前記束柱の下端部は前記天井下地および前記天井板材の上下動を減衰するための第一の制振材を介して前記天井下地に接続されている
ことを特徴とする制震天井構造。 - 前記第一の制振材は、減衰性を有する減衰体と防振性を有する防振体とを積層してなる粘弾性体にて構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の制震天井構造。 - 前記天井下地の周縁部と壁との間に設けられた横型制振装置をさらに備えており、
前記横型制振装置は、前記壁から前記天井下地に向かって延在する下地受け部材を備えており、
前記下地受け部材の先端部の側面は、前記天井下地および前記天井板材の上下動および水平動を減衰するための第二の制振材を介して前記天井下地に接続されている
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の制震天井構造。 - 前記第二の制振材は、減衰性を有する減衰体と防振性を有する防振体とを積層してなる粘弾性体にて構成されている
ことを特徴とする請求項3に記載の制震天井構造。 - 前記上部構造体と前記天井下地との間には、平面視で互いに直交する二方向に延在するブレースが設けられており、
隣り合う前記吊りボルトのうち、一方の前記吊りボルトの上端部に前記ブレースの上端部が接続され、
他の前記吊りボルトの下端部に前記ブレースの下端部が接続されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の制震天井構造。
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2015
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