JP6045855B2 - 防振天井構造 - Google Patents

防振天井構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6045855B2
JP6045855B2 JP2012189867A JP2012189867A JP6045855B2 JP 6045855 B2 JP6045855 B2 JP 6045855B2 JP 2012189867 A JP2012189867 A JP 2012189867A JP 2012189867 A JP2012189867 A JP 2012189867A JP 6045855 B2 JP6045855 B2 JP 6045855B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hanger
vibration
bolt
vibration isolator
ceiling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012189867A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014047494A (ja
Inventor
涼二 吉野
涼二 吉野
佐々木 晴夫
晴夫 佐々木
透 河原塚
透 河原塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP2012189867A priority Critical patent/JP6045855B2/ja
Publication of JP2014047494A publication Critical patent/JP2014047494A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6045855B2 publication Critical patent/JP6045855B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

本発明は、防振天井構造に関する。
天井構造としては、天井板を支持する鋼製天井下地を吊りボルトで吊り下げたものが知られている。吊りボルトは、上階床スラブなどの支持構造物から垂設されており、その下端部に天井下地を構成する複数の天井下地構成材が接続されている。
遮音性能が要求される天井構造では、吊りボルトの中間部に防振吊り金物を配設することで吊りボルトを介して伝達される振動を吸収する場合がある。
この防振吊り金物は、フレームと、フレームの底部に固定された防振材を備えている。吊りボルトは、上部構造体から垂設されて防振吊り金物の上部に固定された部分と、防振吊り金物の防振材に固定されて天井下地を吊持する部分とに分割されており、吊りボルトを介して伝達される振動は、防振材により吸収される。
一方、耐震性が求められる場合には、上部構造体から天井下地に至るブレースを設置するのが一般的である。
ところが、ブレースにより上部構造体と天井下地を緊結すると、防振吊り金物による防振性能が低下してしまう。
そのため、特許文献1には、防振吊り金物のフレームの強度を強化することで防振性能を残しつつ耐震性能を確保する天井構造が開示されている。
特開2012−67545号公報
特許文献1の天井構造は、天井のふところが大きい場合には、十分な耐震性能を確保するためにブレースを設置する必要がある。一方、ブレースを設置すると、防振性能が低下してしまうため、防振性能と耐震性能とを両立させることは困難であった。
本発明は、前記の問題点を解決することを目的とするものであり、耐震性を有する防振天井構造を提案することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明に係る防振天井構造は、上部構造体に垂設された吊りボルトと、前記吊りボルトの下端に取り付けられた断面視枠型状のハンガーと、前記ハンガーの内空部に収容された四角柱状の防振材と、前記ハンガーの下端から天井下地に至る貫通ボルトと、前記ハンガーを拘束する斜め材とを備えるものであって、前記防振材の左右の側面が前記ハンガーの内面に密着しており、前記貫通ボルトは、前記ハンガーの底部および前記防振材を貫通して前記防振材の上面に係止されていることを特徴としている。
かかる防振天井構造によれば、防振材が鉛直方向の振動を吸収するため、吊りボルトを介して振動が伝わることを防止することができる。そのため、遮音性能を確保した天井構造を構築することができる。
また、防振材の側面がハンガーに接しているとともに、ハンガーは斜め材により拘束されているため、耐震性を確保することができる。
なお、「断面視枠型状」とは、断面形状が枠型状に形成されたものをいう。
本発明に係る防振天井構造は、前記防振材の上面に載置された水平片と、前記水平片の前後から下方に延びる一対の鉛直片とからなる門型プレートをさらに備え、前記防振材の前後の側面がそれぞれ前記鉛直片に密着しており、前記貫通ボルトは前記水平片に係止されている。
こうすることで、前後方向に作用する水平力に対しても耐震性を確保することが可能となるため、水平力の作用方向に限定されることなく、耐震性を確保することが可能となる。
また、本発明に係る防振天井構造の他の形態は、前記天井下地または上部構造体に、前記ハンガーを挟んで対向する一対の水平変位防止金物が固定されており、前記水平変位防止金物は、前記ハンガーとの間に隙間をあけて配設されている。このようにすると、過大な水平力が作用した場合であっても、水平変位防止金物により変位を拘束するため、安全性を確保することができる。
また、本発明に係る防振天井構造のさらに他の形態は、前記防振材の前後の幅が、前記ハンガーの前後の幅より大きく、前記防振材が前記ハンガーの前後から突出している。このようにすると、ハンガーにより防振材の変形が拘束されることを防止できるため、優れた防振性能を発現することができる。
本発明によれば、耐震性能と防振性能とを有する防振天井構造を得ることができる。
第一の実施形態に係る防振天井構造の概要を示す断面図である。 (a)は図1の防振天井構造の詳細を示す断面図、(b)は同斜視図である。 第二の実施形態に係る防振天井構造の概要を示す断面図である。 図3の防振天井構造の詳細を示す斜視図である。
<第一の実施形態>
第一の実施形態の防振天井構造1は、図1に示すように、上部構造体2に垂設された吊りボルト11により天井下地3を吊持するものである。
上部構造体2は、天井スラブ(上階の床スラブ)、屋根スラブ、梁等からなる。本実施形態では、上部構造体2が鉄筋コンクリート部材からなる場合について説明するが、上部構造体2の材質は限定されない。また、上部構造体2が水平に形成されている場合について説明するが、上部構造体2は傾斜していてもよい。
防振天井構造1は、吊りボルト11と、ハンガー12と、防振材13と、貫通ボルト14と、斜め材15とを備えている。
本実施形態では、上部構造体2と天井下地3との間に、耐震下地4が配設されている場合について説明するが、耐震下地4は省略してもよい。
耐震下地4は、鉄骨骨組み等により構成されている。耐震下地4は、吊りボルト11に接合されているとともに、上部構造体2から延出された耐震ブレース41,41により保持されている。なお、耐震下地4の高さ位置は限定されるものではない。
吊りボルト11は、上部構造体2に垂設されており、耐震下地4を貫通している。吊りボルト11の下端には、ハンガー12が取り付けられている。
ハンガー12は、防振吊り金物10の本体部分を構成するものであって、耐震下地4の下方に配置されている。
ハンガー12は、図2の(a)に示すように、正面視で枠型に形成されている。
ハンガー12は、金属製の板材を矩形枠状に折り曲げることにより角筒状に形成されており、板材の両端は上面において重ね合されている。
なお、本実施形態では、ハンガー12が、板材を折り曲げることにより枠型に形成されている場合について説明するが、ハンガー12の形成方法は限定されるものではない。
ハンガー12の上面(重合部分)中央には、図2の(b)に示すように、吊りボルト11を貫通するための貫通孔12aが形成されている。貫通孔12aは、吊りボルト11のボルト径以上の内径を有している。
また、ハンガー12の内面には、図2の(a)に示すように、ナット12bが固定されている。ナット12bは、貫通孔12aに対応する位置に固定されている。ナット12bには、吊りボルト11の下端部が螺入されている。
ハンガー12には、底面中央にも貫通孔12cが形成されている。貫通孔12cは、貫通ボルト14のボルト径よりも大きな内径を有している。貫通孔12cには、防振材13の底部の一部および貫通ボルト14が貫通している。
防振材13は、図2の(a)に示すように、ハンガー12の内部に収容された合成樹脂製の部材であって、四角柱状に形成されている。
防振材13の左右の側面は、ハンガー12の内面に密着している。
また、図2の(b)に示すように、防振材13の前面部(突出部分13a)および後面部(突出部分13a)は、ハンガー12の前後から突出している。
防振材13の前後の突出部分13aの幅は、ハンガー12の幅より大きく、防振材13は平面視でH字状を呈している。突出部分13aが、ハンガー12の左右の側面よりも突出することにより、ハンガー12の前後からの防振材13の抜け出しが防止されている。
防振材13の底面の中央部には、図2の(a)に示すように、突出部分13bが形成されている。突出部分13bは、ハンガー12の底面(貫通孔12c)を貫通している。
貫通ボルト14は、ハンガー12の下端から天井下地3に至るように配設されていて、天井下地3を保持している。
貫通ボルト14の軸心は、吊りボルト11の軸心の延長線と一致している。
貫通ボルト14は、図2の(a)に示すように、ハンガー12の底部(貫通孔12c)および防振材13を貫通している。貫通ボルト14の頭部14aは軸部よりも拡径されていて、防振材13の上面に配設されたプレート16(門型プレート)に係止されている。
プレート16は、ハンガー12の内幅よりも左右の幅が小さい板材により構成されているため、防振材13の上面に配設されたプレート16とハンガー12の内面との間には隙間が形成される。
プレート16は、図2の(b)に示すように、防振材13の上面に載置された水平片16aと、水平片16aの前後から下方に延びる一対の鉛直片16b(図2の(b)では前側の鉛直片16bのみを表示)とにより門型に形成されている。
水平片16aの中央部には、貫通ボルト14を貫通するための貫通孔16cが形成されている。貫通孔16cは、貫通ボルト14のボルト径以上の内径であって、頭部14aの外径(外幅)よりも小さな内径を有している。
鉛直片16bは、防振材13の高さよりも小さい高さを有しており、防振材13の前面または後面に密着している。
なお、プレート16の形状は、ハンガー12と接することがない形状であれば、限定されるものではない。また、プレート16の材質は、振動により変形することがないものであれば、限定されない。
貫通ボルト14には、防振材13の下面においてナット17が螺着されている。なお、ナット17と防振材13との間にはワッシャー18が介設されている。
貫通ボルト14は、防振材13を挟むプレート16とワッシャー18を介して防振材13に固定されている。ワッシャー18は、突出部分13bの平面積よりも小さな平面積を有している。そのため、上下方向の振動が作用した場合であっても、ワッシャー18がハンガー12に接することはない。
貫通ボルト14の下端には、図1に示すように、取付手段14bが固定されている。
貫通ボルト14は、取付手段14bを介して天井下地3を保持している。
斜め材15は、ハンガー12の側面から斜め上方に延出して耐震下地4に至る形材であって、ハンガー12の水平移動を拘束している。
斜め材15は、引張力および圧縮力に対して機能する。
斜め材15,15は、ハンガー12の左右に配設されていて、正面視逆ハ字状に配設されている。
斜め材15の一端はハンガー12の側面に固定されており、斜め材15の他端は耐震下地4の下面に固定されている。
なお、斜め材15は、ハンガー12と天井下地3とをつなぐように、正面視ハ字状に配設されていてもよい。
また、斜め材15は、ハンガー12の直上または直下において、吊りボルト11または貫通ボルト14に固定されていてもよい。
本実施形態の斜め材15は、ウェブと一対のフランジとを備えた断面コ字状の鋼製形材(いわゆる軽溝形鋼)からなる。なお、斜め材15を構成する形材は限定されるものではなく、例えば、断面C字状のチャンネル材やL型鋼等であってもよい。また、斜め材15の材質も限定されるものではなく、例えばアルミニウム合金やステンレス鋼等であってもよい。
天井下地3は、野縁31と、野縁受け材32とを備えている。本実施形態では、天井下地3が水平である場合について説明するが、天井下地3は傾斜していてもよい。
天井下地3の下面は、天井板材33により覆われている。なお、天井板材33の材質は限定されるものではないが、軽量で遮音性に優れたものが望ましい。
野縁31は、天井板材33を保持する棒状部材であって、天井下地3の一部を構成している。本実施形態の野縁31は、JIS A 6517 建築用鋼製下地材(壁・天井)に規定された鋼製下地材である。
野縁31は、ウェブを天井板材33の上面に当接させた状態で天井板材33の上面に固定されていて、一対のフランジを野縁受け材32の下面に当接させた状態で野縁受け材32の下面に固定されている。なお、野縁31と野縁受け材32との固定方法は限定されるものではなく、例えば、ビスなどにより直接固定してもよいし、固定用の治具を介して固定してもよい。
野縁31を構成する形材は限定されるものではなく、例えば、断面C字状のチャンネル材やL型鋼等であってもよい。また、野縁31の材質も限定されるものではなく、例えばアルミニウム合金やステンレス鋼等であってもよい。さらに、野縁31の向きも限定されるものではなく、例えば、一方のフランジを天井板材33に固定してもよい。
野縁受け材32は、野縁31を保持する棒状部材であって、天井下地3の一部を構成している。
野縁受け材32は、野縁31と交差する向きに配設されている。つまり、天井下地3は、野縁31と野縁受け材32により、格子状の下地材が形成されている。
野縁受け材32は、JIS A 6517 建築用鋼製下地材(壁・天井)に規定された鋼製下地材である。本実施形態では、一対のフランジが上下に配置される向きに野縁受け材32を配置するが、野縁受け材32の向きは限定されるものではない。
また、野縁受け材32を構成する形材は限定されるものではなく、例えば、断面C字状のチャンネル材やL型鋼等であってもよい。また、野縁受け材32の材質も限定されるものではなく、例えばアルミニウム合金やステンレス鋼等であってもよい。
野縁受け材32は、取付手段14bを介して貫通ボルト14に固定されている。
なお、野縁受け材32と貫通ボルト14との固定方法は限定されるものではない。
第一の実施形態の防振天井構造1によれば、防振性能(遮音性能)と耐震性能とを両立することができる。
つまり、防振材13が鉛直方向の振動を吸収するため、吊りボルト11を介して振動が伝わることを防止することができる。
また、防振材13の左右の側面がハンガー12に密着しているとともに、ハンガー12が斜め材15により左右に対して拘束されているため、耐震性能が確保されている。
防振材13は、前後の突出部分13a,13aがハンガー12に係止するとともに、プレート16の鉛直片16bにより拘束されているので、前後方向の力が作用したとしても、ハンガー12から抜け出すことがない。
貫通ボルト14とハンガー12は直接的に接していないため、ハンガー12と貫通ボルト14との間で直接的に力(振動)が伝達することはない。また、プレート16やワッシャー18等もハンガー12とは接することがないように構成されているため、ハンガー12と貫通ボルト14との間で力(振動)が伝達されることはなく、防振材13により吸収される。
ハンガー12の前後は、開口しており、防振材13の前面および後面が露出しているため、上下方向の振動が作用した際に防振材13が上下方向で収縮した場合であっても、防振材13が前後方向に膨張することが可能である。そのため、防振材13の変形がハンガー12により拘束されることがなく、優れた防振性能を発揮する。
斜め材15,15によりハンガー12を拘束することで、ハンガー12の水平移動も拘束されるので、天井下地3の変位(揺れ)も拘束される。なお、貫通ボルト14の仕様(長さやボルト径等)は、防振材13の硬度や天井下地材3の高さ等に応じて設定すればよいが、天井下地3の変位(揺れ)を拘束する観点から、貫通ボルト14の頭部14aから天井下地3までの距離を極力短くするのが望ましい。
<第二の実施形態>
第二の実施形態の防振天井構造1は、図3に示すように、上部構造体2に垂設された吊りボルト11により天井下地3を吊持するものである。
なお、上部構造体2および天井下地3の構成は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
防振天井構造1は、吊りボルト11と、ハンガー12と、防振材13と、貫通ボルト14と、斜め材15と、水平変位防止金物19とを備えている。
吊りボルト11は、上部構造体2に垂設されており、その下端においてハンガー12を吊持している。
ハンガー12は、防振吊り金物10の本体部分を構成するものであって、吊りボルト11の下端に取り付けられている。
なお、ハンガー12の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため詳細な説明は省略する。
防振材13は、ハンガー12の内部に収容された合成樹脂製の部材であって、四角柱状に形成されている。
なお、防振材13の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため詳細な説明は省略する。
貫通ボルト14は、ハンガー12の下端から天井下地3に至るように配設されていて、天井下地3を保持している。
なお、貫通ボルト14の詳細は、第一の実施形態で示した内容と同様なため詳細な説明は省略する。また、貫通ボルト14と天井下地3との固定方法も第一の実施形態で示した内容と同様なため詳細な説明は省略する。
プレート(門型プレート)16は、ハンガー12の内幅よりも左右の幅が小さい板材により構成されているため、防振材13の上面に配設されたプレート16とハンガー12の内面との間には隙間が形成される。
プレート16は、図4に示すように、防振材13の上面に載置された水平片16aと、水平片16aの前後から下方に延びる一対の鉛直片16b(図4では前側の鉛直片16bのみを表示)とにより門型に形成されている。
水平片16aの中央部には、貫通ボルト14を貫通するための貫通孔16cが形成されている。貫通孔16cは、貫通ボルト14のボルト径以上の内径であって、頭部14aの外径(外幅)よりも小さな内径を有している。
鉛直片16bは、防振材13の高さよりも大きな高さを有している。鉛直片16bは、防振材13の前面または後面を覆うとともに、防振材13の前面または後面に密着している。
なお、プレート16の形状は、ハンガー12と接することがない形状であれば、限定されるものではない。また、プレート16の材質は、振動により変形することがないものであれば、限定されない。
貫通ボルト14には、図3に示すように、防振材13の下面においてナット17が螺着されている。なお、ナット17と防振材13との間にはワッシャー18が介設されている。
ナット17およびワッシャー18の構成は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
斜め材15は、ハンガー12の側面から斜め上方に延出して上部構造体2に至る形材であって、ハンガー12を拘束している。
この他の斜め材15の構成は、第一の実施形態で示した内容と同様なため、詳細な説明は省略する。
水平変位防止金物19は、天井下地3(野地受け材32)に固定された、断面視L型の部材である。
本実施形態では、一対の水平変位防止金物19,19がハンガー12を左右から挟んで対向するように配設されている。
なお、水平変位防止金物19は、必ずしも天井下地3に固定されている必要はなく、例えば、図示は省略するが、上部構造体2や耐震下地等に固定されていてもよい。
また、水平変位防止金物19は、ハンガー12(プレート16)の前後から挟むように配設してもよい。
水平変位防止金物19は、天井下地3に固定された基部19aと基部19aから垂直に立設された立設部19bとにより構成されている。
立設部19bは、上端がハンガー12の底部よりも上となるような高さを有している。
ハンガー12の側面と立設部19bとの間には、隙間が形成されている。
なお、水平変位防止金物19は必要に応じて配設すればよく、省略してもよい。
また、水平変位防止金物19の形状は限定されるものではなく、例えば、コ字状、箱型、U字状であってもよい。
以上、第二の実施形態の防振天井構造1によれば、門型プレート16により前後方向からも防振材13を拘束しているため、前後方向に作用する水平力に対しても耐震性を確保することが可能となる。そのため、水平力の作用方向に限定されることなく、耐震性を確保することが可能となる。
また、ハンガー12の左右に、ハンガー12を挟んで対向する一対の水平変位防止金物19,19が配設されているため、斜め材15,15のみでは拘束することができない過大な水平力が作用した場合であっても、水平変位防止金物19,19によりハンガー12の変位を拘束するため、安全性を確保することができる。
水平変位防止金物19は、通常時においては、ハンガー12との間に隙間を有しているため、上下方向の振動がハンガー12と水平変位防止金物19との間で伝達されることはない。
そのため、水平変位防止金物19を配設することにより防振性能(遮音性能)が低下することもない。
この他の第二の実施形態に係る防振天井構造1の作用効果は、第一の実施形態の防振天井構造1と同様なため、詳細な説明は省略する。
以上、本発明に係る実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、防振材13は、必ずしもハンガー12の前後から突出している必要はない。また、防止材13の前後の突出部分13aの幅は、必ずしもハンガー12の幅より大きい必要はない。
また、プレート16は、必ずしも門型である必要はなく、例えば、平板であってもよい。
複数の防振吊り金物10を配設する場合において、隣り合う防振吊り金物10の向きを90°回転させることで、水平力の作用方向に限定されることない耐震性を備えた防振天井構造1を構成することができる。
また、ハンガー12は、断面視枠型状であれば、必ずしも角筒状(正面視枠型)である必要はない。例えば、箱型状に形成されていてもよいし、ハンガー12の前後に防振材13の抜け出しを防止するための爪が形成されていてもよい。
1 防振天井構造
10 防振吊り金物
11 吊りボルト
12 ハンガー
13 防振材
14 貫通ボルト
14a 頭部
15 斜め材
16 プレート(門型プレート)
16a 水平片
16b 鉛直片
19 水平変位防止金物
2 上部構造体
3 天井下地

Claims (3)

  1. 上部構造体に垂設された吊りボルトと、
    前記吊りボルトの下端に取り付けられた断面視枠型状のハンガーと、
    前記ハンガーの内空部に収容された四角柱状の防振材と、
    前記ハンガーの下端から天井下地に至る貫通ボルトと、
    前記ハンガーを拘束する斜め材と、
    前記防振材の上面に載置された水平片と前記水平片の前後から下方に延びる一対の鉛直片とからなる門型プレートと、を備える防振天井構造であって、
    前記防振材の左右の側面が前記ハンガーの内面に密着しており、
    前記貫通ボルトは、前記ハンガーの底部および前記防振材を貫通して前記防振材の上面に係止されていて、
    前記防振材の前後の側面がそれぞれ前記鉛直片に密着しており、
    前記貫通ボルトは、前記水平片に係止されていることを特徴とする、防振天井構造。
  2. 上部構造体に垂設された吊りボルトと、
    前記吊りボルトの下端に取り付けられた断面視枠型状のハンガーと、
    前記ハンガーの内空部に収容された四角柱状の防振材と、
    前記ハンガーの下端から天井下地に至る貫通ボルトと、
    前記ハンガーを拘束する斜め材と、を備える防振天井構造であって、
    前記防振材の左右の側面が前記ハンガーの内面に密着しており、
    前記貫通ボルトは、前記ハンガーの底部および前記防振材を貫通して前記防振材の上面に係止されていて、
    前記天井下地または上部構造体に、前記ハンガーを挟んで対向する一対の水平変位防止金物が固定されており、
    前記水平変位防止金物は、前記ハンガーとの間に隙間をあけて配設されていることを特徴とする、防振天井構造。
  3. 上部構造体に垂設された吊りボルトと、
    前記吊りボルトの下端に取り付けられた断面視枠型状のハンガーと、
    前記ハンガーの内空部に収容された四角柱状の防振材と、
    前記ハンガーの下端から天井下地に至る貫通ボルトと、
    前記ハンガーを拘束する斜め材と、を備える防振天井構造であって、
    前記防振材の左右の側面が前記ハンガーの内面に密着しており、
    前記貫通ボルトは、前記ハンガーの底部および前記防振材を貫通して前記防振材の上面に係止されていて、
    前記防振材の前後の幅が、前記ハンガーの前後の幅より大きく、前記防振材が前記ハンガーの前後から突出していることを特徴とする、防振天井構造。
JP2012189867A 2012-08-30 2012-08-30 防振天井構造 Expired - Fee Related JP6045855B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012189867A JP6045855B2 (ja) 2012-08-30 2012-08-30 防振天井構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012189867A JP6045855B2 (ja) 2012-08-30 2012-08-30 防振天井構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014047494A JP2014047494A (ja) 2014-03-17
JP6045855B2 true JP6045855B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=50607462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012189867A Expired - Fee Related JP6045855B2 (ja) 2012-08-30 2012-08-30 防振天井構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6045855B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190001483A (ko) * 2017-06-27 2019-01-04 주식회사 케이씨산업 샌드위치 피씨-월 및 이를 이용한 구조물 시공방법
KR102459130B1 (ko) * 2021-12-07 2022-10-26 (주)예다종합설계감리사무소 케이블 트레이의 내진 장치

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6401928B2 (ja) * 2014-03-31 2018-10-10 倉敷化工株式会社 吊りハンガー
JP6488097B2 (ja) * 2014-10-03 2019-03-20 株式会社竹中工務店 天井構造
JP6396224B2 (ja) * 2015-01-23 2018-09-26 株式会社オクジュー 防振耐震天井用接続金具
JP6495667B2 (ja) * 2015-01-23 2019-04-03 株式会社オクジュー 接続金具
JP6585791B2 (ja) * 2018-09-14 2019-10-02 株式会社オクジュー 接続金具

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5145139Y2 (ja) * 1971-12-20 1976-11-01
US20080250731A1 (en) * 2007-04-16 2008-10-16 Wheeler Jeffrey L Spring-loaded post extension for resilient support of ceiling grids during seismic events

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190001483A (ko) * 2017-06-27 2019-01-04 주식회사 케이씨산업 샌드위치 피씨-월 및 이를 이용한 구조물 시공방법
KR102002429B1 (ko) * 2017-06-27 2019-07-23 주식회사 케이씨산업 샌드위치 피씨-월 및 이를 이용한 구조물 시공방법
KR102459130B1 (ko) * 2021-12-07 2022-10-26 (주)예다종합설계감리사무소 케이블 트레이의 내진 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014047494A (ja) 2014-03-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6045855B2 (ja) 防振天井構造
JP6025469B2 (ja) 耐震天井構造
JP5746874B2 (ja) 天井構造およびブレース材と天井仕上板の固定金具
JP6612014B2 (ja) 耐震補強装置、耐震補強構造、耐震建家、耐震補強方法
JP6253948B2 (ja) 吊天井下地構造
JP2016023476A (ja) コンクリート構造物耐震及び制振補強用型枠およびそれを用いたコンクリート構造物耐震及び制振補強工法
JP6807657B2 (ja) 柱梁接合部と梁との連結構造
JP5953147B2 (ja) 多重天井構造
JP2012102570A (ja) 制振装置
JP6057371B2 (ja) 耐震補強部材
JP5627972B2 (ja) スリット構造
JP2016017323A (ja) 制震構造
JP2016128629A (ja) 制震天井構造
JP5042067B2 (ja) 防振床構造
JP2015094076A (ja) 制振構造
JP6977313B2 (ja) 構造体の制振構造
JP2011137311A (ja) 木造建築物の補強金具及び木造建築物の補強方法
JP7429550B2 (ja) 建物
JP6380830B2 (ja) 鉄筋コンクリート躯体の制震構造
JP6240420B2 (ja) 耐震補強構造
JP5753890B2 (ja) ユニット建物
JP5775443B2 (ja) 天井構造
JP5433616B2 (ja) ユニット建物の防振構造
JP5363183B2 (ja) 木造建築物用制震装置
JP6000042B2 (ja) 耐震天井構造

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20140418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20140418

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140613

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140613

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160405

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160506

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160701

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160826

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160826

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6045855

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees