JP6495667B2 - 接続金具 - Google Patents

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Description

本発明は、接続金具に関する。さらに詳しくは、天井スラブと天井下地材との間で傾斜して設けられるブレースと前記天井下地材とを接続する接続金具に関する。
従来より天井下地構造として、例えば特許文献1(図16)に示す如きものが知られている。この天井では、天井スラブから垂下する吊材に介在させた防振ハンガーにより振動(音)の伝播を抑制すると共に、天井スラブと天井下地材との間で傾斜して設けたブレースにより地震等によって生じる天井の揺れを抑制している。しかし、ブレースは吊材及び天井下地材に固定されるため、ブレースを介して振動(音)が伝播することとなり、防振性が低下していた。
そこで、同文献(図1)では、ブレースの中間部に防振部材を介在させた構造を採用している。しかしながら、天井面に水平荷重が生じた場合、防振部材で座屈が生じやすく、耐震性能を十分に確保することが困難な場合があった。
特開2009−2435号公報
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、簡素な構造でありながら防振性及び耐震性の向上を両立する接続金具を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る接続金具の特徴は、天井スラブと天井下地材との間で傾斜して設けられるブレースと前記天井下地材とを接続する構成において、前記天井下地材に固定される第一固定部材と、前記天井下地材を構成する野縁及び野縁受の一方の長手方向に沿って設けられ前記ブレースの下端を挟持する一対のブレース受材と、前記一対のブレース受材を連結固定する第二固定部材と、本体部と前記第一固定部材の貫通孔に係合する係合部とを有する防振ゴムと、前記防振ゴム、前記第一固定部材及び前記第二固定部材を貫通しこれら部材を接続する接続部材を備え、前記防振ゴムが係合する前記第一固定部材に前記本体部の水平方向への変形を制限する変形制限手段を設けたことにある。
上記構成によれば、天井下地材に固定される第一固定部材と、天井下地材を構成する野縁及び野縁受の一方の長手方向に沿って設けられブレースの下端を挟持する一対のブレース受材を連結固定する第二固定部材とは、防振ゴムを介して接続部材で接続されているので、防振ゴムによって絶縁が確保される。これにより、地震等によって生じる天井の揺れがブレースへ伝播されることを防止でき、防振性を確保することができる。しかも、防振ゴムが係合する第一固定部材に本体部の水平方向への変形を制限する変形制限手段を設けているので、地震等によって天井面に生じる水平荷重により、防振ゴムの本体部が水平方向へ変形すると、変形制限手段が防振ゴムの変形を抑制する。この変形抑制によって、防振ゴムには反発力が発生し、接続部材を元の位置に押し戻すよう作用する。従って、第一、第二固定部材間での絶縁が維持されると共に、接続部材は水平荷重に対抗できるので、耐震性及び防振性の両立が可能となる。
係る場合、前記本体部の上面と前記第一固定部材の上面との間にクリアランスを形成するとよい。このクリアランスにより、天井材を接続した際に天井材の自重による過度の変形を抑制でき、防振性の低下を防止することができる。
前記第一固定部材は、前記本体部を挟んで対向する一対の壁部を有し、前記変形制限手段は、前記一対の壁部と前記一対の壁部の間で前記本体部に当接する当接部材とにより構成されるようにしてもよい。係る場合、前記当接部材は、前記第一固定部材の上面に前記接続部材を挟んで一対取り付けられる長尺部材であってもよく、前記第一固定部材の側面に前記接続部材を挟んで一対取り付けられる長尺部材であってもよい。また、前記変形制限手段は、前記防振ゴムを取り囲むリング状部材により構成されるようにしてもよい。さらに、前記当接部材は、ボルトとこのボルトに締結される長ナットより構成されてもよい。
上記本発明に係る接続金具の特徴によれば、簡素な構造でありながら防振性及び耐震性の向上を両立することが可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
本発明の第一実施形態に係る接続金具を用いた天井下地構造を示す正面図である。 耐震防振ハンガーの拡大正面図である。 図2の側面図である。 耐震防振ハンガーの分解斜視図である。 図3のA−A線断面図である。 連結部材の改変例を示す図であり、(a)は第1改変例、(b)は第2改変例、(c)は第3改変例を示す。 連結部材の改変例を示す図であり、(a)は第4改変例、(b)は第5改変例を示す。 連結部材の改変例を示す図であり、(a)は第6改変例、(b)は第7改変例を示す。 連結部材の第8改変例を示す図である。 連結部材の第9改変例を示す図である。 連結部材の第10改変例を示す図である。 連結部材の第11改変例を示す図である。 連結部材の第12改変例を示す図である。 連結部材の第13改変例を示す図である。 本発明の第二実施形態に係る接続金具を示す拡大正面図である。 図10の側面図である。 図10のB−B線断面図である。 第三実施形態に係る接続金具を示す拡大正面図である。 図13の第三実施形態に係る接続金具の図5相当断面図である。 第四実施形態に係る接続金具を示す図である。
次に、図1〜図5を参照しながら、本発明の第一実施形態についてさらに詳しく説明する。
本発明の第一実施形態に係る接続金具10は、例えば図1に示す如き天井下地構造1に用いられ、防振耐震ハンガーとして機能する。この天井下地構造1は、大略、天井スラブ2から垂下させた吊材としての吊ボルト3と、天井仕上材4を支持する天井下地材5と、吊ボルト3と天井下地材5とを連結するハンガー6及び防振耐震ハンガー10と、吊ボルト3と天井下地材5との間で傾斜状に架け渡されるブレース7とを備える。
天井下地材5は、天井仕上材4を取り付け固定する野縁5aと野縁5a上で配設される野縁受5bとが格子状に組み付けられて構成されている。ハンガー6及び防振耐震ハンガー10は、例えば、野縁5aの長手方向Xに対し交互に設けられ、天井仕上材4及び天井下地材5を水平に支持する。なお、ハンガー6の上部には公知の防振連結部材9が設けられ、当該連結部分においても防振性が確保されている。
ここで、本発明に係る防振耐震ハンガー10は、図1に示すように、天井スラブ2から垂下させた吊ボルト3と天井仕上材4を支持する天井下地材5とを連結すると共に、ブレース材7の下端7aを取り付け固定するものである。なお、ブレース材7の上端7bは取付金具8を介して吊ボルト3の天井スラブ2近傍に取り付けられる。この防振耐震ハンガー10は、図2〜4に示すように、大略、野縁受5bを取り付け固定するハンガー部材20と、吊ボルト3とハンガー部材20と連結する連結部材30と、連結部材30に係合する防振ゴム40と、ハンガー部材20、連結部材30及び防振ゴム40を貫通しこれら部材20,30,40を接続する接続部材50を備える。本実施形態において、ハンガー部材20が第一固定部材として機能し、連結部材30が第二固定部材として機能する。
図2〜4に示すように、ハンガー部材20は、大略、野縁受5bを保持するハンガー本体21と、ハンガー本体21の上端を略垂直に折り曲げて形成した折曲部22とを有する。ハンガー本体21は、野縁受5bを受け入れる受入部23と、野縁受5bを固定するボルト等の固定具24を取り付ける取付孔25とを備える。また、折曲部22には、接続部材50を貫通させる貫通孔26が形成されている。
図2〜4に示すように、連結部材30は、大略、平行する上部31及び下部32と、上部31及び下部32と略直交し野縁5aの長手方向Xで対向する一対の壁部33,33と、各壁部33に野縁5aの長手方向Xへ向けて垂設されたブレース取付部34とを有する。ブレース取付部34には、ブレース7の下端7aが固定具としてのビス30xにより取り付け固定される。これにより、ブレース7は連結部材30に対し対称配置可能となり、ブレース7の下端7aを互いに近接配置することができる。近接配置することで、地震等による水平荷重Fが効率よくブレース7,7間で伝達され、耐震性能がさらに向上する。
本実施形態において、連結部材30は、例えば板状材を屈曲させて一対作製された部材を対向させて上部31及び下部32を重ね合わせて溶接等により固着させて形成される。よって、本実施形態では、壁部33とブレース取付部34とは一体である。上部31には吊ボルト3を貫通させる貫通孔31aが設けられている。
連結部材30の底面となる下部32は、図2〜4に示すように、略正方形の下中央部32aと、その下中央部32aから野縁受5bの長手方向Yに向けて突出する一対の延長部32b,32bを有する。下中央部32aには、後述の防振ゴム40の係合部42が係合する貫通孔32cが設けられている。また、この下部32には、貫通孔32cを挟んで野縁受5bの長手方向Yに沿って突出部35を取り付ける取付孔32dが対称に設けられている。本実施形態において、突出部35は、ボルト35aと長ナット35bより構成されている。
図3〜5に示すように、防振ゴム40は、円柱状の本体部41と、この本体部41から鉛直方向Zに向けて突出し連結部材30の貫通孔32cに係合する係合部42とを備える。本体部41及び係合部42の中央部には、接続部材50を貫通させる貫通孔43が鉛直方向Zに沿って設けられ、貫通孔43と接続部材50との間には隙間44が形成される。これにより、ハンガー部材20と連結部材30との間の絶縁を確保している。また、ハンガー部材20の折曲部22と連結部材30の下部32との間には、係合部42を取り囲む第二の防振ゴム45が設けられ、ハンガー部材20と連結部材30の間で生じる鉛直方向Zの振動を吸収し、防振性をさらに向上させる。
ここで、防振耐震ハンガー10の組み付けについて説明する。
上述の如く構成されたハンガー部材20、連結部材30及び防振ゴム40には、図3〜5に示すように、接続部材としてのボルト50が貫通されナット51によって鉛直方向Zに沿って接続固定される。この際、ボルト50は水平荷重Fに対抗することとなる。また、防振ゴム40の本体部41は、連結部材30の下部32上で壁部33,33の間に配置され、ブレース7は連結部材30のブレース取付部34に取り付けられる。
そして、図5に示すように、防振ゴム40の本体部41は、連結部材30の壁部33に対し隙間をおいて近接配置されている。また、突出部35の長ナット35bも、本体部41に対し隙間をおいて近接配置されている。天井面Cに水平荷重Fが生じると、その水平荷重Fによってボルト50が本体部41を押圧して、本体部41を変形させる。ここで、野縁長手方向Xへの変形成分は、本体部41に近接配置された連結部材30の壁部33により抑制される。他方、野縁受長手方向Yへの変形成分は、本体部41に近接配置された長ナット35bにより抑制される。本体部41が長ナット35b及び/又は壁部33に当接することによって、本体部41には各変形成分に対抗する反発力が生じ、この反発力がボルト50を貫通孔43の中心に押し戻す。よって、ハンガー部材20と連結部材30との間で絶縁が維持されると共に、ボルト50は水平荷重Fに対抗できる。
このように、第一実施形態では、野縁長手方向Xで対向する一対の壁部33,33と、野縁受長手方向Yで対向する一対の突出部(長ナット)35b,35bとが、防振ゴム40の本体部41の水平方向への変形を制限する変形制限手段60として機能し、耐震性及び防振性の双方を確保することが可能となる。
次に、図6〜9fを参照しがなら、上記第一実施形態の連結部材30の改変例について説明する。
図6(a)に示す第1改変例における連結部材30Aは、一対の壁部33,33を有する箱形を呈し、一方の開口部にブレース取付部34が垂設されている。上述のように、板状材を屈曲させて一対作製した部材を対向させて溶接等により形成しなくても構わない。この例では、突出部としてピン35cを下部32に鉛直方向Zに向けて立設し、一対の壁部33,33及び一対のピン35c,35cにより変形制限手段60を構成している。なお、このピン35cは、下部32と一体に形成してもよく、別体として形成し溶接等で溶着させてもよい。
図6(b)に示す第2改変例における連結部材30Bは、一対の壁部33,33に互いに直交し且つ鉛直方向Zに沿う第二壁部33aを設けている。この例では、一対の壁部33,33、第二壁部33a及びピン35cにより変形制限手段60を構成している。もちろん、ピン35cに代えて長ナット35bでも構わない。
図6(c)に示す第3改変例における連結部材30Cは、突出部として下部32の端部(延長部32b)を直交方向(鉛直方向Z)へ折り曲げて本体部41に対向させている。この例では、一対の壁部33,33及び突出部となる略直角に折り曲げた下部32の両端部により変形制限手段60を構成している。
図7(a)(b)に示す第4,5改変例における連結部材30D,30Eは、ピン35cを壁部33からその直交方向(水平方向)へ立設させ、変形制限手段60を構成している。
図8(a)(b)に示す第6,7改変例における連結部材30F,30Gは、1枚の板状材の突出片を折り曲げて上部31及び下部32を形成している。板材はブレース取付部34としても機能する。同図(a)の第6改変例では、下部32に本体部41を取り囲むように複数のピン35cを立設して囲繞部61を形成すると共に変形制限手段60として機能させる。また、同図(b)の第7改変例では、下部32に本体部41を取り囲むように複数の壁部35dを立設して囲繞部61を形成すると共に変形制限手段60として機能させる。
図9aに示す第8改変例における連結部材30Hは、箱形の第一部材30h1と、板状材を屈曲させて形成された略コの字状を呈する第二部材30h2よりなる。そして、略コの字状の嵌入部材36が、連結部材30Hの下部32の下方から嵌入されると共に本体部41の上部からも嵌め込まれる。これにより、嵌入部材36の各壁部36aが本体部41を対向させることができ、一対の壁部33,33及び対向する壁部36a,36aにより変形制限手段60を構成している。
図9bに示す第9改変例における連結部材30Iは、略L字状の嵌入部材37が、連結部材30h1の下部32の下方から嵌入される。これにより、嵌入部材37の壁部37aが本体部41を対向させることができ、一対の壁部33,33、第二部材30h2の第二壁部33a及び嵌入部材37の壁部37aにより変形制限手段60を構成している。図9cに示す第10改変例では、嵌入部材37を本体部41の上部から嵌め込んで、第9改変例と同等の構成としている。
さらに、図9dに示す第11改変例における連結部材30Kには、対向する壁部38a,38aと鉛直方向Zに延設された延設部38bとよりなる嵌入部材38が用いられる。この嵌入部材38は、対向する壁部38a,38aを第一部材30h1に嵌入され、固定具としてのボルト38cで第二部材30h2に連結固定される。これにより、延設部38bが本体部41に対向し、一対の壁部33,33、第二壁部33a及び延設部38bにより変形制限手段60を構成する。
図9eに示す第12改変例における連結部材30Lは、略コの字状の嵌入部材36が、箱形の連結部材30Aの下部32の下方から嵌入される。これにより、一対の壁部33,33及び対向する壁部36a,36aにより変形制限手段60を構成している。図9fに示す第13改変例では、嵌入部材36を本体部41の上部から嵌め込んで、第12改変例と同等の構成としている。
なお、上記各改変例は一例に過ぎず、それぞれを単独で又は複数を組み合わせて実施することが可能であり、防振及び耐震の双方を確保し得る態様であれば、特に組み合わせは制限されない。
次に、図10〜12を参照しながら、本発明の第二実施形態について説明する。
第二実施形態に係る接続金具100は、大略、天井下地材5に固定されるブラケット200と、ブレース7を固定する一対のブレース受材300,300と、一対のブレース受材300,300を連結固定する固定板400と、ブラケット200に係合する防振ゴム500と、ブラケット200,固定板400及び防振ゴム500を貫通しこれら部材200,400,500を接続する接続部材600を備える。本実施形態において、接続金具100は、野縁5aに並行して配設される野縁補強材700をさらに備える。本実施形態において、ブラケット200が第一固定部材、ブレース受材300がブレース取付部、固定板400が第二固定部材としてそれぞれ機能する。
第二実施形態において、ブラケット200は、図10〜12に示すように、下部が開口する略コの字形状を呈するチャンネル材であり、ウェブ210と、このウェブ210の両端から立設する一対のフランジ220,220とからなる。このウェブ210及び一対のフランジ220,220により、内側に防振ゴム500の本体部510を収容する収容部230が形成される。ウェブ210の幅方向(野縁受長手方向Y)中央部には、防振ゴム500の突出部520を掛止させる貫通孔210aと、突出部240を取り付ける一対の取付孔210b,210bとが設けられている。一対の取付孔210b,210bは、貫通孔210aを挟んで野縁長手方向Xに沿って対称に形成されている。本実施形態において、当接部材240は、例えばボルト240aとこのボルト240aに締結される長ナット240bより構成されている。この長ナット240bは、収容部230内に位置する。
ブレース受材300は、図10,11に示すように、鉛直方向Zに平行となるウェブ310と、ウェブ310の両端からウェブ310に略直交して突出する上下一対のフランジ320,330を有する。また、固定板400は矩形を呈し、幅方向(野縁受長手方向Y)端部には、固定具としてのビス400xを取り付ける取付孔410が複数形成されている。ブレース受材300はそのウェブ310を互いに対向配置され、下フランジ320が固定板400にビス400xで連結固定される。そして、対向するウェブ310,310によって、空間110が形成される。固定板400の幅方向(野縁受長手方向Y)中央部には、接続部材600を貫通させる貫通孔420が形成されている。この貫通孔420は、空間110の幅方向(野縁受長手方向Y)中央に位置する。
防振ゴム500は、円柱状の本体部510と、この本体部510から鉛直方向Zに向けて突出しブラケット200の貫通孔210aに係合する係合部520とを備える。係合部520の外面には、ブラケット200のウェブ210に掛止するリング状の掛止部520aが形成されている。本体部510及び係合部520の中央部には、接続部材600を貫通させる貫通孔530が鉛直方向Zに沿って形成されている。また、ブラケット200と固定板400との間には、係合部520を取り囲む第二の防振ゴム540が設けられ、ブラケット200と固定板400の間で生じる振動を吸収し、防振性を向上させる。
野縁補強材700は、図10,11に示すように、天井仕上材5が固定される固定面710としてのウェブと、この固定面710の両端から立設する一対のフランジ720,720を有する。また、フランジ720の上端には、外方に向けて略直角に折り曲げられたリップ部730が形成され、例えば固定具としてのビス700xにより野縁受5bの下フランジ5b1に固定される。一対のフランジ720,720の幅(内面間の距離)は、ブラケット200の一対のフランジ220,220の幅(フランジ220外面間の距離)とほぼ等しい。
ここで、接続金具100の組み付けについて説明する。
上述の如く構成されたブラケット200、固定板400及び防振ゴム500には、図10〜12に示すように、接続部材としてのボルト600が貫通されナット610によって鉛直方向Zに沿って接続固定される。この際、防振ゴム500の本体部510は、ブラケット200の収容部230に配置される。また、本体部510とブラケット200のウェブ210との間には、クリアランス120が形成される。クリアランス120を形成しておくことで、吊材3により吊り下げ支持される天井材の自重による防振ゴム500の過度な変形を抑制し、防振性の低下を防止する。
ボルト600は、ブレース受材300の長手方向(野縁長手方向X)両端部に間隔をおいて固定され、水平荷重Fに対抗する。ブラケット200には野縁補強材700が嵌入され、対向するブラケット200のフランジ220と野縁補強材700のフランジ720とがビス700xで固定止めされる。また、野縁補強材700のリップ部730と野縁受5bの下フランジ5b1とがビス700xで固定止めされる。これにより、水平荷重Fを野縁補強材700からブラケット200及びボルト600を介してブレース7まで効率よく伝達させることができる。
さらに、ブラケット200及び固定板400の幅方向(野縁受長手方向Y)中央部には貫通孔210a,420が位置し、且つ貫通孔420は空間110の幅方向(野縁受長手方向Y)中央に位置する。また、ブレース7は、その側面と対向するブレース受材300のウェブ310とがビス300xで固定止めされる。そして、ハンガー140は、空間110内で且つ固定板400,400の間に配置される。この位置関係により、図11に示すように、野縁補強材700の中心軸(野縁方向Xに沿う水平荷重の中心)、ブレース7の中心軸、吊材3の中心軸及び接続部材600の中心軸は、軸A1上で全て一致する。従って、軸ずれによる各部材のねじれ等の変形を防止でき、天井下地構造全体の耐震性が向上する。
しかも、図12に示すように、防振ゴム500の本体部510は、ブラケット200のフランジ220に僅かに隙間をおいて近接配置されている。また、突出部240の長ナット240bは、本体部510に接触して配置されている。天井面Cに水平荷重Fが生じると、その水平荷重Fによってボルト600が本体部510を押圧して、本体部510を変形させる。ここで、野縁長手方向Xへの変形成分は、本体部510に接触配置された長ナット240bにより抑制される。他方、野縁受長手方向Yへの変形成分は、本体部510に近接されたブラケット200のフランジ220により抑制される。本体部510が長ナット240b及び/又はフランジ220に当接することによって、本体部510には各変形成分に対抗する反発力が生じる。この反発力によって、ボルト600は各貫通孔の中心に押し戻されることとなり、絶縁が維持されると共に軸ずれが抑制される。従って、防振性及び耐震性が確保される。
このように、第二実施形態では、野縁長手方向Xで対向する一対の突出部(長ナット)240b,240bと、野縁受長手方向Yで対向する一対のフランジ220,220とが、防振ゴム500の本体部510の水平方向への変形を制限する変形制限手段60として機能し、耐震性及び防振性の双方を確保することが可能となる。
最後に、本願発明のさらに他の実施形態の可能性に言及する。なお、以下の実施形態において、上記実施形態と同様の部材には同一の符号を付してある。
上記第二実施形態において、当接部材240をブラケット200のウェブ210に鉛直方向Zに沿うように取り付けた。しかし、当接部材240の取付方向は鉛直方向Zに限られず、図13,14に示す第三実施形態に示すように、ブラケット200のフランジ220に直交する方向(水平方向)に沿うように取り付けることも可能である。
第二、第三実施形態における接続金具10は、野縁5aに並行して野縁補強材700を設け、その野縁補強材700内にブラケット200を野縁長手方向Xに沿って嵌入させて固定した。しかし、例えば、図15に示す第四実施形態のように、野縁補強材700に代えて、野縁受5bに並行する野縁受補強材800を設け、その野縁受補強材800と野縁受5bでブラケット200を野縁受長手方向Yに沿って挟持させて固定することも可能である。
上記第二実施形態において、ブラケット200を野縁補強材700に嵌入させて対向する各面をビスで固定した。しかし、ブラケット200の固定は、上記第二実施形態に限られない。例えば、野縁補強材700に代えて野縁受補強材800を設け、この野縁受補強材800と野縁受5bによりブラケット200を挟持するように固定してもよい。
上記第二〜第四実施形態において、変形制限手段60は、ブラケット200の一対のフランジ220,220と収容部230内に配置される一対の長ナット240bより構成したが、この態様に限られるものではない。例えば、一対の長ナット240bに代えて、上記第一実施形態の改変例で示す如きピンや壁部(囲繞部)を設けることも可能である。また、ブラケット200に代えて又は収容部230内に、角筒状や円筒状(リング状)の囲繞部材を防振ゴム500の本体部510を取り囲むように配置し、変形制限手段60とすることも可能である。
上記第一実施形態において、変形制限手段60を構成する突出部35としての長ナット35b及びピン35cを接続部材50に対し左右対称に一対設けたが、個数や形状等は変形制限が可能な限りにおいて制限されるものではない。例えば、左右対称に複数本(複数組)設けることも可能である。また、上記第二〜第四実施形態における突出部240も同様である。
本発明において、ブレース取付部34,ブレース受材300は、ブレース7を強固に取り付け固定することの可能な態様であればよく、その範囲において種々の態様をとり得、その態様に応じて種々の改変が可能である。また、ブレース7の取付手段や取付位置も上記各実施形態及び各改変例に限定されるものではなく、ビス穴や貫通孔は必須のものではない。上記各実施形態において、ハンガー部材6,20,140は一例に過ぎず、図示される形状に限定されるものではない。
1:天井下地構造、2:天井スラブ、3:吊ボルト(吊材)、4:天井仕上材、5:天井下地材、5a:野縁、5b:野縁受、6:ハンガー、7:ブレース、7a:下端、7b:上端、8:取付金具、9:防振連結部材(防振ハンガー)、10:耐震防振ハンガー(接続金具)、20:ハンガー部材(第一固定部材)、21:ハンガー本体、22:折曲部、22a:上面、23:受入部、24:固定具、25:取付孔、26:貫通孔、30,30A〜30M:連結部材(第二固定部材)、30x:ビス(固定具)、31:上部(天面)、31a:貫通孔、32:下部(底面)、32a:下中央部、32b:延長部、32c:貫通孔、32d:取付孔、33:壁部(側面)、33a:第二壁部、34:ブレース取付部、35:突出部、35a:ボルト、35b:長ナット、35c:ピン、35d:壁部、36:嵌入部材、36a:壁部、37:嵌入部材、37a:壁部、38:嵌入部材、38a:壁部、38b:延設部、40:防振ゴム、41:本体部、42:係合部、43:貫通孔、44:隙間、45:第二防振ゴム、50:接続部材(ボルト)、51:ナット、60:変形制限手段、61:囲繞部、100:防振耐震天井用接続金具、110:空間、120:クリアランス、140:ハンガー、200:ブラケット(第一固定部材)、210:ウェブ、210a:貫通孔、220:フランジ(側面)、230:収容部、240:突出部、240a:ボルト、240b:長ナット、300:ブレース受材(ブレース取付部)、300x:固定具(ビス)、310:ウェブ、320:下フランジ、330:上フランジ、400:固定板(第二固定部材)、410:取付孔、420:貫通孔、400x:固定具(ビス)、500:防振ゴム、510:本体部、520:係合部、530:貫通孔、540:第二防振ゴム、600:接続部材(ボルト)、610:ナット、700:野縁補強材、700x:固定具(ビス)、710:ウェブ、720:フランジ(側面)、730:リップ部、800:野縁受補強材、800x:固定具(ビス)、A1,A2:軸、C:天井面、F:水平荷重、X:野縁長手方向、Y:野縁受長手方向、Z:鉛直方向

Claims (7)

  1. 天井スラブと天井下地材との間で傾斜して設けられるブレースと前記天井下地材とを接続する接続金具であって、
    前記天井下地材に固定される第一固定部材と、
    前記天井下地材を構成する野縁及び野縁受の一方の長手方向に沿って設けられ前記ブレースの下端を挟持する一対のブレース受材と、
    前記一対のブレース受材を連結固定する第二固定部材と、
    本体部と前記第一固定部材の貫通孔に係合する係合部とを有する防振ゴムと、
    前記防振ゴム、前記第一固定部材及び前記第二固定部材を貫通しこれら部材を接続する接続部材を備え、
    前記防振ゴムが係合する前記第一固定部材に前記本体部の水平方向への変形を制限する変形制限手段を設けた接続金具。
  2. 前記本体部の上面と前記第一固定部材の上面との間にクリアランスを形成する請求項1記載の接続金具。
  3. 前記第一固定部材は、前記本体部を挟んで対向する一対の壁部を有し、前記変形制限手段は、前記一対の壁部と前記一対の壁部の間で前記本体部に当接する当接部材とにより構成される請求項1又は2記載の接続金具。
  4. 前記当接部材は、前記第一固定部材の上面に前記接続部材を挟んで一対取り付けられる長尺部材である請求項3記載の接続金具。
  5. 前記当接部材は、前記第一固定部材の側面に前記接続部材を挟んで一対取り付けられる長尺部材である請求項3記載の接続金具。
  6. 前記変形制限手段は、前記防振ゴムを取り囲むリング状部材により構成される請求項1又は2記載の接続金具。
  7. 前記当接部材は、ボルトとこのボルトに締結される長ナットより構成される請求項3〜5のいずれかに記載の接続金具。
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