JP2682901B2 - ユニット住宅の採光構造 - Google Patents
ユニット住宅の採光構造Info
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Description
造に係り、特に、セットバックユニットを用いた採光構
造に関する。
ットを建築現場で接合することにより、短期間で建築可
能なユニット住宅がある。
限等の規制をクリアするためなどに、通常の住宅ユニッ
トより外壁を内側に退かせたセットバックユニットが用
意されている。このようなセットバックユニットを通常
の住宅ユニットの上に載置することで、上階の外壁を下
階の外壁よりも内側に退かせ、ユニット住宅の外壁側面
を段付にしてユニット住宅の外形を規定の斜線内に納め
ている。
ユニット住宅では、上下に積み重ねた住宅ユニットのう
ち、下階のユニットは天井側からの採光が望めない。し
かし、セットバックユニットが主に設置される北側部分
の下階部分においては、側壁部分に設けたガラス窓を通
した採光だけでは不充分な場合があり、さらに多量の光
を採光できる構造が要望されていた。なお、従来からあ
るサンルームユニットを、ユニット住宅の北側部分に設
けることが考えられるが、従来のサンルームユニット
は、建築現場で組み立てられる専用の構造体を有するも
のであるので、従来のサンルームユニットでは、建築現
場における作業が増え、ユニット住宅の現場作業を軽減
できるという利点を阻害する要因となるおそれがある。
下階部分について、外部の自然光をさらに多く採光でき
るようになるうえ、建築現場での作業が増えないユニッ
ト住宅の採光構造を提供することにある。
成された通常の住宅ユニットの外壁面よりも室内側に退
いた外壁を有するとともに、底部に前記外壁から略水平
に突出する突出部を形成することにより、当該底部の寸
法が前記通常の住宅ユニットの上面の外形寸法と同一と
されたセットバックユニットを含んで構成されるユニッ
ト住宅の採光構造であって、前記セットバックユニット
は、前記突出部の平面形状がコ字形の枠状とされるとと
もに、前記室内側に退いた外壁との間に開口が形成さ
れ、前記通常の住宅ユニットの上面は、前記セットバッ
クユニットの開口に応じて一部が開口され、前記セット
バックユニットを前記通常の住宅ユニットの上に接合す
るとともに、前記セットバックユニットの突出部の開口
を、前記通常の住宅ユニットの上面の開口された部分に
重ね合わせ、かつ、前記セットバックユニットの突出部
の開口の上方には、透明部材で形成された略箱状の採光
ユニットが設けられ、この採光ユニットの透明部材を通
り抜けた光が前記セットバックユニットの開口および前
記通常の住宅ユニットの開口を通り抜けて、前記通常の
住宅ユニットが形成する居室に到達可能となっているこ
とを特徴とする。
上にセットバックユニットを載置すると、セットバック
ユニットおよび住宅ユニットの両方を貫通する開口部が
形成される。そして、透明部材で形成した採光ユニット
を通過した外部の自然光は、前述の開口部を通って前記
住宅ユニットの内部に進入する。このため、セットバッ
クユニットの下階部分の居室には、側壁部分だけではな
く天井側からの採光も可能となる。また、セットバック
ユニットは、通常の住宅ユニットの外壁面よりも室内側
に退いた外壁を有するとともに、底部に前記外壁から略
水平に突出する突出部を形成したものであることから、
予め工場で採光ユニットをその突出部に取付けておいて
も、通常の住宅ユニットと同様に輸送することが可能と
なる。このため、上下階の居室を形成するにあたり、予
め工場で採光ユニットを取付けたセットバックユニット
を、建築現場で通常の住宅ユニットの上に取付けること
により、下階の居室に外部の自然光を導入する採光構造
が形成される。従って、従来のサンルームユニットとは
異なり、建築現場で、通常の居室を形成するユニットと
は別個に、専用の構造体を組み立てる必要がなく、現場
作業がなんら増えず、これにより前記目的が達成され
る。
明する。図1には、本実施例に係るユニット住宅1の一
部が示されている。ユニット住宅1は基礎2の上に複数
の住宅ユニットを組合わせて建築されたものである。
に形成された通常の住宅ユニット3等が載置固定されて
いる。住宅ユニット3の外壁4は軽量気泡コンクリート
等の壁材からなる。住宅ユニット3の上には、セットバ
ックユニット6が接合されている。セットバックユニッ
ト6は、通常の住宅ユニット3の外壁4よりも室内側に
退いた外壁5を有するとともに、底部に外壁5から略水
平に突出する突出部7が形成されたものである。この突
出部7を設けることにより、セットバックユニット6
は、底部の寸法が住宅ユニット3の上面の外形寸法と同
一となっている。そして、セットバックユニット6の突
出部7は、平面形状がコ字形の枠状とされ、この突出部
7をセットバックユニット6に設けることにより、セッ
トバックユニット6には、室内側に退いた外壁5との間
に開口が形成されている。
されるように、セットバックユニット6の開口に応じて
一部分が開口されている。セットバックユニット6を住
宅ユニット3の上に接合するとともに、セットバックユ
ニット6の突出部7の開口と、住宅ユニット3の上面の
開口された部分とを重ね合わせることにより、セットバ
ックユニット6の突出部7および住宅ユニット3の上面
の両方を貫通する開口部8が形成されるようになってい
る。セットバックユニット6の突出部7の開口の上方に
は、略台形箱状の採光ユニット10が設けられ、開口部8
は、この採光ユニット10で上方が塞がれるようになって
いる。
されるとともに、傾斜した上面を有したものである。採
光ユニット10の上面と正面とには窓枠11, 12が設置さ
れ、窓枠11, 12の各々には透明部材であるガラス板13が
嵌め殺しにされている。また、採光ユニット10の両側面
には側板14が設置されている。側板14には換気用のルー
バー14A が設けられている。
側に接合され、背面側は外壁5に接合されるとともに、
採光ユニット10の上端縁および背面側の端縁に沿った継
ぎ目には、コーキング剤等による防水処理が施される。
これにより、採光ユニット10が設置され、この採光ユニ
ット10の設置により、図2に示されるように、採光構造
15が形成される。そして、この採光ユニット10のガラス
板13を通り抜けた光は、セットバックユニット6の突出
部7および住宅ユニット3の上面の両方を貫通する開口
部8を通って、住宅ユニット3が形成する居室に到達可
能となっている。
り住宅ユニット3の天井16側から外部の自然光が入るよ
うになり、居室の側壁部分だけでなく天井16からも採光
が可能となる。
な効果がある。すなわち、住宅ユニット3の天井16側か
ら外部の自然光が入るようにしたので、より多くの光が
採光できるようになる。従って、外壁4に窓等がない場
合や外壁4の窓だけでは光量が不足する場合でも住宅ユ
ニット3内の居室を明るくできる。
成するにあたり、壁面側に調理設備のスペースを広くと
る必要があったり、プライバシーが侵害されるおそれが
あったりして、外壁4に大きな窓を設けることができな
い場合でも、居室内に充分な光量を取り入れることがで
きる。
内側に退いた外壁5を有するセットバックユニット6の
突出部7の上に採光ユニット10を取付けるようにしたの
で、予め工場で採光ユニット10をセットバックユニット
6に取付けておいても、セットバックユニット6は、住
宅ユニット3と同様に輸送することが可能となる。この
ため、予め工場で採光ユニット10を取付けたセットバッ
クユニット6を、建築現場で住宅ユニット3の上に取付
けるだけで、採光構造15が完成し、従来のサンルームユ
ニットのように、建築現場で組み立てられる専用の構造
体が不要となり、現場作業が増えることがなく、従っ
て、ユニット住宅の利点を何ら阻害することがない。ま
た、採光ユニット10の側板14に換気用のルーバー14A を
設けたので、外壁4に窓等を設けなくとも居室内の換気
を行うことができる。
るものではなく、次に示すような変形等を含むものであ
る。すなわち、住宅ユニット3の外壁4は軽量気泡コン
クリート等の壁材からなるものに限らず、例えば、総ガ
ラス張りにしてもよい。このようにすれば、住宅ユニッ
ト3内の居室をサンルームにできる。
殺しにされるものに限らず、例えば、窓枠11, 12に対し
て開閉可能にされたものでもよい、このようにすれば、
側板14に設けたルーバー14A を省略しても換気を行うこ
とができる。
平面からなるものに限らず、例えば、水平な平面や曲面
等で構成される上面を有するものでもよく、上方から自
然光を採光できるものであれば採光ユニット10の形状は
限定しない。
採光構造によれば、セットバックユニットの下階部分に
ついて、外部の自然光をさらに多く採光できるようにな
るうえ、建築現場での作業が増えず、ユニット住宅の利
点を何ら阻害しない。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】直方体状に形成された通常の住宅ユニット
の外壁面よりも室内側に退いた外壁を有するとともに、
底部に前記外壁から略水平に突出する突出部を形成する
ことにより、当該底部の寸法が前記通常の住宅ユニット
の上面の外形寸法と同一とされたセットバックユニット
を含んで構成されるユニット住宅の採光構造であって、 前記セットバックユニットは、前記突出部の平面形状が
コ字形の枠状とされるとともに、前記室内側に退いた外
壁との間に開口が形成され、 前記通常の住宅ユニットの上面は、前記セットバックユ
ニットの開口に応じて一部が開口され、 前記セットバックユニットを前記通常の住宅ユニットの
上に接合するとともに、前記セットバックユニットの突
出部の開口を、前記通常の住宅ユニットの上面の開口さ
れた部分に重ね合わせ、かつ、前記セットバックユニッ
トの突出部の開口の上方には、透明部材で形成された略
箱状の採光ユニットが設けられ、この採光ユニットの透明部材を通り抜けた光が前記セッ
トバックユニットの開口および前記通常の住宅ユニット
の開口を通り抜けて、前記通常の住宅ユニットが形成す
る居室に到達可能となっている ことを特徴とするユニッ
ト住宅の採光構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3017127A JP2682901B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | ユニット住宅の採光構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3017127A JP2682901B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | ユニット住宅の採光構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04237737A JPH04237737A (ja) | 1992-08-26 |
JP2682901B2 true JP2682901B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=11935372
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3017127A Expired - Fee Related JP2682901B2 (ja) | 1991-01-16 | 1991-01-16 | ユニット住宅の採光構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2682901B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61102934A (ja) * | 1984-10-26 | 1986-05-21 | 積水化学工業株式会社 | 天窓付屋根ユニツト |
JPS61102936A (ja) * | 1984-10-26 | 1986-05-21 | 積水化学工業株式会社 | 天窓およびバルコニ−付屋根ユニット |
-
1991
- 1991-01-16 JP JP3017127A patent/JP2682901B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04237737A (ja) | 1992-08-26 |
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