JP2681419B2 - ハロゲン化銀写真感光材料 - Google Patents
ハロゲン化銀写真感光材料Info
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- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03C—PHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
- G03C7/00—Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
- G03C7/32—Colour coupling substances
- G03C7/3212—Couplers characterised by a group not in coupling site, e.g. ballast group, as far as the coupling rest is not specific
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- G—PHYSICS
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- G03C7/30—Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
- G03C7/305—Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers
- G03C7/30511—Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers characterised by the releasing group
- G03C7/30517—2-equivalent couplers, i.e. with a substitution on the coupling site being compulsory with the exception of halogen-substitution
- G03C7/30535—2-equivalent couplers, i.e. with a substitution on the coupling site being compulsory with the exception of halogen-substitution having the coupling site not in rings of cyclic compounds
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なカプラーを含有す
るハロゲン化銀カラー写真感光材料に関するものであ
り、さらに詳しく言えば反応性の高い新規なカプラーの
存在下で画像形成を行うことにより、特に鮮鋭度向上及
び高感度化を達成し得るカラー写真感光材料に関する。
るハロゲン化銀カラー写真感光材料に関するものであ
り、さらに詳しく言えば反応性の高い新規なカプラーの
存在下で画像形成を行うことにより、特に鮮鋭度向上及
び高感度化を達成し得るカラー写真感光材料に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー写真感光材料においては、該材料
に露光を与えた後、発色現像することにより、酸化され
た芳香族第一級アミン現像薬とカプラーとが反応し画像
が形成される。この方式においては減色法による色再現
法が用いられ、青、緑及び赤を再現する為にはそれぞれ
補色の関係にあるイエロー、マゼンタ及びシアンの色画
像が形成される。各カプラーに要求される基本的性質と
しては単に色素を形成するだけでなく、形成された色素
の分光吸収特性が優れていること、色素形成速度が大き
いこと、発色濃度が高いこと及び形成色素の光、熱、湿
気に対する堅牢性が高いこと等の種々の特性を有するこ
とが望まれている。特に感光材料に対する高感度化、高
画質化が求められている昨今においては、色素形成速度
が大きく、発色濃度の高いカプラーの開発が強く望まれ
ている。さらにDIRカプラー(芳香族一級アミン現像
薬の酸化体と反応したとき、現像抑制剤を放出するカプ
ラーであり、画像の鮮鋭度及び色再現性の向上の目的で
使用される。)を設計するに際しては、上記性質は極め
て重要な要素となる。色素形成速度を大きくする有効な
手段のひとつは、カプラー分子に酸性解離基もしくは高
極性基を導入する方法であり、例えば特開昭58−42
045号記載のp−ヒドロキシベンゼンスルホニル基ま
たはp−ヒドロキシベンゼンスルフィニル基を導入した
もの、英国特許909,318号、特公昭62−612
51号及び特開昭61−121054号記載のN−アシ
ルスルファモイル基を導入したもの等が挙げられるが、
未だ十分ではなく、さらなる改良が望まれていた。
に露光を与えた後、発色現像することにより、酸化され
た芳香族第一級アミン現像薬とカプラーとが反応し画像
が形成される。この方式においては減色法による色再現
法が用いられ、青、緑及び赤を再現する為にはそれぞれ
補色の関係にあるイエロー、マゼンタ及びシアンの色画
像が形成される。各カプラーに要求される基本的性質と
しては単に色素を形成するだけでなく、形成された色素
の分光吸収特性が優れていること、色素形成速度が大き
いこと、発色濃度が高いこと及び形成色素の光、熱、湿
気に対する堅牢性が高いこと等の種々の特性を有するこ
とが望まれている。特に感光材料に対する高感度化、高
画質化が求められている昨今においては、色素形成速度
が大きく、発色濃度の高いカプラーの開発が強く望まれ
ている。さらにDIRカプラー(芳香族一級アミン現像
薬の酸化体と反応したとき、現像抑制剤を放出するカプ
ラーであり、画像の鮮鋭度及び色再現性の向上の目的で
使用される。)を設計するに際しては、上記性質は極め
て重要な要素となる。色素形成速度を大きくする有効な
手段のひとつは、カプラー分子に酸性解離基もしくは高
極性基を導入する方法であり、例えば特開昭58−42
045号記載のp−ヒドロキシベンゼンスルホニル基ま
たはp−ヒドロキシベンゼンスルフィニル基を導入した
もの、英国特許909,318号、特公昭62−612
51号及び特開昭61−121054号記載のN−アシ
ルスルファモイル基を導入したもの等が挙げられるが、
未だ十分ではなく、さらなる改良が望まれていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、色素
形成速度が大きく、発色濃度が高いカプラーの存在下で
画像形成を行うことにより、鮮鋭度向上及び高感度化を
達成し得るカラー写真感光材料を提供することにある。
形成速度が大きく、発色濃度が高いカプラーの存在下で
画像形成を行うことにより、鮮鋭度向上及び高感度化を
達成し得るカラー写真感光材料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
上に設けられた少なくとも1層の親水性コロイド層中に
下記一般式(I)で示されるカプラー化合物を含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料によ
って達成された。 一般式(I) A−(SO2NHCONR1R2)n (式中、Aはイエローカプラー残基またはマゼンタカプ
ラー残基を表わし、−(SO 2 NHCONR 1 R 2 ) n
はAのカップリング位以外の位置でAと結合する基を表
わし、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘ
テロ環基を表わし、nは1以上の整数を表わし、nが2
以上の整数のとき、それぞれのR1、R2は互いに同一
でも異なっていてもよく、またAとR1、AとR2又は
R1とR2は互いに連結して環を形成していてもよ
い。)
上に設けられた少なくとも1層の親水性コロイド層中に
下記一般式(I)で示されるカプラー化合物を含有する
ことを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材料によ
って達成された。 一般式(I) A−(SO2NHCONR1R2)n (式中、Aはイエローカプラー残基またはマゼンタカプ
ラー残基を表わし、−(SO 2 NHCONR 1 R 2 ) n
はAのカップリング位以外の位置でAと結合する基を表
わし、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘ
テロ環基を表わし、nは1以上の整数を表わし、nが2
以上の整数のとき、それぞれのR1、R2は互いに同一
でも異なっていてもよく、またAとR1、AとR2又は
R1とR2は互いに連結して環を形成していてもよ
い。)
【0005】以下に本発明に用いる一般式(I)で表わ
される化合物について詳しく述べる。一般式(I)にお
いてAはイエローカプラー残基またはマゼンタカプラー
残基を表わし、−(SO 2 NHCONR 1 R 2 ) n はA
のカップリング位以外の位置でAと結合する基を表わ
し、例えば以下に挙げるカプラーから導かれる。画像形
成カプラー、DIRカプラー(例えば米国特許第3,2
27,554号、同4,146,396号、同4,24
8,962号、同4,409,323号、同4,42
1,845号、同4,477,563号または同3,1
48,062号などに記載のあるカプラー)、弱拡散性
色素形成カプラー(例えば米国特許第4,522,91
5号、同4,420,556号などに記載のあるカプラ
ー)、現像促進剤もしくはかぶらせ剤放出カプラー(例
えば米国特許第4,390,618号などに記載のある
カプラー)、カラードカプラー(例えば米国特許第4,
004,929号、同4,138,258号、同4,0
70,191号などに記載のあるカプラー)、競争カプ
ラー(例えば米国特許第4,130,427号などに記
載のあるカプラー)、多当量カプラー(例えば米国特許
第4,283,472号、同4,338,393号、同
4,310,618号などに記載のあるカプラー)、D
IRレドックス化合物放出カプラー(例えば特開昭60
−185950号に記載のあるカプラー)、離脱後復色
する色素放出カプラー(例えばヨーロッパ公開特許第1
73,302号に記載のあるカプラー)あるいは各種の
ポリマーカプラー(例えば米国特許第3,767,41
2号、同3,623,871号、同4,367,282
号、同4,474,870号などに記載のあるカプラ
ー)が挙げられる。
される化合物について詳しく述べる。一般式(I)にお
いてAはイエローカプラー残基またはマゼンタカプラー
残基を表わし、−(SO 2 NHCONR 1 R 2 ) n はA
のカップリング位以外の位置でAと結合する基を表わ
し、例えば以下に挙げるカプラーから導かれる。画像形
成カプラー、DIRカプラー(例えば米国特許第3,2
27,554号、同4,146,396号、同4,24
8,962号、同4,409,323号、同4,42
1,845号、同4,477,563号または同3,1
48,062号などに記載のあるカプラー)、弱拡散性
色素形成カプラー(例えば米国特許第4,522,91
5号、同4,420,556号などに記載のあるカプラ
ー)、現像促進剤もしくはかぶらせ剤放出カプラー(例
えば米国特許第4,390,618号などに記載のある
カプラー)、カラードカプラー(例えば米国特許第4,
004,929号、同4,138,258号、同4,0
70,191号などに記載のあるカプラー)、競争カプ
ラー(例えば米国特許第4,130,427号などに記
載のあるカプラー)、多当量カプラー(例えば米国特許
第4,283,472号、同4,338,393号、同
4,310,618号などに記載のあるカプラー)、D
IRレドックス化合物放出カプラー(例えば特開昭60
−185950号に記載のあるカプラー)、離脱後復色
する色素放出カプラー(例えばヨーロッパ公開特許第1
73,302号に記載のあるカプラー)あるいは各種の
ポリマーカプラー(例えば米国特許第3,767,41
2号、同3,623,871号、同4,367,282
号、同4,474,870号などに記載のあるカプラ
ー)が挙げられる。
【0006】カプラーより発色する色素はイエローまた
はマゼンタのいずれであってもよい。例えばイエローカ
プラーとしてアシルアセトアミド型カプラー、マロンジ
アミド型カプラー、マロンジエステル型カプラー、マロ
ンエステルアミド型カプラー、ジベンゾイルメタン型カ
プラー、1−ヘテロ環アセトアミド型カプラーが挙げら
れ、マゼンタカプラーとしては例えば5−ピラゾロン型
カプラー、ピラゾロイミダゾール型カプラー、ピラゾロ
トリアゾール型カプラー、ピラゾロベンズイミダゾール
型カプラー、シアノアセトフェノン型カプラーが挙げら
れる。いずれも4当量カプラーまたは2当量カプラーで
あってもよい。本発明において用いられる好ましいカプ
ラーは下記一般式(Cp−1)、(Cp−2)、(Cp
−3)または(Cp−4)で表わされるカプラーであ
る。 一般式(Cp−1)
はマゼンタのいずれであってもよい。例えばイエローカ
プラーとしてアシルアセトアミド型カプラー、マロンジ
アミド型カプラー、マロンジエステル型カプラー、マロ
ンエステルアミド型カプラー、ジベンゾイルメタン型カ
プラー、1−ヘテロ環アセトアミド型カプラーが挙げら
れ、マゼンタカプラーとしては例えば5−ピラゾロン型
カプラー、ピラゾロイミダゾール型カプラー、ピラゾロ
トリアゾール型カプラー、ピラゾロベンズイミダゾール
型カプラー、シアノアセトフェノン型カプラーが挙げら
れる。いずれも4当量カプラーまたは2当量カプラーで
あってもよい。本発明において用いられる好ましいカプ
ラーは下記一般式(Cp−1)、(Cp−2)、(Cp
−3)または(Cp−4)で表わされるカプラーであ
る。 一般式(Cp−1)
【化1】
【0007】一般式(Cp−2)
【化2】
【0008】一般式(Cp−3)
【化3】
【0009】一般式(Cp−4)
【化4】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】以下にR11〜R 16 、X11−X 13 に
ついて説明する。上式において、R11〜R 16 、X
11〜X 13 のいずれかが耐拡散基を含む場合、それは
炭素数の総数が8〜40、好ましくは12〜32になる
ように選択され、それ以外の場合、炭素数の総数は15
以下が好ましい。ビス型、テロマー型、ポリマー型のカ
プラーの場合には上記に列挙した置換基のいずれかが二
価基を表わし、繰り返し単位などを連結する。この場合
には上記の炭素数の範囲は規定外であってもよい。
ついて説明する。上式において、R11〜R 16 、X
11〜X 13 のいずれかが耐拡散基を含む場合、それは
炭素数の総数が8〜40、好ましくは12〜32になる
ように選択され、それ以外の場合、炭素数の総数は15
以下が好ましい。ビス型、テロマー型、ポリマー型のカ
プラーの場合には上記に列挙した置換基のいずれかが二
価基を表わし、繰り返し単位などを連結する。この場合
には上記の炭素数の範囲は規定外であってもよい。
【0014】以下の説明においてR31はアルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘテロ環
基を表わし、R32はアリール基またはヘテロ環基を表わ
し、R33、R34及びR35は水素原子、アルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘテロ環基
を表わす。
ルケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘテロ環
基を表わし、R32はアリール基またはヘテロ環基を表わ
し、R33、R34及びR35は水素原子、アルキル基、アル
ケニル基、アルキニル基、アリール基またはヘテロ環基
を表わす。
【0015】R11はR31CO−、R32はまたはR
33R34NCO−を表わし、R12はR33、R33
O−またはR33R34N−を表わす。R13は
R31、R31CONR33−、R31R33N−、R
31SO2NR33−、R31S−、R33O−、R
33R35NCONR34−、R31O2C−、R33
R34NCO−またはN≡C−を表わす。R14はR
31と同義である。R15およびR16は各々R33、
R31S−、R33O、R31CONR33−、R31
R33N−、R31OCONR33−、R33R34N
CONR35−またはR31SO2NR33−を表わ
す。環状構造を形成するための2価基の例としては下記
(Cy−1)、(Cy−2)または(Cy−3)が挙げ
られる。
33R34NCO−を表わし、R12はR33、R33
O−またはR33R34N−を表わす。R13は
R31、R31CONR33−、R31R33N−、R
31SO2NR33−、R31S−、R33O−、R
33R35NCONR34−、R31O2C−、R33
R34NCO−またはN≡C−を表わす。R14はR
31と同義である。R15およびR16は各々R33、
R31S−、R33O、R31CONR33−、R31
R33N−、R31OCONR33−、R33R34N
CONR35−またはR31SO2NR33−を表わ
す。環状構造を形成するための2価基の例としては下記
(Cy−1)、(Cy−2)または(Cy−3)が挙げ
られる。
【0016】(Cy−1)
【化8】
【0017】(Cy−2)
【化9】
【0018】(Cy−3)
【化10】
【0019】ここでfは0ないし4の整数、gは0ない
し2の整数を各々表わす。
し2の整数を各々表わす。
【0020】上記アルキル基としては炭素数1〜30で
あり、特に1〜22が好ましく、直鎖または分岐、鎖状
または環状のいずれであってもよく、例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、イソアミル、2−エチ
ルヘキシル、ドデシル、シクロヘキシルなどが挙げられ
るが、これらはさらに置換されていてもよい。
あり、特に1〜22が好ましく、直鎖または分岐、鎖状
または環状のいずれであってもよく、例えばメチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、イソアミル、2−エチ
ルヘキシル、ドデシル、シクロヘキシルなどが挙げられ
るが、これらはさらに置換されていてもよい。
【0021】上記アルケニル基としては炭素数1〜30
であり、特に1〜22が好ましく、鎖状または環状のい
ずれであってもよく、例えばビニル、アリル、1−メチ
ルビニル、1−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニ
ルなどが挙げられるが、これらはさらに置換されていて
もよい。上記アルキニル基としては炭素数1〜30であ
り、特に1〜22が好ましく、例えばエチニル、1−プ
ロピニル、3,3−ジメチル−1−ブチニルなどが挙げ
られるが、これらはさらに置換されいてもよい。上記ア
リール基としては炭素数6〜20であり、特に6〜10
が好ましく、例えばフェニル、ナフチル、アントラセニ
ル、などが挙げられるが、これらはさらに置換されてい
てもよい。
であり、特に1〜22が好ましく、鎖状または環状のい
ずれであってもよく、例えばビニル、アリル、1−メチ
ルビニル、1−シクロペンテニル、1−シクロヘキセニ
ルなどが挙げられるが、これらはさらに置換されていて
もよい。上記アルキニル基としては炭素数1〜30であ
り、特に1〜22が好ましく、例えばエチニル、1−プ
ロピニル、3,3−ジメチル−1−ブチニルなどが挙げ
られるが、これらはさらに置換されいてもよい。上記ア
リール基としては炭素数6〜20であり、特に6〜10
が好ましく、例えばフェニル、ナフチル、アントラセニ
ル、などが挙げられるが、これらはさらに置換されてい
てもよい。
【0022】上記ヘテロ環基としては、5〜7員環が好
ましく、ヘテロ原子としては窒素、酸素および硫黄原子
が好ましく、炭素数は1〜10が好ましく、例えば2−
フリル、2−チエニル、2−ピリジル、2−イミダゾリ
ル、2−(1,3−オキサゾリル)、5−テトラゾリ
ル、1−ピペリジニル、1−インドリニル、2−インド
リニル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、ベン
ゾオキサゾール−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イ
ル、ベンゾイミダゾール−2−イル、1,2,4−トリ
アゾール−5−イル、3−ピラゾリル、1−モルホリ
ル、2−モルホリル、2−キノリル、2−キナゾリルな
どが挙げられるが、これらはさらに置換されていてもよ
い。
ましく、ヘテロ原子としては窒素、酸素および硫黄原子
が好ましく、炭素数は1〜10が好ましく、例えば2−
フリル、2−チエニル、2−ピリジル、2−イミダゾリ
ル、2−(1,3−オキサゾリル)、5−テトラゾリ
ル、1−ピペリジニル、1−インドリニル、2−インド
リニル、1,3,4−チアジアゾール−2−イル、ベン
ゾオキサゾール−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イ
ル、ベンゾイミダゾール−2−イル、1,2,4−トリ
アゾール−5−イル、3−ピラゾリル、1−モルホリ
ル、2−モルホリル、2−キノリル、2−キナゾリルな
どが挙げられるが、これらはさらに置換されていてもよ
い。
【0023】前記アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基、ヘテロ環基が置換基を有するとき、
代表的な置換基としては例えば、アルキル基(R33〜
R35で表わされるアルキル基と同義)、アルケニル基
(R33〜R35で表わされるアルケニル基と同義)、
アルキニル基(R33〜R35で表わされるアルキニル
基と同義)、アリール基(R31〜R35で表わされる
アリール基と同義)、ヘテロ環基(R31〜R35で表
わされるへテロ環基と同義)、ハロゲン原子(例えばフ
ッ素、塩素、臭素原子)、シアノ基、ニトロ基、−NR
33R34、−OR33、−OCOR33、−OCON
R33R34、−OSiR33R34R35、−OSO
2R33、−NR33COR34、−NR33CONR
34R35、−N(COR33)2、−NR33SO2
NR34R35、−NR33CO2R34、−NR33
SO2R34、−CONR33R34、−C0R33、
−CO2R33、−SO2NR33R34、−SO2R
33、−SOR33、−SR33、−SiR33R34
R35、−SO2NHCOR33、−SO2NHCO2
R33、−CONHCOR33、−CONHSO 2R
33、−CONHSO2NR33R34、−P(O)
(OR33)2が挙げられる。
ル基、アリール基、ヘテロ環基が置換基を有するとき、
代表的な置換基としては例えば、アルキル基(R33〜
R35で表わされるアルキル基と同義)、アルケニル基
(R33〜R35で表わされるアルケニル基と同義)、
アルキニル基(R33〜R35で表わされるアルキニル
基と同義)、アリール基(R31〜R35で表わされる
アリール基と同義)、ヘテロ環基(R31〜R35で表
わされるへテロ環基と同義)、ハロゲン原子(例えばフ
ッ素、塩素、臭素原子)、シアノ基、ニトロ基、−NR
33R34、−OR33、−OCOR33、−OCON
R33R34、−OSiR33R34R35、−OSO
2R33、−NR33COR34、−NR33CONR
34R35、−N(COR33)2、−NR33SO2
NR34R35、−NR33CO2R34、−NR33
SO2R34、−CONR33R34、−C0R33、
−CO2R33、−SO2NR33R34、−SO2R
33、−SOR33、−SR33、−SiR33R34
R35、−SO2NHCOR33、−SO2NHCO2
R33、−CONHCOR33、−CONHSO 2R
33、−CONHSO2NR33R34、−P(O)
(OR33)2が挙げられる。
【0024】次にR11〜R 16 の好ましい範囲につい
て説明する。R11R31CO−、ヘテロ環基またはR
33R34NCO−が好ましく、このときR31として
はアルキル基またはアリール基が好ましく、R33およ
びR34としては、それぞれ独立に水素原子、アルキル
基またはアリール基が好ましく、ヘテロ環基としては含
窒素不飽和ヘテロ環が好ましい。R12はR33R34
N−が好ましく、R33及びR34としては、それぞれ
独立に水素原子、アルキル基またはアリール基が好まし
い。R13はR31CONH−またはR31R33N−
が好ましく、このときR31としてはアルキル基または
アリール基が好ましく、R33としては水素原子、アル
キル基またはアリール基が好ましい。R14はアリール
基が好ましい。R15およびR16はアルキル基、アリ
ール基、R33O−またはR31S−が好ましい。
て説明する。R11R31CO−、ヘテロ環基またはR
33R34NCO−が好ましく、このときR31として
はアルキル基またはアリール基が好ましく、R33およ
びR34としては、それぞれ独立に水素原子、アルキル
基またはアリール基が好ましく、ヘテロ環基としては含
窒素不飽和ヘテロ環が好ましい。R12はR33R34
N−が好ましく、R33及びR34としては、それぞれ
独立に水素原子、アルキル基またはアリール基が好まし
い。R13はR31CONH−またはR31R33N−
が好ましく、このときR31としてはアルキル基または
アリール基が好ましく、R33としては水素原子、アル
キル基またはアリール基が好ましい。R14はアリール
基が好ましい。R15およびR16はアルキル基、アリ
ール基、R33O−またはR31S−が好ましい。
【0025】
【0026】
【0027】次にR11−R 16 の代表的な例について
説明する。R11R31CO−で表わされるとき、R
31としてはt−ブチル、4−メトキシフェニル、フェ
ニル、3−[2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)ブタンアミド]フェニル、4−オクタデシルオキシ
フェニルまたはメチルが挙げられる。R11がR32と
同義であるとき、R11としてはフェニル、1−メチル
−3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール−5−イル、
3−[2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタ
ンアミド]−1−メチル−1,2,4−トリアゾール−
5−イル、4,5−ジシアノ−1−メチルイミダゾール
−2−イル、1−メチル−4−ニトロイミダゾール−2
−イル、1−ベンジルテトラゾール−5−イル、1,3
−オキサゾール−2−イル、1,3−チアゾール−2−
イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、ベンゾチアゾー
ル−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、2−ピ
リジル、4−ピリジル、3−ニトロピリジン−2−イ
ル、5−ニトロピリジン−2−イル、2−ピリミジル、
3−ピリミジル、2−クロロピリミジン−4−イル、2
−トリアジル、2−ベンジル−4−ニトロピラゾール−
5−イルが挙げられる。R11R33R34NCO−を
表わすとき、R33およびR34としては、それぞれ独
立に水素原子、メチル、フェニル、2,4−ジクロロフ
ェニル、4−シアノフェニル、3,4−ジシアノフェニ
ル、3−メチルフェニル、2−シアノエチル、ベンジ
ル、2−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、2
−クロロ−5−ドデシルオキシカルボニルフェニル、2
−クロロ−5−ヘキサデシルスルホンアミドフェニル、
2−クロロ−5−テトラデカンアミドフェニル、2−ク
ロロ−5−{4−(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)ブタンアミド}フェニル、2−クロロ−5−{2−
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタンアミド}
フェニル、2−メトキシフェニル、2−メトキシ−5−
テトラデシルオキシカルボニルフェニル、2−クロロ−
5−(1−エトキシカルボニルエトキシカルボニル)フ
ェニル、2−ピリジル、2−クロロ−5−オクチルオキ
シカルボニルフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2
−クロロ−5−(1−ドデシルオキシカルボニルエトキ
シカルボニル)フェニル、2−クロロフェニルまたは2
−エトキシフェニルが挙げられる。
説明する。R11R31CO−で表わされるとき、R
31としてはt−ブチル、4−メトキシフェニル、フェ
ニル、3−[2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)ブタンアミド]フェニル、4−オクタデシルオキシ
フェニルまたはメチルが挙げられる。R11がR32と
同義であるとき、R11としてはフェニル、1−メチル
−3−ニトロ−1,2,4−トリアゾール−5−イル、
3−[2−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタ
ンアミド]−1−メチル−1,2,4−トリアゾール−
5−イル、4,5−ジシアノ−1−メチルイミダゾール
−2−イル、1−メチル−4−ニトロイミダゾール−2
−イル、1−ベンジルテトラゾール−5−イル、1,3
−オキサゾール−2−イル、1,3−チアゾール−2−
イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、ベンゾチアゾー
ル−2−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル、2−ピ
リジル、4−ピリジル、3−ニトロピリジン−2−イ
ル、5−ニトロピリジン−2−イル、2−ピリミジル、
3−ピリミジル、2−クロロピリミジン−4−イル、2
−トリアジル、2−ベンジル−4−ニトロピラゾール−
5−イルが挙げられる。R11R33R34NCO−を
表わすとき、R33およびR34としては、それぞれ独
立に水素原子、メチル、フェニル、2,4−ジクロロフ
ェニル、4−シアノフェニル、3,4−ジシアノフェニ
ル、3−メチルフェニル、2−シアノエチル、ベンジ
ル、2−ピリジル、4−ピリジル、2−ピリミジル、2
−クロロ−5−ドデシルオキシカルボニルフェニル、2
−クロロ−5−ヘキサデシルスルホンアミドフェニル、
2−クロロ−5−テトラデカンアミドフェニル、2−ク
ロロ−5−{4−(2,4−ジ−t−アミルフェノキ
シ)ブタンアミド}フェニル、2−クロロ−5−{2−
(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタンアミド}
フェニル、2−メトキシフェニル、2−メトキシ−5−
テトラデシルオキシカルボニルフェニル、2−クロロ−
5−(1−エトキシカルボニルエトキシカルボニル)フ
ェニル、2−ピリジル、2−クロロ−5−オクチルオキ
シカルボニルフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2
−クロロ−5−(1−ドデシルオキシカルボニルエトキ
シカルボニル)フェニル、2−クロロフェニルまたは2
−エトキシフェニルが挙げられる。
【0028】R12がR33と同義または−OR33で表わさ
れるとき、R33としてはメチル、エチル、2−エチルヘ
キシル、2−ヘキシルデシル、ドデシルオキシエチル、
フェニル、o−クロロフェニル、4−[2−(2,4−
ジ−t−アミルフェノキシ)ブタンアミド]フェニル、
3−ピリジル、1−メチルイミダゾール−2−イルが挙
げられる。
れるとき、R33としてはメチル、エチル、2−エチルヘ
キシル、2−ヘキシルデシル、ドデシルオキシエチル、
フェニル、o−クロロフェニル、4−[2−(2,4−
ジ−t−アミルフェノキシ)ブタンアミド]フェニル、
3−ピリジル、1−メチルイミダゾール−2−イルが挙
げられる。
【0029】R12が−NR33R34で表わされると
き、R33およびR34としては前記R11の説明の部
分で述べたR33およびR34と同様のものを挙げるこ
とができる。R13としては3−{2−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ブタンアミド}ベンズアミド、
3−{4−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタ
ンアミド}ベンズアミド、2−クロロ−5−テトラデカ
ンアミドアニリン基、5−(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシアセトアミド)ベンズアミド、2−クロロ−5
−ドデセニルスクシンイミドアニリノ、2−クロロ−5
−{2−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキ
シ)テトラデカンアミド}アニリノ、2,2−ジメチル
プロパンアミド、2−(3−ペンダデシルフェノキシ)
ブタンアミド、ピロリジノまたはN,N−ジブチルアミ
ノが挙げられる。R14としては、2,4,6−トリク
ロロフェニル、2−クロロフェニル、2,5−ジクロロ
フェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,6−ジクロ
ロ−4−メトキシフェニル、4−{2−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ブタンアミド}フェニルまたは
2,6−ジクロロ−4−メタンスルホニルフェニルが好
ましい例である。R15としてはメチル、エチル、イソ
プロピル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチ
オ、3−フェニルウレイド、または3−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)プロピルが挙げられる。R16
としては3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プ
ロピル、3−[4−{2−[4−(4−ヒドロキシフェ
ニルスルホニル)フェノキシ]テトラデカンアミド}フ
ェニル]プロピル、メトキシ、メチルチオ、エチルチ
オ、メチル、1−メチル−2−(2−オクチルオキシ−
5−[2−オクチルオキシ−5−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)フェニルスルホンアミド]フェニル
スルホンアミド]エチル、3−{4−(4−ドデシルオ
キシフェニルスルホンアミド)フェニル}プロピル、
1,1−ジメチル−2−(2−オクチルオキシ−5−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニルスル
ホンアミド]エチル、またはドデシルチオが挙げられ
る。
き、R33およびR34としては前記R11の説明の部
分で述べたR33およびR34と同様のものを挙げるこ
とができる。R13としては3−{2−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ブタンアミド}ベンズアミド、
3−{4−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)ブタ
ンアミド}ベンズアミド、2−クロロ−5−テトラデカ
ンアミドアニリン基、5−(2,4−ジ−t−アミルフ
ェノキシアセトアミド)ベンズアミド、2−クロロ−5
−ドデセニルスクシンイミドアニリノ、2−クロロ−5
−{2−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノキ
シ)テトラデカンアミド}アニリノ、2,2−ジメチル
プロパンアミド、2−(3−ペンダデシルフェノキシ)
ブタンアミド、ピロリジノまたはN,N−ジブチルアミ
ノが挙げられる。R14としては、2,4,6−トリク
ロロフェニル、2−クロロフェニル、2,5−ジクロロ
フェニル、2,3−ジクロロフェニル、2,6−ジクロ
ロ−4−メトキシフェニル、4−{2−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)ブタンアミド}フェニルまたは
2,6−ジクロロ−4−メタンスルホニルフェニルが好
ましい例である。R15としてはメチル、エチル、イソ
プロピル、メトキシ、エトキシ、メチルチオ、エチルチ
オ、3−フェニルウレイド、または3−(2,4−ジ−
t−アミルフェノキシ)プロピルが挙げられる。R16
としては3−(2,4−ジ−t−アミルフェノキシ)プ
ロピル、3−[4−{2−[4−(4−ヒドロキシフェ
ニルスルホニル)フェノキシ]テトラデカンアミド}フ
ェニル]プロピル、メトキシ、メチルチオ、エチルチ
オ、メチル、1−メチル−2−(2−オクチルオキシ−
5−[2−オクチルオキシ−5−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)フェニルスルホンアミド]フェニル
スルホンアミド]エチル、3−{4−(4−ドデシルオ
キシフェニルスルホンアミド)フェニル}プロピル、
1,1−ジメチル−2−(2−オクチルオキシ−5−
(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニルスル
ホンアミド]エチル、またはドデシルチオが挙げられ
る。
【0030】次にX11〜X 13 について説明する。X
11 〜X13はカップリング離脱基または水素原子を表
わす。それらの好ましい例を以下に説明する。X11は
好ましくはR32O−、カップリング位と窒素原子で結
合するイミド基(例えば2,4−ジオキソ−1,3−イ
ミダゾリジン−3−イル、2,4−ジオキソ−1,3−
オキサゾリジン−3−イル、3,5−ジオキソ−1,
2,4−トリアゾリジン−4−イル、スクシンイミド、
フタルイミドまたは2,4−ジオキソ−1,3−イミダ
ゾリジン−1−イルなど)、カップリング位と窒素原子
で結合する不飽和含窒素ヘテロ環基(例えば1−イミダ
ゾリル、1−ピラゾリル、1,2,4−トリアゾール−
2(または4)−イル、ベンゾトリアゾール−1−イル
または3−ピラゾリン−5−オン−1−イルなど)また
は、R31S−が挙げられる。
11 〜X13はカップリング離脱基または水素原子を表
わす。それらの好ましい例を以下に説明する。X11は
好ましくはR32O−、カップリング位と窒素原子で結
合するイミド基(例えば2,4−ジオキソ−1,3−イ
ミダゾリジン−3−イル、2,4−ジオキソ−1,3−
オキサゾリジン−3−イル、3,5−ジオキソ−1,
2,4−トリアゾリジン−4−イル、スクシンイミド、
フタルイミドまたは2,4−ジオキソ−1,3−イミダ
ゾリジン−1−イルなど)、カップリング位と窒素原子
で結合する不飽和含窒素ヘテロ環基(例えば1−イミダ
ゾリル、1−ピラゾリル、1,2,4−トリアゾール−
2(または4)−イル、ベンゾトリアゾール−1−イル
または3−ピラゾリン−5−オン−1−イルなど)また
は、R31S−が挙げられる。
【0031】X12の好ましい例としてはR31S−、カッ
プリング位と窒素原子で結合する不飽和含窒素ヘテロ環
基(例えば1−ピラゾリル、1−イミダゾリル、1,
2,4−トリアゾ−ル−2(または4)−イル、ベンゾ
トリアゾール−1−イル、ベンゾイミダゾリルまたはベ
ンゾインダゾリルなど)またはR32O−が挙げられる。
プリング位と窒素原子で結合する不飽和含窒素ヘテロ環
基(例えば1−ピラゾリル、1−イミダゾリル、1,
2,4−トリアゾ−ル−2(または4)−イル、ベンゾ
トリアゾール−1−イル、ベンゾイミダゾリルまたはベ
ンゾインダゾリルなど)またはR32O−が挙げられる。
【0032】X13の好ましい例としてはハロゲン原
子、R31S−、R31O−、R31CO2−またはカ
ップリング位と窒素原子で結合する不飽和含窒素ヘテロ
環基(例えば1−ピラゾリル、1−イミダゾリル、また
はベンゾトリアゾール−1−イルなど)が挙げられる。
子、R31S−、R31O−、R31CO2−またはカ
ップリング位と窒素原子で結合する不飽和含窒素ヘテロ
環基(例えば1−ピラゾリル、1−イミダゾリル、また
はベンゾトリアゾール−1−イルなど)が挙げられる。
【0033】X11、X12およびX13が前記ヘテロ環基を
表わすとき、置換可能な位置で置換基を有していてもよ
く置換基としては前にR31がヘテロ環基を表わすときの
列挙した置換基が代表的な例である。
表わすとき、置換可能な位置で置換基を有していてもよ
く置換基としては前にR31がヘテロ環基を表わすときの
列挙した置換基が代表的な例である。
【0034】次にX11−X 13 の代表的な例について
説明する。X11としては、1−ベンジル−5−エトキ
シ−2,4−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−3−
イル、1−メチル−5−ヘキシルオキシ−2,4−ジオ
キソ−1,3−イミダゾリジン−3−イル、1−フェニ
ル−5−ベンジル−2,4−ジオキソ−1,3−5−ト
リアゾリジン−3−イル、5,5−ジメチル−2,4−
ジオキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル、1−ピ
ラゾリル、4,5−ビス(メトキシカルボニル)イミダ
ゾール−1−イル、2−フェニルカルバモイル1,3−
イミダゾリル−1−イル、6−メチルキサンチン−1−
イル、4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェ
ノキシ、2−クロロ−4−(2−クロロ−4−ヒドロキ
シフェニルスルホニル)フェノキシ、5−フェノキシカ
ルボニル−1−ベンゾトリアゾリル、4−カルボキシフ
ェノキシまたは4−(4−ベンジルオキシフェニルスル
ホニル)フェノキシが挙げられる。
説明する。X11としては、1−ベンジル−5−エトキ
シ−2,4−ジオキソ−1,3−イミダゾリジン−3−
イル、1−メチル−5−ヘキシルオキシ−2,4−ジオ
キソ−1,3−イミダゾリジン−3−イル、1−フェニ
ル−5−ベンジル−2,4−ジオキソ−1,3−5−ト
リアゾリジン−3−イル、5,5−ジメチル−2,4−
ジオキソ−1,3−オキサゾリジン−3−イル、1−ピ
ラゾリル、4,5−ビス(メトキシカルボニル)イミダ
ゾール−1−イル、2−フェニルカルバモイル1,3−
イミダゾリル−1−イル、6−メチルキサンチン−1−
イル、4−(4−ヒドロキシフェニルスルホニル)フェ
ノキシ、2−クロロ−4−(2−クロロ−4−ヒドロキ
シフェニルスルホニル)フェノキシ、5−フェノキシカ
ルボニル−1−ベンゾトリアゾリル、4−カルボキシフ
ェノキシまたは4−(4−ベンジルオキシフェニルスル
ホニル)フェノキシが挙げられる。
【0035】X12としては、水素原子、1−ピラゾリ
ル、3−クロロ−5−メチル−1,2,4−トリアゾ−
ル−2−イル、5−フェノキシカルボニル−1−ベンゾ
トリアゾリル、2−ブトキシ−5−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)フェニルチオ、4−クロロ−1−
ピラゾリル、4−{3−(2−デシル−4−メチルフェ
ノキシアセトキシ)プロピル}ピラゾール−1−イル、
ドデシルオキシカルボニルメチルチオ、1−フェニルテ
トラゾリル−5−チオ、または4−ドデシルスルファモ
イルフェノキシが挙げられる。
ル、3−クロロ−5−メチル−1,2,4−トリアゾ−
ル−2−イル、5−フェノキシカルボニル−1−ベンゾ
トリアゾリル、2−ブトキシ−5−(1,1,3,3−
テトラメチルブチル)フェニルチオ、4−クロロ−1−
ピラゾリル、4−{3−(2−デシル−4−メチルフェ
ノキシアセトキシ)プロピル}ピラゾール−1−イル、
ドデシルオキシカルボニルメチルチオ、1−フェニルテ
トラゾリル−5−チオ、または4−ドデシルスルファモ
イルフェノキシが挙げられる。
【0036】X13としては、塩素原子、水素原子、4−
メチルフェノキシ、4−シアノフェノキシ、2−ブトキ
シ−5−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェ
ニルチオ、1−ピラゾリルまたは2−(2−フェノキシ
エトキシ)−5−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)フェニルチオが挙げられる。
メチルフェノキシ、4−シアノフェノキシ、2−ブトキ
シ−5−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェ
ニルチオ、1−ピラゾリルまたは2−(2−フェノキシ
エトキシ)−5−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)フェニルチオが挙げられる。
【0037】
【0038】本発明の一般式(I)で表わされる化合物
および本発明に用いられるカプラーは、ポリマーである
場合も含まれる。すなわち、下記一般式(M−1)で表
わされる単量体より誘導され、一般式(P−1)で表わ
される繰り返し単位を有する重合体、あるいは芳香族第
一級アミン現像主薬の酸化体とカップリングする能力を
持たない少なくとも1個のエチレン基を含有する非発色
性単量体の1種以上との共重合体である。ここで一般式
(M−1)で表わされる単量体は、2種以上が同時に重
合されていてもよい。
および本発明に用いられるカプラーは、ポリマーである
場合も含まれる。すなわち、下記一般式(M−1)で表
わされる単量体より誘導され、一般式(P−1)で表わ
される繰り返し単位を有する重合体、あるいは芳香族第
一級アミン現像主薬の酸化体とカップリングする能力を
持たない少なくとも1個のエチレン基を含有する非発色
性単量体の1種以上との共重合体である。ここで一般式
(M−1)で表わされる単量体は、2種以上が同時に重
合されていてもよい。
【0039】一般式(M−1)
【化11】
【0040】一般式(P−1)
【化12】
【0041】式中R41は水素原子、炭素数1〜4個の低
級アルキル基または塩素原子を表わし、A1 は-CONH-、
-NHCONH-、 -NHCO2-、 -CO2-、SO2-、 -CO-、-NHCO-、-SO2
NH- 、-NHSO2- 、-OCO- 、-OCONH- 、-NH-または-O- を
表わし、A2 は-CONH-または-COO- を表わし、A3 は炭
素数1〜10個の無置換もしくは置換アルキレン基、ア
ラルキレン基または無置換もしくは置換アリーレン基を
表わし、アルキレン基は直鎖でも分岐鎖でもよい。(ア
ルキレン基としては例えばメチレン、メチルメチレン、
ジメチルメチレン、ジメチレン、トリメチレン、テトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、デシルメ
チレン、アラルキレン基としては例えばベンジリデン、
アリーレン基としては例えばフェレン、ナフチレンが挙
げられる。)
級アルキル基または塩素原子を表わし、A1 は-CONH-、
-NHCONH-、 -NHCO2-、 -CO2-、SO2-、 -CO-、-NHCO-、-SO2
NH- 、-NHSO2- 、-OCO- 、-OCONH- 、-NH-または-O- を
表わし、A2 は-CONH-または-COO- を表わし、A3 は炭
素数1〜10個の無置換もしくは置換アルキレン基、ア
ラルキレン基または無置換もしくは置換アリーレン基を
表わし、アルキレン基は直鎖でも分岐鎖でもよい。(ア
ルキレン基としては例えばメチレン、メチルメチレン、
ジメチルメチレン、ジメチレン、トリメチレン、テトラ
メチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、デシルメ
チレン、アラルキレン基としては例えばベンジリデン、
アリーレン基としては例えばフェレン、ナフチレンが挙
げられる。)
【0042】Qは一般式(I)、(II)で表わされる
化合物残基またはカプラー残基を表わし、これらについ
て既に説明した置換基のいずれの位置で結合していても
よい。i、j及びはkまたは1を表わすが、i、j及び
kが同時に0であることはない。
化合物残基またはカプラー残基を表わし、これらについ
て既に説明した置換基のいずれの位置で結合していても
よい。i、j及びはkまたは1を表わすが、i、j及び
kが同時に0であることはない。
【0043】A3 で表わされるアルキレン基、アラルキ
レン基またはアリーレン基の置換基としてはアリール基
(例えばフェニル、ナフチル)、ニトロ基、水酸基、シ
アノ基、スルホ基、アルコキシ基(例えばメトキシ)、
アリールオキシ基(例えばフェノキシ)、アシルオキシ
基(例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシ)、アシルア
ミノ基(例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ)、
スルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド)、ス
ルファモイル基(例えばメチルスルファモイル)、ハロ
ゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素)、カルボキシ
基、カルバモイル基(例えばメチルカルバモイル)、ア
ルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、
スルホニル基(例えばメタンスルホニル)が挙げられ
る。この置換基が2つ以上あるときは同じでも異なって
いてもよい。
レン基またはアリーレン基の置換基としてはアリール基
(例えばフェニル、ナフチル)、ニトロ基、水酸基、シ
アノ基、スルホ基、アルコキシ基(例えばメトキシ)、
アリールオキシ基(例えばフェノキシ)、アシルオキシ
基(例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシ)、アシルア
ミノ基(例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ)、
スルホンアミド基(例えばメタンスルホンアミド)、ス
ルファモイル基(例えばメチルスルファモイル)、ハロ
ゲン原子(例えばフッ素、塩素、臭素)、カルボキシ
基、カルバモイル基(例えばメチルカルバモイル)、ア
ルコキシカルボニル基(例えばメトキシカルボニル)、
スルホニル基(例えばメタンスルホニル)が挙げられ
る。この置換基が2つ以上あるときは同じでも異なって
いてもよい。
【0044】芳香族第一級アミン現像主薬の酸化体とカ
ップリングしない非発色性エチレン様単量体としては、
アクリル酸、α−クロロアクリル酸、α−アルキルアク
リル酸及びこれらのアクリル酸から誘導されるエステル
もしくはアミド、メチレンビスアクリルアミド、ビニル
エステル、アクリロニトリル、芳香族ビニル化合物、マ
レイン酸誘導体、ビニルピリジン類等がある。ここで使
用する非発色性エチレン様不飽和単量体は2種以上を同
時に使用することもできる。
ップリングしない非発色性エチレン様単量体としては、
アクリル酸、α−クロロアクリル酸、α−アルキルアク
リル酸及びこれらのアクリル酸から誘導されるエステル
もしくはアミド、メチレンビスアクリルアミド、ビニル
エステル、アクリロニトリル、芳香族ビニル化合物、マ
レイン酸誘導体、ビニルピリジン類等がある。ここで使
用する非発色性エチレン様不飽和単量体は2種以上を同
時に使用することもできる。
【0045】一般式(I)において、R1 、R2 で表わ
されるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、ヘテロ環基はR31〜R34の説明で述べたアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテ
ロ環基と同様の内容を示す。R1 、R2 はさらに種々の
置換基を有していてもよい。置換基の代表的な例として
は前記R31〜R34の置換基として挙げたものと同様のも
のを挙げることができる。またAとR1 、AとR2 また
はR1 とR2 は互いに連結して環を形成していてもよ
い。
されるアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリ
ール基、ヘテロ環基はR31〜R34の説明で述べたアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、ヘテ
ロ環基と同様の内容を示す。R1 、R2 はさらに種々の
置換基を有していてもよい。置換基の代表的な例として
は前記R31〜R34の置換基として挙げたものと同様のも
のを挙げることができる。またAとR1 、AとR2 また
はR1 とR2 は互いに連結して環を形成していてもよ
い。
【0046】一般式(I)においてnは1以上の整数を
表わし、nが2以上の整数を表わすとき、それぞれのR
1、R2は互いに同一でも異なっていてもよい。特に好
ましくはnは1である。
表わし、nが2以上の整数を表わすとき、それぞれのR
1、R2は互いに同一でも異なっていてもよい。特に好
ましくはnは1である。
【0047】次に一般式(I)で表わされる化合物の具
体的な例を示すが、これらに限定されるわけではない。
体的な例を示すが、これらに限定されるわけではない。
【0048】
【化13】
【0049】
【化14】
【0050】
【化15】
【0051】
【化16】
【0052】
【化17】
【0053】
【化18】
【0054】
【化19】
【0055】
【化20】
【0056】
【化21】
【0057】
【化22】
【0058】
【化23】
【0059】
【化24】
【0060】
【化25】
【0061】
【化26】
【0062】
【化27】
【0063】
【化28】
【0064】
【化29】
【0065】
【化30】
【0066】
【化31】
【0067】
【化32】
【0068】
【化33】
【0069】
【化34】
【0070】
【化35】
【0071】
【化36】
【0072】
【化37】
【0073】
【化38】
【0074】
【化39】
【0075】
【化40】
【0076】
【化41】
【0077】
【化42】
【0078】
【化43】
【0079】
【化44】
【0080】
【化45】
【0081】
【化46】
【0082】
【0083】
【0084】
【0085】
【0086】
【0087】
【0088】次に本発明の化合物の代表的な合成法につ
いて述べる。他も同様にして合成することができる。
いて述べる。他も同様にして合成することができる。
【0089】合成例1 例示化合物(1)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0090】
【化53】
【0091】化合物(A−1)20.0g及び化合物
(A−2)14.6gをアセトニトリル100mlに混
合し、氷水浴中で冷却した。トリエチルアミン7.6g
を30分間かけて滴下し、さらに2時間冷却攪拌した。
反応混合物を水上にあけ酢酸エチルで抽出した。有機層
を希塩酸、水で洗浄後硫酸マグネシウム上で乾燥した。
乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(1)21.3gを淡黄色ガラス
状固体として得た。
(A−2)14.6gをアセトニトリル100mlに混
合し、氷水浴中で冷却した。トリエチルアミン7.6g
を30分間かけて滴下し、さらに2時間冷却攪拌した。
反応混合物を水上にあけ酢酸エチルで抽出した。有機層
を希塩酸、水で洗浄後硫酸マグネシウム上で乾燥した。
乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(1)21.3gを淡黄色ガラス
状固体として得た。
【0092】合成例2 例示化合物(2)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0093】
【化54】
【0094】化合物(A−3)10.0g及び化合物
(A−4)7.5gをアセトニトリル60mlに混合
し、氷水浴中で冷却した。トリエチルアミン2.6gを
20分間かけて滴下し、さらに1時間冷却攪拌した。反
応混合物を水上にあけ酢酸エチルで抽出した。有機層を
希塩酸、水で洗浄後硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾
燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(2)15.3gを淡黄色ガラス
状固体として得た。
(A−4)7.5gをアセトニトリル60mlに混合
し、氷水浴中で冷却した。トリエチルアミン2.6gを
20分間かけて滴下し、さらに1時間冷却攪拌した。反
応混合物を水上にあけ酢酸エチルで抽出した。有機層を
希塩酸、水で洗浄後硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾
燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(2)15.3gを淡黄色ガラス
状固体として得た。
【0095】合成例3 例示化合物(5)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0096】
【化55】
【0097】化合物(A−5)15.0g及び化合物
(A−6)6.0g及びトリエチルアミン5.0gを
N,N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、3
時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次
いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。
乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(5)13.2gを淡黄色油状物
として得た。
(A−6)6.0g及びトリエチルアミン5.0gを
N,N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、3
時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次
いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。
乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(5)13.2gを淡黄色油状物
として得た。
【0098】合成例4 例示化合物(8)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0099】
【化56】
【0100】化合物(A−7)5.7g及び化合物(A
−6)2.3g及びトリエチルアミン2.5gをN,N
−ジメチルホルムアミド50mlに混合し、1時間攪拌
した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで希
塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥剤
を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、目
的の例示化合物(8)6.4gを無色ガラス状固体とし
て得た。
−6)2.3g及びトリエチルアミン2.5gをN,N
−ジメチルホルムアミド50mlに混合し、1時間攪拌
した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで希
塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥剤
を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、目
的の例示化合物(8)6.4gを無色ガラス状固体とし
て得た。
【0101】合成例5 例示化合物(12)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0102】
【化57】
【0103】化合物(A−8)25.0g、化合物(A
−6)8.0g及びトリエチルアミン7.0gをN,N
−ジメチルホルムアミド200mlに混合し、3時間攪
拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで希
塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥剤
を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、目
的の例示化合物(12)24.2gを淡黄色油状物とし
て得た。
−6)8.0g及びトリエチルアミン7.0gをN,N
−ジメチルホルムアミド200mlに混合し、3時間攪
拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで希
塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥剤
を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、目
的の例示化合物(12)24.2gを淡黄色油状物とし
て得た。
【0104】合成例6 例示化合物(16)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0105】
【化58】
【0106】化合物(A−9)30.0g、化合物(A
−10)6.8g及び炭酸カリウム12.0gをN,N
−ジメチルホルムアミド200mlに混合し、3時間攪
拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで希
塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥剤
を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、目
的の例示化合物(16)31.5gを無色ガラス状固体
として得た。
−10)6.8g及び炭酸カリウム12.0gをN,N
−ジメチルホルムアミド200mlに混合し、3時間攪
拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで希
塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥剤
を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、目
的の例示化合物(16)31.5gを無色ガラス状固体
として得た。
【0107】合成例7 例示化合物(22)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0108】
【化59】
【0109】化合物(A−11)15.5g、化合物
(A−12)13.0g及びトリエチルアミン5.0g
をN,N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、
1.5時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶
液、次いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥
した。乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が
得られた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによっ
て精製し、目的の例示化合物(22)14.8gを無色
ガラス状固体として得た。
(A−12)13.0g及びトリエチルアミン5.0g
をN,N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、
1.5時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶
液、次いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥
した。乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が
得られた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによっ
て精製し、目的の例示化合物(22)14.8gを無色
ガラス状固体として得た。
【0110】合成例8 例示化合物(24)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0111】
【化60】
【0112】化合物(A−13)8.0g、化合物(A
−14)5.7g及びトリエチルアミン2.7gをN,
N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、2時間
攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで
希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥
剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、
目的の例示化合物(24)9.5gを無色ガラス状固体
として得た。
−14)5.7g及びトリエチルアミン2.7gをN,
N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、2時間
攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで
希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥
剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、
目的の例示化合物(24)9.5gを無色ガラス状固体
として得た。
【0113】合成例9 例示化合物(28)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0114】
【化61】
【0115】化合物(A−15)10.0g、化合物
(A−14)6.6g及びトリエチルアミン3.1gを
N,N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、1
時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次
いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。
乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(28)11.2gを淡黄色油状
物として得た。
(A−14)6.6g及びトリエチルアミン3.1gを
N,N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、1
時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次
いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。
乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(28)11.2gを淡黄色油状
物として得た。
【0116】合成例10 例示化合物(30)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0117】
【化62】
【0118】化合物(A−16)5.5g、化合物(A
−17)4.6g及びトリエチルアミン2.0gをN,
N−ジメチルホルムアミド50mlに混合し、1時間攪
拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで希
塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥剤
を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、目
的の例示化合物(30)6.2gを淡黄色油状物として
得た。
−17)4.6g及びトリエチルアミン2.0gをN,
N−ジメチルホルムアミド50mlに混合し、1時間攪
拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで希
塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥剤
を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。シ
リカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、目
的の例示化合物(30)6.2gを淡黄色油状物として
得た。
【0119】合成例11 例示化合物(32)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0120】
【化63】
【0121】化合物(A−18)12.1g、化合物
(A−19)8.6g及びトリエチルアミン3.5gを
N,N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、2
時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次
いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。
乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(32)13.4gを淡黄色ガラ
ス状固体として得た。
(A−19)8.6g及びトリエチルアミン3.5gを
N,N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、2
時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次
いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。
乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(32)13.4gを淡黄色ガラ
ス状固体として得た。
【0122】合成例12 例示化合物(36)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0123】
【化64】
【0124】化合物(A−20)18.0g、化合物
(A−6)5.3g及びトリエチルアミン4.5gを
N,N−ジメチルホルムアミド200mlに混合し、3
時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次
いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。
乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(36)17.6gを黄色油状物
として得た。
(A−6)5.3g及びトリエチルアミン4.5gを
N,N−ジメチルホルムアミド200mlに混合し、3
時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次
いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。
乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(36)17.6gを黄色油状物
として得た。
【0125】合成例13 例示化合物(38)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0126】
【化65】
【0127】化合物(A−21)7.3g、化合物(A
−22)5.2g及びトリエチルアミン2.5gをN,
N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、2時間
攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで
希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥
剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、
目的の例示化合物(38)8.1gを無色油状物として
得た。
−22)5.2g及びトリエチルアミン2.5gをN,
N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、2時間
攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次いで
希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾燥
剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られた。
シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製し、
目的の例示化合物(38)8.1gを無色油状物として
得た。
【0128】合成例14 例示化合物(43)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0129】
【化66】
【0130】化合物(A−23)13.2g、化合物
(A−19)10.6g及びトリエチルアミン4.4g
をN,N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、
2.5時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶
液、次いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥
した。乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が
得られた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによっ
て精製し、目的の例示化合物(43)14.4gを無色
ガラス状物として得た。
(A−19)10.6g及びトリエチルアミン4.4g
をN,N−ジメチルホルムアミド100mlに混合し、
2.5時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶
液、次いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥
した。乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が
得られた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによっ
て精製し、目的の例示化合物(43)14.4gを無色
ガラス状物として得た。
【0131】合成例15 例示化合物(44)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0132】
【化67】
【0133】化合物(A−24)15.3g、化合物
(A−25)13.0g及びトリエチルアミン5.1g
をN,N−ジメチルホルムアミド200mlに混合し、
3時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、
次いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得
られた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって
精製し、目的の例示化合物(44)15.5gを無色油
状物として得た。
(A−25)13.0g及びトリエチルアミン5.1g
をN,N−ジメチルホルムアミド200mlに混合し、
3時間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、
次いで希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥し
た。乾燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得
られた。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって
精製し、目的の例示化合物(44)15.5gを無色油
状物として得た。
【0134】合成例16 例示化合物(46)の合成 下記合成ルートにより合成した。
【0135】
【化68】
【0136】化合物(A−26)5.7g、化合物(A
−14)3.7g及びトリエチルアミン1.70gを
N,N−ジメチルホルムアミド60mlに混合し、2時
間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次い
で希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾
燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(46)6.3gを無色ガラス状
固体として得た。
−14)3.7g及びトリエチルアミン1.70gを
N,N−ジメチルホルムアミド60mlに混合し、2時
間攪拌した。反応混合物を水上にあけ、酢酸エチルで抽
出した。有機層を水、3%炭酸ナトリウム水溶液、次い
で希塩酸で洗浄後、硫酸マグネシウム上で乾燥した。乾
燥剤を濾去し、溶媒を留去すると黄色油状物が得られ
た。シリカゲルカラムクロマトグラフィーによって精製
し、目的の例示化合物(46)6.3gを無色ガラス状
固体として得た。
【0137】本発明の化合物の添加量は化合物の構造及
び目的により異なるが、好ましくは同一層もしくは隣接
層に存在する銀1モル当り1×10-7から1.0モル、
特に好ましくは1×10-6から0.5モルである。本発
明のカプラー含有層に添加する高沸点有機溶媒の添加量
は、該カプラーを含有する層に含まれる全カプラーに対
して重量比で10〜0の範囲であり、好ましくは2以下
であり、特に好ましくは0.7以下である。本発明のカ
プラーはある層において単独に用いてもよいし、2種以
上混合して用いてもよい。さらに従来知られているカプ
ラーと混合して用いてもよい。
び目的により異なるが、好ましくは同一層もしくは隣接
層に存在する銀1モル当り1×10-7から1.0モル、
特に好ましくは1×10-6から0.5モルである。本発
明のカプラー含有層に添加する高沸点有機溶媒の添加量
は、該カプラーを含有する層に含まれる全カプラーに対
して重量比で10〜0の範囲であり、好ましくは2以下
であり、特に好ましくは0.7以下である。本発明のカ
プラーはある層において単独に用いてもよいし、2種以
上混合して用いてもよい。さらに従来知られているカプ
ラーと混合して用いてもよい。
【0138】本発明の感光材料は、支持体上に青感色性
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳
剤層および非感光性層の層数および層順に特に制限はな
い。典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性
は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤
層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化
銀写真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、
および赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性層で
あり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料において
は、一般に単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤
感色性層、緑感色性層、青感色性層の順に設置される。
しかし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、また
は同一感色性層中に異なる感色性層が挟まれたような設
置順をもとり得る。上記のハロゲン化銀感光性層の間及
び最上層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を設
けてもよい。
層、緑感色性層、赤感色性層のハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1層が設けられていればよく、ハロゲン化銀乳
剤層および非感光性層の層数および層順に特に制限はな
い。典型的な例としては、支持体上に、実質的に感色性
は同じであるが感光度の異なる複数のハロゲン化銀乳剤
層から成る感光性層を少なくとも1つ有するハロゲン化
銀写真感光材料であり、該感光性層は青色光、緑色光、
および赤色光の何れかに感色性を有する単位感光性層で
あり、多層ハロゲン化銀カラー写真感光材料において
は、一般に単位感光性層の配列が、支持体側から順に赤
感色性層、緑感色性層、青感色性層の順に設置される。
しかし、目的に応じて上記設置順が逆であっても、また
は同一感色性層中に異なる感色性層が挟まれたような設
置順をもとり得る。上記のハロゲン化銀感光性層の間及
び最上層、最下層には各種の中間層等の非感光性層を設
けてもよい。
【0139】該中間層には、特開昭61−43748
号、同59−113438号、同59−113440
号、同61−20037号、同61−20038号明細
書に記載されるようなカプラー、DIR化合物等が含ま
れていてもよく、通常用いられるように混色防止剤を含
んでいてもよい。
号、同59−113438号、同59−113440
号、同61−20037号、同61−20038号明細
書に記載されるようなカプラー、DIR化合物等が含ま
れていてもよく、通常用いられるように混色防止剤を含
んでいてもよい。
【0140】各単位感光性層を構成する複数のハロゲン
銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるいは
英国特許第923,045号に記載されるように高感度
乳剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いること
ができる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低く
なるように配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤
層の間には非感光性層が設けられていてもよい。また、
特開昭57−112751号、同62−200350
号、同62−206541号、同62−206543号
等に記載されているように支持体より離れた側に低感度
乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよ
い。
銀乳剤層は、西独特許第1,121,470号あるいは
英国特許第923,045号に記載されるように高感度
乳剤層、低感度乳剤層の2層構成を好ましく用いること
ができる。通常は、支持体に向かって順次感光度が低く
なるように配列するのが好ましく、また各ハロゲン乳剤
層の間には非感光性層が設けられていてもよい。また、
特開昭57−112751号、同62−200350
号、同62−206541号、同62−206543号
等に記載されているように支持体より離れた側に低感度
乳剤層、支持体に近い側に高感度乳剤層を設置してもよ
い。
【0141】具体例として支持体から最も遠い側から、
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)
/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(G
L)/高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層
(RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/RH/
RLの順、またはBH/BL/GH/GL/RL/RH
の順等に設置することができる。
低感度青感光性層(BL)/高感度青感光性層(BH)
/高感度緑感光性層(GH)/低感度緑感光性層(G
L)/高感度赤感光性層(RH)/低感度赤感光性層
(RL)の順、またはBH/BL/GL/GH/RH/
RLの順、またはBH/BL/GH/GL/RL/RH
の順等に設置することができる。
【0142】また特公昭55−34932号公報に記載
されているように、支持体から最も遠い側から青感光性
層/GH/RH/GL/RLの順に配列することもでき
る。また特開昭56−25738号、同62−6393
6号明細書に記載されているように、支持体から最も遠
い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配
列することもできる。
されているように、支持体から最も遠い側から青感光性
層/GH/RH/GL/RLの順に配列することもでき
る。また特開昭56−25738号、同62−6393
6号明細書に記載されているように、支持体から最も遠
い側から青感光性層/GL/RL/GH/RHの順に配
列することもできる。
【0143】また特公昭49−15495号公報に記載
されているように上層を最も感光度の高いハロゲン化銀
乳剤層、中層をそれよりも低い感光度のハロゲン化銀乳
剤層、下層を中層よりもさらに感光度の低いハロゲン化
銀乳剤層を配置し、支持体に向って感光度が順次低めら
れた感光度の異なる3層から構成される配列が挙げられ
る。このような感光度の異なる3層から構成される場合
でも、特開昭59−202464号明細書に記載されて
いるように、同一感色性層中において支持体より離れた
側から中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感度乳剤層の順
に配置されてもよい。その他、高感度乳剤層/低感度乳
剤層/中感度乳剤層あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤
層/高感度乳剤層などの順に配置されていてもよい。ま
た、4層以上の場合にも上記の如く、配列を変えてよ
い。
されているように上層を最も感光度の高いハロゲン化銀
乳剤層、中層をそれよりも低い感光度のハロゲン化銀乳
剤層、下層を中層よりもさらに感光度の低いハロゲン化
銀乳剤層を配置し、支持体に向って感光度が順次低めら
れた感光度の異なる3層から構成される配列が挙げられ
る。このような感光度の異なる3層から構成される場合
でも、特開昭59−202464号明細書に記載されて
いるように、同一感色性層中において支持体より離れた
側から中感度乳剤層/高感度乳剤層/低感度乳剤層の順
に配置されてもよい。その他、高感度乳剤層/低感度乳
剤層/中感度乳剤層あるいは低感度乳剤層/中感度乳剤
層/高感度乳剤層などの順に配置されていてもよい。ま
た、4層以上の場合にも上記の如く、配列を変えてよ
い。
【0144】色再現性を改良するために、米国特許第
4,663,271号、同第4,705,744号、同
第4,707,436号、特開昭62−160448
号、同63−89580号の明細書に記載の、BL、G
L、RLなどの主感光層と分光感度分布が異なる重層効
果のドナー層(CL)を主感光層に隣接もしくは近接し
て配置することが好ましい。上記のように、それぞれの
感材の目的に応じて種々の層構成・配列を選択すること
ができる。
4,663,271号、同第4,705,744号、同
第4,707,436号、特開昭62−160448
号、同63−89580号の明細書に記載の、BL、G
L、RLなどの主感光層と分光感度分布が異なる重層効
果のドナー層(CL)を主感光層に隣接もしくは近接し
て配置することが好ましい。上記のように、それぞれの
感材の目的に応じて種々の層構成・配列を選択すること
ができる。
【0145】本発明に用いられる写真感光材料の写真乳
剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は約30モル%
以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、もし
くはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%
から約25モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀もし
くはヨウ塩臭化銀である。
剤層に含有される好ましいハロゲン化銀は約30モル%
以下のヨウ化銀を含む、ヨウ臭化銀、ヨウ塩化銀、もし
くはヨウ塩臭化銀である。特に好ましいのは約2モル%
から約25モル%までのヨウ化銀を含むヨウ臭化銀もし
くはヨウ塩臭化銀である。
【0146】写真乳剤中のハロゲン化銀粒子は、立方
体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するも
の、球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、
双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの
複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約0.2μm
以下の微粒子でも投影面積直径が約10μmに至るまで
の大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤で
もよい。
体、八面体、十四面体のような規則的な結晶を有するも
の、球状、板状のような変則的な結晶形を有するもの、
双晶面などの結晶欠陥を有するもの、あるいはそれらの
複合形でもよい。ハロゲン化銀の粒径は、約0.2μm
以下の微粒子でも投影面積直径が約10μmに至るまで
の大サイズ粒子でもよく、多分散乳剤でも単分散乳剤で
もよい。
【0147】本発明に使用できるハロゲン化銀写真乳剤
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)No.
17643(1978年12月)、22〜23頁、 "
I.乳剤製造(Emulsion preparationand types)" 、
及び同No.18716(1979年11月)、648
頁、同No.307105(1989年11月)、863
〜865頁、グラフキデ著「写真の物理と化学」、ポー
ルモンテル社刊(P.Glafkides, Chemie et Phisique Ph
otographique, Paul Montel, 1967 )、ダフィン著「写
真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G. F. Duffin,
Photographic Emulsion Chemistry(Focal Press, 196
6))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォ
ーカルプレス社刊(V. L. Zelikman et al., Making an
d Coating Photographic Emulsion, Focal Press, 196
4)などに記載された方法を用いて調製することができ
る。
は、例えばリサーチ・ディスクロージャー(RD)No.
17643(1978年12月)、22〜23頁、 "
I.乳剤製造(Emulsion preparationand types)" 、
及び同No.18716(1979年11月)、648
頁、同No.307105(1989年11月)、863
〜865頁、グラフキデ著「写真の物理と化学」、ポー
ルモンテル社刊(P.Glafkides, Chemie et Phisique Ph
otographique, Paul Montel, 1967 )、ダフィン著「写
真乳剤化学」、フォーカルプレス社刊(G. F. Duffin,
Photographic Emulsion Chemistry(Focal Press, 196
6))、ゼリクマンら著「写真乳剤の製造と塗布」、フォ
ーカルプレス社刊(V. L. Zelikman et al., Making an
d Coating Photographic Emulsion, Focal Press, 196
4)などに記載された方法を用いて調製することができ
る。
【0148】米国特許第3,574,628号、同3,
655,394号及び英国特許第1,413,748号
などに記載された単分散乳剤も好ましい。また、アスペ
クト比が約5以上であるような平板状粒子も本発明に使
用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィッ
ク・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutoff,
Photographic Science and Engineering)、第14巻、
248〜257頁(1970年);米国特許第4,43
4,226号、同4,414,310号、同4,43
3,048号、同4,439,520号及び英国特許第
2,112,157号などに記載の方法により簡単に調
製することができる。
655,394号及び英国特許第1,413,748号
などに記載された単分散乳剤も好ましい。また、アスペ
クト比が約5以上であるような平板状粒子も本発明に使
用できる。平板状粒子は、ガトフ著、フォトグラフィッ
ク・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Gutoff,
Photographic Science and Engineering)、第14巻、
248〜257頁(1970年);米国特許第4,43
4,226号、同4,414,310号、同4,43
3,048号、同4,439,520号及び英国特許第
2,112,157号などに記載の方法により簡単に調
製することができる。
【0149】結晶構造は一様なものでも、内部と外部と
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい、また、エピタキシャル接合によっ
て組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、
また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の
化合物と接合されていてもよい。また種々の結晶形の粒
子の混合物を用いてもよい。
が異質なハロゲン組成からなるものでもよく、層状構造
をなしていてもよい、また、エピタキシャル接合によっ
て組成の異なるハロゲン化銀が接合されていてもよく、
また例えばロダン銀、酸化鉛などのハロゲン化銀以外の
化合物と接合されていてもよい。また種々の結晶形の粒
子の混合物を用いてもよい。
【0150】上記の乳剤は潜像を種として表面に形成す
る表面潜像型でも、粒子内部に形成する内部潜像型でも
表面と内部のいずれにも潜像を有する型のいずれでもよ
いが、ネガ型の乳剤であることが必要である。内部潜像
型のうち、特開昭63−264740号に記載のコア/
シェル型内部潜像型乳剤であってもよい。このコア/シ
ェル型内部潜像型乳剤の調製方法は、特開昭59−13
3542号に記載されている。この乳剤のシェルの厚み
は、現像処理等によって異なるが、3〜40nmが好ま
しく、5〜20nmが特に好ましい。
る表面潜像型でも、粒子内部に形成する内部潜像型でも
表面と内部のいずれにも潜像を有する型のいずれでもよ
いが、ネガ型の乳剤であることが必要である。内部潜像
型のうち、特開昭63−264740号に記載のコア/
シェル型内部潜像型乳剤であってもよい。このコア/シ
ェル型内部潜像型乳剤の調製方法は、特開昭59−13
3542号に記載されている。この乳剤のシェルの厚み
は、現像処理等によって異なるが、3〜40nmが好ま
しく、5〜20nmが特に好ましい。
【0151】ハロゲン化銀乳剤は、通常、物理熟成、化
学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。このよう
な工程で使用される添加剤は前述のリサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643、同No.18716及び同N
o.307105に記載されており、その該当箇所を後掲
の表にまとめた。本発明の感光材料には、感光性ハロゲ
ン化銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロゲン組
成、粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性の異なる
2種類上の乳剤を、同一層中に混合して使用することが
できる。
学熟成及び分光増感を行ったものを使用する。このよう
な工程で使用される添加剤は前述のリサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643、同No.18716及び同N
o.307105に記載されており、その該当箇所を後掲
の表にまとめた。本発明の感光材料には、感光性ハロゲ
ン化銀乳剤の粒子サイズ、粒子サイズ分布、ハロゲン組
成、粒子の形状、感度の少なくとも1つの特性の異なる
2種類上の乳剤を、同一層中に混合して使用することが
できる。
【0152】米国特許第4,082,553号に記載の
粒子表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子、米国特許第
4,626,498号、特開昭59−214852号に
記載の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、コロイ
ド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤層及び/または実質的に
非感光性の親水性コロイド層に好ましく使用できる。粒
子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子とは、
感光材料の未露光部及び露光部を問わず、一様に(非像
様に)現像が可能となるハロゲン化銀粒子のことをい
う。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子
の調製法は、米国特許第4,626,498号、特開昭
59−214852号に記載されている。
粒子表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子、米国特許第
4,626,498号、特開昭59−214852号に
記載の粒子内部をかぶらせたハロゲン化銀粒子、コロイ
ド銀を感光性ハロゲン化銀乳剤層及び/または実質的に
非感光性の親水性コロイド層に好ましく使用できる。粒
子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子とは、
感光材料の未露光部及び露光部を問わず、一様に(非像
様に)現像が可能となるハロゲン化銀粒子のことをい
う。粒子内部または表面をかぶらせたハロゲン化銀粒子
の調製法は、米国特許第4,626,498号、特開昭
59−214852号に記載されている。
【0153】粒子内部がかぶらされたコア/シェル型ハ
ロゲン化銀粒子の内部核を形成するハロゲン化銀は、同
一のハロゲン組成をもつものでも異なるハロゲン組成を
もつものでもよい。粒子内部または表面をかぶらせたハ
ロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩
沃臭化銀のいずれをも用いることができる。これらのか
ぶらされたハロゲン化銀粒子の粒子サイズには特別な限
定はないが、平均粒子サイズとしては0.01〜0.7
5μm、特に0.05〜0.6μmが好ましい。また、
粒子形状については特に限定はなく、規則的な粒子でも
よく、また、多分散乳剤でもよいが、単分散(ハロゲン
化銀粒子の重量または粒子数の少なくとも95%が平均
粒子径の±40%以内の粒子径を有するもの)であるこ
とが好ましい。
ロゲン化銀粒子の内部核を形成するハロゲン化銀は、同
一のハロゲン組成をもつものでも異なるハロゲン組成を
もつものでもよい。粒子内部または表面をかぶらせたハ
ロゲン化銀としては、塩化銀、塩臭化銀、沃臭化銀、塩
沃臭化銀のいずれをも用いることができる。これらのか
ぶらされたハロゲン化銀粒子の粒子サイズには特別な限
定はないが、平均粒子サイズとしては0.01〜0.7
5μm、特に0.05〜0.6μmが好ましい。また、
粒子形状については特に限定はなく、規則的な粒子でも
よく、また、多分散乳剤でもよいが、単分散(ハロゲン
化銀粒子の重量または粒子数の少なくとも95%が平均
粒子径の±40%以内の粒子径を有するもの)であるこ
とが好ましい。
【0154】本発明には、非感光性微粒子ハロゲン化銀
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀粒子であり、あらかじめカブラされていな
いほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の含
有率が0〜100モル%であり、必要に応じて塩化銀及
び/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化銀
を0.5〜10モル%含有するものである。
を使用することが好ましい。非感光性微粒子ハロゲン化
銀とは、色素画像を得るための像様露光時においては感
光せずに、その現像処理において実質的に現像されない
ハロゲン化銀粒子であり、あらかじめカブラされていな
いほうが好ましい。微粒子ハロゲン化銀は、臭化銀の含
有率が0〜100モル%であり、必要に応じて塩化銀及
び/または沃化銀を含有してもよい。好ましくは沃化銀
を0.5〜10モル%含有するものである。
【0155】微粒子ハロゲン化銀は、平均粒径(投影面
積の円相当径の平均値)が0.01〜0.5μmが好ま
しく、0.02〜0.2μmがより好ましい。微粒子ハ
ロゲン化銀は、通常の感光性ハロゲン化銀と同様の方法
で調製できる。この場合、ハロゲン化銀粒子の表面は、
光学的に増感される必要はなく、また分光増感も不要で
ある。ただし、これを塗布液に添加するのに先立ち、あ
らかじめトリアゾール系、アザインデン系、ベンゾチア
ゾリウム系、もしくはメルカプト系化合物または亜鉛化
合物などの公知の安定剤を添加しておくことが好まし
い。この微粒子ハロゲン化銀粒子含有層に、コロイド銀
を好ましく含有させることができる。本発明の感光材料
の塗布銀量は、6.0g/m2 以下が好ましく、4.5
g/m2 以下が最も好ましい。
積の円相当径の平均値)が0.01〜0.5μmが好ま
しく、0.02〜0.2μmがより好ましい。微粒子ハ
ロゲン化銀は、通常の感光性ハロゲン化銀と同様の方法
で調製できる。この場合、ハロゲン化銀粒子の表面は、
光学的に増感される必要はなく、また分光増感も不要で
ある。ただし、これを塗布液に添加するのに先立ち、あ
らかじめトリアゾール系、アザインデン系、ベンゾチア
ゾリウム系、もしくはメルカプト系化合物または亜鉛化
合物などの公知の安定剤を添加しておくことが好まし
い。この微粒子ハロゲン化銀粒子含有層に、コロイド銀
を好ましく含有させることができる。本発明の感光材料
の塗布銀量は、6.0g/m2 以下が好ましく、4.5
g/m2 以下が最も好ましい。
【0156】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄 866〜 868頁 強色増感剤 〜49頁右欄 4 増白剤 24頁 868頁 5 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄 868〜 870頁 及び安定剤 6 光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄〜 873頁 フィルター染料 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左欄 872頁 〜右欄 8 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 9 硬膜剤 26頁 651頁左欄 874〜 875頁 10 バインダー 26頁 同上 873〜 874頁 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 12 塗布助剤、 26〜27頁 同上 875〜 876頁 表面活性剤 13 スタチック防 27頁 同上 876〜 877頁 止剤 14 マット剤 878〜 879頁
上記の3つのリサーチ・ディスクロージャーに記載され
ており、下記の表に関連する記載箇所を示した。 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1 化学増感剤 23頁 648頁右欄 866頁 2 感度上昇剤 648頁右欄 3 分光増感剤、 23〜24頁 648頁右欄 866〜 868頁 強色増感剤 〜49頁右欄 4 増白剤 24頁 868頁 5 かぶり防止剤 24〜25頁 649頁右欄 868〜 870頁 及び安定剤 6 光吸収剤、 25〜26頁 649頁右欄〜 873頁 フィルター染料 650頁左欄 紫外線吸収剤 7 ステイン防止剤 25頁右欄 650頁左欄 872頁 〜右欄 8 色素画像安定剤 25頁 650頁左欄 872頁 9 硬膜剤 26頁 651頁左欄 874〜 875頁 10 バインダー 26頁 同上 873〜 874頁 11 可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁 12 塗布助剤、 26〜27頁 同上 875〜 876頁 表面活性剤 13 スタチック防 27頁 同上 876〜 877頁 止剤 14 マット剤 878〜 879頁
【0157】また、ホルムアルデヒドガスによる写真性
能の劣化を防止するために、米国特許第4,411,9
87号や同第4,435,503号に記載されたホルム
アルデヒドと反応して、固定化できる化合物を感光材料
に添加することが好ましい。本発明の感光材料に、米国
特許第4,740,454号、同第4,788,132
号、特開昭62−18539号、特開平1−28355
1号に記載のメルカプト化合物を含有させることが好ま
しい。本発明の感光材料に、特開平1−106052号
に記載の、現像処理によって生成した現像銀量とは無関
係にかぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤または
それらの前駆体を放出する化合物を含有させることが好
ましい。本発明の感光材料に、国際公開WO88/04
794号、特表平1−502912号に記載された方法
で分散された染料またはEP317,308A号、米国
特許第4,420,555号、特開平1−259358
号に記載の染料を含有させることが好ましい。
能の劣化を防止するために、米国特許第4,411,9
87号や同第4,435,503号に記載されたホルム
アルデヒドと反応して、固定化できる化合物を感光材料
に添加することが好ましい。本発明の感光材料に、米国
特許第4,740,454号、同第4,788,132
号、特開昭62−18539号、特開平1−28355
1号に記載のメルカプト化合物を含有させることが好ま
しい。本発明の感光材料に、特開平1−106052号
に記載の、現像処理によって生成した現像銀量とは無関
係にかぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶剤または
それらの前駆体を放出する化合物を含有させることが好
ましい。本発明の感光材料に、国際公開WO88/04
794号、特表平1−502912号に記載された方法
で分散された染料またはEP317,308A号、米国
特許第4,420,555号、特開平1−259358
号に記載の染料を含有させることが好ましい。
【0158】本発明には種々のカラーカプラーを使用す
ることができ、その具体例は前出のリサーチ・ディスク
ロージャー(RD)No.17643、 VII−C〜G、及
び同No.307105、VII −C〜Gに記載された特許
に記載されている。イエローカプラーとしては、例えば
米国特許第3,933,501号、同第4,022,6
20号、同第4,326,024号、同第4,401,
752号、同第4,248,961号、特公昭58−1
0739号、英国特許第1,425,020号、同第
1,476,760号、米国特許第3,973,968
号、同第4,314,023号、同第4,511,64
9号、欧州特許第249,473A号、等に記載のもの
が好ましい。
ることができ、その具体例は前出のリサーチ・ディスク
ロージャー(RD)No.17643、 VII−C〜G、及
び同No.307105、VII −C〜Gに記載された特許
に記載されている。イエローカプラーとしては、例えば
米国特許第3,933,501号、同第4,022,6
20号、同第4,326,024号、同第4,401,
752号、同第4,248,961号、特公昭58−1
0739号、英国特許第1,425,020号、同第
1,476,760号、米国特許第3,973,968
号、同第4,314,023号、同第4,511,64
9号、欧州特許第249,473A号、等に記載のもの
が好ましい。
【0159】マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特
許第4,310,619号、同第4,351,897
号、欧州特許第73,636号、米国特許第3,06
1,432号、同第3,725,067号、リサーチ・
ディスクロージャーNo.24220(1984年6
月)、特開昭60−33552号、リサーチ・ディスク
ロージャーNo.24230(1984年6月)、特開昭
60−43659号、同61−72238号、同60−
35730号、同55−118034号、同60−18
5951号、米国特許第4,500,630号、同第
4,540,654号、同第4,556,630号、国
際公開WO88/04795号等に記載のものが特に好
ましい。
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特
許第4,310,619号、同第4,351,897
号、欧州特許第73,636号、米国特許第3,06
1,432号、同第3,725,067号、リサーチ・
ディスクロージャーNo.24220(1984年6
月)、特開昭60−33552号、リサーチ・ディスク
ロージャーNo.24230(1984年6月)、特開昭
60−43659号、同61−72238号、同60−
35730号、同55−118034号、同60−18
5951号、米国特許第4,500,630号、同第
4,540,654号、同第4,556,630号、国
際公開WO88/04795号等に記載のものが特に好
ましい。
【0160】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,0
52,212号、同第4,146,396号、同第4,
228,233号、同第4,296,200号、同第
2,369,929号、同第2,801,171号、同
第2,772,162号、同第2,895,826号、
同第3,772,002号、同第3,758,308
号、同第4,334,011号、同第4,327,17
3号、西独特許公開第3,329,729号、欧州特許
第121,365A号、同第249,453A号、米国
特許第3,446,622号、同第4,333,999
号、同第4,775,616号、同第4,451,55
9号、同第4,427,767号、同第4,690,8
89号、同第4,254,212号、同第4,296,
199号、特開昭61−42658号等に記載のものが
好ましい。さらに、特開昭64−553号、同64−5
54号、同64−555号、同64−556号に記載の
ピラゾロアゾール系カプラーや、米国特許第4,81
8,672号に記載のイミダゾール系カプラーも使用す
ることができる。
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,0
52,212号、同第4,146,396号、同第4,
228,233号、同第4,296,200号、同第
2,369,929号、同第2,801,171号、同
第2,772,162号、同第2,895,826号、
同第3,772,002号、同第3,758,308
号、同第4,334,011号、同第4,327,17
3号、西独特許公開第3,329,729号、欧州特許
第121,365A号、同第249,453A号、米国
特許第3,446,622号、同第4,333,999
号、同第4,775,616号、同第4,451,55
9号、同第4,427,767号、同第4,690,8
89号、同第4,254,212号、同第4,296,
199号、特開昭61−42658号等に記載のものが
好ましい。さらに、特開昭64−553号、同64−5
54号、同64−555号、同64−556号に記載の
ピラゾロアゾール系カプラーや、米国特許第4,81
8,672号に記載のイミダゾール系カプラーも使用す
ることができる。
【0161】ポリマー化された色素形成カプラーの典型
例は、米国特許第3,451,820号、同4,08
0,211号、同第4,367,282号、同第4,4
09,320号、同第4,576,910号、英国特許
2,102,137号、欧州特許第341,188A号
等に記載されている。
例は、米国特許第3,451,820号、同4,08
0,211号、同第4,367,282号、同第4,4
09,320号、同第4,576,910号、英国特許
2,102,137号、欧州特許第341,188A号
等に記載されている。
【0162】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
2,125,570号、欧州特許第96,570号、西
独特許(公開)第3,234,533号に記載のものが
好ましい。
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許
2,125,570号、欧州特許第96,570号、西
独特許(公開)第3,234,533号に記載のものが
好ましい。
【0163】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.
17643の VII−G項、同No.307105の VII−
G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−
39413号、米国特許第4,004,929号、同第
4,138,258号、英国特許第1,146,368
号に記載のものが好ましい。また、米国特許第4,77
4,181号に記載のカップリング時に放出された蛍光
色素により発色色素の不要吸収を補正するカプラーや、
米国特許第4,777,120号に記載の現像主薬と反
応して色素を形成しうる色素プレカーサー基を離脱基と
して有するカプラーを用いることも好ましい。
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.
17643の VII−G項、同No.307105の VII−
G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57−
39413号、米国特許第4,004,929号、同第
4,138,258号、英国特許第1,146,368
号に記載のものが好ましい。また、米国特許第4,77
4,181号に記載のカップリング時に放出された蛍光
色素により発色色素の不要吸収を補正するカプラーや、
米国特許第4,777,120号に記載の現像主薬と反
応して色素を形成しうる色素プレカーサー基を離脱基と
して有するカプラーを用いることも好ましい。
【0164】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出する化合物もまた本発明で好ましく併用できる。
現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD1
7643、 VII−F項及び同No.307105、VII−
F項に記載された特許、特開昭57−151944号、
同57−154234号、同60−184248号、同
63−37346号、同63−37350号、米国特許
第4,248,962号、同4,782,012号に記
載されたものが好ましい。
を放出する化合物もまた本発明で好ましく併用できる。
現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前述のRD1
7643、 VII−F項及び同No.307105、VII−
F項に記載された特許、特開昭57−151944号、
同57−154234号、同60−184248号、同
63−37346号、同63−37350号、米国特許
第4,248,962号、同4,782,012号に記
載されたものが好ましい。
【0165】RDNo.11449、同24241、特開
昭61−201247号等に記載の漂白促進剤放出カプ
ラーは、漂白能を有する処理工程の時間を短縮するのに
有効であり、特に、前述の平板状ハロゲン化銀粒子を用
いる感光材料に添加する場合に、その効果が大である。
昭61−201247号等に記載の漂白促進剤放出カプ
ラーは、漂白能を有する処理工程の時間を短縮するのに
有効であり、特に、前述の平板状ハロゲン化銀粒子を用
いる感光材料に添加する場合に、その効果が大である。
【0166】現像時に画像状に造核剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,09
7,140号、同第2,131,188号、特開昭59
−157638号、同59−170840号に記載のも
のが好ましい。また、特開昭60−107029号、同
60−252340号、特開平1−44940号、同1
−45687号に記載の現像主薬の酸化体との酸化還元
反応により、かぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶
剤等を放出する化合物も好ましい。
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,09
7,140号、同第2,131,188号、特開昭59
−157638号、同59−170840号に記載のも
のが好ましい。また、特開昭60−107029号、同
60−252340号、特開平1−44940号、同1
−45687号に記載の現像主薬の酸化体との酸化還元
反応により、かぶらせ剤、現像促進剤、ハロゲン化銀溶
剤等を放出する化合物も好ましい。
【0167】その他、本発明の感光材料に用いることの
できる化合物としては、米国特許第4,130,427
号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,4
72号、同第4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号、特開昭62−24252号等に記載のDI
Rレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出
カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしく
はDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第
173,302A号、同第313,308A号に記載の
離脱後復色する色素を放出するカプラー、米国特許第
4,555,477号等に記載のリガンド放出カプラ
ー、特開昭63−75747号に記載のロイコ色素を放
出するカプラー、米国特許第4,774,181号に記
載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙げられる。
できる化合物としては、米国特許第4,130,427
号等に記載の競争カプラー、米国特許第4,283,4
72号、同第4,338,393号、同第4,310,
618号等に記載の多当量カプラー、特開昭60−18
5950号、特開昭62−24252号等に記載のDI
Rレドックス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出
カプラー、DIRカプラー放出レドックス化合物もしく
はDIRレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第
173,302A号、同第313,308A号に記載の
離脱後復色する色素を放出するカプラー、米国特許第
4,555,477号等に記載のリガンド放出カプラ
ー、特開昭63−75747号に記載のロイコ色素を放
出するカプラー、米国特許第4,774,181号に記
載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙げられる。
【0168】本発明に使用するカプラーは、種々の公知
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,
027号などに記載されている。水中油滴分散法に用い
られる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶剤の
具体例としては、フタル酸エステル類(ジブチルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)フタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,
1−ジエチルプロピル)フタレートなど)、リン酸また
はホスホン酸のエステル類(トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジ
フェニルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェー
ト、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデ
シルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、
トリクロロプロピルホスフェート、ジ−2−エチルヘキ
シルフェニルホスホネートなど)、安息香酸エステル類
(2−エチルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエ
ート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエー
トなど)、アミド類(N,N−ジエチルドデカンアミ
ド、N,N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシ
ルピロリドンなど)、アルコール類またはフェノール類
(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−t−アミル
フェノールなど)、脂肪族カルボン酸エステル類(ビス
(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルアゼレ
ート、グリセロールトリブチレート、イソステアリルラ
クテート、トリオクチルシトレートなど)、アニリン誘
導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−t−オク
チルアニリンなど)、炭化水素類(パラフィン、ドデシ
ルベンゼン、ジイソプロピルナフタレンなど)などが挙
げられる。また補助溶剤としては、沸点が約30℃以
上、好ましくは50℃以上約160℃以下の有機溶剤な
どが使用でき、典型例としては酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン、2−エトキシエチルアセテート、ジメチル
ホルムアミドなどが挙げられる。
分散方法により感光材料に導入できる。水中油滴分散法
に用いられる高沸点溶媒の例は米国特許第2,322,
027号などに記載されている。水中油滴分散法に用い
られる常圧での沸点が175℃以上の高沸点有機溶剤の
具体例としては、フタル酸エステル類(ジブチルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレート、ジ−2−エチルヘ
キシルフタレート、デシルフタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)フタレート、ビス(2,4−
ジ−t−アミルフェニル)イソフタレート、ビス(1,
1−ジエチルプロピル)フタレートなど)、リン酸また
はホスホン酸のエステル類(トリフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、2−エチルヘキシルジ
フェニルホスフェート、トリシクロヘキシルホスフェー
ト、トリ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリドデ
シルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、
トリクロロプロピルホスフェート、ジ−2−エチルヘキ
シルフェニルホスホネートなど)、安息香酸エステル類
(2−エチルヘキシルベンゾエート、ドデシルベンゾエ
ート、2−エチルヘキシル−p−ヒドロキシベンゾエー
トなど)、アミド類(N,N−ジエチルドデカンアミ
ド、N,N−ジエチルラウリルアミド、N−テトラデシ
ルピロリドンなど)、アルコール類またはフェノール類
(イソステアリルアルコール、2,4−ジ−t−アミル
フェノールなど)、脂肪族カルボン酸エステル類(ビス
(2−エチルヘキシル)セバケート、ジオクチルアゼレ
ート、グリセロールトリブチレート、イソステアリルラ
クテート、トリオクチルシトレートなど)、アニリン誘
導体(N,N−ジブチル−2−ブトキシ−5−t−オク
チルアニリンなど)、炭化水素類(パラフィン、ドデシ
ルベンゼン、ジイソプロピルナフタレンなど)などが挙
げられる。また補助溶剤としては、沸点が約30℃以
上、好ましくは50℃以上約160℃以下の有機溶剤な
どが使用でき、典型例としては酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、プロピオン酸エチル、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン、2−エトキシエチルアセテート、ジメチル
ホルムアミドなどが挙げられる。
【0169】ラテックス分散法の工程、効果及び含浸用
のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,36
3号、西独特許出願(OLS)第2,541,274号
及び同第2,541,230号などに記載されている。
本発明のカラー感光材料中には、フェネチルアルコール
や特開昭63−257747号、同62−272248
号、及び特開平1−80941号に記載の1,2−ベン
ズイソチアゾリン−3−オン、n−ブチルp−ヒドロキ
シベンゾエート、フェノール、4−クロル−3,5−ジ
メチルフェノール、2−フェノキシエタノール、2−
(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等の各種の防腐
剤もしくは防黴剤を添加することが好ましい。
のラテックスの具体例は、米国特許第4,199,36
3号、西独特許出願(OLS)第2,541,274号
及び同第2,541,230号などに記載されている。
本発明のカラー感光材料中には、フェネチルアルコール
や特開昭63−257747号、同62−272248
号、及び特開平1−80941号に記載の1,2−ベン
ズイソチアゾリン−3−オン、n−ブチルp−ヒドロキ
シベンゾエート、フェノール、4−クロル−3,5−ジ
メチルフェノール、2−フェノキシエタノール、2−
(4−チアゾリル)ベンズイミダゾール等の各種の防腐
剤もしくは防黴剤を添加することが好ましい。
【0170】本発明は種々のカラー感光材料に適用する
ことができる。一般用もしくは映画用のカラーネガフィ
ルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反転フィル
ム、カラーペーパー、カラーポジフィルム及びカラー反
転ペーパーなどを代表例として挙げることができる。
ことができる。一般用もしくは映画用のカラーネガフィ
ルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反転フィル
ム、カラーペーパー、カラーポジフィルム及びカラー反
転ペーパーなどを代表例として挙げることができる。
【0171】本発明に使用できる適当な支持体は、例え
ば、前述のRD.No.17643の28頁、同No.18
716の647頁右欄から648頁左欄、及び同No.3
07105の897頁に記載されている。本発明の感光
材料は、乳剤層を有する側の全親水性コロイド層の膜厚
の総和が28μm以下であることが好ましく、23μm
以下がより好ましく、18μm以下がさらに好ましく、
16μm以下が特に好ましい。また、膜膨潤速度T1/2
は30秒以下が好ましく、20秒以下がより好ましい。
膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定し
た膜厚を意味し、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野に
おいて公知の手法に従って測定することができる。例え
ば、エー・グリーン(A. Green)らによりフォトグラフ
ィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Phot
ogr. Sci Eng. ),19巻、2号、124〜129頁に
記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用することに
より、測定でき、T1/2 は発色現像液で30℃、3分1
5秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和
膜厚とし、飽和膜厚の1/2に到達するまでの時間と定
義する。
ば、前述のRD.No.17643の28頁、同No.18
716の647頁右欄から648頁左欄、及び同No.3
07105の897頁に記載されている。本発明の感光
材料は、乳剤層を有する側の全親水性コロイド層の膜厚
の総和が28μm以下であることが好ましく、23μm
以下がより好ましく、18μm以下がさらに好ましく、
16μm以下が特に好ましい。また、膜膨潤速度T1/2
は30秒以下が好ましく、20秒以下がより好ましい。
膜厚は、25℃相対湿度55%調湿下(2日)で測定し
た膜厚を意味し、膜膨潤速度T1/2 は、当該技術分野に
おいて公知の手法に従って測定することができる。例え
ば、エー・グリーン(A. Green)らによりフォトグラフ
ィック・サイエンス・アンド・エンジニアリング(Phot
ogr. Sci Eng. ),19巻、2号、124〜129頁に
記載の型のスエロメーター(膨潤計)を使用することに
より、測定でき、T1/2 は発色現像液で30℃、3分1
5秒処理した時に到達する最大膨潤膜厚の90%を飽和
膜厚とし、飽和膜厚の1/2に到達するまでの時間と定
義する。
【0172】膜膨潤速度T1/2 は、バインダーとしての
ゼラチンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時
条件を変えることによって調整することができる。ま
た、膨潤率は150〜400%が好ましい。膨潤率と
は、さきに述べた条件下での最大膨潤膜厚から、式:
(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算できる。本
発明の感光材料は、乳剤層を有する側の反対側に、乾燥
膜厚の総和が2μm〜20μmの親水性コロイド層(バ
ック層と称す)を設けることが好ましい。このバック層
には、前述の光吸収剤、フィルター染料、紫外線吸収
剤、スタチック防止剤、硬膜剤、バインダー、可塑剤、
潤滑剤、塗布助剤、表面活性剤等を含有させることが好
ましい。このバック層の膨潤率は150〜500%が好
ましい。
ゼラチンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時
条件を変えることによって調整することができる。ま
た、膨潤率は150〜400%が好ましい。膨潤率と
は、さきに述べた条件下での最大膨潤膜厚から、式:
(最大膨潤膜厚−膜厚)/膜厚に従って計算できる。本
発明の感光材料は、乳剤層を有する側の反対側に、乾燥
膜厚の総和が2μm〜20μmの親水性コロイド層(バ
ック層と称す)を設けることが好ましい。このバック層
には、前述の光吸収剤、フィルター染料、紫外線吸収
剤、スタチック防止剤、硬膜剤、バインダー、可塑剤、
潤滑剤、塗布助剤、表面活性剤等を含有させることが好
ましい。このバック層の膨潤率は150〜500%が好
ましい。
【0173】本発明に従ったカラー写真感光材料は、前
述のRD.No.17643の28〜29頁、同No.18
716の651左欄〜右欄、及び同No.307105の
880〜881頁に記載された通常の方法によって現像
処理することができる。
述のRD.No.17643の28〜29頁、同No.18
716の651左欄〜右欄、及び同No.307105の
880〜881頁に記載された通常の方法によって現像
処理することができる。
【0174】本発明の感光材料の現像処理に用いる発色
現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主
薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現
像主薬としては、アミノフェノール系化合物も有用であ
るが、p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用
され、その代表例としては3−メチル−4−アミノ−
N,N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−
N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−
メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスル
ホンアミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−
N−エチル−N−β−メトキシエチルアニリン及びこれ
らの硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩
などが挙げられる。これらの中で特に3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリ
ン硫酸塩が好ましい。これらの化合物は目的に応じ2種
以上併用することもできる。
現像液は、好ましくは芳香族第一級アミン系発色現像主
薬を主成分とするアルカリ性水溶液である。この発色現
像主薬としては、アミノフェノール系化合物も有用であ
るが、p−フェニレンジアミン系化合物が好ましく使用
され、その代表例としては3−メチル−4−アミノ−
N,N−ジエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−
N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリン、3−
メチル−4−アミノ−N−エチル−N−β−メタンスル
ホンアミドエチルアニリン、3−メチル−4−アミノ−
N−エチル−N−β−メトキシエチルアニリン及びこれ
らの硫酸塩、塩酸塩もしくはp−トルエンスルホン酸塩
などが挙げられる。これらの中で特に3−メチル−4−
アミノ−N−エチル−N−β−ヒドロキシエチルアニリ
ン硫酸塩が好ましい。これらの化合物は目的に応じ2種
以上併用することもできる。
【0175】発色現像液はアルカリ金属の炭酸塩、ホウ
酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、塩化物塩、
臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチ
アゾール類もしくはメルカプト化合物のような現像抑制
剤またはカブリ防止剤などを含むのが一般的である。ま
た必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロ
キシルアミン、亜硫酸塩、N,N−ビスカルボキシメチ
ルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセミカルバ
ジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸
類如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチレング
リコールのような有機溶剤、ベンジルアルコール、ポリ
エチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン類の
ような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラー、
1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補助現像主
薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリホ
スホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸に
代表されるような各種キレート剤、例えば、エチレンジ
アミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエ
チルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1
−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレン
ホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N’,N’−
テトラメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ(o
−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代表例と
して挙げることができる。
酸塩もしくはリン酸塩のようなpH緩衝剤、塩化物塩、
臭化物塩、沃化物塩、ベンズイミダゾール類、ベンゾチ
アゾール類もしくはメルカプト化合物のような現像抑制
剤またはカブリ防止剤などを含むのが一般的である。ま
た必要に応じて、ヒドロキシルアミン、ジエチルヒドロ
キシルアミン、亜硫酸塩、N,N−ビスカルボキシメチ
ルヒドラジンの如きヒドラジン類、フェニルセミカルバ
ジド類、トリエタノールアミン、カテコールスルホン酸
類如き各種保恒剤、エチレングリコール、ジエチレング
リコールのような有機溶剤、ベンジルアルコール、ポリ
エチレングリコール、四級アンモニウム塩、アミン類の
ような現像促進剤、色素形成カプラー、競争カプラー、
1−フェニル−3−ピラゾリドンのような補助現像主
薬、粘性付与剤、アミノポリカルボン酸、アミノポリホ
スホン酸、アルキルホスホン酸、ホスホノカルボン酸に
代表されるような各種キレート剤、例えば、エチレンジ
アミン四酢酸、ニトリロ三酢酸、ジエチレントリアミン
五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、ヒドロキシエ
チルイミノジ酢酸、1−ヒドロキシエチリデン−1,1
−ジホスホン酸、ニトリロ−N,N,N−トリメチレン
ホスホン酸、エチレンジアミン−N,N,N’,N’−
テトラメチレンホスホン酸、エチレンジアミン−ジ(o
−ヒドロキシフェニル酢酸)及びそれらの塩を代表例と
して挙げることができる。
【0176】また反転処理を実施する場合は通常黒白現
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類また
はN−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェ
ノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み
合わせて用いることができる。これらの発色現像液及び
黒白現像液のpHは9〜12であることが一般的であ
る。またこれらの現像液の補充量は、処理するカラー写
真感光材料にもよるが、一般に感光材料1平方メートル
当り3リットル以下であり、補充液中の臭化物イオン濃
度を低減させておくことにより500ml以下にするこ
ともできる。補充量を低減する場合には処理槽の空気と
の接触面積を小さくすることによって液の蒸発、空気酸
化を防止することが好ましい。
像を行ってから発色現像する。この黒白現像液には、ハ
イドロキノンなどのジヒドロキシベンゼン類、1−フェ
ニル−3−ピラゾリドンなどの3−ピラゾリドン類また
はN−メチル−p−アミノフェノールなどのアミノフェ
ノール類など公知の黒白現像主薬を単独であるいは組み
合わせて用いることができる。これらの発色現像液及び
黒白現像液のpHは9〜12であることが一般的であ
る。またこれらの現像液の補充量は、処理するカラー写
真感光材料にもよるが、一般に感光材料1平方メートル
当り3リットル以下であり、補充液中の臭化物イオン濃
度を低減させておくことにより500ml以下にするこ
ともできる。補充量を低減する場合には処理槽の空気と
の接触面積を小さくすることによって液の蒸発、空気酸
化を防止することが好ましい。
【0177】処理槽での写真処理液と空気との接触面積
は、以下に定義する開口率で表わすことができる。すな
わち 開口率=[処理液と空気との接触面積(cm2) ]÷[処理
液の容量(cm3) ] 上記の開口率は、0.1以下であることが好ましく、よ
り好ましくは0.001〜0.05である。このように
開口率を低減させる方法としては、処理槽の写真処理液
面に浮き蓋等の遮蔽物を設けるほかに、特開平1−82
033号に記載された可動蓋を用いる方法、特開昭63
−216050号に記載されたスリット現像処理方法な
どを挙げることができる。開口率を低減させることは、
発色現像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工
程、例えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化など
の全ての工程において適用することが好ましい。また現
像液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いること
により補充量を低減することもできる。
は、以下に定義する開口率で表わすことができる。すな
わち 開口率=[処理液と空気との接触面積(cm2) ]÷[処理
液の容量(cm3) ] 上記の開口率は、0.1以下であることが好ましく、よ
り好ましくは0.001〜0.05である。このように
開口率を低減させる方法としては、処理槽の写真処理液
面に浮き蓋等の遮蔽物を設けるほかに、特開平1−82
033号に記載された可動蓋を用いる方法、特開昭63
−216050号に記載されたスリット現像処理方法な
どを挙げることができる。開口率を低減させることは、
発色現像及び黒白現像の両工程のみならず、後続の諸工
程、例えば、漂白、漂白定着、定着、水洗、安定化など
の全ての工程において適用することが好ましい。また現
像液中の臭化物イオンの蓄積を抑える手段を用いること
により補充量を低減することもできる。
【0178】発色現像処理の時間は、通常2〜5分の間
で設定されるが、高温、高pHとし、かつ発色現像主薬
を高濃度に使用することにより、さらに処理時間の短縮
を図ることもできる。
で設定されるが、高温、高pHとし、かつ発色現像主薬
を高濃度に使用することにより、さらに処理時間の短縮
を図ることもできる。
【0179】発色現像後の写真乳剤層は通常漂白処理さ
れる。漂白処理は定着処理と同時に行われてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行われてもよい。さらに処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、また
は漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に
実施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III) などの多
価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が
用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III)の有機錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコ
ールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボ
ン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩
などを用いることができる。これらのうちエチレンジア
ミン四酢酸鉄(III) 錯塩、及び1,3−ジアミノプロパ
ン四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするアミノポリカルボン
酸鉄(III) 錯塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から好
ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩は漂
白液においても、漂白定着液においても特に有用であ
る。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩を用い
た漂白液又は漂白定着液のpHは通常4.0〜8である
が、処理の迅速化のために、さらに低いpHで処理する
こともできる。
れる。漂白処理は定着処理と同時に行われてもよいし
(漂白定着処理)、個別に行われてもよい。さらに処理
の迅速化を図るため、漂白処理後漂白定着処理する処理
方法でもよい。さらに二槽の連続した漂白定着浴で処理
すること、漂白定着処理の前に定着処理すること、また
は漂白定着処理後漂白処理することも目的に応じ任意に
実施できる。漂白剤としては、例えば鉄(III) などの多
価金属の化合物、過酸類、キノン類、ニトロ化合物等が
用いられる。代表的漂白剤としては鉄(III)の有機錯
塩、例えばエチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリア
ミン五酢酸、シクロヘキサンジアミン四酢酸、メチルイ
ミノ二酢酸、1,3−ジアミノプロパン四酢酸、グリコ
ールエーテルジアミン四酢酸、などのアミノポリカルボ
ン酸類もしくはクエン酸、酒石酸、リンゴ酸などの錯塩
などを用いることができる。これらのうちエチレンジア
ミン四酢酸鉄(III) 錯塩、及び1,3−ジアミノプロパ
ン四酢酸鉄(III) 錯塩を始めとするアミノポリカルボン
酸鉄(III) 錯塩は迅速処理と環境汚染防止の観点から好
ましい。さらにアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩は漂
白液においても、漂白定着液においても特に有用であ
る。これらのアミノポリカルボン酸鉄(III) 錯塩を用い
た漂白液又は漂白定着液のpHは通常4.0〜8である
が、処理の迅速化のために、さらに低いpHで処理する
こともできる。
【0180】漂白液、漂白定着液及びそれらの前浴に
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第3,893,858号、西独特許第
1,290,812号、同2,059,988号、特開
昭53−32736号、同53−57831号、同53
−37418号、同53−72623号、同53−95
630号、同53−95631号、同53−10423
2号、同53−124424号、同53−141623
号、同53−28426号、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17129号(1978年7月)などに記載の
メルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物;特
開昭50−140129号に記載のチアゾリジン誘導
体;特公昭45−8506号、特開昭52−20832
号、同53−32735号、米国特許第3,706,5
61号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,12
7,715号、特開昭58−16235号に記載の沃化
物塩;西独特許第966,410号、同2,748,4
30号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭4
5−8836号記載のポリアミン化合物;その他特開昭
49−40943号、同49−59644号、同53−
94927号、同54−35727号、同55−265
06号、同58−163940号記載の化合物;臭化物
イオン等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジ
スルフィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で
好ましく、特に米国特許第3,893,858号、西独
特許第1,290,812号、特開昭53−95630
号に記載の化合物が好ましい。さらに、米国特許第4,
552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの
漂白促進剤は感材中に添加してもよい。撮影用のカラー
感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特
に有効である。
は、必要に応じて漂白促進剤を使用することができる。
有用な漂白促進剤の具体例は、次の明細書に記載されて
いる:米国特許第3,893,858号、西独特許第
1,290,812号、同2,059,988号、特開
昭53−32736号、同53−57831号、同53
−37418号、同53−72623号、同53−95
630号、同53−95631号、同53−10423
2号、同53−124424号、同53−141623
号、同53−28426号、リサーチ・ディスクロージ
ャーNo.17129号(1978年7月)などに記載の
メルカプト基またはジスルフィド基を有する化合物;特
開昭50−140129号に記載のチアゾリジン誘導
体;特公昭45−8506号、特開昭52−20832
号、同53−32735号、米国特許第3,706,5
61号に記載のチオ尿素誘導体;西独特許第1,12
7,715号、特開昭58−16235号に記載の沃化
物塩;西独特許第966,410号、同2,748,4
30号に記載のポリオキシエチレン化合物類;特公昭4
5−8836号記載のポリアミン化合物;その他特開昭
49−40943号、同49−59644号、同53−
94927号、同54−35727号、同55−265
06号、同58−163940号記載の化合物;臭化物
イオン等が使用できる。なかでもメルカプト基またはジ
スルフィド基を有する化合物が促進効果が大きい観点で
好ましく、特に米国特許第3,893,858号、西独
特許第1,290,812号、特開昭53−95630
号に記載の化合物が好ましい。さらに、米国特許第4,
552,834号に記載の化合物も好ましい。これらの
漂白促進剤は感材中に添加してもよい。撮影用のカラー
感光材料を漂白定着するときにこれらの漂白促進剤は特
に有効である。
【0181】漂白液や漂白定着液には上記の化合物の他
に、漂白ステインを防止する目的で有機酸を含有させる
ことが好ましい。特に好ましい有機酸は、酸解離定数
(pka)が2〜5である化合物で、具体的には酢酸、
プロピオン酸などが好ましい。
に、漂白ステインを防止する目的で有機酸を含有させる
ことが好ましい。特に好ましい有機酸は、酸解離定数
(pka)が2〜5である化合物で、具体的には酢酸、
プロピオン酸などが好ましい。
【0182】定着液や漂白定着液に用いられる定着剤と
してはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化
合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を挙げることがで
きるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特にチオ硫
酸アンモニウムが最も広範に使用できる。また、チオ硫
酸塩とチオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿
素などとの併用も好ましい。定着液や漂白定着液の保恒
剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫
酸付加物あるいは、欧州特許第294769A号に記載
のスルフィン酸化合物が好ましい。さらに定着液や漂白
定着液には液の安定化の目的で各種アミノポリカルボン
酸類や、有機ホスホン酸類の添加が好ましい。
してはチオ硫酸塩、チオシアン酸塩、チオエーテル系化
合物、チオ尿素類、多量の沃化物塩等を挙げることがで
きるが、チオ硫酸塩の使用が一般的であり、特にチオ硫
酸アンモニウムが最も広範に使用できる。また、チオ硫
酸塩とチオシアン酸塩、チオエーテル系化合物、チオ尿
素などとの併用も好ましい。定着液や漂白定着液の保恒
剤としては、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、カルボニル重亜硫
酸付加物あるいは、欧州特許第294769A号に記載
のスルフィン酸化合物が好ましい。さらに定着液や漂白
定着液には液の安定化の目的で各種アミノポリカルボン
酸類や、有機ホスホン酸類の添加が好ましい。
【0183】本発明において、定着液または漂白定着液
には、pH調整のために、pKaが6.0〜9.0の化
合物、好ましくは、イミダゾール、1−メチルイミダゾ
ール、1−エチルイミダゾール、2−メチルイミダゾー
ルの如きイミダゾール類を0.1〜10モル/リットル
添加することが好ましい。
には、pH調整のために、pKaが6.0〜9.0の化
合物、好ましくは、イミダゾール、1−メチルイミダゾ
ール、1−エチルイミダゾール、2−メチルイミダゾー
ルの如きイミダゾール類を0.1〜10モル/リットル
添加することが好ましい。
【0184】脱銀工程の時間の合計は、脱銀不良が生じ
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、さらに好ましくは1分〜2分である。また、処理温
度は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃であ
る。好ましい温度範囲においては、脱銀速度が向上し、
かつ、処理後のステイン発生が有効に防止される。
ない範囲で短い方が好ましい。好ましい時間は1分〜3
分、さらに好ましくは1分〜2分である。また、処理温
度は25℃〜50℃、好ましくは35℃〜45℃であ
る。好ましい温度範囲においては、脱銀速度が向上し、
かつ、処理後のステイン発生が有効に防止される。
【0185】脱銀工程においては、攪拌ができるだけ強
化されていることが好ましい。攪拌強化の具体的方法と
しては特開昭62−183460号に記載の感光材料の
乳剤面に処理液の噴流を衝突させる方法や、特開昭62
−183461号の回転手段を用いて攪拌効果を上げる
方法、さらには液中に設けられたワイパーブレードと乳
剤面を接触させながら感光材料を移動させ、乳剤表面を
乱流化することにより攪拌効果を向上させる方法、処理
液全体の循環流量を増加させる方法があげられる。この
ような攪拌向上手段は漂白液、漂白定着液、定着液のい
ずれにおいても有効である。攪拌の向上は乳剤膜中への
漂白剤、定着剤の供給を速め、結果として脱銀速度を高
めるものと考えられる。また前記の攪拌向上手段は、漂
白促進剤を使用した場合により有効であり、促進効果を
著しく増加させたり漂白促進剤による定着阻害作用を解
消させることができる。
化されていることが好ましい。攪拌強化の具体的方法と
しては特開昭62−183460号に記載の感光材料の
乳剤面に処理液の噴流を衝突させる方法や、特開昭62
−183461号の回転手段を用いて攪拌効果を上げる
方法、さらには液中に設けられたワイパーブレードと乳
剤面を接触させながら感光材料を移動させ、乳剤表面を
乱流化することにより攪拌効果を向上させる方法、処理
液全体の循環流量を増加させる方法があげられる。この
ような攪拌向上手段は漂白液、漂白定着液、定着液のい
ずれにおいても有効である。攪拌の向上は乳剤膜中への
漂白剤、定着剤の供給を速め、結果として脱銀速度を高
めるものと考えられる。また前記の攪拌向上手段は、漂
白促進剤を使用した場合により有効であり、促進効果を
著しく増加させたり漂白促進剤による定着阻害作用を解
消させることができる。
【0186】本発明の感光材料の処理に用いられる自動
現像機は、特開昭60−191257号、同60−19
1258号、同60−191259号に記載の感光材料
搬送手段を有していることが好ましい。前記の特開昭6
0−191257号に記載のとおり、このような搬送手
段は前浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減で
き、処理液の性能劣化を防止する効果が高い。このよう
な効果は各工程における処理時間の短縮や、処理液補充
量の低減に特に有効である。
現像機は、特開昭60−191257号、同60−19
1258号、同60−191259号に記載の感光材料
搬送手段を有していることが好ましい。前記の特開昭6
0−191257号に記載のとおり、このような搬送手
段は前浴から後浴への処理液の持込みを著しく削減で
き、処理液の性能劣化を防止する効果が高い。このよう
な効果は各工程における処理時間の短縮や、処理液補充
量の低減に特に有効である。
【0187】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材料
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、さらには
水洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補
充方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得
る。このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水
量の関係は、Journal ofthe Society of Motion Pictur
e and Television Engineers 第64巻、p.248〜
253(1955年5月号)に記載の方法で、求めるこ
とができる。
は、脱銀処理後、水洗及び/又は安定工程を経るのが一
般的である。水洗工程での水洗水量は、感光材料の特性
(例えばカプラー等使用素材による)、用途、さらには
水洗水温、水洗タンクの数(段数)、向流、順流等の補
充方式、その他種々の条件によって広範囲に設定し得
る。このうち、多段向流方式における水洗タンク数と水
量の関係は、Journal ofthe Society of Motion Pictur
e and Television Engineers 第64巻、p.248〜
253(1955年5月号)に記載の方法で、求めるこ
とができる。
【0188】前記文献に記載の多段向流方式によれば、
水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における水の
滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した
浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明
のカラー感光材料の処理において、このような問題の解
決策として、特開昭62−288838号に記載のカル
シウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法を
極めて有効に用いることができる。また、特開昭57−
8542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベン
ダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩
素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著
「防菌防黴剤の化学」(1986年)三共出版、衛生技
術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術」(1982
年)工業技術会、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事
典」(1986年)に記載の殺菌剤を用いることもでき
る。
水洗水量を大幅に減少し得るが、タンク内における水の
滞留時間の増加により、バクテリアが繁殖し、生成した
浮遊物が感光材料に付着する等の問題が生じる。本発明
のカラー感光材料の処理において、このような問題の解
決策として、特開昭62−288838号に記載のカル
シウムイオン、マグネシウムイオンを低減させる方法を
極めて有効に用いることができる。また、特開昭57−
8542号に記載のイソチアゾロン化合物やサイアベン
ダゾール類、塩素化イソシアヌール酸ナトリウム等の塩
素系殺菌剤、その他ベンゾトリアゾール等、堀口博著
「防菌防黴剤の化学」(1986年)三共出版、衛生技
術会編「微生物の滅菌、殺菌、防黴技術」(1982
年)工業技術会、日本防菌防黴学会編「防菌防黴剤事
典」(1986年)に記載の殺菌剤を用いることもでき
る。
【0189】本発明の感光材料の処理における水洗水の
pHは、4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗
水温、水洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定
し得るが、一般には15〜45℃で20秒〜10分、好
ましくは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択され
る。さらに、本発明の感光材料は、上記水洗に代わり、
直接安定液によって処理することもできる。このような
安定化処理においては、特開昭57−8543号、同5
8−14834号、同60−220345号に記載の公
知の方法はすべて用いることができる。
pHは、4〜9であり、好ましくは5〜8である。水洗
水温、水洗時間も、感光材料の特性、用途等で種々設定
し得るが、一般には15〜45℃で20秒〜10分、好
ましくは25〜40℃で30秒〜5分の範囲が選択され
る。さらに、本発明の感光材料は、上記水洗に代わり、
直接安定液によって処理することもできる。このような
安定化処理においては、特開昭57−8543号、同5
8−14834号、同60−220345号に記載の公
知の方法はすべて用いることができる。
【0190】また、前記水洗処理に続いて、さらに安定
化処理する場合もあり、その例として、撮影用カラー感
光材料の最終浴として使用される、色素安定化剤と界面
活性剤を含有する安定浴を挙げることができる。色素安
定化剤としてはホルマリンやグルタルアルデヒドなどの
アルデヒド類、N−メチロール化合物、ヘキサメチレン
テトラミンあるいはアルデヒド重亜硫酸付加物などを挙
げることができる。この安定浴には各種キレート剤や防
黴剤を加えることもできる。
化処理する場合もあり、その例として、撮影用カラー感
光材料の最終浴として使用される、色素安定化剤と界面
活性剤を含有する安定浴を挙げることができる。色素安
定化剤としてはホルマリンやグルタルアルデヒドなどの
アルデヒド類、N−メチロール化合物、ヘキサメチレン
テトラミンあるいはアルデヒド重亜硫酸付加物などを挙
げることができる。この安定浴には各種キレート剤や防
黴剤を加えることもできる。
【0191】上記水洗及び/または安定液の補充に伴う
オーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用
することもできる。自動現像機などを用いた処理におい
て、上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、
水を加えて濃縮補正することが好ましい。
オーバーフロー液は脱銀工程等他の工程において再利用
することもできる。自動現像機などを用いた処理におい
て、上記の各処理液が蒸発により濃縮化する場合には、
水を加えて濃縮補正することが好ましい。
【0192】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料には
処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵し
てもよい。内蔵するためには、発色現像主薬の各種プレ
カーサーを用いるのが好ましい。例えば米国特許第3,
342,597号記載のインドアニリン系化合物、同第
3,342,599号、リサーチ・ディスクロージャー
No.14850号および同No.15159号に記載のシ
ッフ塩基型化合物、同No.13924号記載のアルドー
ル化合物、米国特許第3,719,492号記載の金属
塩錯体、特開昭53−135628号記載のウレタン系
化合物を挙げることができる。
処理の簡略化及び迅速化の目的で発色現像主薬を内蔵し
てもよい。内蔵するためには、発色現像主薬の各種プレ
カーサーを用いるのが好ましい。例えば米国特許第3,
342,597号記載のインドアニリン系化合物、同第
3,342,599号、リサーチ・ディスクロージャー
No.14850号および同No.15159号に記載のシ
ッフ塩基型化合物、同No.13924号記載のアルドー
ル化合物、米国特許第3,719,492号記載の金属
塩錯体、特開昭53−135628号記載のウレタン系
化合物を挙げることができる。
【0193】本発明のハロゲン化銀カラー感光材料は、
必要に応じて、発色現像を促進する目的で、各種の1−
フェニル−3−ピラゾリドン類を内蔵してもよい。典型
的な化合物は特開昭56−64339号、同57−14
4547号及び、同58−115438号等に記載され
ている。
必要に応じて、発色現像を促進する目的で、各種の1−
フェニル−3−ピラゾリドン類を内蔵してもよい。典型
的な化合物は特開昭56−64339号、同57−14
4547号及び、同58−115438号等に記載され
ている。
【0194】本発明における各種処理液は10℃〜50
℃において使用される。通常は33℃〜38℃の温度が
標準的であるが、より高温にして処理を促進し処理時間
を短縮したり、逆により低温にして画質の向上や処理液
の安定性の改良を達成することができる。
℃において使用される。通常は33℃〜38℃の温度が
標準的であるが、より高温にして処理を促進し処理時間
を短縮したり、逆により低温にして画質の向上や処理液
の安定性の改良を達成することができる。
【0195】また、本発明のハロゲン化銀感光材料は米
国特許第4,500,626号、特開昭60−1334
49号、同59−218443号、同61−23805
6号、欧州特許210,660A2号などに記載されて
いる熱現像感光材料にも適用できる。
国特許第4,500,626号、特開昭60−1334
49号、同59−218443号、同61−23805
6号、欧州特許210,660A2号などに記載されて
いる熱現像感光材料にも適用できる。
【0196】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材
料は色素形成速度が大きく、発色濃度が高い新規なカプ
ラーを含有して成り、画像の鮮鋭度、高感度化を達成し
得る。
料は色素形成速度が大きく、発色濃度が高い新規なカプ
ラーを含有して成り、画像の鮮鋭度、高感度化を達成し
得る。
【0197】
【実施例】以下に、本発明を実施例によりさらに詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお比較用カプラーの構造式は実施例の最後にまと
めて示した。
説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。なお比較用カプラーの構造式は実施例の最後にまと
めて示した。
【0198】実施例1 下塗り層を設けてあるトリアセチルセルロースフィルム
支持体上に下記に示す組成の各層を塗布し、感光材料1
01を作製した。
支持体上に下記に示す組成の各層を塗布し、感光材料1
01を作製した。
【0199】 (1)乳剤層 平板状乳剤(沃化銀5モル%、平均アスペクト比7.5 平均粒径0.65μm) 銀として 1.00g/m2 比較用カプラーC−1 0.90g/m2 トリクレジルフォスフェート 0.45g/m2 ゼラチン 2.80g/m2
【0200】 (2)保護層 2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−s−トリアジン ナトリウム 0.10g/m2 ゼラチン 1.8 g/m2
【0201】(試料102〜104)試料101の乳剤
層に添加されている比較用カプラー(C−1)を表1に
示したカプラーに等モルで置き換えて、試料102〜1
04を作製した。これら試料にセンシトメトリー用の白
色光を与え、下記カラー現像処理を行った。現像済試料
のイエロー濃度を測定し、(カブリ+0.2)の濃度を
与える露光量の逆数の対数で示される相対感度、最大発
色濃度及びガンマ(カブリ+0.2とカブリ+1.2の
点を結び直線+傾き)を求め表1に示した。
層に添加されている比較用カプラー(C−1)を表1に
示したカプラーに等モルで置き換えて、試料102〜1
04を作製した。これら試料にセンシトメトリー用の白
色光を与え、下記カラー現像処理を行った。現像済試料
のイエロー濃度を測定し、(カブリ+0.2)の濃度を
与える露光量の逆数の対数で示される相対感度、最大発
色濃度及びガンマ(カブリ+0.2とカブリ+1.2の
点を結び直線+傾き)を求め表1に示した。
【0202】
【表1】
【0203】表1より、本発明の試料は、比較用試料に
比べ、高感度、硬調であり、また白色濃度も高いことが
明らかである。
比べ、高感度、硬調であり、また白色濃度も高いことが
明らかである。
【0204】ここで用いた現像処理は下記の条件で38
℃で行った。 1 カラー現像 2分15秒 2 漂 白 6分30秒 3 水 洗 3分15秒 4 定 着 6分30秒 5 水 洗 3分15秒 6 安 定 3分15秒
℃で行った。 1 カラー現像 2分15秒 2 漂 白 6分30秒 3 水 洗 3分15秒 4 定 着 6分30秒 5 水 洗 3分15秒 6 安 定 3分15秒
【0205】各工程に用いた処理液組成は下記のもので
ある。 カラー現像液 ニトリロ三酢酸ナトリウム 1.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸ナトリウム 30.0g 臭化カリ 1.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−βヒドロキシエチル アミノ)−2−メチル−アニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1リットル
ある。 カラー現像液 ニトリロ三酢酸ナトリウム 1.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g 炭酸ナトリウム 30.0g 臭化カリ 1.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.4g 4−(N−エチル−N−βヒドロキシエチル アミノ)−2−メチル−アニリン硫酸塩 4.5g 水を加えて 1リットル
【0206】 漂白液 臭化アンモニウム 160.0g アンモニア水(28%) 25.0ml エチレンジアミン−四酢酸ナトリウム鉄塩 130g 氷酢酸 14ml 水を加えて 1リットル
【0207】 定着液 テトラポリリン酸ナトリウム 2.0g 亜硫酸ナトリウム 4.0g チオ硫酸アンモニウム(70%) 175.0ml 重亜硫酸ナトリウム 4.6g 水を加えて 1リットル
【0208】 安定液 ホルマリン 2.0ml 水を加えて 1リットル
【0209】実施例2 試料101の乳剤層の平板状乳剤を単分散八面体乳剤
(沃化銀11モル%、コア20モル%、シェル2モル%
のコア/シェル型粒子、平均粒径0.4μm、粒子径の
変動係数0.14)銀として0.50g/m2 に置き換
え、かつカプラー(C−1)を(C−3)として試料2
01を作製した。試料201のカプラー(C−3)を表
2に示したカプラーに等モルで置き換えて試料202〜
206を作製した。これら試料を実施例1と同様の方法
で評価し、その写真性能の結果を表2にまとめた。
(沃化銀11モル%、コア20モル%、シェル2モル%
のコア/シェル型粒子、平均粒径0.4μm、粒子径の
変動係数0.14)銀として0.50g/m2 に置き換
え、かつカプラー(C−1)を(C−3)として試料2
01を作製した。試料201のカプラー(C−3)を表
2に示したカプラーに等モルで置き換えて試料202〜
206を作製した。これら試料を実施例1と同様の方法
で評価し、その写真性能の結果を表2にまとめた。
【0210】
【表2】
【0211】表2より本発明のカプラーを用いた試料は
高感度で、硬調でありかつ発色濃度が高いことが明らか
である。
高感度で、硬調でありかつ発色濃度が高いことが明らか
である。
【0212】実施例3 試料201のカプラーC−3、0.90g/m2 をC−
5、0.80g/m2 に置き換えかつトリクレジルフォ
スフェート0.45g/m2 をジブチルフタレート0.
20g/m2 に置き換えて試料301とした。試料30
1の(C−5)を表3に示したカプラーに等モルで置き
換え、試料302〜305を作製した。これら試料を実
施例1と同様の方法で評価した。
5、0.80g/m2 に置き換えかつトリクレジルフォ
スフェート0.45g/m2 をジブチルフタレート0.
20g/m2 に置き換えて試料301とした。試料30
1の(C−5)を表3に示したカプラーに等モルで置き
換え、試料302〜305を作製した。これら試料を実
施例1と同様の方法で評価した。
【0213】
【表3】
【0214】表3より本発明のカプラーを用いた試料は
高感度で、硬調でありかつ発色濃度が高いことが明らか
である。
高感度で、硬調でありかつ発色濃度が高いことが明らか
である。
【0215】実施例4 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルムを支持体上
に、下記に示すような組成の各層を重層塗布し、多層カ
ラー感光材料であるカラー感光材料である試料401を
作製した。
に、下記に示すような組成の各層を重層塗布し、多層カ
ラー感光材料であるカラー感光材料である試料401を
作製した。
【0216】(感光層組成)各成分に対応する数字は、
g/m2 単位で表わした塗布量を示し、ハロゲン化銀に
ついては、銀換算の塗布量を示す。ただし増感色素につ
いては、同一層のハロゲン化銀1モルに対する塗布量を
モル単位で示す。
g/m2 単位で表わした塗布量を示し、ハロゲン化銀に
ついては、銀換算の塗布量を示す。ただし増感色素につ
いては、同一層のハロゲン化銀1モルに対する塗布量を
モル単位で示す。
【0217】(試料401) 第1層(ハレーション防止層) 黒色コロイド銀 銀 0.18 ゼラチン 1.40
【0218】 第2層(中間層) 2,5−ジ−t−ペンタデシルハイドロキノン 0.18 EX−1 0.18 EX−3 0.020 EX−12 2.0×10-5 U−1 0.060 U−2 0.080 U−3 0.10 HBS−1 0.10 HBS−2 0.020 ゼラチン 0.80
【0219】 第3層(第1赤感乳剤層) 乳剤A 銀 0.25 乳剤B 銀 0.25 増感色素I 6.9×10-5 増感色素II 1.8×10-5 増感色素III 3.1×10-4 EX−2 0.17 EX−10 0.020 EX−14 0.17 U−1 0.070 U−2 0.050 U−3 0.070 HBS−1 0.060 ゼラチン 0.70
【0220】 第4層(第2赤感乳剤層) 乳剤G 銀 0.80 増感色素I 5.1×10-5 増感色素II 1.4×10-5 増感色素III 2.3×10-4 EX−2 0.20 EX−3 0.050 EX−10 0.015 EX−14 0.20 EX−15 0.050 C−6 0.011 U−1 0.070 U−2 0.050 U−3 0.070 ゼラチン 1.10
【0221】 第5層(第3赤感乳剤層) 乳剤D 銀 1.30 増感色素I 5.4×10-5 増感色素II 1.4×10-5 増感色素III 2.4×10-4 EX−2 0.097 EX−3 0.010 EX−4 0.080 EX−8 0.090 HBS−1 0.11 HBS−2 0.05 ゼラチン 1.00
【0222】 第6層(中間層) EX−5 0.040 HBS−1 0.020 ゼラチン 0.50
【0223】 第7層(第1緑感乳剤層) 乳剤A 銀 0.15 乳剤B 銀 0.15 増感色素IV 3.0×10-5 増感色素V 1.0×10-4 増感色素VI 3.8×10-4 EX−1 0.021 EX−6 0.26 EX−7 0.030 C−6 0.025 HBS−1 0.10 HBS−3 0.010 ゼラチン 0.63
【0224】 第8層(第2緑感乳剤層) 乳剤C 銀 0.45 増感色素IV 2.1×10-5 増感色素V 7.0×10-5 増感色素VI 2.6×10-4 EX−6 0.094 EX−7 0.026 C−6 0.018 HBS−1 0.16 HBS−3 8.0×10-3 ゼラチン 0.50
【0225】 第9層(第3緑感乳剤層) 乳剤E 銀 1.05 増感色素IV 3.5×10-5 増感色素V 8.0×10-5 増感色素VI 3.0×10-4 EX−1 0.013 EX−11 0.065 EX−13 0.019 C−6 0.015 HBS−1 0.10 HBS−2 0.05 ゼラチン 1.00
【0226】 第10層(イエローフィルター層) 黄色コロイド銀 銀 0.050 EX−5 0.080 HBS−1 0.030 ゼラチン 0.50
【0227】 第11層(第1青感乳剤層) 乳剤A 銀 0.080 乳剤B 銀 0.070 乳剤F 銀 0.070 増感色素VII 3.5×10-4 C−6 0.042 EX−9 0.72 HBS−1 0.28 ゼラチン 1.10
【0228】 第12層(第2青感乳剤層) 乳剤G 銀 0.30 増感色素VII 2.1×10-4 EX−9 0.15 EX−10 7.0×10-3 HBS−1 0.050 ゼラチン 0.78
【0229】 第13層( 第3青感乳剤層) 乳剤H 銀 0.60 増感色素VII 2.2×10-4 EX−9 0.20 HBS−1 0.070 ゼラチン 0.69
【0230】 第14層(第1保護層) 乳剤I 銀 0.20 U−4 0.11 U−5 0.17 HBS−1 5.0×10-2 ゼラチン 1.00
【0231】 第15層(第2保護層) H−1 0.40 B−1(直径 1.7μm) 5.0×10-2 B−2(直径 1.7μm) 0.10 B−3 0.10 S−1 0.20 ゼラチン 1.20
【0232】さらに、全層に保存性、処理性、圧力耐
性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくするた
めに、W−1、W−2、W−3、B−4、B−5、F−
1、F−2、F−3、F−4、F−5、F−6、F−
7、F−8、F−9、F−10、F−11、F−12、
F−13及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、イリジウム
塩、ロジウム塩が含有されている。
性、防黴・防菌性、帯電防止性及び塗布性をよくするた
めに、W−1、W−2、W−3、B−4、B−5、F−
1、F−2、F−3、F−4、F−5、F−6、F−
7、F−8、F−9、F−10、F−11、F−12、
F−13及び、鉄塩、鉛塩、金塩、白金塩、イリジウム
塩、ロジウム塩が含有されている。
【0233】(試料402〜410)試料401の第4
層、第7層、第8層、第9層及び第11層のカプラー
(C−6)を表4に示したモル比で比較用カプラー及び
本発明のカプラーに置き換えて試料402〜410を作
製した。カプラーの添加量は白色像様露光後、下記カラ
ー現像処理した感度、ガンマがほぼ等しくなるように決
定した。
層、第7層、第8層、第9層及び第11層のカプラー
(C−6)を表4に示したモル比で比較用カプラー及び
本発明のカプラーに置き換えて試料402〜410を作
製した。カプラーの添加量は白色像様露光後、下記カラ
ー現像処理した感度、ガンマがほぼ等しくなるように決
定した。
【0234】これら試料に緑色像様露光を与え、下記カ
ラー現像処理を行った。マゼンタ濃度(カブリ+1.
0)におけるイエロー濃度からイエローカブリ濃度を減
じた値を白濁り度とし、表4に示した。
ラー現像処理を行った。マゼンタ濃度(カブリ+1.
0)におけるイエロー濃度からイエローカブリ濃度を減
じた値を白濁り度とし、表4に示した。
【0235】またシアン画像の25サイクル/mmにお
けるMTF値を求めた。MTF値の測定は"The Theory
of PhotographicProcess 3rd. ed." (マックミラン社
発行:ミース著)に記載の方法にならった。
けるMTF値を求めた。MTF値の測定は"The Theory
of PhotographicProcess 3rd. ed." (マックミラン社
発行:ミース著)に記載の方法にならった。
【0236】 処理方法 工 程 処理時間 処理温度 *補充量 タンク容量 発色現像 3分15秒 37.8 ℃ 25ml 10リットル 漂 白 45秒 38 ℃ 5ml 4リットル 漂白定着 (1) 45秒 38 ℃ - 4リットル 漂白定着 (2) 45秒 38 ℃ 30ml 4リットル 水洗 (1) 20秒 38 ℃ - 2リットル 水洗 (2) 20秒 38 ℃ 30ml 2リットル 安 定 20秒 38 ℃ 20ml 2リットル 乾 燥 1分 55 ℃ *補充量は35mm幅1m長さ当たりの量 漂白定着及び水洗の各工程はそれぞれ (2)から(1) への
向流方式であり、また漂白液のオーバーフロー液は全て
漂白定着 (2)へ導入した。
向流方式であり、また漂白液のオーバーフロー液は全て
漂白定着 (2)へ導入した。
【0237】なお、上記処理における漂白定着液の水洗
工程への持込量は35mm巾の感光材料1m長さ当り2
mlであった。
工程への持込量は35mm巾の感光材料1m長さ当り2
mlであった。
【0238】 (発色現像液) 母液(g) 補充液(g) ジエチレントリアミン五酢酸 5.0 6.0 亜硫酸ナトリウム 4.0 5.0 炭酸カリウム 30.0 37.0 臭化カリウム 1.3 0.5 沃化カリウム 1.2mg − ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.0 3.6 4−〔N−エチル−N−β−ヒドロキシ エチルアミノ〕−2−メチルアニリン硫酸塩 4.7 6.2 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 10.00 10.15
【0239】 (漂白液) 母液(g) 補充液(g) 1,3−ジアミノプロパン四酢酸 第二鉄アンモニウム一水塩 144.0 206.0 1,3−ジアミノプロパン四酢酸 2.8 4.0 臭化アンモニウム 84.0 120.0 硝酸アンモニウム 17.5 25.0 アンモニア水(27%) 10.0 1.8ml 酢酸(98%) 51.1 73.0 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 4.3 3.4
【0240】 (漂白定着液) 母液(g) 補充液(g) エチレンジアミン四酢酸第二鉄アンモニウム 二水塩 50.0 − エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩 5.0 25.0 亜硫酸ナトリウム 12.0 20.0 チオ硫酸アンモニウム水溶液 (700g/リットル) 290.0ml 320.0ml アンモニア水(27%) 6.0ml 15.0ml 水を加えて 1.0リットル 1.0リットル pH 6.8 8.0
【0241】(水洗水)母液、補充液共通 水道水をH型強酸性カチオン交換樹脂(ロームアンドハ
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型強
塩基性アニオン交換樹脂(同アンバーライトIRA−4
00)を充填した混床式カラムに通水してカルシウム及
びマグネシウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処理
し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20mg/
リットルと硫酸ナトリウム150mg/リットルを添加
した。この液のpHは6.5〜7.5の範囲にあった。
ース社製アンバーライトIR−120B)と、OH型強
塩基性アニオン交換樹脂(同アンバーライトIRA−4
00)を充填した混床式カラムに通水してカルシウム及
びマグネシウムイオン濃度を3mg/リットル以下に処理
し、続いて二塩化イソシアヌール酸ナトリウム20mg/
リットルと硫酸ナトリウム150mg/リットルを添加
した。この液のpHは6.5〜7.5の範囲にあった。
【0242】 (安定液)母液、補充液共通(単位g) ホルマリン(37%) 1.2ml 界面活性剤〔C10H21-O-(CH2CH2O)10-H〕 0.4 エチレングリコール 1.0 水を加えて 1.0リットル pH 5.0〜7.0
【0243】表4より本発明のカプラーは、高活性であ
るため添加量が少なくても十分なDIRカプラーとして
の機能が発現できること、色濁り度で表わされる色再現
性、MTF値で表わされる鮮鋭性に優れることが明らか
である。
るため添加量が少なくても十分なDIRカプラーとして
の機能が発現できること、色濁り度で表わされる色再現
性、MTF値で表わされる鮮鋭性に優れることが明らか
である。
【0244】
【表4】
【0245】実施例4で用いた乳剤A、B、C、D、
E、F、G、H及びIは表5の通りである。
E、F、G、H及びIは表5の通りである。
【0246】
【表5】
【0247】実施例1〜4で用いた化合物の構造は以下
の通りである。
の通りである。
【0248】
【化69】
【0249】
【化70】
【0250】
【化71】
【0251】
【化72】
【0252】
【化73】
【0253】
【化74】
【0254】
【化75】
【0255】
【化76】
【0256】
【化77】
【0257】
【化78】
【0258】
【化79】
【0259】
【化80】
【0260】
【化81】
【0261】実施例5 特開平2−854号の試料101の第12層のC−5及
び第13層のC−7を本発明のカプラー(7)、
(9)、(10)、(31)、(32)、(33)、
(34)又は(36)の等モルで置き換え、青色像様露
光を行った後、下記カラー現像処理を行ったところ、本
発明のカプラーを用いた試料はイエロー発色濃度が高
く、かつ高ガンマであった。
び第13層のC−7を本発明のカプラー(7)、
(9)、(10)、(31)、(32)、(33)、
(34)又は(36)の等モルで置き換え、青色像様露
光を行った後、下記カラー現像処理を行ったところ、本
発明のカプラーを用いた試料はイエロー発色濃度が高
く、かつ高ガンマであった。
【0262】処理工程 工程 時間 温 度 第一現像 6分 38℃ 水 洗 2分 38℃ 反 転 2分 38℃ 発色現像 6分 38℃ 調 整 2分 38℃ 漂 白 6分 38℃ 定 着 4分 38℃ 水 洗 4分 38℃ 安 定 1分 常温 乾 燥 処理液の組成は以下のものを用いる。
【0263】第一現像液 水 700ml ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・ 五ナトリウム塩 2g 亜硫酸ナトリウム 20g ハイドロキノン・モノスルフォネート 30g 炭酸ナトリウム(一水塩) 30g 1−フェニル−4−メチル−4−ヒドロキシメチル−3− ピラゾリドン 2g 臭化カリウム 2.5g チオシアン酸カリウム 1.2g 沃化カリウム(0.1%溶液) 2ml 水を加えて 1000ml
【0264】反転液 水 700ml ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・ 五ナトリウム塩 3g 塩化第一スズ(二水塩) 1g p−アミノフェノール 0.1g 水酸化ナトリウム 8g 氷酢酸 15ml 水を加えて 1000ml
【0265】発色現像液 水 700ml ニトリロ−N,N,N−トリメチレンホスホン酸・ 五ナトリウム塩 3g 亜硫酸ナトリウム 7g 第3リン酸ナトリウム(12水塩) 36g 臭化カリウム 1g 沃化カリウム(0.1%溶液) 90ml 水酸化ナトリウム 3g シトラジン酸 1.5g N−エチル−N−(β−メタンスルフォンアミドエチル)− 3−メチル−4−アミノアニリン・硫酸塩 11g 3,6−ジチアオクタン−1,8−ジオール 1g 水を加えて 1000ml
【0266】調整液 水 700ml 亜硫酸ナトリウム 12g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(二水塩) 8g チオグリセリン 0.4ml 氷酢酸 3ml 水を加えて 1000ml
【0267】漂白液 水 800ml エチレンジアミン四酢酸ナトリウム(二水塩) 2g エチレンジアミン四酢酸鉄(III) アンモニウム(二水塩) 120g 臭化カリウム 100g 水を加えて 1000ml
【0268】定着液 水 800ml チオ硫酸ナトリウム 80.0g 亜硫酸ナトリウム 5.0g 重亜硫酸ナトリウム 5.0g 水を加えて 1000ml
【0269】安定液 水 800ml ホルマリン(37重量%) 5.0ml 富士ドライウエル(富士フィルム(株)製界面活性剤) 5.0ml 水を加えて 1000ml
【0270】実施例6 ハロゲン化銀カラー感光材料として、欧州特許EPO,
355,660A2号(対応:特願平1−107011
号、USS.N.07/393,747)公報の実施例
2に記載の試料No.214(多層カラーペーパー)を使
用した。ただし、ビスフェノール化合物として該公報に
記載の III−23の替りに III−10を、また、イエロ
ーカプラー(ExY)、シアンカプラー(ExC)、画
像安定剤(Cpd−8)、溶媒(Solv−6)、オキ
ソノール染料として、それぞれ下記の化合物に変更し
た。さらに、防腐剤(防菌防黴剤)として下記の化合物
を使用した。
355,660A2号(対応:特願平1−107011
号、USS.N.07/393,747)公報の実施例
2に記載の試料No.214(多層カラーペーパー)を使
用した。ただし、ビスフェノール化合物として該公報に
記載の III−23の替りに III−10を、また、イエロ
ーカプラー(ExY)、シアンカプラー(ExC)、画
像安定剤(Cpd−8)、溶媒(Solv−6)、オキ
ソノール染料として、それぞれ下記の化合物に変更し
た。さらに、防腐剤(防菌防黴剤)として下記の化合物
を使用した。
【0271】
【化82】
【0272】
【化83】
【0273】
【化84】
【0274】
【化85】
【0275】上記試料601のイエローカプラーを本発
明のカプラー(5)、(6)、(7)及び(8)に置き
換えて先の実施例2の記載の方法によって現像処理した
ところ、高いイエロー発色濃度が得られた。
明のカプラー(5)、(6)、(7)及び(8)に置き
換えて先の実施例2の記載の方法によって現像処理した
ところ、高いイエロー発色濃度が得られた。
【0276】実施例7 特開平2−89045号の試料101の第7及び第8層
のEX−6を本発明のカプラー(59)、(61)及び
(64)に等モルで置き換え、緑色像様露光を行った
後、実施例5と同様のカラー現像処理を行ったところ、
本発明のカプラーを用いた試料はマゼンタ発色濃度が高
く、かつ高ガンマであった。
のEX−6を本発明のカプラー(59)、(61)及び
(64)に等モルで置き換え、緑色像様露光を行った
後、実施例5と同様のカラー現像処理を行ったところ、
本発明のカプラーを用いた試料はマゼンタ発色濃度が高
く、かつ高ガンマであった。
【0277】
【0278】
【化86】
【0279】
【化87】
【0280】
【化88】
【化43】
【化43】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−94253(JP,A) 特開 昭63−70252(JP,A) 特開 昭57−22238(JP,A) 特開 平2−62537(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】 支持体上に設けられた少なくとも1層の
親水性コロイド層中に下記一般式(I)で示されるカプ
ラー化合物を含有することを特徴とするハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料。 一般式(I) A−(SO2NHCONR1R2)n (式中、Aはイエローカプラー残基またはマゼンタカプ
ラー残基を表わし、−(SO 2 NHCONR 1 R 2 ) n
はAのカップリング位以外の位置でAと結合する基を表
わし、R1及びR2はそれぞれ独立に水素原子、アルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又はヘ
テロ環基を表わし、nは1以上の整数を表わし、nが2
以上の整数のとき、それぞれのR1、R2は互いに同一
でも異なっていてもよく、またAとR1、AとR2又は
R1とR2は互いに連結して環を形成していてもよ
い。)
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3044091A JP2681419B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
EP19920102677 EP0500043B1 (en) | 1991-02-18 | 1992-02-18 | Silver halide photographic light-sensitive material |
DE1992600123 DE69200123T2 (de) | 1991-02-18 | 1992-02-18 | Lichtempfindliches, photographisches Silberhalogenidmaterial. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3044091A JP2681419B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04263249A JPH04263249A (ja) | 1992-09-18 |
JP2681419B2 true JP2681419B2 (ja) | 1997-11-26 |
Family
ID=12681953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3044091A Expired - Fee Related JP2681419B2 (ja) | 1991-02-18 | 1991-02-18 | ハロゲン化銀写真感光材料 |
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Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0500043B1 (ja) |
JP (1) | JP2681419B2 (ja) |
DE (1) | DE69200123T2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB909318A (en) * | 1960-08-22 | 1962-10-31 | Ferrania Spa | Improvements in the preparation of photographic colour images by colour development |
JPS5722238A (en) * | 1980-07-15 | 1982-02-05 | Konishiroku Photo Ind Co Ltd | Color photographic sensitive silver halide material |
DE3275761D1 (en) * | 1981-08-25 | 1987-04-23 | Eastman Kodak Co | Photographic elements containing ballasted couplers |
DE3441525A1 (de) * | 1984-11-14 | 1986-05-15 | Agfa-Gevaert Ag, 5090 Leverkusen | Farbfotografisches farbkupplerhaltiges aufzeichnungsmaterial |
DE3630564A1 (de) * | 1986-09-09 | 1988-03-10 | Agfa Gevaert Ag | Farbfotografisches aufzeichnungsmaterial mit einem gelb-dir-kuppler |
JPH0262537A (ja) * | 1988-08-30 | 1990-03-02 | Fuji Photo Film Co Ltd | ハロゲン化銀カラー写真感光材料 |
JPH0394253A (ja) * | 1990-04-06 | 1991-04-19 | Konica Corp | ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法 |
-
1991
- 1991-02-18 JP JP3044091A patent/JP2681419B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-02-18 DE DE1992600123 patent/DE69200123T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1992-02-18 EP EP19920102677 patent/EP0500043B1/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04263249A (ja) | 1992-09-18 |
EP0500043B1 (en) | 1994-05-04 |
EP0500043A1 (en) | 1992-08-26 |
DE69200123D1 (de) | 1994-06-09 |
DE69200123T2 (de) | 1994-09-29 |
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