JP2674533B2 - Soi基板及びこれを用いた半導体装置とその製造方法 - Google Patents

Soi基板及びこれを用いた半導体装置とその製造方法

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JP2674533B2 JP6302718A JP30271894A JP2674533B2 JP 2674533 B2 JP2674533 B2 JP 2674533B2 JP 6302718 A JP6302718 A JP 6302718A JP 30271894 A JP30271894 A JP 30271894A JP 2674533 B2 JP2674533 B2 JP 2674533B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はSOI(Silicon
on Insulator)基板と、そのSOI基板
を用いた半導体装置、及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SOI基板は誘電体膜の上にシリコン層
を有するものであり、このようなSOI基板を用いて半
導体装置を構成した例として図5から図6に示すものが
ある。同図はnpn及びpnpの各バイポーラトランジ
スタを同一のSOI基板に形成した例であり、その製造
工程順に断面図を示している。先ず、図5(a)のよう
に、n型単結晶シリコン基板21にイオン注入法により
硼素及び砒素をそれぞれ選択的に導入し、高濃度n型の
埋込コレクタ層22a高濃度p型の埋込コレクタ層22
bを形成する。次に、前記シリコン基板21の表面を酸
化し、厚さ0.1〜1.0μmのシリコン酸化膜23を
形成する。
【0003】次いで、図5(b)のように、表面を鏡面
研磨した単結晶シリコン支持基板24を前記シリコン酸
化膜23に適宜の方法で貼り合わせ、更に900〜10
00℃の熱処理を加えて2枚の基板を接合する。次に、
前記シリコン基板21を表面から研削して0.5〜1μ
mの厚さとし、表面を鏡面となるように研磨する。
【0004】次に、図5(c)のように、前記埋込コレ
クタ層22a,22bを互いに絶縁分離するために前記
シリコン基板21に前記シリコン酸化膜23に達する素
子分離溝25を形成したのち、この素子分離溝25内に
素子分離用シリコン酸化膜26を埋設する。これによ
り、前記シリコン酸化膜23と素子分離用シリコン酸化
膜26とで囲まれた領域に、前記埋込コレクタ層22
a,22bを備えるシリコン基板の島I11,I12が
形成される。
【0005】その後、図5(d)のように、シリコン基
板21の表面に厚さ0.2μm程度のシリコン酸化膜2
7を形成する。更に、前記高濃度p型の埋込コレクタ層
を有する島部I12において、全面に硼素をイオン注入
により導入し、熱処理してシリコン基板21をp型に反
転させる。しかる上で、図6(a)のように、n型の島
部I11ではp型不純物を、p型の島部I12ではn型
不純物をそれぞれn型埋込層22a、p型埋込層22b
に達するまで導入してコレクタ引出層28,29を形成
する。
【0006】次に、図6(b)のように、n型島部I1
1に硼素を、p型島部I12にリンをそれぞれイオン注
入法により選択的に導入してp型ベース領域30、n型
ベース領域31を形成し、更にp型ベース領域30の一
部に砒素を、n型ベース領域31の一部に硼素をそれぞ
れイオン注入法により選択的に導入してn型エミッタ領
域32、p型エミッタ領域33を形成する。更に、各島
部I11,I12の表面のシリコン酸化膜27に開口を
設け、この開口を覆うように電極34を形成し、コレク
タ引き出し電極、ベース電極、エミッタ電極を形成す
る。これにより、n型島部I11にはnpn型バイポー
ラトランジスタが形成され、p型島部I12にはpnp
型バイポーラトランジスタが形成される。
【0007】また、SOI基板を用いたバイポーラトラ
ンジスタの他の製造方法として、図7に示すような特開
平1−196169号公報に記載されたものがある。こ
の方法は、先ず図7(a)のように、シリコン基板41
の一面を鏡面に研磨し、その表面を酸化してシリコン酸
化膜42を形成する。次いで、図7(b)のように、他
のn型シリコン基板43の一面にも同様にシリコン酸化
膜44を形成しておき、これらの基板の各シリコン酸化
膜42,44を貼り合わせて両者を一体化し、両シリコ
ン基板41,43間にシリコン酸化膜42,43の絶縁
層を挟み込んだ基板が形成される。
【0008】しかる上で、図7(c)のように、n型シ
リコン基板43の反対面側を研削して所定の厚さとし、
しかる上でこの研磨した面を表面として表面から選択的
に砒素を拡散し、埋込コレクタ電極となる高濃度n型埋
込層45を形成する。更に、図7(d)のように、n型
シリコン基板43の表面にエピタキシャル成長法により
低濃度のn型エピタキシャル層46を所定の厚さにまで
成長する。その後、図示は省略するが、このエピタキシ
ャル層にコレクタ引き出し層、ベース領域、エミッタ層
を形成することでバイポーラトランジスタが形成され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では、絶縁膜と基板とを貼り合わせてSOI基板を製造
する前に、所要の機能を実現するための回路に応じた埋
込層を予め形成しておく必要がある。したがって、半導
体装置のレイアウトが決定されるまではSOI基板を製
造することができず、TAT等の製造時間の短縮が困難
になるとともに、予め埋込層を形成しておくSOI基板
では他の構成の半導体装置に適用することが難しく、汎
用性が低いという問題がある。
【0010】また、後者の製造方法では、エピタキシャ
ル層を形成するための工程が必要であるため、製造工程
が更に長いものになるという問題もある。
【0011】
【発明の目的】本発明の目的は、任意の回路に対して適
用が可能な汎用性の高いSOI基板とその製造方法を提
供することにある。また、本発明の他の目的は、前記S
OI基板を用いて少なく工程での製造を可能にした半導
体集積回路装置とその製造方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のSOI基板は、
片方の面から素子が形成される単結晶半導体基板と、こ
の単結晶半導体基板の他方の面に設けられた多結晶シリ
コン層と、この多結晶シリコン層の表面を酸化して形成
されたシリコン酸化膜と、このシリコン酸化膜の表面に
その表面が貼り合わされた半導体支持基板とを備える。
【0013】本発明のSOI基板の製造方法は、単結晶
半導体基板の表面に多結晶シリコン層を成長する工程
と、この多結晶シリコン層の表面を酸化して酸化膜を形
成する工程と、この酸化膜の表面に半導体支持基板を貼
り合わせる工程と、前記単結晶半導体基板の裏面を研磨
してSOI基板の表面として形成する工程とを含む。
【0014】本発明の半導体装置は、片方の面から素子
が形成される単結晶半導体基板と、この単結晶半導体基
板の他方の面に設けられて前記素子の埋込層となる多結
晶シリコン層と、この多結晶シリコン層の表面を酸化し
て形成されたシリコン酸化膜と、このシリコン酸化膜の
表面にその表面が貼り合わされた半導体支持基板とを有
する構成としたことを特徴とする。
【0015】本発明の半導体装置の製造方法は、単結晶
半導体基板の表面に多結晶シリコン層を成長する工程
と、この多結晶シリコン層の表面を酸化して酸化膜を形
成する工程と、この酸化膜の表面に半導体支持基板を貼
り合わせる工程と、前記単結晶半導体基板の裏面を研磨
してSOI基板の表面として形成する工程と、このSO
I基板の表面から前記多結晶シリコン層に達する溝を形
成し、かつこの溝内に多結晶シリコン膜を充填する工程
と、この第2の多結晶シリコン膜に導入した不純物を前
記多結晶シリコン層に拡散させてこの多結晶シリコン層
を埋込層として形成する工程と、前記埋込層上の単結晶
半導体基板に素子を形成する工程とを含む。
【0016】
【作用】SOI基板は単結晶半導体層の下層に多結晶シ
リコン層が形成されているため、半導体層に素子を形成
する際に、この多結晶シリコン層に任意に不純物を導入
することで容易に任意の導電型の埋込層を形成すること
が可能となり、半導体装置のレイアウトが決定される前
でもSOI基板を製造しておくことが可能となり、製造
時間の短縮が可能となる。
【0017】また、半導体装置の製造時に、下層の多結
晶シリコン層を任意の導電型の埋込層として形成できる
ため、種々の回路の半導体装置に対しても同一構成のS
OI基板を利用することができ、その汎用性を高めるこ
とが可能となる。
【0018】更に、SOI基板の製造時にエピタキシャ
ル層を形成する必要がなく、製造が容易となる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1ないし図3は本発明のSOI基板にnpn型
及びpnp型の各バイポーラトランジスタを形成した半
導体装置を製造工程順に示す断面図である。先ず、図1
はSOI基板の製造工程を示す図であり、図1(a)の
ように、n型単結晶シリコン基板1の表面にCVD法等
により厚さ0.5〜2.0μm程度の多結晶シリコン層
2を成長する。そして、この多結晶シリコン層2の表面
を酸化し、厚さ0.1〜1.0μm程度のシリコン酸化
膜3を形成する。
【0020】次いで、図1(b)のように、表面を鏡面
研磨した単結晶シリコン支持基板4を前記シリコン基板
1のシリコン酸化膜3に貼り合わせる。この場合、従来
技術と同様に、シリコン支持基板4の表面をシリコン系
接着剤等によりシリコン酸化膜3に貼り合わせ、かつ9
00〜1000℃の熱処理により両者を接合する方法、
或いは単結晶シリコン支持基板4の表面を酸化してシリ
コン酸化膜を形成し、このシリコン酸化膜を前記シリコ
ン酸化膜3に接着する方法が採用できる。
【0021】次に、図1(c)のように、前記シリコン
基板1を厚さ0.5〜1.2μm程度の厚さにまで研削
し、かつその表面を研磨して鏡面仕上げする。これによ
り、本発明のSOI基板が形成される。
【0022】次いで、このSOI基板に対してnpn型
及びpnp型の各バイポーラトランジスタを製造する。
先ず、図2(a)のように、前記シリコン基板1の表面
から前記シリコン酸化膜に達するまで溝5を形成し、こ
の溝5に素子分離用シリコン酸化膜6を充填する。この
場合、素子分離用シリコン酸化膜6は溝5の最大幅の1
/2以上の膜厚で被着することで溝内に充填する。これ
により、前記シリコン酸化膜3と素子分離用シリコン酸
化膜6に囲まれた前記n型単結晶シリコン基板1と前記
多結晶シリコン層2からなる半導体島I1,I2を形成
する。
【0023】次に、図2(b)のように、前記シリコン
基板1の表面上の素子分離用シリコン酸化膜6を除去し
た後、シリコン酸化膜7を全面に厚さ0.2μm程度被
着する。次いで、図2(c)のように、前記半導体島I
1,I2の各々の所定領域に前記多結晶シリコン層2に
達する溝8を形成する。そして、図2(d)のように、
この溝8に多結晶シリコン9を充填する。この場合、溝
8の最大幅の1/2以上の膜厚で多結晶シリコン9を被
着すればよい。そして、シリコン基板1の表面上の多結
晶シリコン9をエッチングして前記シリコン酸化膜7を
露出させ、略平坦な面を形成する。
【0024】次に、図3(a)のように、硼素をイオン
注入法により前記一方の半導体島I2へ選択的に導入す
る。この時の硼素イオンのドーズ量は前記n型単結晶シ
リコン基板1の厚さが1.0μmの場合、1E12/c
2 程度である。更に、前記半導体島I1,I2の各々
の表面の一部に露出している多結晶シリコン9へ選択的
に不純物を導入する。本実施例の場合、前記半導体島I
1の表面に露出する前記多結晶シリコン9へはリンを、
前記半導体島I2の表面に露出する前記多結晶シリコン
9へは硼素をイオン注入法によりドーズ量1E16/c
2 程度導入する。しかる上で、窒素雰囲気中で100
0℃、30分程度の熱処理を加えて、前記多結晶シリコ
ン層2へ各々の不純物を拡散し、コレクタ引出層10,
11の形成と同時に前記半導体島I1にn型埋込コレク
タ層12、前記半導体島I2にp型埋込コレクタ層13
を形成する。更に、この熱処理工程により前記半導体島
I2の導電型をn型からp型に反転させる。
【0025】この時、コレクタ引出層10,11である
前記多結晶シリコン9から半導体島のシリコン層への不
純物拡散を防止する必要のある場合には、前記多結晶シ
リコン9を埋設する溝8を設けた時点で、酸化雰囲気中
で熱処理を行い、前記溝8内に酸化膜を形成して異方性
エッチングにより前記多結晶シリコン層2を露出させ、
しかる上で前記溝8の側壁部のみに酸化膜を残せばよ
い。
【0026】次に、図3(b)のように、前記半導体島
I1に硼素を、前記半導体島I2にリンをイオン注入法
により選択的に導入してp型のベース領域14、及びn
型のベース領域15を形成する。また、前記ベース領域
14の一部に砒素を、前記ベース領域15の一部に硼素
をイオン注入法により選択的に導入してn型のエミッタ
領域16及びp型のエミッタ領域17を形成する。次
に、ベース領域、及びエミッタ領域上のシリコン酸化膜
7に各々開口部を設けた後、アルミニウムをスパッタ法
により膜厚1.0μm程度被着してパターニングし、前
記開口部及び前記多結晶シリコン9を覆うコレクタ電極
18c、エミッタ電極18e、ベース電極18b等の各
金属電極を形成する。以上により、前記半導体島I1に
はnpnバイポーラトランジスタが形成され、前記半導
体島I2にはpnp型バイポーラトランジスタが形成さ
れる。
【0027】この第1実施例によれば、貼り合わせによ
り形成されるSOI基板には、その下層に多結晶シリコ
ン層2が形成されているため、SOI基板を用いて半導
体素子を形成する際に、この多結晶シリコン層2に任意
に不純物を導入することで容易に任意の導電型の埋込層
を形成することが可能となる。したがって、半導体装置
のレイアウトが決定される前でもSOI基板を製造して
おくことが可能となり、製造時間の短縮が可能となる。
また、半導体素子の製造時に任意の導電型の埋込層とし
て形成できるため、種々の回路の半導体装置に適用で
き、その汎用性を高めることができる。また、SOI基
板の製造時にエピタキシャル層を形成する必要がないた
め、製造が容易となる。
【0028】図4は本発明の第2実施例の工程の要部を
示す断面図である。図4(a)のように、n型単結晶シ
リコン基板1の表面に砒素を濃度1E18/cm3 程度
含み、厚さ0.5〜2.0μmの多結晶シリコン層2を
形成し、この多結晶シリコン層2の表面を酸化し、厚さ
0.1〜1.0μmのシリコン酸化膜3を形成する。し
かる上で、図4(b)のように、第1実施例と同様に単
結晶シリコン支持基板4の接合を行ない、かつn型単結
晶シリコン基板1の表面を研削し、かつその表面を鏡面
研磨することでSOI基板を製造する。
【0029】次いで、第1実施例と同様に、n型単結晶
シリコン基板1の表面にシリコン酸化膜7を形成し、か
つシリコン基板1に対して素子分離用シリコン酸化膜6
を形成して素子分離を行った後、図4(c)のように、
形成された各半導体島I1,I2の各々に前記多結晶シ
リコン層2に達する溝8を形成し、かつ砒素を1E18
/cm3 程度含む多結晶シリコン9を少なくとも前記溝
8の最大幅の1/2以上の膜厚で形成し、溝8内に充填
させる。
【0030】次に、図4(d)のように、前記多結晶シ
リコン9をエッチングして前記シリコン酸化膜7を露出
させ、略平坦な面を形成する。また、硼素をイオン注入
法を用いて前記半導体島I2に選択的に導入する。この
ときの硼素のイオンのドーズ量は、前記n型シリコン基
板1の厚さが1.0μmの場合、1E12/cm2 程度
である。次に、前記半導体島I2の表面に露出する前記
多結晶シリコン9へ硼素をイオン注入法によりドーズ量
1E16/cm2 程度導入する。次に、窒素雰囲気中で
1000℃,30分程度の熱処理を加えて前記半導体島
I2の前記多結晶シリコン9及び前記多結晶シリコン層
2へ硼素を拡散し、n型からp型へ反転させ、前記半導
体島I2にp型埋込コレクタ層13とp型コレクタ引出
層11を形成する。また、半導体島I1の多結晶シリコ
ン9にリンを拡散し、前記半導体島I1にn型埋込コレ
クタ層12、とn型コレクタ引出層10を形成する。
【0031】次に、前記半導体島I1に硼素を、前記半
導体島I2にリンをそれぞれイオン注入法により選択的
に導入してp型のベース領域14及びn型のベース領域
15を形成する。また、前記ベース領域14の一部に砒
素を、前記ベース領域15の一部に硼素をイオン注入法
により選択的に導入してn型のエミッタ領域16及びp
型のエミッタ領域17を形成する。
【0032】次に、図示は省略するが、ベース領域及び
エミッタ領域上に各々開口部を設けた後、アルミニウム
をスパッタ法により膜厚1.0μm程度被着してパター
ニングし、前記開口部及び多結晶シリコン膜を覆う金属
電極を形成する。以上により、前記半導体島にはnpn
バイポーラトランジスタ、前記半導体島にはpnp型バ
イポーラトランジスタを形成することができる。
【0033】この第2実施例においては、予め下層の多
結晶シリコン層2に砒素を添加してn型の埋込層を形成
しているため、少なくともn型埋込コレクタ層12を形
成する工程を削減することができる。なお、この実施例
において、多結晶シリコン層2に予め含まれた不純物に
対して反対導電型の埋込層を形成する場合には、コレク
タ引出層を形成する多結晶シリコンへ反対導電型の不純
物を導入して熱処理を行い反転させる必要がある。した
がって、予め多結晶シリコン層に含ませる不純物はシリ
コン中での拡散速度の遅い不純物、例えば砒素やアンチ
モンが好ましく、反転させるための不純物はシリコン中
での拡散速度の速い不純物、例えば硼素が好ましい。
【0034】ここで、前記各実施例ではいずれもn型の
単結晶シリコン基板を用いた例を示しているが、p型の
単結晶シリコン、或いは不純物を含まない単結晶シリコ
ン基板を用いてSOI基板を製造してもよい。したがっ
て、その後にnpn型或いはpnp型のトランジスタを
形成する場合には、半導体島の一部を選択的にマスクし
た上で、一の半導体島の領域に一導電型の不純物を導入
し、しかる後に、一の半導体島をマスクして、今度は反
対導電型の不純物を他の半導体島の領域に導入する方法
を採用することも可能である。いずれにしても、エピタ
キシャル成長を行うことなく埋込層を有する半導体層を
形成することが可能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明のSOI基板
は、片方の面から素子が形成される単結晶半導体基板
と、この単結晶半導体基板の他方の面に設けられた多結
晶シリコン層と、この多結晶シリコン層の表面を酸化し
て形成されたシリコン酸化膜と、このシリコン酸化膜の
表面にその表面が貼り合わされた半導体支持基板を有し
ているので、このSOI基板を用いて半導体素子を形成
する際に、素子を形成する単結晶半導体層の下層に形成
されている多結晶シリコン層に任意に不純物を導入する
ことで容易に任意の導電型の埋込層を形成することが可
能となる。したがって、半導体装置のレイアウトが決定
される前でもSOI基板を製造しておくことが可能とな
り、製造時間の短縮が可能となる。
【0036】また、本発明のSOI基板の製造方法は、
単結晶半導体基板の表面に多結晶シリコン層を成長し、
この多結晶シリコン層の表面を酸化して酸化膜を形成
し、この酸化膜の表面に半導体支持基板を貼り合わせた
上で単結晶半導体基板の裏面を研磨してSOI基板の表
面として形成しているので、多結晶シリコン層を埋込層
として利用すれば、エピタキシャル層を形成することな
くSOI基板の製造が可能となり、製造が容易となる。
【0037】本発明の半導体装置は、前記SOI基板の
単結晶半導体層に素子を形成し、下層の多結晶シリコン
層に不純物を導入することでこの多結晶シリコン層を埋
込層として構成することが可能となり、予め埋込層を形
成しておく必要がなく、しかも埋込層の平面領域や深さ
を任意に制御することができ、所望の特性の素子を形成
することが容易となる。
【0038】本発明の半導体装置の製造方法は、前記S
OI基板に対し、SOI基板の表面から多結晶シリコン
層に達する溝を形成した上でこの溝内に多結晶シリコン
膜を充填し、この多結晶シリコン膜に導入した不純物を
多結晶シリコン層に拡散させることで埋込層を形成する
ことができるので、半導体素子の製造時に任意の導電型
の埋込層として形成することができ、これにより種々の
回路の半導体装置への適用が可能となり、その汎用性を
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を製造工程順に示す断面図
のその1である。
【図2】本発明の第1実施例を製造工程順に示す断面図
のその2である。
【図3】本発明の第1実施例を製造工程順に示す断面図
のその3である。
【図4】本発明の第2実施例を製造工程順に示す断面図
である。
【図5】従来の製造方法の一例を工程順に示す断面図の
その1である。
【図6】従来の製造方法の一例を工程順に示す断面図の
その2である。
【図7】従来の製造方法の他の例を工程順に示す断面図
である。
【符号の説明】
1 n型単結晶シリコン基板 2 多結晶シリコン層 3 シリコン酸化膜 4 シリコン支持基板 6 素子分離用シリコン酸化膜 7 シリコン酸化膜 9 多結晶シリコン 10,11 コレクタ引出層 12,13 埋込コレクタ層 14,15 ベース領域 16,17 エミッタ領域 18a,18b,18c 電極

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片方の面から素子が形成される単結晶半
    導体基板と、この単結晶半導体基板の他方の面に設けら
    れた多結晶シリコン層と、この多結晶シリコン層の表面
    を酸化して形成されたシリコン酸化膜と、このシリコン
    酸化膜の表面にその表面が貼り合わされた半導体支持基
    とを備えることを特徴とするSOI基板。
  2. 【請求項2】 単結晶半導体基板の表面に多結晶シリコ
    ン層を成長する工程と、この多結晶シリコン層の表面を
    酸化して酸化膜を形成する工程と、この酸化膜の表面に
    半導体支持基板を貼り合わせる工程と、前記単結晶半導
    体基板の裏面を研磨してSOI基板の表面として形成す
    る工程とを含むことを特徴とするSOI基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 片方の面から素子が形成される単結晶半
    導体基板と、この単結晶半導体基板の他方の面に設けら
    れて前記素子の埋込層となる多結晶シリコン層と、この
    多結晶シリコン層の表面を酸化して形成されたシリコン
    酸化膜と、このシリコン酸化膜の表面にその表面が貼り
    合わされた半導体支持基板とを有することを特徴とする
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記多結晶シリコン層がバイポーラトラ
    ンジスタの埋込コレクタ層である請求項3の半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 単結晶半導体基板の表面に多結晶シリコ
    ン層を成長する工程と、この多結晶シリコン層の表面を
    酸化して酸化膜を形成する工程と、この酸化膜の表面に
    半導体支持基板を貼り合わせる工程と、前記単結晶半導
    体基板の裏面を研磨してSOI基板の表面として形成す
    る工程と、このSOI基板の表面から前記多結晶シリコ
    ン層に達する溝を形成し、かつこの溝内に多結晶シリコ
    ン膜を充填する工程と、この多結晶シリコン膜に導入し
    た不純物を前記多結晶シリコン層に拡散させてこの多結
    晶シリコン層を埋込層として形成する工程と、前記埋込
    層上の単結晶半導体基板に素子を形成する工程とを含む
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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