JP2674437B2 - シートフレーム構造 - Google Patents

シートフレーム構造

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JP2674437B2
JP2674437B2 JP4248577A JP24857792A JP2674437B2 JP 2674437 B2 JP2674437 B2 JP 2674437B2 JP 4248577 A JP4248577 A JP 4248577A JP 24857792 A JP24857792 A JP 24857792A JP 2674437 B2 JP2674437 B2 JP 2674437B2
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seat
seat frame
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frame
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野 見 勇 知
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池田物産株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、S形ばね等による伸縮
自在なシートスプリングを所定の引っ張り状態で枠状シ
ートフレームの両側部間に引っ張り状態で掛け渡してな
るシートフレーム構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両用シートにおけるシートクッ
ションやシートバック等にあっては、実開平2−127
241号公報にみられるように、その枠体状を呈するシ
ートフレームの両側部に設けられた左、右係止部間にS
形ばね等による複数本のシートスプリングが引っ張り状
態で掛け渡されて設けられている。
【0003】ところで、上述したシートスプリング端部
を引っ掛け係止するフック部として従来一般には、略枠
状を呈するシートフレームの両側部の該当する部分に切
り起こし部を一体に設け、これらの切り起こし部にシー
トスプリング端部を引っ掛け係止するような構造であっ
た。また実開昭59−174935号公報には、シート
クッションフレームをシートスライドレールのアッパー
レールに取付けるものにおいて、両者の当接面に補強部
材を固設するものが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、上述したよ
うなシートフレームに一体に設けた切り起こし部を、シ
ートスプリングのフック部として利用する構造では、次
のような問題を生じていた。
【0005】即ち、車両用シート等でのシートフレーム
は、近年軽量化の目的から薄板パネル材によって形成さ
れることが多くなっている。然し、このような薄板パネ
ル材での切り起こし部では、例えば実開平2−1272
41号公報等に示されるように、シートスプリングのフ
ック部としては強度面で問題であり、このため切り起こ
し形状を改良し、シートスプリング端部を二重に引っ掛
け係止すると言った構造を採る必要があった。
【0006】更に、その引っ掛け係止状態を確実とする
ために、切り起こし部に引っ掛けた後にかしめ加工を施
すことも必要で、加工性、組立性の面で問題を生じ、シ
ートスプリングの自動組立化も図れないためにコスト高
となる等の不具合もあった。
【0007】また、上述したシートスプリングの引っ掛
け部を厚板材によるブラケット部材に形成し、このブラ
ケット部材を前述したような薄板材からなるシートフレ
ームの両側部内側に溶接、ねじ止め等で固定するように
したものも知られているが、このような構造では、構成
部品点数や加工性、組付性等が増加し、コスト高を招
き、しかもシート全体での重量アップを生じると言った
不具合があり、このような問題点を一掃し得る何らかの
対策を講じることが望まれている。
【0008】更に、上述したような厚板材に設けた切り
起こし部にあっても、これに係止されるシートスプリン
グ端部との衝突にて異音を生じることから、例えば実開
昭62−109657号公報等に示されるように、スプ
リング端部に樹脂材等のサポート材を付設すると言った
構造も必要であり、このような点にも配慮しなければな
らない。
【0009】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、薄板パネル材によるシートフレームに対
し、シートスプリング端部が係止されるフック部の引っ
掛け片を、補強板のエンボス形状の膨出部に形成し、構
成部品点数や加工性、組立性、更にはシート重量化等の
問題を生ぜず、また自動組立化の要請に応えることがで
き、しかも強度面では何等支障ないシートスプリングの
組付けを可能とするシートフレーム構造を得ることを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような要請に応える
ために本発明に係るシートフレーム構造は、略枠状を呈
するシートフレームと、このシートフレームの両側部間
に引っ張り状態で掛け渡されて配置されるシートスプリ
ングを備えてなるシートフレーム構造において、前記シ
ートフレームを、中央部分に開口が一体に形成された薄
板パネル材によって形成すると共に、このシートフレー
ムの両側部で前記シートスプリング端部が引っ掛けられ
る部分に孔部を設け、前記シートフレームの両側部に付
設される補強板に、エンボス形状の膨出部を形成し、該
膨出部にフック部の引っ掛け片を切り起こしにより形成
し、該補強板のエンボス形状の膨出部をシートフレーム
の両側部の孔部に嵌合し、前記フック部の膨出部の引っ
掛け片に前記シートスプリング端部を係止したことを特
徴とする。
【0011】
【作用】本発明に依れば、薄板パネル材からなるシート
フレームに付設される補強板にエンボス形状の膨出部を
形成し、該膨出部にフック部の引っ掛け片を切り起こし
により形成し、該補強板のエンボス形状の膨出部をシー
トフレームの両側部の孔部に嵌合し、前記フック部の膨
出部の引っ掛け片に前記シートスプリング端部を係止し
たので、部品点数を減少することができ、重量を軽量化
することができ、シートフレームに対しシートスプリン
グを強度を保って装着することができる。
【0012】
【実施例】図1乃至図3は本発明に係るシートフレーム
構造の一実施例を示し、本実施例では、シートクッショ
ンフレームに適用した場合を示している。これらの図に
おいて、全体を符号1で示すものはシートフレームで、
そのシートフレーム本体2は、中央部分に矩形状の開口
3が一体に形成される枠体形状を呈する浅皿形状をもっ
て薄板パネル材により一体にプレス成形されている。
【0013】4,4は上述したシートフレーム本体2の
両側部外側から底面部にかけて溶接またはリベット止め
等で固設された補強板で、略断面がL字状を呈するよう
に厚板材によって形成されている。尚本実施例では、補
強板4はシートバック(図示せず)を傾動自在に支持す
るリクライニングデバイスとシートスライドアッパー等
の他の部品との取付用部材に形成されているが、これに
限定されるものではない。
【0014】さて、本発明に依れば、上述したシートフ
レーム1を、中央部分に開口3が一体に形成された薄板
パネル材によって形成すると共に、このシートフレーム
1の両側部で前記シートスプリング端部5aが引っ掛け
られる部分に孔部11を設け、前記シートフレーム1の
両側部に付設される補強板4に、エンボス形状の膨出部
10bを形成し、該膨出部10bにフック部10の引っ
掛け片10aを切り起こしにより形成し、該補強板4の
エンボス形状の膨出部10bをシートフレーム1の両側
部の孔部11に嵌合し、前記膨出部10bのフック部1
0の引っ掛け片10aに前記シートスプリング端部5a
を係止したことを特徴としている。
【0015】即ち、着座者による荷重を受ける薄板パネ
ル材からなるシートフレーム本体2に、シートスプリン
グ5の端部5aを引っ掛け係止するフック部10を切り
起こしで設けると、このフック部10が荷重に耐えられ
なくなり、強度上での信頼性に欠けるため、本発明で
は、このフレーム本体2に他の目的で付設される厚板材
からなる補強板4を利用し、これに引っ掛け用フック部
10の引っ掛け片10aを切り起こしで一体に設け、こ
れをフレーム本体2側に穿設した孔部11を通して組付
けておくことにより、部品点数の削減と構成の簡素化、
更に強度上での問題を解消したものである。
【0016】ここで、本実施例では、エンボス形状の膨
出部10bを、補強板4の底面部から一段膨出させて形
成し、この膨出部10bにフック部10の引っ掛け片1
0aを形成しているため、スプリング5の撓みによる干
渉音を防止し、また繰り返し荷重による耐久性を向上さ
せることが可能である。従って、従来のようなスプリン
グ端部5aへのサポート材の付設等は不要である。
【0017】また、上述した構成では、薄板パネル材か
らなるシートフレーム本体2に付設される厚板材からな
る補強板4,4の一部に設けたフック部10,10の膨
出部10b,10bを、シートフレーム本体2側の孔部
11,11を貫通させ、フック部10,10の引っ掛け
片10a,10aにシートスプリング端部5a,5aを
引っ張り状態で引っ掛け係止することで、シートフレー
ム本体2に対しシートスプリング5を強度を保って装着
できる。
【0018】更に、上述したシートフレーム1上には、
図示は省略したが、パッド材、表皮材を始めとして、適
宜の必要部品が付設されることにより、シートクッショ
ンが形成されることは周知の通りである。
【0019】尚、本発明は上述した実施例構造には限定
されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得るこ
とは言うまでもない。例えば上述した実施例では、本発
明を車両用シートにおいてシートクッションフレームに
適用した場合を例示したが、これらに限定されないこと
は言うまでもない。
【0020】更に、上述した実施例では、シートスプリ
ング5の引っ掛け用フック部10を、リクライニングデ
バイスやシートスライドアッパー等の他の部材の取付用
部材,取付けブラケットとなる補強板4,4に一体に設
けた場合を例示したが、本発明はこれに限定されず、薄
板パネル材からなるシートフレーム本体2の着座者によ
る荷重を受ける強度を確保するための補強部材に、本発
明に係るフック部10を一体に設けても良いことは勿論
である。
【0021】ここで、S字状スプリング5の端部5aが
引っ掛け係止されるフック部10の引っ掛け片10a
は、例えば図2に示すようなエンボス形状の膨出部10
bに切り起こしで形成しているが、本発明はこれに限定
されず、適宜の変形例が考えられることも言うまでもな
い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るシート
フレーム構造に依れば、略枠状を呈するシートフレーム
と、このシートフレームの両側部間に引っ張り状態で掛
け渡されて配置されるシートスプリングを備えてなるシ
ートフレーム構造において、前記シートフレームを、中
央部分に開口が一体に形成された薄板パネル材によって
形成すると共に、このシートフレームの両側部で前記シ
ートスプリング端部が引っ掛けられる部分に孔部を設
け、前記シートフレームの両側部に付設される補強板
に、エンボス形状の膨出部を形成し、該膨出部にフック
部の引っ掛け片を切り起こしにより形成し、該補強板の
エンボス形状の膨出部をシートフレームの両側部の孔部
に嵌合し、前記フック部の膨出部の引っ掛け片に前記シ
ートスプリング端部を係止しているので、簡単な構造で
あるにもかかわらず、従来のような専用ブラケットを付
設する場合に比べて構成部品点数を必要最小限とするこ
とができ、コスト低減化を図れ、また薄板パネル材によ
るシートフレームを含めて全体の重量を軽量化すること
も可能で、コスト低減化も達成できる。
【0023】更に、本発明に依れば、厚板材による補強
板に設けたフック部でシートスプリング端部を一本で引
っ掛け係止することが可能で、強度的にも充分であり、
しかも従来のようなかしめも不要で、またシートスプリ
ングの自動装填も可能であるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートフレーム構造をシートクッ
ションに適用した場合の一実施例を示す概略斜視図。
【図2】図1における要部であるエンボス形状のフック
部を拡大した概略斜視図。
【図3】図2におけるIII−III線断面図。
【符号の説明】
1 シートフレーム 2 シートフレーム本体 3 開口 4 補強板 5 シートスプリング 10 フック部 10a 引っ掛け片 10b エンボス形状の膨出部 11 孔部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略枠状を呈するシートフレームと、この
    シートフレームの両側部間に引っ張り状態で掛け渡され
    て配置されるシートスプリングを備えてなるシートフレ
    ーム構造において、前記シートフレームを、中央部分に
    開口が一体に形成された薄板パネル材によって形成する
    と共に、このシートフレームの両側部で前記シートスプ
    リング端部が引っ掛けられる部分に孔部を設け、前記シ
    ートフレームの両側部に付設される補強板に、エンボス
    形状の膨出部を形成し、該膨出部にフック部の引っ掛け
    片を切り起こしにより形成し、該補強板のエンボス形状
    の膨出部をシートフレームの両側部の孔部に嵌合し、前
    記フック部の膨出部の引っ掛け片に前記シートスプリン
    グ端部を係止したことを特徴とするシートフレーム構
    造。
JP4248577A 1992-08-25 1992-08-25 シートフレーム構造 Expired - Lifetime JP2674437B2 (ja)

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