JP2582548Y2 - シートクッションのフレーム構造体 - Google Patents
シートクッションのフレーム構造体Info
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- JP2582548Y2 JP2582548Y2 JP5167793U JP5167793U JP2582548Y2 JP 2582548 Y2 JP2582548 Y2 JP 2582548Y2 JP 5167793 U JP5167793 U JP 5167793U JP 5167793 U JP5167793 U JP 5167793U JP 2582548 Y2 JP2582548 Y2 JP 2582548Y2
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- Japan
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- frame
- bracket
- seat cushion
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車用シート(座
席)におけるシートクッション(座部)のばね付パン型
フレームの構造体に関する。
席)におけるシートクッション(座部)のばね付パン型
フレームの構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパン型(金属板を皿状にプレス成
形した)フレームには、内部に前後又は左右方向にS形
ばねを張設したものがあり、このS形ばね上に発泡体製
クッション体を載置し、このクッション体を表皮で被覆
することによりシートクッションを形成している。
形した)フレームには、内部に前後又は左右方向にS形
ばねを張設したものがあり、このS形ばね上に発泡体製
クッション体を載置し、このクッション体を表皮で被覆
することによりシートクッションを形成している。
【0003】以上のS形ばねは、パン型フレームの内壁
面に溶接したクランプに端部を掛止している。そして、
パン型フレームは、シートクッションの前後位置を調節
するスライドレールのアッパーレールに、リクライニン
グ装置等を取付けるブラケットと共に固定している。
面に溶接したクランプに端部を掛止している。そして、
パン型フレームは、シートクッションの前後位置を調節
するスライドレールのアッパーレールに、リクライニン
グ装置等を取付けるブラケットと共に固定している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】以上の従来品は、乗員
が着座した際の荷重を、Sばねを介してパン型フレーム
で負担するため、或いは、クランプを溶接によりパン型
フレームに固定するため、一定の剛性が必要になり、板
厚が厚い金属板で成形している。そのため、フレームの
軽量化が図れないし、溶接でクランプを固着しているた
め、作業性が頗る悪い不具合があった。そこで本考案
は、ばねを張設するパン型フレームにおいて、フレーム
の軽量化を図り、ばね付フレームを製造する際の作業性
を向上させることを目的とする。
が着座した際の荷重を、Sばねを介してパン型フレーム
で負担するため、或いは、クランプを溶接によりパン型
フレームに固定するため、一定の剛性が必要になり、板
厚が厚い金属板で成形している。そのため、フレームの
軽量化が図れないし、溶接でクランプを固着しているた
め、作業性が頗る悪い不具合があった。そこで本考案
は、ばねを張設するパン型フレームにおいて、フレーム
の軽量化を図り、ばね付フレームを製造する際の作業性
を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めの本考案に係るクッションフレームの構造体は、側壁
における対向する個所に窓孔を有するパン型フレーム
と、スライドアジャスタのアッパーレールに起立状に設
けると共に前記フレームの外側にフレームと共に固定さ
れるブラケットとからなり、該ブラケットにおけるフレ
ームの窓孔に対応する部分に、ブラケットの一部を切り
起こしてフレームの窓孔よりフレーム内に突出させてな
る係止爪を設け、該左右の係止爪に渉ってばねを張設し
てなることを特徴とするものである。
めの本考案に係るクッションフレームの構造体は、側壁
における対向する個所に窓孔を有するパン型フレーム
と、スライドアジャスタのアッパーレールに起立状に設
けると共に前記フレームの外側にフレームと共に固定さ
れるブラケットとからなり、該ブラケットにおけるフレ
ームの窓孔に対応する部分に、ブラケットの一部を切り
起こしてフレームの窓孔よりフレーム内に突出させてな
る係止爪を設け、該左右の係止爪に渉ってばねを張設し
てなることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】ばねは、ブラケットに設けた係止爪に掛止され
るため、ばねに加わる荷重は、ブラケットからスライド
レール側に伝達され、パン型フレームにかからない。そ
して、係止爪は、ブラケットの成形時に同時にプレスで
打抜き成形される。
るため、ばねに加わる荷重は、ブラケットからスライド
レール側に伝達され、パン型フレームにかからない。そ
して、係止爪は、ブラケットの成形時に同時にプレスで
打抜き成形される。
【0007】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図中(1)は、パン型フレームで、従来のパン
型フレームに対して肉厚が薄い金属板で成形され、その
対向する左右の側壁(10)(10)には、前後方向に
略等間隔で窓孔(10A)(10A)…が開孔されてい
る。そして、このフレーム(1)の底部(11)には、
通孔が開孔され、この通孔にナット(6)…が溶接され
ている。また、上縁(10B)は、表皮の端末が係止さ
れるように逆U字状に成形されている。
明する。図中(1)は、パン型フレームで、従来のパン
型フレームに対して肉厚が薄い金属板で成形され、その
対向する左右の側壁(10)(10)には、前後方向に
略等間隔で窓孔(10A)(10A)…が開孔されてい
る。そして、このフレーム(1)の底部(11)には、
通孔が開孔され、この通孔にナット(6)…が溶接され
ている。また、上縁(10B)は、表皮の端末が係止さ
れるように逆U字状に成形されている。
【0008】図中(2)は、シートバック(不図示)を
連結するリクライニング装置等を取付けるためのブラケ
ットであり、このブラケット(2)は、シートクッショ
ンの前後位置を調節するためのスライドアジャスタ
(3)のアッパーレール(30)に固定される固定部
(21)と、この固定部(21)に対して略直角状に起
立する起立部(20)とから構成されている。
連結するリクライニング装置等を取付けるためのブラケ
ットであり、このブラケット(2)は、シートクッショ
ンの前後位置を調節するためのスライドアジャスタ
(3)のアッパーレール(30)に固定される固定部
(21)と、この固定部(21)に対して略直角状に起
立する起立部(20)とから構成されている。
【0009】以上のブラケット(2)の固定部(21)
と、前記フレーム(1)の底部(11)とは、ボルト
(5)とフレーム(1)のナット(6)とによって、ア
ッパーレール(30)に一体に締結する。
と、前記フレーム(1)の底部(11)とは、ボルト
(5)とフレーム(1)のナット(6)とによって、ア
ッパーレール(30)に一体に締結する。
【0010】ブラケット(2)の起立部(20)は、フ
レーム(1)の側壁(10)(10)に対して外側に側
壁(10)(10)に接合するように固定され、この起
立部(20)には起立部(20)をプレス成形する際に
同時に成形した多数の係止爪(20A)…が設ける。
レーム(1)の側壁(10)(10)に対して外側に側
壁(10)(10)に接合するように固定され、この起
立部(20)には起立部(20)をプレス成形する際に
同時に成形した多数の係止爪(20A)…が設ける。
【0011】各係止爪(20A)は、フレーム(1)の
窓孔(10A)に対応する起立部(20)を切り起こし
て、フレーム(1)の内部方向に折曲したものであり、
各係止爪(20A)は窓孔(10A)内よりフレーム
(1)の内部方向に突出するように配設する。この左右
のブラケット(2)(2)に設けた係止爪(20A)
(20A)間に、S形ばねなどの発泡体製クッション体
(不図示)支持用のばね(4)を張架する。
窓孔(10A)に対応する起立部(20)を切り起こし
て、フレーム(1)の内部方向に折曲したものであり、
各係止爪(20A)は窓孔(10A)内よりフレーム
(1)の内部方向に突出するように配設する。この左右
のブラケット(2)(2)に設けた係止爪(20A)
(20A)間に、S形ばねなどの発泡体製クッション体
(不図示)支持用のばね(4)を張架する。
【0012】なお、スライドアジャスタ(3)のロアレ
ール(31)は、車床(F)側に固定され、ばね(4)
上にクッション体を載置して、このクッション体を表皮
で被覆し、表皮の端末を前記フレーム(1)の上縁(1
0B)に係止することにより、シートクッションが組立
られる。
ール(31)は、車床(F)側に固定され、ばね(4)
上にクッション体を載置して、このクッション体を表皮
で被覆し、表皮の端末を前記フレーム(1)の上縁(1
0B)に係止することにより、シートクッションが組立
られる。
【0013】斯して、シートクッションに乗員が着座す
ると、その荷重はクッション体、ばね(4)を介してブ
ラケット(2)に伝達され、更にスライドアジャスタ
(3)側に分散される。
ると、その荷重はクッション体、ばね(4)を介してブ
ラケット(2)に伝達され、更にスライドアジャスタ
(3)側に分散される。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、乗員からの負荷をパン
型フレームで負担する構造でないため、パン型フレーム
に大荷重が加わることがない。また、パン型フレーム
に、ばね掛止用のクランプを溶接する必要がないため、
パン型フレームの肉厚を厚くする必要がない。そのた
め、パン型フレームを肉厚の薄い金属板で成形でき、軽
量化を図ることができるし、また、溶接作業が不要とな
るため、作業性が向上する。
型フレームで負担する構造でないため、パン型フレーム
に大荷重が加わることがない。また、パン型フレーム
に、ばね掛止用のクランプを溶接する必要がないため、
パン型フレームの肉厚を厚くする必要がない。そのた
め、パン型フレームを肉厚の薄い金属板で成形でき、軽
量化を図ることができるし、また、溶接作業が不要とな
るため、作業性が向上する。
【図1】本案フレーム構造体の断面図である。
【図2】本案フレーム構造体の分解斜視図である。
1 パン型フレーム 2 ブラケット 3 スライドアジャスタ 4 ばね 10A 窓孔 20A 係止爪
Claims (1)
- 【請求項1】 側壁における対向する個所に窓孔を有す
るパン型フレームと、スライドアジャスタのアッパーレ
ールに起立状に設けると共に前記フレームの外側にフレ
ームと共に固定されるブラケットとからなり、 該ブラケットにおけるフレームの窓孔に対応する部分
に、ブラケットの一部を切り起こしてフレームの窓孔よ
りフレーム内に突出させてなる係止爪を設け、該左右の
係止爪に渉ってばねを張設してなることを特徴とするシ
ートクッションのフレーム構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5167793U JP2582548Y2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | シートクッションのフレーム構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5167793U JP2582548Y2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | シートクッションのフレーム構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0716647U JPH0716647U (ja) | 1995-03-20 |
JP2582548Y2 true JP2582548Y2 (ja) | 1998-10-08 |
Family
ID=12893520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5167793U Expired - Fee Related JP2582548Y2 (ja) | 1993-08-30 | 1993-08-30 | シートクッションのフレーム構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2582548Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5484814U (ja) * | 1977-11-28 | 1979-06-15 | ||
JPS552997U (ja) * | 1978-06-22 | 1980-01-10 | ||
JPS6383315U (ja) * | 1986-11-18 | 1988-06-01 |
-
1993
- 1993-08-30 JP JP5167793U patent/JP2582548Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0716647U (ja) | 1995-03-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |