JPH0437469Y2

JPH0437469Y2 -

Info

Publication number: JPH0437469Y2
Application number: JP1986019676U
Authority: JP
Priority date: 1986-02-14
Filing date: 1986-02-14
Publication date: 1992-09-03
Also published as: JPS62131649U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は上部シートバツクと下部シートバツク
とが別体で、その上部シートバツクが下部シート
バツクに対してリクライニング機構によつて前後
方向に傾動可能に取付けられている中折れシート
バツク、詳しくはその下部シートバツクにおける
リクライニング機構取付部附近のばね部材固定構
造に関するものである。

（従来の技術とその問題点）この種の従来品は下部シートバツクの下部フレ
ームの外側に、上部シートバツクの上部フレーム
をリクライニング機構を介して取付けられてい
る。そのため、このリクライニング機構が下部フ
レームより外方に突出するため、外観が悪くなる
ばかりか、安全性にも欠ける不具合がある。

そこで、斯る不具合を除去するためにリクライ
ニング機構を下部フレームの上部中央に設けたも
のが開示されている（例えば実開昭56−140352号
公報）。これは、上部フレームの左右両端を下部
フレームの左右上端に回動可能に枢着して、上部
フレームの左右方向の中央と下部フレームの上部
中央とに渉つてリクライニング機構のロツク装置
を介設した構造である。そのため、この従来品は
上部シートバツクの中央部にロツク装置が位置す
るため、上部シートバツクの中央部のクツシヨン
性が損なわれるし、構造が複雑で低原価で提供で
きない不具合がある。

（目的）本考案は、クツシヨン性を損なうことなく、ま
たリクライニング機構が外部に突出することのな
いようにすることを目的とするものである。

（構成）そのため、本考案はサイドフレームの内側にリ
クライニング機構を配設し、このリクライニング
機構を被う支持部材をサイドフレームに取付け、
この支持部材に発泡体製クツシヨン材を支持する
ばね部材の一端を掛止し、且つそのクツシヨン材
の側面を支持部材で支持するようにしたものであ
る。

従つて、ばね部材は支持部材に一端が掛止され
ているため、下部フレームの前方に張架でき、ば
ね部材の撓み量が大きくとれる。

（実施例）以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。

第１図乃至第５図は本考案の第１実施例を示
し、第１図はフレームの構造体を示し、図中１は
枠状の下部フレームでパイプを折曲げて形成され
ている。２は下部フレーム１に設けたサイドフレ
ーム３１，３２に連結部材４１，４２を介して前
後方向に傾動可能に取付けられている上部フレー
ムで、連結部材４１，４２の上部は上部フレーム
２に固定され、下端はサイドフレーム３１，３２
に回動自在に枢着されている。そして、一方の連
結部材４１にはリクライニング機構４が設けてあ
り、このリクライニング機構４のロツク装置によ
つて上部フレーム２は所定角度に保持される。

以上のリクライニング機構４はサイドフレーム
３１の内側に締結部材で固定されている。そし
て、このリクライニング機構４を被うように支持
部材５０がサイドフレーム３１側の下部フレーム
１に取付けられている。

支持部材５０は第４図に示すようにワイヤを折
曲加工したものであり、下部フレーム１に載置す
る固定部５０ａ，５０ａと、下部フレーム１の補
強杆１１底面に沿う底部５０ｂ，５０ｂ、この底
部５０ｂ，５０ｂより斜上方に起立せる略コ字状
の支持部５０ｃ、この支持部５０ｃの中央に有す
る略Ｕ字状取付部５０ｄとから構成されており、
その取付部５０ｄにクリツプ５１が溶接されてい
る。そして、この支持部材５０はその支持部材５
０ｃがサイドフレーム３１方向に向けて取付けら
れ、リクライニング機構４を被つている。

以上の支持部材５０のクリツプ５１にＳ形ばね
などのばね部材６の一端が掛止される。このばね
部材６の他端はサイドフレーム３２の内側面に設
けたクリツプ（不図示）に掛止されている。図中
６１は、ばね部材６の下方に張架したＳ形ばねで
あつて、このＳ形ばね６１と前記ばね部材６は下
部フレーム１に対して略高さに張架されている。

第５図は前記フレームに発泡体製クツシヨン材
７を添えて、表皮部材８で被包してシートバツク
を組立てた状態を示し、クツシヨン材７における
左右両サイドフレーム３１，３２内に位置する部
分の一側面は前記支持部材５０によつて支持され
る。また、この支持部材５０によつてクツシヨン
材７がリクライニング機構４に接触しない。

以上のような支持部材５０を使用すると、サイ
ドフレーム３１などに溶接することなく載置する
だけでよいので、その取付が簡単で、しかも一本
のワイヤで成形できるのでコストダウンが計れ
る。

第６図、第７図は第２実施例を示し、斯る実施
例において、前記実施例と同一符号は同一部材を
示し、その説明を省略する。

図中５２に示す支持部材は、前記実施例の支持
部材５０と同様に線材（ワイヤ）を折曲加工した
ものであり、略コ字状に折曲げた上下一対の線材
を連結用のワイヤで連結し、その連結用のワイヤ
にクリツプ５３を固定してばね部材６の一端を掛
止したものである。この支持部材５２によつて、
リクライニング機構４はカバーされ、クツシヨン
材７の前記側面を支持する。

（効果）本考案によれば、支持部材によつてリクライニ
ング機構がカバーされクツシヨン材が接触しない
ので、リクライニング機構の作動性が損なわれな
いし、また、リクライニング機構がサイドフレー
ム側に設けてあるので、前記従来品の如き、リク
ライニング機構によつてクツシヨン性も損なわれ
ない。しかも、この支持部材によつて、クツシヨ
ン材の側面を支持するので、クツシヨン材の変形
が防止され、また、リクライニング機構を被うワ
イヤ製支持部材にばね部材の一端が掛止されてい
るため、ばね部材が着座者の荷重によつて撓んだ
際に、ばね部材がリクライニング機構、支持部材
に接触することがないため、クツシヨン材の変
形、ばね部材のリクライニング機構等への接触に
よつて、シートバツク下部のクツシヨン性が損な
われない。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第５図は本考案の第１実施例を示
し、第１図は中折れシートバツクにおけるフレー
ム構造の斜視図、第２図は要部の斜視図、第３図
は第２図における−線断面図、第４図は支持
部材の斜視図、第５図は断面図、第６図、第７図
は第２実施例を示し、第６図はその要部を示す斜
視図、第７図は断面図である。図中、１は下部フレーム、２は上部フレーム、
３１，３２はサイドフレーム、４はリクライニン
グ機構、５０，５２は支持部材、６はばね部材を
夫々示す。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

枠状下部フレームの左右にサイドフレームを前
方に向けて突設し、そのサイドフレームの内側に
リクライニング機構を介して上部フレームを取付
けてなる中折れシートバツクにおいて、前記サイ
ドフレームに、リクライニング機構を被うワイヤ
製支持部材を設け、該支持部材に、下部フレーム
の左右方向に横架するばね部材の一端を掛止する
と共に、ばね部材上に支持される発泡体製クツシ
ヨン材の側部を当接してなることを特徴とする中
折れシートバツク。