JPH0716647U - シートクッションのフレーム構造体 - Google Patents

シートクッションのフレーム構造体

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JPH0716647U
JPH0716647U JP5167793U JP5167793U JPH0716647U JP H0716647 U JPH0716647 U JP H0716647U JP 5167793 U JP5167793 U JP 5167793U JP 5167793 U JP5167793 U JP 5167793U JP H0716647 U JPH0716647 U JP H0716647U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ばねを内部に張架するパン型フレームにおい
て、軽量化を図ることである。 【構成】パン型フレーム(1)の側壁(10)に窓孔
(10A)を開孔し、この窓孔(10A)より、ブラケ
ット(2)に形成した係止爪(20A)を突出させ、こ
の係止爪(20A)に、ばね(4)を掛止することを特
徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車用シート(座席)におけるシートクッション(座部)のばね 付パン型フレームの構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のパン型(金属板を皿状にプレス成形した)フレームには、内部に前後又 は左右方向にS形ばねを張設したものがあり、このS形ばね上に発泡体製クッシ ョン体を載置し、このクッション体を表皮で被覆することによりシートクッショ ンを形成している。
【0003】 以上のS形ばねは、パン型フレームの内壁面に溶接したクランプに端部を掛止 している。そして、パン型フレームは、シートクッションの前後位置を調節する スライドレールのアッパーレールに、リクライニング装置等を取付けるブラケッ トと共に固定している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
以上の従来品は、乗員が着座した際の荷重を、Sばねを介してパン型フレーム で負担するため、或いは、クランプを溶接によりパン型フレームに固定するため 、一定の剛性が必要になり、板厚が厚い金属板で成形している。 そのため、フレームの軽量化が図れないし、溶接でクランプを固着しているた め、作業性が頗る悪い不具合があった。 そこで本考案は、ばねを張設するパン型フレームにおいて、フレームの軽量化 を図り、ばね付フレームを製造する際の作業性を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の目的を達成するための本考案に係るクッションフレームの構造体は、側 壁における対向する個所に窓孔を有するパン型フレームと、スライドアジャスタ のアッパーレールに起立状に設けると共に前記フレームの外側にフレームと共に 固定されるブラケットとからなり、 該ブラケットにおけるフレームの窓孔に対応する部分に、ブラケットの一部を 切り起こしてフレームの窓孔よりフレーム内に突出させてなる係止爪を設け、該 左右の係止爪に渉ってばねを張設してなることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
ばねは、ブラケットに設けた係止爪に掛止されるため、ばねに加わる荷重は、 ブラケットからスライドレール側に伝達され、パン型フレームにかからない。そ して、係止爪は、ブラケットの成形時に同時にプレスで打抜き成形される。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図中(1)は、パン型フレームで、従来のパン型フレームに対して肉厚が薄い 金属板で成形され、その対向する左右の側壁(10)(10)には、前後方向に 略等間隔で窓孔(10A)(10A)…が開孔されている。そして、このフレー ム(1)の底部(11)には、通孔が開孔され、この通孔にナット(6)…が溶 接されている。 また、上縁(10B)は、表皮の端末が係止されるように逆U字状に成形され ている。
【0008】 図中(2)は、シートバック(不図示)を連結するリクライニング装置等を取 付けるためのブラケットであり、このブラケット(2)は、シートクッションの 前後位置を調節するためのスライドアジャスタ(3)のアッパーレール(30) に固定される固定部(21)と、この固定部(21)に対して略直角状に起立す る起立部(20)とから構成されている。
【0009】 以上のブラケット(2)の固定部(21)と、前記フレーム(1)の底部(1 1)とは、ボルト(5)とフレーム(1)のナット(6)とによって、アッパー レール(30)に一体に締結する。
【0010】 ブラケット(2)の起立部(20)は、フレーム(1)の側壁(10)(10 )に対して外側に側壁(10)(10)に接合するように固定され、この起立部 (20)には起立部(20)をプレス成形する際に同時に成形した多数の係止爪 (20A)…が設ける。
【0011】 各係止爪(20A)は、フレーム(1)の窓孔(10A)に対応する起立部( 20)を切り起こして、フレーム(1)の内部方向に折曲したものであり、各係 止爪(20A)は窓孔(10A)内よりフレーム(1)の内部方向に突出するよ うに配設する。 この左右のブラケット(2)(2)に設けた係止爪(20A)(20A)間に 、S形ばねなどの発泡体製クッション体(不図示)支持用のばね(4)を張架す る。
【0012】 なお、スライドアジャスタ(3)のロアレール(31)は、車床(F)側に固 定され、ばね(4)上にクッション体を載置して、このクッション体を表皮で被 覆し、表皮の端末を前記フレーム(1)の上縁(10B)に係止することにより 、シートクッションが組立られる。
【0013】 斯して、シートクッションに乗員が着座すると、その荷重はクッション体、ば ね(4)を介してブラケット(2)に伝達され、更にスライドアジャスタ(3) 側に分散される。
【0014】
【考案の効果】
本考案によれば、乗員からの負荷をパン型フレームで負担する構造でないため 、パン型フレームに大荷重が加わることがない。また、パン型フレームに、ばね 掛止用のクランプを溶接する必要がないため、パン型フレームの肉厚を厚くする 必要がない。 そのため、パン型フレームを肉厚の薄い金属板で成形でき、軽量化を図ること ができるし、また、溶接作業が不要となるため、作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案フレーム構造体の断面図である。
【図2】本案フレーム構造体の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 パン型フレーム 2 ブラケット 3 スライドアジャスタ 4 ばね 10A 窓孔 20A 係止爪

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側壁における対向する個所に窓孔を有す
    るパン型フレームと、スライドアジャスタのアッパーレ
    ールに起立状に設けると共に前記フレームの外側にフレ
    ームと共に固定されるブラケットとからなり、 該ブラケットにおけるフレームの窓孔に対応する部分
    に、ブラケットの一部を切り起こしてフレームの窓孔よ
    りフレーム内に突出させてなる係止爪を設け、該左右の
    係止爪に渉ってばねを張設してなることを特徴とするシ
    ートクッションのフレーム構造体。
JP5167793U 1993-08-30 1993-08-30 シートクッションのフレーム構造体 Expired - Fee Related JP2582548Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5484814U (ja) * 1977-11-28 1979-06-15
JPS552997U (ja) * 1978-06-22 1980-01-10
JPS6383315U (ja) * 1986-11-18 1988-06-01

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JPS5484814U (ja) * 1977-11-28 1979-06-15
JPS552997U (ja) * 1978-06-22 1980-01-10
JPS6383315U (ja) * 1986-11-18 1988-06-01

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